JPH02938B2 - - Google Patents

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JPH02938B2
JPH02938B2 JP59212890A JP21289084A JPH02938B2 JP H02938 B2 JPH02938 B2 JP H02938B2 JP 59212890 A JP59212890 A JP 59212890A JP 21289084 A JP21289084 A JP 21289084A JP H02938 B2 JPH02938 B2 JP H02938B2
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rubber stopper
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 〔発明の分野〕 本発明は、所要量の血液サンプルを採取できる
よう減圧状態が維持された減圧採血管のような採
血器具と採血補助具間の構造に関するものであ
る。
〔従来技術およびその問題点〕
血液検査を行うための採血に際しては減圧採血
管が使用される。減圧採血管1は、第1図に示す
ように、ガラスまたは空気不透過性のプラスチツ
ク製の管体2の一方の開放端に同じく空気不透過
性の栓体3を装着したもので、その内部空間5は
所要量の血液が採取できるよう減圧状態が維持さ
れる。栓体3は一般にゴム栓4で構成される。こ
のゴム栓4は、減圧採血管の内部圧力の上昇を少
なくするガスバリア性、穿刺後の孔をシールする
再シール性などの特性を要求される。したがつ
て、ゴム栓4の構成材料としては、一般に加硫ブ
チルゴムが使用されている。加硫ブチルゴムはそ
のゴム弾性のためシール性に優れてはいるが、イ
オウ、加硫促進剤、加硫促進助剤等を含むため、
採血血液中にそれらが溶出し、その血液検体の検
査値に影響を与える恐れがあり、また、製造コス
トを高価にするという問題があつた。加硫ブチル
ゴムに代えて圧縮永久歪の大きい高分子系複合材
料を用いれば、ゴム栓を安価にすることはできる
のであるが、採血時に適用される減圧採血管ホル
ダー(採血補助具)との間で以下に述べるような
問題が指摘されて、現実には高分子系複合材料製
のゴム栓は使用できなかつた。
第1図に示す減圧採血管1は、第2図および第
3図に示すようにして採血に供される。減圧採血
管1は、先端のゴム栓4の方から減圧採血管ホル
ダー6に第2図に示すよう挿入される。減圧採血
管ホルダー6は後端が開放した筒状のホルダー本
体9を有し、その先端には、穿刺針8がそのハブ
とホルダー本体との螺合部7により装着されてい
る。穿刺針8の先端8aは人体等への穿刺に供さ
れる尖端を有し、後端8bは鞘状の弾性体、すな
わちゴムチツプ10により被包され、このゴムチ
ツプ10を穿刺しうる尖端を有する。尚、ゴムチ
ツプ10は図示したものに限らず、例えば穿刺針
の側面にのみ開口がある場合は、該側面にのみ存
在して圧縮により開口を露出するような弾性弁体
であつてもよい。
採血に際しては、第2図の状態から第3図の状
態に減圧採血管1をホルダー本体9内に押入す
る。この時、穿刺針8の後端8bはゴムチツプ1
0、次いで減圧採血管1のゴム栓4を刺通し、穿
刺針8を経て減圧採血管1の内部空間5に血液を
その減圧状態により自然に導入する。
この時、ゴムチツプ10は、ホルダー本体9と
減圧採血管1のゴム栓4との間に蛇腹状に折り畳
まれている。ゴムチツプ10は複数の採血により
何回も折り畳まれても、採血終了時には第2図に
示すように反発復元して、穿刺針8の後端8bか
ら血液が漏出してホルダー内にこぼれないように
する為に、強い弾性を有していなければならな
い。このゴムチツプの強い弾性に抗して、減圧採
血管1のゴム栓4は、第3図に示すような押入状
態を維持できなければならない。
前述した加硫ブチルゴム製のゴム栓の場合に
は、圧縮永久歪が約27%(70℃、22時間)であ
り、若干のキツクバツクはあるものの、ゴム栓4
が穿刺針後端を把持し、両者間の摩擦力、あるい
はさらにゴム栓とホルダーの内周面との間の摩擦
力でゴムチツプの反発力に抗することができる
が、高分子系複合材料製のゴム栓を用いた場合、
前記材質の圧縮永久歪が40%以上(70℃、22時
間)であり、ゴム栓と穿刺針後端との間の摩擦
力、あるいはさらにゴム栓とホルダーの内周面と
の間の摩擦力が小さいため、ゴムチツプの反発力
により減圧採血管がキツクバツク、すなわち後方
に動かされ、穿刺針がゴム栓内に後退、あるいは
ゴム栓外に後退して採血が不能になつたり、ホル
ダー本体内に血液が漏出したりする。なお、上記
圧縮永久歪の測定は全てJIS K 6301に従つて行
われたものである。
また、高分子系複合材料製のゴム栓を用いた場
合、穿刺針により穿設された後、その貫通孔のシ
ール性が十分ではないことがあり、この貫通孔に
より採血した血液が漏出し、汚染の恐れがある。
また、高分子系複合材料製のゴム栓を用いた場
合、ゴム栓と管体との間において低温保存時にリ
ークが生じ、減圧状態を保持することができなく
なる。
発明の目的 本発明は上述した実状に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ゴム栓材料とし
て、圧縮永久歪の大きな加硫ゴムあるいは加硫の
必要のない安価な高分子系複合材料等のホルダー
内周面との間の摩擦力が小さい材料を用いた場合
であつても、採血時に上述した減少採血管ホルダ
ー側のゴムチツプの反発力に抗することができ、
刺通部の再シール性もよく、確実な採血が行える
ように構成した安価な採血補助具を提供しようと
することにある。
発明の具体的構成 本発明は、雄形部を有する採血器具を着脱自在
に挿入可能な雌型部を有する採血補助具であつ
て、該採血器具は、開口部が雄形部にある採血容
器と、該採血補助具の該雌形部内に突出した中空
針により刺通可能な刺通部を有する該開口部に設
けられた栓体と、該容器内の減圧空間とからな
り、該雌形部の内面に、該栓体の刺通部が該中空
針に刺通されて該中空針の流体通路を開閉する弾
性鞘体を中空針の軸方向に圧縮したときに前記鞘
体の反発力によつて刺通された該栓体が後退しな
い摩擦力を以つて該栓体外面または採血器具外面
と係合突状の係止部を設けたことを特徴とする採
血補助具を提供するものである。
前記栓体は、特に前記刺通部以外の部分におい
ては、材質として圧縮永久歪が少なくとも40%で
あるのが好ましい。
また、前記栓体に溝を形成し、そこに前記採血
容器の頚部を押入するように構成することが好ま
しい。
以下に、本発明の採血補助具を添付図面に示す
好適実施例にき詳細に説明する。
本発明の減圧採血管を装脱着する採血補助具
(ホルダー)は、第7図に示すように、その後端
が開放した筒状のホルダー本体9を有し、その先
端には、穿刺針8がそのハブとホルダー本体との
螺合部7により装着されている。穿刺針8の先端
8aは人体等への穿刺に供される尖端を有し、後
端8bは鞘状の弾性体、すなわちゴムチツプ10
により被包され、このゴムチツプ10を穿刺しう
る尖端を有する。尚、ゴムチツプ10は図示した
ものに限らず、例えば穿刺針の側面にのみ開口が
ある場合は、該側面にのみ存在して圧縮により開
口を露出するような弾性弁体であつてもよい。
そして、本発明の採血補助具は、採血器具の栓
体として圧縮永久歪が40%以上の材料製のゴム栓
を用いた場合の前述した欠点を補うために、採血
補助具の内面に、減圧採血管のゴム栓または管体
の外面との間にゴムチツプの反発力に抗する摩擦
力を与える突状の係止部を有することを特徴と
し、その構成例を第4図および第5図に示す。
採血補助具の内面に設ける係止部としては、第
2図および第3図につき説明したように、採血時
に採血器具のゴム栓で強制的に蛇腹状に折り畳ま
れた採血補助具のゴムチツプの反発復元力によ
り、ゴム栓が不所望に後退しないような摩擦力
を、減圧採血管のゴム栓または管体とホルダーと
の間で発生せしめるものである必要があり、その
一例を挙げると、ホルダーの内周に形成される縦
方向リブ、横方向リブ、斜方向リブ、不連続突起
などが適用される。
前述したゴムチツプによる反発復元力は約300
〜700g重あり、採血補助具の中空針と弾性栓体
との間の最大静止摩擦力が約150〜400g重である
から、本発明の採血補助具に形成するゴム栓また
は管体との間の係止部は、少なくとも上記反発復
元力から上記最大静止摩擦力を差し引いた値より
大きな摩擦力を、ゴム栓または管体との間に生ぜ
しめるものとすることにより、弾性栓体が後退す
ることを防止できる。
このような条件を満足する本発明の採血補助具
の構成例につき、以下に説明する。これらの例で
は、ホルダーの内面に縦方向リブを形成している
が、本発明の採血補助具はこれらに限定されるも
のではないことは前述の通りである。なお、減圧
採血管の管体の先端雄形部は、ホルダー(採血補
助具)の雌形部に嵌合するような形状であればよ
く、上記管体はほぼ同一径のものだけではなく、
小径の雄形部およびそれより大径の後方部を有す
るものでもよい。
減圧採血管ゴム栓は、第6図に示すように、頂
部には、採血時、強制的に折り畳まれるゴムチツ
プを収納する凹部21を有し、底部には、穿刺針
が減圧採血管の内部空間に露出し易いようにする
ための凹部22を有する。
このようなゴム栓が装着された減圧採血管を押
入することができる採血補助具において、第4図
に示す例は、縦方向リブ31が本体9の内面に対
称的に4条形成され、これらのリブ31が減圧採
血管のゴム栓と接触して、ゴムチツプの反発復元
力に抗する摩擦力を発生させる。
第5図に示す例は、縦方向リブ31を2条、対
称的に設けた例である。縦方向リブ31を設ける
位置は、減圧採血管がホルダー内に完全に押入さ
れた時のゴム栓または管体の位置に対応するホル
ダー部分であれば、いかなる位置でもよい。
本発明の採血補助具と組み合わせて用いる採血
器具ゴム栓材料としては、高分子系複合材料等の
圧縮永久歪の大きな材料を用いることができる。
高分子系複合材料としては、ポリイソブチレンや
部分架橋ブチルゴム等のブチル系材料に、選択的
に、成形時に流動性を付与するためにポリエチレ
ン等の熱可塑性樹脂、およびガスバリア性を向上
させるマイカ(雲母)等の充填剤を配合したもの
などを用いることができる。しかし、高分子系複
合材料のような圧縮永久歪の大きな材料製のゴム
栓は、穿刺針により穿刺された後、その貫通孔の
シール性が十分ではないことがあり、この貫通孔
により採血した血液が漏出し、汚染の恐れがあ
る。このため、この種のゴム栓では、穿刺針の貫
通が想定される区域の少なくとも一部に、穿刺針
を被包するように再シール性材料による再シール
部を形成することができる。
第6図には、この再シール部32をゴム栓30
の頂部凹部21から底部凹部22にかけて設けた
例を示す。しかし、再シール部32は、ゴム栓3
0の底部凹部22から頂部凹部21まで貫通して
いなくてもよく、ゴム栓30の底形凹部22付近
にのみ、あるいはゴム栓30の頂部凹部21付近
にのみ設けることもできる。
ゴム栓内に形成する再シール部の構成材料とし
ては、スチレン−ブタジエン−ブロツクコポリマ
ー、例えばカリフレツクスTR−2104(シエル化
学社製)、水添スチレン−ブタジエン−ブロツク
コポリマー、例えばAR−804(アロン化学社製)
あるいはマイカ配合ラバロン(三菱油化社製)な
どを挙げることができる。
第6b図において示す溝33は、減圧採血管の
ガラス管のような管体の頚部を押入するもので、
この管体の内外面からゴム栓が密着することによ
り、低温時のゴム栓と管体との熱収縮差により生
ずることのあるリークによる管内の圧力上昇を防
止するものである。溝の深さは0.2mm以上、望ま
しくは0.7〜1.5mm程度がよい。
第6b図において示す底部凹部22に面して形
成するスリツト34は、ゴム栓のガラス管のよう
な管体への装脱着を容易ならしめ、かつ着栓時に
おける脱離を有効に防止するためのものである。
次に、本発明の採血補助具と組み合わせて用い
る採血器具の、ゴム栓の製造方法の一例を簡単に
説明する。
まず、部分架橋ブチルゴム75重量比、ポリエチ
レン25重量比、マイカ40重量比、流動パラフイン
2重量比をバンバリーミキサーを用いて150℃で
混練し、次いで、シート化した後、ペレツト化す
る。ペレツト化したガスバリア性複合材料を用い
て、射出成形機にてゴム栓の形状に成形し、第6
図に示す再シール部32をさらに射出成形に埋め
込む。
この一連の成形は2色射出成形機を用いること
により、さらに効率良く行うことができる。
発明の具体的作用 次に、本発明の採血補助具を使用した場合の採
血方法の作用を、第7図、第8図および第9図を
用い、採血時の経緯に従つて説明する。
第7図は、本発明によるゴム栓30を装着した
減圧採血管1を装脱着することができる採血補助
具6の断面図である。ホルダー本体9には、先端
には、穿刺針8がそのハブとホルダー本体との螺
合部7により装着されている。穿刺針8の先端8
aは人体等への穿刺に供される尖端を有し、後端
8bは鞘状の弾性体、すなわちゴムチツプ10に
より被包され、このゴムチツプ10を穿刺しうる
尖端を有する。また、ホルダー本体9の内面に
は、本体表面から突出するリブ31が形成され、
以下に述べる減圧採血管のゴム栓30(あるいは
管体2)との協働により係止部として作用する。
本発明の採血補助具を使用して採血を行なう際
は、ゴム栓30を装着した減圧採血管1は、第8
図に示すようにホルダー6の本体9に後端開口よ
り押入される。第8図の状態では、リブ31とゴ
ム栓30は接触しないよう構成しておくのが好ま
しい。この時、ゴム栓はホルダー本体内の空気を
圧縮することなく挿入される。減圧採血管1がホ
ルダー6の本体9内に完全に挿入された状態を第
9図に示す。この時、ホルダー本体9のリブ31
は減圧採血管1の先端のゴム栓30の外面に密着
している。この状態では、明細書の冒頭で述べた
ように、穿刺針8の後端8bがゴムチツプ10を
刺通し、さらに減圧採血管1のゴム栓30を貫通
し、減圧採血管1の内部空間5に至り、陽圧の血
液が穿刺針8を経て、減圧状態の内部空間5内に
圧力勾配により自然に導入される。
減圧採血管1は、減圧採血管の押入により強制
的にゴム栓30の凹部21に折り畳まれたゴムチ
ツプ10の反発力を受ける。しかし、ホルダー本
体9の内面に形成されたリブ31と減圧採血管1
のゴム栓30の外周面とは密接に接触し、両者間
には大きな摩擦力が生じる。この摩擦力と、ゴム
栓30と穿刺針8の後端8bとの間の摩擦力の合
計が、折り畳まれたゴムチツプ10の反発力より
大きくなるよう設定されているので、減圧採血管
1がホルダー6内に完全に挿入されて確実な採血
が行われる位置、すなわち第9図に示される状態
を、採血中、常に保持する。
所要量の採血がなされると、内部空間5は昇圧
して採血が終了する。採血が終了したら、減圧採
血管1をホルダー6から強制的に引き抜く。この
時、ゴムチツプ10は第8図に示す元の状態に復
元して、血液の漏出、ホルダーの汚染および穿刺
針の汚染を防止する。これにより、次の新たな減
圧採血管による採血の準備が整い、次々に前述し
たようにして採血を行うことができる。このよう
に、本発明の採血補助具を使用して採血すれば、
安全で衛生的な採血が可能になる。
また、第6図に示すようなゴム栓30を用いる
採血器具では、管体2はゴム栓30の溝33に押
入され、ゴム栓により管体の内外面より密封され
ているから、採血後、低温状態におかれても管体
とゴム栓との熱収縮率の差によりリークがおきる
ことはない。
発明の具体的効果 上述した説明および下記の実施例からも明らか
なように、本発明の採血補助具は、以下に述べる
多くの利点をもたらす。
(1) 本発明の採血補助具では、その内面に係止部
が設けられているため、採血管により折り畳ま
れたゴムチツプの反発力より大きい摩擦力を、
採血管本体またはゴム栓との間に有し、ゴムチ
ツプの反発力による採血管の後退を防止するこ
とができる。
(2) 本発明の採血補助具に適用する採血器具のゴ
ム栓では、好ましくは従来のごとく圧縮永久歪
の小さな加硫ブチルゴムを用いず、高分子系複
合材料のような圧縮永久歪の大きな材料を用い
るので、加硫を行わないため、製造上は加硫工
程を必要とせず、また使用上はイオウ、加硫促
進剤、加硫促進助剤等の採血血液中への溶出と
いう問題を生じず、さらに製造コスト上は安価
な材料で製造工程も少なく、大幅にコストダウ
ンを図ることができる。尚、加硫ゴムを用いる
場合、圧縮永久歪の大きなものについても使用
できるようになつた。
(3) 本発明の採血補助具を使用して採血すれば、
減圧採血管を採血補助具内に挿入したとき、折
り畳まれたゴムチツプの反発力より大きい摩擦
力を、採血補助具内面に設けた係止部と採血管
との間に有するため、栓体に高分子系複合材料
のような圧縮永久歪の大きな材料を用いてもキ
ツクバツク(減圧採血管の後退)が生じず、確
実かつ衛生的な採血が保証される。
実施例 次に、本発明の採血補助具を実施例を挙げて具
体的に説明する。
実施例 1 第10図に示すような採血補助具(ホルダー)
を作製した。
ホルダーはポリプロピレン製で、突状の係止部
を設けた部分のホルダー本体の内径は17.0mm、肉
厚は0.8mmであつた。ゴムチツプの反発復元力は
350g重であつた。ホルダーには、第10図に示
すような位置において、第12図に示すようなリ
ブ40を対称的に2個作製した。
管体はポリエチレンテレフタレートを用い、射
出成形により作製した。管体の外径は15.4mmであ
つた。
ゴム栓は、部分架橋ブチルゴム70重量比、低密
度ポリエチレン30重量比、マイカ40重量比、流動
パラフイン2重量比をバンバリーミキサーを用い
て混練し、ペレツト化して射出成形により作製し
た。ゴム栓の圧縮永久歪は75%(70℃、22時間)
で、頭部外径は16.8mmであつた。
このような構成の本発明の採血補助具およびリ
ブを設けていない同様の構成の採血補助具を用い
て、それぞれ100本ずつ採血試験を行なつたとこ
ろ、リブのある本発明のものではキツクバツクす
るものは全くなかつたが、リブのないものは全て
キツクバツクした。
実施例 2 第11図に示すような採血補助具(ホルダー)
を作製した。
ホルダーはポリプロピレン製で、突状の係止部
を設けた部分のホルダー本体の内径は17.0mm、肉
厚は0.8mmであつた。ゴムチツプの反発復元力は
350g重であつた。ホルダーには、第11図に示
すような位置において、第12図に示すようなリ
ブ40を対称的に2個作製した。
管体はポリエチレンテレフタレートを用い、ブ
ロー成形により作製した。管体の外径は16.8mmで
あつた。
ゴム栓は、部分架橋ブチルゴム70重量比、低密
度ポリエチレン30重量比、マイカ40重量比、流動
パラフイン2重量比をバンバリーミキサーを用い
て混練し、ペレツト化して射出成形により作製し
た。ゴム栓の圧縮永久歪は75%(70℃、22時間)
で、頭部外径は15.0mmであつた。
このような構成の本発明の採血補助具およびリ
ブを設けていない同様の構成の採血補助具を用い
て、それぞれ100本ずつ採血試験を行なつたとこ
ろ、リブのある本発明のものではキツクバツクす
るものは全くなかつたが、リブのないものは全て
キツクバツクした。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の減圧採血管の断面図、第2図お
よび第3図は第1図の減圧採血管を用いて採血す
る状態を示す断面図、第4図および第5図は本発
明の採血補助具の構成例で、第4a図および第5
a図はその平面図、第4b図および第5b図はそ
の側面断面図、第6図は減圧採血管のゴム栓の一
構成例で、第6a図はその平面図、第6b図はそ
の部分断面側面図、第7図は本発明の採血補助具
の断面図、第8図および第9図は第7図の採血補
助具を用いて採血する状態を示す部分断面図、第
10図および第11図は実施例で用いた本発明の
採血補助具の断面図、第12図は第10図および
第11図の採血補助具の有するリブの詳細を示す
断面図である。 符号の説明、1……減圧採血管、2……管体、
3……栓体、4……ゴム栓、5……内部空間、6
……減圧採血管ホルダー、7……螺合部、8……
穿刺針、8a……先端、8b……後端、9……ホ
ルダー本体、10………ゴムチツプ、21,22
……凹部、30……ゴム栓、31……リブ、32
……再シール部、33……溝、34……スリツ
ト、40……リブ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 雄形部を有する採血器具を着脱自在に挿入可
    能な雌形部を有する採血補助具であつて、該採血
    器具は、開口部が雄形部にある採血容器と、該採
    血補助具の該雌形部内に突出した中空針により刺
    通可能な刺通部を有する該開口部に設けられた栓
    体と、該容器内の減圧空間とからなり、該雌型部
    の内面に、該栓体の刺通部が該中空針に刺通され
    て該中空針の流体通路を開閉する弾性鞘体を中空
    針の軸方向に圧縮したときに前記鞘体の反発力に
    よつて刺通された該栓体が後退しない摩擦力を以
    つて該栓体外面または採血器具外面と係合する突
    状の係止部を設けたことを特徴とする採血補助
    具。 2 前記栓体は圧縮永久歪が少なくとも40%であ
    る特許請求の範囲第1項または第2項記載の採血
    補助具。 3 前記栓体の前記刺通部以外の部分は、圧縮永
    久歪が少なくとも40%である特許請求の範囲第1
    項または第2項に記載の採血補助具。 4 前記栓体に溝を形成し、そこに前記採血容器
    の頚部を挿入するように構成した特許請求の範囲
    第1項〜第4項のいずれかに記載の採血補助具。
JP59212890A 1984-10-11 1984-10-11 採血補助具 Granted JPS6190644A (ja)

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JPH02938B2 true JPH02938B2 (ja) 1990-01-09

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