JPH0293664A - 湿式カラー画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液体現像剤を用いて湿式現像方式によりカラー
画像形成を行う記録装置に関する。液体現像剤は一般に
液体分散媒体中に分散し電界に従って電気泳動により移
動する所望の色の色材（一般には顔料）から構成される
。顔料は表面に帯電性、定着性を制御する荷電制御剤、
顔料被覆剤を吸着または付着している。

〔従来の技術〕

従来の湿式カラー画像形成装置は高抵抗層と導電層を有
する静電記録紙にマルチスタイラスヘッドで静電潜像を
形成しこれを現像する方式が知られている。この装置で
は静電潜像を形成する工程と現像する工程または現像す
る工程のみを各色の画像形成に対応して複数回繰り返す
ためマルチスタイラスヘッドと現像器または現像器を複
数個順次配置して構成された。（家相、斎藤：静電プリ
ンタ、イメージング　Ｐａｒｔｌ　　１８８−１９５　
（１９８８）　、特許公開公報昭和６２−５９９〔発明
が解決しようとする課題〕 上記従来技術の装置においては潜像形成は放電によるた
め濃度制御が困難で画像は二値的であり中間調は面積階
調によるため中間調再現性に劣っていた。記録紙をスイ
ッチバックさせずに搬送しようとすると、潜像形成工程
、現像工程を順次複数個設けなければならず、また潜像
形成工程を−か所とすれば、−色現像させる毎に記録紙
をスイッチバックさせる必要があった。従って装置の大
型化複雑化、若しくは画像形成時間が増大するという問
題点を有していた。

本発明の目的はこれらの問題点を解決して小型で簡単な
構成の装置で階調再現性が高く高画質の画像の形成でき
る記録装置を実現することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の湿式カラー画像形成装置は帯電した色材を分散
媒に分散した現像液を用い、選択的電圧印加可能な複数
の電界制御手段を有し、該電界制御手段に近接させて記
録紙を配して構成され、静電潜像を形成せず、上記電界
制御手段によって制御される電場内に上記記録紙と上記
現像液を介在させて上記電場に応じて直接記録紙上に色
材像を形成する湿式記録装置において、現像装置は上記
電界制御手段と記録紙に向けて現像液を吐出する開口と
を有し、複数の現像装置を記録紙搬送方向に順次配列し
、それぞれ異なる色の現像液が供給される如く構成され
たことを特徴とする。

〔作用〕

本発明の上記構成では電界制御手段により形成される電
界下で紙上に顔料像が形成されこの付着量は電界または
印刷加算時間により制御されるため連続濃度階調制御可
能であり、更に潜像形成手段を必要とせず現像装置で直
接顕像化が可能でありまた記録紙のスイッチバック搬送
させる必要もなくなるため、装置の小型化、画像作成時
間の短縮化が行える。

〔実施例〕

次に実施例に基づいて本発明を説明する。第１図は本発
明の一実施例を示すプリンタの構成を示す図である。同
図において記録紙１は図示しない給紙装置から送り出さ
れ第一色目の現像装置２を通過して第一色目の顔料像を
紙面上に形成し、順次第二色目の現像装置３、第三色目
の現像装置４、第四色目の現像装置５を通過してそれぞ
れの色の顔料像が記録紙上に形成される。第−色、第二
色、第三色、第四色は、イエロー、シアン、マゼンダ、
ブラックでありブラックに関しては省略することも可能
である。現像装置２．３．４．５には、それぞれポンプ
を保持した各色の現像液槽６．７．８．９より現像液が
供給され、現像装置と現像液槽の間を現像液が循環して
いる。最終段の現像装置を通過後記録紙は定着装置１０
に搬送されてここで記録紙上の残余の溶媒を蒸発させ顔
料像が定着される。

現像装置は第２図に示す様に記録紙を搬送する搬送ロー
ラ１１と現像液吹き出し孔１２、独立に電圧印加制御可
能な複数の電極からなる記録電極１３、記録紙と相対速
度をもって回転するスクイズローラ１４及びに記録電極
と記録紙を介在させて空隙をもって対向する導電材から
なる支持部材１５を有する。スクイズローラ１４は周囲
に付着する現像液を除去する剥離板１７が当接しさらに
この下方に現像液を撹拌する撹拌ローラ１９を有する。

第１図における定着装置１０はヒータランプを内蔵する
ヒータローラによって通過する記録紙を加熱する如く構
成される。

現像装置の斜視図を第３図に示す。第２図と同一の部材
には同一の番号を付す。記録電極１３が本実施例では２
列構成されている。現像液吹き出し孔１２は複数個開口
している。

次に像形成動作について説明する。第３図において現像
装置内で複数の記録電極は独立に電圧印加制御可能であ
り空隙を介して背面電極としての機能も持つ支持部材１
５が配される。この空隙を記録紙１８が通過する際支持
部材１５との間に電位差を生ずるごとく記録電極１３に
電圧が印加されると電極の端面部分に形成される電界に
よって電極と対向する記録紙上に顔料が付着する。即ち
例えば記録電極が正電位、支持部材板が負電位の場合現
像液は正帯電した顔料粒子を溶媒液体中に分散したコロ
イドで構成され、記録電極への正電位印加時に形成され
る電界によって顔料が記録紙紙面に向けて静電気力を受
は紙面に堆積する。この時現像液は吹き出し孔１２から
吐出する。従って記録紙と記録電極間の微小空隙に効率
的に必要な量の現像液が供給されると共に発生する圧力
によって記録紙は支持部材に向けて押圧されるため支持
部材板と記録電極端面との間の距離に応じて記録紙と記
録電極間の空隙が確保される。スクイズローラ１４は記
録紙上の余剰現像液を取り除く。

高分解能を実現するためには書き込み電極を小さい面積
とし紙面との間隙を小さく設定し電場の拡がりを防ぐ必
要がある。このため本実施例では上記間隙を０・１ｍｍ
とし隣接する書き込み電極間距離を上記間隙以上に設定
し隣接書き込み電極間電場の影響による電場の拡がりを
防止している。

上記条件が充たされるよう書き込み電極は複数列に構成
し第３図のごとく２列配置以外の複数列配置が可能であ
る。

次に第２の実施例を第４図に示す。本実施例では第１の
実施例と異なり支持部材２５が無端状のベルト構造であ
る。ベルトは導電性材質よりなり背面電極の機能を持つ
。ベルト状支持部材２５は、図指しない動力源により動
力の伝達を受け、自身に記録紙を密着させこれを搬送す
る。定着装置直前で剥離爪２６により記録紙１はベルト
状支持部材２５より分離され定着装置に搬送される。こ
のため順次配置された現像装置での搬送ローラを省略す
ることができ、また記録紙の搬送も安定させることがで
きる。

また平滑度の低い記録紙、現像液の浸透しやすい記録紙
を用いる場合、非画像部への顔料付着が生じやすいため
これをを防止するため表面に溶剤の濡れ性を下げる処理
を施した記録紙を用いることもできる。同じ目的で予め
溶媒のみを塗布する工程を設けた後現像器で現像する構
成とすることもできる。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明の上記構成によれば潜像形成手
段を必要としない現像装置を複数記録紙搬送方向に順次
配列し、それぞれの現像装置に異なる色の現像液を供給
することにより、カラーで画像作成時間の短い小型の記
録装置が構成できるという効果を有する。転写工程を経
ないことから像乱れもなくまた電界印加手段に加える電
圧または印加時間により濃度制御ができることから高画
質カラー画像形成が可能である。さらに画像形成上寸法
管理が必要な記録電極と記録紙との間の空隙が現像液の
吐出に伴う圧力によって像形成面に接触する部材を設け
ることなく確保されるため安定した画像品質が確保され
るという効果を有する。

さらに本発明のように電極近傍に現像液を吐出する構造
では現像液の十分な量の供給が可能となる。

このため画像濃度が向上する、現像器が小さくなる、像
形成時間が短くできる、現像距離が小さくできる等の効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による一実施例を示すプリンタの構成を
示す図。 第２図は本発明の一実施例を示す現像装置の構成を示す
図。 第３図は本発明の一実施例の現像装置の構成を示す斜視
図。 第４図は本発明の別の実施例を示すプリンタの構成を示
す図。 １．１８　　　　　記録紙 ２．３．４．５、　現像装置 ６．７．８．９、　現像液槽 １０、　　　　　　定着装置 以上 出願人　セイコーエプソン株式会社 代理人　弁理士　鈴木喜三部　他１名 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 帯電した色材を分散媒に分散した現像液を用い、選択的
   電圧印加可能な複数の電界制御手段を有し、該電界制御
   手段に近接させて記録紙を配して構成され、静電潜像を
   形成せずに、上記電界制御手段によって制御される電場
   内に上記現像液を介在させて上記記録紙を搬送し上記電
   場に応じて記録紙上に直接色材像を形成する湿式記録装
   置において、現像装置は上記電界制御手段と記録紙に向
   けて現像液を吐出する開口とを有し、上記現像装置を記
   録紙搬送方向に順次配列し、それぞれ異なる色の現像液
   が供給される如く構成されたことを特徴とする湿式カラ
   ー画像形成装置。