JPH0292990A - コークス炉の窯内への石炭装入制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はコークス炉の窯内への石炭装入制御方法に関す
るものであり、コークス炉に石炭を装入する作業におい
て、装入する石炭量をコントロールすることにより、操
業の安定化と乾留熱量低減による省エネを図ることを目
的としている。

〈従来の技術〉 従来、コークス炉に装入する石炭量の決定に際しては、
装入車ホッパー内のレベル針により、その上限、下限の
設定差により石炭の体積量が一定になるように調整され
ている。あるいは、装入車ホッパに重量針を設けている
場合には、積込時の重量と装入後の重量との設定差によ
り装入炭量が一定になるように調整されている（特開昭
５８−２５３８２号公報参照）。

前者のレベル計による調整方法では、装入する石炭の体
積をコントロールしていることになるが、ホッパー内の
石炭積込み形状の変動により、レベル計で計測される石
炭量と実際の石炭量とは必ずしも一致しない、またホッ
パー内での石炭嵩密度と、コークス炉窯内に装入した後
の石炭嵩密度は異なるため、装入後の石炭量を調整する
ことは難しい。

後者のホッパー毎の重量計による方法では、装入する石
炭重量のコントロールは容易であるが、石炭性状の変化
により装入後の石炭嵩密度が変化するため、石炭重量を
一定にコントロールしても、実際の窯内の装入炭レベル
（高さ）は一定とはならない。

上述のとおり、従来の装入炭量のコントロール方法では
、装入炭レベル（高さ）の変動を生じてしまう、そのた
め、装入炭量の過多、過少が起こり、過多の場合には石
炭のホール詰りのトラブルが発生したり、過少の場合に
は乾留熱量の増加による熱経済性の悪化を招くといった
問題点があった。

〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は上述従来技術の問題点を解決し、コークス炉窯
内の装入炭レベル（高さ）が常に一定となるように装入
炭量をコントロールすることにより、石炭のホール詰り
等の操業トラブルが発生しない範囲内で、高位に装入炭
レベル（高さ）を設定し、操業の安定化と熱経済性の改
善を達成することを目的とするものである。

〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するための本発明の方法は、コークス炉
の各窯に装入ホッパから装入装置を介して石炭を装入す
るに際し、上記石炭の水分および粒度データに基いて装
入時の石炭嵩密度を予測し、上記予測石炭嵩密度を用い
て窯内装入炭が目標レベル（高さ）になるよう下記の式
に基いて目標装入炭重量を求め、上記装入装置を介して
装入される石炭の重量が上記目標装入炭ｍ景になるよう
重量計によって測定しつつ装入制御することを特徴とす
るものである。

Ｇ＝Ｖ／Ｂ＝Ｈ・Ｗ−Ｌ／Ｂ Ｇ：目標装入炭重量、■二目標装入炭体積、Ｂ：装入炭
嵩密度、 Ｈ：目標装入炭レベル（高さ）、 Ｗ８窯巾、　　　　　Ｌ：窯長。

〈作　用〉 コークス炉窯内の装入炭レベル（高さ）は、コークス炉
の窯巾と窯長は一定であるので下記の弐に示す通り、装
入炭の体積により決定される。

Ｈ＝Ｖ／Ｗ−Ｌ　　　　　　　　　　００式において、
Ｈ：装入炭レベル（高さ）、Ｖ：装入炭の体積、Ｗ−窯
巾、Ｌｊ窯長。

したがって装入炭レベルを一定にするためには、装入す
る石炭体積を一定にすれば良いことになるが装入炭の体
積は、下記０式により表すことができる。

Ｖ−Ｇ　−Ｂ　　　　　　　　　　　　　　　００式に
おいて、Ｖ：装入炭体積、Ｇ：装入炭重量。

Ｂ：装入炭嵩密度。

装入炭の嵩密度は装入炭の性状と装入作業のやり方によ
り影響されるが、装入作業の条件（装入速度、ホッパー
毎の装入順序等）が一定の場合には、装入炭性状により
決定される。また装入炭重量はホッパー毎に重量計を設
けることにより容易に把握することができる。

したがって、装入炭性状による嵩密度変化を予測し、そ
れにより装入する石炭重量をコントロールできれば、装
入炭体積をコントロールすることが可能であり、装入炭
性状の変動によらず装入炭レベル（高さ）を一定にする
ことが可能となる。

このとき、目標の装入炭レベル（高さ）に対する装入炭
重量目標値は下記０式により決定される。

Ｇ＝Ｖ／Ｂ＝Ｈ−Ｗ−Ｌ／Ｂ　　　　　　００式におい
て、Ｇ：目標装入炭重量、Ｂ：装入炭嵩密度、■：目標
装入炭体積、　　Ｈ：目標装入炭レベル（高さ）、Ｗ：
窯巾、Ｌ：窯長。

従って、０式において、装入炭嵩密度Ｂ値がわかれば窯
巾Ｗ、窯長しは既知であり、目標装入炭レベルＨは目標
設定値であるので目標装入炭重量Ｇ値の決定が可能とな
る。

以下本発明の手順を第１図に示すフローチャートに従っ
て説明する。

（１）装入炭の水分と粒度データにより、嵩密度Ｂを計
算する。装入炭の水分１粒度と嵩密度Ｂとは、第２図に
示す様な一般的関係があり、実験的に求めた回帰式等に
より計算する。

（２）目標とする装入炭レベルＨ１すなわち装入炭体積
Ｖと、上記（１）項で求めた嵩密度Ｂとから、前述０式
を用いて目標とする装入炭重量Ｇを求める。

（３）装入車ホッパに重量計を設け、上記（２）項で求
めた目標装入炭重量Ｇだけの石炭を装入するように制御
装置により、装入車ホッパに設けた装入装置（例えばテ
ーブルフィーダー）を動作させる。

〈実施例〉 以下本発明の方法を最も効果的に行うための実施例とし
て計算機等を利用した自動制御について説明する。

（１）装入炭の水分と粒度を、装入炭の搬送経路上で、
少なくとも窯内への石炭装入開始前にオンラインで計測
し、計算機に自動入力する。水分の測定には、例えば赤
外線式の水分計を用いる０粒度の測定には、例えば篩式
の粒度測定器を用いる。

（２）測定された水分２粒度により、計算機内で嵩密度
Ｂの計算を行う、計算には、実験的に求めた回帰式等を
用いる。

（３）操業上最適な、すなわちホール詰り等のトラブル
が発生しない範囲で最も高い装入炭レベルの目標値Ｈを
計算機に入力しておき、窯巾、窯長とから目標とする装
入炭体積Ｖを計算しておく。

（４）目標装入炭体積Ｖと嵩密度Ｂとから目標装入炭重
ｉ１Ｇを計算する。計算は計算機内で、嵩密度Ｂを計算
する度に行い、計算結果を装入車内の装入装置（例えば
テーブルフィーダー）の制御装置へオンラインで伝送し
、装入重量の設定値とする。計算機から装入車へのデー
タ伝送は、例えば無線装置等で行う。

（５）装入車では、装入炭重量を測定する装置、例えば
メリック等を設置し、その信号を装入装置の制御装置に
入力する。

（６）実際の装入作業においては、設定された装入炭重
量の石炭が装入されたら自動的に装入を停止するように
装入装置の制御装置に制御を行なわせる。

〈発明の効果〉 本発明の方法を実施することにより、以下の効果が実現
できる。

（１）装入した後の装入炭レベルを事前に設定すること
ができるため、装入過多によるホール詰り等の操業トラ
ブルを未然に防止することができ、操業の安定化が図れ
る。

（２）装入後の石炭レベルを常に一定に保つことができ
るため、操業トラブルが起きない範囲で最大量の石炭を
装入することが可能であり、従来より平均的に窯毎の装
入炭量を増すことができ、乾留熱量の低減が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の手順を示すフローチャート、第２図は
石炭水分１石炭粒度および石炭嵩密度の関係を示すグラ
フである。 第１図 特許出願人　　川崎製鉄株式会社 装入炭水分→高

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 コークス炉の各窯に装入ホッパから装入装置を介して石
   炭を装入するに際し、上記石炭の水分および粒度データ
   に基いて装入時の石炭嵩密度を予測し、上記予測石炭嵩
   密度を用いて窯内装入炭が目標レベルになるよう下記の
   式に基いて目標装入炭重量を求め、上記装入装置を介し
   て装入される石炭の重量が上記目標装入炭重量になるよ
   う重量計によって測定しつつ装入制御することを特徴と
   するコークス炉の窯内への石炭装入制御方法。 Ｇ＝Ｖ／Ｂ＝Ｈ・Ｗ・Ｌ／Ｂ Ｇ：目標装入炭重量、 Ｖ：目標装入炭体積、 Ｂ：装入炭嵩密度、 Ｈ：目標装入炭レベル、 Ｗ：窯巾、 Ｌ：窯長。