JPH0292765A - 流体圧ブースタ - Google Patents

流体圧ブースタ

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JPH0292765A
JPH0292765A JP63242080A JP24208088A JPH0292765A JP H0292765 A JPH0292765 A JP H0292765A JP 63242080 A JP63242080 A JP 63242080A JP 24208088 A JP24208088 A JP 24208088A JP H0292765 A JPH0292765 A JP H0292765A
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piston
booster
fluid pressure
input
input rod
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誠 堀内
Mutsumi Shimizu
清水 睦
Yukitaka Miyagawa
宮川 幸隆
Kazuya Sakurai
一也 桜井
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A9発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、自動車等において用いられるマスタシリンダ
を流体圧源の流体圧によって倍力作動させる流体圧ブー
スタに関し、特に流体圧源の失陥時でも入力のみによる
作動に可能にしたちの\改良に関する。
(2)従来の技術 か−る流体圧ブースタは、例えば特開昭60−1074
44号公報に開示されているように、既に知られている
上記公報に開示されている流体圧ブースタは、正常な倍
力作動時には流体圧源の流体圧によりブースタピストン
を前進させてマスタシリンダの制動油圧室に油圧を発生
させ、流体圧源の失陥時には、入力杆を介してブースタ
ピストンに入力を与え、正常時と同様にブースタピスト
ンを前進させて前記制動油圧室に油圧を発生させるよう
になっている。
(3)  発明が解決しようとする課題上記のように、
流体圧源の正常、失陥に拘らずブースタピストンを作動
させるようにした流体圧ブースタでは、ブースタピスト
ンの設計が難しい。
即ち、流体圧源の正常時、入力杆のストロークを可及的
短(するためにブースタピストンを大径に形成すれば、
流体圧源の失陥時にはマスタシリンダの作動のために大
なる入力を必要とする。これと反対にブースタピストン
を小径に形成すれば、流体圧源の正常時でも入力杆のス
トロークが長くなって操作フィーリングを損うことにな
る。
本発明は、か\る事情に鑑みてなされたもので、流体圧
源の正常時には入力杆の比較的短いストロークをもって
マスタシリンダを作動させ、失陥時には比較的小さい入
力をもってマスタシリンダを作動させ得るようにした流
体圧ブースタを提供することを目的とする。
B8発明の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、マスタシリンダ
のシリンダ本体後部に連設されるブースタ本体と、この
ブースタ本体内に摺動自在に嵌合して前端をマスタシリ
ンダの制動油圧室に臨ませると共に、後端をブースタ本
体内の出力流体圧室に臨ませたブースタピストンと、前
端を前記制動油圧室に臨ませてブースタピストンに嵌合
し、ブースタピストンの前進時にはそれと共に前進する
が単独でも前進し得る内側ピストンと、この内側ピスト
ンに軸方向進退可能に連結した入力杆と、ブースタ本体
内の、流体圧源に連なる入力流体圧室及び前記出力流体
圧室間を結ぶ流路に設けられ、入力杆の後退時に閉弁し
前進時に開弁するよう入力杆に連動した入口弁と、前記
出力流体圧室及び流体タンク間を結ぶ流路に設けられ、
入力杆の後退時に開弁じ前進時に閉弁するよう入力杆に
連動した出口弁とを備えたことを特徴とする。
尚、流体圧としては油圧、空気圧等が使用される。
(2)作 用 上記構成によれば、流体圧源の正常時に入力杆を前進さ
せれば、流体圧源の流体圧が入力流体圧室から出力流体
圧室に伝達し、この流体圧を受けてブースタピストンは
前進する。このときブースタピストンは内側ピストンを
伴うので、両ピストンによってマスタシリンダの制動油
圧室が加圧される。したがって、ブースタピストンの比
較的短いストロークをもって制動油圧室を効果的に加圧
することができる。
また、流体圧源の失陥時に入力杆を前進させれば、入力
杆に与えた入力は内側ピストンに直接伝達してこれを前
進させる。このとき、内側ピストンはブースタピストン
を置き去りにして前進するので、マスタシリンダの制動
油圧室は内側ピストンのみによって加圧される。その結
果、内側ピストンのストロークは増加するが、その分、
入力杆に与える入力の軽減がもたらされる。
(3)実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明すると
、第1図において、Mは自動車の2系統式油圧ブレーキ
用タンデム型マスタシリンダであり、そのシリンダ本体
1の上側に油槽2が形成される。この油槽2の内部は、
下半部が隔壁2aによって前部油溜2.と後部油溜2.
とに区画される。
シリンダ本体1のシリンダ孔3は油槽2の直下を通る小
径孔3aと、この小径孔3aの後端に連なる大径孔3b
とから段付に構成される。シリンダ孔3内は、小径孔3
aに摺動自在に嵌合するマスクピストン4により前部制
動油圧室5、と後部制動油圧室5□とに区画され、これ
ら制動油圧室52,5□は出力ポートロ+、6□を介し
て各独立した2系統のブレーキ油圧回路71.7□に連
なる。
小径孔3aの後端部内壁にはマスクピストン4の後退限
を規制する止環8が係止され、その後退限に向ってマス
クピストン4を付勢する戻しばね9が前部制動油圧室5
1に縮設される。
マスクピストン4の外周には、前部制動油圧室5Iと常
時連通する環状の補給油室1oが形成されており、この
補給油室10と前部制動油圧室51の間を開閉する公知
のセンタ型リリーフボート弁11がマスクピストン4に
設けられる。即ち、リリーフボート弁11は、マスクピ
ストン4の後退限では前部制動油圧室5.及び補給油室
10間を連通ずるが、該ピストン4の前進時には両室5
5,10間を遮断する。
シリンダ本体1の後端部外周には本発明の流体圧ブース
タBのブースタ本体20の前端部が嵌合して結着される
。ブースタ本体20の内面には、シリンダ本体1の後端
に当接する前部スリーブ21と、この前部スリーブ21
の後端にスペーサ23を介して当接する後部スリーブ2
2とが嵌着される。前部スリーブ21は、シリンダ本体
1の大径孔3bに続くシリンダ孔24を有すると共に、
後端に内向きフランジ21aを有する。また後部スリー
ブ22は、上記フランジ21aの内孔25よりも若干大
径のシリンダ孔26を有する。
前部スリーブ21のシリンダ孔24には、前記後部制動
油圧室5□に前端部を臨ませたブースタピストン27が
摺動自在に嵌合され、このブースタピストン27は、前
記フランジ21aに当接することにより後退限を規制さ
れるようになっている。
ブースタピストン27は、シリンダ本体1の小径孔3a
と略同径で該ピストン27の前面に開口する前部シリン
ダ孔28aと、それより小径且つフランジ21aの内孔
25と略同径で該ピストン27の後面に開口する後部シ
リンダ孔28bとからなる段付シリンダ孔を有し、この
段付シリンダ孔に同じく段付の内側ピストン29が摺動
自在に嵌合される。
内側ピストン29は、その段部29aがブースタピスト
ン27の段部27aに離間可能に係合するようになって
おり、この内側ピストン29を後退方向へ付勢する戻し
ばね30が前記後部制動油圧室5□に配設される。
第2図に明示するように、内側ピストン29は、前記フ
ランジ、21aの内孔25を摺動自在に貫通し、また後
部スリーブ22のシリンダ孔26を緩く貫通し、更にブ
ースタ本体20の後端壁を摺動自在に貫通して、後端を
ブースタ本体1後方へ充分長く突出させている。
この内側ピストン29は中空になっており、その中空部
に弁ピストン31、この弁ピストン31の前端に緩衝ゴ
ム32を介して当接する大径の入力ビストン33、内側
ピストン29の前端に連接する延長ロッド34、及び反
力機構35が配設される。そして、入力ビストン33の
後退限を規制する止環36が内側ピストン29の後端部
に係止され、この止環36に向って延長ロッド34を弾
発する弁ばね37が内側ピストン29内に収納される。
また入力ビストン33には、ブレーキペダル38によっ
て操作される入力杆39が連結されブースタ本体20と
前部スリーブ21との間には前後に並ぶ環状油路40,
41が形成され、またブースタ本体20と後部スリーブ
22との間にも環状油路42が形成される。そして、前
部の環状油路40は低圧導管43を介して前記後部油溜
2tに、中央の環状油路41は高圧導管44を介して流
体圧源としての油圧ポンプ45(第1図参照)の吐出口
に、後部の環状油路42は第2の低圧導管46を介して
流体タンクとしての油タンク47(第1図参照)にそれ
ぞれ連通する。
また中央の環状油路41は、前記スペーサ23の放射状
油路48を介して後部スリーブ22及び内側ピストン2
9間の入力油圧室49即ち入力流体圧室と連通ずる。
この入力油圧室49は、前記フランジ2)aに装着され
て内周リップを内側ピストン29の外周面に密接させる
前部シール部材50と、内側ピストン29に装着されて
外周リップを後部スリーブ22内周面に密接させる後部
シール部材51との間に画成される。したがって、後部
シール部材51の外周リップは、前部シール部材50の
内周リップよりも大径となるので、両シール部材50゜
51間には、入力油圧室49の油圧による軸方向の推力
が発生し、この推力が後部シール部材51を介して内側
ピストン29に後退力として作用する。
内側ピストン29には、入力油圧室49に連なる放射状
の入口ボート52と、前記環状油路42に連なる放射状
の出口ボート53とが穿設される。
弁ピストン31は、入口ボート52を開閉する入口弁と
しての中央ランド55と、出口ボート53を開閉する出
口弁としての後部ランド56とを有する。これらランド
55.56間に画成された環状溝58は、弁ピストン3
1及び内側ピストン29に設けられた一連の油路59を
介して、ブースタピストン27の後端面が臨む出力油圧
室60即ち出力流体圧室に連通ずる。
また内側ピストン29内には、弁ピストン3Iの前端面
が臨む反力油圧室61が設けられ、液室6Iは油路54
を介して後部制動油圧室5□と連通ずる。
さらに内側ピストン29には、反力油圧室61に開口す
る放射状のリリーフボート62が穿設される。このリリ
ーフボート62は、前部スリーフ21、ブースタピスト
ン27及び弁ピストン31に設けられた一連の油路63
を介して前記環状油路40に連通し、そして弁ピストン
31前部に形成されたリリーフボート弁としての前部ラ
ンド57により開閉されるようになっている。
弁ヒストン31の前部ランド57、中央ランド55及び
後部ランド56は、リリーフボート62、入口ボート5
2及び出口ボート53の開閉タイミングが次のようにな
るよう配置される。即ち、弁ピストン31が後退限に位
置するときには、リリーフボート62及び出口ボート5
3は開き状態、人口ポート52は閉じ状態にあり、弁ピ
ストン31が後退限から前進すると、最初に前部ランド
57によりリリーフボート62が閉じられ、次にや\遅
れて後部ランド56により出口ポート53が閉じられ、
この出口ポート53の完全閉鎖後、中央ランド55によ
り入口ボート52が開かれる。
尚、リリーフボート62及び出口ボート53の閉鎖は同
時であってもよい。
前記反力機構35は、内側ピストン29の前端面に開口
する有底シリンダ孔64に奥から順に嵌装されたカラー
65、弾性ピストン66及び出力ビストン67を備え、
出力ビストン67は止環68によってシリンダ孔64か
らの抜は止めがなされる。カラー65には、前記延長ロ
ッド34の前端に対向する反力ビストン69が摺動自在
に嵌合され、この反力ビストン69は弾性ピストン66
より充分小径に形成されている。
出力ビストン67の前面には出力杆70が突設されてお
り、この出力杆70は通常、マスクピストン4との間に
一定の間隔を保っている。
再び第1図において、前記油圧ポンプ45には、これを
駆動する電動モータ71が接続され、また前記高圧導管
44にはアキュムレータ72が接続される。
次にこの実施例の作用について説明する。
ブレーキペダル3日の非作動状態では、第1図及び第2
図に示すように、弁ピストン31は弁ばね37により後
退限に保持され、この弁ピストン31によってリリーフ
ボート62及び出口ボート53が開かれ、入口ポート5
2は閉じられる。
したがって、マスタシリンダMの後部制動油圧室52は
リリーフボート62及び低圧導管43を介して後部油溜
2□と連通して大気圧状態となっているので、マスクピ
ストン4は戻しばね9により後退限に保持される。この
状態ではリリーフボート弁11は開弁じているので、前
部制動油圧室5Iも前部油溜2.と連通して大気圧状態
となっている。
一方、出力油圧室60は出口ポート53及び第2の低圧
導管46を介して油タンク47に連通して大気圧状態と
なっているので、ブースタピストン27及び内側ピスト
ン29は戻しばね30の力と入力油圧室49の油圧によ
る戻し力とにより後退限に保持される。
この間、人力油圧室49には、油圧ポンプ45及びアキ
ュムレータ72から高圧導管44を通して送られた圧油
が待機する。
いま、自動車を制動すべくブレーキペダル38を踏込む
と、入力杆39及び入力ビストン33を介して弁ピスト
ン3Iが前進し、先ず前部ランド57によりリリーフボ
ート62が閉じられ、次にや\遅れて後部ランド56に
より出口ボート53が閉じられ、最後に中央ランド55
により入口ボート52が開かれる。
すると、入力油圧室49に待機していた圧油が入口ポー
ト52から環状溝58を経て出力油圧室60に進入し、
その油圧を受けてブースタピストン27は前進する。こ
のとき、ブースタピストン27及び内側ピストン29は
互いに段部27a。
29aを当接させているので、フ゛−スタビストン27
は内側ピストン29を伴って前進する。
両ピストン27.29の前進によれば、前述のようにリ
リーフボート62は既に閉じられているので、後部制動
油圧室52に油圧が発生し、その油圧を受けてマスクピ
ストン4は前進して前部制動油圧室5.にも油圧を発生
させる。その結果、両出カポートロ、、6.から油圧が
それぞれ出力され、両ブレーキ油圧回路7..7tを同
時に作動させることができる。
ブースタピストン27及び内側ピストン29の前進は、
弁ピストン3工の中央ランド55により入口ボート52
が閉じられたところで停止する。
即ち、ブースタピストン27及び内側ピストン29は弁
ピストン31に対して倣い動作をすることになる。
ところで、ブースタピストン27はマスクピストン4よ
りも充分大径に形成されており、このようなブースタピ
ストン27と内側ピストン29との同時作動によれば、
比較的短いストロークをもって後部制動油圧室5!に効
果的に油圧を発生させることができる。その結果、入力
杆39のストローク、即ちブレーキペダルの踏込量が小
さくて足り、操作フィーリングの向上がもたらされる。
また、リリーフポート62はブースタピストン27の前
進作動前に弁ピストン31の前部ランド57により閉じ
られるから、ブースタピストン27は前進と同時に後部
制動油圧室5□に油圧を発生させることができ、無効ス
トロークが殆どない。
しかも、前部ランド57によるリリーフポート62の閉
鎖は、後部ランド56による出口ボート53の閉鎖と共
に進行するので、リリーフポート62の閉鎖のために弁
ピストン31延いては入力杆39の作動ストロークが特
別に増加することもない。特に、図示例のように同一の
弁ピストン31に形成された3つのランド57,55.
56によりリリーフポート62、入口ポート52及び出
口ボート53の開閉制御を行うようにしたことは、それ
らの開閉タイミングを、弁ピストン31の短い作動スト
ロークをもって正確に得る上に極めて有効である。
このような通常の制動中は、出力杆70はマスクピスト
ン4に当接するには至らない。そして後部制動油圧室5
□に発生した油圧は油路54を通して反力油圧室61に
も伝達し、弁ピストン31の前面に作用して反力を与え
る。この反力は入力ビストン33、入力杆39及びブレ
ーキペダル38を介して操縦者へフィードバックされる
ので、操縦者はその反力から制動力の強さを知ることが
できる。
このような制動時に、若し前部制動油圧室5、系のブレ
ーキ油圧回路71のみに失陥が生じると、マスクピスト
ン4の前進によるも前部制動油圧室5Iには油圧が発生
しないので、マスクピストン4が前部制動油圧室51の
前端壁に当接するまでのブースタピストン27及び内側
ピストン29の前進ストロークは無効ストロークとなる
が、その後の両ピストン27.29の前進によって後部
制動油圧室5□には油圧を発生させることができる。
このときのマスタシリンダMの作動反力は、前記正常時
と同様に反力油圧室の油圧を介して入力側へフィードバ
ックされる。
また、これとは反対に後部制動油圧室5□系のブレーキ
油圧回路7□のみに失陥が生じると、後部制動油圧室5
□には油圧が発生しないので、出力杆70がマスクピス
トン4の後端に当接するまでのブースタピストン27及
び内側ピストン29の前進ストロークは無効ストローク
となるが、その後の両ピストン21.29の前進がマス
クピストン4を前進せしめ、前部制動油圧室5.には油
圧を発生させることができる。このとき、マスタシリン
ダMの作動反力は、出力杆70から出力ビストン67を
介して弾性ピストン66に伝達し、該ピストン66に圧
縮変形を与えるので、その圧縮力の一部が反力ビストン
69を介して延長ロッド34及び弁ピストン31へ、そ
して入力側へフィードバックされる。
次に油圧ポンプ45から入力油圧室49に至る油圧経路
に欠陥を生じた場合を想定する。この場合、入力油圧室
49から油圧は消失するので、ブレーキペダル38の踏
込操作により弁ピストン31を前進させて入口ボート5
2を開いてもブースタピストン27は前進不能である。
そこで、弁ピストン31が内側ピストン29に対し所定
量前進すると、入力ビストン33が内側ピストン29に
当接するので、フ″レーキペダル38に加えた踏力が内
側ピストン29に伝達してこれを前進させ、マスタシリ
ンダMを踏力、即ち入力のみで作動させることができる
この場合、ブースタピストン29は後退限に置き去りに
されるので、内側ピストン29のみで後部制動油圧室5
tを加圧することになる。したがって、同一の制動力を
得るためには、ブースタピストン27及び内側ピストン
29の両方によって後部制動油圧室5□を加圧する倍力
作動時に比べ、内側ピストン29のストロークは増加す
るが、それによって入力の軽減を図ることができる。
また内側ピストン29のみの前進によれば、それの段部
29aがブースタピストン27の段部27aから離間し
、両段部27a、29a間の容積が増加していき、そこ
に負圧を生じるが、上記容積が極めて小さいこと、負圧
の発生に伴い後部油溜2tの油が低圧導管43、環状油
路42及び油路63を経て上記両段部27a、29a間
に吸入されていくことにより、上記負圧の内側ピストン
29に与える前進抵抗は小さい。
またこの場合は、入力油圧室49の油圧の内側ピストン
29に対する戻し力も消失しているから、これによって
も内側ピストン29の前進抵抗の減少がもたらされる。
C9発明の効果 以上のように本発明によれば、流体圧源の正常時には、
°ブースタピストン及び内側ピストンの両方によってマ
スタシリンダの制動油圧室を加圧し、流体圧源の失陥時
には内側ピストンのみで同制動油圧室を加圧するように
したので、正常時には入力杆のストロークを短くして操
作フィーリングを向上させ、失陥時には入力の軽減を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図はタンデ
ム型マスタシリンダに結合された本発明流体圧ブースタ
の縦断側面図、第2図は第1図の要部の拡大図である。 B・・・流体圧ブースタ、M・・・マスタシリンダト・
・シリンダ本体、5□・・・制動油圧室、20・・・ブ
ースタ本体、27・・・ブースタピストン、29・・・
内側ピストン、31・・・弁ピストン、39・・・入力
杆、45・・・流体圧源としての油圧ポンプ、47・・
・流体タンクとしての油タンク、49・・・入力流体圧
室としての入力油圧室、52・・・入口ポート、53・
・・出口ポート、55・・・入口弁としての中央ランド
、56・・・出口弁としての後部ランド、6o・・・出
力流体王室としての出力油圧室 特許 出 願人 日信工業株式会社 同     本田技研工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. マスタシリンダのシリンダ本体後部に連設されるブース
    タ本体と、このブースタ本体内に摺動自在に嵌合して前
    端をマスタシリンダの制動油圧室に臨ませると共に、後
    端をブースタ本体内の出力流体圧室に臨ませたブースタ
    ピストンと、前端を前記制動油圧室に臨ませてブースタ
    ピストンに嵌合し、ブースタピストンの前進時にはそれ
    と共に前進するが単独でも前進し得る内側ピストンと、
    この内側ピストンに軸方向進退可能に連結した入力杆と
    、ブースタ本体内の、流体圧源に連なる入力流体圧室及
    び前記出力流体圧室間を結ぶ流路に設けられ、入力杆の
    後退時に閉弁し前進時に開弁するよう入力杆に連動した
    入口弁と、前記出力流体圧室及び流体タンク間を結ぶ流
    路に設けられ、入力杆の後退時に開弁し前進時に閉弁す
    るよう入力杆に連動した出口弁とを備えたことを特徴と
    する、流体圧ブースタ。
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