JPH0292118A - 位相同期発振器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子回路の要素である発振器として利用する
。本発明は、無線通信装置の搬送波発生装置、局部発振
器、周波数シンセサイザ、その他に利用する。

〔概要〕

本発明は、複数の基準発振器を切替えて使用して複数の
基準周波数信号を位相比較器に供給することができる位
相同期発振器において、電圧制御発振器の制御入力に相
当する直流電圧レベルを検出し、この直流電圧レヘルが
基準周波数の切替えにともない変化する大きさが所定範
囲を越えるときに警報を送出することにより、基準発振
器に異常を簡単に検出することができるようにしたもの
である。

（従来の技術〕 無線通信装置その他に位相同期発振器は所望の周波数信
号を発生する発振器として広く利用されている。無線通
信装置の送信用搬送波の発生あるいは受信用局部発振周
波数の発生のために位相同期発振器は多様されている。

このような用途のためには、位相同期発振器の位相比較
器の一方の入力に与える基準周波数信号を複数の発振器
から切替えて与えることにより、位相同期発振器の出力
周波数を多様に選択することができるように構成された
ものが知られている。

位相同期発振器は負帰還回路構成となっているために動
作が安定であるが、出力周波数を監視する適当な回路は
知られていない。従来、位相同期発振器の出力周波数異
常は周波数測定装置を用いて測定することにより試験検
出されていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

位相同期発振器が無線通信装置の送信用搬送波発生回路
に利用される場合などには、出力周波数が正確であるこ
とが必要であり、出力周波数に異常があると不法電波を
送出することになるなど、出力周波数の異常は早急に対
処しなければならない重大な問題である。それにもかか
わらず、従来から出力周波数の異常を検出する簡単な回
路がなく、周波数の異常を検出するには、特別の装置と
測定のための作業工数が必要であるなど欠点があった。

本発明は、簡単な回路により出力周波数に異常が発生し
たことを検出することができる位相同期発振器を提供す
ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、電圧制御発振器の制御電圧に対応する電圧レ
ヘルを検出する電圧検出回路と、基準周波数を切替える
切替回路の動作に伴い前記電圧検出回路の検出出力に生
じる電位差を検出する電位差検出回路と、この電位差検
出回路の検出出力が所定範囲にあることを検出する比較
回路と、この比較回路が送出する前記所定範囲を越えた
ことを示す信号を出力する警報信号端子とを備えたこと
を特徴とする。

〔作用〕

位相同期発振器の安定な動作状態では、電圧制御発振器
に与えられる直流制御電圧は一定の値にある。電圧検出
回路はこの電圧レベルを検出している。基準周波数が切
替えられると、この電圧レヘルが変化する。電位差検出
回路はこの電圧検出回路の出力の変化量を検出し、この
変化量が所定範囲であれば正常と判定し、この変化量が
所定範囲を越える場合には周波数に異常があるものとし
て警報信号を送出する。

〔実施例〕

図は本発明実施例回路のブロック構成図である。

この回路は、二つの基準発振器１および２を備え、この
一方の出力が切替回路３により選択されて位相比較器５
に与えられる構成である。すなわちこの回路は、電圧制
御発振器４と、この電圧制御発振器４の出力信号と基準
周波数信号との位相を比較する位相比較器５と、この位
相比較器５の出力信号に対応する直流電圧を制御電圧と
して前記電圧制御発振器４に与える平滑手段としてチャ
ージポンプ６とを備える。さらに、この回路は２個の基
準発振器１および２と、この２個の基準発振器１または
２のいずれかの出力信号を前記基準周波数信号として前
記位相比較器５の一方の入力に与える切替回路３とを備
える。

ここで本発明の特徴とするところは、前記電圧制御発振
器４の制御電圧に対応する電圧レベルを検出する電圧検
出回路７を設け、電位差検出回路８により、切替回路３
の切替に伴いこの電圧検出回路７の検出出力に生じる電
位差を検出し、この電位差検出回路８の検出出力が所定
範囲にあることを検出する比較回路９と、この比較回路
９が送出する前記所定範囲を越えたことを示す信号を出
力する警報出力端子１３とを備えたところにある。

比較回路９には上記所定範囲を設定する二つの基準電圧
Ｅｓ＋およびＥｓ２が与えられている。

切替回路３は制御回路１０により制御される。制御回路
１０は、二つの基準発振器１および２の出力検出回路１
１および１２の出力および切替制御入力端子１４の入力
信号に応じて制御される論理回路である。この位相同期
発振器の発振出力は端子１５に送出される。

このように構成された回路では、制御回路１０の制御に
したがって切替回路３が切替えられると、電圧制御発振
器４の制御入力電圧が変化する。この変化量は電位差検
出回路８の出力に現れ、比較回路９でこの変化量が所定
範囲であるか否かが判定される。この変化量があらかじ
め設定された所定範囲内であるときには動作は正常であ
るとし、この変化量があらかじめ設定された範囲より小
さいあるいは大きい場合には、出力周波数に異常がある
ものとして警報出力を発生する。

警報出力が発生するときには、不法電波が送出されてい
る可能性があり、制御回路１０に信号を与えて切替回路
３の状態を切替前の状態に戻すことができる。また、警
報出力が発生するときには、回路そのものの動作を停止
させて保守を行うようにすることもできる。

周波数異常の有無を試験するときには、制御回路１０に
より切替回路３を定期的かつ短い周期で切替制御するこ
とにより実行することができる。

上記例では基準発振器が２個の例を示したが、基準発振
器は３以上であっても同様に本発明を実施することがで
きる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、簡単なハードウ
ェアを付加することにより、出力周波数異常を警報する
ことができる位相同期発振器を得ることができる。本発
明の回路を無線通信装置に利用する場合には、発振器の
異常により不法な電波を送信することがなくなる優れた
効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本発明実施例回路のブロック構成図。 ■、２・・・基準発振器、３・・・切替回路、４・・・
電圧制御発振器、５・・・位相比較器、６・・・チャー
ジポンプ、７・・・電圧検出回路、８・・・電位差検出
回路、９・・・比較回路、１０・・・切替回路の制御回
路、１１．１２・・・発振器の出力有無を検出する出力
検出回路、１３・・・警報出力端子、１４・・・切替制
御入力端子、１５・・・この位相同期発振器の発振出力
端子。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、電圧制御発振器と、この電圧制御発振器の出力信号
   と基準周波数信号との位相を比較する位相比較器と、こ
   の位相比較器の出力信号に対応する直流電圧を制御電圧
   として前記電圧制御発振器に与える平滑手段とを備え、 さらに、複数個の基準発振器と、この複数個の基準発振
   器のいずれかの出力信号を前記基準周波数信号として前
   記位相比較器に与える切替回路とを備えた位相同期発振
   器において、 前記電圧制御発振器の制御電圧に対応する電圧レベルを
   検出する電圧検出回路と、 前記切替回路の切替に伴い前記電圧検出回路の検出出力
   に生じる電位差を検出する電位差検出回路と、 この電位差検出回路の検出出力が所定範囲にあることを
   検出する比較回路と、 この比較回路が送出する前記所定範囲を越えたことを示
   す信号を出力する警報信号端子とを備えたことを特徴と
   する位相同期発振器。