JPH029108Y2 - - Google Patents

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JPH029108Y2
JPH029108Y2 JP1983171334U JP17133483U JPH029108Y2 JP H029108 Y2 JPH029108 Y2 JP H029108Y2 JP 1983171334 U JP1983171334 U JP 1983171334U JP 17133483 U JP17133483 U JP 17133483U JP H029108 Y2 JPH029108 Y2 JP H029108Y2
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JP1983171334U
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【考案の詳細な説明】 本考案は、冷房装置用圧縮機に係り、特に、一
対のうず巻体を角度をずらせてかみ合わせ、一方
のうず巻体に相対的な円運動(公転運動のみ)を
与えて、両うず巻体間に形成した密閉空間を中心
方向へ容積の減少を伴なわせながら移動させ、中
心部から圧縮ガスを吐出させるようにしたスクロ
ール型と呼ばれる冷媒圧縮機に関する。
一般の室内冷房の場合、室内温度が一旦設定温
度にまで達すると、その後に室内温度が上昇した
ときに補う冷凍能力は小さくてすむ。ところが冷
房装置は普通,室内温度や室内外の温度差等にし
たがつてオンオフされるようになつているため、
室内が設定温度にまで冷却された後は、オンオフ
の繰り返しが高感度のものほど多くなり、駆動源
に大きな負荷が断続的に加わつてしまう。また特
に自動車用冷房装置にあつては、上述の温度上の
問題に加え、回転数が刻々と変化する自動車エン
ジンによつて冷媒圧縮機を駆動するようになつて
いるので、その冷媒圧縮機の無駄な駆動を避ける
には、エンジンと圧縮機との動力伝達を掛け外し
する電磁クラツチを頻繁にオンオフしなければな
らず、その都度、エンジンかかる負荷が変化する
ため小型車への適用には制限がある。
それ故に本考案の目的は、消費エネルギーに大
きな無駄を生じることなく、必要に応じて圧縮比
を小さくして駆動源の負担を軽減することの可能
なスクロール型圧縮機の提供にある。
さらに本考案の目的は、両うず巻体間に形成さ
れる密閉空間の最初の容積を、起動時には減少し
た状態にあるがその後に自動的に増加させること
で、起動時のトルク・シヨツクの低減を可能とし
た圧縮機の提供にある。
以下、本考案を図面に示す実施例を参照して詳
細に説明する。
第1図を参照して、図示の圧縮機1は、アルミ
ニウムあるいはアルミニウム合金で作られたフロ
ントエンドプレート11と、これに設置されたカ
ツプ状部分12とかららなる圧縮機ハウジング1
0を有している。
フロントエンドプレート11は、主軸13を挿
通させるための貫通孔111を中心に形成されて
おり、背面には貫通孔111と同心状の環状突起
112が形成されている。一方、カツプ状部分1
2は、スチール板の絞り加工、あるいはアルミダ
イカストによつて形成される。カツプ状部分12
は、その開口部をフロントエンドプレートの環状
突起112上に嵌合し固着される。なお、O−リ
ング14が接合部に挾持されてシールを行なつて
いる。
主軸13の内端にはデイスクロータ15が固定
されており、このデイスクロータ15は貫通孔1
11内にボールベアリング16によつて回転可能
に支持されている。
フロントエンドプレート11は、また、主軸1
3を取巻くように前方に伸びたスリーブ17を有
している。スリーブ17は、フロントエンドプレ
ート11と一体に成形されても良いが、ここで
は、フロントエンドプレートとは別個にスチール
にて形成され、フロントエンドプレート11の前
面に取付けられている。スリーブ17内の前端部
には、ボールベアリング19が設置されており、
主軸13を回転可能に支持している。シヤフトシ
ール組立体20は、スリーブ17中で主軸13上
に組立てられている。
スリーブ17の外面上には、ベアリング21に
よつて、プーリー22が回転可能に支持されると
ともに、電磁石23が固定されている。一方、主
軸13のスリーブ17から突出した端部上には、
アーマチヤプレート24が弾性支持されている。
即ち、プーリー22、電磁石23およびアーマチ
ヤプレート24により、電磁クラツチが構成され
ており、これによつて、外部駆動源(例えば自動
車エンジン)の回転をベルトを介してプーリー2
2へ伝え、電磁石23への通電によつて、アーマ
チヤプレート24をプーリー22へ吸着すること
によつて主軸13へ回転力を伝達するようにして
いる。
フロントエンドプレート11によつて開口部を
閉じられたカツプ状部分12内には、固定スクロ
ール部材25、可動スクロール部材26、可動ス
クロール駆動機構27および可動スクロール回転
阻止機構28が設けられている。
固定スクロール部材25は、一般に側板251
とその一面に固定されたうず巻体252とからな
つており、側板251の裏面には、複数の脚部2
53が軸方向に突出して形成されており、この脚
部はボルト18によつてカツプ状部分12に固定
されている。また側板251の外周面には、溝が
形成され、この溝中には、シールリング31が配
置され、側板251の外周面とカツプ状部分12
の内面との間をシールしている。従つて、固定ス
クロール部材25の側板251によつて、カツプ
状部分の内部は、脚部253が存在する後方の室
32と、うず巻体252の配置される前方の室3
3とに分離される。
室33中には、可動スクロール部材26が配置
されている。可動スクロール部材26は側板26
1とその一面に固定されたうず巻体262からな
り、うず巻体262は、うず巻体252と180゜の
角度ずれをもつてかみ合わされて、両うず巻体の
間に密閉空間を形成している。可動スクロール部
材26は、デイスクロータ15の内端面に偏心し
て結合した駆動輪271上に、ラジアルベアリン
グ272を介して、回転可能に設置されている。
一方、フロントエンドプレート11へ固定結合さ
れた固定リング281と、これと対向するように
可動スクロール26の側板261へ固定された可
動リング282と、両リングに形成したボール受
穴中に配置したボール283とによつて回転阻止
機構28が構成されている。
圧縮機ハウジング10は、カツプ状部分12
に、外部の流体回路と接続するための吸入ポート
34と吐出ポート35を設けている。吸入ポート
34からハウジング内の室33へ導入された流体
は、両スクロール部材25,26間の密閉空間へ
取り込まれ、可動スクロール部材26の円軌道運
動により圧縮されながら中心部へ移動し、固定ス
クロール部材25の側板251の中心部に設けた
吐出孔254から吐出弁37を介して室32へ吹
出し、そこから吐出ポート35を通つて流体回路
へ流出する。
尚、これら吐出口254と、室32と、吐出ポ
ート35とで吐出経路が形成されている。
ところでこのようなスクロール型圧縮機におい
て、固定スクロール部材25の側板251にはう
ず巻曲線に沿つた外周端寄り部分に凹所255を
設け、これによりこの部分では固定スクロール部
材25の側板251と可動スクロール部材26の
うず巻体262が相互間隔Gをもつて相対向する
ようになす。この相互間隔Gにより、間隙空間が
生じる。相互間隔Gには第2図にも示したような
な耐摩耗性の高い制御板38を軸方向でスライド
可能に配置する。制御板38はもちろんうず巻曲
線に沿つてのびたものであり、第3図に示すよう
に、軸方向でのスライドを案内するためにスクロ
ール部材25に形成したガイド溝256に嵌合す
る突起381を複数有してスライド時の傾きを防
止されている。なお固定スクロール25が側板2
51の一面上に図示の如く耐摩耗性の高いボトム
プレート39を備えたものである場合には、制御
板38はボトムプレート39の一部を切離したも
のであり得る。
第1図に戻り、固定スクロール部材25の凹所
255に配した制御板38を凹所25の底面に向
けて、即ち可動スクロール部材26のうず巻体2
62から離れた位置に向けて付勢した引張ばね4
1を複数設ける。ばね41は、第4図に示すよう
なコイルばね41′であつてもよいし、また第5
図に示すような板ばね41″等のような他の種の
ばねであつてもよい。
さらに固定スクロール部材25の凹所255の
底面と室32とを接続する圧力伝達経路42を設
け、圧縮された流体の圧力を制御板38の背面に
伝えることができるようにする。圧力伝達経路4
2には圧力伝達をオン・オフできる弁43を設け
る。弁43は外部からの電気信号で作動させ得る
電磁弁であることが望ましい。
なお第1図では、相互間隔Gは固定スクロール
部材25の凹所255によつて得られているが、
第6図示すように、可動スクロール部材26のう
ず巻体262の外周端寄り部分に壁高さの低い低
部262′を作ることによつても得ることができ、
またそれらの凹所255と低部262′の両方を
設けることよつても得ることができる。
次に作用について説明する。先ず起動時には弁
43を開とするが、吐出圧が低いため制御板38
は可動スクロール部材26のうず巻体262から
離れている。すると制御板38に対応した部分に
は密閉空間が形成されず、それよりも内側で流体
が取り込まれる結果、取込容積が減少するので、
小容量の圧縮機として作動する。したがつて起動
時のトルク・シヨツクの低減が可能なことがわか
るであろう。
さらに低速回転時には、弁43が開のまである
と、圧力伝達経路42を介して、圧縮された流体
の圧力が制御板38の背面に伝えられ、制御板3
8が可動スクロール部材26のうず巻体262に
押しつけられる。この結果、最も外側の通常の取
り込み口から流体が取り込まれ、取込容積が増加
するので、大容量の圧縮機として作動する。この
ように起動時から低速運転に移行する際に容量が
自動的に切換わる。
また高速回転時には弁43を閉じる。すると制
御板38の背面の圧力はその側面隙間より徐々に
漏れて低圧となり、制御板38がばね41によつ
て可動スクロール部材25のうず巻体252から
離間させられる。したがつて高速回転時には小容
量の圧縮機として作動する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるスクロール型圧縮機の一
実施例の断面図、第2図は使用された制御板の斜
視図、第3図はボトムプレートと制御板との関係
を示した図、第4図は第1図の制御板組み込み部
のみの拡大断面図、第5図は制御板に対応したば
ねが板ばねである場合を示した断面図、第6図は
他の実施例における可動スクロール部材の外観斜
視図である。 13……主軸、25……固定スクロール部材、
251……側板、252……うず巻体、254…
…吐出孔、255……凹所、26……可動スクロ
ール部材、262……うず巻体、262′……低
部、38……制御板、39……ボトムプレート、
41……引張ばね、42……圧力伝達経路、43
……弁、G……相互間隔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 板体の一面上にうず巻体を配設した第1のス
    クロール部材と、同様に板体の一面上にうず巻
    体を配設した第2のスクロール部材の両うず巻
    体を互に角度をずらせ、かつ両うず巻体側壁が
    接触するように配置し、第1のスクロール部材
    を円軌道上を公転運動させて両うず巻体間に閉
    塞された複数の空間を形成しつつ流体を取り込
    み、該第1のスクロール部材の運動に伴い、該
    密閉空間を中心に移動せしめ、かつ容積の減少
    を伴わせて一方向性流体圧縮作用を行なわせる
    ようにし、これにより圧縮された流体を外部に
    吐出させる吐出経路を形成したスクロール型圧
    縮機において、上記第1のスクロール部材のう
    ず巻体と上記第2のスクロール部材の板体との
    うず巻曲線に沿つた外周端寄り部分で相対向し
    得る部分に相互間隔を設け、該相互間隔により
    生じる間隙空間内に軸線方向でスライド可能な
    制御板を配置し、上記吐出経路と上記間隙空間
    とを連通する圧力伝達経路を形成して上記制御
    板に背圧を掛け、該背圧により上記制御板を上
    記第1のスクロール部材のうず巻体に接触又は
    離間させることにより上記密閉空間の取込容積
    を可変にしたことを特徴とするスクロール型圧
    縮機。 2 上記相互間隔は、上記第1のスクロール部材
    のうず巻体の壁高さを短かくすることと、上記
    第2のスクロール部材の板体の一面を低くする
    こととの、少なくとも一方のことによつて得ら
    れたものであることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項のスクロール型圧縮機。 3 上記第2のスクロール部材は板体の一面上に
    高い耐摩耗性を有するボトムプレートを備えた
    ものであり、上記制御板は該ボトムプレートの
    一部を切離したものであることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項又は第2項記載の
    スクロール型圧縮機。 4 上記圧力伝達経路は、圧力の伝達をオン・オ
    フできる弁を有したものであることを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第1項乃至第3項記
    載のスクロール型圧縮機。 5 上記制御板は、ばねにより上記第2のスクロ
    ール部材の板体に向けて付勢されていることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項乃至
    第4項記載のスクロール型圧縮機。
JP17133483U 1983-11-07 1983-11-07 スクロ−ル型圧縮機 Granted JPS6078997U (ja)

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JPS6078997U JPS6078997U (ja) 1985-06-01
JPH029108Y2 true JPH029108Y2 (ja) 1990-03-06

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019116435A1 (ja) * 2017-12-12 2019-06-20 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 スクロール圧縮機

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