JPH0289838A

JPH0289838A - ベルト用オートテンショナー

Info

Publication number: JPH0289838A
Application number: JP63243090A
Authority: JP
Inventors: Hideo Hirai; 平井　英雄; Masakatsu Ando; 安藤　正勝; Yasuhiro Hashimoto; 康弘橋本; Naoki Fujimoto; 藤本　直己; Norikazu Tanaka; 謙和田中
Original assignee: Mitsuboshi Belting Ltd
Current assignee: Mitsuboshi Belting Ltd
Priority date: 1988-09-27
Filing date: 1988-09-27
Publication date: 1990-03-29
Also published as: DE68910260T2; KR900005099A; US4983145A; EP0361899A1; EP0361899B1; KR920007997B1; CA1323218C; DE68910260D1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はベルト駆動機構において、適正なベルト張力を
保持し、かつベルトの張力変動及び共振を防止減衰する
のに好適なベルト用オートテンショナーに関するもので
ある。

（従来技術）従来より、駆動ブーりと従動ブーりの間に伝動ベルトが
巻掛けられるベルト伝動装置においては張力付与手段と
してオートテンショナーが用いられている。一般に使用
されているオートテンショナーとしては油圧、空気圧、
ゴムならびに鋼製ばね、樹脂ばね等を用い、圧縮、引張
り、曲げねじりなどの手段によってベルトに張力を付与
するものである。

その手段の具体的な一例を述べると、円筒状ケースにテ
ンショナー軸を挿入し、これに先端にアイドラープーリ
を有し、内面にポールベアリンク゛又はブツシュを内挿
すると共に、スプリングのストッパーを兼ねるテンショ
ンアームを取付、円筒状ケースと上記テンシンアームと
の間の前記テンショナー軸外周面にねじりスプリングを
挿入してスプリングのねじり力によってテンションアー
ムが軸のまわりに回転し、ベルトテンションを付与する
構成である。

ところで、一般にテンショナーによりベルトに与えられ
るべき張力は、ベルト張力が低下した場合にはベルトの
滑りを防止する目的からより迅速に付加されるへきであ
る。しかし、その一方ベルト張力が増加した場合には付
加張力の現象は比較的徐々に行なわれ、短時間の急激な
張力増加には対応しない方が好ましい。

即ち、ベルトテンショナーは張力付与時は迅速に反応し
、張力減少時にはゆっくり動作するという二律相反する
性能が要求される。

その他、ベルトテンショナーにはベルト共振を防止する
機能も重要な機能の一つである。

即ち、ベルトをエンジンを駆動源とする装置に利用する
時、特に多数の従動軸を一つのベルトで動力伝達しベル
ト周長が比較的長い場合、エンジンには上下死点が存在
し、一定周期の角速度変化があるため、一定回転数域に
おいてベルトは共振し激しく上下に振動する。そのため
、ベルトから異音が発生したり正規のトルクが伝達され
ないことがある。

また、ベルトの共振現象は、ベルト振動によってテンシ
ョナー自体も激しく振動し、その結果、ベルト張力の変
動、付加変動を起生じ、ひいてはベルトの脱落、偏摩耗
などの好ましくない現象を発生される。しかしそれにも
がかわらず、上記の如き従来のテンショナーにあっては
最適張力の付与及び共振防止機能に関してはほとんど配
慮されることがなく、事実上これら防止機能を備えたも
のは皆無に近い状態である。

（発明が解決しようとする問題点）本発明は従来のオートテンショナーが有する上記の欠点
に着目し、ベルト＠通張力の付与が可能であり、且つ共
振防止機能をも併せて有するベルト用オートテンショナ
ーを提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段）しかして、上記目的を達成するための本発明の特徴はア
イドラーブーりが一端に設けられたテンションアームが
テンショナー軸に回転可能に固定され、且つ該テンショ
ンアームが一方向に付勢されて成るベルト用オートテン
ショナーにおいて、内外面が接触して回転と共に少なく
とも一方が偏心する一対の円筒部材と挿入部材より成る
ダンパー部材が装着されてベルト用オートテンショナー
にある。

（作用）本発明における特徴部分であるダンパ一部材は、一対の
円筒部材と挿入部材の組合せであり、その少なくとも一
方が偏心するため、円筒部材と挿入部材が相互に回転す
る時、一方、すなわちテンションアームがベルトにテン
ションを減少させる方向に回転する時はその偏心量によ
って円筒部材の内壁と挿入部材の外壁が強く押しつけら
れて制動力を発生する。

また、逆方向すなわちベルトテンションを付与させる方
向に回転した場合円筒部材の内壁と挿入部材の外壁は離
れる方向に移動し制動力は弱まる。

本発明のベルト用オーテシンヨナーは従来のそれと同様
に駆動ブーりと従動ブーり間に巻掛けられた伝動ベルト
のベルト緩み側にテンションアームの先端に取り付けら
れたアイドラーブーりがベルト背面と接触して設置され
る。そして、アイドラープーリをねじりスプリング等の
付勢部材を一方向に引っ張り回転させた状態でベルトに
接触させ駆動ブーりを駆動方向に回転駆動させるとアイ
ドラーブーりはねじりスプリングが、前記とは逆方向に
働き、ベルトを押圧しながら回転し、ベルト所定のテン
ションを与える。ここで急にベルト張力が低下した場合
、ダンパ一部材は一方向に回転する場合は制動力は小さ
いのでテンションアームは迅速に移動する。逆にベルト
張力が増加した場合にはダンパーの抵抗によりテンショ
ンアームは徐々に作動する。

（実施例）以下更に本発明の具体的実施例について説明する。

第１図は本発明の具体的実施例のベルト用オートテンシ
ョナーの断面図であり、第２図は挿入部材の正面図であ
り、第３図は挿入部材の断面図であり、第４図は円筒部
材の正面図であり、第５図は円筒部材の側面図である。

第１図において（１）は本発明の具体的実施例のベルト
用オートテンショナーを示す。また（２）はテンショナ
ー軸を示す。テンショナー（２）軸は、エンジン本体等
のテンショナーをり付は部分（３）（こ固定される取り
付はフランジ（４）と一体重に固定され、中央にテンシ
ョナー取り付はボルト（５）が挿入される貫通孔（６）
が設けられたものである。

前記取り付はフランジ（４）は、周辺部分が折り返され
た円筒状をなし、折り返し部分の一部にはスプリング係
止孔（１３）が設けられている。（７）はテンションア
ームであり中央に取付孔（８）が設けられ有底の円筒状
である固着部（９）と該固着部（９）から張り出したア
ーム部（１９）より成る。また固着部（９）の円筒状の
部分の最底部にはスプリング係止孔（１２）が設けられ
ている。

また、テンションアーム（７）のアーム部（１９）の先
ｊ：ｊ４部にはポールベアリング（１０）を介してアイ
ドラープーリ（１１）が回転可能に固定されている。テ
ンションアーム（７）は円筒状部分（１４）が固定フラ
ンジ（４）と向き合う状態で取付孔（８）がブツシュ（
１５）を介してテンショナー軸（２）に挿入され、取付
ボルト（５）によって両者は締結されてテンショナー軸
（２）を中心に回転ｉＴＪ能に構成されている。

そして、固定フランジ（４）とテンションアームの固着
部（９）および円筒状部分（１４）により形成される空
間部分内にねじりコイルスプリング（１６）がその両端
（１７）　（１８）がそれぞれ固定フランジ（４）のス
プリング係止孔（１３）、テンションアームのスプリン
グ係止孔（１２）に挿入され係止された状態で装着され
ており、ねじりコイルスプリング（１６）によってテン
ションアームは矢印入方向に付勢されている。

上記の構成において本発明はその特徴として以下に詳説
するダンパ一部材（２０）が設けられている。

本実施例においてダンパ一部材（２０）は一対の挿入部
材（２１）と円筒部材の組合せより成る。挿入部材（２
１）は、中心に六角形の貫通孔り２３）を有する円柱試
であり、外周形状は真円ではなく４個の偏心した４分円
弧（３１）の連続した組合せからなる。

即ち、第２図のようにその直径はｄｌの直径よりもｄ２
の直径の方が大きく設定されている。

方、円筒部材（２２）は中央に孔（２４）が設けられだ
円板状の減衰部材（２５）の周部に円弧の長さの約６分
の１大の長さであって２条の溝（２６）が設けられてク
シ状に形成された摩擦壁（２７）が対抗して設けられた
ものである。摩擦壁（２７）の内面が形成する円弧の直
径は、先述の挿入部材（２１）の長径ｄ２よりも小さく
短径ｄ、よりも大きい。

また減衰部材（２５）の摩擦壁（２７）が設けられてい
ない部分には減衰部材（２５）の取付孔（２８）が設け
られている。挿入部材（２］）および円筒部材（２２）
の素材は鋼、アルミニウム、銅合金、その他の金属材料
やナイロン、フッ素樹脂、フェノール樹脂等の公知の合
成樹脂が任意に使用することができる。

ダンパ一部材（２０）は、テンションアーム（７）の固
着部（９）の底部に筒状部材（２２）が一体重に固定さ
れ一方の挿入部材（２１）はテンショナー軸（２）に回
転方向には一体的に軸方向には慴動可能に固定されて装
着されている。

また挿入部材（２１）の背面と固定フランジ（４）の間
には圧縮コイルバネ（２９）が挿入されており、挿入部
材（２１）を円筒部材（２２）内に挿入して押圧してい
る。

以上の実施例のベルト用オートテンショナーは従来のオ
ートテンショナー同様ねじりコイルスプリング（１６）
にねじり力をたくねえさせた状態で、より具体的にはテ
ンションアームが矢印入方向に付勢された状態でベルト
に押し当てられて使用される。

そして、テンションアームが矢印入方向に動くべき時は
挿入部材（２１）の外壁の外壁は回転に共なって円筒部
材（２３）の摩擦壁（２７）とより小径側すなわちｄｌ
に近い部分で接し、小さいＷ、振力で迅速に作動する。

逆に矢印と逆方向に回転する場合に回転に共なってより
大径側で接するため大きな摩擦力が発生しテンションア
ームは比較的ゆっくりと作動する。

以上、本実施例の構成においてはダンパ一部材は挿入部
材の外形が偏心し円筒部材の内径は真円であるものを開
示したが、逆に挿入部材の外径は真円であって円筒部材
の内径が偏心するものであってもよい。円筒部材の外周
を実施例のように４つの偏心円を結合した形状としたの
は偏心円の結合部分に段差を設けてストッパーの機能を
持たせるためであり好ましい構成である。しかし、本発
明はこの形状（【こだわるものではなく例えば３つの偏
心円の結合であって一見三角形ｔご近い形状のものや外
形は一つの６円であって回転軸をずらしたのみの構成、
あるいは円以外のインボリュートやサイクロイド、うず
巻線等も応用可能である。円筒部材は前記１）だように
ストッパ機能を持たす目的から本実施例のように摩擦壁
が不連続であるものが望ましいが、連続状のものであっ
ても勿論かまわない。

本実施例において設けた摩擦壁（２７）の溝（２６）は
摩擦壁のたわみ性を向上させることを目的として設けら
れたものである。

また、実施例において挿入部材（２１）を軸方向にｈ’
Ｆ動可能として背面より圧縮スプリング（２９）で押圧
したのは挿入部材（２１）の頂面（３０）を円筒部材（
２２）の減衰部材（２５）に押し当てて摩擦力を発生さ
せ、共振を防＋Ｊ：、するために設けられたものである
。

本実施例においては前記頂部（３０）と減衰部材の接触
前は平面状であるが、これを斜めとすればより大きな制
振作用を発揮させることができる。挿入部材（２］）は
取り付はフランジ（４）と一体に設けることもまた可能
である。

（効果）本発明のベルト用オートテンショナーは内外面が抜駆し
て回転すると共に少なくとも一方が偏心する一対の円筒
部材と挿入部材より成るダンパー部材を有するものであ
るため、ベルトの張力が低下した際には動作して適正な
張力を保つことができる。

また、逆にベルト張力が増加した場合にはダンパーの摩
擦力によって制動力が発生し、テンションアームがゆっ
くり動作してベルトの振動を防止する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の具体的実施例のベルト用オートテンシ
ョナーの断面図であり、第２図は挿入部材の正面図であ
り、第３図は挿入部材の断面図であり、第４図は円筒部
材の正面図であり、第５図は円筒部材の側面図である。（１）・・・ベルト用オートテンショナー（２）・・・
テンショナー軸（４）・・・固定フランジ（５）・・・取付ボルト（７）・・・テンションアーム（１１）・・・アイドラープーリ（１２）・・・係１）、孔（１３）・・・係止孔（１６）・・・ねじりコイルスプリング（２０）・・・
ダンパ一部材（２１）・・・挿入部材（２２）・・・円筒部材（２５）・・・減衰部材（２６）・・・溝（２７）・・・摩擦壁（３０）・・・頂部特許出願人　　三ツ星ベルト株式会社第４図口５図

Claims

【特許請求の範囲】

１．アイドラープーリが一端に設けられたテンシヨンア
ームがテンシヨナー軸に回転可能に固定され、且つ該テ
ンシヨンアームが一方向に付勢されて成るベルト用オー
トテンシヨナーにおいて、内外面が接触して回転すると
共に少なくとも一方が偏心する一対の円筒部材と挿入部
材より成るダンパー部材が装着されていることを特徴と
するベルト用オートテンシヨナー。