JPH0289593A - 熱処理炉用ハースロールの表面肉盛溶接材料 - Google Patents
熱処理炉用ハースロールの表面肉盛溶接材料Info
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- JPH0289593A JPH0289593A JP24058388A JP24058388A JPH0289593A JP H0289593 A JPH0289593 A JP H0289593A JP 24058388 A JP24058388 A JP 24058388A JP 24058388 A JP24058388 A JP 24058388A JP H0289593 A JPH0289593 A JP H0289593A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
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- B23K35/22—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
- B23K35/24—Selection of soldering or welding materials proper
- B23K35/30—Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at less than 1550 degrees C
- B23K35/3046—Co as the principal constituent
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、熱処理炉内における鋼材搬送用ロール（ハー
スロール）表面に耐ビルドアツプ性を付与するための肉
盛溶接材料に関する。
スロール）表面に耐ビルドアツプ性を付与するための肉
盛溶接材料に関する。
鋼板連続焼鈍炉等の鋼材熱処理炉（炉温：約６００〜１
３００°Ｃ）におけるハースロールとして、従来より耐
熱鋳鋼、代表的にはＪＩＳ Ｇ５１２２ Ｓ ＣＨ２Ｓ
、５ＣＨ２２等の高Ｃｒ−高Ｎｉ系、またはそのＦｅの
一部がＹ、Ｃｏ、Ｗ等で置換された高級耐熱鋳鋼からな
るロールが使用されてきた。
３００°Ｃ）におけるハースロールとして、従来より耐
熱鋳鋼、代表的にはＪＩＳ Ｇ５１２２ Ｓ ＣＨ２Ｓ
、５ＣＨ２２等の高Ｃｒ−高Ｎｉ系、またはそのＦｅの
一部がＹ、Ｃｏ、Ｗ等で置換された高級耐熱鋳鋼からな
るロールが使用されてきた。
高温雰囲気炉内における上記ハースロールの実使用上量
も問題となるのは、そのロール表面にビルドアップが生
じ易いことである。ビルドアップは、ハースロールに担
持されて搬送される鋼材の表面酸化物（スケール）や金
属粉がロール表面に付着し、化学反応により凝着してロ
ール表面に肌荒れ・損傷を生じる現象であり、−旦ピル
ドアップが発生すると、後続する鋼材の表面に疵が付き
、その品質や歩留りを著しく低下させる原因となる。
も問題となるのは、そのロール表面にビルドアップが生
じ易いことである。ビルドアップは、ハースロールに担
持されて搬送される鋼材の表面酸化物（スケール）や金
属粉がロール表面に付着し、化学反応により凝着してロ
ール表面に肌荒れ・損傷を生じる現象であり、−旦ピル
ドアップが発生すると、後続する鋼材の表面に疵が付き
、その品質や歩留りを著しく低下させる原因となる。
この対策として、近時はハースロール表面に、Ｃｒ５Ａ
ｌ、Ｙを含むＮｉ基合金（３５Ｃｒ −１０Ａ１−０．
５Ｙ−Ｎｉ系）の被覆層を形成し、あるいはアルミナ（
Ａ ｌ ｚ Ｏ３）やジルコニア（ＺｒＯｉ）等のセラ
ミックを溶射被覆することも試みられている。
ｌ、Ｙを含むＮｉ基合金（３５Ｃｒ −１０Ａ１−０．
５Ｙ−Ｎｉ系）の被覆層を形成し、あるいはアルミナ（
Ａ ｌ ｚ Ｏ３）やジルコニア（ＺｒＯｉ）等のセラ
ミックを溶射被覆することも試みられている。
〔発明が解決しようとする課題］
前記Ｎｉ基合金でハースロール表面を被覆することによ
りビルドアップ減少効果を得ることはできるが、工００
０°Ｃをこえる高温域における効果は小さく、しかもそ
の被覆層は溶射により形成されるので、ロール母材表面
との密着性が低く、剥離し易い欠点がある。またセラミ
ック溶射皮膜は、鋼材表面スケールの溶融物に対する濡
れ性が小さく、卓抜したビルドアップ抵抗性を示すけれ
ども、機械的・熱的衝撃による亀裂・剥離を生じ易く、
ロール保護膜としての安定性に乏しい。
りビルドアップ減少効果を得ることはできるが、工００
０°Ｃをこえる高温域における効果は小さく、しかもそ
の被覆層は溶射により形成されるので、ロール母材表面
との密着性が低く、剥離し易い欠点がある。またセラミ
ック溶射皮膜は、鋼材表面スケールの溶融物に対する濡
れ性が小さく、卓抜したビルドアップ抵抗性を示すけれ
ども、機械的・熱的衝撃による亀裂・剥離を生じ易く、
ロール保護膜としての安定性に乏しい。
本発明は上記問題点を解決することを目的としてなされ
たものである。
たものである。
〔課題を解決するための手段および作用〕本発明に係る
ハースロール表面肉盛層形成用溶接材料は、Ａｌ：０．
５〜１５％、Ｃｒ：３０〜６０％、残部は実質的にＣｏ
からなり、所望によりＣｏの一部が、Ｎｂ：０．５〜１
０％、Ｚｒ：０．５〜１０％、Ｍｏ：０．５〜１０％、
Ｗ：０．５〜１０％、Ｙ ： ０．１〜１％の群から選
ばれる１種ないしは２種以上、合計１０％以下の元素を
以て置換されている化学成分組成を有している。
ハースロール表面肉盛層形成用溶接材料は、Ａｌ：０．
５〜１５％、Ｃｒ：３０〜６０％、残部は実質的にＣｏ
からなり、所望によりＣｏの一部が、Ｎｂ：０．５〜１
０％、Ｚｒ：０．５〜１０％、Ｍｏ：０．５〜１０％、
Ｗ：０．５〜１０％、Ｙ ： ０．１〜１％の群から選
ばれる１種ないしは２種以上、合計１０％以下の元素を
以て置換されている化学成分組成を有している。
本発明の肉盛溶接材料の成分限定理由は次のとおりであ
る。
る。
Ｃｏ ： Ｂａ１ａｎｃｅ
Ｃｏは高温強度が高（、またＣｒとの合金化により良好
な耐酸化性を示す元素であり、本発明において肉盛層の
高温特性を確保するための基本成分である。
な耐酸化性を示す元素であり、本発明において肉盛層の
高温特性を確保するための基本成分である。
！’１．７０．５〜１５％
Ａｌは高温雰囲気において肉盛層の表面に緻密で極めて
安定な酸化皮膜を形成する。その酸化皮膜は、鋼材の表
面酸化物（スケール）との反応性が小さく、肉盛層に良
好な耐ビルドアツプ性を付与する。この効果は、０．５
％以上のＡ４２含有により得られる。 Ａ１．＠の増加
に伴ってその効果は向上するが、多量の添加に伴って、
溶接欠陥（ブロホール、割れ等）が生じ易くなり、また
肉盛層の靭性・延性の低下をみるので、１５％を上限と
する。
安定な酸化皮膜を形成する。その酸化皮膜は、鋼材の表
面酸化物（スケール）との反応性が小さく、肉盛層に良
好な耐ビルドアツプ性を付与する。この効果は、０．５
％以上のＡ４２含有により得られる。 Ａ１．＠の増加
に伴ってその効果は向上するが、多量の添加に伴って、
溶接欠陥（ブロホール、割れ等）が生じ易くなり、また
肉盛層の靭性・延性の低下をみるので、１５％を上限と
する。
好ましくは、１〜１０％以下である。
Ｃｒ ：３０〜６０％
Ｃｒは、Ｃｏとの合金化により肉盛層の耐酸化性を高め
るほか、肉盛層表面に高温での安定性にすぐれた酸化皮
膜を形成する。その酸化皮膜も、鋼材の表面スケールと
肉盛層との反応を抑制し、ビルドアップ抵抗性を高める
。この効果は、含有量３０％以上において顕著にあられ
れる。しかし、６０％をこえると、溶接性が低下し、割
れが生じ易くなるほか、肉盛層が脆弱化するので、６０
％を上限とする。
るほか、肉盛層表面に高温での安定性にすぐれた酸化皮
膜を形成する。その酸化皮膜も、鋼材の表面スケールと
肉盛層との反応を抑制し、ビルドアップ抵抗性を高める
。この効果は、含有量３０％以上において顕著にあられ
れる。しかし、６０％をこえると、溶接性が低下し、割
れが生じ易くなるほか、肉盛層が脆弱化するので、６０
％を上限とする。
本発明の溶接肉盛材料は、必要に応じて添加される下記
元素の１種または２種以上を含有する。
元素の１種または２種以上を含有する。
２種以上を複合含有する場合の合計の含有量の上限を１
０％としたのは、それらの元素の多量添加に伴う耐酸化
性の低下をさけるためである。
０％としたのは、それらの元素の多量添加に伴う耐酸化
性の低下をさけるためである。
Ｎｂ：０．５〜１０％
Ｎｂは肉盛層の高温強度の向上に寄与する。その効果は
０．５％から認められ、含有量の増加に伴って強められ
るが、１０％をこえると肉盛層の耐酸化性が低下するの
で、０，５〜１０％とする。好ましくは１〜８％である
。なお、Ｎｂは通常Ｔａを付随する。Ｔａは本発明にお
いてＮｂと同効物質であるので、本明細書のＮｂの表示
は、Ｎｂ単体のほか、Ｔａを付随するＮｂを意味し、そ
の場合のＮｂ含有量の規定は両元素の合計量を意味して
いるものとする。
０．５％から認められ、含有量の増加に伴って強められ
るが、１０％をこえると肉盛層の耐酸化性が低下するの
で、０，５〜１０％とする。好ましくは１〜８％である
。なお、Ｎｂは通常Ｔａを付随する。Ｔａは本発明にお
いてＮｂと同効物質であるので、本明細書のＮｂの表示
は、Ｎｂ単体のほか、Ｔａを付随するＮｂを意味し、そ
の場合のＮｂ含有量の規定は両元素の合計量を意味して
いるものとする。
Ｚｒ：０．５〜１０％
Ｚｒは上記ＮｂおよびＴａと同じように肉盛層の高温強
度を高める。この効果を得るには０．５％を必要とし、
その増量に伴って効果の増加をみるが、１０％をこえる
と肉盛層の耐酸化性が低くなるので、０．５〜１０％と
する。好ましくは１〜８％である。
度を高める。この効果を得るには０．５％を必要とし、
その増量に伴って効果の増加をみるが、１０％をこえる
と肉盛層の耐酸化性が低くなるので、０．５〜１０％と
する。好ましくは１〜８％である。
Ｍｏ：０．５〜１０％
ＭＯは肉盛層の強度、特に高温強度を太き（高める。そ
の効果は、０．５％からあられれ、含有量と共に増大す
るが、１０％をこえると、低融点酸化物の生成に伴う耐
酸化性の低下を招くので、０．５〜１０％とする。好ま
しくは１〜７％である。
の効果は、０．５％からあられれ、含有量と共に増大す
るが、１０％をこえると、低融点酸化物の生成に伴う耐
酸化性の低下を招くので、０．５〜１０％とする。好ま
しくは１〜７％である。
Ｗ：Ｑ、５〜１０％
Ｗは上記Ｍｏと同じく肉盛層の高温強度の向上に奏効す
る。この効果を得るには、０．５％以上を必要とするが
、多量の添加は、高温域における肉盛層の耐酸化性の極
端な低下を引き起こすので、１０％をこえてはならない
。好ましくは１〜７％である。
る。この効果を得るには、０．５％以上を必要とするが
、多量の添加は、高温域における肉盛層の耐酸化性の極
端な低下を引き起こすので、１０％をこえてはならない
。好ましくは１〜７％である。
Ｙ ： ０．１−１％
Ｙは活性金属であり、肉盛層表面の酸化皮膜の密着力を
高め、熱処理炉内の温度変化に伴う酸化皮膜のスポーリ
ング破壊を防止する。この効果は含有量０．１％以上に
おいて得られるが、１％をこえると、溶接性が損なわれ
るので、０．１〜１％とする。好ましくは、０．５〜０
．８％である。
高め、熱処理炉内の温度変化に伴う酸化皮膜のスポーリ
ング破壊を防止する。この効果は含有量０．１％以上に
おいて得られるが、１％をこえると、溶接性が損なわれ
るので、０．１〜１％とする。好ましくは、０．５〜０
．８％である。
本発明の肉盛溶接材料は、粉末として、または棒ないし
ワイヤ形状の圧粉成形体として調製される。ハースロー
ル母材の表面に対する肉盛施工には特別の条件を必要と
せず、その溶接材料を粉末として使用する場合はプラズ
マ粉体溶接法により、また棒ないしワイヤとして使用す
る場合は、ＴＩＧ溶接、ＭＩＧ溶接、もしくは被覆アー
ク溶接法等の公知の溶接法により行うことができる。肉
盛層の層厚は、約１−１０ｍｍ程度であってよい。
ワイヤ形状の圧粉成形体として調製される。ハースロー
ル母材の表面に対する肉盛施工には特別の条件を必要と
せず、その溶接材料を粉末として使用する場合はプラズ
マ粉体溶接法により、また棒ないしワイヤとして使用す
る場合は、ＴＩＧ溶接、ＭＩＧ溶接、もしくは被覆アー
ク溶接法等の公知の溶接法により行うことができる。肉
盛層の層厚は、約１−１０ｍｍ程度であってよい。
なお、ハースロール母材の材質は、従来よりハースロー
ル材料として使用されている耐熱鋳鋼、例えば５ＣＨ１
３（Ｃ： ０．２〜０．５％、Ｓｉ：２％以下、Ｍｎ
： ２％以下、Ｎ ｉ ： １１〜１４％、Ｃｒ：２４
〜２８％）、Ｓ ＣＮ２２（Ｃ： ０．３５〜０．４５
％、Ｓｉ：１．７５％以下、Ｍｎ：１．５％以下、Ｎ
ｉ ： １９〜２２％、Ｃｒ２３〜２７％）等であって
よく、またその他の例として、Ｃ： ０．３５〜０，４
５％、Ｓｉ：２％以下、Ｍｎ二２％以下、Ｃｒ ： ２
４〜２７％、Ｎｉ：２２〜２５％、Ｃｏ：１４〜１８％
、ＶＩ：１．Ｂ 〜２．３％、残部Ｆｅ。
ル材料として使用されている耐熱鋳鋼、例えば５ＣＨ１
３（Ｃ： ０．２〜０．５％、Ｓｉ：２％以下、Ｍｎ
： ２％以下、Ｎ ｉ ： １１〜１４％、Ｃｒ：２４
〜２８％）、Ｓ ＣＮ２２（Ｃ： ０．３５〜０．４５
％、Ｓｉ：１．７５％以下、Ｍｎ：１．５％以下、Ｎ
ｉ ： １９〜２２％、Ｃｒ２３〜２７％）等であって
よく、またその他の例として、Ｃ： ０．３５〜０，４
５％、Ｓｉ：２％以下、Ｍｎ二２％以下、Ｃｒ ： ２
４〜２７％、Ｎｉ：２２〜２５％、Ｃｏ：１４〜１８％
、ＶＩ：１．Ｂ 〜２．３％、残部Ｆｅ。
あるいはＣ： ０．４〜０．６％、Ｓ ｉ ： １．７
５％以下、Ｍｎ：１．５％以下、Ｃｒ：２６〜３０％、
Ｎｉ：４６〜５０％、Ｗ：４〜６％、残部Ｆｅからなる
耐熱合金鋼等が挙げられる。
５％以下、Ｍｎ：１．５％以下、Ｃｒ：２６〜３０％、
Ｎｉ：４６〜５０％、Ｗ：４〜６％、残部Ｆｅからなる
耐熱合金鋼等が挙げられる。
本発明の溶接材料を用いて形成されるハースロール表面
被覆肉盛層は後記実施例に示すように高温雰囲気におい
てもすぐれて安定したビルドアップ抵抗性を示す。また
その肉盛層は溶接により形成さ乳るので溶射による被覆
層と異なってロール母材との密着力が強く、実機使用時
に受ける機械的・熱的衝撃に対する抵抗性にもすぐれ、
長期に亘り安定したロール表面保護層として機能する。
被覆肉盛層は後記実施例に示すように高温雰囲気におい
てもすぐれて安定したビルドアップ抵抗性を示す。また
その肉盛層は溶接により形成さ乳るので溶射による被覆
層と異なってロール母材との密着力が強く、実機使用時
に受ける機械的・熱的衝撃に対する抵抗性にもすぐれ、
長期に亘り安定したロール表面保護層として機能する。
（１）供試材の調製
第１表に示す化学成分組織を有する合金粉末（平均粒径
１００μｍ）Ｎｏ、１〜７を肉盛材料とし、プラズマ粉
体溶接法により、耐熱鋳鋼製中空円筒体（外径１３０ｍ
ｍ、胴長４８０ｍｍ）の円周面に肉盛溶接を行った。中
空筒体は、５ＣＨ２２相当材（Ｃ：０．４％、Ｓｉ：１
．５％、Ｍｎ ： １％、Ｎｉ：２０％、Ｃｒ：２５％
）の遠心力鋳造体であり、肉盛層の層厚（表面機械加工
後）は５ ｍｍである。
１００μｍ）Ｎｏ、１〜７を肉盛材料とし、プラズマ粉
体溶接法により、耐熱鋳鋼製中空円筒体（外径１３０ｍ
ｍ、胴長４８０ｍｍ）の円周面に肉盛溶接を行った。中
空筒体は、５ＣＨ２２相当材（Ｃ：０．４％、Ｓｉ：１
．５％、Ｍｎ ： １％、Ｎｉ：２０％、Ｃｒ：２５％
）の遠心力鋳造体であり、肉盛層の層厚（表面機械加工
後）は５ ｍｍである。
（ｎ）ビルドアップ試験
第１図に示すように、中空筒体（１）にアーバー（２）
を嵌装してロールとなし、試験炉（炉温１１５０”Ｃ）
内において、そのロール面に普通鋼々板（Ｓ）をのせた
状態でロールを５ＲＰＭの回転速度で回転させ、１００
０時間経過後のロール胴部表面（肉盛層表面）のビルド
アップ発生の有無を目視観察する。
を嵌装してロールとなし、試験炉（炉温１１５０”Ｃ）
内において、そのロール面に普通鋼々板（Ｓ）をのせた
状態でロールを５ＲＰＭの回転速度で回転させ、１００
０時間経過後のロール胴部表面（肉盛層表面）のビルド
アップ発生の有無を目視観察する。
表中、ｋｌ〜７は本発明の溶接肉盛材を使用した例、Ｎ
ｏ、１０ｌとＮｏ、 １０２は比較例であり、Ｎｏ、１
０１は代表的ハースロール材である５ＣＨ２２相当の耐
熱鋳鋼からなる遠心鋳造中空筒体（肉盛なし）をロール
胴部とした例、Ｎα１０２は、Ｎｏ、 １〜７のロール
胴部母材と同じ中空筒体の表面にＮ１−Ｃｒ−Ａｆｆｉ
−Ｙ系合金被覆層を形成した例である。
ｏ、１０ｌとＮｏ、 １０２は比較例であり、Ｎｏ、１
０１は代表的ハースロール材である５ＣＨ２２相当の耐
熱鋳鋼からなる遠心鋳造中空筒体（肉盛なし）をロール
胴部とした例、Ｎα１０２は、Ｎｏ、 １〜７のロール
胴部母材と同じ中空筒体の表面にＮ１−Ｃｒ−Ａｆｆｉ
−Ｙ系合金被覆層を形成した例である。
各供試ロールのビルドアンプ試験結果を第１表右横に示
す。同欄の「○」はビルドアップ発生なし、「××」は
ビルドアップ顕著に発生、「×」はやや軽度であるが、
鋼板の表面疵発生の原因となる程のビルドアンプが発生
したことを意味している。この試験結果から、従来のハ
ースロール（Ｎｏ、 １０１ ）およびＮ ｉ −Ｃｒ
−Ａｌ１−Ｙ系合金被覆層を有するロール（ＮＣＬ１０
２）ではビルドアップの発生を避は得ないのに対し、発
明例Ｎｏ、 １〜７は、高温長時間運転においても安定
した耐ビルドアツプ性を有していることがわかる。
す。同欄の「○」はビルドアップ発生なし、「××」は
ビルドアップ顕著に発生、「×」はやや軽度であるが、
鋼板の表面疵発生の原因となる程のビルドアンプが発生
したことを意味している。この試験結果から、従来のハ
ースロール（Ｎｏ、 １０１ ）およびＮ ｉ −Ｃｒ
−Ａｌ１−Ｙ系合金被覆層を有するロール（ＮＣＬ１０
２）ではビルドアップの発生を避は得ないのに対し、発
明例Ｎｏ、 １〜７は、高温長時間運転においても安定
した耐ビルドアツプ性を有していることがわかる。
本発明の肉盛溶接材料を用いてハースロール表面を被覆
することにより、１０００°Ｃをこえる高温使用条件下
にもすぐれて安定した耐ビルドアツプ性を保証すること
ができる。また、その被覆層は溶接肉盛層であるのでロ
ール母材との密着力が強く亀裂・剥離を生じ難い。その
肉盛層の被覆効果により、ハースロールは長期に亘って
肌荒れ等のない健全な表面肌を保持し、ロールメンテナ
ンスに要するコスト・労力の大幅な低減効果と、熱処理
炉の操業効率の向上、被処理鋼材の表面品質・歩留向上
効果が得られる。
することにより、１０００°Ｃをこえる高温使用条件下
にもすぐれて安定した耐ビルドアツプ性を保証すること
ができる。また、その被覆層は溶接肉盛層であるのでロ
ール母材との密着力が強く亀裂・剥離を生じ難い。その
肉盛層の被覆効果により、ハースロールは長期に亘って
肌荒れ等のない健全な表面肌を保持し、ロールメンテナ
ンスに要するコスト・労力の大幅な低減効果と、熱処理
炉の操業効率の向上、被処理鋼材の表面品質・歩留向上
効果が得られる。
第１図は実施例関係のビルドアップ試験要領を示す斜視
説明図である。 ｌ：ハースロール胴部、２ニア−バー、Ｓ：鋼板。
説明図である。 ｌ：ハースロール胴部、２ニア−バー、Ｓ：鋼板。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １、Ａｌ：０．５〜１５％、およびＣｒ：３０〜６０％
を含有し、残部は実質的にＣｏからなる熱処理炉用ハー
スロールの表面肉盛溶接材料。 ２、Ａｌ：０．５〜１５％、Ｃｒ：３０〜６０％、およ
びＮｂ：０．５〜１０％、Ｚｒ：０．５〜１０％、Ｍｏ
：０．５〜１０％、Ｗ：０．５〜１０％、Ｙ：０．１〜
１％の群から選ばれる１種ないしは２種以上の元素、合
計１０％以下を含有し、残部は実質的にＣｏからなる熱
処理炉用ハースロールの表面肉盛溶接材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24058388A JPH0289593A (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 熱処理炉用ハースロールの表面肉盛溶接材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24058388A JPH0289593A (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 熱処理炉用ハースロールの表面肉盛溶接材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0289593A true JPH0289593A (ja) | 1990-03-29 |
Family
ID=17061675
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24058388A Pending JPH0289593A (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 熱処理炉用ハースロールの表面肉盛溶接材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0289593A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010001859A1 (ja) * | 2008-07-02 | 2010-01-07 | 住友金属工業株式会社 | 高温材搬送用部材 |
-
1988
- 1988-09-26 JP JP24058388A patent/JPH0289593A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010001859A1 (ja) * | 2008-07-02 | 2010-01-07 | 住友金属工業株式会社 | 高温材搬送用部材 |
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