JPH0288532A - ジイソプロピルナフタレンの製造方法 - Google Patents

ジイソプロピルナフタレンの製造方法

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JPH0288532A
JPH0288532A JP63242091A JP24209188A JPH0288532A JP H0288532 A JPH0288532 A JP H0288532A JP 63242091 A JP63242091 A JP 63242091A JP 24209188 A JP24209188 A JP 24209188A JP H0288532 A JPH0288532 A JP H0288532A
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義美 白戸
Sachio Asaoka
佐知夫 浅岡
Hiroto Tajima
田島 浩人
Yakudo Tachibana
橘 躍動
Kazuhiko Tate
舘 和彦
Hiroaki Taniguchi
博昭 谷口
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  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、ナフタレンとプロピレンからジイソプロピル
ナフタレン、特に2,6−ジイソプロピルナフタレンを
工業的に有利に製造する方法に関するものである。
(従来技術) ナフタレンを塩化アルミニウムや固体酸触媒の存在下で
プロピレンによりイソプロピル化すると。
ナフタレンのモノイソプロピル化物の他、ジイソプロピ
ル化物、トリイソプロピル化物以上のポリイソプロピル
化物及び未反応ナフタレンを含むイソプロピル化生成物
が得られることは知られている。また、この場合、ジイ
ソプロピルナフタレンの収率を高めるために、塩化アル
ミニウム触媒を用いるアルキル化反応において、アルキ
ル化反応終了後、アルキル化生成物に新しい触媒を加え
て一定時間保持する方法(特開昭52−17452号公
報)、2.6−ジイソプロピルナフタレンを高収率で得
るために、2,6−ジイソプロピルナフタレン以外のジ
イソプロピルナフタレン及びトリイソプロピルナフタレ
ン以上のポリイソプロピルナフタレンにナフタレン又は
モノイソプロピルナフタレンを加え、固体酸触媒の存在
下でトランスアルキル化処理して2.6−ジイソプロピ
ルナフタレンに変換させる方法(特開昭62−2269
31号公報)等も知られている。
しかしながら、前記のようなアルキル化反応やトランス
アルキル化反応において、触媒として塩化アルミニウム
を用いる場合には、塩化アルミニウムがイソプロピル化
生成物と錯体を形成するため、その触媒の分離に難点が
ある上、装置腐食の問題があり、さらに、高沸点物の副
生量が多いという問題がある。
一方、固体酸触媒を用いる場合には、触媒の分離や装置
腐食の問題は回避されるが、この場合にも、高沸点物が
相当量副生するという問題がある。
(発明の課題) 本発明は、固体酸触媒を用い、ナフタレンとプロピレン
から、高沸点物の副生を抑制してジイソプロピルナフタ
レンを収率よく製造する方法を提供するとともに、全体
としてプロセスの効率がよくかつ経済性にすぐれたジイ
ソプロピルナフタレンの工業的製造方法を提供すること
をその課題とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果、本発明を完成するに到った。
即ち、本発明の第1プロセスによれば、ナフタレンある
いはナフタレンを含む混合物を固体酸触媒の存在下でプ
ロピレンと反応させるイソプロピル化工程と、該イソプ
ロピル化工程で得られたイソプロピル化生成物を固体酸
触媒の存在下で反応させるトランスアルキル化工程と、
該トランスアルキル化工程で得られたトランスアルキル
化生成物からジイソプロピルナフタレン留分を分離する
分離工程からなり、該イソプロピル化工程を150〜2
50℃の温度でかつ存在するナフタレンが実質的に液相
を示す圧力条件で行うとともに、該トランスアルキル化
工程を、250℃〜300℃の温度でかつ存在するナフ
タレンが実質的に気相を示す圧力条件で行うことを特徴
とするジイソプロピルナフタレンの製造方法が提供され
る。
また、本発明の第2プロセスによれば、2,6−ジイソ
プロピルナフタレン及び2,7−ジイソプロピルナフタ
レンを含むジイソプロピルナフタレン異性体混合物留分
から2,6−異性体を分離した後の2,7−異性体を含
む混合物とナフタレンを固体酸触媒の存在下で250℃
〜350℃で存在するナフタレンが実質的に液相を示す
反応温度でトランスアルキル化反応させてモノイソプロ
ピルナフタレンを生成させるトランスアルキル化工程(
A)と、モノイソプロピルナフタレン又はモノイソプロ
ピルナフタレンとナフタレンを主とする混合物をプロピ
レンで固体酸触媒の存在下で150℃〜250℃の温度
でかつ存在するナフタレンが実質的に液相を示す圧力条
件でイソプロピル化するインプロピル化工程と、該イソ
プロピル化生成物を固体酸触媒の存在下で250〜30
0℃の温度でかつ存在するナフタレンが実質的に気相を
示す圧力条件でトランスアルキル化するトランスアルキ
ル化工程(B)と、前記各トランスアルキル化生成物の
うち少くとも1−ランスアルキル化工程(El)の生成
物を、ジイソプロピルナフタレン留分と、ジイソプロピ
ルナフタレン未満の低沸点留分と、トリイソプロピルナ
フタレン以上の高沸点留分とに分離する工程(1)、該
分離されたジイソプロピルナフタレン留分からそれに含
まれる2、6−異性体を分離する工程(II)からなり
、該2,6一異性体を分層した後の2,7−異性体を含
む混合物を前記トランスアルキル化工程(A)にその反
応原料として循環するとともに、該分離工程(I)の高
沸点留分の少なくとも一部を、前記トランスアルキル化
工程(B)に循環し、かつ前記トランスアルキル化工程
(A)の生成物の少なくとも一部を、前記イソプロピル
化工程、トランスアルキル化工程CB)及び分離工程(
1)の少なくとも1つの工程に循環することを特徴とす
る2、6−ジイソプロピルナフタレンの製造方法が提供
される。
次に1本発明の第1プロセスにおける各工程について詳
述する。
〔イソプロピル化工程〕
本発明の第1プロセスで用いるイソプロピル化工程は、
固体酸触媒の存在下、ナフタレンあるいはナフタレンを
含む混合物にプロピレンを反応させる。固体酸触媒とし
ては、例えば、シリカ・アルミナ、結晶性アルミノシリ
ケート、酸化ニッケル・シリカ、酸化銀・シリカアルミ
ナ、シリカ・マグネシア、アルミナ・ボリア、固体リン
酸、リン1v1アルミニウム、リン酸ジルコニウム等が
挙げられる。
本発明において用いる好ましい触媒は、非ゼオライト系
シリカ・アルミナ又はゼオライトである。
ゼオライトを用いる場合、反応系には適量の水を共存さ
せるのが好ましい、このイソプロピル化反応によって、
ナフタレン環に付いたイソプロピル基は、前記の如き固
体酸触媒の存在下ではトランスアルキル化反応により容
易に他のナフタレン環に転位する。従って、このイソプ
ロピル化反応はトランスアルキル化反応を通しての可逆
反応とみなされ、ナフタレンとイソプロピル化ナフタレ
ン類との間には平衡組成が存在する。ジイソプロピルナ
フタレンの生成量は反応におけろナフタレン核とイソプ
ロピル基との比、温度、触媒の種類と量などに依存する
このイソプロピル化反応工程は、温度150℃〜250
℃でかつ存在するナフタレンが実質的に液相を示す圧力
条件下で行われる。反応圧力は反応温度に応じて常圧な
いし30kg/a#Gの加圧条件が採用される。接触時
間は、0.02〜6時間、好ましくは0.4〜3.5時
間である。
本発明のイソプロピル化反応では、前記のように、15
0〜250℃でナフタレンが液相を示す圧力条件が採用
される。このような条件の採用によって高沸点物の副生
が著しく抑制される。本発明者らの研究によれば、固体
酸触媒を用いる場合の高沸点物の生成は、ガス状のプロ
ピレンが固体酸触媒と直接接触することによって著しく
促進されるが、このプロピレンと固体酸触媒との接触を
液相ナフタレンで遮断する時には、高沸点物の生成が著
しく抑制されることが見出された。したがって、このイ
ソプロピル化工程では、ナフタレン液相分が実質的に存
在する温度および圧力条件が採用される。そのような条
件は、好ましくは250℃以下で見い出すのがよい。こ
れより高い温度になると副反応の進行あるいはナフタレ
ンの液相を実質的に存在させるために必要以上に高い圧
力を要することとなり不利である。固体酸触媒を用いる
場合、気相反応の使用が一般的であるが、本発明の場合
、液相反応においても、円滑にイソプロピル化反応を進
行させることができる。反応温度が150℃より低くな
ると反応速度が低下し、円滑なイソプロピル化反応の実
施が困難になる。
イソプロピル化触媒としてゼオライト触媒(1(型)を
用いる場合、反応系に水を共存させるのが好ましい。こ
の水の共存によってコークの生成抑制等の利点が得られ
る。反応系に対する水の添加方法としては、あらかじめ
反応原料であるプロピレンガスやナフタレンに添加して
おく方法や、好ましくは、スチームとして反応系に供給
する方法等がある。反応系における水の量は、液相成分
100重量部に対して0.01−10重量部、好ましく
は0.1〜1重址部の割合である。
イソプロピル化工程を実施する場合の反応方式としては
、固体酸触媒を充填した反応塔を用い、その一方の端部
からプロピレンをガス状で及びナフタレンあるいはナフ
タレンを含む混合物を液体状で導入し、他の端部からイ
ソプロピル化生成物を抜出す流通方式の採用が有利であ
る。
イソプロピル化工程では、未反応ナフタレン、モノイソ
プロピルナフタレン、ジイソプロピルナフタレン、トリ
イソプロピルナフタレン及びそれより高沸点のポリイソ
プロピルナフタレンを含むイソプロピル化生成物が得ら
れる。
本発明においては、このイソプロピル化工程は、後続の
トランスアルキル化反応生成物の分離工程で得られたモ
ノイソプロピルナフタレン以下の低沸点留分をこのイソ
プロピル化反応工程に循環し、プロピレンと反応させる
ように実施することもできる。このような留分を循環し
てイソプロピル化反応を行う場合には、その循環された
低沸点留分を構成する未反応ナフタレンやモノイソプロ
ピルナフタレンとプロピレンとの反応によるイソプロピ
ル化反応が生起してジイソプロピルナフタレンが生成さ
れる。
このイソプロピル化工程のアルキル化度、即ち、イソプ
ロピル化生成物中のイソプロピル基とナフタレン核との
モル比は、通常、0.5〜2.5、好ましくは1.6〜
2.3の範囲である。このモル比のv4節は、反応時間
やイソプロピル化工程へのプロピレンの導入速度等によ
って行うことができる。
〔イソプロピル化生成物のトランスアルキル化工程〕
このトランスアルキル化工程は、前記で得られたイソプ
ロピル化生成物を、固体酸触媒と接触させ、ナフタレン
核に結合するイソプロピル基を他のナフタレン核に移動
させる工程である。例えば、ナフタレン又はモノイソプ
ロピルナフタレンとトリイソプロピルナフタレンとの間
の反応により、ジイソプロピルナフタレンが生成する。
また、このトランスアルキル化工程では、トランスアル
キル化反応の他、ジイソプロピルナフタレンの異性化反
応も起り、ジイソプロピルナフタレン中の異性体の割合
はほぼ平衡組成に保持される。
本発明においては、このトランスアルキル化工程は、後
続の分離工程(I)で得られたトリイソプロピルナフタ
レン以上のポリイソプロピルナフタレンの少なくとも一
部をこのトランスアルキル化工程に循環して他のナフタ
レン核との間でトランスアルキル化反応を生起させるの
が好ましい。
このトランスアルキル化工程における触媒としては、前
記イソプロピル化工程で示したのと同様の固体酸が用い
られるが、好ましくは非ゼオライト系シリカ・アルミナ
又はゼオライトである。
トランスアルキル化工程の反応温度としては、250℃
〜300℃の温度で存在するナフタレンが実質的に気相
を示す圧力条件が採用される。反応温度が300℃を超
えるようになると、分解反応が起り、副生物の生成割合
が多くなる。また、本発明では、この1−ランスアルキ
ル化工程は、前記のようにナフタレンが実質的に気相を
示す温度及び圧力条件に保持して行う。このような条件
の採用は、トランスアルキル化工程における反応に参加
する混合物のアルキル化度を実質的に向上せしめること
になり、副反応をさけるためアルキル化度をイソプロピ
ル化工程にて低くめに選定しても十分な選択性が得られ
る等の点で有利である。反応圧力は、反応温度に応じて
、常圧〜20kg/aJGであり、接解時間は0.02
−6.Ohr、好ましくは0.4〜3.5hrである。
反応方式としては、固体酸触媒を充填した反応塔を用い
、その一方の端部から、ナフタレンが気相を示す温度及
び圧力条件に加熱した気液混合物からなるイソプロピル
化生成物を導入し、他方の端部からトランスアルキル化
生成物を抜出す流通方式の採用が有利である。
このトランスアルキル化工程には、後記分離工程(r)
で分離されたジイソプロピルナフタレン未満の低沸点留
分の一部および/またはトリイソプロピルナフタレン以
上の高沸点留分の一部を循環することもできるが、この
トランスアルキル化工程では1反応系中にトリイソプロ
ピルナフタレン以上のポリイソプロピルナフタレンが多
量存在すると、イソプロピル基およびナフタレン核恩外
のもζ造貼位を有する例えばイソプロピルテトラリン等
の副生物が生成しやすい。従って、これらの副生物を抑
制するには、トランスアルキル化工程でのアルキル化度
、即ち、トランスアルキル化工程に供給される全供給物
(循環留分を含む)中のインプロピル基とナフタレン核
とのモル比を規定することが有効であるが1本発明の場
合、そのモル比を2.5以下、好ましくは1.6〜2.
2の範囲に規定するのがよい。これより高くなると、前
記副生物の生成が著しくなる。
また、この副生物の生成はトランスアルキル化工程の反
応時間が必要以上に長くなると著しくなる。したがって
その好ましい接触時間は前述のような範囲になる。この
接触時間は、たとえ短時間でも本発明の分離工程([)
においての低沸点留分および/または高沸点留分を循環
させることにおいて実質的に長くなることになるので、
副生物の生成を抑制する目的から、循環する留分け、イ
ソプロピル基とナフタレン核の構造からなる留分に極力
限定することが好ましい。その目的において、分離工程
(1)における低沸点留分および/または高沸点留分を
さらに各々軽質分と重質分とに分離し、それら分離され
た各々の軽質分だけを循環させることが有効である。
〔トランスアルキル化生成物の分離工程(■)〕この工
程は、前記で得られたイソプロピル化生成物のトランス
アルキル化生成物を蒸留し、ジイソプロピルナフタレン
留分と、ジイソプロピルナフタレン未満の低沸点留分と
、トリイソプロピルナフタレン以上の高沸点留分とに分
離する工程である。この蒸留分離工程で分離されたジイ
ソプロピルナフタレン留分け、これを後続の2,6−ジ
イソプロピルナフタレン分離工程(II)へ供給し、ま
た低沸点留分は、その少なくとも一部を、前記1−ラン
スアルキル化工程やイソプロピル化工程へ、好ましくは
イソプロピル化工程へ循環することができる。また高沸
点留分は、その少なくとも一部を、トランスアルキル化
工程へ循環させるのがよい。
また低沸点留分および/または高沸点留分の一部を回収
することもできる。低沸点留分および/または高沸点留
分を重質分と重質分とに分離し、おのおのの重質分のみ
を循環させるのも好ましい態様である。また高沸点留分
のうちの重質分を1−ランスアルキル化工程へ循環し、
低沸点留分のうちの重質分を前記イソプロピル化工程へ
循環させるのはさらに好ましい態様である。
前記で分離されたジイソプロピルナフタレン留分は、ジ
イソプロピルナフタレンの1.6−異性体、1.7−異
性体、1.4−異性体、2,6−異性体、2,7−異性
体、■、5−異性体、1.3−異性体、2.3−異性体
、特に2.6−異性体及び2,7−異性体が主成分とし
て含まれる。
〔2,6−ジイソプロピルナフタレンの分離工程(■)
〕この工程は、前記蒸留分離工程(1)で分離されたジ
イソプロピルナフタレン留分から、2,6−異性体を分
離回収する工程である。この分離工程(II)において
は、ジイソプロピルナフタレン留分から、2.6−異性
体を分離し得る方法であれば任意の分離方法が採用でき
るが、−殻内には、精密蒸留と晶析分離法の組合せや、
クロマトグラフィー分離法等が採用される。例えば、ク
ロマトグラフィー分離法では液相擬似移動床分離法を用
いることができる。
この分離工程(II)で2,6−ジイソプロピルナフタ
レンを分離された後の2,7−異性体を主成分とするジ
イソプロピルナフタレン異性体混合物は、これを回収し
て溶剤等として利用することができるが、2.6−異性
体の生産量を高めるには、前記トランスアルキル化工程
に循環し、異性化反応を生起させるのがよい。
次に、本発明の第1プロセスを図面によりさらに詳細に
説明する。第1図は本発明の第1プロセスにおけるフロ
ーシートの1例を示すものである。
第1図において、原料ナフタレンはライン1を通ってラ
イン2からのプロピレンとともにイソプロピル化工程(
IP)へ供給される。このイソプロピル化工程(IP)
には、分離工程(1)で分離され、ライン4を通ってモ
ノイソプロピルナフタレン以下の低沸点留分の軽質留分
が循環される。このインプロピル化工N (IP)では
、ナフタレン及びその低沸点留分の重質分がプロピレン
によりイソプロピル化され、得られたイソプロピル化生
成物はトランスアルキル化工程(TA)へ供給される。
このトランスアルキル化工程では、イソプロピル化生成
物は。
分離工程(1)で分離され、ライン5を通って循環され
るトリイソプロピルナフタレン以上の高沸点留分の重質
分及び分離工程(11)で2.6−異性体を分離した後
のライン6を通って循環されるジイソプロピルナフタレ
ン留分とともにトランスアルキル化処理される。得られ
たトランスアルキル化生成物は分離工程(1)に送られ
る。
分離工程(1)では、トランスアルキル化工程(TA)
の生成物が蒸留処理され、ジイソプロピルナフタレン留
分と、ジイソプロピルナフタレン留分未満の低沸点留分
と、トリイソプロピルナフタレン以上の高沸点留分とに
分離される。そして、ジイソプロピルナフタレン留分は
ライン3を通って分離工程(n)へ送られ、低沸点留分
はさらに分離工程口→にてモノナフタレン留分以下の重
質分と重質分に分離され、その重質分はライン4を通っ
てイソプロピル化工程(IP)へ循環され、その重質分
はライン9を通って系外へ抜き出される。高沸点留分け
さらに分離工程(1)にてトリイソプロピルナフタレン
留分以下の重質分と重質分に分離され、その重質分はラ
イン5を通ってトランスアルキル化工程(T A )へ
循環され、その重質分はライン10を通って系外へ抜き
出される。
分離工程(n)へ送られたジイソプロピルナフタレン留
分け、ここで2,6−異性体が分離され、ライン7を通
って回収される。一方、2,6−異性体が分離された後
の2,7−異性体を主成分とする混合物は、ライン6を
通ってトランスアルキル化工程(TA)へ循環される。
なお、第1図において示したフローシートは、種々の変
更が可能である。例えば、ライン1から供給されるナフ
タレンはその一部をトランスアルキル化工程(TA)へ
供給することが可能であるし、また、分離工程(1)で
分離された低沸点留分の一部をトランスアルキル化工程
(TA)に供給することが可能である。
次に、本発明の第2プロセスにおける各工程について詳
述する。
〔イソプロピル化工程〕
本発明の第2プロセスでは、ナフタレンから2,6ジイ
ソプロピルナフタレンを製造するに際し、ナフタレンは
主に直接イソプロピル化せずに、イソプロピル化用原料
として、例えば、後記する2゜7−異性体を含むジイソ
プロピルナフタレン混合物をトランスアルキル化処理し
て得られる生成物や、後記分離工程(I)の低沸点留分
等の如きモノイソプロピルナフタレン又はモノイソプロ
ピルナフタレンとナフタレンを主成分とする混合物を固
体酸触媒を用いてイソプロピル化する。
このイソプロピル化工程は、第1プロセスで前記示した
イソプロピル化工程と同様の反応条件で実施され、反応
混合物中に存在するナフタレンは実質的に液相に保持さ
れる。
また、このイソプロピル化工程は、後続のトランスアル
キル化反応生成物の分離工程で得られたモノイソプロピ
ルナフタレン以下の低沸点留分をこのイソプロピル化反
応工程に循環し、プロピレンと反応させることもできる
。このような留分を循環してイソプロピル化反応を行う
場合には、その循環された低婢点留分を構成する未反応
ナフタレン及びモノイソプロピルナフタレンとプロピレ
ンとの反応によるイソプロピル化反応が生起してジイソ
プロピルナフタレンが生成される。
〔イソプロピル化生成物のトランスアルキル化工程(ロ)〕
このトランスアルキル化工程(B)は、前記で得られた
イソプロピル化生成物を、固体酸触媒と接触させ、ナフ
タレン核に結合するイソプロピル基を他のナフタレン核
に移動させる工程であり、前記第1プロセスで示したの
と同様のトランスアルキル化条件で実施され、存在する
ナフタレンは実質的に気相状態に保持される。
また、このトランスアルキル化工程(B)は後続の分離
工程(1)で得られたトリイソプロピルナフタレン以上
の高沸点物の少なくとも一部をこのトランスアルキル化
工程(B)に循環してイソプロピル化、(を他のナフタ
レン核に移動する反応を生起させる。
〔2,7−ジイソプロピルナフタレンとナフタレンのト
ランスアルキル化処理工程(A)〕 本発明の第2プロセスにおいては、後続のジイソプロピ
ルナフタレン異性体留分から2,6−ジイソプロピルナ
フタレンを分離した後の2,7−ジイソプロピルナフタ
レンを含む異性体混合物を、ナフタレンとの間でトラン
スアルキル化反応させる。このトランスアルキル化工程
(A)は、前記トランスアルキル化工程([3)とは異
なり、アルキル化度の低い状態でナフタレンを積極的に
反応させることから、触媒としては、前記トランスアル
キル化工程(8)と同様の固体酸触媒、好ましくは非ゼ
オライト系シリカアルミナ又はゼオライトが用いられる
。反応温度は250〜350°Cの湿度でかつナフタレ
ンが実質的に液相を示す条件が用いられる。反応圧力は
、反応温度に応じて、常圧〜50kg/dGである。こ
のトランスアルキル化工程(A)は、通常、前記トラン
スアルキル化工程(8)よりも、高められた温度が採用
される。このトランスアルキル化反応工程(A)は、前
記した第1プロセスで示したトランスアルキル化工程で
示したと同様にして操作することができる。ただし、こ
のトランスアルキル化工程(A)にトリイソプロピルナ
フタレン以上のポリイソプロピルナフタレンを供給する
ことには非常な不利があり、Wけるべきである。なぜな
らば、2,7−ジイソプロピルナフタレンをはじめとす
るジイソプロピルナフタレンはポリイソプロピルナフタ
レンが存在するとそれとの間でのトランスアルキル化が
生じ、ナフタレンとの効率的なトランスアルキル化の進
行が阻害されるとともに、ポリイソプロピレンナフタレ
ンが関与するトランスアルキル化反応において集中的に
、後段の分離工程(1)において分離し、系外へ抜出す
べき低沸点留分の重質分および高沸点留分の重質分とし
て現われる副生物が生成する。このトランスアルキル化
工程(A)では、2,7−ジイソプロピルナフタレンを
含むジイソプロピルナフタレン異性体とナフタレンとの
間でトランスアルキル化反応が起り、モノイソプロピル
ナフタレンが生成される。このトランスアルキル化工程
(A)には、後続の蒸留分離工程(口で分離されたジイ
ソプロピルナフタレン未満の少なくとも一部を循環して
反応させることもできるが、生成物が後続のイソプロピ
ル化工程ないしトランスアルキル化工程(B)あるいは
分離工程(I)の好ましい原料となるように選定する必
要がある。このトランスアルキル化工程(A)でのアル
キル化度、即ち、全供給物中のイソプロピル基とナフタ
レン核とのモル比は、通常0.5〜1.6、好ましくは
0.8〜1.4の範囲である。
〔トランスアルキル化生成物の分離工程(+)〕この工
程は、前記で得られたイソプロピル化生成物の1−ラン
スアルキル化生成物及び/又は2,7−ジイソプロピル
ナフタレンを含む混合物とナフタレンとのトランスアル
キル化生成物を蒸留し、ジイソプロピルナフタレン留分
と、ジイソプロピルナフタレン未満の低沸点留分と、ト
リイソプロピルナフタレン以上の高沸点留分とに分離す
る工程である。この蒸留分離工程で分離されたジイソプ
ロピルナフタレン留分は、後続の2,6−ジイソプロピ
ルナフタレン分離工程(II)へ供給され、低沸点留分
の少なくとも一部を、前記トランスアルキル化処理工程
(A)ないし/および(B)ないし/およびイソプロピ
ル化工程へ、好ましくはイソプロピル化処理工程へ循環
することができる。また高沸点留分は、その少なくとも
一部を、I−ランスアルキル化工程(8)へ循環させる
。また低沸点留分および/ないし高沸点留分の一部を回
収することもできる。
低沸点留分および/ないし高沸点留分を軽質分と重質分
とに分離し、おのおのの軽質分のみを循環させるのも好
ましい態様である。また高沸点留分の軽質分をトランス
アルキル化工程(B)へ循環し、低沸点留分の軽質分を
前記イソプロピル化処理工程へ循環させるのはさらに好
ましい態様である。
^「記で分離されたジイソプロピルナフタレン留分は、
ジイソプロピルナフタレンの1,6−異性体、1.7−
異性体、1.4−異性体、2,6−異性体、2,7〜異
性体、1,5−異性体、1.3−異性体、2,3〜異性
体、特に2.6−異性体及び2,7−異性体が主成分と
して含まれる。
〔2,6−ジイソプロピルナフタレンの分久を工程(U
)〕この工程は、前記蒸留分離工程(1)で分離された
ジイソプロピルナフタレン留分から、2,6−異性体を
分離回収する工程である。この分離工程(II)におい
ては、ジイソプロピルナフタレン留分から、2.6−異
性体を分離し得る方法であれば任意の分離方法が採用で
きる。
この分離工程(rl)で2,6−ジイソプロピルナフタ
レンを分離された後の2,7−異性体を主成分とするジ
イソプロピルナフタレン寮性体42今物は、前記ナフタ
レンを用いるトランスフルキル化工程(A)に循環され
、ナフタレンとの間でトランスアルキル化反応させる。
次に、本発明の第2プロセスを図面によりさらに詳細に
説明する。第2図は本発明の第2プロセスにおけるフロ
ーシートの1例を示すものである。
第2図において、原料ナフタレンはライン1を通ってト
ランスアルキル化工程(A)へ供給される。
また、このトランスアルキル化工P!a(Aンには、分
離工程(II)で分離され、ライン6を通って循環され
る2、7−ジイソプロピルナフタレンを含む混合物が供
給されろ。このトランスアルキル化工程(A)では、そ
れら供給物がトランスアルキル化され。
得られた生成物はライン8を通ってイソプロピル化工程
(ip)に送られる。
このイソプロピル化工程(IP)には、プロピレンがラ
イン2を通って供給され、また分離工程(1)で分離さ
れ、ライン1を通ってモノイソプロピルナフタレジ以下
の低沸点留分の軽質留分が供給される。このイソプロピ
ル化工程(01)では、その低沸点留分の軽質分および
I−ランスアルキル化処理工程(A)の生成物がプロピ
レンによりイソプロピル化処理され、′i:)られだイ
ソプロピル化生成物はトランスアルキル化工程(B)へ
供給され、ここでイソプロピル化生成物は1分離工程(
1)で分離され、ライン5を通って循環されるトリイソ
プロピルナフタレン以上の高沸点留分の・重質分ととも
にトランスアルキル化処理される。得られたI・ランス
アルキル化生成物は分離工程(1)に送られる。
分離工程(りでは、トランスアルキル化工程(B)の生
成物が蒸留処理され、ジイソプロピルナフタレン留分と
、ジイソプロピルナフタレン留分未満の低沸点留分と、
トリイソプロピルナフタレン以上の高沸点留分とに分離
される。そして、ジイソプロピルナフタレン留分はライ
ン3を通って分離工程(II)へ送られ、低沸点留分は
さらに分離工程(りにてモノナフタレン留分以下の重質
分と重質分に分離され、その重質分はライン4を通って
イソプロピル化工程(IP)へ循環され、その重質分は
ライン9を通って系外へ抜き出される。高沸点留分はさ
らに分離工程(T)にてトリイソプロピルナフタレン留
分以下の重質分と重質分に分離され。
その重質分はライン5を通ってトランスアルキル化工程
(B)へ循環され、その重質分はラインlOを通って系
外へ抜き出される。
分離工程(II)へ送られたジイソプロピルナフタレン
留分は、ここで2,6−異性体が分離され、ライン7を
通って回収される。一方、2.6−異性体が分離された
後の2,7−異性体を主成分とする混合物は、ライン6
を通ってトランスアルキル化工程(A)へ循環される。
なお、第1図において示したフローシートは、種々の変
更が可能である。例えば、トランスアルキル化工程(A
)の生成物は分離工程(1)へ供給することが可能であ
るし、トランスアルキル化工程([3)へ供給すること
もできるし、さらにはこの3種の供給ラインの複数を同
時に使用して供給することも可能である。また、ライン
1から供給されるナフタレンはその一部をイソプロピル
化工程(IP)あるいは/およびトランスアルキル化工
程(B)へ供給することが可能であるし、また、分離工
程(1)で分離された低沸点留分の一部をトランスアル
キル化工程(A)あるいは/および(B)に供給するこ
とが可能である。さらに、分離工程(1)で分離された
低沸点留分のうち、ナフタレン留分をトランスアルキル
化工程(A)へ送り、モノイソプロピル留分をイソプロ
ピル化工程(IP)へ送ることもできる。
〔効  果〕
本発明では、ナフタレンとプロピレンを原料として用い
、これから高沸点物の副側を抑制してジイソプロピルナ
フタレンを効率よく製造することができる。本発明の場
合、イソプロピル化物はそのままトランスアルキル化工
程へ送られ、ここでトランスアルキル化反応及びジイソ
プロピルナフタレンの異性化反応が行われることから、
トランスアルキル化生成物中のジイソプロピルナフタレ
の割合及び2,6−異性体の割合が高い。従って、分離
工程で分離され、循環される低沸魚介や高沸魚介の割合
が少なく、本発明は、プロセス全体の効率及び経済性の
高められたものである。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
なお、以下において示した符号は次の内容を示す。
M I I)N +1・・・モノイソプロピルナフタレ
ンDiPNP・・・ジイソプロピルナフタレンTIPN
P・・・トリイソプロピルナフタレンTETPNP・・
・テトライソプロピルナフタレンイソプロビル化度は、
イソプロピル側鎖のナフタレン核に対するモル比を意味
する。
高沸点物は、沸点400℃以上の成分を示し、副生物は
、ナフタレンおよびジイソプロピルナフタレン以外の化
合物を示す。
実施例1 〔イソプロピル化工程〕 反応装置として水素型Y型ゼオライト(+1−Yゼオラ
イ1−)を充填した反応塔を用い、その上部から、ナフ
タリン及びプロピレンを、ナフタレン1モルに対しプロ
ピレン2モルの割合で導入して反応塔内を流通させた。
また、同時にスチー11をナフタレンに対し1重量2の
割合で反応塔上部から導入した。
イソプロピル化生成物を反応塔下部から抜出した。この
ようにして種々の温度でイソプロピル化反応を行った。
この場合、ナフタレンの液空間速度(tosv)を1.
0hr−1に設定した。プロピレンの転化率により活性
を測定した。その反応結果を表−1に示す。
表−1 1比較例(ナフタレンは気相を示す) 〔トランスアルキル化工程〕 前記イソプロピル化生成物(反応温度180’cでの生
成物)を実施例1で示したのと同様のH−Yゼオライト
を充填した反応塔の上部から導入し、トランスアルキル
化生成物を下部から抜出すようにしてトランスアルキル
化反応を行った。この場合、反応温度は210℃〜28
5℃、反応原料(7)LH5Vは0.5hr−”に設定
した。その結果を表−2に示す。
また、比較のために、反応温度310℃を使用した以外
は同様にして実験を行った。その結果を表−2に合せて
示す。
表−2 実施例2 実施例1において、触媒としてシリカ・アルミナを用い
た以外は同様にしてイソプロピル化反応(スチームの添
加なし)及び得られたイソプロピル化生成物のトランス
アルキル化反応を行った。イソプロピル化反応結果を表
−3及びトランスアルキル化反応結果を表−4にそれぞ
れ示す。
表−3 表−4 実施例3 ナフタレン100重是部に対し、2,7−ジイツプロピ
ルナフタレンを主成分とするトリイソプロピルナフタレ
ン100重厘部を加え、ナフタレンが液相を示す反応温
度240℃、圧力5kg/cnfG(窒素にて加圧)の
条件で実施例1のトランスアルキル化と同様にしてトラ
ンスアルキル化反応を行った。その結果を表−5に示す
表−5 TA、A、B・・・トランスアルキル化工程■、■・・
分離工程。
出願人代理人 弁理士 池 浦 敏 明(ほか1名)
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1プロセスを実施する場合のフロー
シートの1例を示し、第2図は本発明の第2プロセスを
実施する場合のフローシートの1例を示す。 IP  ・・・イソプロピル化工程

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ナフタレンあるいはナフタレンを含む混合物を固
    体酸触媒の存在下でプロピレンと反応させるイソプロピ
    ル化工程と、該イソプロピル化工程で得られたイソプロ
    ピル化生成物を固体酸触媒の存在下で反応させるトラン
    スアルキル化工程と、該トランスアルキル化工程で得ら
    れたトランスアルキル化生成物からジイソプロピルナフ
    タレン留分を分離する分離工程からなり、該イソプロピ
    ル化工程を150℃〜250℃の温度でかつ存在するナ
    フタレンが実質的に液相を示す圧力条件で行うとともに
    、該トランスアルキル化工程を、250〜300℃の温
    度でかつ存在するナフタレンが実質的に気相を示す圧力
    条件で行うことを特徴とするジイソプロピルナフタレン
    の製造方法。
  2. (2)該分離工程で分離されたジイソプロピルナフタレ
    ン留分から2,6−ジイソプロピルナフタレンを分離す
    る請求項1の方法。
  3. (3)2,6−ジイソプロピルナフタレンが分離された
    後のジイソプロピルナフタレンを該トランスアルキル化
    工程へ循環する請求項2の方法。
  4. (4)該分離工程でジイソプロピルナフタレン留分の他
    に、該ジイソプロピルナフタレン留分より低沸点の留分
    及び該ジイソプロピルナフタレン留分より高沸点の留分
    を各分離し、該低沸点留分の少なくとも一部を該アルキ
    ル化工程及び/又はトランスアルキル化工程へ循環し、
    かつ該高沸点留分の少なくとも一部を該トランスアルキ
    ル化工程へ循環する請求項1〜3のいずれかの方法。
  5. (5)該トランスアルキル化工程でのアルキル化度の範
    囲が1.6〜2.2である請求項1〜4のいずれかの方
    法。
  6. (6)2,6−ジイソプロピルナフタレン及び2,7−
    ジイソプロピルナフタレンを含むジイソプロピルナフタ
    レン異性体混合物留分から2,6−異性体を分離した後
    の2,7−異性体を含む混合物とナフタレンを固体酸触
    媒の存在下で250〜350℃の温度で存在するナフタ
    レンが実質的に液相を示す圧力条件でトランスアルキル
    化反応させてモノイソプロピルナフタレンを生成させる
    トランスアルキル化工程(A)と、モノイソプロピルナ
    フタレン又はモノイソプロピルナフタレンとナフタレン
    を主とする混合物をプロピレンで固体酸触媒の存在下で
    150〜250℃の温度でかつ存在するナフタレンが実
    質的に液相を示す圧力条件でイソプロピル化するイソプ
    ロピル化工程と、該イソプロピル化生成物を固体酸触媒
    の存在下で250〜300℃の温度でかつ存在するナフ
    タレンが実質的に気相を示す圧力条件でトランスアルキ
    ル化するトランスアルキル化工程(B)と、前記各トラ
    ンスアルキル化生成物のうち少くともトランスアルキル
    化工程(B)の生成物を、ジイソプロピルナフタレン留
    分と、ジイソプロピルナフタレン未満の低沸点留分と、
    トリイソプロピルナフタレン以上の高沸点留分とに分離
    する工程( I )、該分離されたジイソプロピルナフタ
    レン留分からそれに含まれる2,6−異性体を分離する
    工程(II)からなり、該2,6−異性体を分離した後の
    2,7−異性体を含む混合物を前記トランスアルキル化
    工程(A)にその反応原料として循環するとともに、該
    分離工程( I )の高沸点留分の少なくとも一部を、前
    記トランスアルキル化工程(B)に循環し、かつ前記ト
    ランスアルキル化工程(A)の生成物の少なくとも一部
    を、前記イソプロピル化工程、トランスアルキル化工程
    (B)及び分離工程( I )の少なくとも1つの工程に
    循環することを特徴とする2,6−ジイソプロピルナフ
    タレンの製造方法。
  7. (7)該分離工程( I )で分離された低沸点留分の少
    なくとも一部を、トランスアルキル化工程(A)、トラ
    ンスアルキル化工程(B)及びイソプロピル化処理工程
    の少なくとも1つの工程に循環する請求項6の方法。
  8. (8)該分離工程( I )で分離された低沸点留分及び
    高沸点留分をさらにおのおの軽質分と重質分とに分離す
    るとともに、該高沸点留分の軽質分を該トランスアルキ
    ル化工程(B)に循環させ、該低沸点留分の軽質分を該
    イソプロピル化工程に循環させる請求項6の方法。
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