JPH0288015A - タイルカーペットの敷設施工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はタイルカーペット用施工シート及びその敷設施
工方法に関するものであり、オフィスや一般家庭のフロ
アに接着剤を使用することなくタイルカーペットを敷設
する目的で使用される。

〔従来の技術〕

オフィスや一般家庭のフロアにタイルカーペットを敷設
する際、タイルカーペットの安定性と形態保持性を向上
させるため、タイルカーペットの裏面に接着剤を塗布し
、この接着剤塗布面をフロア上に位置決め固定すること
によってタイルカーペットを敷均らす方法が採用されて
いた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来方法ではタイルカーペットの位置決め固着手段
として接着剤を使用しているため、部屋の模様替え等の
理由によってタイルカーペットの敷設条件を変更する場
合には、フロア上に接着されているタイルカーペットを
引剥がし、固化している接着剤を削り落とさなければな
らない。この接着剤の削り落としには多大の労力を必要
とし、殆どの場合フロア面を敷設前の状態に戻すことは
不可能となる。また、ナイフ等の削り落とし工具により
フロア面が損傷を受ける場合も少なくない。

更に、タイルカーペットの敷設作業には可成りの熟練度
が要求され、一般家庭でタイルカーペットの敷設工事を
行うことは実際問題として殆ど不可能であった。

本発明の主要な目的は、従来のタイルカーベラ［・の施
工で問題となっていた、タイルカーペットの再使用の困
難性、接着剤の削り落としに起因するフロア面の破損、
施工作業の困難性を解消し得る、接着剤の不要なタイル
カーペット敷設施工手段を提供することにある。

〔課題を解決するための手段］ 上記目的の達成手段として本発明は、 （１）正方形状をなすタイルカーペット本体の裏張材と
して不織布又はループパイル織物を接合してなるタイル
カーペットの敷設に先立ってフロア上に敷均らされる施
工シートであって、前記タイルカーペットと略同一の平
面形状を有する上層基材、保形材、下層基材の積層構造
体からなり、前記上層基材の上面には、その中心部と周
縁部に前記タイルカーペットの裏面に張設された不織布
又はループパイル織物と係合する無数のフックを具えた
布ファスナーが固着されてなり、また前記下層基材の下
面には、滑り止め膜が被着形成されてなるごとを特徴と
するタイルカーペット用施工シート。および（２）タイ
ルカーペットを敷均らす族ニスペースの中心に衝合わせ
中心を一致せしめて、正方形状をなし、かつ、上層基材
、保形材、下層基材ならびに滑り止め膜の積層構造を有
する４枚のタイルカーペット用施エシートをフロア上に
敷設した後、前記衝合わせ中心に敷設中心を一致せしめ
て施工シート上に正方形状をなすタイルカーペットをＲ
’ｌし、タイルカーペットの裏張材と施工シート上面に
固着された布ファスナの係合を介して前記タイルカーペ
ットを縦横方向ともその端縁が施工シートの外端縁に対
して幅方向に略２だけずれるように施工シート上に位置
決め固定し、この後、施工シート及びタイルカーペント
の敷設域をフロアの縦横方向に沿って順次延長しながら
施工タイルとその上面に載置されたタイルカーペットの
位置決め敷設動作を繰返すことを特徴とするタイルカー
ペットとその施工シートの敷設施工方法を提供するもの
である。

〔作用］ タイルカーペットは、その裏面に裏張材として接合され
た不織布又はループパイル織物のループを、タイルカー
ペットの下側に敷設された施工シートの上面に固着され
た布ファスナのフックと係合させることによって、所定
の位置に位置決め状態で固着される。

また、タイルカーペット用施工シートは、その下面に被
着形成されている滑り止め膜をフロア面に密着させるこ
とによって所望の位置に係止され、上層基材、保形材、
下Ｎ基材からなるその積層構造体を、タイルカーペット
の形態安定性の向上部材として機能させることによって
、タイルカーペットに均一な敷均らし条件を付与してい
る。

更に、正方形状のタイルカーペットを、縦横方向ともそ
の端縁が衝合わせ状態に敷均らされた４枚の施工シート
の外端縁に対して幅方向に略２だけずらせた状態で位置
決め固定するようにタイルカーペットと施工シートの位
置決め敷設動作を縦横方向に沿って繰返すことによって
、敷設位置の調節と変更の可能なタイルカーペット敷設
施工条件が確保される。

〔実施例〕

第１図はタイルカーペットの一具体例を示す上面図、第
２図は第１図の線■−■に沿う縦断面図、第３図は施工
シートの一具体例を示す上面図、第４図は第３図の線Ｉ
Ｖ　−ＩＶに沿う縦断面図である。

これらの図面に示すようにタイルカーぺ、ント（１）は
、正方形状をなす基布（２）の上面にパイル（３）を所
定の目付で植設すると共に、基布（２）の下面に裏張材
として不織布もしくはループパイル織物（４）を接合固
着することによって敷設の最小基本単位を構成している
。

これらの不織布もしくはループパイル織物（４）は、そ
のループ状パイルを後記施工シート（５）の上面に固着
された布ファスナ（９）のフックと係合させることによ
って、タイルカーペット（１）を施工シート（５）上の
所定の位置に位置決め状態で固着する。

一方、施工シート（５）は、前記タイルカーペラ１−（
１）と同一寸法の正方形状シートの積層体から構成され
ており、タイルカーペラ１（１）の敷設に先立って所定
の整列パターンに４枚−組で敷設の基本単位を構成しな
がらフロア上に敷均らされる。この施工シート（５）は
、バルブシート材からなる上層基材（６）、ガラス繊維
織物からなる保形材（７）、バルブシート材からなる下
層基材（８）を図示しない接着剤によって接合すること
によって敷設の最小単位を構成している。そして、上層
基材（６）の上面には、その中心部と周縁部に無数のフ
ックを上向きに突設した布ファスナ（９ａ）　　（９ｂ
）・・・が縫付けによって固着されており、フロア面と
対向する下層基材（８）の下面には、例えばラテックス
塗膜からなる滑り止め膜（１０）が被着形成されている
。施工シート（５）は、第３図に示すようにタイルカー
ペラＩ−（１）の−辺の長さに合わせて一辺の長さが５
０ｃｍの正方形状に成形されており、その上層基材（６
）の中心部には、第１の布ファスナ（９ａ）　　（９ａ
）が２枚−組で所定の間隔を置いた状態で、又はこの２
枚を一体化した状態で接着固定されており、また、上層
基材（６）のそれぞれの周縁部には、略中央に前記第１
の布ファスナ（９ａ）よりも稍小型の第２の布ファスナ
（９ｂ）が接着固定されている。

以下、第５図乃至第８図に基づいてタイルカーペットの
敷設施工方法を説明する。

（第５図） 一辺の長さが５０ｃｍの正方形状施工シート（５）の上
面に対向する周辺の三等分点同士を結ぶタイルカーベン
ト（１）の接合基準綿（１１）を引く。

（第６図） タイルカーペット敷設フロア（１２）の中心（Ｃ）に衝
合わせ中心を一致させた状態で４枚の施工シート（５ａ
）　　（５ｂ）　　（５ｃ）　　（５ｄ）を周縁同士を
密着させてフロア（１２）上に敷設し、衝合わされた施
工シートの周縁同士を接着テープ（１３）　　（１３）
・・・で点状に接続し、かつ、滑り止め膜（１０）をフ
ロア（１２）に密着させることによってタイルカーペラ
１−（１）の敷設基礎の最小単位を構成する。

（第７図） 一辺の長さが５０ｃｍの正方形状タイルカーペラ）　（
ｌａ）の周縁を、前記接合基４東線（１１）　　（１１
）・・・に合わせた状態で施工シート接合体（５ａ）（
５ｂ）　　（５ｃ）　　（５ｄ）上にｉｉｌ置し、タイ
ルカーペット（１ａ）の裏面に裏張材として固着されて
いる不織布又はループパイル織物（４）と、施工シート
（５ａ）　　（５ｂ）　　（５ｃ）　　（５ｄ）の上面
に固着された布ファスナ（９ａ）　　（９ｂ）のフック
との係合を介して第１のタイルカーペット（ｌａ）　ヲ
ＭＥエシート（５ａ）　　（５ｂ）　　（５ｃ）　　（
５ｄ）上に位置決め固定する。この結果、第１のタイル
カーベラ）　（ｌａ）は、その中心（Ｃ１）をフロア（
１２）のタイルカーペット施工スペースの中心ならびに
施工シート（５ａ、）　　（５ｂ）　　（５ｃ）　　（
５ｄ）の衝合わせ中心（Ｃ）と−敗させ、かつ、縦横方
向ともその端縁（１４ａ）（１４ｂ）を前記施工シート
の外端縁（１５ａ　）　　（１５ｂ　）に対して略Ａの
幅寸法だけ内側に位置させた状態で施工シート（５ａ）
（５ｂ）　　（５ｃ）　　（５ｄ）上に位置決め固定さ
れる。

（第８図） 施工シート（５ｃ）　　（５ｄ）の端縁（１５ａ）と衝
合わせ状にして第５の施工シート（５ｅ）及び第６の施
工ジ−１−（５ｆ）をフロア（１２）上に敷設し、前記
同様の接着テープ（１３）　　（１３）・・・を利用し
て施工シート（５ｅ）　　（５ｆ）を位置決め固定した
後、前記第１のタイルカーペット（ｌａ）の端縁（１４
ａ）とその端縁（１６ａ）を衝合わせ状にして第２のタ
イルカーペット（１ｂ）を施工シート（５ｃ）　　（５
ｄ）　　（５ｅ）　　（５ｆ）上に位置決め固定する。

この結果、第２のタイルカーペット（１ｂ）は、その端
縁を新たに敷設された施工ジ−）　（５ｅ）　　（５ｆ
）の外端縁から略２の幅寸法だけ内側に位置させた状態
で施工シート上に位置決め固定される。

以後、上記要領に従って施工シートの外周縁がフロア（
１２）上の予定の位置に到達する迄、敷設基礎の最小単
位（５ａ）　　（５ｂ）　　（５ｃ）　　（５ｄ）から
外側へ向かって施工シート（５）（５）・・・の追加接
続とその上面へのタイルカーペット（１）（１）・・・
の敷詰め動作を繰返す。施工シート（５）（５）・・・
およびタイルカーペット（１）（１）・・・の外周縁が
予め設定されたタイルカーペット敷設域の限界（１７）
に到達した時点でタイルカーペット（１）（１）・・・
の敷設作業は完了するが、このとき、最外側に位置する
施工シート（５）（５）・・・及びタイルカーペラ）（
１）（１）・・・の外周縁と前記タイルカーペット敷設
域の限界（１７）との間に隙間が残っている場合には、
この隙間寸法に合わせて最外側に位置する施工タイル（
５）（５）・・・を裁断し、タイルカーペット（１）（
１）・・・は施工シートのサイズに合わせて裁断してタ
イルカーペット（１）（１）・・・の外周縁と施工シー
ト（５）（５）・・・の外周縁を敷設域の限界線（１７
）と−致させる。このようにして族ニスペースの全域に
亘ってタイルカーペットが敷設される。

［発明の効果］ 本発明によれば、部分数きたると全面数きたるとを問わ
ずタイルカーペットの敷設に際し接着剤を使用する必要
がないため、タイルカーペットの張替えと再使用が容易
になる。また、滑り止め膜と布ファスナを併用してタイ
ルカーペットを施工シート上に位置決め固定しているの
で、固化した接着剤の削り落としによるフロア面の破損
や、無理な引剥がしによるタイルカーペットの破断等も
回避することができる。更に、タイルカーペットの敷設
位置を自由に変更することができるため、熟練した施工
業者でなくてもタイルカーペットの敷設が可能になる。

本発明に係るタイルカーペット及び施工シートは一枚当
たりの寸法が小さいため、取外した場合の収納スペース
が狭く、また、必要に応じて色調やテクスチャーの異な
る二種類以上のタイルカーペットを混用することも可能
である。

【図面の簡単な説明】

第１図はタイルカーペットの一具体例を示す上面図、第
２図は第１図の線■−Ｈに沿う縦断面図、第３図は施工
シートの一具体例を示す上面図、第４図は第３図の線Ｉ
Ｖ−ＩＶに沿う縦断面図である。第５図乃至第８図は、
タイルカーペット及び施工シートの敷設順序の説明図で
ある。 （１）　−タイルカーペット、（４）　−裏張材、（５
）・−・施工シート、　　　　（６）　−上層基材、（
７）　−保形材、　　　　　　（８）・・−下層基材、
（９）−布ファスナ、　　　　（１０）−滑り止め膜。 特許　出願人　敷島紡績株式会社 代　　　　理　　　　人　　　江　　原　　　省　　　
吾第 図 第 図 −ＩＵ 第 図 第４ 図 一五 第５図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）正方形状をなすタイルカーペット本体の裏張材と
   して不織布又はループパイル織物を接合してなるタイル
   カーペットの敷設に先立ってフロア上に敷均らされる施
   工シートであって、前記タイルカーペットと略同一の平
   面形状を有する上層基材、保形材、下層基材の積層構造
   体からなり、前記上層基材の上面には、その中心部と周
   縁部に前記タイルカーペットの裏面に張設された不織布
   又はループパイル織物と係合する無数のフックを具えた
   布ファスナーが固着されてなり、また前記下層基材の下
   面には、滑り止め膜が被着形成されてなることを特徴と
   するタイルカーペット用施工シート。
2. （２）タイルカーペットを敷均らす施工スペースの中心
   に衝合わせ中心を一致せしめて、正方形状をなし、かつ
   、上層基材、保形材、下層基材ならびに滑り止め膜の積
   層構造を有する４枚のタイルカーペット用施工シートを
   フロア上に敷設した後、前記衝合わせ中心に敷設中心を
   一致せしめて施工シート上に正方形状をなすタイルカー
   ペットを載置し、タイルカーペットの裏張材と施工シー
   ト上面に固着された布ファスナの係合を介して前記タイ
   ルカーペットを縦横方向ともその端縁が施工シートの外
   端縁に対して幅方向に略１／２だけずれるように施工シ
   ート上に位置決め固定し、この後、施工シート及びタイ
   ルカーペットの敷設域をフロアの縦横方向に沿って順次
   延長しながら施工タイルとその上面に載置されたタイル
   カーペットの位置決め敷設動作を繰返すことを特徴とす
   るタイルカーペットとその施工シートの敷設施工方法。