JPH0287918A - 複合電線管及び布設方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この発明は、電線及び光ファイバを複合して収容するた
めの複合電線管、及びこの複合電線管を使用して電線及
び光ファイバを布設する方法に関する。

【従来の技術】

電線管中に電線を収容してこれを布設する場合、中継ボ
ックスを使用して接続したり、あるいは途中に電話端子
やコンセントボックスなどを設けることがある。 電線に分布型温度センサ用光ファイバを沿わせる場合に
は、このような中継ボックスやコンセントボックス中に
光ファイバを通すことができないため、別個の電線管を
用意してその中に光ファイバを収納することが必要であ
る。

【発明が解決しようとする課題】

しかしながら、電線と光ファイバとをそれぞれ別個の電
線管中に収納して布設すると、作業が複雑で手間がかか
るという問題がある。また、光ファイバを分布型温度セ
ンサとして使用するときは、電線と光ファイバとが別個
の電線管中に納められるため、漏電などの電線を原因と
する発火の検知が遅れるという問題もある。さらに、光
ファイバを収納するための管は、光ファイバが細いため
、細い管を用いることになるが、細い管は強度が十分で
ないため光ファイバを切断したり光ファイバを折ってし
まったり、また光ファイバの屈曲による損失増加が生じ
ることが起こり易いという欠点もある。 この発明は、電線と光ファイバとを簡単な作業で容易に
布設でき、しかも光ファイバの切断あるいは屈曲による
損失増加のおそれも少ない、複合電線管及び布設方法を
提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、この発明による複合電線管に
おいては、電線収容部と、該電線収容部の外側に添えら
れた光ファイバ収容部と、該光ファイバ収容部付近に一
体に添えられたテンションメンバーとが備えられ、上記
光ファイバ収容部及びテンションメンバーが上記電線収
容部から分離可能な構造となっている。 また、この発明の布設方法によれば、上記の複合電線管
の電線収容部及び光ファイバ収容部に電線及び光ファイ
バをそれぞれ収容し、接続部において光ファイバ収容部
及びテンションメンバーを電線収容部から分離して電線
と光ファイバとを別個に接続することを特徴とする。

【作　　用】

電線収容部に電線を収容し、光ファイバ収容部に光ファ
イバを収容する。コンセントボックスなどを接続する場
合には、光ファイバ収容部を電線収容部から切り離す。 この切り離しは、光ファイバ収納部が電線収容部からも
ともと分離可能な構造となっているため、容易である。 こうして切り離したとき、光ファイバ収納部に一体にテ
ンションメンバーが添えられた状態となっているので、
これが補強材となって光ファイバが屈曲されることがな
い。そのため、光ファイバが折れてしまったり、屈曲に
よって損失増加したりすることを防止できる。 光ファイバ収納部をテンションメンバーとともに電線収
納部から切り離せば、それらのうちの−方または両方を
独立に接続することができ、その際、上記のように光フ
ァイバはテンションメンバーによって補強された状態に
なるので、折れたりする心配が不要で、電線及び光ファ
イバの布設作業が容易になる。

【実　施　例】

つぎにこの発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。第１図はこの発明の一実施例にかかる複合電
線管１を示す断面図である。この図に示すように、複合
電線管１は、合成樹脂などから形成されたフレキシブル
な大径チューブ状の電線収容部１１と、同じく合成樹脂
などから形成されたフレキシブルな小径チューブ状の光
ファイバ収容部１２と、これらを連結する連結部１３と
からなる。光ファイバ収容部１２には金属ワイヤーなど
からなるテンションメンバー１４が埋め込まれて縦添え
されている。これら電線収容部１１、光ファイバ収容部
１２及び連結部１３は一体に形成されているが、切り込
み１５が設けられていて、光ファイバ収容部１２を電線
収容部１１から容易に切り離すことができるようにされ
ている。切り込み１５で切り離したとき、光ファイバ収
容部１２がテンションメンバー１４とともに、電線収容
部１１から切り離される。 こうして形成された複合電線管１を用いて電線及び光フ
ァイバを布設する場合、電線は電線収容部１１に収容し
、光ファイバは光ファイバ収容部。 １２に収容する。第２図のようにコンセントボックス２
を設ける場合は、その部分で光ファイバ収容部１２を電
線収容部１１から切り離し、電線収容部１１のみをコン
セントボックス２に取り付ける。光ファイバ収容部１２
に収容された光ファイバ同士を接続する必要のある場合
は、これらを融着接続機などを用いて接続した後接続ス
リーブ２１をかぶせて接続部の保護を図る。光ファイバ
収容部１２を電線収容部１１から切り離したときでも、
光ファイバ収容部１２はテンションメンバー１４によっ
て補強された状態となっている。そのため、このような
接続作業を行なうとき光ファイバ収容部１２はテンショ
ンメンバー１４によって補強されていてその中の光ファ
イバが折れたり屈曲したりすることがないので、作業が
容易になる。 この複合電線管１を用いて実際に電線と光ファイバとを
布設する場合は、たとえば第３図のようになる。この第
３図では、複合電線管１を用いて１つの部屋３の床下に
電線と光ファイバとを布設し、コンセントボックス２を
１２個設けている。 この例では、光ファイバ４は、電線と平行に添わせて布
設され、温度分布測定用のセンサとして使用されている
。すなわち、光ファイバ４の一端が光ファイバラマン温
度計５に接続されており、０ＴＤＲ（オプティカル・タ
イムドメイン・リフレクトメトリ）法により光ファイバ
４の各位置でのラマン散乱光の計測が行なわれ、光ファ
イバ４の長さ方向での温度分布の測定が行なわれる。こ
の例では、コンピュータ６が接続されて、そのデイスプ
レー画面上に、光ファイバ４の長さ方向の特定のいくつ
かの箇所での温度が℃の値で表示されている。この光フ
ァイバ４は複合電線管１の光ファイバ収容部１２に収容
されて電線収容部ｌｌ内の電線に添って配置されている
ため、布設された電線付近の温度分布の測定ができ、漏
電やこの電線を原因とする発火等をすばやく検知できる
。

【発明の効果】

この発明の複合電線管及び布設方法によれば、電線と光
ファイバとを簡単な作業で容易に布設できる。しかも光
ファイバが折れたり、あるいは屈曲による損失増加のお
それも少ない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例にかかる複合電線管の断面
図、第２図はコンセントボックスを設けた場合の平面図
、第３図は部屋の床下に布設した場合の模式図である。 １・・・複合電線管、１１・・・電線収容部、１２・・
・光ファイバ収容部、１３・・・連結部、１４・・・テ
ンションメンバー　１５・・・切り込み、２・・・コン
セントボックス、２１・・・接続スリーブ、３・・・部
屋、４・・・光ファイバ　５・・・光ファイバラマン温
度計、６・・・コンピュータ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）電線収容部と、該電線収容部の外側に添えられた
   光ファイバ収容部と、該光ファイバ収容部付近に一体に
   添えられたテンションメンバーとを有し、上記光ファイ
   バ収容部及びテンションメンバーを上記電線収容部から
   分離可能な構造としたことを特徴とする複合電線管。
2. （２）請求項１記載の複合電線管の電線収容部及び光フ
   ァイバ収容部に電線及び光ファイバをそれぞれ収容し、
   接続部において光ファイバ収容部及びテンションメンバ
   ーを電線収容部から分離して電線と光ファイバとを別個
   に接続することを特徴とする電線及び光ファイバの布設
   方法。