JPH028280B2 - - Google Patents

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JPH028280B2
JPH028280B2 JP58062298A JP6229883A JPH028280B2 JP H028280 B2 JPH028280 B2 JP H028280B2 JP 58062298 A JP58062298 A JP 58062298A JP 6229883 A JP6229883 A JP 6229883A JP H028280 B2 JPH028280 B2 JP H028280B2
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JP
Japan
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liquid metal
temperature
sodium
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removal device
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Kesahiro Naito
Norikatsu Yokota
Shigehiro Shimoyashiki
Kazuo Takahashi
Tomio Ishida
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕 本発明は、液体金属不純物除去装置に関する。
特に、液体ナトリウム中から不純物を除去する不
純物除去装置に関する。 この種の技術は、FBR(高速増殖炉)において
冷却流体として用いられる液体ナトリウム中か
ら、放射性不純物その他の不純物を除去するため
などに使用される。 〔発明の背景〕 FBRにはループ型とタンク型とがあるが、い
ずれも冷却用に液体ナトリウムが用いられる。こ
の液体ナトリウムには、放射性不純物その他各種
の不純物が生成するので、これを除去する装置を
設けなければならない。 この不純物除去装置の従来技術につき、タンク
型FERを例にとつて説明する。 第1図は従来のタンク型FBRの概要を示す説
明図である。容器1の上に遮へいプラグ2が蓋さ
れており、容器1内部には液体ナトリウム3がプ
ール状に満たされている。ナトリウム3の中に、
これに漬かる形で、炉心4が支持機構5により支
えられている。ナトリウム3(一次系ナトリウ
ム)中には、循環ポンプ6、中間熱交換器7、炉
上部機構8及びナトリウム精製装置9が位置し、
これらは各々遮へいプラグ2からナトリウム3中
に吊り下げられて支持されている。ナトリウム3
は、容器1をおよそ上下に二分する形で、支切体
10により上部プレナム1aを下部プレナム1b
とに分離されている。支切体10は断熱性(熱に
対する抵抗性)を有する材料で成る。上部プレナ
ム1aは高温、下部プレナム1bは低温であるか
ら、両者の熱移動を防ぐべく、支切体10により
熱遮へい構造をなすようにしたためである。また
容器1の内壁には、熱遮へい用の遮へい体13が
施工されている。 図中、11は高圧プレナム、12はコアキヤツ
チヤーであり、14は中間熱交換器7の2次ナト
リウム配管である。 ナトリウム3は、循環ポンプ6により図の矢印
の方向に循環される。すなわちナトリウムは循環
ポンプ6により加圧されて高圧プレナム11に入
り、炉心11を通りぬける間に熱交換して高温
(例えば530℃)となり、中間熱交換器7に吸い込
まれて2次ナトリウムに熱を与えながら流れ下
り、低温(例えば400℃)になつて下部プレナム
1bに流出する。これが再び循環ポンプ6に吸い
込まれて、再び上記のルートで流れることを繰り
返す。一方、中間熱交換器7の二次系ナトリウム
に伝達された熱は、蒸気発生器71において水側
に伝達され、蒸気72の発生に消費される。 上記の如き容器1内の一次系ナトリウム3は、
主に燃料交換時の空気による汚染等で酸素や水素
の不純物濃度が高くなり、このためにナトリウム
中に漬つてナトリウムと接している構造物の腐食
が促進されることになる。これを防ぐため、ナト
リウムは、精製装置9により上記不純物の濃度が
定められた値以下になるように制御される。 この精製装置9の概略構造を第2図に示す。こ
れは第1図に示すように、ホツトプレナムである
上部プレナム1aのナトリウム3中に浸漬されて
いる。この精製装置9は、外筒21と内筒22の
隙間に断熱材23が充填されて成る容器の中に、
大きく分けて不純物捕獲容器24と熱交換容器2
5とが収納され、かつ下部にはポンプ26を収納
した保護容器27が接合されて構成される。不純
物捕獲容器24の上部外周には冷却用管28が巻
かれ、一方下部には充填物層29が配置されてい
る。また、熱交換容器25はシエルーチユーブ型
で管群30が配列されている。この熱交換容器2
5の下部には保護容器27を貫通して入口ノズル
31が接合され、上部には不純物捕獲容器24の
中心に上昇管32が接合され、さらに下部のシエ
ルには出口ノズル33が接合されている。出口ノ
ズル33には弁34があり、その操作棒35は遮
へいプラグ2(第1図)の上部まで伸ばしてあ
る。保護容器27にはポンプ26を吊り下げてい
る支持体36が遮へいプラグ2の上部まで貫通す
るガイド管37が接合されている。 以上の構成の精製装置9の作用を以下に述べ
る。上記した不純物を含むナトリウム3は、ポン
プ26により入口ノズル31より熱交換部25の
管群30を上昇し、上昇管32を出て下降流にな
る。冷却管28を流れる冷媒により冷却されつつ
下降したナトリウムは充填物層29をさらに下降
し、熱交換容器25のシエル側を流れ下つて管群
30内のナトリウムを冷却し自身は高温になつて
出口ノズル33よりナトリウムプールに排出され
る。 充填物層29に流入するナトリウムは、通常、
150〜120℃に冷却される。この結果、ナトリウム
中に含まれていた不純物(Na2O、NaOH、NaH
等)は、上記温度に対する飽和溶解度以上の分が
析出し、充填物層29に付着して捕獲される。こ
れがいわゆるコールドトラツプである。したがつ
て充填物層29を流れ出るナトリウム中の上記不
純物濃度は、上記温度の飽和溶解度以下に制御さ
れることになる。 以上のように、断熱材23は、熱収支を伴つて
精製装置内を流れるナトリウムに対しプールナト
リウム3からの入熱を緩和する役割を果たしてい
る。またナトリウム流量はポンプ26の出力及び
弁34の開度により調整される。 ところで、ポンプ26としては一般に電磁誘導
型機が使用されるが、これは機械的可動部はない
が、コイルや絶縁物の劣化等により損傷する可能
性がある。ポンプ26が故障した場合には本装置
はそのナトリウムの循環が停止されるので、その
精製機能が停止してしまう欠点を有する。また本
装置はナトリウム3が高温となる上部プレナムに
設置されるので、上記の断熱材23の層を厚くす
る必要があり、その分装置の大型化につながる。
さらに高温のナトリウムを装置内に吸い込む構造
なので、所定の低温まで下げるのに必要とされる
冷却能力を低減するために熱交換部25を組み入
れることを要し、複雑な構造となり、結局コスト
高になつているという欠点がある。 また、この従来装置は、全体を遮へいプラグ2
から外して上部に引き上げることができる構造の
ものであるが、この場合、装置内に放射能を有す
る一次ナトリウム3が残留すると放射能が強くな
り、保守し難くなつて好ましくない。本装置で
も、引き抜く場合には弁34(第2図)を用い
て、中のナトリウムを排出できるようになつてい
るが、弁34が故障する場合もあり、この時はそ
れが不可能となる。かつ弁34正常に作動したと
しても、管群30特にその内部にナトリウムが付
着残留しやすく、この管群30は表面積が大きい
ため、付着残留したものによる放射線は高いもの
となつて、好ましくない。 一方一次ナトリウム3中には、放射化された腐
食生成物(以下総称してCPと略記する。主に
54Mn、 60Co等)が炉の運転と共に蓄積し、また
燃料被覆管が損傷した場合などに核分裂生成物
(以下総称してFPと略記する。 137Csが主要なも
の)も混入する。これらCPやFPが、定期点検を
要する循環ポンプ6や中間熱交換器7に付着し
て、これが放射線場を強め、保守作業の能率を著
しく低下させる原因となり、プラントの稼動率を
下げる結果となる。 このような背景から、CPやFPを捕獲する装置
が必要とされることになる。いわゆる、CPトラ
ツプ、セシウムトラツプと称せられるものであ
る。しかし上記した不純物精製装置には、かかる
トラツプ機能は付加されていない。よつて別に
CP、FPを捕獲するトラツプを設けなければなら
ないことになる。ところが狭少な遮へいプラグ2
や容器1内にそれを設けることは、その分、プラ
ントのコスト上昇をもたらすと共に、スペース専
有による他の機器の配列に支障を来たし、さらに
は上部プレナムのナトリウム流動を複雑化して整
流し難い状況を招来する虞れがある。ひいては炉
心の熱流動特性に害を及ぼす懸念がある。 上記した本従来装置の欠点をまとめて列記すれ
ばつぎのようになる。 (1) 高温のナトリウム中に配置し、高温(約530
℃)のナトリウムを吸い込んでそれを低温
(120〜150℃)に下げるため熱遮へいが困難で
あり、かつ熱損失を少なくするために冷却能力
を上げるための付加機器が必要となつてコスト
高になる。 (2) 故障を生ずる可能性のある機器を組み入れて
あるため、その分信頼性が低下する。 (3) 第1図の如くタンク型FBRに用いる時には
保守時にナトリウムドレンする場合、ナトリウ
ム付着残留量が多くなる構造である。 (4) 放射性不純物(CP、FP)のトラツプを別に
設置することになり、その分スペースフアクタ
が悪く、コスト高になる。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、前記した従来例の欠点をなく
して、(i)所要冷却量が少なく、冷却のための付加
機器も最少限ですみ、(ii)故障の生ずる可能性のあ
る機器を使う必要がなく、従つて信頼性が高く、
かつシンプルな構造で低コストであり、(iii)タンク
型FBRに適用する場合でもナトリウムドレン性
が良くて残留ナトリウムが少なく、従つて保守能
率が良く、(iv)コールドトラツプ機能の他、CP及
びFPの捕獲機能をも有する、有利な不純物除去
装置を提供することにある。 〔発明の概要〕 本発明者らは上記目的の達成のため鋭意研究の
途上、タンク炉の場合ナトリウム容器内の上下に
温度分布が構成されることに着目し、この温度分
布を利用できるのではないかと考えるに至つた。
また本発明者らは別途、CPやFPを捕獲する機能
のある材料について種々実験した結果、各材料毎
に各々の捕獲機能を発揮するに適する温度範囲が
あることを見い出した。 本発明者は当初は上記最適温度範囲と、タンク
炉の容器の温度分布とを勘案することにより、温
度分布に応じてその最適温度に位置するように各
種捕獲材料を配置する技術的思想に到達するに至
つた。 さらに本発明者らはこれを敷衍して、CPやFP
を捕獲する材料を充填し、これに各捕獲材につい
て最適な温度が与えられるような温度分布をもた
せることにより、上記目的に適合した不純物精製
装置を得るに至つたものである。 即ち基本的な考え方として、本発明は、少なく
ともCP捕獲用の材料とFP捕獲用の材料と液体金
属中から析出する析出物質除去用の材料とを、筒
状(一端側から流入した液体金属が他端側に流動
して流出する構造であればよいので、その断面形
状に特徴はなく、円形でも他の形状でも良く、ま
た、その断面形状や寸法が一端側から他端側まで
同一である必要もない。)の収納容器の中に充填
し、各捕獲材がその捕獲性能を良好に発揮できる
温度となるように収納容器に温度分布を与えて構
成するものである。 この構成をとれば、最も適正な温度で各CP、
FP捕獲材が機能し、従つて信頼性の高いCP、
FPトラツプ機能を有する液体金属不純物除去装
置を得ることができる。 さらに上記基本的な考え方をタンク型容器内の
不純物除去装置に適用して、少なくともCP捕獲
用の材料とEP捕獲用の材料と液体金属中からの
析出物質を除去する材料とを収納容器の中に充填
し、この収納容器を液体金属を貯めて成るタンク
の上部プレナムと下部プレナムとの両域にまたが
るように配置して、これにより各プレナムが形成
する温度分布に応じて、各捕獲材がその捕獲性能
を良好に発揮できる温度の場所に位置するように
構成したものである。 これは、上部プレナムが高温、下部プレナムが
低温になつているというタンク型容器内の温度分
布を利用して、不純物を能率良く除去できるよう
にした技術であるということができる。さらにこ
の場合、温度差によりナトリウムが除去装置内を
自然循環することを利用することができる。 〔発明の実施例〕 第3図に本発明の一実施例を示す。この例はタ
ンク型FBRに本発明を適用したものである。第
4図は該例における不純物精製装置のみを詳細に
示すものである。 この液体金属不純物除去装置は、容器1内に収
納された液体ナトリウム3中から不純物を除去す
るためのものでもあり、該容器1は液体ナトリウ
ム3の上部が高温となり下部が低温となるように
上部プレナム1aと下部プレナム1bとに支切ら
れて成る。不純物除去装置40はこのような上部
プレナム1aと下部プレナム1bとの両域にまた
がつて配置される。従つて、各プレナム1a,1
bの温度の相違に基づいて、不純物除去装置40
に温度分布が与えられることになる。 一方、不純物除去装置40自体は第4図aに示
す如く、収納容器41内に不純物除去用の充填物
が収納されて成るが、この充填物は、CP除去用
の材料47,48と、FP除去用の材料49と、
液体ナトリウム中からの析出物除去用の材料50
とを備えている。各除去技術47〜50は、各材
料に用いた物質の特性により、それぞれその除去
性能に適した温度があり、これは後記詳述するよ
うに、本発明者らにおいて確認したことである。
従つて、除去装置40に与えられた上記温度分布
に応じて、前記各除去材料47〜50がその性能
を発揮しやすい温度条件になるように各材料47
〜50の位置を決め、これにより各材料47〜5
0が適正な温度条件に設定される構成とするもの
である。 この構成を採用することにより、ナトリウム容
器1内(タンク炉)の上下に作られる温度分布を
利用して、除去装置40内の上下に温度勾配を作
ることができ、これによる自然対流に基づくナト
リウム流れを利用して、除去装置40内にナトリ
ウムの流れを生ぜしめることもできる。ナトリウ
ムは高温の上部プレナム1aから除去装置40の
容器41内に流入し、下部に至るに従つて低温と
なり、下部プレナム1bに流出する一方的流れを
呈することになるからである。かつこの構成を採
用すれば、充填物としてのCPやFPの捕獲性能の
良い材料をその特性を発揮しやすい温度場に配置
でき、よつて各除去材料47〜50が適正な温度
条件になるように装置を組むことが可能となる。 次に本実施例について、その具体的な構成を一
層詳しく説明する。 不純物除去装置40は、第3図の如くタンク型
FBRの容器1の中に、遮へいプラグ2から吊り
下げられて取付けられている。かつこの装置40
は、タンク1を熱的に遮へいして上部プレナム1
aと下部プレナム1bとに分ける支切体10を貫
通して、両プレナム1a,1bにまたがつて位置
する。第4図に示すようにこの不純物除去装置
は、外胴をなす容器41の中に本体42が挿入さ
れる型になつている。容器41と熱遮へい用支切
体10との接合部は、ナトリウム3が上下のプレ
ナム間に流動を生じ難いように、密着構造または
溶接構造とする。 第4図aは本除去装置40の詳細を縦断面図に
て示すものである。容器41は熱遮へい用の支切
体10につば43が乗つかる型に密着しており、
上部プレナム1aの部分にはナトリウムが流れ易
いように小孔44が多数あけられている。容器4
1はこのように外胴をなし、この中にはナトリウ
ムに没するように内胴45が位置する。この内胴
45の下部には冷却胴46が該内胴45の底部を
カバーするように取付けられている。内胴45の
中には不純物除去用充填物47,48,49,5
0が充填され、底にはノズル51がついている。
充填物49,50の中央部には空胴52が取付け
られている。空胴52内は真空にしておくか、あ
るいは不活性アルゴンガスを入れるかまたは断熱
材が充填される。これは流れ落ちて行く液体ナト
リウムを冷しやすくするためのスペーサとしての
役割を果たす。つまり、高温の上部プレナム1a
の方から流入したナトリウムは、温度勾配によつ
て冷却されて比重が大きくなり、従つて上部から
下部への流れとなるのであるが、この空胴52の
存在により冷却されやすくなつて、ナトリウムの
流れも円滑となるものである。内胴45の上部は
開孔53になつており、最上部の充填物47の上
部には整流体54が駆動棒55に連結してついて
いる。開孔53の周面と整流体54の上面は両者
を合わせた場合つまり整流体54を引上げて開孔
53に密着させた場合にナトリウムの流動がなく
なる程度の寸法精度でできている。冷却胴46に
は冷媒(例えばHeガス、有機液体等)の流入管
56及び戻し管57が接合されている。これらは
断熱構造とするためガス空間を持たせるように二
重壁及び二重管になつている。空間に断熱材(例
えばパーライト微粉物等)を充填しても良い。冷
却胴46の底部と外胴41とは密着するようにな
つており、両接触部はここからナトリウムが流れ
ないようにするのが望ましい。ノズル51にはそ
こを流れるナトリウム流量を測定するための流量
計58が取付けられている。流量計はかさばら
ず、重くない、信頼性の高いものが望ましい。例
えば渦電流式などが適用される。以上が本体42
の構成である。 内胴45の上部には支持棒59が取付けられて
おり、これを引き上げることにより、外胴41か
ら本体42を引き抜くことができる構造になつて
いる。 本実施例においては、充填物47,48は主と
してCP( 54Mnや 60Co等)を捕獲する除去材料
から成り、充填物49は主としてFP( 137Cs等)
を捕獲する除去材料から成る。充填物50は、析
出不純物を物理的に捕獲する除去材料から成る。 このように、充填物47〜50に上記材料を用
いたのは、各除去性能を示す具体的な物質が、そ
れぞれの性能を発揮しやすい温度場に位置するよ
うにしたためである。すなわち本例では具体的
に、充填物47として少なくとも表面がニツケル
である材質(ニツケルまたはニツケル付着材)、
充填剤48としてSU304鋳造材またはAISI1020
鋼、充填剤49としてガラス状非晶質カーボンを
用いている。充填剤50はSUS304ステンレス鋼
やニツケル等の耐ナトリウム材であれば良い。こ
のような構成とする理由は、ナトリウム中の放射
性不純物( 54Mn、 60Co、 137Cs等)を捕獲す
る性質が下表のように材質や温度により異なるこ
とを利用し、捕獲性を発揮しやすいようにしたた
めである。
〔発明の効果〕
上述の如く、本発明の液体金属不純物除去装置
は、装置に温度分布を与えて各材料に適した条件
でCPトラツプ、FPトラツプ、コールドトラツプ
の機能を発揮させるので、信頼性の高い効率の良
い不純物除去が達成できる。かつ、コールドトラ
ツプのみならず、CP、FPトラツプ機能も兼ねて
おり、シンプルな構造であり、コスト的にも有利
である。さらに所要冷却量も少なくてすみ、冷却
のための付加機器も少なくてよい。タンク型
FBRに適用すると、その元々の温度分布を利用
できるとともに、自然対流を使用して付加機器を
少なくでき、かつ残留液体金属を少なくして保守
性を良好にできる。故障のおそれある機器の使用
も使う必要がない。 なお、当然のことではあるが、本発明は上記説
明した実施例にのみ限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は従来例を示し、第1図はタ
ンク型FBRを縦断面にて示す概要図、第2図は
液浸型ナトリウム精製装置の従来例の縦断面図で
ある。第3図及び第4図は本発明の一実施例を示
し、第3図は本例の不純物除去装置の組み込みを
示す概要縦断面図、第4図は本例の不純物除去装
置の縦断面図である。 1……液体金属を収納する容器(ナトリウムタ
ンク)、1a……上部プレナム、1b……下部プ
レナム、3……液体金属(一次ナトリウム)、1
0……支切体、40……不純物除去装置、41…
…収納容器、47,48……充填物部材(CP除
去用材料)、49……充填物部材(FP除去用材
料)、50……充填物部材析出物除去用材料、5
1……ノズル、58……流量計。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 放射化された腐食生成物除去用の材料で成り
    該材料に適した温度にて腐食生成物の除去性能が
    高い充填物部材と、核分裂生成物除去用の材料で
    成り該材料に適した温度にて核分裂生成物の除去
    性能が高い充填物部材と、液体金属中からの析出
    物除去用の材料で成り該材料に適した温度にて析
    出物除去性能の高い充填物部材と、一端側の温度
    に対して他端側の温度が低く設定され前記一端側
    から流入する液体金属がこの温度差により生じる
    液体金属の密度差にて前記他端側に流動する温度
    分布を有し前記の各適した温度に該当する位置に
    前記の各充填物部材を収納する温度勾配方向に長
    手の筒状の収納容器とを備えて成ることを特徴と
    する液体金属不純物除去装置。 2 前記放射化された腐食生成物除去用の材料は
    複数種の金属部材から成り、前記核分裂生成物除
    去用の材料はカーボン部材から成り、各々の部材
    は異なる温度域にあつて運転されることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載の液体金属不純
    物除去装置。 3 前記充填物部材は、低温域にステンレス鋼と
    ガラス状非晶質カーボン部材が配備され、高温域
    に鋳造ステンレス鋼と少なくとも表面がニツケル
    である部材が配備されて成るものであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の液体金属
    不純物除去装置。 4 液体金属を収納すると共に該液体金属がその
    上部が高温となり下部が低温となるように上部プ
    レナムと下部プレナムとに支切つて成る容器内に
    設けた液体金属不純物除去装置であつて、不純物
    除去用の充填物部材を収納容器内に収納し、該充
    填物部材は少なくとも放射化された腐食生成物除
    去用の材料と核分裂生成物除去用の材料と液体金
    属中からの析出物除去用の材料とを備え、かかる
    収納容器を上部プレナムと下部プレナムとの両域
    にまたがつて配置することにより温度分布を与
    え、これによつて前記各不純物除去用の材料がそ
    の性能を発揮しやすい温度条件に設定される構成
    としたことを特徴とする液体金属不純物除去装
    置。 5 前記放射化された腐食生成物除去用の材料は
    複数種の金属部材から成り、前記核分裂生成物除
    去用の材料はカーボン部材から成り、各々の部材
    は異なる温度域にあつて運転されることを特徴と
    する特許請求の範囲第4項に記載の液体金属不純
    物除去装置。 6 前記充填物部材は、低温域にステンレス鋼と
    ガラス状非晶質カーボン部材が配備され、高温域
    に鋳造ステンレス鋼と少なくとも表面がニツケル
    である部材が配備されて成るものであることを特
    徴とする特許請求の範囲第4項に記載の液体金属
    不純物除去装置。 7 前記充填物部材を収納した収納容器は、その
    液体金属の流出口にノズルを有し、かつ該ノズル
    内を流れる液体金属の流量測定装置を備えている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の
    液体金属不純物除去装置。
JP58062298A 1983-04-11 1983-04-11 液体金属不純物除去装置 Granted JPS59188597A (ja)

Priority Applications (1)

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JP58062298A JPS59188597A (ja) 1983-04-11 1983-04-11 液体金属不純物除去装置

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JP58062298A JPS59188597A (ja) 1983-04-11 1983-04-11 液体金属不純物除去装置

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JPH0823598B2 (ja) * 1987-11-09 1996-03-06 株式会社日立製作所 放射性物質除去装置

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