JPH028254Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案の分野） この考案は左右一対のレンズの間隔を使用する
人の瞳孔間隔に合せて調節できる眼鏡に関する。

（従来技術） 従来一般に用いられている眼鏡は、眼鏡フレー
ムにレンズが固定されているため、使用する人そ
れぞれによつて異なる瞳孔間隔によつて正確にレ
ンズの中心を一致させることができず、おおざつ
ぱに眼鏡が顔にフイツトすればよいという感覚で
選ばれていた。

ところがレンズの中心に瞳孔が一致していない
と、焦点が合い難く、無理に焦点を合せようとし
ているうち頭が痛くなつたり肩が凝つたりして、
体に悪影響を及ぼすことにもなる。

（考案の目的） この考案の目的は、使用する人の個人差のある
瞳孔間隔に合せて、レンズの中心を一致させて使
用できる眼鏡の提供にある。

（考案の構成） この考案の眼鏡は、横方向に摺動可能に保持し
た左右のレンズを摺動方向の一方に付勢し、この
付勢力を受けて各レンズの位置を調節する調節ネ
ジを設けたことを特徴とする。

（考案の効果） この考案によれば、左右一対のレンズは眼鏡フ
レームに対してそれぞれ横方向に移動固定できる
ので、眼鏡装着時に双方のレンズ間隔が狭すぎた
り、あるいは広すぎたりした場合に、これらレン
ズを横方向に移動させて最適な両レンズの間隔位
置にセツトして使用できる。

このため、現状のように眼鏡の選定に際して、
瞳孔間隔と固定されたレンズフレームのレンズ間
隔とが適応するようなフレームに限定されること
がなくなり、個人によつて異なる瞳孔間隔の大小
にかかわらず、瞳孔位置にレンズの中心を合せて
使用できる極めて適用範囲の広い眼鏡となる。

また、レンズの上縁を係止枠に固定し、この係
止枠を介してレンズを移動固定可能にすること
で、レンズ移動時にレンズが損傷することがな
い。

（実施例） 以下この考案の一実施例を図面に基づいて説明
すると、１は眼鏡フレーム、２は眼鏡フレーム１
の両端折曲部、３は折曲部２に折畳み可動に枢着
したつる、４は鼻当て部、５は眼鏡フレーム１に
垂下した弾性部材である板バネ、６はレンズ、７
はレンズ係止枠、８は眼鏡フレーム１へ両端部に
水平方向に設けたネジ孔９に螺合する調節ネジ
で、この調節ネジ８と上述の板バネ５とによつて
レンズ係止枠７を保持する。

レンズ６しレンズ係止枠７との係合は、第３図
に示すように、レンズ６の上縁に係合凹部６ａを
設け、これにレンズ係止枠両側内面に設けた突起
７ａの無理嵌めすることによつて行なう。

さらに、眼鏡フレーム１とレンズ係止枠７の嵌
合は第３図に示すように凹凸嵌合１ａさせて横方
向にスライドするようにしている。

このようにして構成した眼鏡は眼鏡フレーム１
の両端ネジ孔９，９に螺合した調節ネジ８，８を
進退させて、使用者の瞳孔間隔とレンズ６，６の
中心を一致させて調節する。

なお、上述の実施例ではレンズ６をレンズ係止
枠７で保持し、さらにこの係止枠７を眼鏡フレー
ム１に摺動可能に保持させているが、このレンズ
係止枠７を取除いて、直接レンズ６の上縁を眼鏡
フレーム１に摺動可能に保持するもよい。

また、板バネ５に代えてコイルバネでもよく、
結果的に弾力性のある部材であればよい。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の一実施例を示し、第１図は
眼鏡の分解斜視図、第２図は要部の縦断正面図、
第３図は第２図の縦断側面図である。 １……眼鏡フレーム、４……鼻当て部、５……
板バネ（弾性部材）、６……レンズ、７……レン
ズ係止枠、８……調節ネジ、９……ネジ孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 眼鏡フレームに対して左右のレンズを横方向に
   摺動可能に保持し、 上記各レンズの一側には、該レンズを摺動方向
   の一方に付勢する弾性部材を設けると共に、他側
   には、上記付勢力を受けてレンズの位置を調節す
   る調節ネジを設けた 眼鏡。