JPH0280901A - プローブ - Google Patents

プローブ

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JPH0280901A
JPH0280901A JP63233260A JP23326088A JPH0280901A JP H0280901 A JPH0280901 A JP H0280901A JP 63233260 A JP63233260 A JP 63233260A JP 23326088 A JP23326088 A JP 23326088A JP H0280901 A JPH0280901 A JP H0280901A
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JP
Japan
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titanium
probe
chromium
film
resistive
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JP63233260A
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English (en)
Inventor
Koichi Sasagawa
孝市 笹川
Takeshi Nosaka
野坂 竹志
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プローブ特に三次元測定機の接触子として有
用なプローブに関する。
〔従来の技術〕
物体(被測定物)の三次元形状寸法を測定するために、
三次元測定機が多用されている。
三次元測定機は、XYZの直交3軸方向に移動可能なプ
ローブ(接触子)を各軸方向から被測定物に接触させ、
そのときのプローブ先端の座標値をそれぞれ読み取るこ
とにより、三次元形状を測定するものである。
旧来のプローブは、棒1の先端に球状部2を備えたもの
であり、Z軸を例にとり、2軸座標値を読み取る方法を
第3図を引用して説明する。まず、X@Y軸を固定して
プローブをZ軸方向から降下させ、点Pにおいて被測定
物に接触してプローブが停止したとする。この接触点P
がZ軸に対して垂直な面上にあるときには、点Pの座標
Zxは、球状部2の座標Zoに球状部2の半径rを加え
た和(Zx=Zo+ r )となる。
しかし、第4図に示すように、被測定物が、Z軸に垂直
な水平面に対して、角度βだけ傾斜していたとすると、
プローブをZ軸方向から降下させた場合、点Qにおいて
被測定物に接触してプローブは停止する。この場合、実
際には点Pの座標を測定したいのに、球状部2の座標Z
oに球状部20半径rを加えた和(Zo+r)が測定さ
れてしまい、点P′の座標を測定したことになる。そう
すると、実際の接触点Pの座標値とは、 Δ−r(1/cosβ)−r−−一 式1の誤差を生じ
ていることになる。
一般には、被測定物が傾斜している確率が高いので、結
局のところ、測定値は誤差Δを有することになる。
この誤差Δをなくすには、まずβを知り、式1によりΔ
を計算して求め、これを測定値(Zo+r)に加えれば
よい。そうすれば、実際に測定したい点Pの正確な座標
値Zxが求まる。
βを知るには、球状部2がどの点Qで被測定物と接触し
ているかを知る必要があり、そのため、第2図に示すよ
うに、球状部2を抵抗被膜3で被覆し、その抵抗被膜3
の適当に邪魔にならない個所に4個の電極4を設け、こ
れにリード線5を取りつけて、被測定物から抵抗被膜3
を介して各リード線5に定電流を流し、接触点Qから各
電極4までの抵抗を測定することにより、接触点Qの位
置を知る方法が発明されたく特開昭62、−19770
1号参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このプローブに使用された抵抗被膜3は
、抵抗塗料の塗膜であり、耐摩耗性が悪く実用的ではな
いという問題点があった。
また、球状部2Lこ抵抗塗料を塗布するので、重力の影
響で均一な厚さに塗膜が形成されず、そのため球状部2
の見掛けの真球度が低下するという問題点があった。
更に、この問題点から、直径の比較的大きい球状部2に
は塗布できても、より正確な測定ができる直径の比較的
小さい球状部2には塗布できないという問題点があった
従って、本発明の目的は、抵抗被膜3の耐摩耗性が良好
で、球状部2の見掛けの真球度が低くなく、しかも球状
部2の小型化が図れるプローブを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、このような抵抗被膜3について鋭意研究
の結果、耐摩耗性、見掛けの真球度の外に次の点が要求
されることか判明した。
1)抵抗値が余り小さいと抵抗測定誤差が大きくなり、
また逆に余り大きいと抵抗の測定が複雑になってしまう
ので、抵抗被膜3の表面抵抗値はlO〜1000ΩCl
11の範囲内にあることが必要である。
2)抵抗被膜3ば、もともと抵抗材料なので、抵抗値を
測定するため電流を流していると、ジュール熱を発して
、多少温度が上昇する。
仮に発熱しなくとも、抵抗被膜3の温度は周囲の環境温
度により変化する。
更に被測定物が100℃ぐらいまで加熱された状態のも
のであるときには、これに接触することにより抵抗液1
t!3の温度は、上昇する。
従って、結局のところ、抵抗被膜3の温度は、測定中に
通常、室温〜100℃の間で変化し、その結果、抵抗被
膜3の抵抗値が変化してしまうごとになる。
しかし、抵抗値が変化してしまうと、元々抵抗変化がな
いことを前提に計算式がプログラムされておるので、接
触点Qの正確な位置を求めることができなくなってしま
う。
そこで、抵抗被膜3の温度が室温〜100℃の間で変化
しても、常に一定の安定した抵抗値を示す抵抗被膜3が
必要である。
温度変化による抵抗値の安定性を現わす因子は、温度係
数である。温度係数は任意の各温度における抵抗値の変
化率(微分値)である。温度係数が小さいほど温度によ
る抵抗変化が少ないと言える。
従って、抵抗液[3としては、室温〜100℃の温度範
囲において、温度係数が−50〜+50 ppm7℃の
間に納まっているものが必要である。
3)抵抗被膜3は、被測定物の表面に接触するため摩耗
し易いので、耐摩耗性が必要であるが、特に次の観点か
らも耐摩耗性が必要である。つまり、耐摩耗性が悪いと
次第に抵抗被膜3が薄くなり、抵抗値も大きくなってし
まい、1)の範囲から外れてしまう。
従来、薄膜抵抗材料として常用されているのは、電気回
路を構成する抵抗器に用いられているNiCr系合金薄
膜や酸化ルテニウム薄膜である。しかし、これらの抵抗
薄膜の一般的な特性は、表面抵抗値力月〜100 Xl
0−6Ω■と小さく、かつ温度係数が1100pp /
 ’c以上と大きく、上記諸要求を満足させないことが
判った。
本発明者らは、次にNi−Cr系合金″fJ膜のNiと
Crの組成比を変えて抵抗被膜3を形成したが、組成比
を変えると、表面抵抗値は10〜10000mの範囲内
に収めることができたものの、温度係数を小さくするこ
とはできなかった。また、耐摩耗性も十分ではなかった
更に、本発明者らは、Ni−Cr系合金薄膜にSiを添
加することを試みた。Si添加量を増すにつれて抵抗値
は大きくなり、温度係数は小さくなった。
しかし、抵抗値は最大で10Ω傭に達したものの、温度
係数が室温〜100℃の温度範囲において、50〜+5
0ppo+/℃の間に納まらず、−100〜+1100
pp/’cの範囲に分布し、従って、実用に供するのは
無理であった。
更に研究を進めた結果、本発明者らは、ドリル、リーマ
等の工具の耐摩耗性を向上させるために使用され又はL
E案されているチタン窒化物、クロム窒化物、クロム炭
窒化物及び硬質カーボン薄膜について着目し、抵抗液1
1!3への応用を試みたところ、これらの薄膜は、熱安
定性、耐摩耗性に非常に優れており、しかも、表面抵抗
値がlO〜1000Ω印の範囲内にあり、温度係数も室
温〜100℃の温度範囲において、−50〜+50 p
pm/ ℃の間に納まることを見い出し、本発明を成す
に至った。
また、チタン−タンタル合金、クロム−タンタル合金、
チタン−タングステン合金、クロム−タングステン合金
についても抵抗被膜3として好適であることを見い出し
、本発明を成すに至った。
従って、本発明は、[棒の先端にtl状部を備えた絶縁
性基体と、前記球状部の表面に被覆された抵抗被膜とか
らなるプローブにおいて、 前記抵抗被膜が、チタン窒化物、チタン炭窒化物、クロ
ム窒化物、クロム炭窒化物、チタン−タンタル合金、ク
ロム−タンタル合金、チタン−タングステン合金、クロ
ム−タングステン合金、及び硬質カーボン薄膜からなる
群から選択された1種又は2種以Fの混合物からなる薄
膜であって、かつその薄膜が10〜toooΩcmの表
面抵抗値及び−50〜+50 ppm/ ℃の範囲内の
温度係数を有することを特徴とするプローブ」を提供す
る。
〔作用〕
本発明で使用する抵抗被膜は、その材料の特性から既に
知られているように、反応性又は非反応性真空基若、同
イオンブレーティング、同スパッタリング、CVDなど
の真空薄膜形成技術により形成される。これによれば、
基体上に、薄膜を緻密に堆積することが容易であるため
、抵抗値の再現性に優れている。
硬質カーボン薄膜は、比較的最近開発された(例えば、
特開昭53−28576号、同59−66343号参照
)もので、ダイヤモンド状カーボン膜、i−カーボン膜
、アモルファス硬質カーボン膜などと呼ばれている。こ
のカーボン薄膜は、特に窒素を含むものが好ましい。
チタン合金又はクロム合金からなる抵抗被膜の場合、そ
の合金被膜におけるTa又はWの含有量は、節単な予備
実験により成膜を行ない、その膜の表面抵抗値及び温度
係数を測定することにより、事前に調べておけばよいが
、一般には、Ta及びWの含有量は、10〜30重量%
が好ましい。
抵抗被膜の膜厚は、一般に5μm以下好ましくは1〜3
μmで十分である。
ところで、本発明の抵抗被膜が所望の表面抵抗値と温度
係数を持つように容易にコントロールできる理由のいく
つかは、次のとおりである。
l)窒化物及び炭窒化物及び窒素含有硬質カーボン薄膜
の場合: 原子中に不対電子を持つ窒素がプラズマによって、N’
 、N、’等のイオンに分解され、これらのイオンが膜
中に取り込まれるため、膜の抵抗値を容易にコントロー
ルすることができる。
2)Ti合金又はCr合金の場合ニ 一般にTa又はWを含む合金系では、Ta又はWの割合
によって抵抗(電気伝導度)を変化させることができろ
。しかし、通常の合金では、せいぜい変化させても0.
010国以下の表面抵抗値しか得ることができない。と
ころが、これらの合金から真空薄膜形成技術により抵抗
被膜を形成すると、蒸気圧の違いにより葎着源又はター
ゲットの合金と生成する薄膜は同一組成にならない。こ
のことを利用して、成膜中の温度や成膜速度を選ぶこと
により、冶金的にはできない組成を作ることができ、そ
の結果、所望の表面抵抗値と温度係数を持つ抵抗被膜が
得られる。
それに対して、従来の抵抗塗料では、表面抵抗値と温度
係数を変化させることも難しい。
また、真空薄膜形成技術は、基体の形状によらず均一な
厚さに成膜できることから、得られる抵抗被膜は、均一
な厚さを有し、その結果、球状部の見掛けの真球度を低
下させることがなく、更に直径の小さい球状部でも真球
度を低下させることなく抵抗被膜を形成できるので、プ
ローブの小型化が図れる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。
向、実施例に先立ち、表面抵抗値、温度係数等の測定方
法について簡単に説明しておく。測定方法は、ここに述
べる方法以外にも数多くあるが、本発明では以下の方法
で測定した。
〔測定法1 ) −一−−−−−・表面抵抗値の測定ガ
ラス基機上に成膜した抵抗被膜に、1cm間隔で電極を
一対設け、電極間に定電圧電源にて100mV印加する
。このとき電極間に流れる電流を計測して、被膜の表面
抵抗値(室温)を算出した。
〔測定法2〕−−−・−−−−−−−−m−温度係数の
測定ガラス基板上に成膜した抵抗被膜に、11間隔でT
L極を一対設け、これをプログラム恒温器に入れて一1
0℃から100℃まで昇温し、その間、1°C毎に〔測
定法l〕により表面抵抗値を測定し、温度と抵抗値との
関係から温度係数を算出した。
〔測定法3 )−−−−−−−−−一耐摩耗性ガラス基
板上に成膜した抵抗被膜を砂消しゴム(JIS #50
2)で強く約50回擦って、傷の有無を肉眼で観察して
下記評価基準に基づき3段階で耐摩耗性を評価した。
◎ 光沢があり全く傷がない。
○ 光沢があるが、少し傷がある。
× 傷が多数あり、光沢がない。
〔実施例!〕
直径31の絶縁性セラミック棒1の先端に直径10mm
の球状部2を備えた旧来のプローブを基体とシテ用意し
、これを直径450IIII112高さ300 mmの
円柱状ペルジャーを備えたスパッタリング装置にセット
し、他方、ターゲットに純度99.9%の炭化チタン焼
結体をセントした。
ヘルジャー内を一旦4 Xl0−6Torr、まで排気
した後、Arガスを200 cc/分の流量で、またN
2ガスを80cc/分の流量で導入した。
次に基体とターゲットとの間に800Wの高周波(13
,56MIIz)を印加して放電状態を作りだし、球状
部2の表面に厚さ2μmのチタン炭窒化物からなる抵抗
被膜3を形成した。
球状部2の真球度を測定したところ、被膜3の形成前と
変わらなかった。
こうして得られたプローブに、4個の電極4とその電極
4にリードvA5を取りつけると、第1図に示すものが
得られる。
なお、この抵抗被膜3の物性を調べるために、旧来のプ
ローブ(基体)の代わりに、ガラス塞板を用意し、全く
同様にして同じ厚さの抵抗被膜3を形成し、上述の測定
法1〜3に供した。
この結果を別表第1表に示す。
〔比較例1〕 Ntガスを導入せずにArガスの流量を280 cc/
分に増加させた外は、実施例1と全く同様に繰り返した
。これにより厚さ2μmのチタン炭化物からなる抵抗被
膜3が形成された。
この抵抗被膜3の物性を実施例1と同様に測定したので
第1表に示す。
〔実施例2〕 実施例1で使用したスパッタリング装置と基体(旧来の
プローブ)を使用し、ターゲットに純度99.9%窒化
チタン焼結体をセットした。
ヘルジャー内を一旦4 X 10−’Torr、まで排
気した後、Arガスを200 cc/分の流量で、また
N2ガスを40cc/分の流量で導入した。
以下、実施例1と同様にして球状部2の表面に厚さ2μ
mのチタン窒化物からなる抵抗被膜3を形成した。
この抵抗被膜3の物性を実施例1と同様に測定したので
第1表に示す。
〔実施例3〕 実施例1で使用したスパッタリング装置と基体(旧来の
プローブ)を使用し、ターゲットに純度99.9%の炭
化クロム(Cr 3C2)焼結体をセットした。
ヘルジャー内を一旦4 X 1O−hTorr、まで排
気した後、計ガスを200 cc/分の流量で、またN
2ガスを40cc/分の流量で導入した。
以下、実施例1と同様にして球状部2の表面に厚さ2μ
mのクロム炭窒化物からなる抵抗被膜3を形成した。
この抵抗液11!3の物性を実施例1と同様に測定した
ので第1表に示す。
〔比較例3〕 N2ガスを導入せずにArガスの流量を240 cc/
分に増加させた外は、実施例3と全く同様に繰り返した
。これにより厚さ2μmのクロム炭化物からなる抵抗被
膜3が形成された。
この抵抗被膜3の物性を実施例1と同様に測定したので
第1表に示す。
〔実施例4〕 実施例1で使用したスパッタリング装置と基体(旧来の
プローブ)を使用し、ターゲットに純度99.99%の
金属クロムをセットした。
ヘルジャー内を一旦4 X 1O−bTorr、まで排
気した後、Arガスを200 cc/分の流量で、また
N7ガスを40cc /分の流量で導入した。
以下、実施例1と同様にして球状部2の表面に厚さ2μ
mのクロム窒化物からなる抵抗被膜3を形成した。
この抵抗被膜3の物性を実施例1と同様に測定したので
第1表に示す。
〔比較例4〕 N2ガスを導入せずにArガスの流量を240 cc/
分に増加させた外は、実施例3と全く同様に繰り返した
。これにより厚さ2μmの金属クロムからなる抵抗被膜
3が形成された。
この抵抗被膜3の物性を実施例1と同様に測定したので
第1表に示す。
〔実施例5〕 実施例1で使用したスパッタリング装置と基体(旧来の
プローブ)を使用し、ターゲットに純度99.999%
の炭素をセットした。
ヘルジャー内を一旦4 X 10−’Torr、まで排
気した後、Arガスを200 cc/分の流量で\また
N2ガスを40cc/分の流量で導入した。
以下、実施例1と同様にして球状部2の表面に厚さ2μ
mの窒素含有硬質カーボン薄膜からなる抵抗被膜3を形
成した。
この抵抗被膜3の物性を実施例1と同様に測定したので
第1表に示す。
〔実施例6〕 実施例1と同じく旧来のプローブを基体として用意した
別途、直径800 mm、高さ800 mmの円柱状へ
ルジャーを備えた電子ビーム加熱方式の真空蒸着装置を
用意した。
更に、純度99.9%の金属チタンペレットにモル分率
5〜15の割合で金属タンタルペレットを混合したもの
を、蕩着源として用意した。
そして、上記蒸着装置に基体と蒸着源をセットした。
ペルジャー内を2 X 10−’Torr、まで排気し
た後、電子ビームで蒸着源を十分に熔解してから、基体
温度−約+50°C8蒸着速度−0,1μmの条件で真
空蒸着を行ない、球状部2の表面に厚さ2μmのチタン
−タンタル合金からなる抵抗被膜3を形成した。
こうして得られたプローブに、4個の電極4とその電極
4にリード線5を取りつけると、第1図に示すものが得
られる。
なお、この抵抗被膜3の物性を調べるために、旧来のプ
ローブ(基体)の代わりに、ガラス基+反を用意し、全
く同様にして同じ厚さの抵抗被膜3を形成し、上述の測
定法1〜3に供した。
この結果を下記第1表に示す。
尚、タンタルの代わりにタングステンを用いてもほぼ同
様の特性が得られた。
〔比較例6〕 タンクルベレットを混合しない外は実施例6と全く同様
にして純チタンからなる抵抗被膜3を形成した。
この抵抗被膜3の物性を実施例1と同様に測定したので
第1表に示す。
〔実施例7] 純度99.9%の金属クロムベレットにモル分率10〜
25の割合で金属タングステンベレットを混合したもの
を、蒸着源として用意した。
そして、実施例6と全く同様にしてクロム−タングステ
ン合金からなる抵抗被膜3を形成した。
この抵抗被膜3の物性を実施例1と同様に測定したので
第1表に示す。
尚、タングステンの代わりにタンタルを用いてもほぼ同
様の特性が得られた。
〔比較例7〕 タングステンベレットを混合しない外は実施例6と全く
同様にして純クロムからなる抵抗波1!3を形成した。
この抵抗被膜3の物性を実施例1と同様に測定したので
第1表に示す。
〔実施例8〕 実施例1と同じ旧来のプローブを基体として用意した。
別途、直径800■、高さ800 mmの円柱状ヘルジ
ャーを備えたアーク放電型イオンブレーティング装置を
用意した。
この装置に蒸着源として純度99.9%の金属チタン塊
と上記基体をセットした。
ヘルジャー内を2 X 1O−6Torr、まで排気し
た後、Arガスを導入して、放電を開始させ、7着源を
溶融状態にした。この状態でN2ガスを80cc 7分
の流量で導入し、反応性蒸着を開始した。
:うして球状部2の表面に厚さ2μmのチタン窒化物か
らなる抵抗被膜3を形成した。
こうして得られたプローブに、4個の電極4とその電極
4にリード線5を取りつけると、第1図に示すものが得
られる。
なお、この抵抗被膜3の物性を調べるために、旧来のプ
ローブ(基体)の代わりに、ガラス基板を用意し、全く
同様にして同じ厚さの抵抗被膜3を形成し、)、述の測
定法1〜3に供した。
この結果を下記第1表に示す。
〔¥施例9〕 茅着源として金属チタン塊の代わりに、純度99.9%
の金属クロム塊を使用する外は実施例8と同様にして、
クロム窒化物からなる抵抗被膜3を形成した。
この抵抗被膜3の物性を実施例1と同様に測定したので
第1表に示す。
〔実施例10) 実施例1と同じ旧来のプローブを基体として用意した。
そして、実施例8で使用したアーク放電型イオンブレー
ティング装置に、蒸着源として純度99.9%の金属ク
ロム塊と上記基体をセットした。
ヘルジャー内を2 X 1O−6Torr、まで排気し
た後、アルゴンガスを導入して、放電を開始させ、蒸着
源を溶融状態にした。この状態でN2ガスを40ccZ
分の流量で、同時にメタンガスを30cc 7分の流量
で導入し、反応性蒸着を開始した。これにより球状部2
0表面に厚さ2μmのチタン炭窒化物からなる抵抗被膜
3を形成した。
こうして得られたプローブに、4個の電極4とその電極
4にリード線5を取りつけろと、第1図に示すものが得
られる。
なお、この抵抗被膜3の物性を調べるために、旧来のプ
ローブ(基体)の代わりに、ガラス基板を用意し、全く
同様にして同じ厚さの抵抗液WJ、3を形成し、上述の
測定法1〜3に供した。
この結果を別表第1表に示す。
第1表の結果から明らかなように、本発明で使用される
抵抗被膜3は、表面抵抗値が10〜1000Ωcmの範
囲内にあり、温度係数が−50〜+501)2117℃
の範囲内に納まっており、しかも、耐摩耗性に優れてい
る。
(応用例〕 実施例1のプローブ(球状部2の直径10mm)に4個
の電極4とその電極4にリード線5を取り付け、三次元
測定機に装着して実際に測定したところ、測定誤差は±
0.15°と優れたものであった。
比較のために、実施例1で用いた基体(旧来のプローブ
)の直径10IIIl*の球状部2に抵抗塗料を塗布し
て抵抗被膜を形成したところ真球度が満足されないので
、止むなく直径30闘の球状部2を持つ旧来のプローブ
に取り換えて、それの球状部2に抵抗塗料を塗布して抵
抗被膜を形成し、これに4個の電極4とその電極4にリ
ード線5を取り付け、:次元測定機に装着して実際に測
定したところ、測定誤差は±1.1°と劣っていた。
また、被測定物の面法線測定精度を比較すると、前者は
後者に比べ約7倍向上していた。
〔発明の効果〕
以上のとおり、本発明によれば、■好適な表面抵抗値(
10〜1000Ωcm)を持ち、そのため測定精度が高
く、■周囲の環境温度や自己の発りへや被測定物の温度
のために、抵抗被膜自体の温度が室温〜100℃と変化
しても温度係数が一50〜+50ppI11/℃の範囲
内に納まっているので抵抗値がほとんど変化せず、その
ため、地球上で通常遭遇する様々な環境下でも正確に接
触点Qを求めることができ、しかも■耐摩耗性に優れた
プローブが提供される。
更に球状部の直径が小さくとも真球度を低下させないの
で、プローブの小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例1にかかるプローブに電極と
リード線を取りつけたものの概略断面図である。 第2図は、従来のプローブの概略斜視図である。 第3〜4図は、旧来のプローブで被測定物を測定する様
子を説明する説明図である。 〔主要部分の符号の説明〕 1− 棒 2−−−−−−−一・−球状部 3−一一一−−−−抵抗被膜 4−−−−−−−−一電掻 5−・−−−リード線

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 棒の先端に球状部を備えた絶縁性基体と、前記球状部の
    表面に被覆された抵抗被膜とからなるプローブにおいて
    、 前記抵抗被膜が、チタン窒化物、チタン炭窒化物、クロ
    ム窒化物、クロム炭窒化物、チタン−タンタル合金、ク
    ロム−タンタル合金、チタン−タングステン合金、クロ
    ム−タングステン合金、及び硬質カーボン薄膜からなる
    群から選択された1種又は2種以上の混合物からなる薄
    膜であって、かつその薄膜が10〜1000Ωcmの表
    面抵抗値及び−50〜+50ppm/℃の範囲内の温度
    係数を有することを特徴とするプローブ。
JP63233260A 1988-09-17 1988-09-17 プローブ Pending JPH0280901A (ja)

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JP63233260A JPH0280901A (ja) 1988-09-17 1988-09-17 プローブ

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JP63233260A JPH0280901A (ja) 1988-09-17 1988-09-17 プローブ

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JP63233260A Pending JPH0280901A (ja) 1988-09-17 1988-09-17 プローブ

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JP (1) JPH0280901A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH067007U (ja) * 1992-06-30 1994-01-28 株式会社豊田中央研究所 織物の凹凸欠陥検出装置
WO2000062010A1 (en) * 1999-04-07 2000-10-19 Nisshin Sangyo Co., Ltd. Position sensor and contact needle
EP1202022A1 (fr) * 2000-10-24 2002-05-02 Saphirwerk Industrieprodukte AG Stylet pour palpeur de mesure
WO2007085234A1 (de) * 2006-01-26 2007-08-02 Carl Zeiss 3D Automation Gmbh Tastmittel für koordinatenmessgeräte

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