JPH0279954A - イーストエキスの製造方法 - Google Patents

イーストエキスの製造方法

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JPH0279954A
JPH0279954A JP63145821A JP14582188A JPH0279954A JP H0279954 A JPH0279954 A JP H0279954A JP 63145821 A JP63145821 A JP 63145821A JP 14582188 A JP14582188 A JP 14582188A JP H0279954 A JPH0279954 A JP H0279954A
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yeast
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Yoshinori Aoyanagi
青柳 吉紀
Mokichi Harada
原田 茂吉
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Kohjin Co
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Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は酵母菌体内のりボ核酸(以下、RNAと略称す
る)を含むエキス成分から製造される天然の5’ −I
MP (5’−イノシンモノフォスフェート)及び5’
 −GMP (5’−グアノシンモノフォスフェート)
と、更に天然のグルタミン酸塩とを含有する天然イース
トエキスの製造方法に間するものである。
(従来の技術) 現在、市販されている天然調味料のうち、イーストエキ
スには多種多様な物が存在し、その原料としではパン酵
母及びビール酵母が一般に用いられている。
また、食用タンパク質を酸により加水分解した天然のア
ミノ酸系調味料が知られている。
一方、調味料をアミノ酸系、核酸系等に分類した場合、
アミノ酸系調味料としては精製グルタミン酸塩が著名で
ある。
また、核酸系調味料としては、RNA含有量が高いトル
ラ酵母より抽出精製したRNAを化学的及び酵素的に分
解し、その分解物である5′−ヌクレオチド混合物のな
かから5’−IMP及び5′−GMPが分画精製されて
いる。
これらのグルタミン酸塩、5’−IMP及び5−GMP
は、それぞれ単独で用いられることは少なく、これらの
相乗効果を利用して、複合的に利用されている。
更に、近年は天然物指向が進んでおり、調味料としても
、天然調味料が望まれている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、イーストエキスには独特の酵母臭があり
、又、いや味、苦味等があるため風味が悪いという欠点
を有していた。
また、天然イーストエキスはグルタミン酸塩含有量が充
分ではないため、うま味が充分満足のいくものではなか
った。
グルタミン酸塩を天然イーストエキスに添加すれば、う
ま味の増強には有効であるが、酵母臭や、いや味、苦味
等の風味の欠点を充分に解決するには至っていないのが
実情であった。
本発明は以上のような問題点を解決し、酵母臭が改善さ
れ、風味も良い天然イーストエキスを提供することを目
的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、鋭意検討した結果、酵母菌体を含有する
水溶液をアルカリ処理し、タンパク質を酸加水分解して
得られるグルタミン酸塩を含むアミノ酸系溶液を添加し
て、更に酵素を作用させた後、糖成分を加えて加熱処理
することにより、酵母臭が少なく、風味も良好であり、
更に、うま味の強い天然イーストエキスが得られること
を見いだし、本発明に到達したものである。
即ち、本発明は酵母菌体を含有する水系溶滴をアルカリ
処理した後、タンパク質の酸加水分解液を添加してpH
6〜7とし、5′−ホスホジエステラーゼ、次いでデア
ミナーゼを連続的に作用させて酵素処理液とした後、更
に、糖成分を酵素処理液に対して1W/W%以上添加し
て加熱処理することを特徴とする天然イーストエキスの
製造方法及び得られる天然イーストエキスに間するもの
である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に用いられる酵母菌体としては、特に限定するも
のではないが、RNA高含有株が好ましい。
例えば、RNA含有量が10%以上のものとしては、 
Candida  tJtilis  Cs7529株
(微工研条寄第1656号)、Cand i da  
Utilis  CB56316株(微工研条寄第16
57号)等が例示される。RNA含有量が低いものは得
られるイーストエキス中に含まれる5’−IMP及び5
’ −GMP等のうま味成分が少ないものとなり、調味
料として用いる場合味のうすいものとなる。
本発明の製造方法は、まず、前記の酵母菌体を培地に植
菌して培養し、得られた培養液から遠心分離等で菌体を
分離する。
この分離した菌体をよく洗浄した後、菌体に乾燥重量の
2〜30倍程度の水を加えて懸濁液とし、次ぎにアルカ
リを加えてpH9〜12に調整した後、更に40〜70
℃にて1〜3時閏時第熱処理以後、アルカリ処理と称す
)、RNAを含むイーストエキスを実質的に抽出する。
アルカリ処理する際には、前記の懸濁液をあらかじめ6
0〜150℃、更に好ましくは80〜100℃に加熱し
、菌体内のRNA分解酵素を失活させる方がより好まし
い。加熱温度が60℃未満ではRNA分解酵素の失活が
不充分であり、後工程においてRNAが2′−または3
′−ヌクレオチド、或は、2′−または3′−ヌクレオ
サイドに変化し、うま味成分として好まれる5′−ヌク
レオチドの生成が阻害されるため好ましくない。また、
150℃を越えると加熱コゲ臭が生じるので好ましくな
い。
アルカリ処理に用いられるアルカリとしては、例えばカ
セイソーダ、カセイカリ等が使用できる。
この時pHが9未満であるとRNAの抽出が充分でなく
、又、12以上であるとRNAのアルカリ分解が起こる
可能性があるので上記範囲のpHが好ましい。
更に、アルカリ処理後、作業性の点より酵母菌体残渣を
遠心分離などの方法により適宜除去しても良い。
次に、これに別途調製した食用タンパク質の酸加水分解
液を添加してp)lを6〜7にする。
アルカリ処理したイーストエキスを塩酸で中和してpH
6〜7とし、食用タンパク質の酸加水分解液をアルカリ
で中和したものとを混合した場合は、中和により生じる
塩が多量になり、風味が悪くなるため好ましくない。
また、アルカリ処理したイーストエキスを塩酸で中和し
てpH6〜7とし、精製グルタミン酸塩を添加しても、
酵母臭と風味の改良は十分満足のいくものではない。
前記の食用タンパク質の酸加水分解液は、例えば17〜
20W/W%の塩酸を食用タンパク質に対して1.2〜
1.5倍程度使用し105〜115℃で10−15時間
反応して調製することができる。これ以上の分解条件で
は、アミノ酸が分解するため好ましくない。
尚、ここに用いられる食用タンパク質は特に限定される
ものではなく、小麦グルテン、綿実、胡櫂、落花生また
はひまわりの実等の植物起源のタンパク質、或は、水産
物または動物起源のタンパク質等が例示される。
更に好ましくは、うま味の点で、アミノ酸絹成の内、グ
ルタミン酸含有率が高い物が望ましく、グルタミン酸含
有率8.0W/W%以上の食用タンパク質の酸加水分解
液が好適に用いられる。
また、上記の食用タンパク質を2種以上混合して用いて
もよい。
次に、5′−ホスホジエステラーゼを作用させ、更にデ
アミナーゼを作用させて、菌体中のRNAを5′−ヌク
レオチドに分解し、更にRNA分解生成物の5’ −A
MP (5’−アデノシンモノフォスフェート)を5’
−IMPへ変換して酵素処理液とする。
本発明に用いられる5′−ホスホジエステラーゼおよび
デアミナーゼは特に限定するものではなく、市販のもの
を適用できる。
5′−ホスホジエステラーゼを添加する際には、あらか
じめ50〜80℃、好ましくは60〜70℃に昇温した
後、添加するほうがより好ましい。
50℃未満で添加すると、5′−ホスホジエステラーゼ
製剤中にしばしば微量混在するホスファターゼが作用し
、ヌクレオシド等の不純物を副生じやすいので好ましく
ない。
5′−ホスホジエステラーゼおよびデアミナーゼの添加
量、作用温度、時間は各々の目的を達成出来るよう適宜
設定すれば良いが、通常5′−ホスホジエステラーゼは
0. 1〜0.5g/l添加し、50〜80℃で30分
〜3時間作用させる。
また、デアミナーゼは0. 1〜0.5g/l添加し、
35〜45℃で30分〜2時作用させる。
次に、糖成分を酵素処理液に対して1W/W%以上、更
に好ましくは1〜5W/W%程度添加し、攪拌しながら
80〜100℃、4〜6時閏加熱反応(加熱処理)させ
る。
本発明に用いられる糖成分としては特に限定されるもの
ではなく、グルコース、フラクトース、シュクロース、
マルトース、廃糖蜜等が例示される。
これらの糖成分は2種以上を併用しても差し支えない。
糖成分の添加量が1W/W%未満だと酵母臭が残るため
好ましくない。
また、糖成分の添加量は1W/W%以上であり、溶解し
ていれば本発明の目的を達しうるが、5W/W%を超え
ると、イーストエキスを粉末調味量にした場合、イース
トエキス中の5’−IMP、5’ −GMP及びグルタ
ミン酸塩の含有量が低下し、うま味の弱い調味料となる
ため、1〜5W/W%の範囲がより好ましい。
加熱処理温度が80℃未満であると酵母臭が残り、また
100℃を超えると焦げ臭が生じるので好ましくない。
また、加熱処理時間が4時閏未満であると酵母臭が残り
、6時閏を超える時は焦げ臭が生じるので好ましくない
反応終了後、室温に冷却してイーストエキスを得、必要
に応じて、遠心分離などの方法により不溶性固形分を除
去した後に上澄液を濃縮してペーストにするか、または
更に乾燥して粉末に加工される。
(作 用) 本発明によって、優れた天然イーストエキスが得られる
機構については明らかでないが、タンパク質の酸加水分
解液を添加することにより、単にグルタミン酸塩を増加
させるだけでなく、グルタミン酸塩と共にグルタミン酸
塩以外のアミノ酸が添加されるためと考えられる。この
添加されたアミノ酸が、糖成分を添加して加熱する際に
、糖成分をはじめとするカルボニル化合物と、いわゆる
メイラード反応やその他の複雑な化学反応を起こし、好
ましい香りが生成し酵母臭を消滅すると共に、いや味や
苦味等のない風味の優れたイーストエキスに転換される
ものと推察される。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。
尚、実施例における5′−ヌクレオチドの定量、および
グルタミン酸塩の定量はそれぞれ下記の方法を用いた。
(1)高速液体クロマトグラフィーによる5′ヌクレオ
チドの定量 (測定機器) JASCO製スペクトロフォトメーター(UV I D
EC−100V) JASCOUHPLC用ポンプ(FAMILI C−3
0O8) (測定条件) 充填剤: TSK−GEL、0DS−80TI’4カラ
ム:  15c+++X@4. 6cs+溶出溶媒ニア
、0%メタノールを含む 0.05M  KH2PO4 溶出速度: 0.5n+l/1lin。
サンプル注入量:20μ1 (2)アミノ酸アナライザーによるMSGの定量(測定
機器) 日立!1835型高速アミノ酸分析計 (11定条件) 充填剤:イオン交換樹脂=2619 カラム:  15c+aX t 4ms溶出溶媒:  
IPH−1,2,3,4溶出速度: 0.225m1/
sin。
サンプル注入量:50μl 検 出:ニンヒドリン発色(0,D、570nap、 
440 nm) 実施例1 30リツトル容ジャーファーメンタ−を用い培地15リ
ツトルにCandia    Utilis    C
s7529株(微工研条寄第1657号)の前培養液1
50 m lを植菌し30℃で188時閏気培養して酵
母菌体を得た。
培地組成はグルコース、5W/W%:  (NH4)2
sOa0.2W/W%;  (NH4)2)IrO2,
0,2W/W%; MgSO4・7)120. O,1
W/W%;KCI、0゜17W/W%を添加した水溶液
をpH4,5に調整したものを用いた。
培養終了後、シャープレス型遠心分離機にて集菌して湿
潤酵母を得た。
これを水に再懸濁して遠心分離することを二回繰り返し
た。
以上のようにして、乾燥重量として約300gの菌体が
得られた。
ここに得られた酵母に水を加え全量を2000m1とし
、次いで湯浴中で加熱して液温が80℃を超えてから8
0〜100’Cの範囲で30分閏加熱保持した後、液温
を50’Cに冷却した。
次にこれを攪拌しながら6Nカセイソーダ水溶液を滴下
しpHを10とし、更に3時閉攪拌をっずけた。
次に遠心分離により菌体を除去し、得られた清澄液に小
麦グルテンの塩酸加水分解液(グルタミン酸含有率25
W/W%)34mlを添加しpHを6とした。
小麦グルテンの塩酸加水分解液は20W/W%塩酸20
6m1にA−グル(グリコ栄養食品株式会社製グルテン
)150gを加え110℃±2℃で10時部間熱した後
、水で2倍に希釈して調製した。
次に、前記の小麦グルテンの塩酸加水分解液を加えた液
にリボヌクレアーゼPI(天野製薬株式会社製、5′−
ホスホジエステラーゼ製剤)0゜4gを少量の水に溶解
して加え、この温度下で緩やかに3時間攪拌した。
次に液温を45℃となしデアミザイム(天野製薬株式会
社製、デアミナーゼ製剤)の0.2gを少量の水に溶解
して添加し、攪拌しながらこの温度下に2時間保持した
次いで液温が80℃以上で30分閏加熱した後、室温ま
で冷却し、遠心分離を行い上澄液1700m1を得た。
この上澄液にグルコース21gを添加し、90〜95℃
で5時閏攪拌しながら加熱した。
次いで放置放冷後、不溶性固形分を遠心分離により除去
し清澄液を得た。
この清澄液をスプレードライヤーにより粉末化し、粉末
イーストエキス約71gを得た。
この粉末イーストエキス中の5’−IMPの含有率は8
.89W/W%、5’−GMPは6.94W/W%であ
り、又、グルタミン酸塩は10.00W/W%であった
比較例1 市販イーストエキス(商品名ギステックス、イワキ製)
22gを10100Oの水に溶解したものに、グルコー
ス12.3gを加え、90〜95℃で5時閏攪拌しなが
ら加熱した。
次いで、放冷後、実施例1と同じA−グルの塩酸加水分
解液17m1を2.5Nカセイソーダ13゜6mlによ
り中和した中和液30.6mlを加えた後、水不溶性固
形分を遠心分離により除去し、清澄液を得た。
この清澄液をスプレードライヤーにより粉末化し、粉末
イーストエキス約40gを得た。
この粉末イーストエキス中の5’−IMPの含有率は0
.31W/W%、5’−GMPは0.22W/W%であ
り、又、グルタミン酸塩は9.90W/W%であった。
比較例2 実施例1と同様にして得た乾燥重量として約300gの
酵母菌体に水を加え、全量を2000m1とした。
次いで湯浴中で加熱して、液温か80℃を超えてから8
0〜100℃の範囲で30分間加熱保持した後、冷却し
て液温を50℃とした。
次に、これを攪拌しながら6Nカセイソーダ水溶液を滴
下しpalを10とし、更に3時間攪拌を続けた。
次に、遠心分離により菌体を除去して得られた清澄液に
、6N塩酸を加えてpH6とした。
次いで、実施例1と同様にしてリボヌクレアーゼP−1
とデアミザイムによる酵素反応を行った後、実施例1と
同じA−グルの塩酸加水分解液を2.5Nカセイソーダ
により中和した中和液51m1とグルコース21gを加
え、90〜95℃で5時間攪拌しながら加熱した。
次いで、放冷後、不溶性固形分を遠心分離により除去し
て得られた清澄液を、スプレードライヤーにより粉末化
し、粉末イーストエキス約77gを得た。
この粉末イーストエキス中の5’−IMPの含有率は8
.O1W/W%、5’−GMPは6.25W/W%であ
り、又、グルタミン酸塩は1O010W/W%であった
実施例1及び比較例1.2で得られた粉末イーストエキ
スを、それぞれ1%水溶液に調製して、そのうま味、臭
い、風味を官能試験により比較した。
官能試験の評価は10人の官能検査パネルにより行った
その結果は第1表の通りであった。
第  1 表 備考二表中数値はよいと判定したパネルの人数である。
  尚、備考は以下の表についても同様である。
第1表の結果に示されるように、アルカリ処理液にタン
パク質の酸加水分解液を加え酵素反応させた後、グルコ
ースを加えて加熱処理した本発明の天然イーストエキス
(実施例1)は、従来のイーストエキスの欠点とされて
いた独特の酵母臭や風味が共に著しく改善され、調味料
として極めて良好なものであるとの評価が得られた。
実施例2 糖成分としてグルコースの代わりにフラクトース68g
を用いた以外は実施例1と同様にして、粉末イーストエ
キス約118gを得た。
この粉末イーストエキス中の5’−IMPの含有率は4
.90W/W%、5’−GMPは4.10W/W%であ
り、又、グルタミン酸塩は6.10W/W%であった。
比較例3 グルコースの代わりにフラクトース40gを用いた以外
は、比較例1と同様にして、粉末イーストエキス約67
gを得た。
この粉末イーストエキス中の5’−IMFの含有率は0
.20W/W%、5’ −GMPは0.13W/W%で
あり、又、グルタミン酸塩は6.00W/W%であった
比較例4 グルコースの代わりにフラクトース68gを用いた以外
は、比較例2と同様の方法で調製し、粉末イーストエキ
ス約124gを得た。
この粉末イーストエキス中の5’−IMPの含有率は5
.IOW/W%、5’ −GMPは4.10W/W%で
あり、又、グルタミン酸塩は5.80W/W%であった
実施例2及び比較例3.4て得られた粉末イーストエキ
スを、それぞれ1%水溶液に調製して、実施例1及び比
較例1.2と同様にして、そのうま味、臭い、風味を官
能試験により比較した。
その結果は第2表の通りであった。
[以下、余白] 第  2  表 第2表の結果に示されるように、アルカリ処理液にタン
パク質の酸加水分解液を加え酵素反応させた後、フラク
トースを加えて加熱処理した本発明のエキス(実施例2
)は、従来のイーストエキスの欠点とされていた独特の
酵母臭や風味が共に著しく改善され、調味料として極め
て良好なものであるとの評価が得られた。
(発明の効果) 本発明の製造方法により、酵母臭、及び、いや味、苦味
等のない風味の改善された天然イーストエキスを得るこ
とができる。
また、5’−IMPおよび5’ −GMPの含有率が高
く、且つ、天然のグルタミン酸塩の含有率も高い、うま
味の強い優れた天然調味料を提供できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)酵母菌体を含有する水系溶液をアルカリ処理した後
    、タンパク質の酸加水分解液を添加してpH6〜7とし
    、5′−ホスホジエステラーゼ、次いでデアミナーゼを
    連続的に作用させて酵素処理液とした後、更に、糖成分
    を酵素処理液に対して1W/W%以上添加して加熱処理
    することを特徴とする天然イーストエキスの製造方法。 2)糖成分を酵素処理液に対して1〜5W/W%添加し
    て加熱処理することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の天然イーストエキスの製造方法。 3)酵母菌体を含有する水系溶液をアルカリ処理する際
    に、あらかじめ60〜150℃に加熱することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項または第2項記載の天然イー
    ストエキスの製造方法。 4)5′−ホスホジエステラーゼを作用させる際に、液
    温を50〜80℃に昇温した状態で該酵素を添加するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項または第
    3項記載の天然イーストエキスの製造方法。 5)5′−IMP及び5′−GMPの含有量が固形分換
    算で4W/W%以上、且つグルタミン酸塩の含有量が固
    形分換算で4W/W%以上であることを特徴とする天然
    イーストエキス。
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