JPH0278996A - 気水分離機構及び原子炉 - Google Patents

気水分離機構及び原子炉

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Publication number
JPH0278996A
JPH0278996A JP63230016A JP23001688A JPH0278996A JP H0278996 A JPH0278996 A JP H0278996A JP 63230016 A JP63230016 A JP 63230016A JP 23001688 A JP23001688 A JP 23001688A JP H0278996 A JPH0278996 A JP H0278996A
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JP
Japan
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cooling water
steam
shroud
nuclear reactor
pressure vessel
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Application number
JP63230016A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Kataoka
良之 片岡
Masataka Hidaka
政隆 日高
Isao Sumida
隅田 勲
Kotaro Inoue
孝太郎 井上
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は原子炉に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の原子炉では、圧力容器内の気水分、難において特
開昭56−10288号公報に記載のように炉心で発生
した蒸気と冷却水の分離にシュラウドに接続する気水分
離器とドライヤを用いていた。また、゛ 気水分離器を
削除しシュラウド下端に取り付けたバッフルで循環冷却
水に同伴される蒸気キャリーアンダを取り除く考え方や
、炉内にllかへた盆状構造物で蒸気と冷却水を分離す
ることにより気水分難能力を向上させる考え方がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術のうち、気水分離器によって蒸気と冷却水
を分離する場合、気水分離器部分の抵抗によって蒸気及
び冷却水流動の圧力損失が増大し循環流量を制限すると
ともに、複雑な構造をした気水分離器の製造により原子
炉の製造コス!・が高くなる1題がある。
また、キャリーアンダ防止についての考え方では、炉心
で発生した蒸気が冷却水に同伴してシュラウド外側下方
まで流入し、シュラウド外側の冷却水の静水頭が減少し
て、自然循環力が低下することが考えられる。この結果
、所要の循環流量を得るためには、ダウンカマ部の高さ
を高くすることが必要となり、圧力容器が大型化するこ
とが考えられる。
また、気水分離器を削除した場合には、炉心で発生した
蒸気が冷却水液面から上昇する際に生じる液面の変動や
波の発生と蒸気に同伴する液面について配慮がされてお
らず、波立・ちによるドライヤへの冷却水の直接接触に
よってドライヤの性能が低下する問題点が考えられる。
また、それを回避するために自由液面とドライヤ入口の
距芝を波立ち高さ以上に大きくとる必要があるので、圧
力容器が大型化する恐れがある。
本発明の第1目的は、ダウンカマ側の′ti環流中の蒸
気泡を除去して冷却水の自然循環量を増加させ、且つ圧
力容器が小型である原子炉を提供することにある。
本発明の第2目的は、循環流への抵抗を生じることなく
自由液面に生じる波によるドライヤへの冷却水の直接接
触を防止し、液滴のギヤリーオーバの防止能力を向上さ
せ、かつ圧力容器が小型である原子炉を提供することに
ある。   ゛本発明の第3目的は、上記第1と第2の
゛冬目的を達成して、小型な原子炉を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
L記第1目的を達成する第1手段は、原子炉の圧力容器
内で冷却水の上昇流が下降流に変わる部分に配備されて
おり、下降流路側に前面冷却水に浸された前記冷却水の
入口を有し、前記冷゛却水の水面上方に開口していて前
記入口□に連通ずる気泡抜き口を有する気水分離機構に
ある。上記第1目的を達成する第2手段は、原子炉の圧
力容器内で冷却水の水′面近くで生じる前記冷却水の渦
とよどみ域部分に配備された前記冷却水の入口を有し。
前記冷却水の水面上方に開すして□いて前記入口に連通
ずる気泡抜き口を有する気水分離機構にある。
上記第1目的を達成する第3手段は、上記第1手段又は
上記第2手段において、原子炉のシュラウド上部外側に
前記シュラウドとバッフル板とにより冷却水の入口とし
て下方に開口した室を形成し、前記室に連通した気泡□
抜き流−の上端部を前記冷却水−の上方に配備し、前記
゛上端部に気泡抜き口を開口したことを特徴□とした気
水分離機構である。
上記第1目的を達成する第4手段は、上記第1手段又は
上記第2手段又は第3手段において、冷却水の入口はシ
ュラウドの上部に沿って前記シュラウドの全周囲に備わ
ることを特徴とした気水分離機構である。
上記第2目的を達成する第5手段は、原子炉の圧力容器
内のドライヤと前記圧力容器内の冷却水自由液面の間の
空間を前記ドライヤの下方で上下に仕切るバッフル板を
設けて前記バッフル板で仕切られた上下の空間をバッフ
ル板の水平端部分で連通したことを特徴とした原子炉で
ある。上記第2目的を達成する第6手段は、原子炉の圧
力容器内のドライヤと前記圧力容器内の冷却水自由液面
の間の空間を上下に仕切るバッフル板と、前記バッフル
板に連続された垂直な他のバッフル板とにより、前記冷
却水自由液面と前記ドライヤとの間に蛇行した蒸気流路
を備えたことを特徴とした原子炉である。上記第2目的
を達成する第7手段は、上記第6手段において、前記能
のバッフル板と圧力容器内壁とにより前記蒸気流路の一
部を構成したことを特徴とした原子炉である。
前記第3目的を達成する第8手段は、第5手段において
、前記第1手段から前記第4手段までのいずれか一手段
による低水分1JIt t!構を備えたことを特徴とし
た原子炉である。前記第3目的を達成する第9手段は、
第6手段において、前記第1手段から前記第4手段まで
のいずれか一手段による気水分離機構を備えたことを特
徴とした原子炉である。前記第3目的を達成する第10
手段は、第7手段において、前記第1手段から前記第4
手段までのいずれか一手段による気水分離機構を備えた
ことを特徴とした原子炉である。
〔作用〕
第1手段では、原子炉の圧力容器内で冷却水の上昇流が
下降流に変わる部分では冷却水の流れのベクトルが急変
するので、その部分の下降流路側には蒸気泡が渦巻いた
り、よどんだりするがら蒸気泡の下降速度が減速して冷
却水に浸された前記冷却水の入口に蒸気泡が捕捉され後
から引き続いて流れ来る冷却水に巻き込まれて下降方向
に同伴されること無く、気泡抜き口から冷却水面の上方
の空間に出され、蒸気と冷却水とが分離される作用が成
される。
第2手段では、原子炉の圧力容器内で冷却水の水面近く
で生じる前記冷却水の渦とよどみ域部分にいっしょによ
どんだ流れの勢いが衰えた蒸気泡を泡の浮力も利用して
冷却水に浸しである入口から入れて後から引き続いて流
れ来る冷却水に巻き込まれて下降方向に同伴され無いよ
うに蒸気泡を前記冷却水の水面上方に開口していて前記
入口に連通ずる気泡抜き口から上方空間に逃して気水分
離作用を成す。
第3手段では、上記第1手段又は上記第2手段において
、原子炉のシュラウド上部外側に渦やよどみを生じやす
い性質を利用して前記シュラウド上部外側壁とバッフル
板とにより冷却水の入口として下方に開口した室を形成
して蒸気泡を前記室に入れ、気泡のみを前記冷却水面の
上方に配備した気泡抜き口から冷却水面上方の空間に逃
し、気水分離作用を成す。
第4手段では、上記第1手段又は上記第2手段又は第3
手段において、冷却水の渦やよどみはシュラウドの上部
全周囲にわたり発生しやすいから。
蒸気泡が入り込む入口はシュラウドの上部に沿って1油
記シユラウドの全周囲に開口すると、その全周囲からの
気液分離作用が成せ、効率が良くなる作用が得られる。
第5手段では、原子炉内で加熱されて冷却水は気泡を含
んでいきよい良く上昇し、冷却材液面で気泡が破裂する
等によりその液面が波たち且つ冷却水の一部は液滴状態
で蒸気と同伴して液面上方に飛散するが、その波や液滴
をバッフル板が受は止めてドライヤへとどかないように
するとともに。
液滴を含まない蒸気はバッフル板の水平端部分を廻って
ドライヤの下方からドライヤに入り、乾燥蒸気とされる
作用を成す。
第6手段では、圧力容器内のドライヤと前記圧力容器内
の冷却水自由液面の間の空間を上下に仕切るバッフル板
が冷却材液面の波や液滴を受は止 。
めで、波や液滴がドライヤに入りに<<シ、さらには蒸
気をドライヤにいれる前に蛇行させて流すことで蒸気中
の液滴を蛇行流路壁面に衝突させることで、ドライヤに
入る蒸気中の液滴を出来るだけ無くする作用が成せる。
第7手段では、1:2第6手段の作用に加えて、圧力容
器内壁に液滴を衝突させる作用により流路の簡略構成化
が成せる。
第8手段では、第5手段による作用に加えて、前記第1
手段から前記第4手段までのいずれか一手段による気水
分離作用が得られ、乾燥度の高い、ゐ気が得られる。
第9手段では、第6手段による作用に加えて、前記第1
手段から前記第4手段までのいずれか一手段による気水
分離作用が得られ、乾燥度の高い蒸気が得られる。
第10手段では、第7手段による作用に加えて、前記第
1手段から前記第4手段までのいずれか一手段による気
水分離作用が得られ、乾燥度の高い蒸気が得られる。
〔実施例〕
以下に本発明の各実施例を説明する。
第1実施例は次の如ぐである。
第2図の如く、沸騰水型原子炉の圧力容器3内に装荷さ
れた炉心1の上方空間は円筒状のシュラウド2で囲まれ
ている。この炉心1は、核燃料を内蔵した複数の燃料集
合体で構成される。そして、シュラウド2の内側が冷却
水12の上昇流路に利用され、シュラウド2と圧力容器
3の内壁との間が冷却水12の下降流路であり、炉心1
の冷却材入口に通じるダウンカマ14として利用される
シュラウド2上端には、第4図の如く、その上端から外
側下方に伸びたバッフル4が、第3図の如く、そのシュ
ラウド2上端全周に設置される。シュラウド2壁とバッ
フル4間に空間(室内)と冷却水自由液面上方の空間を
連通ずる流路5が気泡抜き流路としてシュラウド2上端
ないしはバッフル4に固定設置されている。その流路5
は、第3図の如く、等角度間隔にて配置され上下端が開
昌した3本のパイプ1.0により構成される。そして、
各パイプ10の上端が気泡抜き口11として利用される
。気泡抜き口11は、第2図に示すごとく、圧力容器3
内の冷却水12O′液面13よりも上方の空回に突き出
された配置とされる。圧力容器3内の上方空間には、気
泡抜き口11よりも上方の位置にドライヤ8が設置され
ている。ドライヤ8の底部蒸気入口よりも上方には圧力
容器3から主藩気管9が発電タービン側に接続されてい
る。
このような第1実施例の構成では次のような作用を成す
炉心1で加熱された冷却水12は蒸気泡15を含んで気
液二層流の状態でシュラウド2内を上昇してゆく。シュ
ラウド2内を上昇した冷却水は。
シュラウド2の上端で流れ方向が横方向から下方に変わ
り、シュラウド外のダウンカマ14内を下降し再度炉心
1内に入り加熱されてシュラウド2内に上昇してくると
いう循環を繰り返す。この循環流に同伴されて蒸気泡1
5がシュラウド外側のダウンカマ14を下降するが、そ
の際シュラウド2外側は、冷却水の慣性により圧力容器
3の壁側はど冷却水12の下降速度が大きくなる。この
速度差によって、シュラウド2壁上部の外側には。
渦及びよどみ域が発生する現象が生じる。第4図に示す
様にシュラウド2壁上部の外側にバッフル4を設けると
、上記現象は助長されてバッフル4下部の領域に下方方
向への流れの勢いが衰えたよどみ域が形成される。これ
によって冷却水に同伴してシュラウド2外側に流入した
蒸気泡はバッフル4下部に集まり、シュラウド2壁とバ
ッフル4で形成される空間に蒸気泡15の浮力を利用し
て補集される。この補集された蒸気泡15は気泡抜き流
路5を通って気泡抜き口11から冷却水液面13上方に
抜くことができる。このように蒸気泡15が抜かれた冷
却水12はダウンカマ14を下降して泡の無い状態で炉
心1内に入る。このように、あわのキャリーアンダを防
止する。このため、ダウンカマ14内で泡が上昇しよう
とすることにより下降流の勢いが損なわれるということ
が無くて、ダウンカマ14の上下長さを長くせずとも、
冷却水12の自然循環力と循環量とが極めて高く維持さ
れる。さらに、冷却水12の液面13から、及び気泡抜
き口11から出された蒸気はなんの抵抗も受けずにドラ
イヤ8の下方からドライヤ8内に入り、乾燥蒸気とされ
てドライヤ8の上方から出され、主蒸気管9内に入り込
み、タービン側へと供給される。そして、バッフル4と
パイプ10とから成る気水分離機構は簡単な構造でもあ
ることも手伝い、蒸気や冷却水流動の抵抗が少ないから
、圧力損失の増大に伴う循環流量の制限状態を生じにく
い。
次に、第5図、第6図に示す第2実施例を説明する。
第5図、第6図において、沸騰水型原子炉の圧力容器3
内に装荷された炉心1の上方空間は円筒状のシュラウド
2で囲まれている。この炉心1は、核燃料を内蔵した複
数の燃料集合体で構成される。
そして、シュラウド2の内側が冷却水12の上昇流路に
利用され、シュラウド2と圧力容器3の内壁との間が冷
却水12の下降流路であり、炉心1の冷却材入口に通じ
るダウンカマ14として利用される。第5図に示すごと
く、圧力容器3内の冷却水12の液面13よりも上方の
空間にはドライヤ8が設置されている。ドライヤ8の底
部蒸気入口よりも上方には圧力容器3から主蒸気管9が
発電タービン側に接続されている。このドライヤ8は、
圧力容器3に取付けたIL字形断面のバッフル18の下
端部に固定支持されている。主蒸気管9の人口部に対抗
するバッフル18の水平部分は部分的に欠如されて、そ
のかわりに仕切板19゜20により上方のみが開放され
た室間を形成している。ドライヤ8と液面13との間の
ゆ間には、水平なバッフル16が配備され、そのバッフ
ル16の端には垂直なバッフル17が固定され、そのバ
ッフル17は上端がバッフル18の途中の高さに達して
いる。又、バッフル16には水抜き穴21が設けられて
いる。
このような第2実施例の構成では次のような作用を成す
炉心1で加熱された冷却水12は蒸気泡15を含んで気
液二層流の状態でシュラウド2内を上昇してゆく。シュ
ラウド2内を上昇した冷却水は、シュラウド2の上端で
流れ方向が横方向から下方に変わり、シュラウド外のダ
ウンカマ14内を下降し再度炉心1内に入り加熱されて
シュラウド2内に上昇してくるという循環を繰り返す。
冷却水12の液面13は上昇流により盛り上がるととも
に蒸気泡15が液面13で破裂することにより、液面は
波たち、且つ液面13から立ち上がる蒸気に成約が含ま
れて同伴される。しかし、時に、大きな波だちや液滴の
飛散が発生しても、その波や液滴をバッフル16が受は
止めて冷却水がドライヤ8に達しないようにする。だか
ら、ドライヤ8をできるだけ液面13に接近させて配備
して圧力容器3を低くできる。また、液面13から立ち
上がった蒸気は第5図中の点線で示すように蛇行して下
方からドライヤ8に入り、乾燥蒸気として上方から出て
主蒸気管9を通ってタービンに入る。
蒸気がドライヤ8に達するまでに蒸気の流れは蛇行して
圧力容器8の壁面や各バッフル16.17゜18の面に
当たるから、その時に蒸気中の液滴はそれらの面に付着
して補集され、液滴のドライヤ8側へのキャリーオーバ
現象が従来の複雑で圧力損失の大きな気水分離器を採用
せずとも防止できる。又、捕集された液滴は水抜、き穴
21から下方へ落される。各バッフルによるキャリーオ
ーバ防止機構は簡単な構造でもあることも手伝い、蒸気
流動の抵抗が少ないから、圧力損失の増大に伴う循環流
量の制限状態を生じにくい。
次に、第7図に示す第3実施例を説明する。
第7図の実施例は、第5図、第6図に示した実施例を変
形したものであり、その変形点は、バッフル16に漏斗
状の断面と成るように傾斜を付け、最低部にドレン管7
を取付けたものである。そのドレン間7の下端部は絞り
込まれている。そして、バッフル16には水抜き穴21
が無い構造とされ、他の構成は第5図、第6図の構成と
同一なので説明を省略する。
このような第3実施例の構成では次のような作用を成す
炉心1で加熱された冷却水12は蒸気泡15を含んで気
液二層流の状態でシュラウド2内を上昇してゆく。シュ
ラウド2内を上昇した冷却水は、シュラウド2の上端で
流れ方向が横方向から下方に変わり、シュラウド外のダ
ウンカマ14内を下降し再度炉心1内に入り加熱されて
シュラウド2内に上昇してくるという循環を繰り返す。
冷却水12の液面13は上昇流により盛り上がるととも
に蒸気泡15が液面13で破裂することにより。
液面は波たち、且つ液面13から立ち上がる蒸気に液内
が含まれて同伴される。しかし1時に、大きな波だちや
液滴の飛散が発生しても、その波や液滴をバッフル16
が受は止めて冷却水がドライヤ8に達しないようにする
。だから、ドライヤ8をできるだけ液面13に接近させ
て配備して圧力容器3を低くできる。また、液面13か
ら立ち上がった蒸気は第7図中の点線で示すように蛇行
して下方からドライヤ8に入り、乾燥蒸気として上方か
ら出て主蒸気管9を通ってタービンに入る。
蒸気がドライヤ8に達するまでに蒸気の流れは蛇行して
圧力容器8の壁面や各バッフル16.17゜18の面に
当たるから、その時に蒸気中の液滴はそれらの面に付着
して補集され、液滴のドライヤ8側へのキャリーオーバ
現象が従来の複雑で圧力損失の大きな気水分離器を採用
せずとも防止でき乙。又、捕集された液滴は周りからド
レン管7に集中してそのドレン管7から下方へ落される
。この時、液面13から吹き上げる蒸気によってドレン
管7からの落水が抑制されそうになっても、ドレン間7
下端の絞りにより、吹き上げ蒸気による抑制力が小さく
なり、ドレン管内の水頭と相まって落下水量が多くなる
。各バッフルによるキャリーオーバ防止機構は簡単な構
造でもあることも手伝い、蒸気流動の抵抗が少ないから
、圧力損失の増大に伴う循環流量の制限状態を生じにく
い。また、ドレン管7からの落水が抑制されにくいから
バッフル16にたまった液滴が引き続いてやって来る蒸
気に同伴されてドライヤ8に流れ込むという再キャリー
オーバ現象を抑制できる。
次に、第8図に示す第4実施例を説明する。
第8図の実施例は第2図、第3図、第4図に示した実施
例を変更したものである。その変更点は、パイプ10に
水平なバツ°フル16を水抜き穴21の無い状態で固定
設置し、ドライヤ8の入口の投影面下方の領域に水平な
バッフル16が位置するようにした点に有る。
このような第4実施例によれば、第1実施例による作用
に加えて、冷却水12の液面13の波たちやその液面か
ら飛散してくる液滴をバッフル16が受は止めてドライ
ヤ8に直接届かないように出来、キャリーオーバ防止作
用も成せる。このため、ドライヤ8を液面13に近い位
置まで設置位置を下降させて、圧力容器の高さをより一
層低く出来る。
次に、第1図に示す第5実施例を以下に説明する。
第1実施例は、第1実施例と第2実施例とを組み合わせ
たものである。沸騰水型原子炉の圧力容器3内に装荷さ
れた炉心1の上方空間は円筒状のシュラウド2で囲まれ
ている。この炉心1は、核燃料を内蔵した複数の燃料集
合体で構成される。
そして、シュラウド2の内側が冷却水12の上昇流路に
利用され、シュラウド2と圧力容器3の内壁との間が冷
却水12の下降流路であり、炉心1の冷却材入口に通じ
るダウンカマ14として利用される。シュラウド2上端
には、その上端から外側下方に伸びたバッフル4が、そ
のシュラウド2上端全周に設置される。シュラウド2壁
とバッフル4間に空間(室内)と冷却水自由液面上方の
空間を連通ずる流路5が気泡抜き流路としてシュラウド
2上端ないしはバッフル4に固定設置されている。その
流路5は、上下端が開口したパイプ10により構成され
る。そして、パイプ10の上端が気泡抜き口11として
利用される。気泡抜き口11は、圧力容器3内の冷却水
12の液面13よりも上方の空回に突き出された配置と
される。
圧力容器3内の上方空間には、気泡抜き口11よりも上
方の位置にドライヤ8が設置されている。
ドライヤ8の底部蒸気入口よりも上方には圧力容器3か
ら主蒸気管9が発電タービン側に接続されている。この
ドライヤ8は、圧力容器3に取付けた逆り字形断面のバ
ッフル18の下端部に固定支持されている。主蒸気管°
9の入口部に対抗するバッフル18の水平部分は部分的
に欠如されて、そのかわりに仕切板19.20により上
方のみが開放された室間を形成している。ドライヤ8と
液面13との間の空間には、水平なバッフル16が配備
され、そのバッフル16の端には垂直なバッフル17が
固定され、そのバッフル17は上端がバッフル18の途
中の高さに達している。又、バッフル16には水抜き穴
21が設けられている。
以下に、第5実施例の作用を説明する。
炉心1で加熱された冷却水12は蒸気泡15を含んで気
液二層流の状態でシュラウド2内を上昇してゆく。シュ
ラウド2内を上昇した冷却水は。
シュラウド2の上端で流れ方向が横方向から下方に変わ
り、シュラウド外のダウンカマ14内を下降し再度炉心
1内に入り加熱されてシュラウド2内に上昇してくると
いう循環を繰り返す。この循環流に同伴されて蒸気泡1
5がシュラウド外側のダウンカマ14を下降するが、そ
の際シュラウド2外側は、冷却水の慣性により圧力容器
3の壁側はど冷却水12の下降速度が大きくなる。この
速度差によって、シュラウド2壁上部の外側には、渦及
びよどみ域が発生する現象が生じる。シュラウド2壁上
部の外側にバッフル4を設けると、上記現象は助長され
てバッフル4下部の領域に下方方向への流れの勢いが衰
えたよどみ域が形成される。これによって冷却水に同伴
してシュラウド2外側に流入した蒸気泡はバッフル4下
部に集まり、シュラウド2壁とバッフル4で形成される
空間に蒸気泡15の浮力を利用して捕集される。この捕
集された蒸気泡15は気泡抜き流路5を通って気泡抜き
口11から冷却水液面13上方に抜くことができる。こ
のように蒸気泡15が抜かれた冷却水12はダウンカマ
14を下降して泡の無い状態で炉心1内に入る。このよ
うに、あわのキャリーアンダを防止する。このため、ダ
ウンカマ14内で泡が上昇しようとすることにより下降
流の勢いが損なわれるということが無くて、ダウンカマ
14の上下長さを長くせずとも、冷却水12の自然循環
力と循環量とが極めて高く維持される。さらに、冷却水
12の液面13から、及び気泡抜き口11から出された
蒸気はなんの抵抗も受けずにドライヤ8の下方からドラ
イヤ8内に入り、乾燥蒸気とされてドライヤ8の上方か
ら出され、主蒸気管す内に入り込み、タービン側へと供
給される。
そして、バッフル4とパイプ10とから成る気水分離機
構は簡単な構成でもあることも手伝い、蒸気や冷却水流
動の抵抗が少ないから、圧力損失の増大に伴う循環流量
の制限状態を生じにくい。冷却水12の液面13は上昇
流により盛り上がるとともに蒸気泡15が液面13で破
裂することにより、液面は波たち、且つ液面13から立
ち上がる蒸気に成約が含まれて同伴される。しかし、時
に。
大きな波たちや液滴の飛散が発生しても、その波や液滴
をバッフル16が受は止めて冷却水がドライヤ8に達し
ないようにする。だか、ら、ドライヤ8をできるだけ液
面13に接近させて配備して圧力容器3を一層低くでき
る。また、液面13から立ち上がった蒸気は第1図中の
点線で示すように蛇行して下方からドライヤ8゛に入り
、乾燥蒸気として上方から出て主蒸気管9を通ってター
ビンに人たる。蒸気がドライヤ8に達するまでに蒸気の
流れは蛇行して圧力容器8の壁面や各ノ(ツフル16.
17.18の面に当たるから、その時に蒸気中の液滴は
それらの面に付着して捕集され、液滴のドライヤ8側へ
のキャリーオーバ現象が従来の複雑で圧力損失の大きな
気水分離器を採用せずども防止できる。又、捕集された
液滴は水抜き穴21から下方へ落される。各バッフルに
よるキャリーオーバ防止機構は簡単な構造でもあること
も手伝い、蒸気流動の抵抗が少ないから、圧力損失の増
大に伴う循環流量の制限状態を生じにくい。
このため、気液分離と冷却水循環性能の良い小型の原子
炉と成る。
第5実施例によれば、シュラウド内からダウンカマへの
循環流に同伴する蒸気をダウンカマ部の上部で抜くこと
ができるので、蒸気がダウンカマの下方へ運ばれるキャ
リーアンダを防止でき、ダウンカマ部の水頭低下を防止
できるので循環流量を増加することができる。あるいは
、同一循環流量確保のためにダウンカマ部分の高さを低
くすることができるので圧力容器ひいては格納容器の小
型化を図ることができる。又、自由液面での波立ちがド
ライヤに直接接触することができるので、ドライヤでの
湿分分離能力を阻害させることなくキャリーオーバを防
止することができる。また、本発明は、循環流に対する
抵抗にならず自由液面とドライヤを、波立ち高さを考え
ずに近づけることができるので圧力容器のよりmmの小
型化、ひいては格納容器のよりmmの小型化を図ること
ができる。
〔発明の効果〕
請求項1,2の発明によれば、冷却水の流れが変化する
部分を利用して気水分離を図るから、蒸気流の抵抗とな
る位置に気水分離機構を用いずにキャリーアンダを防止
でき、循環流量を増加することができる。あるいは、同
一循環流量確保のために下降流路であるダウンカマ部分
の高さを低くすることができるので圧力容器ひいては格
納容器の小型化を図ることができる。
一請求項3の発明によれば、請求項1,2の発明による
効果に加えて、気水分離機構部分の構成が一部シュラウ
ドを利用して簡素化される効果が得られる。
請求項4の発明によれば、請求項1,2.3による発明
のいずれかの効果に加えて、気水分離領域が広がってキ
ャリーアンダ防止効果がより多く期待できるという効果
が得られる。
請求項5の発明によれば、ドライヤを冷却水液面に近く
配置してもキャリーオーバが生じにくくて支障が無いか
ら、原子炉を小型にできる。
請求項6の発明によれば、請求項5の発明によるものよ
りもキャリーオーバが生じにくくて原子炉の小型化が行
いやすくなる。
請求項7の発明によれば、請求項6の発明によるキャリ
ーオーバが生じにくい構成を一部圧力容器壁面を利用し
て簡素化できる。
請求項8の発明によれば、請求項5による効果と請求項
1から4までのいずれかの発明の効果による相乗効果が
得られる。
請求項9の発明によれば、請求項6による効果と請求項
1から4までのいずれかの発明の効果による相乗効果が
得られる。
請求項10の発明によれば、請求項7による効果と請求
項1から4までのいずれかの発明の効果による相乗効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第5実施例による原子炉の縦断面図、
第2図は本発明の第1実施例による原子炉の縦断面図、
第3図は第2図のA−A’断面図、第4図は第2図のシ
ュラウド上部の詳細断面図。 第5図は、本発明の第2実施例による原子炉の縦断面図
、第6図は第5図のA−A’断面図、第7図は本発明の
第3実施例による原子炉の縦断面図、第8図は本発明に
よる第4実施例による原子炉の縦断面図である。 1・・・炉心、2・・・シュラウド、3・・・圧力容器
、4゜16.17,18・・・バッフル、5・・・気泡
抜き流路。 8・・・ドライヤ、9・・・主蒸気管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、原子炉の圧力容器内で冷却水の上昇流が下降流に変
    わる部分に配備されており、下降流路側に前記冷却水に
    浸された前記冷却水の入口を有し、前記冷却水の水面上
    方に開口していて前記入口に連通する気泡抜き口を有す
    る気水分離機構。 2、原子炉の圧力容器内で冷却水の水面近くで生じる前
    記冷却水の渦とよどみ域部分に配備された前記冷却水の
    入口を有し、前記冷却水の水面上方に開口していて前記
    入口に連通する気泡抜き口を有する気水分離機構。 3、請求項1又は請求項2において、原子炉のシユラウ
    ド上部外側に前記シユラウドとバッフル板とにより冷却
    水の入口として下方に開口した室を形成し、前記室に連
    通した気泡抜き流路の上端部を前記冷却水面の上方に配
    備し、前記上端部部に気泡抜き口を開口したことを特徴
    とした気水分離機構。 4、請求項1又は請求項2又は請求項3において、前記
    冷却水の入口は原子炉圧力容器内に備わるシユラウドの
    上部に沿つて前記シユラウドの全周囲に備わることを特
    徴とした気水分離機構。 5、原子炉の圧力容器内のドライヤと前記圧力容器内の
    冷却水自由液面の間の空間を前記ドライヤの下方で上下
    に仕切るバッフル板を設けて前記バッフル板で仕切られ
    た上下の空間をバッフル板の水平端部分で連通したこと
    を特徴とした原子炉。 6、原子炉の圧力容器内のドライヤと前記圧力容器内の
    冷却水自由液面の間の空間を上下に仕切るバッフル板と
    、前記バッフル板に連続された垂直な他のバッフル板と
    により、前記冷却水自由液面と前記ドライヤとの間に蛇
    行した蒸気流路を備えたことを特徴とした原子炉。 7、請求項6において、前記他のバッフル板と圧力容器
    内壁とにより前記蒸気流路の一部を構成したことを特徴
    とした原子炉。 8、請求項5において、請求項1から請求項4までのい
    ずれか一項に記載の気水分離機構を備えたことを特徴と
    した原子炉。 9、請求項6において、請求項1から請求項4までのい
    ずれか一項に記載の気水分離機構を備えたことを特徴と
    した原子炉。 10、請求項7において、請求項1から請求項4までの
    いずれか一項に記載の気水分離機構を備えたことを特徴
    とした原子炉。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008122143A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 自然循環型沸騰水型原子炉

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008122143A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 自然循環型沸騰水型原子炉
JP4504343B2 (ja) * 2006-11-09 2010-07-14 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 自然循環型沸騰水型原子炉

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