JPH0278698A - 尿素分解素子 - Google Patents

尿素分解素子

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JPH0278698A
JPH0278698A JP63229716A JP22971688A JPH0278698A JP H0278698 A JPH0278698 A JP H0278698A JP 63229716 A JP63229716 A JP 63229716A JP 22971688 A JP22971688 A JP 22971688A JP H0278698 A JPH0278698 A JP H0278698A
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JP
Japan
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group
formula
general formula
urea
polypeptide
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Application number
JP63229716A
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English (en)
Inventor
Naoya Ogata
直哉 緒方
Isao Hagiwara
猪佐夫 萩原
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication date
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は尿素分解素子に間し、尿素分解活性素(ウレア
ーゼ)の利用される分野特に人工腎臓および尿素センサ
ー等に有用な新規な尿素分解素子に間する。
〔従来の技術、発明が解決しようとする問題点〕現在、
人工腎臓として用いられているものとしては、透析型、
ろ過型、吸着型および酵素固定型人工腎臓が挙げられる
しかしながら、酵素固定型を除くこれら人工腎臓は尿素
の分解能を有しておらず、尿中に排泄されるべき最大成
分である尿素を、まったく除去できない等の問題がある
。また、尿素分解能を有している酵素固定型人工腎臓に
おいても、天然酵素であるウレアーゼを用いるため酵素
活性の失活および温度、酸性度等の周囲の環境の制約が
あるという難点がある[特開昭60−137433号公
報および人工臓器、第15巻、第1271ページ(19
86)コ。
これらの欠点を補う目的として、イミダゾリル基および
カルボキシル基を構成成分として含むビニル系高分子の
遷移金属錯体である金属錯体尿素分解樹脂が考案されて
いる(特開昭63−61007号公報)。
しかし、この尿素分解樹脂の尿素分解能は、最高でも1
7%と低く、大半の尿素は分解されずに残ってしまうた
め、実用するには極めて不十分である。
そこで現在、ウレアーゼと同等な高い活性を持つ尿素分
解素子の開発が望まれている。
また、ウレアーゼを用いる分野、特に酵素固定型人工腎
臓および尿素センサーの分野では、酵素の固定化時での
失活および時間的経過による活性低下の問題がある。
さらにまたウレアーゼは、周囲の環境によっても失活し
易い物質である。たとえばウレアーゼは、−度でも80
℃以上の温度にさらすと二度と活性を示さない。またウ
レアーゼは中性ないし弱アルカリ性で極めて高い活性を
示すが、酸性側特にpH5以下ではほとんど活性を示さ
ないと言われている。
以上のようにウレアーゼは、周囲の環境により失活する
ばかりか、固定化や時間的経過によっても失活するとい
う難点を持っている。そこで現在、周囲の環境に影響さ
れず、しかも固定化が容易でなおかつ長時間にわたって
高い活性を維持するような尿素分解素子の開発が強く望
まれている。
〔問題点を解決するための手段、作用〕本発明者は、前
記の問題点を解決するべく、天然ウレアーゼのような高
い活性を有する尿素分解素子について鋭意検討を重ねた
。その結果、カルボキシル基およびイミダゾリル基を含
むポリペプチドをニッケル二価塩と共存させることによ
り、驚くべき高さの尿素分解活性が発現することを見出
し、本研究を完成するに至った。
すなわち本発明は、側鎖官能基としてカルボキシル基を
有するアミノ酸および側鎖官能基としてイミダゾリル基
を有するアミノ酸との両者を構成成分として含むポリペ
プチドをニッケル二価塩と混合してなる尿素分解素子で
ある。
また本発明は、−敏式(1)にて示されるポリペプチド
である。
(式中R1,R2は、互いに同一または相異なってそれ
ぞれ水素原子、アルキル基およびアラルキル基を表わす
。また式中mは1または2の整数を表わし、nは3ない
し10の整数を表わす。)また本発明は、−敏式(I)
にて示されるポリペプチドとニッケル二価塩とを混合し
てなる、極めて高い活性を有する尿素分解素子である。
また本発明は、−敏式(II)にて示されるポリペプチ
ドである。
4N)I−CH−Co)。
(CH2)2   −敏式(II) Co−X [式中pは、50ないし150の整数を表わす。
また式中Xの少なくとも一部は、−敏式(m)にて示さ
れるヒスチジン誘導体である。また式中Xは、エステル
型保護基が結合したオキシ基を包含する。
−N)l−CI−COO−R3 (式中R3は、アルキル基またはアラルキル基を表わす
。)] さらに本発明は、−敏式(II)にて示されるポリペプ
チドをケン化しエステル型保護基を脱保護した物質とニ
ッケル二価塩とを混合してなる、高い活性を有する尿素
分解素子である。ここでエステル型保護基とは、アミノ
酸のカルボキシル基をエステルとして保護するメチルそ
の他のアルキル基、アラルキル基およびβ−シアノエチ
ル基等を意味する。エステル型保護基は、−敏式(II
)におけるXの中に存在する。たとえば−敏式(m)に
示されるヒスチジン誘導体はXの少なくとも一部であり
、−敏式(III)中のR3はエステル型保護基である
。またXはオキシ基を介したエステル型保護基をも意味
している。
本発明におけるポリペプチドは、側鎖官能基としてカル
ボキシル基を有するアミノ酸[以下アミノ酸(A)とす
る]を含有する。アミノ酸(A)として、たとえばグル
タミン酸およびアスパラギン酸が好ましい。
また本発明におけるポリペプチドは、側鎖官能基として
イミダゾリル基を有するアミノ酸[以下アミノ酸(B)
とするコを含有する。アミノ酸(B)として、ヒスチジ
ンおよびヒスチジン誘導体などが好ましい。
さらに本発明におけるポリペプチドは、グリシン、アラ
ニンおよびフェニルアラニンその他の各種のアミノ酸を
含有することができる。
本発明においてポリペプチド中のアミノ酸配列に特に制
限はない。たとえば、アミノ酸(A)、アミノ酸(B)
その他のアミノ酸を直線状に配列することが可能である
2”    また、−敏式(I)のように構成成分を規
則的に配列した順次配列ポリペプチドとすることもでき
る。順次配列ポリペプチドにおいて、アミノ酸(A)、
アミノ酸(B)を除くその他のアミノ酸[以下スペーサ
ーと記す]は、合成のし易さから、構造が単純なものが
好ましい。たとえば側鎖を有しないグリシン、側鎖とし
て炭素数5以下のアルキル基を有するアラニン、バリン
およびロイシン、ならびに側鎖としてアラルキル基を有
するフェニルアラニン等のアミノ酸が挙げられる。特に
好ましいスペーサーは、グリシンである。−敏式(I)
で示されるn=3〜lOのポリペプチドは、スペーサー
を利用しているので合成が比較的容易であり、しかも尿
素分解素子としたときの活性が極めて高いので、好まし
いポリペプチドである。
さらにまた、アミノ酸(A)をポリペプチドの主鎖に含
有し、側鎖にアミノ酸(B)を含有するという配列も可
能である。たとえば−敏式(II)で示されるような、
主鎖にグルタミン酸そして側鎖にヒスチジン誘導体を含
むp=50〜150のポリペプチドは、合成が容易であ
り、かつケン化して尿素分解素子としたとき活性が高い
ので、好ましいポリペプチドである。
さらに以上述べたような型を混合したようなアミノ酸配
列も可能である。たとえばアミノ酸(A)アミノ酸(B
)およびその他のアミノ酸を主鎖に含有し、アミノ酸(
A)、アミノ酸(B)およびその他のアミノ酸を側鎖に
含有するような配列が可能である。
本発明におけるポリペプチドは、ペプチド合成の手法を
適宜に組み合わせることにより合成できる。
すなわち、一般式(I)にて示されるようなポリペプチ
ドは、その繰り返し単位であるテトラペプチドから導か
れる活性エステルを重合させることにより得られる。さ
らに詳しくは、グリシン・グルタミン酸・グリシン・ヒ
スチジンを繰り返し単位とするポリペプチドの合成を例
に取り説明すると、反応式(I)にて示されるように末
端カルボキシル基のみが、無保護であるテトラペプチド
を活性エステル前駆体と縮合し、活性エステルに導き、
酸により末端アミノ基を脱保護した後、第三級アミンで
中和することにより重合させる。そして最後に側鎖官能
基の保護基を脱保護することによって目的物が得られる
反応式(I) (式中G1yはグリシン、Gluはグルタミン酸、Hl
Sはヒスチジンを表わす。R4はアミノ保護基を表わす
R5はグルタミン酸側鎖のカルボキシル基の保護基を表
わす。R6はヒスチジンのイミダゾリル基の保護基を表
わす。Racは活性エステル基を表わす。
)IXはアミノ保護基の脱保護試薬を表わし、有機溶媒
中HCIまたは酢酸中HBrである)合成時に用いる保
護基は、ペプチド合成の分野で知られる数多くの保護基
を適宜組合せて用いる。
たとえばアミノ保護基としては、第三ブトキシカルボニ
ル(以下Roeと記す)基、ベンジルオキシカルボニル
(以下Zと記す)基等が挙げられる。
グルタミン酸側鎖のカルボキシル基の保護基としては、
アルキル基、ベンジル基等が挙げられる。
アスパラギン酸を用いた場合にも同様な保護基が使用で
きる。ヒスチジンのイミダゾリル基の保護基としては、
ベンジル基、Z基等が挙げられる。
活性エステル前駆体としては、ペンタクロロフェノール
、p−ニトロフェノール、N−ヒドロキシスクシンイミ
ド等が挙げられる。活性エステルにする縮合方法として
は、特に限定されないが、好ましくは縮合剤としてカル
ボジイミド類が用いられる。たとえば、N、N’−ジシ
クロへキシルカルボジイミドが挙げられる。
アミノ保護基の脱保護方法は、用いた保護基の種類によ
り異なり、Rac基を用いた場合には、有機溶媒中HC
1を用い、Z基を用いた場合には、酢酸中HBrを用い
る。
重合時に用いる第三級アミンは、特に限定されないが、
トリエチルアミン、N−メチルモルホリン等が挙げられ
る。溶媒としては、アセトニトリル、塩化メチレン、ク
ロロホルム、N、N−ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド等が挙げられる。好ましくはN、N−ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシドである。
側鎖官能基の脱保護は、酢酸中HBr、HF、ケン化等
の方法の中から選択され、必要に応じてこれらを組み合
わせることにより行われる。
一般式(II)にて示されるポリペプチドは、たとえば
、ポリ−L−グルタミン酸メチルを酸触媒存在下におい
てエチレンシアノヒドリンとエステル交換して得られる
ポリ−L−グルタミン酸(β−シアノエチル)(以下P
CNGと記す)とカルボキシル基が保護されたヒスチジ
ンとを反応させることにより得られる[反応式(II)
コ。
反応式(II) −N)IC)iCO− (CH2)2 −NHC)ICO− 番 (CH2)2 ■ (式中R3は、カルボキシル保護基でありメチル基およ
びエチル基等の低級アルキル基、またはベンジル基等の
アラルキル基を表わす。) PCNG合成時合成砂る酸触媒としては、硫酸、p−)
ルエンスルホン酸が挙げられる。また溶媒としては、塩
化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等
が挙げられる。好ましくは1゜2−ジクロロエタンであ
る。
PCNGとカルボキシル基保護のヒスチジンとの反応に
おける溶媒としては、N、N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
このようにして得られる一般式(II)で示されるポリ
ペプチドにおいて、側鎖に導入されるヒスチジン誘導体
の含量は、3mo1%未満では尿素分解素子としたとき
の活性が低く、また10mo1%を越えると合成が困難
になるので、3〜lomo1%が好ましい。
側鎖には20〜50m01zのメチル基と50〜80m
ol:のβ−シアノエチル基が残存する。
本発明における尿素分解素子は、前記のようなポリペプ
チドとニッケル二価塩とを混合することにより得られる
。通常この尿素分解素子は水溶液として調製されるが、
この状態では、ポリペプチドのイミダゾリル基とカルボ
キシル基がニッケルに配位した錯体を形成しているもの
と推定される。
なお、−敏式(II)にて示されるポリペプチドを用い
る場合には、ポリペプチドのN、N−ジメチルホルムア
ミド溶液に1.1当量程度の水酸化ナトリウム水溶液を
加え、エステル型保護基(前記の例では、メチル基、β
−シアノエチル基およびヒスチジンのカルボキシル基の
保護基)をケン化して脱保護する。そしてこの溶液を乾
固して得られる物質とニッケル二価塩とを混合して尿素
分解素子とする。
本発明においてポリペプチドと混合するニッケル二価塩
としては、フッ化ニッケル(■)、塩化ニッケル(■)
、塩化ニッケル(II)六水和物、過塩素を女ニッケル
(II)六水和物、臭化ニッケル(■)、硫酸ニッケル
(II)六水和物、硝酸ニッケル(II)六水和物、チ
オシアン酸ニッケル(II)等が挙げられる。好ましく
は、塩化ニッケル(II)、塩化ニッケル(II)六水
和物、過塩素酸ニッケル(II)六水和物、臭化ニッケ
ル(II)である。
特に好ましくは、過塩素酸ニッケル(II)六水和物で
ある。
また添加するニッケル二価塩の量は、ポリペプチドに含
まれるイミダゾリル基に対し、l/16〜1(IIot
/mol)が良く、最も好ましくは、l/8〜1/2 
(mol/mol)である。
本発明の尿素分解素子は、尿素の約85%を室温、2時
間でアンモニアと二酸化炭素に分解することができると
いう高い活性を有している。
また本発明の尿素分解素子は、pH1から11という広
い範囲で安定した尿素分解活性を示す。
これに対し天然ウレアーゼは、pH5以下では極端に活
性が低下する。すなわち本発明の尿素分解素子は、周囲
の環境に影響されにくいという条件を満たした尿素分解
素子である。
本発明の尿素分解素子は、固定化においても優れた長所
を有している。一般に酵素の固定化は、化学結合により
酵素をポリマー担体に固定する方法、あるいは中空ビー
ズ中に酵素を包接する方法が採られる。前者の化学結合
による酵素の固定化は、酵素と基質との接触を考慮する
と非常に有利であるため理想的な固定化方法と言える。
しかしウレアーゼのような天然酵素において、この前者
の方法を用いた場合、化学結合を形成するための試薬に
より目的以外の結合が形成され失活する恐れがある。こ
れは、酵素の各官能基が無保護であることが原因である
。ところが本発明で用いるポリペプチドは、まず各官能
基が保護されたポリペプチド(以下保護ポリペプチドと
記す)として合成される。そして脱保護の場所も保護基
の種類を還ぶことにより自由に行うことができる。すな
わち保護ポリペプチドの一部を脱保護してポリマー担体
と化学結合させることにより固定化できる。
たとえば保護ポリペプチドの末端カルボキシル基を脱保
護してポリマー担体に固定することができる。また末端
アミノ基あるいは側鎖官能基についても同様なことがで
きる。さらにまたペプチド合成における固相合成の手法
を用いれば、予めポリマー担体にアミノ酸を固定化して
おいて順次縮合することによりポリマー担体に固定化さ
れた保護ポリペプチドが得られる。以上のごとくボリペ
ブ〔実施例〕 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが本発明
は、これら実施例に限定されるものではない。
以下の実施例において下記の略語は、次の通りの意味を
有する。
[アミノ保護基] Boc  第三ブトキシカルボニル Z  ベンジルオキシカルボニル [カルボキシル保護基] 0B21  ベンジルエステル [活性エステルコ 0NSu  N−ヒドロキシスクシンイミド活性エステ
ル 0Pcp  ペンタクロロフェノール活性エステル[ア
ミノ酸コ His  L−ヒスチジン Glu  L−グルタミン酸 cry  グリシン さらにまた、アミノ酸の略号の左側にアミノ保護基の略
号を記する場合は、アミノ酸のα−アミノ基が略号で示
される基で保護されたことを意味し、かっこで保護基の
略号を記す場合は、アミノ酸の側鎖官能基が略号で示さ
れる基で保護されたことを意味する。また、アミノ酸の
略号の右側にカルボキシル保護基の略号を記す場合は、
アミノ酸のα−カルボキシル基が略号で示される基で保
護されたことを意味する。さらに、アミノ酸の略号を列
記した場合は、列記したアミノ酸がペプチド結合で結合
していることを意味する。たとえば、Boc−Gly−
Glu(OBzl)−0Pcpは、第三ブトキシカルボ
ニル−グリシル−L−グルタミン酸−γ−ベンジルエス
テルーα−ペンタクロロフェノール活性エステルを表わ
す。
さらにまた脱保護に用いる試薬は下記の意味を有する。
[脱保護試薬コ 4N−)IC+/シ゛オキサン 無水塩化水素を4mol/2含むジオキサン溶液25X
tlBr/酢酸 無水臭化水素を25重量パーセント含む酢酸溶液 実施例I Glu(OBzl) 11.9g(0,05mol)を
ジメチルホルムアミド(以下、DMFと略す) 200
m1に懸濁させ、トリエチルアミン5.1g(0,05
mol)とBoc−Gly−ONSu 13.7g(0
,05mol)を加え一晩攪拌した。反応液を減圧下に
濃縮し、水に溶解しエーテルで2回洗浄して未反応物を
除去した。水層を酸性(約pH2)とし、酢酸エチルで
抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で濃縮す
ると油状のBoc−Gly−Glu(OBzl)が20
.2g得られた。この油状物Boc−Gly−Glu(
OBzl)とペンタクロロフェノール(以下PcpO■
と略す) 13.3g(0,05mol)とをDMF 
300m1に溶解し、水冷下においてジシクロへキシル
力ルポジイミド(以下、DCCと略す) 10.3g(
0,05mol)を少量ずつ加えた後、−at攪拌した
。生成したジシクロヘキシル尿素(以下、DCUrea
と略す)を炉別して炉液を減圧下に濃縮した。濃縮液に
メタノールを加えると、結晶としてBoa−Gly−G
lu(OBzl)−0Pcpが22゜38得られた。
一方、グリシル−し−ヒスチジン・2臭化水素酸塩7.
5g(0,02mol)を水50m1に溶解し次いでト
リエチルアミン3.0g(0,03mol)を加えた水
溶液を調製した。この溶液に先に合成したBoc−Gl
y−Glu(OBzl)−0Pcp 16.1g(0,
025mol)をDMF 150m1に溶解した溶液を
加え2日間攪拌した。
反応液を減圧濃縮した後、水100m1を加えてエーテ
ルで2回抽出することにより副生じたPcpOHの一部
を除去した。水層を酸性(約pH2)にすると不溶物が
析出した。この混合物にエーテルを加えて攪拌後、エー
テル層のみをスポイトで取った。この操作を2回行い未
反応物を除去した。水層を炭酸水素ナトリウムで中和し
、次に炭酸ナトリウム2.1g(0,011mol)と
ベンジルクロロホルメート3.4g(0,02mol)
とを加え4時間攪拌した。反応液をエーテルで洗浄し未
反応のベンジルクロロホルメートを除去した後、水層を
酸性(約pH2)にし、酢酸エチルで抽出し、抽出液を
無水’fJR’Mナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し
た。
ここで得られた粗製のBoc−Gly−Glu(OBz
l)−Gly−)1is(Z)とペンタクロロフェノー
ル5.3g(0,02m。
1)とをDMF 100m1に溶解し、DCC4,1g
(0,02mol)を少量ずつ加え一1ti攪拌した。
生成したDCUreaを炉別し、炉液を減圧濃縮し、濃
縮液にメタノールを加えると結晶としてBoc−Gly
−Glu(OBzl)−Gly−11is(Z)−0P
cpがt3.t3得られた。
このBoc−Gly−Glu(OBzl)−Gly−H
is(Z)−0Pcp 12゜eg(0,013mol
)に4N−)ICI/シ゛オ甘ン5せ■1を加え4時間
攪拌した後、反応液をエーテルに投入すると結晶として
Gly−Glu(08zl)−Gly−His(Z)−
0Pcpの塩化水素酸塩が11.5g得られた。
このGly−Glu(OBzl)−Gly−His(Z
)−0Pcp塩化水素酸塩0.O13molをジメチル
スルホキシド50m1に溶解し、トリエチルアミン2.
03(0,02mol)を加え4日間攪拌した。反応液
をメタノールに投入すると順次配列を持ち側鎖官能基が
保護されたポリペプチド (Gly−Glu(OBzl
)−Gly−His(Z)]、、が粉体として 1.8
g得られた。
この (Gly−Glu(OBzl)−Gly−)1i
s(Z)h 1.8gに25Z)IBr/酢酸20m1
を加え一晩攪拌した後、反応液をアセトンに投入し不溶
物を集めクロロホルムで洗浄後、減圧乾燥すると順次配
列を持つポリペプチド (Gly−Glu−Gly−H
is)、 (以下、「順次配列ポリペプチド」と略す)
の臭化水素酸塩が1.1g得られた。
この「順次配列ポリペプチド」および中間体はIH−N
MRにより構造を確認した。
Boc−Gly−Glu(OBzl)−0Pcp’)l
−NMR(DMSO) : 1.4(9H,s) 2.
4〜2.8(4H,m)3.7〜3.8(2)1.t)
 5.0(IH,m)5.1(2)1.s)  7.3
(5H,5)Boa−Gly−Glu(OBzl)Gl
y−)1is(Z)−0Pcp’H−NMR(DMSO
) : 1.4(9)1.s) 2.0〜2.7(2)
1.m)3.0〜3.2 (2HJ m ) 3.9〜4.0(4H,m) 5.1(2H,s)5.
4(2H,s) 7.3(6H,s)7.4(5)1.
s) 8.1(IH,s)王Gly−Glu−Gly−
)1is)。
’H−NMR(D20)  : 1.8〜2.2(2H
2m)2.3〜2.5(2H,m) 3.1〜3.4(2H,m) 3.8〜3.9(4H,m) 4.3〜4.6(211,m) 7.3(1)1.S)
8.6(1)1.s) ここで得られた「順次配列ポリペプチド」の分子量はG
PCにより1500〜2000であり、したがってGl
y−Glu−Gly−Hisの繰り返し数は4〜5であ
った。
この「順次配列ポリペプチド」と過塩素酸ニッケル(I
I)六水和物とを混合してなる尿素分解素子について、
以下の方法で尿素分解活性を狽す定した。
「順次配列ポリペプチドJ 0.1gに過塩素酸ニッケ
ル(II)六水和物0.0133 [rl1m次配列ポ
リペブチド」中のイミダゾリル基に対して1/6(mo
l/not) ]を含む水溶液を加え尿素分解素子の水
溶液を調製した。この溶液のpH値は4であった。なお
pH調整が必要な場合には、この段階でpH調整を行っ
た。
次にこの尿素分解素子溶液の全量を50−とし、100
mg尿素/d2水溶液を5−加えて室温で2時間かき混
ぜを行った。その後反応液の5−をガス通気可能な試験
管に取り、飽和炭酸カリウム水溶液を約10rn!2加
えA液とした。他の通気可能な試験管にN/10硫酸水
溶液5mlを入れB液とした。A液からB液に通気され
るように二つの試験管を接続して約200nLI2/分
の流速で空気を1時間以上通気した。この操作でA液中
にあったアンモニアをB液に捕集した。このB液中のア
ンモニア量をインドフェノール法を用いて測定すること
により尿素の分解量を計算した。その結果、85%の尿
素が分解している事実が判明した。
比較例として、過塩素酸ニッケル六水和物を共存させず
に上記と同じ試験を行なったところ、尿素は分解してお
らず、アンモニアの発生は全く見られなかった。また、
過塩素酸ニッケル六水和物のみを用いた場合も、尿素の
分解はみられなかった。
また、尿素分解素子水溶液をpH調整し同様に試験した
ところ、pH1で51%、pH3で73%、pH5で7
0%、pH7で69%、pH9で56%、pH11で4
0%の尿素分解活性を示した。この結果から、この尿素
分解素子は広いp)(範囲で安定した活性を示すことが
判った。これに対しウレアーゼはpH5以下では極端に
活性が低下すると言われている。したがって、この尿素
分解素子は、ウレアーゼにはない長所を有していること
が判った。
さらに、過塩素酸ニッケルの添加量をポリペプチドに含
まれるイミダゾリル基に対して1/16〜1/2 (m
ol/mol)の範囲で尿素分解素子水溶液を調製した
。そしてpH4において同様に尿素分解活性試験を行っ
たところ、1/16で48%、1/8で80%、176
で85%、1/4て68%、1/2て75%の尿素分解
活性を示した。この結果1/16(mof/mol)で
は、やや活性が低下するが、l/8(mof/not)
以上では高い活性を示すことが判った。
実施例2 ポリ−L−グルタミン酸メチル(商品名アジコート、分
子ff1loo、000、味の素社製、以下PMGと略
す)の1,2−ジクロロエタン10%溶液50gにエチ
レンシアノヒドリン50gとp−)ルエンスルホン酸−
水和物togを加えて60℃で攪拌した。
エステル交換反応で生成したメタノールは、減圧とする
ことで除去した。またメタノール除去時に溶媒も留去さ
れるので適宜溶媒を追加した。メタノール除去を繰り返
し7日間反応させた後、反応液をメタノールに滴下しポ
リ−L−グルタミン酸(β−シアノエチル)[以下PC
NGと略す]を4.83g79χの収率で得た。
生成物の確認は、Hl−NMR(CF3COOD)を用
い次のように行った。PMG由来のピークδ=4.8、
δ=3.9、δ=2.65〜2.8、δ=2.1〜2.
5のうちメチル基に相当するピーク(δ=3.9)が、
減少し新たにシアノエチル基に相当するピークδ=4.
5とδ:2゜95が検出されたことて、生成物がPCN
Gであることを確認した。また両者の積分比からメチル
基=20molχ、シアノエチル基=80molXであ
ることが判明した。
PCNG 1.233をDMF 50+dに溶解し、L
−ヒスチジンエチルエステルのDMF 50mQi液[
L−ヒスチジンエチルエステルの2塩酸塩9.0g(0
,35mol)のDMF溶液にトリエチルアミン(0,
7mol)を加えた溶液]を加え80℃にて2日間反応
させた。反応液をメタノールに滴下しL−ヒスチジンが
導入されたPCNG(以下PCN−HisGと略す)を
1.2g 91%の収率で得た。
生成物の確認は、H’−NMR(CF3COOD)を用
い次のように行った。PCNG由来のピークの他にイミ
ダゾリル基に相当するピーク δ=8.05、δ=8.
65とエチルエステルに相当するピーク δ=1.4〜
l。
5、δ=3.3〜3.4が検出されたことで、生成物が
PCN・旧sGであることを確認した。また、それぞれ
の積分比から導入比は、メチル基=24mol$、シア
ノエチル基= 70mo 1 %、ヒスチジン誘導体=
6mol$であることが判明した。
ここで得られたPCN−)1isG 1.0gをDMF
 50艷に溶解してIN水酸化ナトリウム水溶液7.6
−を加えてエステル基をケン化して除去した。この溶液
を減圧下で溶媒を除去するとL−ヒスチジンが6m01
%導入されたポリグルタミン酸く以下P)IisGと略
す)が得られた。
P CN−HlsG 1.Ogから得られたPH1sG
に過塩素酸ニッケル0.019g [P HisGに含
まれるイミダゾリル基に対して1/6 (mol/mo
l) ]を含む水溶液を加え尿素分解素子を調製した。
この尿素分解素子水溶液OpH値は9であった。そして
実施例1と同様に尿素分解試験を行ったところ、尿素の
40%が分解されることが判った。
〔発明の効果〕
本発明の尿素分解素子は、新規なものであり、尿素の8
5%を室温、2時間でアンモニアと二酸化炭素に分解す
ることができ、また合成ポリペプチドを用いるためポリ
マー担体への固定化が容易であり、さらに固定化による
活性低下の心配が無いので、ウレアーゼを用いる分野特
に人工腎臓や尿素センサー等に有用であることが期待さ
れる。
特許出願人 三菱瓦斯化学株式会社 代表者 西用禮二

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)側鎖官能基としてカルボキシル基を有するアミノ
    酸および側鎖官能基としてイミダゾリル基を有するアミ
    ノ酸との両者を構成成分として含むポリペプチドとニッ
    ケル二価塩とを混合してなる尿素分解素子。
  2. (2)一般式( I )にて示されるポリペプチド。 ▲数式、化学式、表等があります▼一般式( I ) (式中R^1、R^2は、互いに同一または相異なって
    それぞれ水素原子、アルキル基およびアラルキル基を表
    わす。また式中mは1または2の整数を表わし、nは3
    ないし10の整数を表わす。)
  3. (3)一般式( I )にて示されるポリペプチドとニッ
    ケル二価塩とを混合してなる尿素分解素子。 ▲数式、化学式、表等があります▼一般式( I ) (式中R^1、R^2は、互いに同一または相異なって
    それぞれ水素原子、アルキル基およびアラルキル基を表
    わす。また式中mは1または2の整数を表わし、nは3
    ないし10の整数を表わす。)
  4. (4)一般式(II)にて示されるポリペプチド。 ▲数式、化学式、表等があります▼一般式(II) [式中pは、50ないし150の整数を表わす。 また式中Xの少なくとも一部は、一般式(III)にて示
    されるヒスチジン誘導体である。また式中Xは、エステ
    ル型保護基が結合したオキシ基を包含する。 ▲数式、化学式、表等があります▼一般式(III) (式中R^3は、アルキル基またはアラルキル基を表わ
    す。)]
  5. (5)一般式(II)にて示されるポリペプチドをケン化
    しエステル型保護基を脱保護した物質とニッケル二価塩
    とを混合してなる尿素分解素子。 ▲数式、化学式、表等があります▼一般式(II) [式中pは、50ないし150の整数を表わす。 また式中Xの少なくとも一部は、一般式(III)にて示
    されるヒスチジン誘導体である。また式中Xは、エステ
    ル型保護基が結合したオキシ基を包含する。 ▲数式、化学式、表等があります▼一般式(III) (式中R^3は、アルキル基またはアラルキル基を表わ
    す。)]
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5125768A (en) * 1988-04-27 1992-06-30 Ilomaeki Valto Method and apparatus for the production of underground pipelines
JP2009519211A (ja) * 2005-10-31 2009-05-14 フラメル・テクノロジーズ ヒスチジン誘導体および疎水基で官能化されたポリグルタミン酸類、ならびに特に治療目的のためのそれらの使用

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