JPH0275311A - ろ過装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は原子力発電プラントの放射性廃棄物処理系等に
おいて使用されるろ過装置に関する。

（従来の技術） 一般に、原子力発電プラント等の放射性廃棄物処理系に
は、各種ドレン廃液から微粒子状の廃棄物を除去するた
めのろ過装置が設置されている。

従来この種のろ過装置は、放射化した微粒子による廃棄
物を含む廃液を入口管からろ過装置内に注入し、ろ過装
置内に装填された中空糸膜等のフィルタの上流側から通
過させることにより、中空糸膜等のフィルタに廃棄物を
吸着させ、ろ過された処理液をフィルタの下流側からろ
過装置の出口管を通じて機外へ排出するようにしている
。またこのろ過装置内のフィルタに目詰りが生じると、
このフィルタに逆洗用空気として、所内用圧縮空気を下
流側から圧入すると同時に上流側から逆洗用水として、
復水補給水を圧入することで、フィルタに吸着して目詰
りした廃棄物を逆洗して剥離・離脱させ、上流側から機
外へ排出する。なおこの廃棄物は、濃縮廃液貯蔵タンク
へ一旦貯蔵する。

一方、ろ過装置の逆洗制御手段としては、第５図の特性
曲線図に示すようにろ過装置の入口管と出口管における
差圧が所定の設定差圧αＰ１に達すると、目詰りが生じ
たと判断して廃液を供給する入口管の弁を切換えて入口
管側から復水補給水による逆洗用水を入口管から、また
出口管から所内用圧縮空気による逆洗空気を夫々圧入し
、廃棄物を除去してフィルタの目詰りをある程度回復さ
せる。しかしながらこの逆洗作業は逆洗回数が増すにつ
れて次第に差圧αＰ２が高くなり、設定差圧αＰ１に接
近する。

これは、フィルタの目詰りが逆洗作用によっても回復が
困難な限界値附近に達するので、これがフィルタ交換時
期と判断してろ過装置の運転を停止するシステムになっ
ている。

（発明が解決しようとする課題） 逆洗動作を反復して継続すると、ろ過処理時間と共に逆
洗処理時間も短かくなり、逆洗動作の時間間隔が徐々に
短かくなり動作回数が多くなって目詰りも十分に回復し
なくなるが、これにより、逆洗処理に必要とする逆洗用
水の２次廃液が増加する。これはこの廃液処理のために
要する設備の稼動率が増加すると共に、逆洗処理中はろ
過装置の廃液処理機能が中断されて、廃液処理効率を低
下する等の問題があった。

本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とす
るところは、ろ過装置の入口出口における圧力差を判定
回路と逆洗動作回路を備えた制御装置において、フィル
タの目詰りを廃液処理量に対し、逆洗処理時間を算出し
て最適な逆洗時間を自動的に選択して、逆洗回数を減少
させることにより、逆洗効果の向上と、逆洗に要する復
水補給水による２次廃液の消費量盆低下させて、放射性
廃棄物の処理効率を向上するろ過装置を提供することに
ある。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） フィルタを内蔵したろ過装置の夫々開閉弁を備えた入口
管と出口管に逆洗用水と圧縮空気の配管を接続すると共
に、この入口及び出口に設けた手段と、この差圧信号を
入力して逆洗処理時間信号を出力する判定回路と、この
信号により各種開閉弁を操作する信号を出力する逆洗動
作回路とて構成した制御装置と警報器を具備する。

（作　用） 差圧検出手段によるろ過器の入口及び出口の圧力差が所
定値に達した時に判定回路にて処理時間の積算値から、
逆洗処理時間を演算して、逆洗処理時間信号を出力し、
これにより、逆洗動作回路より各種開閉弁への操作信号
を出力してろ過処理量に対応した逆洗処理時間にょる逆
洗処理を行こない逆洗俊の差圧値を略一定にして逆洗の
効果を向上する。

（実施例） 本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図の構成図及び第２図の制御装置のブロック図に示
すように、ろ過器１内には廃液から微粒子状の廃棄物を
ろ過する例えば中空糸膜フィルタ２が内蔵されており、
この中空糸膜フィルタ２の配置されたろ過器１の上流側
には、入口弁３を有する入口管４が接続されている。ま
たこの入口管４には復水補給水による逆洗用水を注入す
る注水弁５が接続されている。

さらに、ろ過器１で中空糸膜フィルタ２の下流側には、
出口弁６を備えた出口管７が接続されており、この出口
管７には所内用圧縮空気による逆洗用空気を注入する注
入弁８が設けられている。

またろ過器１の下部には排出弁９を備えた排出管１０が
逆洗時に生じた２次廃液を排出し得るようにして接続さ
れている。

一方、入口管４と出口管７には、差圧検出手段である差
圧検出器１１が各リード管１２ａ、　１２ｂを介して接
続されており、この差圧検出器１１には、制御装置１３
が接続されている。

なお、この制御装置１３は、第２図に示すように差圧信
号の差圧値が所定の設定値に達した時に逆洗処理時間信
号を出力する判定回路１４と、この逆洗処理時間信号を
入力して、プロセス系１７へ逆洗信号を出力する逆洗動
作回路１５とで構成されており、判定回路１４には中空
糸膜フィルタ２の逆洗時間大の警報点に達したときに作
動する警報器１６が設けられている。なお、制御装置１
３の逆洗信号によりプロセス系１７は、注入弁８ａ操作
による出口管７からの逆洗用空気の注入・解除及び、注
水弁５を操作して入口管４からの逆洗用水の注水・解除
をするように設けられている。

次に上記構成による作用について説明する。先ず原子力
発電プラントにおける放射性廃液の処理をする場合には
予め、注水弁５と排出弁９及び注入弁８を閉弁すると共
に、入口弁３及び出口弁６を開弁する。これにより放射
性廃液は、入口管４を通してろ過器１に注入され、中空
糸膜フィルタ２を通過することにより微粒子状の廃棄物
をろ過した後、この処理液は、出口管７を通して機外へ
。

排出される。

次にろ過装置の逆洗をする場合について述べる。

なお第３図はろ過処理及び逆洗処理の特性曲線図で、横
軸に時間を、縦軸に差圧を示し、第４図は逆洗時間選択
特性図で横軸に処理時間を、縦軸に逆洗処理時間を示す
。放射性廃液の処理を行っている時、ろ過器１の中空糸
膜フィルタ２が目詰りを起して来ると、差圧検出器１１
がこの目詰りにより上昇する差圧をリード管１２ａ、　
１２ｂを通して検出し、差圧信号Ｓ１を制御装置１３の
判定回路１４に出力する。この差圧信号Ｓ１の値が所定
の設定差圧αＰ１に達したとき、この判定回路１４によ
って廃液処理時間の積算値から逆洗処理作業信＠Ｓ２を
演算して逆洗動作回路１５に出力する。

逆洗動作回路１５においては、この逆洗処理時間信号Ｓ
２の入力によってプロセス系１７へ逆洗信号Ｓ３を一定
時間だけ出力する。

この逆洗信号Ｓ３が出力されている間、プロセス系１７
によって入口弁３及び出口弁６は閉弁され、注水弁５、
注入弁８及び、排出弁９は閉弁されて逆洗処理、を行な
う。この逆洗処理作業は一定時間経過後、逆洗信号Ｓ３
が消滅すると、再び注水弁５、注入弁８及び排出弁９は
閉弁され、入口弁３及び出口弁６は開弁される。これと
同時に逆洗動作回路１５は、判定回路１４へ逆洗終了信
号Ｓ４を出力する。

この逆洗終了信号Ｓ４を入力した判定回路１４は、この
時点から廃液処理時間の積算値を記憶する。

これにより判定回路１４は、再度差圧が中空糸膜フィル
タ２の目詰りによって上昇し、この記憶した廃液処理時
間値と所定の廃液処理時間値とを減算した値によって、
第４図の逆洗時間選択図に示すように処理量に対し反比
例となる逆洗処理時間を判定して、再び判定回路１４が
逆洗処理時間信号Ｓ２を逆洗動作回路１５へ出力して反
復継続してこの動作を繰返す。

しかしながら判定回路１４は、その逆洗処理時間信号Ｓ
２が中空糸膜フィルタ２の逆洗時間大の警報点に達した
時、ろ過動作停止信号Ｓ５を発信し、これによって入口
弁３及び出口弁６を閉弁すると共に１、警報器１６を作
動して運転員に報知する。　　　゛以上は第３図に示す
ように動作し、曲線Ｓはろ過器１の廃液処理中及び逆洗
処理動作中の差圧特性を示したもので、廃液処理中は、
廃棄物がろ過器１内の中空系膜フィルタ２に逐次付着し
て目詰りすることにより、差圧検出器１１の差圧は上昇
して設定差圧αＰ１となり、逆洗時は付着した廃棄物が
排出されることにより、差圧検出器１１の差圧値は差圧
αＰ２まで降下する。再び廃液処理が開始されて設定差
圧αＰ１に再度達した時には、廃液処理量から逆洗処理
時間（α＋１・・・α＋３）を増加させて運転する。こ
れにより再度逆洗動作を行なうと差圧値は差圧αＰ２’
へ降下して、この差圧αＰ２’は、先の差圧αＰ２に略
近い値まで低下する。

このように廃液処理時間の積粋値によって逆洗処理時間
を変えることにより逆洗後の差圧値を一定近くにするこ
とができるので中空糸膜フィルタ２の目詰り回復が十分
に行こなえて逆洗回数が減少し、ろ過器１の処理効率が
向上できると共に、逆洗に要する復水補給水の消費量も
減少するので放射性廃棄物処理設備への負担も軽減する
。

〔発明の効果〕

以上本発明によれば、中空系膜フィルタ等のフィルタを
内蔵したろ過器の廃液処理及び逆洗運転に際し、ろ過器
の逆洗動作を繰返す毎に廃液処理量から最適逆洗処理時
間を算出して、逆洗効果の向上を図ると共にろ過動率も
向上し、更に逆洗用水を°削減して２次廃液低減による
処理設備の負担を軽減する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のろ過装置の構成図、第２図
は本発明の制御装置のブロック図、第３図は本発明のろ
過器の入口と出口差圧の特性曲線図、第４図は本発明の
制御装置の判定回路で逆洗時間の選択特性図、第５図は
従来のろ過器の入口と出口差圧の特性曲線図である。 １・・・ろ過器、　　　２・・・中空糸膜フィルタ、３
・・・入口弁、　　　４・・・入口管、５・・・注水弁
、　　　６・・・出口弁、７・・・出口管、　　　８・
・・注入弁、９・・・排出弁、　　　１０・・・排出管
、１１・・・差圧検出器、　１３・・・制ａｌｌ装置、
１４・・・判定回路、　　１５・・・逆洗動作回路、１
６・・・警報器、　　　１７・・・プロセス系。 代理人　弁理士　大　胡　典　夫 第　　１　　図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 廃液を通過させてろ過を行こなうフィルタを内蔵したろ
   過器の開閉弁を備えた入口側に逆洗用水配管を、開閉弁
   を備えた出口側に圧縮空気の配管を夫々開閉弁を介して
   接続し、さらに入口側及び出口側に設けた差圧検出手段
   と、この差圧信号を入力して差圧が所定の設定値に達し
   た時に逆洗処理時間信号を出力する判定回路と、この信
   号により前記各開閉弁を操作する信号を出力する逆洗動
   作回路からなる制御装置及び警報器を設けたことを特徴
   とするろ過装置。