JPH0272118A - 冠血管拡張剤 - Google Patents

冠血管拡張剤

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JPH0272118A
JPH0272118A JP63225044A JP22504488A JPH0272118A JP H0272118 A JPH0272118 A JP H0272118A JP 63225044 A JP63225044 A JP 63225044A JP 22504488 A JP22504488 A JP 22504488A JP H0272118 A JPH0272118 A JP H0272118A
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水沼 寛
Yoshiharu Shimizu
義治 清水
Hiroyasu Takahara
高原 広康
Hironori Nakanishi
中西 弘則
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KITSUEN KAGAKU KENKYU ZAIDAN
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KITSUEN KAGAKU KENKYU ZAIDAN
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ニコチンレスたばこの葉および/またはその
燃焼煙タール水可溶物を有効成分とする新規な冠血管拡
張剤に関する。
〔従来の技術及び発明の背景〕
狭心症、心筋梗塞などの心臓発作の治療薬には、静脈ま
たは動脈の血管拡張作用をもつ二)ログリセリン、ヒド
ララジン、ニトロプルシド、プラゾシン、ジビリダモー
ルなどが使用され、また長期投与薬としては、これ以外
に数10種の薬品が使用されている。
これらの冠血管拡張剤はいずれも経口または注射により
投与されるが、投薬後には血圧の低下に伴う冠血流の減
少をきたすことがあり、低血圧症者には使用し難いとい
う問題がある(村田和彦、細田瑳−編集「循環器病学J
 p148  医学書院1986年発行)。
またニトログリセリンは爆発性を有するほか、犬に静脈
内投与した場合の成績では、全身血圧が著明に下降し、
動脈ばかりでなく、静脈も拡張する故に血液は静脈に貯
留し易くなり、血圧の降下に伴ない心拍数は反射機構に
よって増加するという問題もある〔中井健五著「薬理学
」p281〜282 理工学社1984年発行、亀井清
光「日本薬理学会誌」第77巻p378(1981年)
〕。
一方葉たばこに、薬理作用を有する漢方薬、生薬、ハー
ブ類、スパイス頚などの天然物を配合したり、天然物の
抽出物または化学薬品を添加したいわゆる薬用たばこの
喫煙により、喘息の治療・予防や鎮咳・去痰作用を付与
する方法が行われている。またフランス、ソ連、ポルト
ガル、スイス、ドイツの薬局方によるとダツラの葉、ペ
ランドンナの葉、ヒヨスの葉、ロベリア草のほか、安息
香チンキ、硝酸カリ、硝酸ソーダ、塩素酸カリ、炭酸カ
リなどを添加した薬用たばこがあり、日本においては塩
化アンモニ・ラムなどを添加している「ネオシーダー」
が市販されている。
これらの薬用たばこは、薬理効果が期待できる物質を添
加配合しているものであるが、喫煙時にたばこ中に特異
的に存在するニコチンの作用にみられるごとく人体に悪
影響を及ぼすものも共存している欠点がある。
ところで一般に喫煙によって吸収されたニコチンの作用
により心拍数の増加、血圧の上昇、心仕事量の増加、末
梢血管の収縮などが起こり、冠状動脈の血管抵抗が減じ
て血流量の増加をもたらすことが知られている〔「喫煙
と健康」喫煙と健康問題に関する報告書(厚生省編)p
63〜65(財)健康・体力づくり事業財団 昭和62
年発行、「喫煙の医学的問題」内外の研究と展望 p3
4〜39(Ifi結核予防会 昭和55年発行〕。
また喫煙は虚血性心疾患のリスクファクターとなり、特
に心疾患を有する者にとっては一般に禁忌とされている
そこで本発明者らは、血圧、心拍数の増大および末梢血
管の収縮など冠機能にとって望ましくない作用を伴うこ
となく冠血流量を増大させるような発作治療剤を開発す
る目的で、たばこ煙の研究を行った結果、たばこ煙中に
ニコチンとは異なり、血圧の上昇、心拍数の増加を伴う
ことなく冠血流量を特異的に増加させる物質が存在する
ことを認め、その成分がニコチンを含まない煙タール中
の水可溶物であることを発見し、本発明を完成するに至
った。
〔発明が解決しようとする課題〕
したがって本発明の目的は、血圧、心拍数の増大および
末梢血管の収縮など冠機能にとって望ましくない作用を
伴うことなく冠血流量を増大させるような、心臓発作の
治療あるいは予防に有効な冠血管拡張剤を提供すること
である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の目的は、ニコチンレスたばこの葉および/また
はその燃焼煙タール水可溶物(以下燃焼煙タール水可溶
物を単に「成分A」という)を有効成分とする冠血管拡
張剤により達成される。
本願明細書において、ニコチンレスたばこの葉とは、ニ
コチン含有率が0.30重量%未滴のたばこの葉(水分
含有率11〜12重量%のもの)をいう。
IAは、ニコチンレスたばこの葉の燃焼煙タールの水可
溶物であり、これらの葉を必要により細断し、人口と出
口を有する適当な、例えばカラム状の容器に入れ、これ
に点火し、人口側から空気を導入し、出口側から燃焼ガ
スを吸引しながら、発生した燃焼煙を水中に導き、煙タ
ール中の成分Aを水に溶解させ、この水溶液を、好まし
くは低温で濃縮し、更に好ましくは凍結乾燥することに
より、黒褐色粉末として得られる。燃焼煙中には水不溶
性成分も含まれているので、水不混和性有機溶媒、例え
ばジエチルエーテル、ヘキサン、ペンタン、酢酸エチル
などを予め水に加えておき、水不溶性成分を有機層に溶
解させるか、または、水中に燃焼煙を通過させた後、水
溶液を有機溶媒で洗浄して、水不溶性成分を除去してか
ら、濃縮凍結乾燥を行うことが好ましい。こうして乾燥
葉(水分11〜12重量%)1kg当り、約7〜9gの
成分Aが得られる。これは、全煙タール重量の40〜5
0%に相当する。
本発明の成分への原料としては、ニコチンレスたばこの
葉のほか、通常のニコチン含有たばこの葉からニコチン
を除去したものも使用できる。
たばこの葉からニコチンを除去する方法としては公知の
種々の方法が挙げられる。例えばニコチンの物理的・化
学的性質を利用して高温熱処理してニコチンを揮散させ
る方法、予めアルカリ性にしておいてから水蒸気または
熱風により揮散させる方法、水または有機溶剤で抽出す
る方法などがあり、いずれの方法によっても、またこれ
らを2つ以上組合せる方法によってもニコチンを除去す
ることができる。しかし本発明の成分Aは、水可溶性物
質であるので、水などで抽出することは収量の減少に連
がるため好ましくない。また極度の熱処理は香喫味上好
ましくないので、アルカリ状態下で水蒸気または熱風に
より揮散させる方法が望ましい。
ニコチンレスたばこの葉は低ニコチンたばこを栽培する
ことによっても得られる。この場合には、ニコチン含有
量の少ない品種を利用することが好ましい。また、たば
こと同じナス科に属するトマトの台木にたばこを接木し
て栽培することにより、ニコチンを全く含まないたばこ
の葉を得ることもできる。これは、たばこのニコチンは
根茎で生産されるが、トマトの根茎にはニコチンを生産
する能力がないので、トマトの台木に接木したたばこに
はニコチンが含有されないからである。
本発明の成分Aは、ニコチンを全く、またはほとんど含
んでいないため急性毒性が弱く、IR雄4週令のマウス
に腹腔的注射投与した成績ではLD、。1200 mg
/kgである。また本発明の成分、へは投与後2分間後
に冠動脈血流量が著しく増加するなど、安全性、速効性
に優れた冠血管拡張作用を有している。さらに成分Aは
燃焼時に煙へ移行し易いため、他の可燃性素材に添加し
て燃焼させても吸煙により肺に入り易く、容易に吸収さ
れるという特徴を有している。
このため成分Aを有効成分とする本発明の冠血管拡張剤
は、経口的、非経口的いずれの投与形態もとることがで
き、液状、粉末状のほか、錠剤、丸剤、頚粒剤のごとき
経口用製剤としてもよいし、例えば、注射用蒸留水、生
理食塩水、ブドウ糖水溶液などを用いて非経口用の注射
剤としてもよい。
投与量は体重1kg当り成分Aとして0.1〜5 mg
が望ましく、好ましくは1〜3mgがよい。
また本発明の成分Aを可燃性素材に添加し、紙巻たばこ
、パイプたばこ、葉巻たばこ、チュウイングたばこのよ
うなたばこの形態とし、用時これを喫煙またはチュウイ
ングすることにより投与することもできる。可燃性素材
に対する添加量は重量比で1〜20%が望ましく、好ま
しくは3〜14%が適量である。添加する時期は特に限
定されるものでないが、紙巻たばこ状に巻上げる場合に
は、巻上げ直前に噴霧添加するのが望ましく、またたば
このフィルタ一部分に添加してもよい。
可燃性素材としてはコンフリー、レタス、キャベツ、じ
ゃがいも、にんじん、のぶどう、ひまわり、いたどり、
はっか、よもぎ、ふきたんぼぼ、はうれん草、大豆、桜
、梅、ステビア、バナナなどの葉が好ましく、またニコ
チン含有率が0.30%未満のたばこの葉も使用できる
。ニコチン含有率が0.3%以上のたばこの葉の使用は
、煙中ニコチンの作用により心拍数の増加、血圧の上昇
が表われることから、好ましくない。
さらにまた、成分Aをチュウィンガムのような食品に添
加し、用時これをチュウィングすることにより経口摂取
させることもできる。
本発明の冠血管拡張剤は、上述の如くニコチンレスたば
この葉の燃焼煙から単離された成分Aを有効成分として
含有するもののほか、ニコチンレスたばこの葉そのもの
を有効成分として含有するものも含有する。後者の場合
、ニコチンレスたばこの葉を喫煙用たばこの形態として
おくことが望ましい。このたばこを用時喫煙することに
よって燃焼煙中に生成した成分Aが体内に吸収される。
したがって、単離した成分Aを別途添加しなくても、喫
煙用たばこの形態としておけば、これを喫煙することに
より単独で冠血管拡張剤として使用することができる。
例えば、通常の紙巻たばこ1本(約0.8g)の燃焼煙
中には約6〜7mgの成分Aが含まれているので、体重
60kgの成人の場合6〜300mg C(0,1〜5
mg/kg) X 60kg)の成分Aを喫煙により摂
取すれば、即ち1〜40本程度の紙巻たばこを喫煙すれ
ば冠血管拡張効果を示すこととなる。この喫煙用たばこ
にさらに成分Aを添加してもよいことはいうまでもない
成分Aの添加の有無にかかわらず、本発明の冠血管拡張
剤をたばこの形態で使用する場合、そのニコチン含有率
は0.30重量%未満、好ましくは0.26重量%未満
であることが望ましい。これは通常の紙巻たばこにおい
ては、煙中ニコチン量が1本当り0.18 mg未満、
好ましくは0.16 mg未満であることに相当する。
次に、本発明の冠血管拡張剤の効果を以下の実施例によ
り説明する。
実施例−1 本発明品の冠血管拡張作用を詳細に説明するため、ニコ
チン含有率を異にする巻たばこを次のように調製して、
動物実験を行った。各巻上品(巻長70鮒、巻周24.
5 [Om、巻重量0.8g)の2本を動物へのたばこ
煙負荷実験用に供試した。
即ち、第1区はたばこ煙無負荷区(対照区)とし、第2
区は通常の紙巻たばこの標準品で、ニコチン含有率が1
.88%の葉たばこを期中0.8 mmに裁刻して、煙
中ニコチン量1.10 mg/本、煙タール量16mg
/本の巻たばこの煙を負荷した。第3区は冠血管拡張作
用(冠動脈血管抵抗の僅かな減少で冠動脈血流量の増加
をもたらすこと)がニコチンの作用によるものであるか
どうかを判断するために設定したものである。ニコチン
は自律神経節を介して作用することから、予め自律神経
節遮%剤の一種であるヘキサメソニウムを動物に投与(
1mg/kg)した後、第2区の煙を負荷した。
第4区は心臓の負担になる心拍数、血圧を主としてみる
ために設定したもので、第2区の裁刻品500gに水蒸
気とアンモニアガスの混合調湿空気(アンモニアガス量
は調湿空気1 m+当り3g含有させ、相対湿度は75
%RHに設定)を20分間接触させて、ニコチン含有率
0.30%にコチン除去率85%)、煙中ニコチンit
o、18mg/本、煙タール量15mg/本の巻たばこ
を調製し、その煙を負荷した。第5区は本発明品で、第
4区のニコチン除去処理において、接触時間を30分間
とし、ニコチン含有率0.25%にコチン除去率87%
)、煙中ニコチン量0.150g/本、煙タール量15
mg/本の巻たばこを調製し、その煙を負荷した。
第6区も本発明のたばこで、トマトの台本に接木したた
ばこを栽培し、得られたたばこの葉からニコチン含有率
0%、煙中ニコチン量Omg/本、煙タール量16mg
/本の巻たばこを調製し、そa煙を負荷した。
トマトの台木にたばこを接木して栽培する方法は、次の
とおりである。草丈30cm、幹径6〜7順のトマトを
地際部より15cmの位置で切除して台本とし、これに
葉数が10〜11枚になったたばこを地際部から切取り
、上位葉2〜3枚を残し、他の葉は切除して穂木として
「合せ接ぎ」の方法で接木を行い、接木後約3ケ月間生
育させた。次いで穂木からたばこの葉を収穫して乾燥し
た。このたばこの葉のニコチン含有率は0%であり、他
の主要成分は接木しない通常のたばこと差がなかった。
各巻上品の煙の負荷は、麻酔をかけた雑種犬(体重10
kg)を開胸し、気管内に挿入したカニユーレを介して
犬の背位に固定した人工呼吸器を用いて吸煙させ、吸煙
前後の心拍数、血圧、冠静脈血流量およびその血管抵抗
、大動脈血流量およびその血管抵抗、冠動脈血流量およ
びその血管抵抗を測定した。
その成績は表−1に示すように、第2区のたばこ煙の負
荷により心拍数、血圧は著胡に増大し、冠動脈血流量の
増加が認められた。これは公知の事実を裏付けるもので
ある。しかし、第3区のようにニコチンの作用を遮断す
ると、心拍数、血圧の増大はなくなり、第1区の無負荷
に比べても減少した。また、冠動脈血管抵抗は僅かに減
じて冠動脈血流量の増加が著しいことからニコチン以外
の煙成分によって冠血管拡張作用が表われることが8忍
められた。
本発明の第5区、第6区のたばこは、ニコチン含有率が
0.25%(層中ニコチン量0.15mg以下/本)以
下のものであるが、この両区においては、第3区と同様
に冠血管拡張作用を有するだけでなく、心拍数、血圧の
増加がないことが明らかになった。ここで特記すべきこ
とはニコチンの作用を遮断した場合(第3区)、低ニコ
チンたばこを使用した場合(第5区)、及びニコチンを
全く含まないたばこを使用した場合(第6区)のいずれ
においても冠動脈血管抵抗が僅かに減じて冠動脈血流量
が著しく増加することから、冠血管拡張作用を有するこ
とが示されたことである。このことは冠血管拡張作用に
及ぼす成分がニコチン以外の他の煙成分であることを示
すものである。また本発明品(第5区、第6区)の冠動
脈血流量の増加は、心臓発作時の治療薬として使用する
ニトログリセリンを投与した場合の増加に匹敵するもの
であることも明らかになった。
なお、第4区のニコチン含有率が0.30%(煙中ニコ
チン10.18 mg/本)のたばこ煙の負荷は心拍数
、血圧の増大をきたし、心臓の負担をもたらすので、心
疾患を有する者の喫煙には好ましくない。
この一連のたばこ煙負荷実験は、ニコチン含有率が0.
30%未満のたばこ即ちニコチンレスたばこが冠血管拡
張剤として有効であることを示している。
(注)心拍数は第■誘導心電図の記録から得た。
血圧は右総頚動脈圧の記録から得た。
血流量は冠静脈、大劾脈起始部、冠動脈前下行技に血流
測定用プローブを装着し、電磁血流計を用いて測定し、
血管抵抗は計算で求めた。
測定値は10回の平均値を示す。
ニトログリセリンの静注投与量は0.03 mg/kg
である。
実施例−2 実施例−1で使用したトマトの台本に接木したたばこの
葉を期中0.8 +nmに裁刻したのち巻上げ(巻長7
0mm、巻周24.5 a+m、巻重fi0.8g、ニ
コチン含有率D%)、巻上品を自動喫煙装置に取りつけ
て点火し、吸煙窓135m1/回、吸煙時間2秒/回、
吸煙頻度1回/分、吸殻長30mmの条件下で吸煙して
主流煙をケンブリッジフィルターで捕集した。捕集した
煙タールはエチルエーテルおよび水で溶解させ、よく振
盪して水層を集め、凍結乾燥して黒褐色粉末状の成分へ
を得た。このように調製して得た成分Aを蒸留水1ml
に溶解後、雑種犬(体重10kg)の静脈に注射投与し
、投与前後の心拍数、血圧、冠動脈血流量および冠動脈
血管抵抗を実施例−1と同様に測定した。
その結果、本発明品は表−2に示す通り、冠動脈血流量
が著しく増加し、冠動脈血管抵抗は僅かに減少すること
から冠血管拡張作用を有することが認められた。また投
与量に応じて冠動脈血流量が増加し、その増加は、投与
後2分間後から約1分間持続して表われ、心拍数、血圧
の増大は認められなかった。
実施例−3 ニコチン含有率が1.88%のたばこ刻500gに、水
蒸気とアンモニアガスの混合調湿空気(アンモニアガス
量は調湿空気1 ml当り3g含有、相対湿度は75%
RH)を30分間接触させて、ニコチン含有率が0.2
5%のニコチン除去処理品にコチン除去率87%)を得
た。
この処理品およびいたどり葉の刻に、実施例2で調製し
たトマト台木に接木したたばこの成分Aをそれぞれ重貴
比で3%噴霧添加し、風乾後巻上げた(巻長70mm、
巻周24.5 m、巻重量0.8g)。
巻上品の煙の負荷は、麻酔をかけた雑種犬(体重10k
g)を開胸し、気管内に挿入したカニユーレを介して犬
の背位に固定した人工呼吸器を用いて1分間に1本の速
さで吸煙させ、吸煙前後の心拍数、血圧、冠動脈血流量
および冠動脈血管抵抗を実施例−1と同様に測定した。
その結果、本発明品は、表−3に示すように、冠動脈血
管抵抗が僅かに減じて冠動脈血流量が著しく増加し、冠
血管拡張作用を有することが認められた。なお、心拍数
、血圧の増大は認められなかった。
製剤例−1 水浸漬してニコチンを除去した発酵たばこに、実施例−
2で調製した「トマト台木に接木したたばこ」の成分A
を10重量%添加して、チュウイングたばこを製造した
。このたばこ1gは100mgの成分Aを含んでいるの
で、用時0.3 g以上をチュウイングすれば十分に冠
血管拡張作用を奏する。
製剤例−2 実施例−2で調製した「トマトの台木に接木したたばこ
」の成分Aをチュウインガム原料の混練時に4重量%添
加して、チュウインガムを製造した。このガム(1個3
g)は120mgの成分Aを含んでいるので、用時1個
をチュウイングすれば十分に冠血管拡張作用を奏する。
〔発明の効果〕
本発明品は、冠動脈血管抵抗が僅かに減じて冠動脈血流
量を著しく増加させる冠血管拡張作用を有し、心臓の負
担になる心拍数の増加、血圧の上昇は全く生じない効果
を有する。
たばこ形態とした本発明品の香喫味は、軽くて喫い易く
なる特長を有しており、ニコチンが極端に少いためニコ
チンによる習慣性、精神依存性がなく、心疾患を有する
者でも安心して喫煙できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ニコチンレスたばこの葉および/またはその燃焼
    煙タール水可溶物を有効成分とする冠血管拡張剤。
  2. (2)有効成分を含有するたばこの形態にある請求項(
    1)記載の冠血管拡張剤。
  3. (3)有効成分を含有する食品の形態にある請求項(1
    )記載の冠血管拡張剤。
JP63225044A 1988-09-08 1988-09-08 冠血管拡張剤 Granted JPH0272118A (ja)

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JP63225044A JPH0272118A (ja) 1988-09-08 1988-09-08 冠血管拡張剤

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9629832B2 (en) 2002-12-20 2017-04-25 Niconovum Usa, Inc. Physically and chemically stable nicotine-containing particulate material
US11547660B2 (en) 2006-03-16 2023-01-10 Niconovum Usa, Inc. Snuff composition

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9629832B2 (en) 2002-12-20 2017-04-25 Niconovum Usa, Inc. Physically and chemically stable nicotine-containing particulate material
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