JPH0271770A - ゴルフクラブのアイアンヘツドの製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業−１−の利用分野］ 本発明はゴルフクラブのアイアンヘッドの製造法に関す
るものであり、特に、セラミックコアを内蔵したゴルフ
クラブのアイアンヘッドの製造法に関するものである。

［従来の技術］ 従来、此種アイアンヘッドは、例えばアイアンを中空に
形成し、或は該中空部に発泡ウレタンを封入したものは
知られている。面して、このヘッドはステンレス或はプ
レスで成形したものであるが、前記中空部は他の部材を
溶接等の手段で蓋装されている。

［発明が解決しようとする課題］ 上記従来型のアイアンヘッドは、そのフェース面が肉薄
のため、ボールの飛距離が著しく低下し、更に、前記の
通り溶接手段を必要とするので生産性が良好とは言えな
かったのである。

そこで、ボールの飛距離低下を防止するために、可及的
にアイアンヘッドのフェース面の全域に及んでセラミッ
クコアを内蔵すると共に、該アイアンヘッドの生産性を
向上せしめるために解決せらるべき技術的課題が生じて
（るのであり、本発明は該課題を解決することを目的と
する。

［課題を解決するための手段］ 本発明は上記目的を達成せんとして提案せられたもので
あり、アイアンヘッドの芯部を構成するセラミックコア
を形成して該セラミックコアの背面に保持ピンが突設さ
れ、該保持ピンにて該セラミックコアを型内に保持して
該型との間にアイアンヘッドの形状と略同一形状の空間
部を形成し、更に、該空間部にワックスを注入すること
により該ワックス内に前記セラミックコアを内蔵せしめ
、然る後、該セラミックコアを内蔵したワックスを耐火
性パイグーと耐火物微細粒子等とを混合したスラリ中に
浸漬して之を引上げ、更に、その上に耐火物を振りかけ
、或は振りかけずしてコーティング層を成形して乾燥し
、その後、該コーティング層を加熱して前記ワックスの
みを溶解逸出せしめて該コーティング層とセラミックコ
アとの間に空間部を形成すると共に、該コーティング層
を焼成して鋳型を造形し、然る後、該空間部にステンレ
ス等を鋳込んでアイアンヘッドを鋳造し、該鋳型を取除
いてアイアンヘッドを成形することを特徴とするゴルフ
クラブのアイアンヘッドの製造法を提供せんとするもの
である。

［作用］ この発明は、先ず、アイアンヘッドの芯部を構成するセ
ラミックコアを形成する。そして、このセラミックコア
の背面には保持ピンが突設されているので、該保持ピン
を用いて所定の型内に前記セラミックコアを保持せしめ
る。このとき、該セラミックコアと該型との間にアイア
ンヘッドの形状と略同一形状の空間部が形成される。そ
こで、該空間部にワックスを注入して硬化せしめれば、
前記セラミックコアは該ワックスに内蔵され、そして、
前記保持ピンの先端部は該ワックスの外側面に突出する
。次に、セラミックコアを内蔵した前記ワックスを例え
ば耐火性バインダーと耐火物微細粒子とを混合したスラ
リ中に浸漬して之を引上げる。然るときは、前記ワック
スの表面に前記混合物が付着するが、この混合物の未乾
燥のうちに耐火物を振りかけ、或は振りかけることなく
してコーティング層を形成するのである。このときも、
前記保持ピンの先端部が該コーティング層と結合して、
該コーティング層内に該セラミックコアを保持する。そ
こで、該コーティング層を乾燥、加熱することにより、
前記ワックスは溶解するので、之を外部に逸出せしめる
。然るときは、セラミックコアと該コーティング層との
間に前記ワックス相当分の空間部が形成される。そして
、該コーティング層を焼成して鋳型を造形する。そこで
、該空間部にステンレス等を鋳込むんでアイアンヘッド
を鋳造し、そして、該鋳型を取除いてアイアンヘッドを
製造するのである。

斯（して、製造されるアイアンヘッドは、セラミックコ
アを内蔵するについて溶接等の手段を必要とせず、作業
性が良好であって、且つ、アイアンヘッドにてボールを
ヒツトするとき、ボールの飛距離の低下を招来すること
なく、且つ、反発性と方向性とが向上する。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例を別紙添付図面従ってに詳述す
る。先ず、説明の都合」二、本発明にて製造されたアイ
アンヘッドについて説明する。（１）は本発明にて製造
されたゴルフクラブのアイアンヘッドであり、このアイ
アンヘッド（１）には、該アイアンヘッド（＋）のフェ
ース面（Ｉａ）及び背面（ｌｂ）の略全域に及ぶ如（、
断面略三角形状の中空部（２）が設けられている。即ち
、この中空部（２）はアイアンヘッド（１）の外形と略
相似形に形成されるが、該中空部（２）に、該中空部（
２）と同形であって、同容積のセラミックコア（３）が
密嵌される。而も、該セラミックコア（３）の背部には
該セラミックコア（３）と同質の保持ピン（４）（４）
・・・が突設され、そして、該保持ピン（４Ｘ４）・・
・はアイアンヘッド（１）の背面部（ＩＣ）の内部に結
合している。而して、前記アイアンヘッド（１）は概し
てステンレスによって形成される。従って、セラミック
コア（３）に比較すれば比重も著しく大となる。即ち、
セラミック自体は、比重は通常４位であるが、多孔質の
ものとなれば小となる。而して、このセラミックはアル
ミナ、ジルコン、炭化珪素、窒化珪素等の緻密質のもの
、或は多孔質のものからなり、高硬度、高強度であり、
且つ、比重は前述せる通り極めて小である。従って、前
述せるアイアンヘッド（１）自体は、その周囲は前述の
ステンレス等の比重大なる素材が配置されることになり
、依って、アイアンヘッド（１）の重心廻りの慣性モー
メントは通常のヘッドのものより大きくなり、万一、プ
レイヤーがスィートスポットを外してボールをヒツトし
てもボール飛行の方向性は良好となるのである。又、セ
ラミックは高硬度、高強度であるため、フェース面が薄
くてもこのセラミックによって補強でき、ボールの飛距
離の低下を防出できる。更に、前述の多孔質のセラミッ
クを用いれば比重は更に小さく、従って、ヘッドの重心
廻りの慣性モーメントをより大にすることができるので
ある。

次に、本発明のアイアンヘッドの製造法を第４図乃至第
８図に従って詳述する。先ず第４図に於て、（３）はセ
ラミックコアである。このセラミックコア（３）はその
背面に保持ピン（４）（４）・・・を付設仕られている
。第５図に於て、前記セラミックコア（３）の廻りにヘ
ッド形状と略同一形状のワックス（５）を成形する。こ
のワックス（５）はワックス型を使用して成形するので
あるが、前記ワックス（５）に相当する部分に空間部を
形成し、この空間部の芯部に前記セラミックコア（３）
を保持ピン（４）（４）・・・によりワックス型内に保
持する。而して、その余の空間部にワックス（５）を注
入して成形されるので、該ワックス（５）はその芯部に
セラミックコア（３）を内蔵することになる。斯くして
、セラミックコア（３）を内蔵した前記ワックス（５）
は第６図に示す如く、耐火性バインダーと耐火物微細粒
子とを混合したスラリ中に浸漬され、これを引き上げ、
更に、その上に耐火物を振りかけ、或は振りかけずして
コーティング層（６）を成形し、これを乾燥する。次に
、第７図に示す如く、前記工程でコーティング層（６）
が乾燥したとき、これを加熱し、前記ワックス（５）の
みを溶解せしめてこれを逸脱せしめる。このとき、セラ
ミックコア（３）は保持ビン（４）（４）・・・によっ
て外周のコーティング層（６）に保持せられる。この後
、これを焼成して鋳型を造る。而して、この焼成に際し
ても、セラミックコア（３）は極めて耐熱性に富んでい
るため、該セラミックコア（３）は破壊せられることは
ない。斯＜シて、前記鋳型内にはセラミックコア（３）
を芯部に保持され、且つ、ヘッド形状と同一の空間部（
Ｐ）が形成されるのである。そこで第８図に示す如く、
この鋳型の前記空間部（Ｐ）にステンレスを鋳込めば、
該空間部（Ｐ）と同一形状のアイアンヘッド（１）が造
型され、周囲の鋳型を取除（ことによってセラミックコ
ア（３）を内蔵したアイアンヘッド（１）が成形される
のである。外側面に突出している保持ビン（４）（４）
・・・は削り取られること当然である。

［発明の効果］ 本発明は叙述せる如き工程によって成形することができ
、斯（してできたアイアンヘッドは、その重心廻りの慣
性モーメントを大にしてスィートスポットのワイドエリ
ア化を計ったものであることは当然であり、ボールの方
向性をも良好にし、更に、セラミックコアによってアイ
アンヘッドのフェース面を強化し、飛距離の低下現象を
防」ヒすると共に、セラミックコアの諸種のｆＴｒｆｆ
ｉ配分を可能にし、更に、従来の如く溶接手段が不必要
のため生産性も向上する等、正に諸種の効果を奏する発
明である。

尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改
変を為すことができ、そして、この発明が該改変きられ
たものに及ぶことは当然である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示し、第１図は本発明にて製造
したアイアンヘッドの側面図、第２図はｍ１図Ａ−Ａ線
断面図、第３図はセラミックコアの斜面図、第゛４図は
同縦断面図、第５図はワックス型によってワックスを成
形した状態を示す一部縦断正面図、第６図はワックスの
上にコーテイング層を形成した状態の一部縦断正面図、
第７図はワックスを溶出した状態を示す−・部縦断正面
図、第８図はセラミックコアを内蔵したアイアンヘッド
を成形した状態を示す−・部縦断正面図である。 （１）・・・・・・アイアンヘッド　（ｌａ）・・・・
・・フェース面（Ｉｂ）・・・・・・背面　　　　　（
ＩＣ）・・・・・・背面部（２）・・・・・・中空部　
　　　　（３）・・・・・・セラミックコア（４）・・
・・・・保持ビン　　　　（Ｐ）・・・・・・空間部Ｉ
Ｐ）・・・空間部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. アイアンヘツドの芯部を構成するセラミックコアを形成
   して該セラミックコアの背面に保持ピンが突設され、該
   保持ピンにて該セラミックコアを型内に保持して該型と
   の間にアイアンヘツドの形状と略同一形状の空間部を形
   成し、更に、該空間部にワックスを注入することにより
   該ワックス内に前記セラミックコアを内蔵せしめ、然る
   後、該セラミックコアを内蔵したワックスを耐火性バイ
   ンダーと耐火物微細粒子等とを混合したスラリ中に浸漬
   して之を引上げ、更に、その上に耐火物を振りかけ、或
   は振りかけずしてコーティング層を成形して乾燥し、そ
   の後、該コーティング層を加熱して前記ワックスのみを
   溶解逸出せしめて該コーティング層とセラミックコアと
   の間に空間部を形成すると共に、該コーティング層を焼
   成して鋳型を造形し、然る後、該空間部にステンレス等
   を鋳込んでアイアンヘツドを鋳造し、該鋳型を取除いて
   アイアンヘツドを成形することを特徴とするゴルフクラ
   ブのアイアンヘツドの製造法。