JPH027164Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両用窓ガラス開閉装置、特に車両走
行時において、運転手が前方を向いて運転したま
ま車両用窓ガラスの開き量をモータ駆動により調
整することができる車両用窓ガラス開閉装置に関
するものである。

車両走行時において、快適な運転環境を得るた
め窓ガラスの開閉調整が頻繁に行なわれるが、こ
のような窓ガラスの開閉操作は安全運転に支障な
く行なわれる必要があり、かかる要請を満足する
車両用窓ガラス開閉装置が望まれている。

従来、車両用窓ガラス開閉装置は窓ガラスを開
閉するモータ駆動装置と、該駆動装置を制御する
制御回路と、を含み、ドア等に設けられる操作ボ
タンを操作することにより、窓ガラスの自動的な
開閉が行なわれる。

しかしこのような従来装置では窓ガラスの開き
量を調整する場合、運転者は直接窓ガラスの開き
量を目視により確認しながら操作しなければなら
ず、走行中の調整時、特に助子席あるいはリヤの
窓ガラスの調整時には運転者によそ見運転を強い
られ正しい調整操作が行い難いと共に安全運転上
大きな問題となつていた。

本考案は前述した従来の課題に鑑み為されたも
のであり、その目的は車両走行時において、運転
者が前方から目を離すことなく窓ガラスの所望の
開き量を調整することができる車両用窓ガラス開
閉装置を提供することにある。

上記目的を達成するため、本考案は車両用窓ガ
ラスを開閉するモータ駆動装置と、該モータ駆動
装置を制御する制御回路と、を含む車両用窓ガラ
ス開閉装置において、車両用窓ガラスの開き量を
検出する窓ガラス開度センサと、該センサからの
検出信号に応じて車両用窓ガラスの開き量を知ら
せる発音装置と、を含み、車両走行時運転者が前
方から目を離さず聴覚により窓ガラスの開閉量を
調整可能に構成したことを特徴とする。

以下、図面に基づいて本考案の好適な実施例を
説明する。

第１図には本考案装置を構成する車両用窓ガラ
ス開閉駆動装置の概略説明図が示され、車両用窓
ガラス１０の下端部はイコライザアーム１２に固
定されており、該イコライザアーム１２の上下動
に伴つて車両用窓ガラス１０が上下駆動される。

該イコライザアーム１２の上下動はウインドレ
ギユレータ１４とモータ１６との作用によつて行
なわれる。すなわち、イコライザアーム１２には
ウインドレギユレータ１４が連結されており、ウ
インドレギユレータ１４のギア１８がモータ１６
の駆動軸に設けられているモータギアとかみ合
い、モータ１６の正逆所望の回転に応じてウイン
ドレギユレータ１４が上下動し、このときウイン
ドレギユレータ１４の上下動はイコライザアーム
１２を構成するリンク機構に伝わり、イコライザ
アーム１２の上下動として実現され、車両用窓ガ
ラス１０の上下動が達成される。

本考案において特徴的なことは、窓ガラス開度
センサと発音装置とが設けられていることであ
る。すなわち本実施例第１図装置においてイコラ
イザアーム１２を形成するリンク２０の下端摺動
部２２にはセンサを形成するスライドスイツチが
連結されている。

該リンク２０の下端摺動部２２は車両用窓ガラ
ス１０の上下方向の移動に連動し、リンク機構に
より前後方向に摺動するように設けられており、
該摺動部２２の前方又は後方への摺動量に伴なつ
て該摺動部２２に連結するスライドスイツチが段
階的に切り変わるよう構成されている。すなわ
ち、スライドスイツチは第２図の制御回路図に示
されるように摺動接片２４と複数の端子２６−
ａ，２６−ｂ，２６−ｃ，２６−ｄ、とから形成
され、前記摺動部２２の摺動に伴つて摺動接片２
４が端子２６−ａ，２６−ｂ，２６−ｃ，２６−
ｄ、上を摺動するよう設けられており、従つて摺
動接片２４と端子２６−ａ，２６−ｂ，２６−
ｃ，２６−ｄとの接断によつてスライドスイツチ
が段階的に切り変わることとなる。

本考案におけるスライドスイツチの切り変えは
本実施例おように段階的でなく、連続的に切り変
わるように形成してもよく、その場合は、例えば
摺動接片が摺動することにより、ボリユームが変
化するように形成すればよい。

第２図において、電源２８は通常の場合バツテ
リ電源が用いられる。またモータ１６と電源２８
との間にはパワーウインドマスタースイツチ３０
が設けられ、該スイツチ３０をオンするとモータ
１６を正逆所望の方向に回転することができ、ま
た後述する車両用窓ガラス１０の開き量を知らせ
る発音装置３２を作動させる。

本考案の特徴とする発音装置３２は実施例にお
いて音声発信機３６とスピーカ３８とで構成さ
れ、そのうち音声発信機３６は前述の窓ガラス開
度センサ３４からの信号に対応する音声を発信可
能に構成されている。すなわち、スライドスイツ
チの摺動接片２４が端子２６−ａ，２６−ｂ，２
６−ｃ，２６−ｄ、と段階的に接続するごとに順
次高音を発する如く、摺動接片２４がいずれの端
子２６−ａ，２６−ｂ，２６−ｃ，２６−ｄ、と
接続されているかを区別可能に音声が発信され
る。

この音声の区別手段は前記のように音の高低に
よる以外に、音の長短、断続音の数、言語等その
他種々の手段が可能である。

本考案発音装置３２を構成するスピーカ３８は
前記音声発信機３６から発信される音声を増幅発
音して車両用窓ガラス１０の開き量を知らせる。

以上説明したように、本考案によれば、車両用
窓ガラス１０の開き量は発音装置３２から発せら
れる音声によつて判断され、車両走行時に窓ガラ
ス１０の開閉を行う場合においても、運転者は車
両用窓ガラス１０の開き量を目視によつて確認す
る必要がなく、窓ガラス１０の開閉調整を正確に
行なうことができるばかりでなく運転者は前方か
ら目を離さずに車両用窓ガラス１０の開き量を調
整でき、安全運転に大きく寄与することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案車両用窓ガラス開閉装置を構成
する車両用窓ガラス開閉駆動装置の概略説明図、
第２図は本考案車両用窓ガラス開閉装置の制御回
路図である。 １０……車両用窓ガラス、３２……発音装置、
３４……窓ガラス開度センサ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車両用窓ガラスを開閉するモータ駆動装置と、
   該モータ駆動装置を制御する制御回路と、を含む
   車両用窓ガラス開閉装置において、車両用窓ガラ
   スの開き量を検出する窓ガラス開度センサと、該
   センサからの検出信号に応じて車両用窓ガラスの
   開き量を知らせる発音装置と、を含むことを特徴
   とする車両用窓ガラス開閉装置。