JPH0270453A - 熱転写プリンタの転写方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、サーマルヘッドの発熱によりインクリボンの
インクを溶融して用紙に転写する熱転写プリンタの転写
方法に係り、特に、用紙の表面平滑性に関係なく高品位
な転写像を得ることができる熱転写プリンタの転写方法
に関する。

〔従来の技術〕

従来の熱転写プリンタの転写方法は、たとえば第７図に
示すように、プラテン１に保持された用紙２と走行可能
なキャリッジ（図示せず）に搭載されたサーマルヘッド
３との間にインクリボン４を介在させ、サーマルヘッド
３によりインクリボン４を用紙２に押し付けた状態にお
いてサーマルヘッド３の発熱によりインクリボン４のイ
ンク４ａを溶融し、この溶融されたことによりインクリ
ボン４に対するよりも用紙２に対する親和力を増したイ
ンクを圧接状態にある用紙２に転写するようにしていた
。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、前述した従来の熱転写プリンタの転写方
法においては、サーマルヘッド３の発熱部の保護層がか
なり硬いため、用紙２の表面平滑度が粗い場合には、第
７図および第８図に示すように、サーマルヘッド３によ
りインクリボン４を用紙２に押圧しても、溶融状態にあ
るインク４ａを用紙２の谷２ａ内にまで挿入することが
できなかった。このため、インク４ａを確実に転写する
ことができず、用紙２上の印字に白扱け、欠け、にじみ
等の欠陥５が発生するおそれがあった。

本発明は、前述した従来のものにおける問題点を解決し
、用紙の表面平滑性に関係なく、常にインクリボンのイ
ンクを用紙に確実に転写でき、高品位な転写像を得るこ
とができる熱転写プリンタの転写方法を提供することを
目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

前述した目的を達成するため請求項第１項の熱転写プリ
ンタの転写方法は、プラテンに保持された用紙と走行可
能なキャリッジに搭載されたサーマルヘッドとの間にイ
ンクリボンを介在させ、前記サーマルヘッドの発熱によ
り前記インクリボンのインクを前記用紙に転写する熱転
写プリンタの転写方法において、前記サーマルヘッドに
より前記インクリボンを前記用紙に押し付けない状態に
おいてサーマルヘッドの発熱によりインクリボンのイン
クを加熱溶融し、前記インクリボンのインクが溶融され
ている状態において押圧部材により前記インクリボンを
前記用紙に圧接し、前記インクリボンの溶融されている
インクを前記用紙に転写するようにしたことを特徴とし
ている。

また、請求項第２項の熱転写プリンタの転写方法は、プ
ラテンに保持された用紙と走行可能なキャリッジに搭載
されたサーマルヘッドとの間にインクリボンを介在させ
、前記サーマルヘッドの発熱により前記インクリボンの
インクを前記用紙に転写する熱転写プリンタの転写方法
において、前記サーマルヘッドにより前記インクリボン
を前記用紙に押し付けた状態においてサーマルヘッドの
発熱によりインクリボンのインクを加熱溶融し、前記イ
ンクリボンのインクが溶融されている状態において押圧
部材により前記インクリボンを前記用紙に圧接し、前記
インクリボンの溶融されているインクを前記用紙に転写
するようにしたことを特徴としている。

〔作　用〕

前述した構成の本発明によれば、インクリボンがサーマ
ルヘッドにより用紙に圧接されているいないにかかわり
なく、サーマルヘッドにより加熱溶融されたインクリボ
ンのインクが、押圧部材によりインクリボンを用紙に圧
接することにより用紙の谷内に挿入されるようにして、
前記インクを用紙に転写するようにしているため、用紙
の表面が平滑でなくても、前記インクを確実に用紙に転
写することができ、用紙の表面平滑性に関係なく、常に
高品位な転写像を得ることができる。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す実施例により説明する。

第１図は一般的な熱転写プリンタの概略を示すものであ
り、平板状とされ水平方向に延在するプラテン１１の長
手方向に沿って印字位置を規定するプラテンゴム１２が
配設されており、前記プラテン１１の下方には、前記プ
ラテン１１およびプラテンゴム１２に巻回される用紙１
３を前記プラテンゴム１２に沿うように案内する円弧状
の紙ガイド１４が配置され、この紙ガイド１４の上方に
は、筒状の紙送り機構１５が配設されている。前記プラ
テンゴム１２に対向する位置には、印字方向における後
方側端部に複数の発熱素子１６ａを有するサーマルヘッ
ド１６が印字時においてもプラテンゴム１２から離間す
るように配置されており、このサーマルヘッド１６は、
前記プラテン１１に沿って配設されたキャリッジ保持体
１７上に形成されている直線状のガイド溝１８に沿って
第１図において左右方向に移動可能に取付けられたキャ
リッジ１９に搭載されている。また、この４ヤリツジ１
９上には、内部に２つの巻取りボビン２０ａ、２０ｂが
設けられたリボンカセット２０が装着され、このリボン
カセット２０内には、インクリボン２１が前記巻取りボ
ビン２０ａ。

２０ｂに巻付けられた状態で収納されており、このイン
クリボン２１は、その一部が前記用紙１３とサーマルヘ
ッド１６との間に介在するようにされている。

また、プラテン１１の一端部には、駆動源としてのパル
スモータ２２およびこのパルスモータ２２の回転駆動力
を伝達する歯車群２３が配設されており、このパルスモ
ータ２２による駆動力は、クラッチ機構２４を介して用
紙１３の紙送り機構１５およびキャリッジ１９の移ｖＪ
機構に伝達されるようになっている。

つぎに、前述した一般的な熱転写プリンタに本発明に係
る転写方法を実施するための構成を施こした実施例につ
いて説明する。

前記サーマルヘッド１６は、第１図および第２図に示す
ように、前記キャリッジ１９が前記プラテンゴム１２に
対向する位置に突設されたヘッド取付台２５に前記プラ
テンゴム１２に臨むようにして固定されている。そして
、本実施例においては、特に、前記キャリッジ１９に取
付けられているヘッド取付台２５には、プラテン１１の
背部からほぼＶ字形に分岐されてインクリボン２１の走
行方向下流側に延在されてなる取付腕２６が突設されて
いる。この取付腕２６°のプラテン１１に対向する側に
は、コイルばね２７の基端が取付けられており、このコ
イルはね２７の先端には、前記プラテン１１方向に突出
されてなる支持軸２８が進退自在に取付けられている。

この支持軸２８のプラテン１１の近傍の先端部には、前
記サーマルヘッド１６の印字時の走行方向において前記
サーマルヘッド１６の近傍には、例えばシリコンゴム、
ネオブレンゴム、ニトリルゴム、天然ゴム等のゴム材を
外周にライニングしてなるゴムローラ２９が回転自在に
取右１けられている。このゴムローラ２９は、サーマル
ヘッド１６の発熱素子１６ａにより加熱されて溶融され
たインクリボン２１のインクを溶融状態において押圧し
うる位置に位置決めされている。そして、これらのばね
２７、支持軸２日、ゴムローラ２９等により本発明にお
ける押圧部材３０が形成されている。

つぎに、前述した構成からなる本実施例の作用について
説明する。

まず、リボンカセット２０を前記キャリッジ１９に搭載
するには、第２図および第３図に示すように、リボンカ
セット２０から外部に導出されているインクリボン２１
の中間部を、ゴムローラ２９ならびにサーマルヘッド１
６の発熱素子１６ａの前方に通過せしめるようにしてリ
ボンカセット２０をキャリッジ１つに固定する。

そして、このようにしてリボンカセット２０をキャリッ
ジ１９に搭載して印字を行なうには、パルスモータ２２
を駆動する。すると、キャリッジ１９が印字り向（矢印
Ａ方向）に走行され、同時にインクリボン２１が、サー
マルヘッド１６およびプラテン１１ｆｌ！Ｉに用紙１３
とともに挟持されている抵抗により用紙との相対速度が
０となるようにリボンカセット２０から外部に繰出され
て印字動作がなされる。このとき、外部に繰出されたイ
ンクリボン２１は、サーマルヘッド１６の発熱素子１６
８と用紙１３との間に臨み、サーマルヘッド１６の発熱
素子１６ａに接触され、画像情報に応じて発熱される発
熱素子１６ａに接触される部位のインクリボン２１のイ
ンクが部分的に溶融される。そして、インクリボン２１
は、そのインク２１ａが溶融状態にあるうちにゴムロー
ラ２９と用紙１３との間に搬送され、第５図に示すよう
に、コイルばね２７に付勢されたゴムローラ２９により
用紙１３の微細な谷１３ａ内にまで溶融状態にあるイン
ク２１ａを挿入付着せしめる。そして、前記インク２１
ａが溶融状態にあるうちに、インクリボン２１がゴムロ
ーラ２９と用紙１３との間からさらに搬送され、インク
リボン２１が用紙１３から離間されることによりインク
２１ａが用紙１３に転写され印字動作がなされる。そし
て、印字に供されたインクリボン２１は再びリボンカセ
ット２０内に戻されボビン２０ｂに巻取られる。

このように、本実施例によれば、第３図および第６図に
示すように、サーマルヘッド１６の発熱素子１６ａによ
りインク２１ａが溶融されたインクリボン２１をばね付
勢されたゴムローラ２９によって用紙１３に圧接してい
るため、用紙１３の微細な谷１３ａの内部にまでインク
２１ａを挿入付着することができ、表面平滑性の粗い用
紙１３であっても印字の白扱き、欠け、にじみ等の欠陥
を防止し、常に高品位な印字をなすことができる。

また、本実施例によれば、印字時においてもサーマルヘ
ッド１６がプラテン１１から離間しているため、パルス
モータ２２の負荷を小さくできるばかりでなく、サーマ
ルヘッド１６の摩耗を減少することができる。

第４図および第５図は、本発明に係る転写方法の他の実
施例を示すもので、前述した実施例とほぼ同様の構成を
なしているが、異なる点は、前述の第２図および第３図
に示す実施例においては、印字時においてもサーマルヘ
ッド１６がプラテン１１に圧接されていなかったのに対
し、第４図および第５図に示す実施例においては、印字
時においてはサーマルヘッド１６がプラテン１１に圧接
されている点である。なお、他の構成は、前述した実施
例と同様である。

このような構成によっても、第２図および第３図の実施
例と同様、インクリボン２１の溶融状態にあるインク２
１ａをゴムローラ２９により用紙１３の谷１３ａ内に挿
入付着できるので、用紙１３の表面平滑性に関係なく、
常に高品位な転写像前ることができる。

なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではな
く、必要に応じて種々の変更が可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、用紙の表面平滑性
に関係なく、常にインクリボンのインクを用紙に確実に
転写でき、高品位な転写像を（９ることができる効果を
奏する。

よび従来の転写方法によりインクを用紙に転写した状態
を示す用紙の側面図である。

１１・・・プラテン、１３・・・用紙、１６・・・サー
マルヘッド、１６ａ・・・発熱素子、１９・・・キャリ
ッジ、２０・・・リボンカセット、２１・・・インクリ
ボン、２６・・・取付腕、２７・・・ばね、２８・・・
支持軸、２９・・・ゴムローラ、３ｏ・・・押圧部材。

【図面の簡単な説明】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）プラテンに保持された用紙と走行可能なキャリッジ
   に搭載されたサーマルヘッドとの間にインクリボンを介
   在させ、前記サーマルヘッドの発熱により前記インクリ
   ボンのインクを前記用紙に転写する熱転写プリンタの転
   写方法において、前記サーマルヘッドにより前記インク
   リボンを前記用紙に押し付けない状態においてサーマル
   ヘッドの発熱によりインクリボンのインクを加熱溶融し
   、前記インクリボンのインクが溶融されている状態にお
   いて押圧部材により前記インクリボンを前記用紙に圧接
   し、前記インクリボンの溶融されているインクを前記用
   紙に転写するようにしたことを特徴とする熱転写プリン
   タの転写方法。 ２）プラテンに保持された用紙と走行可能なキャリッジ
   に搭載されたサーマルヘッドとの間にインクリボンを介
   在させ、前記サーマルヘッドの発熱により前記インクリ
   ボンのインクを前記用紙に転写する熱転写プリンタの転
   写方法において、前記サーマルヘッドにより前記インク
   リボンを前記用紙に押し付けた状態においてサーマルヘ
   ッドの発熱によりインクリボンのインクを加熱溶融し、
   前記インクリボンのインクが溶融されている状態におい
   て押圧部材により前記インクリボンを前記用紙に圧接し
   、前記インクリボンの溶融されているインクを前記用紙
   に転写するようにしたことを特徴とする熱転写プリンタ
   の転写方法。