JPH026172B2

JPH026172B2 -

Info

Publication number: JPH026172B2
Application number: JP57034228A
Authority: JP
Inventors: Kazumichi Mitomi
Original assignee: Saneisha Seisakusho KK
Current assignee: Saneisha Seisakusho KK
Priority date: 1982-03-04
Filing date: 1982-03-04
Publication date: 1990-02-07
Also published as: JPS58152333A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、絶縁体の外周を全面接地層化した収
納部に限流ヒユーズを収納して、小型化、安全性
および保守性の向上を図つた電力供給装置に関す
る。

従来の電力供給装置として、例えば、第１図乃
至第４図に示すような気中開閉器を持つたものが
あり、限流ヒユーズ３が碍子１及び保持部２に支
持設置され、限流ヒユーズ３には溶断と同時に突
出する溶断表示部４が内蔵されている。溶断表示
部４はレバー係止片６をトリガーし、レバー７等
を介してトリツプすることによりばね９を作動さ
せ、碍子５側の接点と限流ヒユーズ３側の接点を
開放する。尚、８は消弧室である。

以上の構成において、短絡等の事故が発生する
と、限流ヒユーズ３が溶断し、溶断表示部４が突
出し、レバー係止片６およびレバー７等を作動さ
せてスプリングをトリツプし、その蓄積エネルギ
ーによつて、開閉器接点を開放するアークはアー
ク接点間で消弧室８において消弧される（第３図
及び第４図参照）。

しかし、昨今、電力供給装置に対し、土地、建
物の有効利用を図るため、小形化の要請、又、保
守コストを低減するため、保守作業軽減の要請が
ますます強くなると共に、労働災害対策の見地か
ら安全性向上の要請が強くなつてきているにもか
かわらず、従来の電力供給装置にあつては、例え
ば、碍子１，５等が累積汚損して沿面抵抗が低下
するため、小型化に限度が生じるとともに安全性
が低下する恐れがあり、更に、沿面抵抗を所定の
値に維持するための保守頻度も増加する恐れがあ
る。

従つて、本発明の目的は小型化を図ることによ
り開閉器および限流ヒユーズをキヤビネツト形本
体ケースに収納できる電力供給装置を提供するこ
とである。

本発明の他の目的は累積汚損によつて沿面抵抗
が低下するのを防ぐことにより安全性および保守
性の向上を図る電力供給装置を提供することであ
る。

本発明は上記の目的を実現するため、以下の構
成を有する。

即ち、本発明の電力供給装置は、開閉器とその負荷側に位置する限流ヒユーズを
箱状のケース内に収納した電力供給装置におい
て、前記開閉器と前記ケースの内壁の間に形成され
た垂直方向に広がりを有する限流ヒユーズ収納空
間と、前記限流ヒユーズ収納空間へ下方から垂直に導
入される負荷側ケーブルと、前記限流ヒユーズ収納空間に垂直に配置され、
外周面に接地用導電層を有した限流ヒユーズ収納
筒体と、前記限流ヒユーズ収納筒体に埋め込まれ、前記
開閉器の負荷側電極と前記限流ヒユーズの充電側
電極に接続された埋込導体と、前記限流ヒユーズ収納筒体の負荷側端部および
前記負荷側ケーブルの終端部に密接嵌合し、前記
限流ヒユーズの負荷側電極と前記負荷側ケーブル
の接続部を保護し、外周面に接地用導電層を有し
た機器直結形ストレスコーンと、前記限流ヒユーズ収納筒体の充電側端部に密接
嵌合し、外周面に接地用導電層を有し、垂直方向
の動きによつて前記密接嵌合を解くことにより前
記限流ヒユーズ収納筒体への前記限流ヒユーズの
出し入れを行わせるキヤツプ体を有し、前記限流ヒユーズ収納筒体、前記機器直結形ス
トレスコーン、および前記キヤツプ体の接地用導
電層が前記機器直結形ストレスコーンおよび前記
キヤツプ体の端部に設けられた集電部を介して電
気的に接続されながら接地される構成を有する。

以下、本発明の電力供給装置を詳細に説明す
る。

第５図及び第６図（第５図のＡ―Ａ断面図）は
本発明の一実施例を示す。装置は、収納本体２０
の中に、外表面がメタリコン処理されたエポキシ
樹脂製の筒体２１、並びに、外表面が導電性ゴム
で覆われたゴム製のキヤツプであつて、負荷側ケ
ーブル２２との接続部を密閉被覆する機器直結形
ストレスコーン（ケーブルヘツド）及びヒユーズ
挿入口を密閉被覆するキヤツプ２４から成るヒユ
ーズ収納ケース２５と、一端をチユーリツプコネ
クタ２６を介し、又、他端をキヤツプ２４に着脱
自在に支持固定させ、埋込み導体２７及び引出導
体２８を介し、夫々の端部を外部回路に電気的接
続をする限流ヒユーズ２９と、一端を限流ヒユー
ズ２９と光学的に結合し、キヤツプ２４に埋設固
定する光フアイバー３１と、光フアイバー３１の
他端にて光を検出し、該検出信号を処理し、プラ
ンジヤー３２を突出させてトリツプバー３３を押
しあげ、（ラツチを外す）、例えば、第９図に示す
ような、光フアイバー３１で伝送される限流ヒユ
ーズ２９の溶断時の発光を検出するフオトトラン
ジスタQ₁、この検出信号を増巾するトランジス
タQ₂及びトランジスタQ₂の出力電流によつて付
勢され、プランジヤー３２を突出させるトリツプ
コイルTCから成る信号処理部３４（機構部）と、
軸３５に係止するハンドル３６によつてエネルギ
ーが蓄積されるスプリング３７と、SF₆ガスで満
たされ、該ガス圧低下によつて動作するインター
ロツク機構を有するガス室３８、並びに、該ガス
室３８に設置され、導体３９を介して、導体２８
と電気的接続する電極であつて、スプリング３７
の放出エネルギーで上方向に移動し、その移動
時、先端ノズル４３からパイプ４１内のガスを噴
出する機構を有する可動電極４４、及び、エポキ
シ樹脂４５にモールド固定された電極であつて、
一端をチユリツプコネクタ４２を介して可動電極
４４に接触し、他端を電源側ケーブル４６に電気
的接続し、該接続部を外表面を接地層化したゴム
製の機器直結形ストレスコーン４７で密閉被覆し
た導体４８ａに接続された固定電極４８と、キヤ
ツプ２４の一部と嵌合結合し、該キヤツプ２４と
一体化する摺動レール５１と、該レール５１を摺
動させるガイドレール５２と、レール５１及び５
２を上、下移動して、キヤツプ２４を筒体２１に
着脱するラツクジヤツキ５３と、V₀（零相電圧）
検出部５４と、事故電流を検出すると共に制御電
源用バツテリーを充電する電力を供給する変流器
５５と、事故検出回路からの信号を表示する表示
部５６と、ハンドル等による軸５７の回動操作に
よつて、入・切となる接地・試験用端子５８とを
有し、キヤツプ２４及び機器直結形ストレスコー
ン２３で被覆されない筒体２１の外周面にメタリ
コン処理を施し、該外周面とキヤツプ２４及び機
器直結形ストレスコーン２３の導電性ゴムで覆わ
れた外周面を集電部分６１及び６２を介して電気
的接続し、ケーブル２２の半導電層６３（第７図
のケーブル断面図参照：６４…導体、６５…半導
電層、６６…絶縁層６７…シース）と共に、接地
し、限流ヒユーズ収納ケース２５等を外周面接地
層化する構成となつている。又、機器直結形スト
レスコーン（ケーブルヘツド）４７、接地試験用
端子５８のキヤツプ等も、同様に、外周面接地層
化構造となつている。

尚、装置は、第５図で示すように、常用（第５
図の左側部分）及び予備（第５図の右側部分）の
２系統を有し、その電気回路は第８図に示すよう
になつている（第８図における各符号は既述の通
りでTrはトランスであり、４９は開閉器部分で
ある）。又、装置は、３相の各相に対し、上記構
成を有し、第６図に示すように、Ｒ，Ｓ，Ｔの各
相用の限流ヒユーズ収納ケース２５Ｒ，２５Ｓ，
２５Ｔ等を収納本体内に整然と設置し、キヤツプ
２４Ｒ，２４Ｓ及び３４Ｔを摺動レール５１に一
括して結合する構成となつている。

以上の構成において、限流ヒユーズ収納ケース
は、ゴム製キヤツプを筒体に深く、かつ、弾性嵌
合強度を有して被せ、筒体とキヤツプ間の沿面距
離を長くし、かつ、両部材間の密着度を高めて、
沿面絶縁（界面絶縁）を確実にすると共に、ケー
ブルの半導電層外周を全面接地層化してケーブル
の外部半導電層と接続した構成となつている。こ
のため、全体を小形にしても、ヒユーズ等の導体
部と大地間の絶縁を確実にすることができる。又
累積汚損が生じて沿面絶縁の低下を来ることもな
いので、保守が容易になる。更に、前記全面接地
層化によつて感電事故の心配もなくなる。

前述した筒体２１の外表面のメタリコン処理
層、機器直結形ストレスコーン２３およびキヤツ
プ２４の外周面の導電性ゴム層の図示は省略した
が、一般に知られている通常の方法で形成される
もので良い。

このような電力供給装置は、地絡、短絡等の事
故が発生すると、事故電流の大きさに対応した時
間で限流ヒユーズ２９が溶断し、この時の発光を
光フアイバー３１を介して信号処理部３４で検出
し、その出力信号でプランジヤー３２を突出さ
せ、トリツプレバー３３を押し上げ、スプリング
３７のラツチを外し、あらかじめハンドル３６の
操作によつて蓄積されていたエネルギーを放出
し、各相全ての可動電極４４を同時に上方向に移
動し、ノズル４３からガスを噴出させて、確実に
開閉器を開き、負荷に過大電流が流入することを
防ぐことができる。このことはたとえ一相でも限
流ヒユーズが溶断すれば開閉器で三相共開くので
欠相運転を防止できる。また過負荷は変流器５５
で過電流を検出し、出力信号でプランジヤ３２を
突出させ開閉器を開き、地絡事故では変流器５５
でI₀（零相電流）を、V₀検出部５４でV₀（零相電
圧）を検出し負荷側の地絡事故であると判断すれ
ば同様に出力信号でプランジヤ３２を突出させ開
閉器を開く。

このように、この電力装置は全領域しや断でき
る。と同時にV₀検出部５４等で構成する事故検
出部からの信号で地絡、又は、短絡を表示部５６
に表示する。

尚、上記実施例において、限流ヒユーズとガス
中開閉器の組合せた電力供給装置を示したが、本
発明はこれに限定するものではない。

以上説明したように、本発明による電力供給装
置によれば、絶縁体の外周を全面接地層した収納
部に収納した限流ヒユーズを、開閉器の負荷側に
配置したので、装置の小形化、安全性及び保守性
の向上を実現することができた。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は、従来の限流ヒユーズ付気
中開閉装置を示す図である。第５図は、本発明の
一実施例の構成を示す図である。第６図は、第５
図のＡ―Ａ断面を示す図である。第７図は、公知
のケーブルの断面を示す図である。第８図は、本
発明の一実施例の電気回路を示す図である。第９
図は、本発明の一実施例のヒユーズ溶断検出部の
構成を示す図である。符号の説明、１，５…碍子、２…保持部、３…
限流ヒユーズ、４…溶断表示部、６…レバー係止
片、７…レバー、８…消弧室、９…ばね、１０…
アーク接点、１１…開閉器、２０…本体（キユー
ビクル）、２１…筒体、２２…負荷側ケーブル、
２３…機器直結形ストレスコーン、２４…キヤツ
プ、２５…ヒユーズ収納ケース、２６，４２…チ
ユーリツプコネクタ、２７…パイプ、２８，３９
…導体、２９…限流ヒユーズ、３１…光フアイバ
ー、３２…プランジヤー、３３…ドリツプレバ
ー、３４…信号処理部、３５，５７…軸、３６…
ハンドル、３７…スプリング、３８…ガス室、４
１…パイプ（消弧室）、４３…ノズル、４４…可
動電極、４５…モールド部、４６…電源側ケーブ
ル、４７…機器直結形ストレスコーン、４８…固
定電極、４９…開閉器部分、５１…摺動レール、
５２…ガイドレール、５３…ラツクジヤツキ、５
４…V₀（零相電圧）検出部、５５…変流器、５６
…表示部、５８…接地試験用端子、６１，６２…
集電部、６３，６５…半導電層、６４…導体、６
６…絶縁層、６７…シース。

Claims

【特許請求の範囲】１開閉器とその負荷側に位置する限流ヒユーズ
を箱状のケース内に収納した電力供給装置におい
て、前記開閉器と前記ケースの内壁の間に形成され
た垂直方向に広がりを有する限流ヒユーズ収納空
間と、前記限流ヒユーズ収納空間へ下方から垂直に導
入される負荷側ケーブルと、前記限流ヒユーズ収納空間に垂直に配置され、
外周面に接地用導電層を有した限流ヒユーズ収納
筒体と、前記限流ヒユーズ収納筒体に埋め込まれ、前記
開閉器の負荷側電極と前記限流ヒユーズの充電側
電極に接続された埋込導体と、前記限流ヒユーズ収納筒体の負荷側端部および
前記負荷側ケーブルの終端部に密接嵌合し、前記
限流ヒユーズの負荷側電極と前記負荷側ケーブル
の接続部を保護し、外周面に接地用導電層を有し
た機器直結形ストレスコーンと、前記限流ヒユーズ収納筒体の充電側端部に密接
嵌合し、外周面に接地用導電層を有し、垂直方向
の動きによつて前記密接嵌合を解くことにより前
記限流ヒユーズ収納筒体への前記限流ヒユーズの
出し入れを行わせるキヤツプ体を有し、前記限流ヒユーズ収納筒体、前記機器直結形ス
トレスコーン、および前記キヤツプ体の接地用導
電層が前記機器直結形ストレスコーンおよび前記
キヤツプ体の端部に設けられた集電部を介して電
気的に接続されながら接地されることを特徴とす
る電力供給装置。