JPH0261426B2 - - Google Patents

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JPH0261426B2
JPH0261426B2 JP50157383A JP50157383A JPH0261426B2 JP H0261426 B2 JPH0261426 B2 JP H0261426B2 JP 50157383 A JP50157383 A JP 50157383A JP 50157383 A JP50157383 A JP 50157383A JP H0261426 B2 JPH0261426 B2 JP H0261426B2
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JP
Japan
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coating
hood
air
loop
jet
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JP50157383A
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English (en)
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JPS59500469A (ja
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Heorugu Haa Rindoneru
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M&T Chemicals Inc
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M&T Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by M&T Chemicals Inc filed Critical M&T Chemicals Inc
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Publication of JPS59500469A publication Critical patent/JPS59500469A/ja
Publication of JPH0261426B2 publication Critical patent/JPH0261426B2/ja
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  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Description

請求の範囲 1 ガラス容器に一様な保護被覆を施すためのコ
ーテイング用フードであつて; (a) 一対の離間した側壁; (b) 該両側壁間に延び、ガラス容器が通過可能な
トンネルを形成する頂部; (c) 両側壁に形成された複数のジエツト形成手
段; (d) 両側壁に形成された複数の受け器; (e) 該受け器がジエツト形成手段とほゞ横方向に
位置合せされ、各ジエツト形成手段からのジエ
ツト出力流を受けるためそれに対向した側壁に
位置すること; (f) コーテイング用化合物をフード内へ導入する
ための少くとも1つの給送点; (g) キヤリアガスをその中に巻き込まれたコーテ
イング化合物と一緒に高速度でジエツト形成手
段へ搬送するための送風手段及び導管手段; (h) 上記ジエツト形成手段が複数のジエツトを発
するのに充分な距離を隔てて縦方向に離間さ
れ、ジエツト形成手段の半分がフードの横方向
寸法を横切る一方の方向を向き、残りの半分が
反対方向を向いていること; (i) これによつて未反応のコーテイング化合物が
フードの縦方向のある範囲に沿つてジエツトか
らジエツトへ移送されること; (j) 上記ジエツト形成手段と受け器が、内側ルー
プと外側ループに分かれていること; (k) 各ループが一対の隣接したジエツト形成手段
から成ること; (l) 該一対のジエツト形成手段に位置合せされて
一対の受け器が配置されていること;及び (m) 上記ジエツト形成手段を受け器へ接続し、
キヤリアガスをその中に巻き込まれたコーテイ
ング化合物と一緒に再循環させるため少くとも
2つの連続したループを形成する導管手段;か
ら成るコーテイング用フード。
2 請求の範囲第1項に記載のコーテイング用フ
ードにおいて、上記外側ループのジエツトが上記
フードのほゞ全高にわたつて延び、エアカーテン
として機能するのに適当な速度を持つフード。
3 請求の範囲第1項に記載のコーテイング用フ
ードにおいて、上記受け器が側壁に形成された吸
入スロツトから成り、これら吸入スロツトが全て
同じ寸法を有するフード。
4 請求の範囲第1項に記載のコーテイング用フ
ードにおいて、上記ジエツト形成手段がそれぞれ
側壁に形成されたジエツトスロツトから成るフー
ド。
5 請求の範囲第4項に記載のコーテイング用フ
ードにおいて、上記ジエツトスロツトが異つた寸
法を持ち、ジエツトスロツトのうち最大スロツト
内にバツフルが固定されているフード。
6 請求の範囲第5項に記載のコーテイング用フ
ードにおいて、上記バツフルが垂直に延びたプレ
ートと、該プレートからフードの内部方向へ水平
に延びた突出リブと、該垂直に延びたプレートが
空気を通過させるように形成された孔を有するフ
ード。
7 請求の範囲第1項に記載のコーテイング用フ
ードにおいて、上記送風手段と導管手段がキヤリ
アガスを最高の速度で最内側のジエツト形成手段
へ搬送するフード。
8 請求の範囲第1項に記載のコーテイング用フ
ードにおいて、給送点がフードの最内側の受け器
へ接続されたフード。
9 請求の範囲第1項に記載のコーテイング用フ
ードにおいて、上記フードがコーテイング前のガ
ラス容器をフード内へ導く入口とガラス容器用の
出口端を有し、第1の排気手段がフードの入口に
位置し、第2の排気手段がフードの出口に位置す
るフード。
10 請求の範囲第9項に記載のコーテイング用
フードにおいて、上記排気手段が幾つかの小孔の
形成された中空部材から成るフード。
11 請求の範囲第1項に記載のコーテイング用
フードにおいて、各側壁及びこれと離間した外側
壁から成り、複数の支柱が両壁の高さに沿つて延
び、内外両壁間の領域を独立のチヤンバへ分割す
るフード。
12 請求の範囲第1項に記載のコーテイング用
フードにおいて、上記頂部が底壁、端壁及び側壁
を備え上方に開口した箱状に形成され、両側壁に
位置合せスロツトが形成され、固定具が該スロツ
トを貫いて延び、両側壁に対して頂部を調整可能
とし、コーテイング用フードの実効高さを変更で
きるようにしたフード。
13 請求の範囲第1項に記載のコーテイング用
フードにおいて、上記頂部が対向端で両側壁と連
通する横断路を有するフード。
14 請求の範囲第1項に記載のコーテイング用
フードにおいて、上記送風手段が6個の送風機か
ら成り、そのうち3個が側壁の一方に固定され、
残り3個が側壁の他方に固定されたフード。
15 請求の範囲第1項に記載のコーテイング用
フードにおいて、上記送風手段が入口、出口、フ
アン及び該フアン駆動用のモータを含み、送風機
がその出口から高速でキヤリアガスを放出可能と
し、側壁がそれぞれ出口ポートを有し、該出口ポ
ートが外側へ開口して送風手段の入口と連通して
いるフード。
16 請求の範囲第14項に記載のコーテイング
用フードにおいて、各受け器が位置合せされて配
置された出口ポートと連通しているフード。
17 請求の範囲第1項に記載のコーテイング用
フードにおいて、上記ジエツトが上から見たとき
3角形の形状を呈し、3角形の頂点がジエツトス
ロツトに発しているフード。
18 入口、出口及びトンネル領域と、該トンネ
ル領域の対向する両側に離間して設けられたキヤ
リアガスと混入したコーテイング化合物の搬送手
段及び受け手段と、トンネル内へコーテイング化
合物を導入するための少くとも1個の給送点とか
ら成るコーテイング用スプレーフードを動作さ
せ、加熱されたガラス容器に一様な保護被覆を施
すための方法であつて; (a) ガラス容器をトンネル内に通過させる段階; (b) 一対のジエツト形成手段と吸入スロツトを含
む内側循環ループを形成する段階; (c) コーテイング化合物をキヤリアガスの内側循
環ループへ搬送し、未反応の化合物をキヤリア
ガスの内側循環ループから外側ループへ移送さ
せる段階、及び (d) フード内を通過する容器をコーテイングする
段階、から成る方法。
19 請求の範囲第18項に記載の方法におい
て、該コーテイング方法の効率を向上させるた
め、内側ループと外側ループの間に別の中間循環
ループを形成する段階を更に含む方法。
20 請求の範囲第18項に記載の方法におい
て、コーテイング用フードのほゞ全高にわたつて
延びたジエツトにより外側の循環ループを形成
し、該ジエツトがエアカーテンとして機能するよ
うにする段階を含む方法。
21 請求の範囲第19項に記載の方法におい
て、隣接するループによつて形成される渦流を相
互に混合させ、未反応のコーテイング化合物が一
つの再循環ループから隣りの再循環ループへ移送
されるようにする段階を更に含む方法。
22 請求の範囲第18項に記載の方法におい
て、少くとも内側ループの速度がガラス容器の表
面で乱流を生ずるのに充分な大きさである方法。
従来技術の説明 中空ガラス容器の外面に一様な保護被覆を施す
必要性は、以前から認識されている。スズ、チタ
ン、その他の熱分解性金属化合物又は有機金属化
合物を含むこのようなコーテイングは、摩擦やひ
つかき傷等の表面損傷からガラス容器を保護す
る。表面損傷が起きると、ガラス容器の引張り強
度が低下する。ガラス容器における高い引張り強
度の必要性は、特にガラス容器が大量生産され、
高速のコンベヤラインに沿い密接状態で迅速に移
動され、次いで容器内にガス状の圧力を発生させ
る炭酸飲料、ビール、ワイン、その他の食料等が
満たされるときには特に重要である。
こうした保護コーテイングは一般に、ガラス容
器がガラス製品形成機から加熱され、完全に成形
されて出てきた状態、つまりシステムの“ホツト
エンド”で施される。容器はコンベヤによつて成
形機から運び出される。ガラス容器の表面では
800〓(約430℃)以上の温度であるため、熱分解
性の金属又は有機金属化合物をその表面に施せ
ば、化合物は直ちに分解し、金属酸化物のコーテ
イングに変換される。
高温のガラス容器に保護被覆を施すための周知
で広く用いられている一つの方法では、コンベヤ
に載せられた容器が一列縦隊で、縦方向に離間し
逆向きに配置されたスプレーヘツドの間を通過す
るとき、容器の両側にスプレーが浴びせられる。
各スプレーがビン外周の約180゜をカバーし、従つ
てビン全体を被覆するのには2個のスプレーステ
ーシヨンが必要である。第1の受け器がコンヤを
横切つて配置され、第1のスプレーヘツドと位置
合せされる。第2の受け器が反対側に配置され、
第2のスプレーヘツドと縦方向に沿つて位置合せ
される。加圧空気とコーテイング化合物が正の圧
力下適当な比率で選ばれ、スプレーヘツドから放
出される。受け器は負圧源に接続されており、容
器に付着しなかつたコーテイング化合物は大気中
へ脱気されるかあるいは再捕獲される。正味の圧
力差によつて、コーテイング化合物はかなりの速
度でスプレーヘツドから放出され、効率を向上さ
せる。上記したようなコーテイングシステムは、
1970年6月23日G.L.ガチエツト他に付与されたア
メリカ特許第3516811号、1972年8月14日W.C.ゴ
ールツアー他に付与されたアメリカ特許第
3684469号、及び1977年1月11日ジエリーD.ドー
バーに付与されたアメリカ特許第4002143号に開
示されている。
しかし上記したようなコーテイングシステムは
開放端式であるため、ガラス容器が形成される工
場内の周囲条件によつて好ましくない影響を受け
る。問題となる主な周囲条件は、高速で移動する
空気流、空気中の湿度及びスプレーヘツドから出
る有害の可能性がある蒸気や汚染物である。空気
流はスプレーヘツドに乱流状態を引き起し、保護
コーテイングの塗布に偏りつまり不均一性をもた
らす結果、保護コーテイングに望ましくない筋目
を発生させる。こうした空気流の影響を避けるた
め、上記のシステムは高圧下で作動され、従つて
コーテイング化合物の必要投入量は静止状態の場
合より多くなる。又コーテイング化合物の一部を
その初期の目的に合わなくしてしまう加水分解ロ
スを引き起す湿気の問題は、特に四塩化スズや四
塩化チタン等の無機コーテイング組成が使われる
ときに重要である。有害な可能性のある蒸気や汚
染物を作業場所の外気中へ放出すると、合衆国の
連邦、州及び地方自治体の規定に侵犯する恐れが
ある。さらに、このようなシステムの効率は、比
較的高価なコーテイング化合物の大部分が浪費さ
れるために低い。
高温のガラス容器に保護被覆を施すため従来広
く使われている第2の方法では、スプレーヘツド
と付属の受け器が設けられたシートメタル製の成
形コーテイング用フードが使われる。コーテイン
グ用フードは、上記した開放端式スプレーシステ
ムにともなう多くの問題を解消できる。例えば、
フードは被覆すべきガラス容器を周囲の条件から
少くともある程度隔離し、よく良く制御された外
気状態を与えるから、コーテイング動作を向上さ
せる。
ガラス容器がコーテイング用フード内に形成さ
れたトンネルを一列縦隊で通過するときに、金属
化合物が与えられる。トンネルは容器がそこを通
過するのに充分な巾と、ガラス容器の頂部を受け
入れるのに充分な高さを有する。通常2個のスプ
レーヘツドがフードの縦方向に沿い離間して配置
され、一つのスプレーヘツドがそれぞれ各側壁に
設けられる。第1の受け器が第1のスプレーヘツ
ドと位置合せされて一方の側壁に位置し、第2の
受け器が第2のスプレーヘツドと位置合せされて
他方の対向する側壁に位置する。スプレーヘツド
には離れたソースから、空気又はガスとコーテイ
ングに使われる金属化合物との混合物が供給され
る。又、送風機等の空気循環装置がコーテイング
用フード内への放出を行い、容器用コーテイング
化合物の分布を助ける。金属化合物は、蒸気又は
微細分割粉霧の形でスプレーヘツドから放出され
る。受け器と連動する排気フアンが、容器に付着
しなかつた蒸気又は粉霧の一部を回収し、同時に
それらがフードから外へ洩れるのを防ぐ。
この種の代表的なコーテイング用フードは、
1974年6月25日アジソンB.シヨレス及びジヨセ
フJ.コツロウスキーに付与されたアメリカ特許第
3819404号、1976年1月20日アジソンB.シヨレス
に付与されたアメリカ特許第3933457号に開示さ
れている。一例として、シヨレス等の特許は、実
質上湿気を含まないように維持された密閉チヤン
バ14内でガラス製品を処理する装置を開示して
いる。この装置は、入口端16と出口孔24を含
み、垂直に延びたスロツト34を介し密閉容器内
に高速で処理ガスを分布させるためのプリナムチ
ヤンバ(空気溜め)28を使つている。同特許の
第2,4図に示されているごとく、スロツトは処
理チヤンバへ入る処理ガスを一様な流れとするよ
うに大きさ及び位置が決められている。又同特許
の第3図は、タンク40の頂部でコーテイング化
合物の飽和混合物がタンク48内にある空気等の
加圧キヤリアガスと混合され、高速・高圧でプリ
ナムチヤンバ28へ運ばれてスロツト4を介しチ
ヤンバ14内へ分布されることを概略的に示して
いる。チヤンバ14はベント35を介して排気さ
れる。
一方シヨレスの特許は、入口孔13と放出口を
有し、コンベヤベルト17の上に装着された同様
のコーテイング用フード10を開示している。第
2図にあるように、中空の分配脚25が処理ガス
をフードの内部へ供給する。ガスバーナー22
が、密閉容器の内部を高温に保持する。
コーテイング用フードを含む含まないにかかわ
らず上記した周知のコーテイングシステムは比較
的低効率で、被覆効率は一般に5〜10%の範囲で
ある。換言すれば、最低効率のシステムではフー
ド内に導入されるコーテイング化合物のわずか5
%だけが、ガラス容器上で金属酸化物コーテイン
グを実際に形成し、一方最大効率のシステムでも
金属酸化物のコーテイングを実際に形成するコー
テイング化合物はわずか10%である。つまり、コ
ーテイング化合物の残つた大きな割合(95%〜90
%)は、意図した金属酸化膜の形成に全く関与し
ていない。
このような従来システムにおける低効率は、次
の3つの要因に原因している。すなわち、(1)加水
分解によるロス、(2)均等反応によるロス、及び(3)
通気によるロス。加水分解によるロスは、湿気を
含んだ空気が蒸気化したコーテイング化合物に接
触すると発生し、コーテイング化合物の質を劣化
させる結果、ガラス容器上に一様な保護被覆を形
成するものとして不適当な品質に変えてしまう。
加水分解によるロスは、特に四塩化チタンや四塩
化スズ等無機金属化合物がコーテイング化合物と
して使われるときに問題となる。均等反応による
ロスは、コーテイング化合物がガラス容器の高温
表面へ接触する前に分解してしまうことによつて
生ずる。この問題は、特に有機金属のコーテイン
グ化合物を使う場合に著しい。さらに通気による
ロスは、空気がコーテイング化合物のキヤリアガ
スとして働いているため、空気の移動にともない
コーテイング化合物がコーテイングチヤンバから
洩れることに関連している。
均等反応によるロスは、加熱ガラス容器に対し
てコーテイング化合物がスプレーされる速度を高
めることによつて減少できる。しかし、空気速度
のこのような上昇は一方で通気によるロスを促進
させる。
発明の要約 この発明は、従来周知のコーテイングシステム
では得られない効率で機能する新規なコーテイン
グ用フードに関する。又このフードは、加水分解
によるロス及び/又は均等反応によるを促進させ
ることなく、通気によるロスを最小限化するもの
である。
こうした好ましい結果は、周囲の空気を多量導
入せずに、コーテイング化合物とそのキヤリアガ
ス(通常空気)を活発且つ完全に混合させられる
コーテイングフードの構成によつて得られる。フ
ードは数対のエアジエツトと、同じ対数で反対の
対向側壁に位置合せされて設けられた吸入スロツ
トとを有する。バツフルによつて、エアジエツト
の形成を助長してもよい。送風機がフードと連動
し、空気とコーテイング化合物の高速での循環を
保証する一方、一つ以上の給送点が設けられ、コ
ーテイング化合物の循環空気経路中への導入を容
易にする。
上記した一対のエアジエツトと吸入スロツト
が、内側ループとされる。そしてジエツトとスロ
ツトの別の一対が外側ループとされる。内側ルー
プは高速度でフード内を通過し、フード内を通過
するビン表面で乱流状態を発生させる。この乱流
は、内側ループからフード内へ入る空気の通過口
を1つの大きな開口とせず、多数の小さい孔とす
ることで助長される。外側ループは、対向する吸
入スロツトと合わせフードのほゞ全高にわたつて
延びた一つの垂直スロツトを経てフードへ入るの
が好ましい。空気の速度は、この空気膜ジエツト
がエアカーテンとして機能し、限定された量の空
気だけが外部から導入されるような速度に保つの
が好ましい。内外両ループの間には、一つ以上の
中間ループを設けることができる。コーテイング
化合物は内側ループへ導入され、高温のビン表面
と積極的に接触させられる。最小量の空気がコー
テイング化合物を蒸気の形で運ぶか、あるいは霧
化して内側空気ループへと導く。フード内を通過
する容器と反応しなかつた未使用のコーテイング
化合物は、主に隣接するジエツト間での空気交換
を通じ次のループへと移される。各ループは同一
方向あるいは交互に反対向きに循環する。
内側ループで反応しなかつたコーテイング化合
物はビン表面で反応する第2のチヤンスを得、従
つて3ループ系では3度目のチヤンスまで得る。
コーテイング化合物の濃度は、内側又は中間のル
ープよりも外側ループの方で低い。このため、外
側ループからフードの排気系へ至る空気流は最小
量のコーテイング化合物を含む一方、もつと多く
の量のコーテイング化合物がビンの壁面に付着す
る。
さらに、本発明のコーテイング用フードは用途
が広く、フードの側壁に対して移動できる垂直方
向に調整可能な頂部を利用することにより異つた
高さのガラス容器を効率よく被覆できる。又フー
ドはその入口と出口の両端に排気口を有し、これ
らの排気口によつて有害な蒸気の外気への洩れを
防げる。
本発明のコーテイング用フードで実現されるそ
の他の重要な利点は、添付の図面を参照した以下
の説明から容易に明らかになるであろう。
図面の説明 第1図は従来周知なコーテイング用フードの一構
成例を示す概略図; 第2図は従来周知なコーテイング用フードの別
の構成例を示す概略図; 第3図は本発明の要旨に従つて構成されたコー
テイング用フードの分解斜視図で、図面を見易く
するため送風器と付属の配管を省略した図; 第4図はフードの一方の側壁の水平横断面で、
第3図の4−4線に沿つて見た場合の図; 第5図は本発明の要旨に従つて構成されたコー
テイング用フードの好ましい実施例の斜視図、第
3図で省いた配管と送風機を含めた図; 第6図はコーテイング用フードの垂直横断面図
で、第5図中の6−6線に沿い図示の方向に沿つ
て見た図; 第7図はバツフルの垂直横断面で、第6図中に
示した挿入番号“7”内を拡大尺度で表わした
図; 第8図は本発明によるユニークなコーテイング
用フードの好ましい実施例の概略図で、第3〜7
図に図示したスプレーフードの動作を示す図;第
8図は第1図の隣りに位置する; 第9図は本発明の要旨に従つて構成されたコー
テイング用フードの第1の別実施例を示す概略
図; 第10図は本発明の要旨に従つて構成されたコ
ーテイング用フードの第2の別実施例を示す概略
図;及び 第11図は本発明の要旨に従つて構成されたコ
ーテイング用フードの第3の別実施例を示す概略
図である。
図面についての詳細な説明 第1図は、ガラス製造ラインの“ホツトエン
ド”でガラス容器を被覆するための周知のコーテ
イング用フードを概略的に示し、参照番号10で
全体を表わしてある。800〓(約430℃)又はそれ
以上の温度の容器12が、コンベヤ(図示せず)
により一列縦隊で、フード10内に形成されたト
ンネルを通つて搬送される。コーテイング化合物
は第1の給送点14でフード10内に導入され、
送風機18からの加圧空気によつてライン16内
に送り込まれる。コーテイング化合物と加圧空気
は、フード中を通過する各容器の片側へ向つて、
ノズル20から放出される。ノズル20と横方向
に対向して受け器22が配置され、この受け器2
2は第2送風機24の吸入口23と連動してい
る。受け器22は使われなかつたコーテイング化
合物の一部を再び捕え、回収する。
コーテイング化合物は第2の給送点26からも
フード内へ導入され、第2送風器24の出口孔か
らの加圧空気と混合された後、フード中を通過す
る各容器の他側へ向つてノズル28から放出され
る。別の受け器30がノズル28と横方向に対向
して配置され、送風器18の吸入口と連動する。
要するに、コーテイング用フード10は単一の閉
ループ系を用いて、各容器12の直径方向に沿つ
た対向側を2段階の手順でコーテイングする。
両ノズル20,28は、キヤリアの空気とコー
テイング化合物を扇状のパターンで放出する。受
け器22,30で過剰スプレーされた及び/又は
反応しなかつたコーテイング化合物の一部が回収
されるが、未反応コーテイング化合物の大部分は
空気の流れと一緒に運ばれ、コーテイング用フー
ドの入口端と出口端にそれぞれ位置された排気系
32,34へと流入する。両ノズル20,28か
ら放出される扇状スプレーパターンの間に静止
(無反応)ゾーン36が形成され、スプレーパタ
ーンが重複しないようにしてある。
第2図は同様のコーテイング用フードを示して
いるが、この例では2個のフアンの代りに1個の
フアン46で閉ループが循環されている。従つて
コーテイング化合物は、第1図のように2ケ所の
給送点でなく、1ケ所の給送点44からフード内
へ導入される。
これら従来のスプレーフード10,40の実施
例ではいずれも、静止ゾーンを形成しなければな
らず、又空気のかなりな部分がフード側壁の内表
面に沿つて流れるため、コーテイング化合物のう
ちかなりの量が排気系へ引き込まれてしまう。
第1,2図に示した従来のコーテイング用フー
ド10及び40に対し、第3〜7図は本発明の要
旨に従つて構成されたユニークで、新規なコーテ
イング用フードを示しており、フード全体が参照
番号110で表わしてある。フード110は、フ
ード内を縦方向に移動し、コーテイングを施すべ
きガラス容器112を搬送するコンベヤベルト1
11と連動する。
フード110は特に、フードの先端116と後
端118の間に縦方向に延びた垂直方向に調整可
能な頂部114を含む。頂部114は側壁120
と122の間でフードを横切つて横方向にも延
び、長方形で上方に開口した形状をしている。第
1組の垂直に延びたスロツト124が頂部114
の一方の側壁に形成され、第2組の同様に垂直に
延びたスロツト125が他方の側壁に形成され
る。これら両組のスロツトは、垂直方向と縦方向
で相互に位置合せされている。
4個の合わせ耳126が側壁120の上縁に沿
い縦方向に離間して設けられ、同じく別の4個の
合わせ耳128が側壁122の上縁に沿い縦方向
に離間して設けられる。各耳126,128には
それぞれが形成される。ネジ付固定具130が頂
部114のスロツト124と耳126の対応する
孔に挿通され、頂部が所望位置に固定されるまで
ちようナツト132が固定具に対してネジ込まれ
る。全く同様に、ネジ付固定具131が頂部のス
ロツト125と耳128の対応する孔に挿通さ
れ、頂部が所望位置に固定されるまでちようナツ
ト133が固定具に対してネジ込まれる。頂部1
14の垂直移動範囲は、第3図中矢印で示してあ
る。この垂直移動によつて、各種サイズのガラス
容器に対して使用可能となる。
第3,4図に明らかなように、コーテイング用
フード110の側壁120は内側壁134及びこ
れと離間した外側壁136を含む。複数の支柱1
38が内外壁134,136の高さいつぱいに延
び、両壁間の中空領域を6個の独立したチヤンバ
140に分離している。縦方向に延びた天板14
2とこれと平行に延びた底板144が、各チヤン
バ140の上下端を実質上密封する。同様に、コ
ーテイング用フードの対向する側壁122も、6
個の独立したチヤンバに分割される。第3図に
は、これらチヤンバの天板146だけが示してあ
る。側壁122内に形成されたチヤンバは、側壁
120内に形成されたチヤンバと等しく、縦方向
に沿つて位置合せされている。
第1の孔148が側壁120内の第2チヤンバ
140の天板142に位置し、第2の孔150が
側壁120内の第4チヤンバ140の天板に位置
し、第3の孔152が側壁120内の第6チヤン
バの天板に位置する。対向する側壁122につい
ては、第1の孔154が第1チヤンバの天板14
6に位置し、第2の孔156が第3チヤンバの天
板146に位置し、第3の孔158が第5チヤン
バの天板に位置する。これらの孔は、第3図中縦
方向に延びた矢印で示したように、それぞれ側壁
120,122内に形成されたチヤンバ140へ
の連通を可能にしている。
第1のポート160がフード110の入口端1
16に最も近い第1チヤンバ140から外側へ開
口し、同チヤンバを脱気可能としている。第2の
ポート162が第3チヤンバ140から外側へ開
口し、第3のポート164が第5チヤンバ140
から外側へ開口している。同じく、第1のポート
161(第3図中輪郭を点線で図示)が対向する
側壁122に形成された第2のチヤンバから外側
へ開口し、第2のポート163(輪郭を点線で図
示)が側壁122に形成された第4チヤンバから
外側へ開口し、第3のポート165(輪郭を点線
で図示)が側壁122に結成された第6チヤンバ
から外側へ開口している。第5図に示すように、
各ポートは送風機の入口端と連通する。
第1のジエツトスロツト166が側壁122内
第1チヤンバの内側壁に位置し、第2のジエツト
スロツト168が側壁122内第3チヤンバの内
側壁に位置し、第3のジエツトスロツト170が
側壁122内第5チヤンバの内側壁に位置する。
第1の吸入スロツト172が側壁122の第2チ
ヤンバ内へ開口して出口ポート161と連通し、
第2の吸入スロツト174が側壁122の第4チ
ヤンバ内へ開口して出口ポート163と連通し、
第3の吸入スロツト176が側壁122の第6チ
ヤンバ内へ開口して出口ポート165と連通す
る。
これら吸入スロツト172,174,176は
等しいサイズを持つ。一方ジエツトスロツト16
6は3つのスロツトのうち最大で、スロツト17
0は中間サイズかあるいは小さい方のスロツト1
68と等しいサイズである。
第4図は、側壁120中に形成された第1、第
3及び第5チヤンバ140内へそれぞれ開口した
吸入スロツト178,180及び182を示して
いる。これらの吸入スロツトは、対向する側壁1
22の吸入スロツトと等しいサイズだが、異つた
チヤンバへ開口している。又3つのジエツトスロ
ツト184,186及び188が、第2、第4及
び第6チヤンバ140内における側壁120の内
側壁に位置する。このうちジエツトスロツト18
8が最大で、ジエツトスロツト184は小さく、
ジエツトスロツト186は中間サイズかあるいは
小さい方のスロツト184と等しいサイズであ
る。
排気チヤンバ190が、コーテイング用ヘツド
の先端116に位置する。このチヤンバは、中空
のL字部材から成る。数個の小孔192がL字状
部材の水平アームに形成され、別の小孔(図示せ
ず)がL字状部材の垂直脚に形成されている。垂
直脚と水平アームの接合部に排気口194が位置
し、排気口194を通じて作用する吸引力がコー
テイング用フード110の先端116の領域を排
気する。
コーテイング用フードの後端118には、同様
に、だが横方向に対して反対側に排気チヤンバ1
98が位置する。チヤンバ198は中空のL字状
部材から成る。数個の小孔200がL字状部材の
水平アームに形成され、別の小孔202がL字状
部材の垂直脚に形成されている。垂直脚と水平ア
ームの接合部に排気口204が位置し、排気口2
04を通じて作用する吸引力がコーテイング用フ
ード110の後端118の領域を排気する。
第5図に、コーテイング用フード110の詳
細、特にコーテイング化合物用の送風器、配管及
び供給点を示す。フアン210を高速度で回転さ
せるモータ208から成る第1の送風機206
が、側壁120内の第1チヤンバから外側へ開口
した出口ポート160近くに固定される。モータ
とフアンは、適当なハウジング内に密封されてい
る。フアン216を高速度で回転させるモータ2
14から成る第2の送風機212が、側壁120
内の第3チヤンバから外側へ開口した出口ポート
162近くに固定される。さらにフアン222を
高速度で回転させるモータ220から成る第3の
送風機218が、側壁120内の第5チヤンバか
ら外側へ開口した出口ポート164近くに固定さ
れる。
第1の送風機223(第5図には示してなく第
8図に図示)が側壁122内の第2チヤンバから
外側へ開口した出口ポート近くに固定され、第2
の送風機224が側壁122内の第4チヤンバか
ら外側へ開口した出口ポート近くに固定され、第
3の送風機226が側壁122内の第6チヤンバ
から外側へ開口した出口ポート近くに固定され
る。第5図には、第2及び第3送風機224,2
26用モータハウジングの輪郭だけが見える。
分配器の中央脚230に形成された入口ポート
228が、加圧空気とコーテイング化合物を導管
232を介して側壁120の第4チヤンバ140
内へ導入し、同時に導管234を介して側壁12
2の第3チヤンバ内へ導入する。側壁120に固
定された第1送風機206の入口側が、ジエツト
スロツト166から噴出する空気を出口ポート1
60を介して受け入れる。第1送風機206は噴
出空気に高速を与え、その出口側で側壁120内
の第6チヤンバ140へ通じた導管236内へ噴
出空気を放出する。高速で移動する空気は、第6
チヤンバのジエツトスロツト188から対向する
側壁122の吸入スロツト176へ向かつて放出
される。吸入スロツト176を通り側壁122内
の第6チヤンバから外側へ開口した出口ポート1
65に入つた空気は、送風機により導管238を
介して側壁122内の第1チヤンバへ運ばれる。
この空気はジエツトスロツト166から放出さ
れ、フード110用の外側再循環ループを形成す
る。
同じように、中間再循環ループが送風機21
8,223、ジエツトスロツト170,184及
び吸入スロツト172,182を含んで形成され
る。最後に、内側再循環ループが送風機212,
224、ジエツトスロツト168,186及び吸
入スロツト180,184を含んで形成される。
導管239がフードの上を越えて延び、対向する
側壁120,122内のチヤンバを相互に接続す
る。これら内側、中間、外側再循環ループの相互
作用については、第8図を参照して後述する。
フード110の頂部114の垂直調整範囲は、
第6図を参照すれば最も解り易い。つまり、ちよ
うナツト132,133を簡単に調整するだけ
で、スロツト124,125の垂直範囲に沿つて
頂部114を調整できる。この簡単な手段によ
り、コーテイング用フードは各種高さのガラス容
器112に対し同じ品質で被覆することができ
る。小さい容器を収納するため頂部114が低め
られると、頂部の側壁が幾つかのエアジエツトを
含む不必要な上端を無効にする。
第6図中の挿入円部分におけるコーテイング用
フード110の拡大図である第7図は、バツフル
(調整板)240を詳細に示している。バツフル
240は、側壁120内の第6チヤンバ140内
に位置する。バツフルの背壁には、垂直の段と水
平の列を成す多数の孔242が形成される。水平
に突き出たリブ244が孔242と共同作用し、
第7図中矢印で示したように、コーテイングチヤ
ンバの全高にわたつてほゞ一様な空気の流れを発
生させる。側壁120の第6チヤンバ140内に
設けられたバツフル240は、側壁122の第1
チヤンバ中に位置する最大のジエツトスロツト1
66内に設けられたバツフルと等しい。ジエツト
スロツト166内のバツフルに形成されたリブ
は、第3図にも見られる。
第8図は、第3〜7図に示した新規なコーテイ
ング用フード110の構成と動作特性を概略的に
示したものである。コーテイング用フード110
は給送点228を用い、横断導管239及び導管
232,234へとコーテイング化合物を導入す
る。
この代りに、第3〜7図の好適実施例に示した
3つの再循環ループのうち内側ループの送風機2
12,224へ導入してもよい。送風機212を
任意の出発点とし、コーテイングフードの動作が
開始されたとすると、送風機212は空気とコー
テイング化合物を高速で、側壁120の第4チヤ
ンバ内のジエツトスロツト186へと運ぶ。空気
とコーテイング化合物はそこから、側壁122内
の位置合せされた吸入スロツトへ向つて放出され
る。そこを通過するガラス容器に付着しなかつた
コーテイング化合物と空気はスロツト174内に
入り、送風機224の入口側へと至る。次いで送
風機224が、空気とコーテイング化合物を導管
239,230及び234を介して搬送する。空
気とコーテイング化合物はジエツトスロツト16
8を経て放出され、そして反応しなかつたコーテ
イング化合物と空気は、送風機212の入口側つ
まり低圧力に続く側壁122内のジエツトスロツ
ト180に受け取られる。次いで送風機212が
空気とコーテイング化合物を導管239を介して
運び、導管230内で送風機224の排出流と合
流させ、導管232からジエツトスロツト186
へと再循環させる。特に、送風機212と22
4、ジエツトスロツト168と186及び吸入ス
ロツト174と180の間に形成された再循環ル
ープが、上記した3つの再循環ループのうち内側
ループを構成する。この内側再循環ループは、第
8図中参照符号Aで表わしてある。
特に送風機218,223、ジエツトスロツト
170,184及び吸入スロツト172,182
を含む中間再循環ループは、第8図中参照符号B
で表わしてある。又特に送風機206,226、
ジエツトスロツト166,188及び吸入スロツ
ト176,178を含む外側の再循環ループは、
第8図中参照符号Cで表わしてある。給送点22
8に導入されたコーテイング化合物はループAに
導かれ、高速度で再循環する空気流で運ばれた分
を補給する。コーテイング化合物の一部が、フー
ドを通過する各ガラス容器と反応する。
ガラス容器246がフード110内を一列縦隊
で通過すると、容器の右側がまず被覆され、次い
で左側、右側、左側、右側、そして最後に左側が
3回目として被覆される。各側壁には、ジエツト
スロツトと受けスロツトが交互に配置されてい
る。第8図に示すように、送風機206の入口ポ
ートへ続く受けスロツト178へ向いジエツトス
ロツト166から噴出されるジエツトの内側縁
は、送風機223の入口ポートへ続く受けスロツ
ト172へ向いジエツトスロツト184から噴出
される反対向きジエツトの縁部のすぐ近くを通過
する。外側のジエツトは平面図として見たとき扇
状で、フード110の全高にわたつて垂直に延び
ている。内側及び中間ループのジエツトは、通過
するビンの下部に対して吹け付けるのに必要な高
さだけ延びるようにしてもよい。隣接したジエツ
ト間の曲つた回転矢印で示したように、反対向き
ジエツトの間では乱渦流が発生する。隣接ジエツ
ト間での空気の渦運動は、ループAに導入された
コーテイング化合物の流れを中間ループB中を流
れる高速空気と積極的に混合させる。又、ループ
BとループCのジエツト間を流れる空気の渦運動
が、未反応のコーテイング化合物を外側のループ
Cへ移行させる。ループCを通過した後、コーテ
イング化合物の大部分は高温のビン表面と反応す
る機会を持つ一方、残りは排気系198内へ入
り、大気中へ脱気される。
フード110用の複数ループによる再循環シス
テムは、コーテイング化合物の有効利用を確実に
保証する。最も内側のループA内におけるコーテ
イング化合物の量が最も高く、化合物の一部が容
器246に付着し、ループAからBへの移行によ
つて化合物の量がさらに減少するため、中間ルー
プB中におけるコーテイング化合物の量は幾分低
い。最外ループC中におけるコーテイング化合物
の量はさらに減少し、従つてフードの排気系へ至
るコーテイング化合物の量は、ループAだけを使
つた場合のレベルよりはるかに小さくなる。コー
テイング化合物の量をさらに減少させるには、外
側ループが第3図に示すようにコーテイングチヤ
ンバの全高に渡つて延びた空気膜の形をとり、エ
アカーテンとして機能するのに丁度適した速度を
持つようにし、フード内へ入る周囲空気の量を空
気のジエツト流へ巻き込まれる量に制限すればよ
い。流入する周囲空気の量を制限すれば、フード
内に入る希釈周囲空気の量を過剰にすることな
く、内側及び中間ループは非常に高い速度を持
つ。しかし、このような希釈はコーテイングの付
着速度に悪い影響をもたらすため、最適なジエツ
ト速度を低い値に制限する。
別の実施例 第9図は、本コーテイング用フードの第1の別
実施例を概略的に示している。フード110が良
好に機能するの6個の送風機と数個の給送点を必
要とするのに対し、第9図の代替フード310は
参照番号312,314及び316で示した3個
の送風機と1個の給送点318だけを必要とす
る。つまり、適当なT形接続管と導管を使えば、
各ループに対し1個の送風機で高速の空気流を与
えることができる。例えば、送風機312は内側
の再循環ループAに対して機能し、送風機314
は中間の再循環ループBに対して機能し、又送風
機316は外側の再循環ループCに対して機能す
る。給送点318からループA内へコーテイング
化合物が導入され、未反応のコーテイング化合物
はループ間に形成される渦流によつてループBへ
と移される。次にループBを通過した後、残つた
未反応のコーテイング化合物はループCへと移さ
れる。ループCを循環した後、未反応コーテイン
グ化合物の減少された部分は排気系320に捕え
られ、大気中へ脱気される。あるいは商業的に可
能であれば、コーテイング化合物は排気系320
内で回収される。図中、各受けスロツトと吸入ス
ロツト間に延びた矢印は、それぞれ再循環ループ
A〜Cを通り高速で流れる空気の方向を示してい
る。図面を見やすくするため、ジエツトスロツト
から吸入スロツトへ流れる空気の扇状の形は省い
てある。
第10図は本コーテイング用フードの第2の別
実施例を概略的に示したもので、この実施例は参
照番号410で示してある。フード410は、6
個の送風機412,414,416,418,4
20,422及び2個の給送点424,426を
含む。フードの各側壁に3個の送風機が固定さ
れ、排気系428がフード410の後端に、又排
気系429がフード410の先端にそれぞれ位置
する。ジエツトスロツト432,436及び44
0がフード410の一方の側壁に形成され、ジエ
ツトスロツト430,434及び438が他方の
対向する側壁に形成される。又各ジエツトスロツ
トに対応して、それぞれ1つの吸入スロツトが対
向側壁に形成される。
フード410は一対の内側再循環ループAと
A′を含む。コーテイング化合物は給送点426
から再循環ループA内へ導入され、渦流を通じ内
側の循環ループAから中間の再循環ループBへ未
反応のコーテイング化合物が移される。次に、ル
ープBが未反応のコーテイング化合物を最外側の
ループCへ移す。さらにループCが、フード内を
通過する容器との接触後、その中の未反応コーテ
イング化合物を排気系428へ導く。同じように
反対側では、未反応のコーテイング化合物が内側
ループA′から中間ループB′へ、さらに外側ルー
プC′へ、そして排気系429へと移される。ルー
プA〜CとループA′〜C′を形成する近接した逆
向きのジエツトによつて生じる空気流の経路は、
第10図中それぞれ矢印で示してある。
第11,12図は、本コーテイング用フードの
第3の別実施例を概略的に示したもので、この実
施例は参照番号510で示されている。フード5
10は、上記のコーテイング用フード210,3
10及び410で用いられた数個の小型送風機に
代えて、単一の高圧送風機512を使用する。第
1と第2の給送点514,516から、フード5
10内に形成された幾つかの再循環ループのうち
最も内側のループへコーテイング化合物が導入さ
れる。送風機の高圧側つまり出口側からの空気
が、ノズル518を介して所望の地点で各側壁を
通して供給される。各ノズルから発せられる空気
は、フードの両側壁522と524を相互に接続
する中空通路510を通過するのに充分な速度を
持つ。各ノズル518から発せられる空気の扇形
状を第11図に示す。高速の空気流が空気を駆り
立てその中にコーテイング化合物を巻き込み、ジ
エツトスロツト526からフード内のトンネルを
横切り、対向する側壁に形成された吸入スロツト
528へと導く。前述のフード210,310及
び410と同じく複数の再循環空気ループが形成
され、最内側ループから最外側ループへの未反応
コーテイング化合物の移送も同様に生じる。
新規なコーテイング用フードの好ましい実施例
210に関する上記の説明、及び別の実施例のコー
テイング用フード310,410に関する上記の
説明から、フードの構成について多くの変更、変
形及び修正が可能なことは当業者にとつて明らか
である。例えば、第10図のようにフードに沿つ
た周囲空気の流れ方向が良く整つている場合に
は、コーテイング化合物を内側のループA,
A′に代え、第2及び第3のループへ上流側から
導入してもよい。中間ループ及び最内ループへコ
ーテイング化合物を導入するのに1つより多い給
送点を用いてもよく、内側及び中間空気ジエツト
の高さ変化も一定の動作条件下で任意であるか又
は必要である。ジエツトスロツトの全高に渡つて
一様な空気流を得るには、第3図に示したバツフ
ル以外の手段、例えば一様な流れを生じ得るよう
に充分な圧力降下を持つた末広ノズルを用いるこ
ともできる。各ループ内におけるキヤリアガス
(通常空気)の移動方向は、時計方向又は反時計
方向どちらでもよく、1つのループから次のルー
プへ交互する他、第13図に示すように全て同じ
方向にしても構わない。本ガラスコーテイング用
フードの上記した数種の実施例には、ガラス容器
のネツクやネジ山部に付着されるコーテイング化
合物の量を最小限するのに一般に使われている方
法を適用することができる。従つて特許請求の範
囲に記載の内容は、文字通りの表現だけに限定さ
れず、本発明のコーテイング用フードが実施され
る分野での顕著な発展に対応して広く解釈される
べきものである。
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