JPH0261360A - 内燃機関の燃料噴射弁及びその弁を用いた内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射弁及びその弁を用いた内燃機関の燃料噴射装置

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JPH0261360A
JPH0261360A JP21247488A JP21247488A JPH0261360A JP H0261360 A JPH0261360 A JP H0261360A JP 21247488 A JP21247488 A JP 21247488A JP 21247488 A JP21247488 A JP 21247488A JP H0261360 A JPH0261360 A JP H0261360A
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JP
Japan
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fuel
horn
vibration
electrostrictive element
vibrator
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Application number
JP21247488A
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English (en)
Inventor
Teruo Yamauchi
山内 照夫
Toshiji Nogi
利治 野木
Takashige Oyama
宜茂 大山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内燃機関の燃料供給に適した燃料供給装置に
係り、特に燃料の計量と微粒化を行なう機能を有する燃
料供給装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、例えば自動車の内燃機関の分野においては、電磁
コイル式噴射弁を用いて燃料供給を行なっている。この
種の燃料供給方式は周知のように、コイルにより発生す
る電磁力によってばねで押えた弁を引き上げて、燃料を
計量しつつ燃料噴射を行なっている。ところで、従来の
電磁コイル式噴射弁では、噴射される燃料の粒径が30
0μm程度となるが、この粒径では、一部が吸気系の気
流にのって輸送されず吸気管壁面に付着する。この付着
した燃料は、液膜となってシリンダに流入するため、空
燃比が目標値よりずれることもある。
そこで、従来は燃料の微粒化を図るために、電磁コイル
式燃料噴射弁に超音波振動を発生させる振動装置を組合
せて、噴射燃料を振動体に衝突あるいは接触させて微粒
化を促進させることが考えられている。なお、このよう
な振動体を用いて燃料微粒化を図る燃料供給装置として
、例えば特開昭53−140417号、特開昭54−4
7926号公報等に開示されたものがある。
以上のように、従来は、電磁コイル式燃料噴射弁と振動
体との組合せにより、燃料の計量と微粒化を図っていた
が、このような従来の燃料供給方式によれば、部品点数
が増加してその分装置が大型化する問題がある。また、
電磁コイル式燃料噴射弁は、電磁コイル通電からプラン
ジャ吸引及び弁体の引上げ動作までに長い時間を要し、
特に機関の高速運転の如く噴射信号が数nn+sec間
隔で発せられる場合には弁の開くタイミングが遅れ、燃
料供給量が減少する問題が生じ易く、より一層の\ 高速応答化が望まれている。
このような要望に応じて、圧電素子によって励振される
 振動増幅用ホーンの中に形成された燃料通路を介して
ホーンの先端に形成された噴口に燃料を導びき、そこか
ら燃料を吸気管に噴霧供給する燃料供給装置が米国特許
第2855244号明細書。
特開昭52−25926号公報、特開昭54−1095
1号公報等に紹介されている。
この提案に係る方式では、ホーンの噴射口にボール弁を
取り付け、ホーンを駆動する圧電素子に対して、ホーン
の共振周波数に等しい周波数のパルス駆動信号を印加す
ることにより、噴射口を開いて燃料を噴射する。
このようにして、前述の提案に係る方式では、ホーンを
駆動する圧電素子に印加するパルス駆動信号の周波数を
変化させることにより、燃料供給装置の燃料流量を制御
している。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述した提案に係る燃料供給装置では、ホーンを共振さ
せて燃料を噴射させる際に、燃料噴射量の定量的な計量
可能な流量範囲が、比較的狭いという難点がある。即ち
1機関の回転数が2〜3000回転を越えると燃料流量
が多くなりすぎて、もはやこの装置では霧化できない。
また、ホーンは燃料噴射時においてのみ共振状態とされ
るので、ボール弁が閉じる直前に噴出した燃料は微粒化
されず、粗大粒子の燃料が混入するおそれがある6 本発明は、前述したようなこの種の燃料供給装置の現状
に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料の計量
可能な流量範囲を拡大し、且つ燃料の微粒化機能を向上
させた燃料供給装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前述した目的を達成するために、本発明では設定周波数
の電気振動を印加して機械振動を発生する電歪素子と、
内部に燃料通路を有し、この燃料溝路の出口側に前記機
械振動を拡大させる振動拡大面を設けてなるホーンとを
備え、これらの電歪素子及びホーンを一体的に組立てて
燃料供給装置の本体を構成すると共に、前記燃料通路の
一部には、ばね及びばねの力で弁座に圧接する燃料計量
系の弁体を装着し、且つばねは、前記機械振動が成る振
幅レベル以上になるとホーンの振動伝達系を介して励振
されてばね収縮力を発生するばね特性を有し、このばね
収縮力に基づき弁が弁座から離れて燃料を計量すると共
に、計量後に燃料通路の出口から噴射される燃料を振動
拡大面に案内する燃料案内手段を設け、この振動拡大面
にて噴射燃料を微粒化するよう設定してなる。
更に本発明では、内燃機関に取り付けられる燃料供給装
置において、吸気管に取り付けられ、圧電素子によって
変位駆動されるホーンと、該ホーンに形成され、前記吸
気管内の端部を噴射口とする燃料供給路と、前記噴射口
に設けられた弁部と、前記圧電素子に、前記ホーンの共
振周波数に等しい周波数で第1の振幅の第1のパルス駆
動信号及び該第1のパルス駆動信号に挿入され、前記ホ
ーンの共振周波数よりも低い周波数で、前記第1の振幅
よりも大きい第2の振幅の第2のパルス駆動信号を供給
する駆動信号供給手段とを有する構成となっている。
〔作用〕
このような構成によれば、電歪素子に電気振動を印加し
て機械振動(超音波振動)を発生させ、この機械振動を
ホーン或いは振動拡大面等の振動伝達系を介してばねに
伝達すると、ばねが励振されて共振し、この振動レベル
が成る振動レベル以上になると、ばね収縮現象が生じる
。このばね収縮現象は、ばねが励振時に座屈状態となる
ために生じるものと解されるが、このばね収縮力により
弁体が変位して弁座から離れる力が作用し、この時、弁
と弁座間に燃料通路内の加圧燃料がもぐり込つとする力
が作用し、これらの作用の共働作用により弁体が浮上し
て弁座から離れる゛現象が生じる。そして、弁体と弁座
間の環状流路により燃料が計量されつつ流出し燃料通路
出口より噴射される。そして、この燃料が振動拡大面方
向に案内されて、この振動拡大面に燃料が接触して超音
波振動により微粒化される。
しかして、このような装置によれば、従来単機能的に行
われていた燃料の計量化、微粒化を一つの装置で行うこ
とができ、しかも電歪素子の励振作用で弁体を瞬時に浮
上させることができるので、燃料噴射の応答速度を早め
ることができる。
また、計量後の燃料は振動拡大面の振動面に案内され確
実に霧化されるので霧化能力が高く、機関の広い運転範
囲に亘って十分な霧化性能が得られる。
更に本発明では、吸気管に取り付けられているホーンを
変位駆動する圧電素子に対して、ホーンの共振周波数に
同期して発生し、それぞれ振幅の異なる第1のパルス駆
動信号、及び第2のパルス駆動信号が印加される。
このため、ホーンは常時共振周波数の振動を行なってい
るが、第1のパルス駆動信号は振幅が小さいために、第
1のパルス駆動信号が印加された状態では、ホーンの吸
気管内の端部に設けられている噴射口は弁部により塞が
れていて、燃料の噴射は行なわれない。
この第1のパルス駆動信号に対して、ホーンの共振周波
数よりも低い周波数で、第1のパルス駆動信号の第1の
振幅よりも大きい第2の振幅を有する第2のパルス駆動
信号が所定の間隔で、駆動信号供給手段により挿入され
ている。
従って、この第2のパルス駆動信号が圧電素子に印加さ
れると、ホーンの振動が大きくなって、噴射口から弁部
が離れるので噴射口が開口し、燃料の噴射が行なわれる
前述したように、圧電素子によってホーンは常時共振周
波数の振動を行なっているので、燃料は常に微粒化され
て供給される。
また、第2のパルス駆動信号のパルス幅により。
燃料の流量が制御される。
〔実施例〕
第1図に示すように1本発明の実施例では、内燃機関の
吸気管4の吸気弁弁側に、ホーン1が取り付けられてい
る。
このホーン1は、端部に設けられている噴射口21を吸
気管4内に位置させて、吸気管4の管壁にフランジ22
により取り付けられている。
そして、このフランジ22の板面に、積層型の圧電素子
5の端面が対接され、この圧電素子5はリング6を介し
て、ボルト13及びナツト7によってホーン1に取り付
けられている。
また、ホーン1には燃料供給路23が形成され、この燃
料供給路23の端部に前述の噴射口21が形成されてい
る。
この噴射口21は内径が燃料供給路23の内径よりも小
さく形成され、噴射口21には燃料供給路23内に位置
する耐摩耗性のセラミック材のボール8の一部が嵌合さ
れ、ばね9によって噴射口21側に偏倚されて、第2図
(a)に示すように弁部が構成されている。
さらに、ホーンの噴射口21側の端部には、円錐筒状の
振動面24が形成されている。
前述の圧電素子5には、第3図に示すように駆動信号供
給手段25が接続されていて、この駆動信号供給手段2
5により供給されるパルス駆動信号によって、圧電素子
5が軸心方向に変位を繰り返し、圧電素子5の変位によ
ってホーン1が振動するような構成となっている。
即ち、第3図に示すように、空気吸入通路に設けられた
空気流量或は吸気管圧力センサなどの空気量検出装置1
4と、クランク角度センサを用いて構成される回転数検
出装置15との出力端子が、パルス幅演算装置16の入
力端子に接続され、パルス幅演算装置16の出力端子が
、パルス発生装置17の入力端子に接続されている。
このパルス発生装置17の出力端子は、トランジスタT
 r 1のベースに接続され、トランジスタTr1のコ
レクタにはバッテリ27から電圧が供給されている。
また、トランジスタTr1のエミッタは、トランジスタ
Traのコレクタに接続され、トランジスタTraのベ
ースには、発振器18の出力端子が接続されている。
そして、トランジスタTr3のエミッタが、圧電素子5
の一方の電極に接続され、圧電素子5の他方の電極はア
ースされている。
一方、パルス発生装置17の出力端子が、パルス反転装
置19の入力端子に接続され、このパルス反転装置19
の出力端子が、トランジスタTr2のベースに接続され
、トランジスタTr2のコレクタには、バッテリ28か
ら電圧が供給されている。
また、発振器18の出力端子が、パルス反転装置20の
入力端子に接続され、このパルス反転装置2oの出力端
子は、トランジスタTr4のベースに接続されている。
そして、トランジスタTriのコレクタが、前述したト
ランジスタTrzのエミッタに接続され、トランジスタ
Tr+のエミッタは、圧電素子5の前述の一方の電極に
接続されている。
このような構成の本発明の実施例において、ばね9とボ
ール8により弁部が構成され、空気量検出装置141回
転数検出装置15.パルス幅演算装置16.パルス発生
装置172発振器18.バッテリ27.28、トランジ
スタTrx、Trz。
Tra、Tr4及びパルス反転装置19.20で駆動信
号供給手段25が構成されている。
このような構成の本発明の実施例について、その動作を
次に説明する。
第4図のステップS1において、発振器18から、第8
図(3)に示すようなホーン1の共振周波数に等しい、
例えば33KHzの周波数のパルス信号e3が発せられ
、トランジスタTraのベースに入力される。
同時に、パルス反転装置20で反転された第8図(4)
に示すような、反転パルス信号e4がトランジスタTr
4のベースに入力される。
第4図のステップS2において、パルス信号e3がII
 HIIであると判定されると、ステップS3に進んで
トランジスタTr3がONとなり、トランジスタTr4
がOFFとなる。
また、ステップS2において、パルス信号e3が“L”
であると判定されると、ステップS4に進んでトランジ
スタTraがOFFとなり、トランジスタTraがON
となる。
第4図の振動制御ルーチンでは、前述の動作が繰り返し
行なわれる。
次に、第4図のステップS5において、空気量検出装置
14によって吸入空気量が、また、回転数検出装置15
によって回転数が検出され、それぞれの検出信号がパル
ス幅演算装置16に入力される、このパルス幅演算装置
16では、これらの検出信号に基づいて、ステップS6
において第5図に示すパルス幅Tiを、Kcを定数、Q
^を吸入空気量、Nを回転数として、次式により演算す
る。
Q^ Ti=KcX□            ・・・(1)
このようにして得られたパルス幅演算装置16の演算結
果に基づいて、パルス発生装置17からは、ステップS
7にパルス幅がT+で回転数Nに同期して、第8図(1
)に示すようなパルス信号e1がトランジスタTrxの
ベースに入力される。
そして、ステップS8においてパルス信号e1が118
 I+であると判定されると、ステップS9に進んでト
ランジスタTr1がONとなり、トランジスタTr2が
OFFとなる。
また、ステップS8においてパルス信号e1が11L”
であると判定されると、ステップS10に進んでトラン
ジスタTrzがOFFとなり、トランジスタTr2がO
Nとなる。
第4図の燃料量制御ルーチンでは、このような動作が繰
り返し行なわれる。
従って、パルス信号e1が′1 Hnとなる第5図にD
l及びDzで示す区間では、パルス幅Tiで設定される
時間の間、バッテリ27からの信号がトランジスタTr
zを介してトランジスタTraのコレクタに入力される
このため、トランジスタTraのエミッタには。
パルス信号e8の“H”に対応して振幅がE2の第2の
パルス駆動信号が、第9図(1)に示すように現われて
、圧電素子5に印加される。
また、パルス信号elがIgL”となる第5図にDs 
HDl g Daで示す区間では、パルス信号e8が′
H″である限り、バッテリ28からの信号がトランジス
タTrzを介してトランジスタTr4のコレクタに入力
される。
このため、トランジスタTriのエミッタには、パルス
信号e4のriH”に対応して振幅がElの第1のパル
ス駆動信号が、第9図(2)に示すように現われて、圧
電素子5に印加される。
このようにして、圧電素子5には、第6図及び第9図(
3)に示すようなパルス駆動信号が入力される。
前述のパルス駆動信号の周波数は、全域にわたって一定
でホーン1の共振周波数に一致しているので、ホーン1
は常に共振周波数で振動をしている。
しかし、第1のパルス駆動信号が印加される区間、即ち
第5図の区間Da 、Dl 、Dsでは第1のパルス駆
動信号の振幅が小さいために、第2図(a)に示すよう
に、ボール8がばね9の偏倚力で噴射口21を塞いだま
まであって、燃料供給装置の燃料供給は行なわれない。
そして、第2のパルス駆動信号が印加される区間、即ち
第5図の区間D1.Dzでは第2のパルス駆動信号の振
幅が大きいために、ホーン1の共振周波数での振動によ
ってボール8が、ばね9の偏倚力に抗して移動するため
に噴射口21が開き、第2図(b)に示すように燃料が
噴射口21から噴射される。
ホーン1内に形成されている燃料供給路23を通過して
噴射口21から噴射される燃料は、ホーン1の共振周波
数での振動によって微粒化され、特に、噴射口21の周
縁部に形成されている円錐筒状の振動面24によって効
率よく微粒化される。
このようにして、噴射口21から噴射される充分に微粒
化された燃料は、第1図に示す吸気弁2から吸入される
空気と混合されて絞り弁3を介して、内燃機関に供給さ
れる。
この際ホーン1の向きを吸気弁2の方向に向けて配設し
、噴射口21から噴射された燃料が吸気弁2全面に均一
に当たるようにすると、吸気弁2での燃料の蒸発が促進
され、均質な混合気が内燃機関に供給される。
第7図に示すように、前述したパルス幅Tiを変化させ
ることにより、噴射口21からの燃料噴射量を精度よく
計算することが出来る。
また、第2のパルス駆動信号の振幅を変化させることに
より、単位噴射量をセットして内燃機関に最適な燃料供
給状態を選択することが出来る。
発明者等の実測によると、ボール8の直径を3膿とし、
ばね9のばね定数を100g/mmとして、粒径100
ミクロン以下の燃料を計量精度よく、内燃機関に供給す
ることが出来た。
特にホーン1が常に共振周波数で振動しているために、
弁部が閉じる直前や開放の直後に噴出した。燃料も、円
錐筒状の振動面24で効率的に微粒化される。
また、燃料流量が大きい場合でも、常に共振周波数で振
動しているホーン1によって、燃料の微粒化が完全に行
なわれる。
このように、前述したパルス幅TI を内燃機関の運転
状態に合せて、(1)式のように設定することによって
空燃比を一定に保持して、内燃機関に対して効率的に燃
料の供給を行なうことが出来る。
第10図は本発明の実施例を、4気筒エンジンに適用し
た場合を示し、クランク角センサに幅の異なるスリット
を設けることにより、(1)に示すような気筒判別信号
を発生させる。
これらの気筒判別信号からθ遅延して、例えば第1気筒
のホーンに、前述のパルス幅TIのパルス信号e1を入
力させる。
これによって、第1気筒の吸気行程に同期してすでに述
べたようにして、燃料を噴射させることが出来る。
他の第2気筒乃至第4気筒についても、全く同様にして
燃料を噴射させることが可能である。
実施例では、ばねとボールでホーンの噴射口に弁部が構
成されているものについて説明したが、ホーンの噴射口
を下向きに配設し、ばねを省いて燃料の圧力によって噴
射口に押し付けられているボールだけで、弁部を構成す
ることも可能である。
本実施例によると、燃料の計量制御可能な流量範囲が拡
大され、且つ燃料の微粒化機能が向上し、内燃機関に対
して最適な噴射量で微粒化された均質な混合気を供給可
能な燃料供給装置を堤供することが出来る。
次に燃料供給装置の具体的構造を以下説明する。
先ず、振動子104の構造について第11図ないし第1
5図に基づき説明する。
振動子104は、ホーン106と積層型電歪素子107
よりなるランジュバン型の振動子で1本実施例における
振動子104は、燃料噴射を行う燃料噴射弁として利用
される。この燃料噴射弁は、近年自動車の内燃機関の燃
料供給用として開発されたもので、その動作は後述する
。ホーン106の一端には積層型電歪素子107がボル
ト116によって固定されている。積層型電歪素子10
7は、多数の電歪素子107′を積層してなり、積層型
電歪素子107の一部に電圧印加用電極110゜111
、モニタ電極112.モニタ用電歪素子(振幅検出手段
)105等が組込まれる。積層型電歪素子107は、第
12図の分解断面図に示すように、各電歪素子107′
を正電極面同士及び負極面同士向かい合わせた状態で重
ね合わせである。第13図は各電歪素子107′の両面
及び側面を表わし、同図に示すように電歪素子107′
は中心にボルト貫通孔113を有する円盤形を呈し、そ
の両面には電極用の銀電極118が塗られている。銀電
極118の片側は正電極であり、もう片側は負電極にな
っている。これらの各電極には、銀電極の処理をしない
切かき119を設ける。
切かき119の位置は、正電極側と負電極側の切かき1
19同士が互いに対向しないように配置され、また各電
歪素子107′の側面にも切かき119に対応する位置
に銀電極118a、118bが設けである。そして、こ
れらの各電歪素子107′を第14図に示すように各電
歪素子107′の正電極同士、負電極同士及び正電極側
の切かき同士、負電極側の切かき同士を向かい合せて重
ねる。このようにして積層された電歪素子107′は、
第15図に示すように銀電極118a、118bが夫々
一連となった状態で重なり合い、この状態で切かき部1
19の側面を半田のような4伝性材料でつなぐことによ
って、各電歪素子1o7′の正電極及び負電極同士を干
渉させることなく接続することができる。次に第11図
に戻り、振動子104全体の構成について説明すると、
積層型電歪素子107の一部に共通の電圧印加用の正電
極110を介在し、他端に共通の負電極111を設けで
ある。電極110,111は、例えばりん青銅板で構成
される。また、ホーン106も負電極に接地されている
モニタ用電歪素子105は、電圧が印加されない状態で
積層型電歪素子107の一部に組込まれ、また1本例で
は、一対よりなる。このモニタ用電歪素子105は、構
造的には電歪素子107′と同様の構造でモニタ用電極
112と共に負電極111と当て板8及びナツト109
の間に介在される。モニタ用電極112は電歪素子10
5の正電極を向かい合わせた面に介在され、リード線1
25を介して外部に電気的に引出されている。
しかして、積層型電歪素子107.モニタ用電歪素子1
05.各電極110〜112を重ね合わせた状態で、こ
れらの要素を慣通穴120を介してホーン106側に設
けたボルト116に挿通させ。
当て板108を介してナツト109によって締め付ける
。ホーン106の他端は、先端に近づくにつれて細くな
っており、その内部には、燃料通路106aが設けられ
ている。通路106aの一部には、直径4mのm製のボ
ール弁114及びばね115(ばね定数0 、3〜1 
kg / cffi程度)が内蔵され、ボール弁114
はばね115により弁シート106b側に付勢されて、
電歪素子107が非印加状態若しくは低振幅状態にある
時には、閉じられている。電極110及び111に周波
数電圧を印加すると、積層型電歪素子107に変位が生
じ、その変位はホーン106で拡大され、ホーン106
の先端に比較的大きな振幅の変位が発生する。特にIE
IIJI電圧の周波数とホーン共振周波数例えば30 
K Hzを一致させると、取付フランジ104aを節と
する定常的な振動が発生する。この振動により振動子全
体が共振状態となり、その振幅は、ホーン先端側で最大
となり数10ミクロンの振幅を得ることができる。ホー
ン106に設定以上の充分な振動が生ずると、ボール弁
114が浮上し、通路6aが開く。このボール弁114
の浮上の原理は、ばね115にホーン106を介して共
振周波数の強い振動が加わる、この加振時にばねに座屈
現象が生じ、この現象及びボール弁114とシート部1
06b間に通路中の加圧燃料が潜り込もうとする力の相
乗効果により生じるものと解される。このような弁開動
作により、ホーン106一端から通路106aを介して
加圧燃料が噴射される。ここで、燃料に加わる圧力は、
例えば1−3 kg/ an” 、各電歪素子107’
に、ニー印加される電圧は±75ボルト程度である。
積層型電歪索子107の変位をホーン106に有効に伝
えるため、積層型電歪素子107とホーン106を密着
させる必要がある。そのため、ホーン106を数10k
g/cmz以上のトルクで締めつける。
次に第27図により、上記構成をなすランジュバン型振
動子104を用いた共振周波数制御システムの全体的動
作を説明する。
振動子104は、前述したように積層型電歪素子107
と各素子107′に所定の周波数電圧を印加することに
より機械振動を励起し、この機械振動をホーン106に
伝達して増幅するもので、ホーン106の振幅値を最大
とするには、積層型電歪素子107とホーン106との
共振周波数を一致させて振動子全体を共振状態にする必
要がある。ところで、振動子104の共振周波数はホー
ン106等の燃料噴射部に燃料が付着するとその質量に
より振動子の負荷が変化し、ひいては振動子104の共
振周波数が変動するので、常に振動子104の共振状態
を監視し、共振周波数がずれた場合には、この変動後の
共振周波数をサーチして電歪素子107′を印加する必
要がある。
本実施例では、振動子104の共振状態の監視をモニタ
用電歪素子105及びマイクロコンピュータ101によ
り行なう。すなわち、モニタ用電歪素子105に振動子
104の機械振動を印加すれば1機械振動(振幅)の大
きさに比例した出力電圧をモニタ用電歪素子105から
取出せる。このモニタ用電歪素子105の検出電圧がマ
イクロコンピュータ101にデータとして入力されて、
後述するようにマイクロコンピュータ101にて振動子
104が共振状態にあるか否かその変動状態が監視され
、その後、共振周波数がずれている場合には、周波数制
御手段102が振動子104の積層型電歪素子107に
印加す・べき電圧が共振周波数となるように調整する。
ここで、マイクロコンピュータ1の動作に先立ち電歪素
子の特性について第21図〜第26図に基づき説明する
第21図(a)に電歪素子に電圧V o u tを加え
た場合の、電圧V。ut と電歪素子の機械的な変位Δ
Qの関係を示した。電圧V o u t を大きくする
と、はぼ直線的に変位ΔQが大きくなる。第21図(b
)は、電歪素子に機械的な力を加え、電歪素子を変形さ
せたときに、電極に発生する電圧vmと変位−ΔQの関
係を示した。電歪素子に圧縮力を加えると電歪効果によ
り正電圧が発生する。
vmと一ΔQの関係はほぼ直線的である。
第22図には、本実施例の如く積層型電歪素子107に
周波数印加電圧V o u tを加えた時の電歪素子1
07及びモニタ用電歪素子105の変位ΔQと、モニタ
用電歪素子105の変位ΔQに対応するモニタ電圧V、
の時間的変化を示した。
V o u t を時間的に正負に例えばサインカーブ
で変化させる。V o u tが大きくなると、電歪素
子の変位ΔΩも大きくなる゛。八〇が大きくなると、モ
ニタ用の電歪素子には圧縮力が加わり、負の変位を生じ
正の電圧が発生する。V o u tが小さくなる場合
では、その逆である。従って、■、の変化によって、電
歪素子の変位ΔQを求めることができる。
第23図は第22図に比べて、大きな振幅の電圧を加え
た場合である。V o u t・が負の方向の変化に対
しては、ΔU、V、の変化が直線的でない。
これは、電歪素子の特性で、負電圧の大きな変化に対し
てΔαの変化が直線的でないことによる。
この場合でもV o u tが正方向の変化に対しては
、ΔU、V、の変化は直線的に変化するので、■。
によってΔQを知ることができる。
第24図はV o u tをパルス波形で変化させた場
合のVOLltp Δ!l、V、の時間的変化を示した
この場合でもvlIによってΔQを知ることができる。
第25図にホーンが共振していないときの電歪素子の変
位ΔQとホーンの変位ΔQhの時間的変化を示した。Δ
aが大きくなるにしたがい、ΔQhも大きくなる。すな
わち、ホーンが共振していない場合でも、Δ℃がわかれ
ばΔQh を知ることができる。
第26図(a)にホーンが共振しているときの、積層型
電歪素子107への印加電圧の周波数fとホーンの振幅
Azh、積層型電歪素子の変位の振幅AQ、及びモニタ
用電歪素子のモニタ電圧A v mの振幅の関係を示し
た。共振周波数fRにおいて、A ah、 Avmが大
きくなる。これは、ホーンの変位によって、モニタ用の
電歪素子が変形するためである。すなわち、モニタ電圧
A v mが最大となるように印加電圧周波数fを制御
すれば、Ashを最大にすることができる。なお、第2
6図(c)に示すように積層型電歪素子自身の変位(振
幅)は、印加電圧の振幅に比例するので、印加電圧の周
波数fの影響を受けない。
ここで、マイクロコンピュータ1012周波数制御手段
102及び電圧増幅手段3の動作について第28図、第
29図に基づき説明する。
第28図は積層型電歪素子7に印加される電圧V o 
u tの周波数制御ルーチンのフローチャートである。
マイクロコンピュータ1は、初期設定として、ステップ
1001にて制御ルーチンのためのカウンタiをOとす
る。次にステップ1o11にて制御ルーチンiをインク
リメントする。iがインクリメントされる毎に、振動子
104の振幅検出手段(モニタ用電歪素子)105で発
生する出力電圧vlIからモニタ電圧V□、Jを数点か
ら数100点サンプルし、サンプルした中のモニタ電圧
V m l HJの最大値と最小値の差からモニタ用電
歪素子105の出力電圧V、の振幅A□を求める(ステ
ップ1021.1031)。ここで、AヨLは、A□=
 (V□、 J)□K  (vat、 J) m1nで
表わされる。第29図は、ステップ1021及び103
1の状態を波形により表わしたもので、同図に示すよう
に1点のモニタ電圧V II 11 Jをサンプリング
する時間をΔtsとし、このサンプリング時間Δtsを
1〜100μsの中から設定する。
例えば、Δtsを100μSとし、1回当りの制御ルー
チンでモニタ電圧V II l l Jを100点サン
プルして、A miを求めるとすれば、サンプリングす
る時間は、 100μs、X1X100=10 必要である。
それゆえ、周波数のサーチは10m5毎に行われること
になる。これは、燃料流量の変化に比べて同じ程度であ
るので、充分に負荷の変動に応じて制御しうろことを示
している。周波数のサーチをさらに早く行いたい場合は
、Δtsを10μsのように小さくするか、サンプル数
を10点程度に少なくすればよい。
また、負荷の変動が小さい場合には、周波数のサーチの
時間を長くすることも可能であり、またある時間ごとに
インターバルをおいて、サンプルを行ない、周波数のサ
ーチを行ってもよい。−例をあげれば、Δtsを100
μS、サンプル数を100点とし、インターバルを10
00μsとする。第19図のA ml、Am2.H””
”Ant−11Amtは、制御ルーチンがインクリメン
トiされる毎にモニタ電圧V111+7より求めた出力
電圧v1の振幅である。そして、ステップ1041.1
061にて制御ルーチン毎に現在のA wa tと前回
サンプルしたAnt−tと比較し、A m +が大きく
なっていれば、印加電圧の周波数fをホールドする(ス
テップ1091)。
またA wr tがA〔−1と同等の場合には、そのA
 m +が制御ルーチンiの繰返しで既に最大の域と判
明されていれば周波数fが同じくホールドされる。
A1が減少していれば、fをΔfだけインクリメントす
る(ステップ1071)。すなわち、fを変えて次の制
御ルーチンiにて再びモニタ電圧V m l HJをサ
ンプルし、再び共振周波数が見つかるまで制御ルーチン
iごとに共振周波数をサーチする。ここで、サーチのた
めに可変制御される周波数fが、サーチ周波数の設定上
限値fuまでに達すれば、ステップ1051.1081
を介してfを設定下限値fb まで戻し、再び、fにΔ
fをインクリメントして共振周波数のサーチを行なう。
fしは振動子の初期設定の共振周波数より小さく設定し
、fuは振動子の初期設定の共振周波数より大きく設定
し、共振周波数fに変動が生じた場合には、fu=fL
の範囲内で変動後の共振周波数fをΔJのインクリメン
トによりサーチできるようにしである。
たとえば、基準の共振周波数が30 k Hzであれば
、fuを35kHz+  fしを25kHz、  Δf
を0.1kHzに設定する。
このようにしてマイクロコンピュータ101が、モニタ
用電歪素子105の出力電圧■、の振幅の大きさにより
、振動子104が共振状態にあるか否か、ひいては積層
型電歪素子107が共振周波数で印加されているかを判
別する。そして、本実施例では、この共振状態監視法を
利用して、印加すべき共振周波数がずれた場合には、マ
イクロコンピュータ101及び周波数制御手段102の
周波数調整動作を介して、積層型電歪素子107に印加
すべき変動後の共振周波数をサーチし、この共振周波数
電圧を振動子104の積層型電歪素子107に印加する
以上のように本実施例によれば、積層型電歪素子107
にモニタ用の非電圧印加状態の電歪素子105を組込む
ことにより、振動子の機械振動の変動状態を直接検出で
きるので、振動子の共振状態監視精度を高めることがで
き、更にこの振動子の共振状態の監視を通して積層型電
歪素子に印加すべき電圧の共振周波数を負荷の変動に対
応して高精度に制御でき、例えば燃料噴射弁の如き振動
子応用機器の性能の向上化を図ることができる。
更に、モニタ用の積層型電歪素子は、積層型電歪素子の
一部に容易に組込めるので、振動子の共振状態監視手段
の組立作業工数の簡略化を図り、しかもモニタ用積層型
電歪素子105は、ボルト。
ナツト等の固着手段で積層型電歪素子107と共に重ね
合わせ状態で取付けることができるので、使用環境の厳
しい条件で使用しても、機能を損うことのなく、この種
共振状態監視手段の耐久性を向上させることができる。
第30図は、モニタシステムの他の実施例を示すシステ
ム構成図で、既述した第1実施例と同一符号は、同−或
いは共通する要素を示すものである。本実施例は、第1
実施例のシステムに更に位相制御手段130を付加した
ものである。ここで、位相制御手段130を設けたのは
、振動子の共振状態を保つには、振動子104の出力た
る機械振動(換言すればモニタ用電歪素子105の出力
電圧V、)と振動子104の積層型電歪素子107に印
加すべき共振周波数電圧V o u tの位相差0を零
にする必要があるためである。すなわち、共振周波数電
圧の増幅系は、位相特性をもっており、vlIとV o
 u tに位相差が生じることもあるので、θが零とな
るようにvoutの位相を制御する。
このような位相制御は、マイクロコンピュータ101の
位相監視動作と位相制御手段130の位相制御実行動作
により行なうもので、第31図(a)にその位相制御フ
ローチャートを示す。
本実施例において、共振周波数電圧の位相制御を行なう
場合には、先ず制御のためのルーチンカウンタiを零と
しくステップ2001)、次にiをインクリメントして
行なう(ステップ2011)。
そして、ステップ2o21にて、マイクロコンピュータ
101がモニタ電圧v1及び印加電圧V o u tの
値を1周期サンプルし、ステップ2031にてV、とV
 o u iの位相を比べる。■、とV o u tの
位相差θが零であれば、V o u tの共振周波数の
位相を現状態にホールドする(ステップ2051)。ま
た、位相差がvlI>voutであれば、ステップ20
61にて位相差θが零となるようにV。utの位相進み
制御がなされ1位相差がv、〈vol、tであれば、ス
テップ2071にて位相差Oが零となるようにV o 
u tの位相遅れ制御がなされる。この位相差の監視、
位相制御の必要性の判断及び位相制御量の演算は、マイ
クロコンピュータ101が行ない、この演算値に基づき
位相制御手段130が位相制御を実行する。本実施例で
は、制御ルーチンの位相進み量9位相遅れ量の一回当り
の加算量を設定し、位相差θが零となるまで、制御ルー
チンiをインクリメントして位相制御がなされる。
例えば、V o u tとVヨを一致させるため、V 
o u tの位相を進める場合には、 Voui t とすればよい。kは定数である。そして、このV o 
u t を、マイクロコンピュータ1の位相差制御演算
のためデジタル値に換算すれば。
Vollt+ = Voutt + G A I N 
(Voutt  Vouti−1)となり、このように
して、位相を進める。GAINは位相の進み量を決める
定数である。すなわち、θ=0となるまで、GAINを
変化させる。
逆にV o u tの位相を遅らせる場合には、Vou
t”Voutt k f Voutd tとすればよい
。kは定数である。これをデジタル値に換算すれば、 Vouti= Voutt + G A I N   
Σ  V o u t tn=1 のようにして、位相を遅らせる。0AINは位相の遅れ
量を決める定数である。すなわち、θ=0となるまで、
GAINを変化させる。またnはたとえば10〜100
とする。
本実施例によれば、前述した第1実施例の効果に加えて
、振動子104を印加する電圧の増幅系に位相特性があ
り、共振周波数V o u t とモニタ電圧V、どの
間に位相差の変動が生じても、これを自動的に一致する
ように位相補正するので、振動子の共振状態を更に確実
に保持することができる。
第32図は上記位相制御手段130の具体的回路の構成
例を示すもので、その動作波形を第33図に示す。第3
2図及び第33図を用いて、前述した位相制御動作の具
体例を説明する。
第32図に示す各段のトランジスタT r 1. T 
r 21T r31 Triは、振動子104の積層型
電歪素子107を印加する電圧V。utの増幅用トラン
ジスタ、Tt、 Tz、Taはトランスを示す。これら
の増幅素子で構成される増幅手段103は、既に共振周
波数にセットされた電圧vout を増幅して、振動子
の積層型電歪素子7に印加して振動子に機械振動を励起
させている。そして、積層型電歪素子107に組込んだ
モニタ用の電歪素子105の信号V、を増幅器の入力端
子103′に加えると共に、積層型電歪素子107に加
える印加電圧V Ou Lと上記信号(モニタ電圧)V
、が位相モニタ手段1′に送られる。ここで、増幅器の
入力端子103’に入るモニタ信号v1は、T r 1
〜T r 4及びTl〜T3を経て増幅されて、再び積
層型電歪素子7に帰還入力(印加)される。この電圧v
1の振幅は、振動子に加わる負荷(たとえば燃料流量)
の変動によって、たえず増減して変動するので、そのま
ま入力端103′に加えると、振動子の入力パワーもた
えず変動する。この変動をおさえるために、入力端に入
っているRD5Aのツェナーダイオード131によって
帰還入力電圧の上限をおさえる〔第33図(I)〕。ま
たT r aのトランジスタの後にあるツェナーダイオ
ード132によってTr4の入力が帰還入力変動に関係
なく一定になるように、リミッタ−とする〔第33図(
■)〕。
Triの出力回路は、振動子の機械共振周波数に同調す
るLC回路になっている。リミッタ−のかかった矩形波
に近い電圧vout1は、この段で正弦波の一定振幅V
out2に増幅される〔第33図(■)〕。そして次段
の駆動段で■out3にさらに増幅され〔第33図(r
v)) 、出カドランスT8を通して振動子にV o 
u tが印加される。
このような増幅系にて増幅回路自身が位相差を有するた
めに、印加電圧■。ulとモニタ電圧V、とに位相差が
生じるが、本実施例では、この位相差θを位相差モニタ
手段101′で監視し、位相差θが生じている場合には
、増幅器y&130に組込まれた位相調整回路130の
可変抵抗V Rtを調整して、位相差が零となるように
調整する。位相調整回路130は、V R1とコンデン
サCとの組合わせよりなる。
次に上記各実施例に使用される積層型電歪素子の他の具
体的態様を第16図〜第20図に基づき説明する。なお
、図中、第12図の積層型電歪素子(第1態様例)と同
一符号は、同−或いは共通する要素を示す。
第16図は積層型電歪素子107の第2態様例を示すも
ので、本例では、振幅モニタ用の電歪素子として、第1
態様例の如き1対の電歪素子105゜105を用いるか
わりに、1つの電歪素子105を使用し、モニタ用電歪
素子5の正電極と絶縁体120の間にモニタ用電極11
2を介在して、モニタ電圧V、を取出すようにしたもの
で、このような構成では、モニタ用電歪素子105が一
つで良いので、コストの低減を図り得る。
第17図は積層型電歪素子107の第3態様例を示すも
ので、本例は、上記第2態様例の電歪素子積層構造に加
えて、積層型電歪素子107とホーンの間に絶縁体12
0を介在するもので、電歪素子107の共通正電極11
0とホーンとの距離が大きくなり、正電極部からホーン
へ空中放電しにくくなる。そのため、積層型電歪素子1
07に比較的大きな電圧を印加することができる。
第18図は積層型電歪素子107の第4態様例を示すも
ので、本例は電極板を電歪素子107′間に介在させず
に電歪素子107′を多数重ね合わせ、重ね合わせによ
り形成される電歪素子107外周のリード電極118a
、118bの夫々に直接正電極線121及び負電極線1
22を接続したもので、この場合、電極板110,11
1を設ける必要がないので、構造が簡単になり、積層型
電歪素子の小型化を図ることができる。
第19図(a)、(b)、(c)は積層型電歪素子10
7の第5態様例を示すものである。本例は、各電歪素子
107′の正電極面及び負電極面同士を重ね合わせ、そ
の間に内部電極板(たとえばAg−Pd合金)126を
介在し、更に、内部電極板126の1つおきに、絶縁ガ
ラス124を接着し、その上から共通のリード電極11
8a(118b)を電気的に接続する。この絶縁ガラス
124及びリード電極1’18a、118bは、第19
図(b)に示すように、電歪素子107′の正電極面同
士の間に介在される内部電極板126(これを符号12
6aとする)と、負電極面同士の間に介在される内部電
極板126(これを符号126bとする)とに対応させ
て施されている。
そして、各リード電極118a、118bに正電極線1
21.負電極線122を接続する。このようにすれば、
リード電極118.a、118bが絶縁ガラス124の
存在により、互いに干渉することが防止され、正電極同
士及び負電極同士を接続することができる。更に、第1
9図(c)に示すように、あらかじめ、積層型電歪素子
107を電圧印加用の一群Aとモニタ用電歪素子105
の一群Bとに分割し、A群を第19図(a)、(b)の
如く構成する他に、B群にも絶縁ガラス124及びモニ
タ用リード電極118c、118d及びモニタ線128
,129をA群同様に配する。このような構造によれば
、A群の電歪素子107′に電極要素121,122,
118a、118bを介して共振周波数電圧を印加でき
、B群の電歪素子105からモニタ要素1,18c、1
18d。
122’、125を介してモニタ電圧V、を取出すこと
ができる。しかして、このような構造によれば、電歪素
子の一枚の厚さを薄くし、一体焼結することができるの
で、高品質でかつ低電圧駆動することができる。
第20図(a)〜(d)は、積層型電歪素子107の電
極配列例を示すものである。
第20図(a)は、積層型電歪素子、電歪素子107′
の同じ電極同士を向かい合わせて重ねた状態を表わし、
同じ電極同士を電圧印加用線121゜22によって接続
している。第20図(b)は。
積層型電歪素子107の一端の電差素子に電圧印加用線
の接続に行なわず、この電歪素子105にモニタ信号線
125,122’ を接続する。また、第20図(Q)
に示すように、積層型電歪素子107の両端の電歪素子
105を非電圧印加状態のままとし、この両端の電歪素
子105の一つにモニタ信号線125,122’ を接
続してもよい。
この場合、モニタ用電歪素子105の存在により印加電
歪素子107′の正電極とホーンとの距離が大きくなり
正電極部からホーンへ空中放電しにくくなる。そのため
、電歪素子に比較的大きな電圧を印加することができる
第20図(d)は、積層型電歪素子107の一端にモニ
タ用電歪素子105を配置し、モニタ用電歪素子105
の負電極側をマイカ等の絶縁体120によってホーン部
と絶縁した場合の構成を示した。この場合、モニタ用電
歪素子105は。
ホーンと電気的に絶縁されるので、ノイズ等の影響の少
ない信号vlIを得られる。このように本実施例ではラ
ンジュバン型振動子の機械振動源として積層型電歪素子
を使用しつつ、この積層型電歪素子の少なくとも1つを
非電圧印加状態のモニタ用電歪素子とする。このモニタ
用電歪素子に振動子の機械振動を伝達すれば、モニタ用
電歪素子にてこの機械振動に比例した出力電圧(電気振
動)が発生する。このモニタ用電歪素子の出力電圧の振
幅は、振動子全体すなわち積層型電歪素子とホーンとが
共振状態で振動した時に最大値となる。
従って、モニタ用電歪素子の出力電圧の振幅の大きさ、
具体的には、このモニタ用の出力電圧が最大値にあるか
否かを判別すれば、振動子が共振状態にあるか否か知る
ことができる。
そして、この共振状態監視法を用いれば、振動子負荷の
変化に起因する振動子の共振状態の変動ひいては積層型
電歪素子に印加すべき電圧の共振周波数の変動を監視で
き、更にこの共振状態監視法が応用して振動子の機械振
動源(積層型電歪素子)に印加される電圧の変動後の共
振周波数を周波数可変制御により探し出すことが可能と
なる。
また、本実施例によれば共振状態監視用のモニタ用電歪
素子を積層型電歪素子の一部を用いて構成できるので、
モニタ用電歪素子の取付作業の簡便化を図り得、しかも
、モニタ用電歪素子をボルト、ナツトその他適宜の固着
手段の締付けで積層型電歪素子と共にホーンに堅固に取
付けることができ、使用環境が厳しい条件の下でも、モ
ニタ用電歪素子に剥離が生じることなく適正な取付状態
を保持し得る。
次に、計量後の燃料を振動拡大部としての振動面に輸送
、案内する手段について説明する。
燃料は第2図(b)に示す如く、ボール弁8が弁座から
離れて噴射口21が開くと、噴射口21を通ってそれに
引き続く7字状の案内通路(輸送通路とも称す)21a
、21bを介して振動面24に供給される。
この時、燃料は図示の如く噴射口21の内壁面、案内通
路21a、21bの内壁面に沿って波状になって進む。
これによって従来の様に直接噴射口から燃料粒が霧化さ
れないで噴射されることがなくなる。
この案内通路は必ずしも必要ではなく、第11図に示す
如くシート部106bから振動面106cまでを所定の
径で所定の長さの通路106aで接続するだけでも良い
この通路が短かいと先端の吐出口から直接燃料が噴出す
る確立が高くなり、霧化性能が悪くなる。
径にもよるが種々検討したところ粒径100μm以下に
する為には、10〜15nmにするのが良い。
以上の実施例では、ホーン先端の振動面を凹状半球面と
したいわゆるパラボラ形状にしたものを説明したが、振
動面は特にこれに限定されるものではない、第34図(
a)に示す如く、フラットな振動面にすることもできる
。また第34図(Q)に示す如く、西半球面にすること
もできる。
いずれを選択するかは噴霧角θをいくらにするかによっ
て選択できる。
尚、第34図(d)の如くホーンの径を先端まで−様に
形成し端面を振動面としても良い。
ホーン外径は第1図、第11図の実施例の如く、取付フ
ランジ部から先端振動拡大部まで先細状に形成しても良
いし、この部分を−様な径の円筒として形成しても良い
第35図に示す例は、ホーン106の中心の通路内にス
ペーサ411を挿入し、スペーサ411とホーン106
との間に、3本の絞り通路412とそれに引き続く環状
通路410を形成したものである。
この様に構成するとスペーサ411がホーンと同一の振
動系として構成されるので、スペーサ411の周囲表面
にも燃料の波動流が生じ、より多量の燃料を先端の振動
面106cに供給することができる。
第36図の例は、先端が振動面106cに開口する細い
燃料通路413を複数本形成し、この通路を平偏な弁体
114で開閉する様にしたものである。
この例によれば、燃料通路長を短かくできるので装置全
体の長さを短かくできる。
この場合も燃料通路413内表面で燃料の波動流が形成
されることは必要である。
尚、スペーサにかわって、螺線状溝が刻設されたスクー
ルチップをこの案内通路に挿入することもできる。
以上説明した種々の噴射弁では燃料が十分に霧化される
ので、霧化後の燃料微粒子は指向性を持たない従って噴
射弁の振動面を吸気管の中心付近まで延設して噴射弁を
取付け、吸気流にこの微粒子を乗せる様にすると壁面付
着が防止できる。
第37〜第39図は、絞弁の上流に唯一の燃料噴射装置
を有する。いわゆる上流噴射型シングルポイントインジ
ェクションシステムに本発明になる燃料噴射弁を適用し
た例を示す。
燃料噴射弁自体は、ホーン部が、全長に亘って−様な径
を有する点、先端の振動面も実施的にホーンの径と同一
径である点及び、ボール弁の上流近傍にホーンを貫通し
て放射状にのびる燃料溢流孔を有する点で違いがあるも
のの他の構成は第11図のものと実質的に同じである。
吸気管501のインジェクションボディ部507にはそ
の略中心に形成された容器506がある。
この容器506の内壁に設けた係止部に弾性リング52
1とCリング522で噴射弁のフランジ部をはさみ付け
て噴射弁を固定する。
容器のふた507aは容器506の上方を密閉する。ふ
た507aにはゴムホース524が取付けられていて、
その先端は噴射弁F/Iの上端に開口する燃料流入口に
クリップ525で接続される。ゴムホースの他端は吸気
管の外壁に取付けられた燃料圧力調整装置513の燃料
供給口513aへ接続されている。噴射弁F/Iのホー
ンの先端は容器50’6の下部開口から吸気管内へ突出
していて、その開口とホーン外周との間はシールリング
526によってシールされている。
シールリング526と弾性リング521とによって、容
器506の下側内部空間は吸気管内の吸気通路から隔離
されている。
この隔離された内部空間はホーンに形成した貫通孔52
3によってホーン内部のボール弁上流燃料通路に連通し
ている。
512は燃料戻しパイプで容器506の内部空間と外部
の図示しない燃料通路とを接続している。
かく構成されたインジェクションボディ507は熱絶縁
体から成るガスケットを介してスロットルボディ510
と接合されている。509はスロットルボディ510の
内部に取付けられた空気制御弁としてのスロットルバル
ブである。そして、このスロットルボディは吸気マニホ
ールド515を介してエンジン516に接続されている
かくして、燃料は燃料圧力レギュレータ513の燃料導
入口513bから燃料供給口513aを通って、ゴムパ
イプ524へ導びかれ、そこから噴射弁の中心に挿通す
る燃料導管に供給される。
513Cは圧力レギュレータの燃料戻しパイプである。
ボール弁が閉じてあれば燃料導管に供給された燃料は貫
通孔523を通って容器内の外径から隔離された空間に
溢流する。この空間に溜った燃料は戻しパイプ512を
通って外部の燃料通路へ戻される。
ボール弁がホーンの共振によって弁座から浮上すると燃
料は案内通路を伝ってホーン先端の振動面に供給される
振動面の超音波振動によって微粒化された霧化状の燃料
は、吸気管を流れる空気に混合され、絞弁の周囲の通路
を通ってエンジンに供給される。
尚、燃料の流れは、第37図の逆でも良い。即ち、燃料
圧力レギュレータの燃料供給口513aをパイプ512
に接続し、容器の隔離空間1貫通孔523.噴射弁の燃
料導管、ゴムパイプ524へと導びくこともできる。こ
の場合、ボール弁の収納空間等で発生した燃料気泡がす
みやかに燃料通路から排出できる効果がある。
また、燃料戻り通路は必ずしも必要ではない。
この場合第37図の戻しパイプ512.シールリング5
26貫通孔523は不要である。
別のタイプでは、噴射弁の中心に挿入された燃料導管自
体を燃料供給用パイプと排出用パイプの二重管構造とす
ることもできる。
また別のタイプでは噴射弁の中心の燃料導管部を中実の
棒材とし、ボール弁収納空間に対応するホーンの部位に
外部との連通用貫通孔(第37図の貫通孔523と実質
的に同じ)を穿設するとともに、燃料圧力レギュレータ
からの燃料を第37図破線で示す如く直接容器506の
隔離空間へ供給し、そこから貫通孔523を介してボー
ル弁収納空間へ供給する様に構成することもできる。
尚、噴射弁のタイプは第37図のストレートタイプに限
定されることなく前掲のいずれのタイプの噴射弁を用い
ても良い。
特に絞弁上流噴射型のシングルポイントインジェクショ
ンシステムでは、振動面からの燃料の広がり角の大きい
フラット型振動面か、凸状半球面型振動面を有する噴射
弁が、好適である。
パラボラ型は、燃料の噴霧光が収束する為、エンジンの
吸気バルブを狙って噴射する様な方式のシステムに用い
て特に有効である。
更に噴射弁のボール径に対してボール弁下流の燃料案内
通路長の比を1.5〜2.0以上にすると燃料通路内壁
あるいは振動面に十分な波動流としての液膜が形成され
、噴口から直接噴出する燃料を減少させ振動面へ確実に
燃を供給できる。本実施例では、ホーンの取付ブラケッ
ト部が振動の節となる様に、構成し、その部分を原点と
してホーン先端に行くに従って振幅が増大する様に構成
している。
この結果、ホーン内部の燃料通路を流れる燃料は、振動
なしにこの通路を圧力差だけで流れる場合に比べその速
度が高くなっている。これは、通路内壁面と燃料との間
に作用する粘着力が振動の影響で低下したことによるも
のと考えられる。
この様な性質を利用すれば、ホーンの燃料通路入口部か
ら出口までの間の燃料輸送時間が短縮でき、その結果計
量から吸気管内への噴射までの時間遅れが極少に抑えら
れる。
この作用は、計量弁がホーン内部の燃料通路の途中に形
成された上記実施例に限らず、ホーン外部で計量した燃
料をホーン入口から供給する様に構成した燃料供給装置
においても得られる。
次に本発明の燃料噴射弁を駆動するのに用いる発振器の
別の具体例を第38図、第39図に基づき説明する。
第38図は、発振器の構成を、第39図(a)〜(h)
は第38図の回路の外部の波形をそれぞれ示す。
周期信号発生器38aは第39図(a)に示す如<30
kHz周期で、信号を発生している。
方カウンタ38bは10メガHzのクロック信号(マイ
クロコンピュータの発生するクロック信号)をリセット
信号Re s e tが来るまでカウントアツプしてい
る。
比較器38cは新しい周期信号が発生する毎にフリップ
フロップ38fへセット信号を出力する。
このセット信号でフリップフロップがセットされるとそ
の出力電位が”High’″レベルになる。
と同時に交流結合用のコンデンサC1,ダイオードDI
を介してカウンタ38bのRe5et端子にRe5et
信号が送られる。これによりカウンタ38bは30kH
z毎にカウンタ値がクリアされ第39図(b)に示す如
くカウントアツプとクリアとを30kHzで繰返してい
る。
このカウンタ38bの出力は比較器38eにも入力され
ており、別途比較器38eに入力されているデユーティ
信号発生器38dの設定値(例えばデユーティ50%値
)と比較し、カウンタ38bの出力がこの値に達つする
と比較器38eはフリップフロップ38fのリセット信
号を出力する。
この信号によってリセットされたフリップフロップの出
力端子の電位は” Hi g h ”レベルから”Lo
w”レベルに変化する。この状態は比較器38cからセ
ット信号が発生するまで続く。
したがってフリップフロップ38fの出力は。
周波数30kHz、duty50%の定形波となる。一
方フリップフロップ38には角度カウンタ38nの出力
でセットされ、比較器38jの出力でリセットされ、そ
の結果燃料噴射タイミングパルスを発生する。
そしてANDゲート38Qは両信号のアンドゲートとし
て作用し、その出力端子Viには燃料噴射タイミングパ
ルスの出力されている間、30k Hzの定形波パルス
状の振動電圧を発生する。
この振動電圧に応じた出力によって前掲の圧電素子5.
あるいは107が励振される。
燃料噴射タイミングパルスの形成について詳説する。角
度カウンタ38nは、噴射開始タイミングデータをもと
に各気筒判別信号とクランク角信号とからフリップフロ
ップ38にのセット信号を出力する。
本実施例では各気筒の吸気工程の前約20°の地点を噴
射開始タイミングと設定しており、この時点で角度カウ
ンタ38nからセット信号が出る。
燃料噴射パルスTi演算器C/Uはマイクロコンピュー
タで構成され、機関の運転状態に応じて、噴射パルス巾
を演算し、その演算値をTiレジスタ38gに書き込む
。この演算値の書き替えは、マイクロコンピュータの演
算周期によって決まり、所定時間毎に角度カウンタから
の信号に同期して新しい値に書き替えられる。
Tiレジスタ38gの書き替えタイミングでリセットさ
れるカウンタ38hは、フリップフロップ38kがセッ
トされると同時にセットされ、アンドゲート38iを通
過したクロック信号をカウントupする。Tiレジスタ
38gの出力とこのカウント値は比較器38jで比較さ
れカウント値がTiレジスタの値に達つすると比較器3
8jから出力が発生する。この出力でフリップフロップ
38kをリセットする。フリップフロップ38kがリセ
ットされるとその出力が“Hi g h ”レベルから
“Low”レベルに変化するが、これによってアンドゲ
ート38iからのクロック信号出力がなくなり、カウン
タ38hはその時の値に保持されたまま、角度カウンタ
38nからのリセット信号が来るまで待機する。
かくして、フリップフロップ38には、角度カウンタ3
8nから噴射開始タイミング信号が出力された時点から
比較器38jから出力が発生する時点までの間、出力が
”High”レベルとなり。
アンドゲート38Qの出力端にこの間だけ距形波パルス
を発生する。
〔発明の効果〕
以上説明した本発明によれば、微粒化の良好な燃料噴射
弁が得られる。
別の発明では、燃料の搬送速度の速い燃料噴射弁が得ら
れる。
また別の発明では、計量機能と超音波微粒化機能の両機
能を兼ね備えた燃料噴射弁を得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の吸気管への取り付は状態を示
す断面図、第2図(a)(b)は本発明の実施例の弁部
の動作状態でのそれぞれの構成を示す断面図、第3図は
本発明の実施例の駆動信号供給手段の構成を示す回路図
、第4図は本発明の実施例の動作を示すフローチャート
、第5図は本発明の実施例におけるパルス駆動信号の区
分波形図、第6図は本発明の実施例における第1のパル
ス駆動信号とこれに挿入された第2のパルス駆動信号と
の波形図、第7図は本発明の実施例における燃料噴射量
と噴射パルス幅との関係を示す園、第8図及び第9図は
本発明の実施例における駆動信号供給手段各部の信号波
形図、第10図は本発明の実施例を4気筒エンジンに適
用した場合の気筒の動作に対応した信号波形図、第11
図は本発明の適用対象となるランジュバン型振動子を用
いた燃料噴射弁の縦断面図、第12図は、本発明のラン
ジュバン型振動子の第1態様例を示す分解断面図、第1
3図は上記第1態様例に使用される電歪素子の具体例を
表わす外観図、第14図は上記電歪素子の重ね合わせ状
態を表わす分解斜視図、第15図は上記電歪素子の重ね
合わせ状態を表わす断面図、第16図はランジュバン型
振動子の第2態様例を示す分解断面図、第17図はラン
ジュバン型振動子の第3態様例を示す分解断面図、第1
8図はランジュバン型振動子の第4態様例を示す断面図
、第19図(、)はランジュバン型振動子の第5態様例
を示す斜視図、第19図(b)はその部分断面図、第1
9図(c)はその全体断面図、第20図(a)〜(d)
はランジュバン型振動子の電気的接続構造の具体例を表
わす模式図、第21図(a)は電歪素子の印加電圧と機
械的変位の関係を表わす特性線図、第21図(b)は電
歪素子に入力される機械的変位と出力電圧との関係を表
わす特性線図、第22図、第23図、第24図、第25
図及び第26図(a)、、(b)。 (Q)は、上記ランジュバン型振動子の動作状態を説明
するための波形図、第27図は本発明の振動子共振状態
監視法を採用した共振周波数制御システムの構成を表わ
すブロック図、第28図は上記共振周波数制御システム
の動作を説明するためのフローチャート、第29図は上
記共振周波数制御システムの動作を説明するための信号
波形図、第30図は共振周波数制御システムの他の例を
示すブロック図、第31図(、)は第30図の共振周波
数制御システムの動作を説明するためのフローチャート
、第31図(b)は印加電圧V o u tとモニタ電
圧vIIの位相が生じている状態を表わす波形図、第3
2図は第30図の共振周波数制御システムに用いる位相
制御回路及び増幅回路の具体例を示す回路図、第33図
(1)〜(V)は第32図の回路動作を表わす波形図で
ある。第34図(a)〜(d)は、噴射弁のホーン先端
振動面の形状と噴霧角の関係を示す図面、第35図(a
)。 (b)は、噴射弁のホーン部分の別案を示す図面。 第36図は実に別の案を示す図面、第37図は絞弁上流
に本発明になる燃料噴射弁を配置したシングルポイント
インジェクションシステムの一実施例を示す断面図、第
38図は別の発振器を示す回路図、第39図(a)〜(
h)は第38図の各部の出力波形を示す図面である。 1.106・・・ホーン、5,107・・・圧電素子、
8゜114・・・ボール弁、9,115・・・ばね、 
24,106c・・振動面。 <EL) 第 (b) J2°。 ね 秦 第 S 口 第 □時間 第 ノVルス唱”;(笥S) (?) 第 の 第 早 日 グ 第 凶 野l 第 第 圀 早 奉 ■ 第 図 第 凹 (α) (b) 第 第 S 第 の (α) 第 2? 口 第 31 (α) 口 n間 惨 目 霊 /C)、5 第・ 日 1″)6 06CL 第 3.5 日 帛 ■

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 1. 燃料輸送通路を振動子の内部に形成したものにお
    いて、前記振動子の振幅が振動子内の燃料輸送通路入口
    部から燃料輸送通路出口部に向つて増大するように構成
    したことを特徴とする内燃機関の燃料噴射弁。
  2. 2. 特許請求の範囲第1項に記載したものにおいて、
    前記燃料輸送通路の出口部が前記振動子先端の振動面に
    開口し、該振動面で燃料を微粒化する様に構成したこと
    を特徴とする内燃機関の燃料噴射弁。
  3. 3. 先端に燃料微粒化用の振動面を有する振動子、該
    振動子内に形成され前記振動面に開口する燃料輸送通路
    、該振動子内の燃料輸送通路内に配設され、前記振動子
    の所定の振動に応答して開く開閉弁手段とを有する内燃
    機関の燃料噴射弁。
  4. 4. 特許請求の範囲第3項に記載したものにおいて、
    前記振動面に開口する燃料通路からの燃料が振動面を越
    えて直進するのを制限し、該振動面に効果的に燃料を薄
    膜状に供給すべく、前記開閉弁手段と振動面間に燃料薄
    膜形成手段を設けたことを特徴とする内燃機関の燃料噴
    射弁。
  5. 5. 内燃機関の絞弁の上流に該絞弁に対面して開口す
    る燃料噴射口を有する燃料噴射弁を備えたものにおいて
    、前記燃料噴射弁を前記燃料噴口のまわりに振動面を有
    する振動子から構成し、且つこの振動子の振動を機関の
    運転状態に応じて制御する振動制御手段を設けたことを
    特徴とする燃料噴射弁付き内燃機関の燃料供給装置。
  6. 6. 特許請求の範囲第5項に記載したものにおいて、
    前記振動制御手段は機関の吸入空気量に応じて前記振動
    子の振動を制御することを特徴とする内燃機関の燃料供
    給装置。
  7. 7. 設定周波数の電気振動が印加されて機械振動を発
    生する電歪素子と、内部に燃料通路を有し、この燃料通
    路の出口側に前記機械振動を拡大させる振動拡大部を設
    けてなるホーンとを備え、前記電歪素子及びホーンを一
    体的に組立てて燃料供給装置の本体を構成すると共に、
    前記ホーンの燃料通路の一部には、ばね及び該ばねの力
    で弁座に圧接する燃料計量系の弁体を装着し、且つ前記
    ばねは、前記機械振動が或る振幅レベル以上になると前
    記ホーンの振動伝達系を介して励振されてばね収縮力を
    発生するばね特性を有し、このばね収縮力に基づき前記
    弁体が前記弁座から離れて燃料を計量すると共に、計量
    後に前記燃料通路の出口から噴射される燃料を前記振動
    拡大部に案内する燃料案内手段を設け、この振動拡大部
    にて前記噴射燃料を微粒化するよう設定してなることを
    特徴とする内燃機関の燃料噴射弁。
  8. 8. 特許請求の範囲第7項において、前記弁体は前記
    ホーン内部の燃料通路の一部に内蔵される球弁よりなり
    、前記振動拡大部は、半球椀形を呈し、前記燃料案内手
    段は、前記燃料通路の出口側を分岐させて前記半球椀状
    の振動拡大部の内周面の接線方向に向けた分岐通路より
    なる内燃機関の燃料噴射弁。
  9. 9. 内燃機関に取り付けられる燃料供給装置において
    、吸気管に取り付けられ、圧電素子によつて変位駆動さ
    れるホーンと、該ホーンに形成され、前記吸気管内の端
    部を噴射口とする燃料供給路と、前記噴射口に設けられ
    た弁部と、前記圧電素子に、前記ホーンの共振周波数に
    等しい周波数で第1の振幅の第1のパルス駆動信号及び
    該第1のパルス駆動信号に挿入され、前記ホーンの共振
    周波数よりも低い周波数で、前記第1の振幅よりも大き
    い第2の振幅の第2のパルス駆動信号を供給する駆動信
    号供給手段とを有することを特徴とする燃料供給装置。
  10. 10. ホーンの噴射口が形成される端部に、円錐筒状
    の振動面が形成されてなることを特徴とする特許請求の
    範囲第9項記載の内燃機関の燃料供給装置。
  11. 11. 所定の周波数電圧を印加して機械振動を励起す
    る電歪素子と、前記電歪素子の機械振動が伝達される振
    動増幅用のホーンとを備え、前記電歪素子に印加される
    電圧の周波数と前記ホーンの共振周波数とが一致すると
    、機械的な共振状態となるランジユバン型の振動子を備
    えた内燃機関の燃料噴射弁において、前記電歪素子とし
    て複数の電歪素子を積層してなる積層型電歪素子を使用
    し、この積層型電歪素子の少なくとも1つの電歪素子に
    電圧を印加しないで、この非電圧印加電歪素子をモニタ
    用電歪素子とし、このモニタ用電歪素子に前記振動子の
    機械振動を加えて該機械振動に比例する出力電圧を発生
    させると共に、この出力電圧の振幅の大きさから前記振
    動子の共振状態の変動を監視する手段を設けたことを特
    徴するランジユバン型振動子を備えた内燃機関の燃料噴
    射弁。
  12. 12. 内燃機関の燃料噴射弁であつて、電歪素子によ
    つて振動を与えられる振動子を有し、振動子の振幅の最
    大位置に燃料微粒化の為の振動面を有し、振動子自体が
    この振動面に燃料を輸送する輸送通路を備えており、更
    にこの輸送通路の途中に振動子が所定の振動を与えられ
    た時弁座が浮上して輸送通路を開く弁体を備えているこ
    とを特徴とする内燃機関の燃料噴射弁。
  13. 13. 機関の各シリンダに接続された各吸気マニホー
    ルドに取付けられ、各吸気マニホールドに所定のタイミ
    ングで燃料を噴射するものであつて、機関に吸入される
    空気流量に基づいて、振動タイミングパルスを形成する
    パルス形成手段と、パルス形成手段の出力に応じて所定
    振幅で所定周波数の振動電圧を発生する振動電圧発生手
    段と、この振動電圧が印加されている間所定の共振周波
    数で振動する振動体と、この振動が最大となる位置に形
    成された燃料微粒化の為の超音波振動を生じる振動面に
    上記振動体の振動に基づく波動流によつて燃料を輸送す
    る輸送通路手段と、この燃料輸送通路手段の途中にあつ
    て前記振動電圧が印加されている間振動体の振動の作用
    で弁座から浮上してこの輸送通路内の燃料の波動流を許
    す弁手段とから成る内燃機関の燃料供給装置。
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