JPH0260908A - ジフェニルジアセチレン重合体 - Google Patents

ジフェニルジアセチレン重合体

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JPH0260908A
JPH0260908A JP21054488A JP21054488A JPH0260908A JP H0260908 A JPH0260908 A JP H0260908A JP 21054488 A JP21054488 A JP 21054488A JP 21054488 A JP21054488 A JP 21054488A JP H0260908 A JPH0260908 A JP H0260908A
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JP
Japan
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polymer
diphenyldiacetylene
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diacetylene
polymerizing
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JP21054488A
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Jinichiro Kato
仁一郎 加藤
Katsuyuki Nakamura
克之 中村
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ジフェニルジアセチレン重合体に関するもの
であり、更に詳しくは、結晶性、耐熱性に優れたジフェ
ニルジアセチレン重合体に関するものである。
〔従来技術及びその問題点〕
近年、トポケミカル反応による高分子単結晶の合成は、
注目されており、この手法を用いて、種種の高弾性率を
有する材料の開発がおこなわれている。
本発明者もまた、種々の機能性ジアセチレン化合物を合
成、開発してきた。
しかしながら、これまでに合成されてきたジアセチレン
化合物の多くは、ジアセチレン基の隣にCH2−を有す
る物が多く、そのために得られたポリマーは、耐熱性は
低い。
一方、ジフェニルジアセチレンを基本骨格とする化合物
は、耐熱性や共役系の連続性及び結晶性を高める点では
興味深いが、従来知られているジフェニルジアセチレン
系化合物はほとんど固相重合性がなく、又、得られるポ
リマーの結晶性が低いためポリジアセチレン化合物の最
大の特徴である高結晶性ポリマーとは成り難い。
例えば、芳香族基を有するアミド基含有ジアセチレン化
合物 も知られているが、ポリマーへの転化率が低かったり、
また合成条件が難しい等の問題があった。
〔問題点を解決するための手段〕
そこでジアセチレン基の反応性を落さずに、高結晶性を
維持したまま重合するジフェニルジアセチレン誘導体や
その固相重合法を検討したところ、ジアセチレン基を反
応しやすい分子配列にさせるため、電子吸引基であるカ
ルボニル基側かベンゼン環についたアミド基を導入する
ことで、ジアセチレン基の反応性を高める可能性を見出
した。
更に、置換基の種類、結晶性、反応性に係わる因子を鋭
意検討した結果、 た結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は、 構造式が (ここで、R,R’ は炭素数が1から20までの一価
の有機基を示し、x、x’は水素原子、ハロゲン原子、
炭素数が1から6までの一価の有機基を示す。) を有するアミド基含有ジフェニルジアセチレンのジアセ
チレン基を重合せしめたジフェニルジアセチレン重合体
を提供するもので゛ある。
本発明において、R,R’は、炭素数が1から20まで
の一価の有機基を示し、その具体例としては、CHff
、、C2H5,CyHa、C−Hq、CsH+1゜C+
oHz+、  c’12)125゜を有するジアセチレ
ン化合物が、極めて結晶性の高いポリマーを与えること
を見い出し、さらに、結晶性の高いポリマーを与える条
件の研究を進めまた、これらの有機基R,R’の水素原
子のいくつかが、ハロゲン原子、ニトロ基、水酸基、シ
アノ基、カルボニル基、アミノ基、アミド基、エステル
基、アルコキシル基等に置換されていても良い。
これらのR,R’のうち、ジアセチレン基の反応性を高
めるためには、CH3,C2H5,C:lH?。
これらのx、x’のうち、水素結合での凝集性向上によ
るジアセチレン基の反応性アップからHが特に好ましい
本発明のモノマーであるアミド基含有ジフェニルジアセ
チレンの合成方法としては、R,R’が同一である時、 また、R,R’は、同種、異種でもよい。
同種の場合は、合成のしやすさ、結晶性の高さ等に優れ
ており、異種の場合には、合成はしにくくなるもののジ
アセチレン基の電荷密度を片寄らせるために生まれる電
気的又は光学的特性から好ましく、また液晶形成の点か
らも興味が持たれる。
本発明において、x、x’は水素原子、ハロゲン原子、
炭素数が1から6までの一価の有機基を示し、その具体
例を示すならば、H,CI、Br。
1、CH:l、CtHs、CzHt、C4Hq、CsH
++。
のような金属触媒と酸素ガスを用いて酸化カップリング
させることにより合成できる(グレイサーカップリング
)。
一方、RとR′が同一でない時、 をハロゲン化してから、酢酸銅のような金属触媒クロス
カップリング反応させることにより、合成できる。
上記合成例において、酸化カップリング反応の触媒とし
ては、銅、マンガン、コバルト塩を用いることができ、
必要に応じて、3級アミン、オキシム等の助触媒を共存
させてもよい。触媒としてはCuC1,CuC1z、C
u Iz、Cu (OOCCH3)z、 Mn Clz
、 Mn COi、  COC1zなどを用いることが
できる。
上記合成例の酸化カンプリング反応において用いる金属
触媒のモル数は、基質に対し、0.01当量から1当量
、酸素の流量は、基質1モルあたり10〜L 000m
R/ minが好ましい。この反応に用いる溶媒として
は、例えばピリジン、アセトン、メタノール等があげら
れ、他の第二の溶媒を共存させてもよい。反応時間、温
度については制限はないが、好ましくは反応時間は10
分から12時間、反応温度は一20°Cから100°C
の間である。
ミCHのエチニル水素をハロゲン化するときには、常法
に従って、次亜塩素酸アルカリ塩、次亜反応させればよ
い。
ミCHを常法のショツテン、バウマン反応させることに
より、大量かつ容易に合成できる。
ジャーナル ポリマー サイエンス ポリマーケミスト
リー エデイジョン 第19巻、第1154頁(198
1)に記載されている。
本発明において、アミド基含有ジフェニルジアセチレン
の重合(架橋)方法としては、熱重合法、光重合法、圧
力重合法等が挙げられ、必要に応じてこれらの方法を組
み合わせてもよい。
熱重合法は、モノマーをそのまま加熱するか、あるいは
適当な溶剤に分散させて熱反応させる方法であり、必要
に応じて、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性気体中
で行なわれる。重合温度としては、対応する化合物の分
解点以下であり、好ましくは、重合時間を短くするため
に分解点から5〜50°C低い温度であり、結晶性を高
めるという点では分解点から50°C〜100°C低い
温度である。
また必要に応じて、パーオキシド、アゾ化合物、ハロゲ
ン化合物等の重合促進剤を加えてもよい。
光重合法は、高エネルギーを有する光の照射によって重
合させる方法であり、光源としては、紫外線、赤外線、
電子線、X線等が挙げられる。
光源のエネルギーについては、紫外線よりも低波長の光
のものが好ましく、特に、電子線、紫外線が好ましい。
重合法としては、光をそのままモノマーに照射する方法
、あるいは適当な溶剤に分解しながら照射する方法等が
挙げられ、照射温度は千ツマ−の分解点以下、好ましく
は分解点より100°C以下の温度であればよく、照射
時間については特に制限はない。
加圧重合法は、モノマーに対し1気圧より大きな圧力を
加えて重合させる方法であり、適用圧力としては5から
100.000気圧、好ましくは200から10.00
0気圧であり、加圧手段としては固体圧、静水圧、ある
いは汎用的なプレス等を用いることができる。
重合を行う場合のモノマーの形状としては、多結晶体、
単結晶のいずれでもよいが、得られるポリマーの用途に
応じて使い分ける必要がある。
重合挙動、重合収率等の重合に関する分析については、
既存の報告、例えばNATOASIシリーズ“ポリジア
セチレン°’ D、  B100r、  R,R。
Chance、及び該底置に記載されている文献を利用
できる。
これらの重合法において、高結晶性ポリジアセチレンを
得るためには光重合法、加圧重合法が好ましく、特に光
重合法が好ましい。
〔発明の効果〕 本発明のジフェニルジアセチレン重合体は、高結晶性及
び耐熱性良好のため、光学材料、有機フィラー、導電性
材料の素材として極めて有用である。
〔実施例〕
以下に、本発明の実施例を挙げるが、本発明は以下の実
施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕 こうして得られたアミド基含有ジアセチレン化合とした
ガンマ線照射を室温で200MRad行ったところ、収
率85%で、紫色をしたポリマーが得られた。
10%メチルアミン水溶液1 kgに1molのて単離
した。その収率は、定量的であった。
このアミド0.5molをN−メチルピロリドン100
dに溶かし、これを、0.05mol の塩化銅を含む
ピリジン溶液に加え、酸素ガスを導入しながら8時間反
応させた。反応後、反応物を大量の水に注ぎ、得られた
目的物を吸引ろ過にて単離した。その収率は、96%で
あった。
250°Cで、8時間、加圧処理したところ、ポリマー
が82%の収率で得られた。
また、300°Cで、36時間、窒素気流中、熱処理す
ることにより、ポリマーが54%の収率で得られた。
以上のようにして得られたポリマーは、粉末X線回折に
より、12.3,24.4°に代表的な回折ピークを与
え、これらのピークはモノマーの回折ピークとほぼ同一
であった。
又、得られたポリマーの熱分解開始温度は、TG分析よ
り280°C以上であったが、一方、温度は約180℃
であった。
〔実施例2〕 10%メチルアミン水溶液の代りに10%エチルアミン
水溶液を用いた以外は、実施例1を繰り返した。
得られたアミドの酸クロライドからの総数率は、96%
であった。
こうして得られた七ツマ−に、コバルト60を線源とし
たガンマ線照射を室温で200MRad行ったところ収
率89%でポリマーが得られた。
得られたポリマーは、X線回折により、モノマーと同程
度の結晶性を有しており、熱分解開始温度は、285°
C以上であった。
〔実施例3〕 施例1を繰り返した。得られたアミドの酸クロライドか
らの収率は、76%であった。
こうして得られたモノマーを、300°C118時間、
アルゴン中で熱反応させたところ、98%の収率で、黒
色のポリマーが得られた。
又、コバルト60を線源としたガンマ線照射を室温で2
00MRad行ったところ、収率75%でポリマーを得
た。
熱重合で得られたポリマーは、非晶化が進んだが、ガン
マ線照射で重合したポリマーは、粉末X線回折により、
2θ=11.2.1?、8.19.6.24.1.26
.5’に代表的な回折ピークを与え、これらのピークは
七ツマ−の回折ピークとほぼ同一であった。
又、得られたポリマーの熱分解開始温度は、340°C
であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 構造式が、 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ここで、R、R′は炭素数が1から20までの一価の
    有機基を示し、X、X′は水素原子、ハロゲン原子、炭
    素数が1から6までの一価の有機基を示す。)を有する
    アミド基含有ジフェニルジアセチレンのジアセチレン基
    を重合せしめたジフェニルジアセチレン重合体
JP63210544A 1988-08-26 1988-08-26 ジフェニルジアセチレン重合体 Expired - Lifetime JPH0618829B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0352905A (ja) * 1989-07-21 1991-03-07 Asahi Chem Ind Co Ltd ジアセチレン化合物の重合方法
US5506552A (en) * 1993-11-05 1996-04-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Surface acoustic wave filter with multiple ground terminals
CN102392475A (zh) * 2011-08-25 2012-03-28 广州市香港科大霍英东研究院 一种高层建筑中水回用系统

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