JPH0260531A

JPH0260531A - ハイドロカルチャーシステム

Info

Publication number: JPH0260531A
Application number: JP63213240A
Authority: JP
Inventors: Shigeru Douno; 茂堂埜; Masashi Urano; 雅司浦野
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1988-08-26
Filing date: 1988-08-26
Publication date: 1990-03-01

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、ハイドロカルチャーの温度管理に関する。

〔従来の技術〕

第２図に示すようにハイドロカルチャーは、内側の鉢■
中に発泡煉石等の多孔質ボールからなるハイドロカルチ
ャー用ボール■を入れ、外側の鉢■下部に供給された培
養液■をハイドロカルチャー用ボール■が吸い上げるこ
とにより、植物に水分を補給し植物を育成させるもので
、用土が不用であることにより管理も容易で、見た目に
も清潔なものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、ハイドロカルチャーは、温度管理（特に冬期の
夜間）の為にヒーター等を内蔵した温度調節装置が必要
となり、設備コストがかかっている。そこで、本発明は
、放熱の温度がほぼ一定である潜熱蓄熱材をペレット状
にして多孔質ボール中に混合してハイドロカルチャー用
ボールを形成し、蓄熱材の放熱を温度管理に利用しよう
とするもので、ヒーターの如き温度調節設備の不用であ
るハイドロカルチャーシステムを提供することを目的と
している。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明の蓄熱ハイドロカル
チャーシステムにおいては、例えば第１図に示される如
き、多孔質ボール■中に蓄熱ペレット■が含まれている
ハイドロカルチャー用ボール■を使用している。この蓄
熱ペレット■は、潜熱蓄熱材を担体に含浸または膨潤さ
せたもの、あるいは、潜熱蓄熱材そのものをペレット状
にし、蓄熱材の染み出しを防止できる物質でコーティン
グしたものであるが、蓄熱ペレットとしては、実願昭６
２−２９４８９９号に記載されているように潜熱蓄熱材
含浸の架橋ポリエチレンペレットにワックスバリア性樹
脂をスプレーコーティングして得られるものが適当であ
ろう。蓄熱ペレットの必要量は、鉢容量、放熱時間、外
気温度から必要潜熱量が計算されるので、その潜熱量を
満たす蓄熱ペレット量とすれば良い。

また、この蓄熱ペレット■を混入する多孔質ボール■の
製法であるが、常温で生成されるセメント等の多孔質物
質の場合、生成前の８融状態のうちに蓄熱ペレット■を
くるみ、乾燥させることが可能であるが、発泡煉石、軽
石等、高温、高圧下で生成される多孔質物質の場合は、
蓄熱ペレット■中の潜熱蓄熱材の環境温度範囲（〜１２
０°Ｃ）を考えれば、８融状態で蓄熱ペレット■をくる
むことができないので、多孔質ボール■を生成させた後
、物理的加工を施し、蓄熱ペレット■を封入すべきであ
ろう。このような場合として、発泡煉石、軽石等高温、
高圧下で生成される多孔質物質をペレット状にし、該中
心部まで蓄熱ペレットが入る穴をあけ、この穴に蓄熱ペ
レットを充てんし、更にその上から蓄熱ペレットが外部
に出ないよう封止剤で封止する場合や、発泡煉石、軽石
等高温、高圧下で生成される多孔質物質を半球殻状にし
、蓄熱ペレットを該一対の半球殻にて両側から包持せし
めて形成する場合がある。

〔作　　用〕

上記のように構成されたハイドロカルチャー用ボールを
用いたハイドロカルチャーシステムで植物を育成させれ
ば、日中太陽光で蓄熱された蓄熱ペレットが日没後、自
ら相変態することにより放熱する。蓄熱ペレットに含ま
れている蓄熱材は、潜熱蓄熱材なので放熱温度が一定で
ある。従って、蓄熱材の相変態時には体内が一定温度に
保たれるので、保温効果だけでなく、温度管理も可能で
ある。更に、蓄熱時においても同様に潜熱蓄熱材が相変
態中の鉢内温度は一定であるので温度管理が可能である
。

〔実施例］実施例について、第２図を参照にして説明する。

ハイドロカルチャーの培養液■は内鉢■と外鉢■の間に
貯えられる。培養液■はハイドロカルチャー専用肥料を
水で処方どうりに薄めたものを使用する。この培養液は
ハイドロカルチャー用ボール■によって吸い上げられ、
根に補給される。更に、ハイドロカルチャーボール■中
に入封入された蓄熱ペレット■が日中蓄熱され夜間放熱
を行なうことにより、体内を一定温度に保つ。

〔発明の効果〕

体内の温度管理を行なうとき外部温調設備を不用とする
ハイドロカルチャーシステムを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の一実施例を示す図で、第１
図は斜視断面図、第２図は断面図である。 ■・・・ハイドロカルチャー用ボール、■・・・内側の
鉢、■・・・外側の鉢、■・・・培養液、■・・・多孔
質ボール、■・・・蓄熱ペレットコーティング皮膜、■
・・・蓄熱ペレット。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）蓄熱ペレットをセメント等多孔質物質でくるみ、
常温乾燥させたペレット状セメントボールをハイドロカ
ルチャー用ボールに使用することを特徴とするハイドロ
カルチャーシステム。
（２）発泡煉石、軽石等高温、高圧下で生成される多孔
質物質をペレット状にし、該中心部まで蓄熱ペレットが
入る穴をあけ、この穴に蓄熱ペレットを充てんし、更に
その上から蓄熱ペレットが外部に出ないよう封止剤で封
止した多孔質ボールをハイドロカルチャー用ボールに使
用することを特徴とするハイドロカルチャーシステム。
（３）発泡煉石、軽石等高温、高圧下で生成される多孔
質物質を半球殻状にし、蓄熱ペレットを該一対の半球殻
にて両側から包持せしめて形成したハイドロカルチャー
用ボールを使用することを特徴とする蓄熱ハイドロカル
チャーシステム。
（４）潜熱蓄熱剤を担体に含浸または膨潤させたもの、
あるいは、潜熱蓄熱材そのものをペレット状にし、蓄熱
材の染み出しを防止できる物質でコーティングした蓄熱
ペレットを使用することを特徴とする特許請求の範囲第
１乃至第３項記載のハイドロカルチャーシステム。