JPH0259353B2 - - Google Patents

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JPH0259353B2
JPH0259353B2 JP59179000A JP17900084A JPH0259353B2 JP H0259353 B2 JPH0259353 B2 JP H0259353B2 JP 59179000 A JP59179000 A JP 59179000A JP 17900084 A JP17900084 A JP 17900084A JP H0259353 B2 JPH0259353 B2 JP H0259353B2
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JP
Japan
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hot water
temperature
spool
water
movable stopper
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Takashi Kato
Ryuichi Kawamoto
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Aisan Industry Co Ltd
Inax Corp
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Aisan Industry Co Ltd
Inax Corp
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    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D23/00Control of temperature
    • G05D23/01Control of temperature without auxiliary power
    • G05D23/13Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures
    • G05D23/1306Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids
    • G05D23/132Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids with temperature sensing element
    • G05D23/134Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids with temperature sensing element measuring the temperature of mixed fluid
    • G05D23/1346Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids with temperature sensing element measuring the temperature of mixed fluid with manual temperature setting means
    • G05D23/1353Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids with temperature sensing element measuring the temperature of mixed fluid with manual temperature setting means combined with flow controlling means

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、混合湯水の温度が設定温度からズレ
た場合に、制御弁部のスプール内に組込まれた感
温伸縮体がこれを感知してズレを是正する方向に
スプールを移動させ、湯,水各流入路の開口面積
を調節して混合湯水の温度を自動的に設定温度に
調節するように構成した自動温度調節式の混合水
栓に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、自動温度調節式混合水栓1は、第5図に
示す如く、主要外殻2内の中央域に位置したスプ
ール6の移動により湯,水各流入路3,4の開口
面積を制御する感温伸縮体5を備えた制御弁部
B′と、該制御弁部B′の一側域に位置し上記スプ
ール6の軸方向位置をコントロールする温度設定
部A′と、上記制御弁部の他側域に位置し混合湯
水の吐出流量をコントロールする開閉弁7を備え
た流量設定部C′とを上記主要外殻2内に配設し、
上記主要外殻2の下方に設けた湯、水の各供給口
8,9と上記湯、水の各流入溝3,4との間に
夫々逆止弁部D,Eを設けて構成したものであ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、従来の自動温度調節式混合水栓1は、
流量設定部C′の開閉弁7を制御弁部B′の流出側に
設けてあるため次の如き欠点があつた。
(a) 開閉弁7の閉止動作を湯水混合状態下で行う
ため、止水状態のときに湯、水の供給圧の高い
流体が供給圧の低い流体側へ逆流することがあ
り、逆止弁D,Eが必要不可欠である。このよ
うに、逆止弁D,E及び開閉弁7を備えること
は、水栓本体1を大型化すると共にコスト高と
なる。
(b) 感温伸縮体5が配置された湯、水の混合室へ
直接に、湯、水の供給圧が作用しているため、
開閉弁7を絞つたとき、混合室内の静圧が前記
湯、水の供給圧の影響を受けて変動し、感温伸
縮体5が所謂ハンチング現象を発生するという
欠点があつた。この現象は混合湯水温度の上下
脈動を招き使用上おおいに不快感を与える。
(c) また使用開始から感温伸縮体5定常制御状態
へ至るまでの使用開始初期に、高温度の吐出水
が吐出され、極めて危険であるという欠点があ
つた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記欠点を解決するために、逆止弁
及び独立した開閉弁を何ら必要とせず、またハン
チング現象がなく、使用開始初期に高温度の吐出
水が吐出されるのを防止するようにした自動温度
調節式混合水栓の提供を目的とする。
本発明の要旨は、スプールケース内に軸方向へ
摺動自在に挿嵌されたケースと、該スプールの両
端側に形成された湯流入路及び水流入路と、前記
スプールの一端側に配置され、該スプールの軸方
向位置を設定して吐出水の温度を設定する温度設
定部と、前記スプール内を通過する流入湯水の温
度に応じてスプールを軸方向へ摺動させ、水流入
路及び湯流入路の夫々の開口面積を制御して吐出
水の温度を設定温度に自動的に調節補正する感温
伸縮体とが設けられた自動温度調節式混合水栓に
おいて、、前記水流入路を前記スプールの一端側
に設けた水弁部と前記スプールケースに設けた固
定の水弁座とで形成し、前記湯流入路を前記スプ
ールの他端側に設けた湯弁部と感温伸縮体の感温
部の外周側に遊合装着されて軸方向へ移動自在に
設けられた可動栓体の一端側の湯弁座とで形成
し、前記スプールの湯弁座形成側端部の内周面に
凹部を設けると共に、前記可動栓体の湯弁座側端
面に前記凹部へ進退自在な環状壁を設け、該環状
壁の外周面と前記凹部の内周面との間に所定寸法
の湯の初期流入制御間隙を形成し、前記可動栓体
の周側面に混合湯水の排出口を形成すると共に、
可動栓体の他端側に該可動栓体の軸方向位置を設
定する流量設定部を設けたことを特徴とする自動
温度調節式混合水栓である。
〔作用〕
使用開始前は、可動栓体が左側方向への限界位
置にあり、スプールの湯弁と湯弁座とを密着させ
ると共に、水弁と水弁座とを密着させており、完
全な止水状態である。
このような状態から流量設定ハンドルを吐水方
向へ回転させると、可動栓体がリターンスプリン
グの反発弾性力を受けて右方向へ後退し、湯弁座
がスプールの湯弁から離れて湯流入路が開口す
る。湯流入路の開口に伴い、湯は初期流入制御間
隙を通過して可動栓体の混合湯水路内へ流入す
る。
ところで、可動栓体が後退したこの使用開始直
後にあつては、初期流入制御間隙が使用開始初期
に吐出される湯の量を制限する。そのため、湯の
流入開始から感温伸縮体が定常制御状態となるま
での間(通常は0.5秒以下)の湯量は、必要最少
限となる。そして、湯の流入により感温伸縮体が
制御を開始するようになる。これにより、スプー
ルは軸方向の位置が補正され、吐出水が設定され
た温度になるように、湯流入路と水流入路との開
口面積比を決定する。スプールの移動に伴い水流
入路から流入した水は、スプール内を通過した
後、湯流入路から流入した湯と混合しつつ所望す
る温度になつて可動栓体の排出口から吐出され
る。
このように本発明の混合水栓にあつては、使用
開始初期に湯の流入量を制限するため、感温伸縮
体が定常制御状態となるまでの間に高温度の吐出
水が吐出されることはない。
吐水状態から止水する場合は、流量設定ハンド
ルを回動させて可動栓体を左方向へ移動させ、ス
プールを同様に左方向へ移動させてスプールの両
端側に設けられた湯、水の各流入路を閉塞すれば
よい。
〔実施例〕
第1図は本発明に係る自動温度調節式混合水栓
(以下、本発明混合水栓という)の実施例を示す
正面部分断面図である。混合水栓11の外殻12
は横長の筒状部が形成され、内部に複数の室を有
する。室は供給湯水の各室e,dと、流出混合湯
水室fと、温度設定部A及び流量設定部Cの各設
置室a,cとからなる。供給湯水の各室e,d
は、下方に膨出された部分d′,e′が形成され、湯
水の各供給管14,13へ接続されている。また
流出混合湯水室fは、筒状外殻12の上部に突設
した吐水管部12aに連通する。
前記温度設定部Aを構成する温調ハンドル15
は、その中心部に、内外周面上にセレーシヨン溝
を有するリング17を嵌挿して、温調スピンドル
16の左端側に形成されたセレーシヨン溝へ嵌合
され、ボルト18により締結されている。温調ス
ピンドル16は、第2図Aに示す如く、その軸方
向の中央部が中空状のスピンドルケース19に回
転自在に枢支されており、スピンドル16の鍔部
16aとセツトリング21によりスピンドルケー
ス19に対する軸方向位置を規制してある。また
スピンドルケース19の右側寄りは、第1図に示
す如く、外殻12内の設置室aに嵌挿され、鍔部
19aを設置室aの左端の内曲り鍔部12bに当
接させて固定してある。従つて、スピンドルケー
ス19と温調スピンドル16及び温調ハンドル1
5は、外殻12にその軸方向位置が規制されて取
り付けられることになる。スピンドルケース19
の中空部内には、第2図Aに示す如く、スライダ
ー24がセレーシヨン嵌合により左右移動自在に
装着されている。スライダー24は、その左端側
に形成した雌螺子24aに温調スピンドル16の
雄螺子16bを螺合してある。更にスライダー2
4は、中空部内に、リリーフスプリング26と該
リリーフスプリング26により右側方向へ付勢さ
れる円板27が内蔵され、ストツパーリング29
により円板27の飛び出しを防止してある。リリ
ーフスプリング26は、後述する止水時(第2図
B参照)における感温伸縮体34の突出子34b
の突出を吸収するためのものである。
上記構成の温度設定部Aにあつては、第1図に
示す如く、温調ハンドル15を回動させることに
より、温調スピンドル16が一体に回転し、スラ
イダー24(第2図A参照)を軸方向に移動させ
ることができるが、このスライダー24の軸方向
移動を混合湯水の温度が危険温度以上にならない
ようにするために、適宜形式のストツパー機構2
8を設けてある。
制御弁部Bは、第2図Aに示す如く、スプール
ケース36と、感温伸縮体(感温手段として内部
にワツクスを封入してある)34を備えたスプー
ル35からなる。スプール35は該ケース36内
に左右摺動自在に嵌挿されて後述するスプリング
37により常時左側方向に付勢されている。スプ
ールケース36は、左端側において前記温度設定
部Aのスピンドルケース19の右端に螺合締結3
0され、外殻12の供給湯水室e,d(第1図参
照)及び流出混合湯水室f(第1図参照)に嵌挿
してある。スプールケース36は、供給水室d
(第1図参照)に位置する外周面上の一部に円周
方向の水流入溝(スリツト状)38が穿設され、
更に供給湯室e(第1図参照)に位置する外周面
上の一部に円周方向の湯流入溝(スリツト状)3
9が穿設されている。該水流入溝38及び湯流入
溝39には、スクリーンフイルター33が夫々外
嵌されている。更に、スプールケース36の右端
寄りには円周方向の吐出口40が穿設されてい
る。前記スプール35は前後端に水弁31及び湯
弁32が形成されており、水弁31と前記スプー
ルケース36内に形成された環状の水弁座36a
とにより水流入路Gを形成し、湯弁32と後述す
る可動栓体41に一体又は別体に形成された湯弁
座41aとにより湯流入路Hを形成する。スプー
ル35は、通水孔35a,35a…を穿設しボス
部35bに感温伸縮体34を螺着してある。該感
温伸縮体34は、大径の感温部(ワツクス封入
部)34aを後述する可動栓体41の混合湯水路
41c内に配すると共に、突出子34bの先端部
を前記円板27に当接させてある。突出子34b
は封入されたワツクスの感温による膨張収縮に応
じて突出及び退入動作し、突出及び退入量が混合
水の変化量に一義的且つ直線的に比例する。後述
する可動栓体41の中空部内に挿嵌されたリター
ンスプリング37の付勢力は、前記スライダー2
4内の円板を付勢するリリーフスプリング26の
付勢力よりも小さく設定してある。このため円板
27は定常時においてストツパーリング29に圧
接係止されて位置する。
上記制御弁部Bにあつては、感温伸縮体34の
突出子34bのストロークによりスプール35の
位置が決定され、湯水流入路G,Hの開口面積比
が決定される。
流量設定部Cは、前記リターンスプリングの反
発弾性力を受ける可動栓体41の左端寄りを、前
記温度設定部Bのスプールケース36内に左右摺
動自在に挿嵌している。また可動栓体41の右端
寄りに、栓体ケース42を外嵌している。そし
て、この栓体ケース42の後端中央寄りに、調節
ねじ43を螺合し、該調節ねじ43の進退により
可動栓体41が進退するようにしている。栓体ケ
ース42は、前記外殻12の設置室c内に挿嵌さ
れ、中央寄りの螺子部42aを外殻12に螺合し
てある。前記可動栓体41の開口左端寄りには、
前記湯弁座41aの内側寄りから環状壁41bが
突設され、該環状壁41bの外周面と前記スプー
ル35の凹部35cの内周面との間には、使用開
始初期に湯の流入量を制限するための初期流入制
御間隔Iが形成されている。該環状壁41bの突
出寸法m(第2図B参照)は一般的に3〜7mmと
されると共に、初期流入制御間隙Iの寸法nは
0.5〜1.5mmとされる。更に、該環状壁41bに
は、流水スリツト41dが必要に応じて適宜周ピ
ツチに形成されている。この流水スリツト41d
は、前記初期流入制御間隙Iと協同し、使用開始
直後にあつては、湯の流入量を制限して吐出水が
高温にならないようにしている。そして、感温伸
縮体34が制御動作を開始した以後は、吐出水が
高温になる心配は全くないので、この流水スリツ
ト41dを通じて必要な湯量を確保するようにし
ている。可動栓体41は、その中空内部が混合湯
水路41cとなつていると共に、湯水混合領域4
1cの後端寄りに排出口41eが開口されてい
る。更に、可動栓体41には、その移動量を規制
するストツパー45が必要に応じて取り付けられ
ている。このストツパー45は、長孔状の吐出口
45内に遊合状態で係合し、可動栓体41の締め
過ぎによる弁体31及び32のパツキンの損傷を
防止すると共に、可動栓体41の廻り止めを防止
するようにしている。またストツパー45は、メ
ンテナンスに際し、栓体ケース42を螺脱させた
ときのリターンスプリング37の付勢力による栓
体41の飛び出しを防止する機能をも有してい
る。前記調節ねじ43は、第1図に示す如く、セ
レーシヨン軸43aに流量設定ハンドル46が係
合され、ボルト47にて締結されている。可動栓
体41は、該流量設定ハンドル46の回転による
調節ねじ43の進退に伴い、水弁座36aと湯弁
座41aとの距離Lを変化させ湯水混合水量を調
節する。
上記構成の流量設定部Cにあつては、流量設定
ハンドル46の止水方向への回転に伴い第2図B
に示す可動栓体41を左側方向への限界位置まで
移動させて前記距離Lを最少値にすると、スプー
ル35の湯弁32と湯弁座41aが密着すると共
に水弁31と水弁座36aが密着して完全に止水
状態となる。
次に、流量設定ハンドル46を止水位置から吐
水方向へ回転させると、リターンスプリング37
の反発弾性力により可動栓体41が自動的に右側
方向へ移動してスプール35が可動状態となり、
可動栓体41の移動量に対応する混合湯水量が可
動栓体41内部の混合湯水路41c内へ導かれ
る。
ところで、可動栓体41が後退した使用開始直
後にあつては、初期流入制御間隙Iが使用開始直
後に吐出される湯の量を制限する。そのため、混
合水栓の使用を開始した時点から感温伸縮体34
が定常制御状態となるまでの間(通常は0.5秒以
下)に吐出される湯の量は、必要最少限となる。
次に、湯の流入により感温伸縮体34が自動的に
制御を開始するようになる。これにより、スプー
ル35はその軸方向位置が補正され、所望する温
度の吐出水が得られるように、湯流入路Hと水流
入路Gとの開口面積比を修正する。そして、スプ
ール35の移動に伴い水流入路Gから流入した水
は、スプール35の通水孔35a,35a…を通
過した後、湯流入路Hから流入した湯と混合しつ
つ所望温度になつて可動栓体41の混合湯水路4
1c内へ導かれる。所望温度の混合湯水は、可動
栓体41の排出口41e及びスプールケース36
の流出口40を通過して第1図に示す吐水管部1
2aへ導かれ吐水口12a′から吐水する。
このように、本実施例の混合水栓にあつては、
使用開始初期に湯の流入量を制限するようにして
いる。そのため、使用開始直後に高温度の吐出水
が吐出されることはない。すなわち、この事を更
に詳しく説明すると、この種の混合水栓では、通
常は供給水圧の方が供給湯圧よりも遥かに高く設
定されており、一旦感温伸縮体34が不安定なが
らも制御動作を始めると、先行して流入した湯の
中へ供給水が直ぐに混入するようになり、流入し
た湯の量と流入した水の量とに応じた温度の温水
が吐出される。ところが、従来の場合は、湯の流
入路側に何等工夫がなされていないために、水の
流入量が十分に確保されていない使用開始初期
に、湯流入口の開度に応じた量の湯がそのまま流
入されていた。そのため、使用開始初期に流入す
る湯の量の割合が多くなり、吐出水の温度が危険
温度となつていた。ところが、本実施例の混合水
栓にあつては、前述した如く、初期流入間隙Iに
よつて使用開始初期に流入する湯の量が制限され
るので、水と混合されて吐出される混合湯水の温
度が高くなることは決してない。つまり、極めて
安全な使用が可能である。
本発明者は、前記初期流入制御間隙Iの作用を
確認するために、初期流入制御間隙Iを形成した
本発明混合水栓と初期流入制御間隙Iのない混合
水栓について、下記の条件下で吐水及び止水の繰
り返し試験を行い、次の如き結果を得た。
〔試験条件〕
(1) 流入制御間隙Iの寸法(第2図Bの参照) m=5mm,n=1mm,p=25mmφ (2) 水 圧力=4Kg/cm2,温度=20℃ (3) 湯 圧力=0.5Kg/cm2,温度=80℃ (4) 設定温度 40℃ (5) 混合湯水の温度測定箇所 第2図A中の流出口40の位置 〔試験結果〕 第3図は本発明混合水栓における混合湯水温度
の測定結果を示すグラフ、第4図は初期流入制御
間隙を設けていない混合水栓における混合湯水温
度の測定結果を示すグラフである。なお、両グラ
フにおいて、縦軸は温度を示し、横軸は時間を示
す。更に、両グラフにおいて、夫々のピーク値は
吐水開始直後の状態を示すものである。
両グラフから明らかな如く、初期流入制御間隙
を形成していない混合水栓(第4図)にあつて
は、吐水開始直後において設定温度より7〜8℃
高い混合湯水が吐水し火傷を招くのに対し、本発
明混合水栓にあつては、吐水直後において設定温
度より僅か2℃程度高い混合湯水しか吐水しなく
火傷を招くことはない。
〔発明の効果〕
以上説明したところから明らかなように、本発
明にあつては、次のような効果を奏している。
本発明の混合水栓は、水流入路及び湯流入路
を別々に止水する止水機構が採用されているた
め、従来の混合水栓において必須とされた逆止
弁及び独立した開閉弁が不要となり、水栓本体
を小型化できると共に低コストとすることがで
きる。
本発明混合水栓は、止水機構の流出側に感温
伸縮体が位置するため、供給湯水の圧力変動に
対しても感温伸縮体周囲の静圧に急激な変動を
生じさせない。その結果、本発明混合水栓は、
従来の混合水栓において発生していた所謂ハン
チング現象が皆無となり、安定した温度の混合
湯水を得ることができる。
本発明混合水栓は、初期流入制御間隙が設け
られているので、吐水操作開始直後に高温度の
温水が吐水することがなく、安定した温度の混
合湯水を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本発明に係る自動温度調節
式混合水栓の実施例を示すものであり、第1図は
全体を示す正面部分断面図、第2図A,Bは本体
の外殻内に挿嵌されるカートリツジを示す縦断面
図、第3図は吐水及び止水を繰り返したときの混
合水の温度を示すグラフ、第4図は初期流入制御
間隙がない混合水栓において吐水及び止水を繰り
返したときの混合湯水の温度を示すグラフ、第5
図は従来の自動温度調節式混合水栓の正面断面図
である。 31……水弁、32……湯弁、34……感温伸
縮体、35……スプール、35c……凹部、36
……スプールケース、36a……水弁座、41…
…可動栓体、41a……湯弁座、41b……環状
壁、41d……流水スリツト、A……温度設定
部、G……水流入路、H……湯流入路、I……初
期流入制御間隙。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 スプールケース内に軸方向へ摺動自在に挿嵌
    されたスプールと、該スプールの両端側に形成さ
    れた湯流入路及び水流入路と、前記スプールの一
    端側に配置され、該スプールの軸方向位置を設定
    して吐出水の温度を設定する温度設定部と、前記
    スプール内を通過する流入湯水の温度に応じてス
    プールを軸方向へ摺動させ、水流入路及び湯流入
    路の夫々の開口面積を制御して吐出水の温度を設
    定温度に自動的に調節補正する感温伸縮体とが設
    けられた自動温度調節式混合水栓において、前記
    水流入路を前記スプールの一端側に設けた水弁部
    と前記スプールケースに設けた固定の水弁座とで
    形成し、前記湯流入路を前記スプールの他端側に
    設けた湯弁部と感温伸縮体の感温部の外周側に遊
    合装着されて軸方向へ移動自在に設けられた可動
    栓体の一端側の湯弁座とで形成し、前記スプール
    の湯弁座形成側端部の内周面に凹部を設けると共
    に、前記可動栓体の湯弁座側端面に前記凹部へ進
    退自在な環状壁を設け、該環状壁の外周面と前記
    凹部の内周面との間に所定寸法の湯の初期流入制
    御間隙を形成し、前記可動栓体の周側面に混合湯
    水の排出口を形成すると共に、可動栓体の他端側
    に該可動栓体の軸方向位置を設定する流量設定部
    を設けたことを特徴とする自動温度調節式混合水
    栓。
JP17900084A 1984-08-28 1984-08-28 自動温度調節式混合水栓 Granted JPS6155486A (ja)

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