JPH025901A

JPH025901A - 換気装置を具えた靴

Info

Publication number: JPH025901A
Application number: JP63157763A
Authority: JP
Inventors: Hikojiro Taki; 多喜　彦次郎
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1988-06-26
Filing date: 1988-06-26
Publication date: 1990-01-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は靴に係り、詳しくは靴内部の蒸れを防止する換
気装置を具えた靴に関するものである。

（従来の技術）従来の換気装置付靴としては、靴本体の踵の部分に体重
の加除により圧縮膨張する空気ポンプ室を設け、該空気
ポンプ室に靴の外部に通じる通気穴を形成してその先端
に逆止弁を設け、一方、空気ポンプ室と靴の内部を繋ぐ
通気穴を形成し、ここに逆止弁を設けたものがある。そ
して、人間の歩行に伴う体重の加除により空気ポンプ室
を圧縮膨張させ靴の外部の空気を靴の内部に送り込み、
強制的に換気しようとするものである。なお、このよう
な換気装置付靴は、例えば特開昭６２−２６１３０１号
公報に開示されている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、このような換気装置付靴は踵の部分に空
気ポンプ室と空気排出用の逆止弁を形成しなければなら
ず、少ないスペースにこのような加工を施すのは困難で
製造が面倒であるという問題がある。また、換気装置は
発汗の多い夏期に必要で、冬期はかえって外気を導入す
るのは不都合であるが、従来のものは踵の部分に一体形
成されているため、季節に応じて取りつけ、取り外しが
できないという問題があった。

そこで、本発明は、以上の問題に鑑み、靴に簡単な加工
を施すだけで容易に製造が可能で、しかも、換気装置を
簡単に着脱でき、季節に応して取りつけ、取り外しので
きる換気装置を具えた靴を提供することを、その目的と
する。

（問題点を解決するための手段）上記問題を解決するための本発明は、靴本体の踵部側に
靴内部から靴外部に至る通気管を形成するとともに、体
重の加除により圧縮膨張する空気ポンプ室を靴本体の靴
底部に装着し、該空気ポンプ室の踵部に吸気時のみ弁を
開く吸気弁を形成して、これを前記通気管に接続し、ま
た、該空気ポンプ室の爪先側にゴム状材の薄膜を拝み合
わせ状に密着させてなる排気時のみ弁を開く排気弁を形
成したことを要旨とする。

また、空気を靴の爪先全体に行き渡らせるため、排気弁
の前側に通気溝を形成することもできる。

（作用）上述のように１本発明の換気装置を具えた靴は、空気ポ
ンプ室を靴底部の踵部側に装着し、吸気弁を靴本体の踵
部側に形成した通気管に接続することにより、換気装置
が取りつげられる。そして、人間がこの靴を履いた状態
で歩行すると、靴底部に体重が加わった状態では空気ポ
ンプ室が圧縮され、空気は排気弁より押し出され爪先側
に送り出される。また、このとき、排気弁の前側に設け
た通気溝は、空気を爪先全体に供給するのに役立つ。次
に足を上げて体重を除いた状態では、空気ポンプ室は膨
張して吸気弁から靴の外部の空気が吸い込まれる。この
作用の繰り返しにより靴内部の空気は靴本体の上端開口
部から順次化の外部へ排出され、靴内の蒸れが防止さね
、る。

（実施例）以下、本発明の一実施例を第１図〜第７図に基づいて説
明する。靴本体１はゴムまたは合成樹脂等の薄板状部材
で形成され、その内部の踵部側に、靴内部から靴外部に
至る通気管２を形成する。

すなわち、靴本体１の背面側に肉厚部を形成し、ここに
通気管２を穿設するものであって、このものは靴底部ｌ
ｂ側に、第３図に示すように靴内部と連通ずる開口部３
を形成し、後述する空気ポンプ室の吸気弁の挿入を可能
とする。

また、ここから靴の外部、例えば靴本体１の上端開口部
に至る部分は、第２図に示すように筒状とする。なお、
図中符号４は吸気弁の抜止めを図るための係止段部であ
る。

次に、空気ポンプ室５は、第６図に示すように平面形状
を靴本体１の踵の形状とほぼ合致させた偏平な中空体で
あって、例えば、ゴムの板状部材により形成し、体重の
加除により圧縮膨張するように構成される。なお、この
ような機能を発揮させるための構造としては、内部にス
ポンジ等の弾性体を入れたり、内部に隔壁を形成しても
良い。

そして、この空気ポンプ室５の踵部（後ろ側）に吸気時
のみ弁を開く吸気弁６を形成するものであって、図示の
ように空気ポンプ室５の後ろ側に管状部７を突出形成し
、この先端側に吸気弁６を形成する。吸気弁６は一例と
して第４図、第５図に示すように管状部７の内部に一対
のゴム状材の薄膜８ａ、８ｂを拝み合わせ状に密着させ
たものであって、該ゴム状薄膜８ａ、８ｂは吸気方向へ
の空気の流れは許容するが、逆方向への空気の流れは阻
止する逆止弁の作用をする。なお、この吸気弁６は上記
のものに限らず、弁蓋を用いた逆止弁等を使用しても良
い。また、図中符号６ａは前記係上段部４と係合して吸
気弁を通気管２に保持する係止頚部である。

さらに、空気ポンプ室５の爪先側（前側）には、ゴム状
材の薄膜９ａ、９ｂを拝み合わせ状に密着させた排気時
のみ弁を開く排気弁１０を形成するものであって、この
ものも前述の吸気弁６のゴム状薄膜８ａ、８ｂと同様に
逆止弁の作用をし、薄くて嵩張らないので靴本体の中で
使用できるという特徴を持つものである。なお、図示の
ものは、靴底部１ｂの幅と略同−幅で形成したものを示
したが、幅方向の一部のみ、または複数箇所に部分的に
設けても元より差し支えない。なお、靴本体ｌにおける
靴底部１ｂの排気弁５の前側には、通気溝１１を形成す
のを可とする。このものは、靴本体１の成形時に靴底部
１ｂの表面に波形の凹凸を成形することにより形成され
る。そして、空気ポンプ室５と通気溝１１の上部に通気
性を有する中敷１２を敷設し、足側への空気の流通を図
るものである。なお、この通気溝１１は中敷１２側に形
成しても良い。

上述のように構成した靴は、空気ポンプ室５が靴本体１
から着脱自在であり、夏期は空気ポンプ室５を・靴底部
１ｂの踵部側に装着し、吸気弁６を開口部３から通気管
２内に差し込んで接続する。

これによって、空気ポンプ室５は人間の歩行にともなう
体重の加除により、圧縮膨張が繰り返されて靴の外部の
空気が靴内部に導入される。また、冬期は吸気弁６を通
気管２より抜き出して空気ポンプ室５を取り出せば通常
の靴として使用できるものである。

（発明の効果）以上詳述したように、本発明の換気装置を具えた靴は、
靴本体の踵部側に靴内部から靴外部に至る通気管を形成
するとともに、体重の加除により圧縮膨張する空気ポン
プ室を靴本体の靴底部に装着し、該空気ポンプ室の踵部
に吸気時のみ弁を開く吸気弁を形成して、これを前記通
気管に接続し、また、該空気ポンプ室の爪先側にゴム状
材の薄膜を拝み合わせ状に密着させてなる排気時のみ弁
を開く排気弁を形成したものであり、このことによって
、換気装置の必要な夏期には換気装置付靴として使用し
、冬期はこれを取り除いて使用できるものである。また
、靴本体は通気管を形成するだけでよいから、製造が容
易となり、製品を廉価に市場に提供することができる効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示し、第１図は換気装置を具え
た靴を示す断面図、第２図は第１図中ＡＡ綿端面図、第
３図は第１図中Ｃ−Ｃ線端面図、第４図は吸気弁の一部
破断側面図、第５図は同しく吸気弁の平面図、第６図は
空気ポンプ室の斜視図、第７図は第１図中Ｃ−Ｃ線端面
図である。１・・・・靴本体　　　　１ｂ−・・靴底部２・・・通
気管５・・・空気ポンプ室７・・・管状部１１・・・通気溝３・・・開口部６・・・吸気弁０・・・排気弁２・・・中敷第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】１、靴本体の踵部側に靴内部から靴外部に至る通気管を
形成するとともに、体重の加除により圧縮膨張する空気
ポンプ室を靴本体の靴底部に装着し、該空気ポンプ室の
踵側に吸気時のみ弁を開く吸気弁を形成して、これを前
記通気管に接続し、また、該空気ポンプ室の爪先側にゴ
ム状材の薄膜を拝み合わせ状に密着させてなる排気時の
み弁を開く排気弁を形成したことを特徴とする換気装置
を具えた靴。２、排気弁の前側に通気溝を形成したことを特徴とする
請求項１記載の換気装置を具えた靴。