JPH025862A - 分泌可能な遺伝子発現インディケーター遺伝子産物 - Google Patents

分泌可能な遺伝子発現インディケーター遺伝子産物

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JPH025862A
JPH025862A JP1031252A JP3125289A JPH025862A JP H025862 A JPH025862 A JP H025862A JP 1031252 A JP1031252 A JP 1031252A JP 3125289 A JP3125289 A JP 3125289A JP H025862 A JPH025862 A JP H025862A
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JP
Japan
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cells
gene
dna
alkaline phosphatase
pbc12
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JP1031252A
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Joel Peter Berger
ジョエル ピーター ベルガー
Bryan Richard Cullen
ブライアン リチャード カレン
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F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
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Publication date
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    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6897Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids involving reporter genes operably linked to promoters

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、分泌可能な形態のアルカリ性ホスファターゼ
をコードするインデイケータ−(indica ter
)またはレポーター(reporter)遺伝子、該遺
伝子を含む発現ベクター、該ベクターで形質転換された
細胞、遺伝子発現が検出されるべき遺伝子系および分泌
された酵素を検出するための方法に関するものである。
真核性分子生物学における現在の研究の大部分の分野は
、転写およびボスト−転写のレベルにおける遺伝子発現
のレベルを制御する因子類の解明にある。遺伝子発現の
この定量的な測定を容易にしていた一つのアプローチは
、いわゆる“インデイケータ−”または“レポーター”
遺伝子の使用である。これらの遺伝子は、定量的に分析
され得る酵素または蛋白質をコードする。興味有るプロ
モーター、エンハンサ−、ターミネータ−または非コー
ド配列に対するこれらの融合、それに続く真核性細胞中
への構築の導入は、次いで遺伝子発現のレベルでその融
合した配列の効果の間接的測定を許容する。
E、coli  β−ガラクトシダーゼ(An らのM
ol。
Ce11.Biol、 2.1628−1632(19
B2) ) 、キサンチン−グアニンホスフォリボシル
転移酵素(chuらのNucleic Ac1ds R
es、13.2921−2930(1985) ) 、
ガラクトキナーゼ[Schjmperl iらのPro
c、Natl、Acad。
Sci、USA 79.257−2601982) )
 、インターロイキン−2[Cu1len、Ce114
6.973−982(1986) )およびチミジンキ
ナーゼ[5earleらのMo1.Ce11.Biol
5.14804489(1985) )を含み、多くの
遺伝子はインジケーター遺伝子として使用されてきてい
る。
しかしながら、これらの遺伝子のすべては欠点を有して
いる。例えば内因性の酵素活性のレベルが高かったり、
または該遺伝子の使用に基づく分析が、その実施に当っ
て大変煩雑であったりすることがある。
最も広く使用されているインデイケータ−遺伝子ハ、E
、coli酵素、クロラムフェニコールアセチル転移酵
素(cAT)である〔、GormanらのMo1.Ce
1l。
Biol、 2.1044−1051 (1982) 
) 、この酵素の主要な利点は、真核性細胞において同
等の酵素活性の欠損にあり、そのための背景的問題が存
在しない。
主な欠点は、この酵素を使用する分析において、その実
施がかなり煩雑となることである。通常、細胞の溶解、
それに続く培養および抽出工程、更に、薄層クロマトグ
ラフィの工程を必要とする。
更に、この分析方法は、放射能の使用を必要として、ま
た定量的に実施するにはかなりの費用がかかる。
アルカリ性ホスファターゼは、非常に簡単にすばやく、
また安価な比色分析によって測定できるので診断実験室
において頻繁に分析される。アルカリ性ホスファターゼ
は、通常、真核性細胞の発現からは分泌されない。従っ
て、インデイケータ−遺伝子としてのアルカリ性ホスフ
ァターゼの使用は、CATに対して正確であるので細胞
の溶解を必要とする。
インデイケータ−遺伝子が使用される遺伝学的発現系は
、組換えDNA技術の使用を介して作られる。現在の組
換えDNA手段の適用に当っては、特異的DNA配列が
適切なりNAベヒクルまたはベクター中に挿入され、宿
主細胞中に複製しうる組換えDNA分子を形成する。プ
ラスミドと称される環状二本鎖DNA分子は、ベクター
として頻繁に使用され、該組換えDNA形態の調製は、
特異的塩基配列部位においてDNAを開裂しうる制限エ
ンドヌクレアーゼ酵素の使用を伴う。挿入されるべき外
来DNAの分節およびプラスミドにおいて、制限酵素に
よって一度切断が行なわれると、2つのDNA分子は、
リガーゼとして知られている酵素によって共有結合的に
結合され得る。該組換えDNA分子の調製のための一般
的方法は、Cohenらの米国特許第4,237,22
4号、Coff1nsらの米国特許第4,304.86
3号およびMan、(atis らのMo1ecula
r Cloning:A Laboratory Ma
nual、 1982、Co1d Spring Ha
rbor Laboratoryに記載されている。そ
れらは多くの技術の情況を説明しているので、これらの
参考文献を参照して以下に示す。
−変調製された組換えDNA分子は、多くの条件が適合
する場合にのみ、挿入された遺伝子配列によって特定さ
れた生成物を調製するために使用することができる。組
換え分子が宿主細胞に適合し、従ってその中で自律的複
製を可能にする要件が主要となる。多くの最近の研究に
おいては、それが広い範囲の組換えプラスミドと適合す
るので宿主微生物としてE、coliを使用している。
使用されるベクター/宿主細胞系により、その組換えD
NA分子は、形質転換、形質導入またはトランスフェク
ションによって宿主中に導入される。
宿主細胞中の組換えプラスミドの存在の・検出は、例え
ば抗生物質耐性の様なプラスミドマーカー活性の使用を
介して都合良く達成され得る。従って、アンピシリン減
成酵素の生成をコードするプラスミドを有する宿主は、
アンピシリンを含む培地中で宿主を生育させることによ
り、非変性細胞から選択することができる。
更に、選択された制限エンドヌクレアーゼがプラスミド
を切断し、更に外来遺伝子配列が挿入される部位におい
てプラスミドが第二の抗生物質減成活性をコードする抗
生物質耐性マーカーを利用することができる。次に正確
な組換えプラスミドを含む宿主細胞は、第一の抗生物質
に対して耐性であるが第二の抗生物質としては感受性で
あることによって特徴づけられる。
宿主細胞中への組換えプラスミドの単なる挿入および修
飾された宿主の単離は、有意量の所望の遺伝子産物が生
産されるということを実質的に保証するものではない。
これが生じるためには、外来遺伝子がプロモーターと称
されるDNA転写用のプラスミドにおけるシグナル領域
に対して適切な関係において融合されていなければなら
ない。
別法として、宿主によって認識される限りにおいて、該
外来DNAは、それ自体のプロモーターを持っていても
良い。その起源がいかなるものであろうとも、プロモー
ターは、RNAポリメラーゼの結合を支配し、またそれ
ゆえメツセンジャーRN A (mRNA)の転写を“
促進”するDNA配列である。
多量のmRNAを提供することができる強力な促進があ
れば、所望の遺伝子産物の最終生産は、m RN Aか
ら蛋白質への翻訳の効率に左右される。
これは順次、mRNAに対するリボゾーム結合の効率お
よび宿主細胞内におけるmRNAの安定性に依存する。
真核性細胞においては、翻訳の効率を支配する要因は、
あまり理解されていないが、翻訳を開始するAUGコド
ンを囲む好ましい核酸の配列を含んでいるように思われ
る[Kozak、 Ce1144.283−292(1
986) ]。原核性および真核性細胞の両者において
あまり理解されていないmRNAの安定性に影響を与え
る要因もまた得ることができる蛋白質生産の量に対して
臨界的である。
現在までの組換えDNA分野における仕事の大部分は、
例えばE、coli等の細菌発現系の使用に集中してい
る。とはいえ、細菌細胞の使用は多くの好ましくない局
面を持っている。例えばE、coli中に生産される多
くの蛍白質およびポリペプチドは、ペリブラスマの空間
中に蓄積する。従って、これらの遺伝子産物の回収には
、これら細胞の粉砕が必要であり、その方法は、所望の
産物がきわめて多数の他のE、coli細胞成分から精
製されなければならないので、非能率的であり、また重
大な精製問題を引き起す。また細菌は、多くの興味有る
遺伝子産物の合成を完結しまたは多くの真核性蛋白質の
適切な形態および生物学的活性に必須である特異的ジス
ルフィド結合を形成するために必要とされ°るグリコジ
ル化を行なうことができない。
細菌発現系におけるこれらの欠陥を克服するために、遺
伝子技術者らの注目は、所望のポリペプチドおよび蛋白
質を作るためのみならず、また遺伝子発現の制御をも研
究するために、真核性宿主細胞の組換えDNAへの使用
に益々むけられている。酵母および哺乳動物の細胞のよ
うな細胞類は、培地中に所望の遺伝子産物を分泌するこ
とができ、また必須のグリコジル化工程をも行なうこと
ができる。それでもなお、組換えDNAのクローニング
および発現のための哺乳動物の細胞の使用は、解決しな
ければならない多くの技術的障害がある。
例えば細菌中で非常に有用であると立証されている内因
性のプラスミドは、高等な真核性細胞によって複製され
ない。その結果、他のアプローチを取らざるを得ない。
一つのアプローチは、E、coli と同様に容易に生
育されかつ操作され得る低級な真核性酵母、Sacch
aromyces cerevis、(aeを使用する
ことであった。酵母クローニング系が利用でき、また該
システムの使用によって、ヒトインターフェロン遺伝子
の酵母中における能率的な発現が達成されている(Hi
 tzemanらのNature 293.717−7
22(1981) )。
しかしながらインターフェロン遺伝子は、イントロンを
含まず、また酵母細胞は、イントロン、すなわちウサギ
β−グロビンを含む少なくとも一種の不均質な哺乳動物
の遺伝子を正しく転写しないということが見出されてい
る(BeggsらのNa ture283.835−8
40 (1980) )。
他のアプローチにおいては、外来遺伝子が直接取込み手
段によって哺乳動物の細胞中に挿入されている。これは
、クローン遺伝子のリン酸カルシウム共沈によって完成
されており、この方法によれば細胞の約1−2%が一般
に誘発されDNAを取り込む。しかしながら、該低い水
準の取り込みは、極めて低い水準の所望の遺伝子産物の
発現を生ずるにすぎない。哺乳動物の細胞が、チミジン
キナーゼ(tk)遺伝子(tk−細胞)が欠如している
ことが分った場合には、共形質転換によってより良い結
果を得ることができる。選択的HAT (ヒボキサンチ
ン−アミノプテリン−チミジン)培地中では成育するこ
とができないtk−細胞は、リン酸カルシウム共沈を介
してtk遺伝子を含む外因性のDNA (例えば単純ヘ
ルペスウィルスDNA)を取り込むことによってこの欠
如した酵素活性を取りもどすことができる。tkDNA
に共有的に連結され、またはこれと単に混合された他の
DNAは、また細胞によって取り込まれ、しばしば共発
現される〔ScanogosらのGene 14.1−
10 (1981)参照〕。
第三のアプローチにおいては、ウィルスゲノムが、哺乳
動物の細胞中に他の遺伝子を導入するためのベクターと
して使用されており、シミアンウィルス40 (SV4
0)、乳頭腫ウィルスおよびアデノウィルスゲノムに基
づく系が記述されている〔参考のためにAcademi
c PressSNew York[集のGeneti
cEngineering、 Vol、 3、R,Wi
ll、(amson、 pp、83−141(19B2
)中のR,W、J、RLgbyのExpression
 of C1onedGenes in Eukary
otic Ce1ls Using Vector S
ystemsDerived from Viral 
Replicous参照〕。しかしこれらの系は、限ら
れた宿主細胞の範囲の欠点を被る。更にこれらの系にお
けるウィルスの複製は、宿主細胞の死をもたらす。レト
ロウィルスDNA制御因子の使用は、これらウィルスベ
クター系の多くの欠点を回避する。
Gormanら(Proc、Na目、八cad、sci
、U、s、A、 79.6777−6781(1982
) )は、例えばラウス肉腫ウイルスロングターミナル
レピート (LTR)は、DNA−介在トランスフェク
ションによってCV−1サル腎臓細胞、ニワトリ胚線維
芽細胞、チャイニーズハムスター卵巣細胞、HeLa細
胞およびマウスNIH/3T3細胞を含む種々の細胞中
に導入しうる強いプロモーターであることを示している
本発明は、新規な分泌可能なヒト胎盤アルカリ性ホスフ
ァターゼ類、これらの分泌可能なヒト胎盤アルカリ性ホ
スファターゼ類をコードするインデイケータ−遺伝子D
NA配列、発現制御配列に有効に結合されたインジケー
ター遺伝子からなる組換え発現ベクター、該発現ベクタ
ーを含む哺乳動物の細胞類、および遺伝子発現系におけ
る該DNA配列の使用のための方法を提供するものであ
る。
更に詳しくは、本発明は、天然型のヒト胎盤アルカリ性
ホスファターゼと比べてカルボキシル末端(c−末端)
において11〜25のアミノ酸残基が削除された分泌可
能なヒト胎盤アルカリ性ホスファターゼを提供するもの
である。該削除の効果は、本発明の発現ベクターを含む
哺乳動物の細胞の膜を介して酵素の通過を許容すること
にある。好ましい実施態様においては、24のC−末端
アミノ酸残基が、天然型のヒト胎盤アルカリ性ホスファ
ターゼと比べて削除されている。
本発明のインデイケータ−遺伝子は、分泌可能な酵素類
が遺伝子を発現する細胞の培地中に出現し、すばやくま
た正確に検出されることができ、また簡単な比色分析に
より測定され得るので、以前に記載されているインデイ
ケータ−遺伝子よりも優れている。その結果として、他
のインデイケータ−遺伝子の発現産物を検出するために
一般的に要求される細胞の粉砕および面倒な生物学的検
定が回避される。
本発明は更に、 (a)  天然型のヒト胎盤アルカリ性ホスファターゼ
と比べてC−末端において11〜25のアミノ酸残基が
削除された分泌可能なヒト胎盤アルカリ性ホスファター
ゼをコードするDNA配列を含む哺乳動物細胞の培養物
を供給し、 (b)  該哺乳動物の細胞の培養物を遺伝子発現に影
響をおよぼす因子に接触させて、DNA配列の変化した
発現および培地中の変化した量の分泌可能なヒト胎盤ア
ルカリ性ホスファターゼの出現を生じさせ、 (c)  培地中の分泌可能なヒト胎盤アルカリ性ホス
ファターゼの変化した量を測定することを特徴とする遺
伝子発現に影響を与える因子の検出方法を提供するもの
である。
例証的実施態様においては、分泌可能なヒト胎盤アルカ
リ性ホスファターゼを発現する哺乳動物の細胞は、好ま
しい発現ベクターpBc12/RSV/5EAPまたは
pBc12/HIV/5EAPによって感染されている
SV40ウィルスゲノム欠損源(cO3細胞)によって
形質転換されたアフリカ緑サル腎臓細胞系である。
CO3細胞は、それらのゲノム中にSV40ラージT抗
原を含む(GluzmanのCe1l 23.175−
182(1981) )。
後者のベクターの発現は、ベクター中において旧V−1
ロングターミナルレピート(LTR) プロモーターと
相互に作用しあい分泌可能なヒト胎盤アルカリ性ホスフ
ァターゼ遺伝子の発現を大きく強化するヒト免疫不全ウ
ィルス−I(旧V−r)のトランス−作用遺伝子産物(
ta t)により影響される。該強化された遺伝子発現
は、酵素基質としてp−ニトロフェニルホスフェートを
使用し、培地の簡単な比色分析によって容易に検出され
る。
本発明の分泌可能なヒト胎盤アルカリ性ホスファターゼ
の生産は、分泌可能なヒト胎盤アルカリ性ホスファター
ゼをコードするDNA配列からなる組換えベクターを含
む哺乳動物の細胞を培養し、培養物から分泌可能なヒト
胎盤アルカリ性ホスファターゼを単離することによって
達成することができる。
本発明は、分泌可能なヒト胎盤アルカリ性ホスファター
ゼが“5EAP”と略称されている本発明の以下の記述
、実施例および以下の図面を参照することによ、ってよ
り容易に理解することができる。
第1図は、ヒト胎盤アルカリ性ホスファターゼ(PLA
’P)遺伝子および遺伝子を変異させるために使用した
オリゴデオキシヌクレオチドの塩基151゜1539の
ヌクレオチド配列を与えるものである。
5個の変異された塩基は、下線で示す;第2図は、CA
TおよびIL−2インデイケータ−遺伝子と5EAPイ
ンデイケータ−遺伝子の使用とを比較するために使用し
た種々のpBc12/I(IV発現ベクターの図式的表
示である。個々のρBCl2/HIVの構築は、pXF
3、pBI?322の誘導体欠損毒性配列中に挿入され
たSV40源複製を含むpXF310riに基づいてい
る( Hanahan、 J、Mo1.8io1.16
6.557−580(1983) ;Cu1len、前
出文献〕。ベクターpBc12/HIVはまた完全なH
IV−I LTI?″[3’およびトランス活性化応答
領域(cullen、前出文献)を含む728bp I
ITV−I LTR断片をも含む。ゲノム・ラット・プ
レプロインスリン■遺伝子(LomedicoらのCe
1118、δ45−558(1979) )から誘導さ
れた3′非−コード領域は、ポリアデニル化部位および
3′イントロン領域を提供する。インデイケータ−遺伝
子カセットが、示された様に独特のベクター11ind
IIとBam旧部位との間に挿入されていた。内部Ba
mHI部位を含む5EAPの場合、3′部位はXhol
に変化された。pBc12/RSVヘクターは、)II
V−I LTRニR3V LTI?を代えたほかは同一
である。網目状の陰影をつけた領域は、インデイケータ
−遺伝子カセット中に存在する非コード領域を示す。
第3図は、時間の関数として450nmにおける吸光度
の変化を示す感染されたCOS細胞の媒体がらの5EA
P活性の比色分析の図表表示である。検定は、それぞれ
感染されたプレートからの20IIdlの培地全量のう
ちlOμl (パネルA)および100uf(パネルB
)を用いて行なった。図は、プラスミドpBc12/H
IV/CAT(tat+) 、対照(ぬりつぶされてい
ない円); pBc12/HIV/5EAP(tat−
)(ぬりつぶされていない四角); pBc12/HI
V/5EAP(tatl(ぬりつぶされり四角)および
pBc12/RSV/5EAP (閉じられた三角)プ
レートで感染されたCO3細胞を用いて得られた結果を
示す。
第4図は、(18p)−メチオニンを用いてパルス−標
識した感染されたCOS細胞の懸濁液の溶解物からの5
EAPの免疫沈澱物の非連続性5OS−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動分析の結果を示す。図は、プラスミド
pBc12/HIV/CAT(tat+) (レーン1
)、pBc12/HIV/5EAP(tat−) (レ
−72)およびpBc12/IIIV/5EAP (t
a H) (レーン3)により感染されたCOS細胞を
用いて得られた結果を示す。レーンMは、IC(Bet
hesda Re5earch Laboratori
es、 Gaithersburg。
MO)を用いて標識した蛋白質分子量マーカーを含んで
いた。レーン1−3における試料系列は、ウサギ抗−ヒ
ト胎盤アルカリ性ホスファターゼ抗体およびS、aur
eus蛋白質Aを使用する免疫沈澱によって単離され、
そのゲルは、オートラジオグラフィーによって展開され
たものである。
本発明の5EAP類は、それらが天然型のヒト胎盤アル
カリ性ホスファターゼと比べて11〜25のC末端アミ
ノ酸残基が削除されているため、それらが生産される哺
乳動物の細胞の膜を通過するヒト胎盤アルカリ性ホスフ
ァターゼの分泌可能な形態となる。天然型の酵素中にお
けるこれらの削除されたアミノ酸残基の存在は、酵素を
ホスファチジルイノシトール−グリカン部分を介してプ
ラズマ膜の外側の片に付着させる。ヒト胎盤アルカリ性
ホスファターゼcDNAの完全なヌクレオチド配列およ
びそれらから予測されるアミノ酸配列は、KamらのP
roc、Natl、Acad、Sci、tlSA 82
.8715−8719 (1985)中に開示されてい
る。
本発明はまた、アミノ酸置換を含むがアルカリ性ホスフ
ァターゼ活性および分泌能を保有する分泌可能なヒト胎
盤アルカリ性ホスファターゼの機能的均等物ならびに遺
伝子発現活性を測定するのに使用することができる他の
アルカリ性ホスファターゼおよびその均等物を包含する
。生物学的活性を本質的に変更しない蛋白質およびポI
Jペプチド中のアミノ酸置換は、この分野で公知であり
、例えばH,NeurathおよびR,L、Hillに
よる“TheProteims 、 Academic
 Press、 New York(1979)中、特
に第14頁の第6図中に述べられている。もっとも頻繁
に観察されるアミノ酸置換は、Ala/Ser、Val
/lie、  Asp/Glu、  Thr/Ser、
  Ala/Gly、 Ala/Thr、   Ser
/八snへ   八la/Val、  Ser/Gly
、、  Tyr/Phe。
Ala/Pro、Lys/Arg、、Asp/Asn、
  Leu/Ile、  Leu/l/al、  Al
a/Glu、  Asp/Glyおよびこれらの逆であ
る。
天然型のヒト胎盤アルカリ性ホスファターゼをコードす
る遺伝子の完全なりNA配列は公知であるので本発明の
5EAPIをコードするDNA配列は、この分野におい
て公知の標準的方法、好ましくは固相法を使用すること
によって化学的に合成することができる。別法としては
、ゲノムDNAが、天然型の酵素源として役立つ。好ま
しくは天然型の遺伝子は、以丁詳細に述べる様に、鋳型
として酵素を活発に生産する細胞からのmRNAを使用
してcDNAとして調製される。次に、好ましくはMo
rinagaらのBio/Tehnology 2.6
36−639 (1984)のプライマー−支配部位−
特異的変異方法(primerdirected 5i
te−specific mutagenesis)に
よって好ましいヌクレオチド残基の削除が行なわれる。
該変異のために必要とされる合成ヌクレオチドは、Ma
tteucci およびCaruthers らのJ、
’Am、 Chem、Soc。
103.3185−3191 (1981)のホスホラ
ミダイト固形担体方法(phosphoramidit
e 5olid 5upport method)によ
って調製することができる。
その原料にかかわらず、S E A P 類をコードす
るDNAは、細菌中にクローン化され、これらのクロー
ンは、この分野においてよく知られている方法によって
同定することができる。例えば形質転換体は、使用した
ヘクターの存在によって抗生物質耐性に基づいて選択す
ることができ、または相補D N A (cDNA)プ
ローブは、ハイブリッド化技術を使用することによって
DNAを有するクローンを検出するのに使用されかつ標
識化されたDNA用に調製することができる。次いでD
NAは適当な制限酵素または酵素類を使用して切除する
ことができる。E、coli MC1061株は好まし
い宿主細菌細胞である。
適当な発現ベクター中への切除したDNAの挿入は、5
EAPRをコードするDNAおよびベクターが同一の制
限酵素または酵素類によって切断されている場合、容易
に達成することができる。その理由は、その方法によっ
て相補DNA末端が調製されるからである。これらが達
成されない場合には、切断末端の単鎖DNAが平滑末端
を得るために消化しもどすことがあり、または適当なり
NAポリメラーゼ、例えばDNAポリメラーゼIのフレ
ナラ断片を用いて単鎖の末端に充填することによっても
同様の結果が達成され得る。この様な方法においては、
平滑末端が切断されたベクターへの平滑末端結合は、酵
素、例えばT4DNAIJガーゼを用いて行なうことが
できる。
発現ベクター中へのDNAの挿入に当っては、また望ま
れる部位のいずれもが、DNA末端上にヌクレオチド配
列(リンカ−)を結合することによって調製され得る。
該リンカ−は、制限部位認識配列を含む特異的オリゴヌ
クレオチド配列から成っていてもよい。開裂されたベク
ターおよび修飾されたDNAはまた、Methods 
in Enzymology68.3−24 (197
9)中にMorrowによって述べられている様なホモ
ボリメリフク テーリングによって修飾され得る。
本発明に使用することができる哺乳動物の細胞中で使用
するのに好ましい発現ベクターには、pBc12MI、
 pBcL2BIXpSV2dhFr、 p91023
(B)、pcDVl、pR5Vcat、 pGA291
、pGA293、pGA296、pBC12/1(IV
/IL−2およびpGA300が包含されるが、これら
に制限されるものではない。ベクターpBc12111
およびpBc12/fllV/IL−2が好ましい。該
ベクターは、好ましくはトランスフェクションによって
適当な哺乳動物の宿主細胞中に導入される。
使用することができる哺乳動物の宿主細胞は、例えばヒ
トtiela、、[9およびJurkat細胞、マウス
NIH3T3およびC127細胞、CVIアフリカ緑サ
ル腎臓細胞、うすらロC1−3細胞、チャイニーズハム
スター卵巣(cHO)細胞、マウスL細胞およびCOS
細胞系を含む。COS細胞系は、以下の様に本発明の例
示的実施態様において使用される。
本発明の5EAPインデイケータ−遺伝子は、遺伝子の
上流のどんな発現ベクター制御因子の活性をも検出する
のに使用することができる。例えばこれらの遺伝子は、
レセプターまたは活性化物質の作用に敏怒な調節系上の
これら物質である配列特異的結合蛋白質の効果を研究す
るために使用され得る。これらの蛋白質は、カスケード
系の一部分であり;  tat蛋白質が該蛋白質である
かに思われる。更に該遺伝子は、相互に作用し合い、ま
た該物質の活性に影響を及ぼす他の分子の効果を検出す
るのに使用することができる。ここで使用した用語“遺
伝子発現に影響を与える因子”は、遺伝子発現に対する
それらの作用の純効果が陽性または陰性のどちらからで
あろうと全べてのこれら物質を包含するものである。
本発明の例証的実施態様においては、遺伝子発現に影響
を与える因子は、ヒト免疫不全ウィルス(Hm  ロン
グターミナルレピート(LTR) プロモーターの制御
下に遺伝子の発現を大幅に増強するのに役立つtat惑
染感染蛋白質である。適当な発現ベクター中において、
IIIV LTRプロモーターの下流に位置する本発明
のインデイケータ−遺伝子を使用することによって、プ
ロモーターおよび/またはtat遺伝子産物またはその
生産の作用に関して、薬剤、環境因子および他の遺伝子
産物の効果を監視することが可能である。該系は、 t
at蛋白質の生産またはプロモーターの機能によって妨
害されうる薬剤のスクリーニングに使用することができ
、そのためAIDSの治療のための治療上のアプローチ
を提供する。熟練した技術者らは、本発明のインデイケ
ータ−遺伝子DNA配列を有利に使用することができる
多くの系を直ちに認識するであろう。
本発明のS E A P 類が生産細胞の培地中に直接
分泌されるので、培養物の一部を分析のために簡単に取
り上げることができる。アルカリホスファターゼ検定の
いずれの方法も使用され得る。McCombおよびBo
wersのCl1n、Chem、18.97−104 
(1972)は、基質としてp−ニトロフェニルホスフ
ェートを使用して活性を測定するための最適な緩衝条件
を開示している。例えば使用することができる他の基質
は、Miska らのJ、C1tn、Chem、Cl1
n、Biochem、25.23−30 (1987)
に記載されているD−ルシフェリン0−ホスフェートで
ある。
好ましくは、検定培地は、L−ホモアルギニン巾約10
mMとされ、検定前に約65°Cで約5分間予備加熱さ
れる。この処理の効果は、哺乳動物の宿主細胞中に存在
するどんな内因性のホスファターゼ活性をも阻止するこ
とである。
夫隻桝 以下の実施例は、限定的なものではないが、分泌可能な
アルカリ性ホスファターゼをコードする遺伝子がどのよ
うに構築され、かつ発現されるか、およびこの遺伝子を
インデイケータ−遺伝子として使用することが、代表的
な遺伝子発現系における他のインデイケータ−遺伝子に
対していかに優れているかを示している。以下の一般的
方法をこれらの実施例において使用した。
別に特定しない限り、固体混合物中の固体、液体中の液
体および液体中の固体の後に与えた百分率は、それぞれ
W/W 、 V/VおよびW/Vに基づくものである。
飽和した一夜培養物からのプラスミドDNAの小規模な
単離は、BirnboimおよびDolyのNucle
icAcids Res、 7.1513−1523 
(1979)の手法に従って行なった。この手法におい
ては、分析を目的として細菌培養物から少量のDNAを
単離することができる。特記しない限り、より大量のプ
ラスミドDNAは、Clewell  らのJ、Bac
teriol、110.1135−1146(1972
)により記載されているようにして8周製された。
プラスミドDNAの開裂により得られた特定の制限酵素
断片を、1%GTG(Genetic Technol
ogyGrade−遺伝子技術グレード)アガロース(
Seaplaque。
FMCInc社、Rockland、 Maine)中
での調製用電気泳動により単離した。5 X 7.5 
cmのゲルをトリスホウ酸塩緩衝溶液中で50mMにて
1−2時間作動させ(Man、(atis らの前出文
献、454頁)、次いで該DNAを視覚化するためにl
μg7mlのヨウ化エチジウムにより染色した。適切な
ゲルの選択を行い、500μlのトリス−ホウ酸塩緩衝
溶液を入れた透析バック中に収容した。該DNAを該ト
リスホウ酸塩緩衝溶液中に電気的に溶出させ、フェノー
ルにより2回、クロロホルムにより3回抽出し、次いで
10μgのtRNA担体(酵母、BethesdaRe
search Laboratories社、Gait
hersburg%、MD)の存在下にエタノールによ
り一20°Cにて沈澱させた。
該制限酵素類、DNAポリメラーゼI (フレナラ断片
)およびT4DNAリガーゼ(T4 DN八へリメラー
ゼ)は、New England Biolabs社、
Beverly。
MAの製品であり、これらの酵素類の使用にあたっての
方法および条件は、製造者のプロトコールに依った。
制限エンドヌクレアーゼ類について、活性の単位は、消
化を37°Cで行なった場合に、全反応容積0.05d
中で60分間に1.0μgDNAの完全消化物を生成す
るために必要とする酵素量として定義する。これらのす
べての酵素用として使用した緩衝溶液(制限酵素緩衝溶
液)は、100mMのNaC1,10mMのトリス−H
CI(pH7,5)、5mMのMgC1,および1mM
の2−メルカプトエタノールからなっていた。
T4 DNA連結は、60mMのトリス−HCI(pH
7,5)、10mMのMgCh 、10mMのジチオス
レイトールおよび0.1mMのATPを含む連結緩衝溶
液中で、4°Cにて16時間行なった。T4DNAリガ
ーゼ活性の単位は、20μ2の培養混合物中、0.12
μM (300μg/m)の5’ D N A末端濃度
において、16°Cにて30分間に50%のラムダDN
Aの旧ndI[断片の連結を与えるに必要な量として定
義する。
単鎖D N A末端のフレナラ平滑末端化は、dGTP
、dATP、 dCTPおよびdTTPをそれぞれ1m
M含有するように調整した制限酵素緩衝溶液中で行なっ
た。活性の単位は、10ナノモルのデオキシリボヌクレ
オチドを37°Cにて30分間で酸不溶性の形態に転換
する量として定義する。
使用した培地は、ニューヨーク、グランドアイランドの
Grand l5land Biological C
o、社(GIBCO)のイスコブスモディファイドダル
ベッコス ミデイアム(Iscove’s Modif
ied Dulbecco s Medium(IMD
M))およびルリアブロス(LB)を包含し、5gのバ
クトーイースト抽出物、10gのバクトートリプトファ
ン(共に旧FCO社製品)およびLogのNaClを1
!あたりに含有し、pH7,5に調整されている。示さ
れているように、抗菌剤アンピシリンを50gg/mf
lの最終濃度となるように添加した。
エシェリヒアコリ菌株は、形質転換のために塩化カルシ
ウム法により調製した(Man、(atisらの前出文
献、254頁)。該細胞類は、DagertおよびEh
rlichの方法により形質転換された(Gene 6
 +23−28 (1979) )。
50mMのCaC1,,20%グリコール中に懸濁した
適合細胞の試料200μffiを、10mMのCaC1
z中に50から11000nの範囲のDNAを含む試料
100μ!と合わせた。該混合物を氷上に30分間保ち
、次いで42°Cにて2分間加温した。1雁のLBを加
え、該混合物を37°Cにて1時間熟成させた。該細胞
を、アンピシリンを有する37°CのLB寒天プレート
上に塗布し、形質転換体の選択のために37°Cにて1
6時間培養した。
COS細胞を、Butnickら(Mo1.Ce11.
Biol、 5.3009−3016(1985) )
により記載された方法を用いて感染させた。10cmの
組織培養皿に、10%の牛胎児血清(FCS) 、1%
のフンジゾーン(fungizone)(アンピシリン
BのGrand l5land Biological
Companyの商品名)および50gg/mlのゲン
タマイシンを添加したIMDM LOml中における3
X106個のCOS細胞を接種し、5%CO□の37°
C加湿培養器中で一夜培養した。該細胞を37°Cのリ
ン酸塩緩衝食塩水(PBS)により一回洗浄し、Lmg
/mlのDEAE−デクストラン(Pharmac、(
a) と感染すべきDNAとを含む37°CのPBS2
dを該細胞に加えた。次いで、該COS細胞を培養し、
30分間にわたって5分間隔で緩和な振とうを行なった
この培養後、10%のFCS、2%のフンジゾーン、5
0ggodのゲンタマイシンおよび100μ門のクロロ
キン(chloroquine)を含有する20m1の
Il’lEM (イスコブスモディファイドイーグルス
メディアム(Iscove’s Modified E
agle’s Medium))を冬服に添加した。更
に2+A時間培養した後、該培地を2.5分間、10%
のFCS、1%のフンジゾーン、50gg/mflのゲ
ンタマイシンおよび10%のジメチルスルホキシドを有
する新鮮なIMEMi音地に置き換えた。
この培地を、次いで10%のFCS、  1%のフンジ
ゾーンおよび50gg/m1.のゲンタマイシンを含有
するIM叶に置き換え、該培養物を37°Cにて72時
間培養し、次いで該細胞および培地を以下のように分析
した。
E、coli株MC1061は、八TCCから受託番号
ATCC53338のもとに自由に入手することができ
る。また、この菌株は、Ca5adabanらの(J、
Mo1.B+ol。
138.179−207(1980) )にも記載され
ている。
該COS細胞株は、ATCCから受託番号CRL 16
51のもとに自由に入手することができる。また、この
細胞株は、Gluzmanらの[Ce1l 23.17
5−182 (1981)]にも記載されている。
プライマー規制の部位支配変異生成を、Morinag
aらの前出文献に記載された方法に従って行なった。変
異生成工程を実施するために用いた合成オリゴヌクレオ
チドについては、MatteucciおよびCaru 
thersの前出文献のホスホラミダイト固体担持法に
よって調製した。
コロニーハイブリッド形成は、Man、(atisらの
前出文献312頁に記載の方法を使用して行なった。
Man、(atisらの前出文献396頁の方法による
ポリヌクレオチドキナーゼを用いてのr−(”P ) 
−ATPによる5′末端標識の後、プライマー規制の変
異生成に用いたものと同じオリゴヌクレオチドをハイブ
リッド形成のためのプローブとして使用した。
PLAP遺伝子を位置付けるために使用したより大きい
DNAプローブの標識は、ランダムプライミングキット
(International Biotechnol
ogies Inc、)を用いて製造者の指示に従い行
なった。
5EAPの酵素活性は、基質としてリン酸p−ニトロフ
ェニルを使用してMcCombらの前出文献に記載され
ているようにして測定した。培養混合物は、L−ホモア
ルギニンについて10mMとして作成し、エンドジ−ナ
スホスファターゼ活性を阻止するために、測定に先立っ
て37°Cにて10分間加温した。
アルカリ性ホスファターゼ活性の1ユニツトは、37°
Cにて1分間に加水分解される1μmolの基質に対応
している。
COS細胞の10cmプレート1枚を準備し、前述のよ
うにして感染させた。感染から60時間たって、培地の
一部を1.5 dのエッペンドルフ試験管中に移した。
該培地を、4°Cにて2分間、最高速度で遠心分離にか
けることにより澄明化させた。該澄明化された培地を、
別のエッペンドルフ試験管に移し、65°Cにて5分間
加熱した。該培地を、25°Cにて2分間最高速度で遠
心分離した。該培地を新らしいエッペンドルフ試験管に
移し、4°Cに保った。該培地試料を2つの方法により
測定した。
第1の測定においては、10μlの培地、80μ2のア
ルカリ性ホスファターゼ(AP)測定緩衝液(1,0M
 ジェタノールアミン−HCl、  pH9,8,0,
5mM hgc+□、20 g M Zn5O4)およ
び10μfの100mM Lホモアルギニンを96穴の
平底細胞培養プレート(corning)中で37°C
にて10分間前培養を行なった。
次いであらかじめ37°Cに加温したAP測定緩衝液中
の60mMリン酸p−ニトロフェニル20μ2を上記混
合物に添加した。該反応混合物の004゜5をアルチッ
ク(Artek)の自動垂直ビームプレート読取り装置
(plate reader)中で測定した。
第2の測定においては、100μ2の培地、200μl
の1.3 X A P測定緩衝液および30μρの10
0mM L−ホモアルギニンを37°Cにて前培養した
。あらかじめ37°Cに加温した1、3XAP測定緩衝
液中の174mM リン酸p−ニトロフェニル20μl
を添加し、上記と同様にして酵素反応を引続き行なった
加熱工程および測定混合物中へのし一ホモアルギニンの
封入を、内因性ホスファターゼ活性阻止のために行なっ
た。
実施例1 約500,000の独立した組換えプラークからなるλ
gtloライブラリーを、ここに参考として加える)I
uynh らのD N ACIoning:A Pra
ctical Approach。
1985年、Gloveri集、rRL、アーリントン
、バージニア、第1巻、49−78頁の方法に従って構
築した。使用した該cDNAは、ニュージャージーモン
トクレアーのMountainside Ho5pit
alから入手した単一期の胎盤から単離した胎盤ポリア
デニル化mRNAから誘導した。該cDNAを、インビ
トロにてここに参考として加えるGubler らのG
ene25.263−269頁(1983)の方法によ
り調製し、該ライブラリー構築のために約10ngを使
用した。
スクリーニングは、ヒト胎盤アルカリ性ホスファターゼ
(PLAP)の公表された配列の600−624および
1495−1521のヌクレオチド領域を含む2つのオ
リゴデオキシリボヌクレオチドを使用して塩化テトラメ
チルアンモニウム法〔woodらのProc、NaLI
^cad、sci、UsA 82.1585−1588
 (1985) )により行なった。1種類のPLAP
の対立遺伝子変異のヌクレオチド配列は、Kamらの前
出文献により開示されている。
4つの独立したクローンが得られ、それらのうち2つが
PLAPの全長挿入物を含んでいた。PLAP2.4と
命名した該挿入物のひとつの75%を、BRLゲル配列
決定系を使用してSangerらのProc、Natl
Acad、 Sci、USA 74.5463−546
7 (1977)の方法により配列決定を行なった。こ
の挿入物は、MillanのJ、Biol、 Chem
、261.3112−3115(1986)に報告され
ている対立遺伝子変異と同等であることが判明した。
実施例2 挿入物PLAP 2.4をそのクローンからEcoRI
を用いて切取り、次いでフレナラDNAポリメラーゼI
を用い、平滑末端化した。該結果物は、ヒI−PLAP
の全翻訳領域と0.7キロ塩基(kb)の3′−非翻訳
領域とを含む平滑末端化された2、3kbのcDNA断
片であった(BergerらのProc、Natl、A
cad、Sci。
USA 84.695−698(1987) )。
プラスミドpBc12/PLAPを構築するために、該
2.3kb断片をBergerらのProc、Natl
、^cad、sci 、LISA84.4885−48
89(1987) )に記載されているようにプラスミ
ドpBc12BIに挿入した。プラスミドpBC12B
Iは、真核性発現ベクターであって、細菌の複製のオリ
ジン、β−ラクタマーゼ遺伝子(アンピシリン耐性、a
mpR)、サルウィルス40の複製のオリジン、ロウス
サルコーマウイルス(Rous sarcomν1ru
s)の長期反復性の転写制御領域および染色体性のラッ
トプレプロインスリン遺伝子を含んでいる。後者は、イ
ントロンおよび効率的なポリアデニル化のシグナルとし
て寄与する。
該発現ベクターpBc12BIは、[Cu1lenのM
ethodsin Enzymology 152.6
84−704(1987) ]に記載があり、入手可能
な出発材料ベクターpBc12旧とは、該ρBCI2M
Iに存在するロウスサルコーマウイルスの長期反復から
切取った74塩基対のBstNIからH4nd[[まで
の断片を欠損する点においてのみ異なっている。この配
列の欠損または存在は、このプロモータまたはベクター
の有用性に何ら影響がない。E、coli株RPI中の
プラスミドpBc12MI は、American T
ype Cu1ture Co11ectionにブタ
ペスト条約のちとに1988年2月4日に寄託され、受
託番号ATCC67617が付与されている。
プラスミドpBc12/PLAPは、本発明の最終例証
となる発現ベクターを、数工程をもって構築するために
使用した。第1には、該発現ベクターpBc12/PL
APのある部分を除去した。第2には、PLAP遺伝子
を、該酵素の分泌された形態をコードするように変異さ
せた。最後に、変異させた遺伝子を両末端において適切
に調製された発現ベクターに容易に挿入することができ
るように変化させた。
実施例3 PLAPΔ489は、天然型酵素の24個のカルボキシ
ル末端アミノ酸残基が欠除したヒト胎盤アルカリ性ホス
ファターゼである。この変異種は、前述した部位特異性
変位生成法により、天然型PLAP遺伝子中、アミノ酸
残基489の後に停止コドンを位置づけることによって
製造された。
PLAP遺伝子の部位特異性変異生成を行なう前に、プ
ラスミドpBc12/PLAPのクロロヌクレオチド断
片が、Kpn Iを用いた制限エンドヌクレアーゼ処理
により除去された。5μgのpBc12/PLAP D
 N Aは、48単位の酵素と共に37°Cにて3時間
熟成された。
次いで該反応混合物は、0.9%アガロースゲル中にて
操作され、そして該切断されたベクターは、前述のよう
にして単離された。150ngのこのベクターは、T4
 DNAリガーゼと共に4°Cにて16時間熟成され、
該反応混合物は、E、coli株MC1061細胞を形
質転換するために使用された。
形質転換体は、アンピシリン耐性によって選択された。
プラスミドDNAは、数種のコロニーの微小溶菌(mi
ni−1ysates)を行ない、Kpnl切断の分析
、引き続き1%アガロースゲルを通して電気泳動を行な
うことによって得られた。大規模なプラスミド調製は、
クロロヌクレオチドのKpnl断片を欠除したベクター
を含む細胞から行なわれた。該プラスミドは、pBc1
2/PLAPΔKPNと命名された。
pBc12/PLAPΔKPNの部位支配変異生成を行
なうために、29量体デオキシオリゴヌクレオチドプラ
イマーが、前述のようにホスホラミダイト固体担持法に
より調製された。この29量体プライマーの配列および
DNAの変異生成されるべき領域の配列が第1図中に示
されている。該29量体プラスミドは、D N A 鎖
の一方の変異されるべき領域のそれぞれの側の塩基に対
して相補的な12デオキシヌクレオチドを含有していた
。天然型遺伝子の該29量体プライマーに含まれた5つ
の非相補的ヌクレオチド△、の変異(第1図中に下線に
より示した)は、アミノ酸残基489をコードするヌク
レオチドの後の停止コドンおよび新しい1lpa1部位
を生成したベクター中に創製した。
20ピコモルの20ffi体プライマーは、10単位の
ポリヌクレオチドキナーゼ(New England 
Biolabs社)を用いて、70mM  )リス−1
1cI、pH7,6,10mMMgCl2.5mMジチ
オスレイトールおよび100mM ATPを含む緩衝溶
液中で、15°Cにて2時間熟成することによりリン酸
化された。活性の1単位は、1ナノモルの酸不溶性32
Pの37°C130分間での生成を触媒する酵素量とし
て定義される。
変異生成処理を行なうために、20μgのpBc12/
PLAPΔKPNが、36単位のBs5HIIおよび8
4単位のKpnIと共に25111M )リス−11C
1、pH7,8,10mM MgC1,,100μg/
mlウシ血清アルブミンおよび2mMβ−メルカプトエ
タノールを含む緩衝液中で、37°Cにて24時間熟成
された。“ギャップ) (gapped)ベクタ”と呼
ばれる生成された最大のベクター断片は、1%調製用ア
ガロースゲル中で単離された。20μgのpBc12/
PLAPΔKPNは、20単位のPvu Iを用いて3
7°Cにて16時間熟成することより線形化され、フェ
ノール/クロロホルムにより抽出され、エタノール中で
沈澱され、水中に取出された。
1100nの同量の線形化およびギャップ生成プラスミ
ド類は、10μ2の水中の20倍モル過剰のリン酸化オ
リゴヌクレオチドと混合され、2μ2の10×クレナウ
緩衝液(LM NaC1,65mM  )リス−〇CI
(pH7,4)、45mM MgC1zおよび10mM
 2−メルカプトエタノール]が添加された。該混合物
は、5.30.30および5分間の連続時間において、
それぞれ100°C1室温、4°Cおよび0°Cにて処
理され、その後、該試料は、2ufの10mM ATP
、 dCTP、 dATP、 dGTPおよびTTP各
2.5mMの混合物4pl、0.5 u lのフレナラ
ポリメラーゼI (2,5単位の活性)および1μ2の
T4DNAリガーゼ(0,8単位の活性)を添加するこ
とにより20μ!の体積とした。
該混合物は、15°Cにて16時間熟成され、次いでE
、coli株MC1061を形質転換するために直接使
用された。形質転換体は、アンピシリンを有するLBア
ガロースゲル平板上にて選択され、該平板からのコロニ
ーはニトロセルロースフィルター上に移され、変異生成
処理において使用した29量体プライマーと同等の配列
の存在について、γ−[:12plATPにより標識さ
れた合成オリゴヌクレオチドキナーゼをプローブとして
選別された。
更に陽性のコロニーは、BirmboimおよびDol
yの前出文献の方法により期待されるHpa I制限部
位の存在について選別された。この処理により得られた
コロニーは、混合されたものであるため(Morina
gaらの前出文献)、陽性のDNA試料は、E、col
iMC1061の再形質転換のために使用され、得られ
たコロニーは、HpaI制限部位について再選別された
こうして同定された陽性のコロニーは、pBc12/P
LAPΔ489と命名され、5個の変異されたヌクレオ
チド以外はpBc12/PLAPΔKPNと同等であっ
た。
実施例4 最終発現ベクターの調製は、(1)修飾されたヒトアル
カリ性ホスファターゼ遺伝子を挿入可能なベクターの調
製、(2)移動可能なヒトアルカリ性ホスファターゼ遺
伝子断片を得るためのヒトアルカリ性ホスファターゼ遺
伝子の修飾、および(3)この断片のFHM製されたベ
クターへの挿入を連続的に行なう工程によって実施され
た。
これらの構築に使用したプラスミドの一方は、前記した
pBc12BIであった。他方は、pBc12/1lI
V/IL−2(cu11enのCe1146.973−
982(1986) )であった。プラスミドρBCl
2/IIIV/■L−2は、入手可能なベクターpBc
12/R3V/IL−2からNcolおよび旧ndI[
Iを用いた切断により、ロウスサルコーマウイルスの長
期反復を切取ることによって調製された。続いて、ヒト
免疫不全ウィルス(HIV)長期反復(LTR)のXh
o Iから旧ndI[IまでのDNA断片が、標準的技
術を用いて挿入された。E、coli株RPI中のプラ
スミドpBc12/HIV/IL−2は、Americ
an Type Cu1tureCollection
にブタペスト条約のもとに1988年2月4日に寄託さ
れており、受託番号ATCC67618が付与されてい
る。
本発明の最終例証となる発現ベクターを構築するために
、5μgのプラスミドpBc12BIまたはpBC12
/IIIV/IL−2D N Aは、20単位のBam
HIにより50μlの制限酵素緩衝液中で37°Cにて
2時間処理された。次いで、該反応混合物は、5単位の
酵素を用いた25°Cでの20分間のフレナラ断片処理
により平滑末端化され、その後、該反応は、フェノ−ル
抽出およびエタノール沈澱により停止された。
次いで、1μgの平滑末端化pBc12BIまたはpB
C12/HIV/IL−2D N Aは、10uE(D
連結酵素緩衝溶液中で0.2μgのリン酸化XhoIリ
ンカ−DNA (d(pCCTCGAGG);New 
England Biolabs)および1単位のT4
 DNAリガーゼと共に15°Cにて15時間熟成され
た。
該反応は、エタノール沈澱により停止され、該連結反応
により生成されたXho Iリンカ−の連鎖体は、60
単位のXholを用いた100μlの制限酵素緩衝液中
での37°C13時間の処理により除去された。
追加のエタノール沈澱工程の後、pBc12BIまたは
pBC12/HIV/IL−2D N Aは、自己連結
のためニ20μ!の連結緩衝溶液中で1単位のT4DN
AIJガーゼの存在下に15°Cにて15時間熟成され
た。次いで、該連結反応混合物は、E、coli株MC
1061の形質転換のために直接使用され、そして形質
転換体は、アンピシリンを有するLB寒天上で選択され
た。
アンピシリン耐性コロニーから得られたDNAは、Xh
oIによる制限エンドヌクレアーゼ切断とそれに続<l
Oμg/mlの臭化エチジウムを含む1%アガロースゲ
ルでの電気泳動により生成するDNA断片の分析により
選別された。
出発ベクターpBc12BIまたはpBc12/)II
V/IL−2から誘導され、XhoI部位を得たプラス
ミド類が、かくして調製され、同定された。これらのプ
ラスミドは、それぞれプラスミドpBc12BI(+X
)およびプラスミドpBc12/HTV/IL−2(+
X) と命名された。
次いで、プラスミドρBCI2BI(+X)およびρB
Cl2/HIV#L−2(+X)は、Birnbojm
およびDolyらの前出文献の溶菌処理により、より大
量に調製された。
クローニングベクターの最終的調製は、5μgのpBc
12BI(+X)またはpBc12/IIIV/IL−
2(+X) D N Aを20単位の旧ndlllおよ
び20単位のXhoIにより切断し、1%アガロースゲ
ルを通しての電気泳動の後に3.9 kb pBc12
BI(+X)または4.4kb pBc12/旧V/I
L2 (+X)ベクター断片を単離することにより行な
われた。
修飾されたヒトアルカリ性ホスファターゼ遺伝子を受け
とるために用いたベクターが、かくして調製され、該修
飾遺伝子は、プラスミドpHc12/PL静Δ489を
使用して調製された。ベクターpBc12BI(+X)
およびpBc12/HIV/IL−2(+X)中にり0
−7化するための移動可能なヒトアルカリ性ホスファタ
ーゼ遺伝子断片のために、固有の制限部位がpBc12
/PLAPΔ489の該ヒトアルカリ性ホスファターゼ
遺伝子の5′末端および3′末端に造られた。
5μgのプラスミドpBc12/PLAPΔ489DN
Aは、20単位のApaIと共に50μ!の制限酵素緩
衝溶液中で37゛Cにて2時間処理された。エタノール
沈澱後に、該DNAは、T4 DNAポリメラーゼ1単
位により37°Cにて5分間平滑末端化され、次いで該
反応はフェノール処理および再度エタノール沈澱により
停止された。
次いでlIIgの平滑末端化pBc12/PLAPΔ4
89DNAは、0.2μgの旧ndI[[リンカ−DN
A (リン酸化5’−GAAGCTTC−3’)および
1単位のT4 DNAリガーゼと共に連結酵素緩衝溶液
10pr中で15°Cにて15時間熟成された。エタノ
ール沈澱により該連結反応を停止した後、pBc12/
PLAPΔ489に連結した過剰の旧ndTIIリンカ
−DNAは、60単位のtlindI[Iを用い100
μ!の制限酵素緩衝溶液中で37°Cにて3時間処理す
ることにより除去された。
エタノール沈澱後、修飾されたpBc12/PLAPΔ
489DNAは、20μ!の連結酵素緩衝溶液中で1単
位のT4 DNAリガーゼにより15゛Cにて15時間
で自己連結された。該連結反応混合物は、E、coli
株MC1061の形質転換に直接使用され、形質転換体
は、アンピシリン含有LB寒天中で選択された。アンピ
シリン耐性コロニーの該プラスミドDNAは、Hind
I[IおよびApa Iによる制限エンドヌクレアーゼ
切断と引続く1%アガロース中でのゲル電気泳動により
選別された。Apa 1部位を失ない、かつl1ind
■部位を獲得したひとつのプラスミドがかくして同定さ
れ、プラスミドpBc12/PLAPΔ489(+H)
  と命名された。このプラスミドの大規模な調製は、
前述したと同様にして行なわれた。
5μgのプラスミドI)BC12/PLAPΔ489(
+ll)  D NAは、上記と同様に20単位のKp
n Iにより処理され、次いでT4 DNAポリメラー
ゼにより平滑末端化された。1μgのこのDNAに対し
、0.2μgのXhoIリンカ−DNAが上記と同様に
して連結された。該連結混合物によるE、coli株M
C1061の形質転換ならびに制限エンドヌクレアーゼ
XhoIおよびKpnlによるアンピシリン耐性コロニ
ーの該プラスミドDNAの選別の後に、Kpn T部位
を失ない、かつXho1部位を獲得したひとつのプラス
ミドが同定され、pBc12/PLAP(+H,X)と
命名された。
これらの操作後、該ヒトアルカリ性ホスファターゼ遺伝
子は、プラスミFpBC12/PLAPA489(+H
,X)中において、特異的な旧ndlllおよびXho
I制限部位を側部に有していた。pBc12/PLAP
Δ489(+H,X)の大規模なプラスミド調製は、上
記と同様にして行なわれた。
ヒトアルカリ性ホスファターゼ遺伝子断片の最終的調製
は、5μgのpBc12/PLAPΔ489(+H,X
)を各20単位の旧ndI[IおよびXhoIにより切
断することにより行なわれた。1%アガロースゲルを通
しての電気泳動の後に1.9 kbのヒトアルカリ性ホ
スファターゼ遺伝子断片が単離された。この遺伝子断片
は、上記ベクター類中に以下のようにして挿入された。
1100nのpBc12BI(+X)またはpBc12
/HIV/IL2(+X)の調製されたベクター断片は
、500ngのヒトアルカリ性ホスファターゼ遺伝子断
片と20μlの連結緩衝溶液中で混合され、1単位のT
4DNAリガーゼと共に15°Cにて15時間熟成され
た。
次いで、連結されたDNAは、E、coli株MC10
61の形質転換に使用され、形質転換体がアンピシリン
を有するLB寒天プレート上で選択された。耐性コロニ
ーの該プラスミドDNAは、旧ndn[およびXhol
による制限エンドヌクレアーゼ消化と引続く1%アガロ
ースゲル電気泳動により選別された。
かくして調製された適切に修飾をうけたヒト胎盤アルカ
リ性ホスファターゼ遺伝子を含む2つのプラスミドが同
定され、pBc12/R5V/5EAPおよびpBC1
2/I(IV/5EAPと命名された(第2図)。
実施例5 SEAPイン−゛−−゛    と のイン−゛との 
 に番る − RSV LTRまたは旧V LTRプロモーターの制御
下にある5EAP遺伝子を含む上記プラスミド類の有用
性を示すために、CATおよびヒトIL−2インデイケ
ータ−遺伝子を含有する類似の構築物を作成した。
R5V/LTRプロモーターの制御下にあるヒトIL−
2遺伝子を含むプラスミドpBc12/R5V/IL2
は、ここに参考と2して含めるCu1lenの英国特許
出願発行番号GB2190382Aに記載されているよ
うに、ベクターpBc12旧から構築された。プラスミ
ドpBc12MIは、これに含まれているLTR断片が
3′方向に14bp付加的に延長されていることを除き
pBc12BIと同等である。プラスミドpBc12M
I は、^merican TypeCulture 
Co11ectionから自由に入手することができ、
その受託番号はATCC67109である。
pBc12/R5V/IL2 (7)構築は、L ug
 (7)pBc12MI DNAを、20単位のBam
1lI と共に1000fの制限酵素緩衝溶液中で37
°Cにて1時間処理することにより行なわれた。次いで
、該反応混合物は、4単位の酵素を用いたフレナラ断片
処理を15°Cで2時間行なうことにより平滑末端化さ
れ、その後に、該反応は、65°Cにて5分間加熱する
ことにより停止された。次いで2μlの該混合物は、連
結緩衝溶液により1 : 10に希釈され、かつ該混合
物は、氷上にて冷却された。1単位のT4DNAリガー
ゼが添加され、そして該反応混合物は、4°Cにて16
時間熟成された。
次いで、該連結反応混合物は、E、coli株GM11
9(American Type Cu1ture C
o11ectionから受託番号ATCC53339の
もとに自由に人手できる)の形質転換に直接使用され、
形質転換体は、アンピシリンを含むLB寒天中で選択さ
れた。かくして得られたアンピシリン耐性コロニーから
のDNAは、BamHIおよびClalを用いた制限エ
ンドヌクレアーゼ切断と、これに続<10μg/dの臭
化エチジウムを含む1%アガロースゲル中での電気泳動
により生成されたDNA断片の分析によって選別された
BamllI部位を失ない、その場所にClal部位を
得た1つのプラスミドがかくして同定され、プラスミド
pBc12cI と命名された。
次いで、プラスミドpBc12cIは、C1ewell
 らの前出文献の界面活性剤溶閑法により大量に調製さ
れた。クローニングベクターの最終的調製は、1ugの
pBc12cI DNAを20単位のC1aIにより切
断し、該消化生成物をフレナラ断片DNAポリメラーゼ
■により平滑末端化することにより行なわれた。
31bpの5′非翻訳配列および309bpの3′非翻
訳配列を側方に有するヒトIL−2の459bpコ一ド
領域全体(Tan iguch iらのNature 
302.305−310(1983) )のcDNA複
製物を含むプラスミドplL−2−2bが、pBc12
/R3V/IL2 (7)ためノIL−2遺伝子の供給
源として使用された。このIL−2cDNA複製物のプ
ラスミドplL−2−2b中へのクローニングは、Sm
i th らO′(Proc、Natl、Acad、S
ci、[ISA 82.8404−8408 (198
5)]により記述されている。
10μgのplL−2−2bは、各20単位のRsal
およびBam旧により、100μlの制限酵素緩衝溶液
中で37°Cにて1時間で切断された。Rsalは、該
IL−2c D NA挿入物を、該IL−2開始コドン
より3′側tbpの単一部位で切断する。次いで該反応
混合物は、フレナラ断片DNAポリメラーゼ■により処
理され、1%低溶融アガロースゲル中での調製用電気泳
動にかけられた。所望の760bp RsaI/Bam
旧IL−2cDNA断片が同定され、該ゲルから抽出さ
れた100 u gの調製されたベクターpBc12c
I は、2単位のT4 DNAリガーゼを含む30μl
の連結緩衝溶液中で1100nのRsaI/BamHI
 IL−2断片と混合サレ、4°Cにて一夜熟成された
。該連結DNAは、次いでE、coli株MC1061
の形質転換に使用され、形質転換体はアンピシリンを有
するLBアガロースプレート上で選択された。
200ngの単離されたIL−2断片は、アマジャムニ
ックトランスレーションキットを製造者の指示に従って
使用しrzp標識標識クックトランスレイテッドプロー
ブ成するために使用された。プレートからのコロニーは
、ニトロセルロースフィルタ(Schleicher 
and 5chuell Inc、)上に移され、次い
で、標識プローブを用い、Man、(atisらの前出
文献324頁の方法に従ってIL−2挿入物の存在につ
いて選別された。ハイブリッド形成陽性のコロニーが取
出され、DNA少量調製が旧rnboimおよびDol
lyの方法〔前出文献〕により行なわれた。
これらの調製物は、旧ndI[および5tulにより切
断され、ゲル電気泳動により正しい構築物を暗示する特
徴的な690bp断片の存在について選別された。
該構築物は、pBcloと命名された。
より大量のpBclo DNAが調製され、10μgが
20単位の旧ndI[[および16単位の5julによ
り制限酵素緩衝溶液中で37°Cにて1時間で切断され
た。得られた690bpのIL−2DNA断片は、調製
用アガロースゲル電気泳動により単離された。
1ugのプラスミドpBc12Mc DNAは、Bam
1lIにより切断され、次いでフレナラDNAポリメラ
ーゼにより処理された。65°Cでの熟成の後に、該D
NAは、旧ndl[[により切断され、水性フェノール
−クロロホルム(分配)により抽出され、生写の7.5
M酢酸アンモニウムおよび2容のエタノールの添加によ
り沈澱され、引続き一70°Cにて熟成された。該沈澱
したpBc12MI DNAは、遠心分離により回収さ
れ、エタノールにより洗浄され、水中に再懸濁された。
1100nの調製されたpBc12MIベクターは、前
述のようにして、200ngの単離されたIL−2Hi
nd m/5tuI断片と30μ2の連結緩衝溶液中で
連結された。該連結混合物は、E、colt株MC10
61の形質転換に使用され、そして形質転換体は、アン
ピシリンを有するLBアガロースプレート上で選択され
た。各コロニーは、前述と同様に690bp ll1n
dlI[/BamHI断片の存在について選別され、こ
の基準に合う構築物は、pBc12/R3V/IL−2
と命名さレタ。
HIV LTRプロモーターの制御下にあるヒトIL−
2をコードする遺伝子を含有するプラスミドpBc12
/HIV#L−2は、上述と同様にして調製された。
1?SV LTI?プロモーターの制御下にあるCAT
遺伝子を含有するプラスミドpBc12/R3V/CA
Tは、pBC12/R3V/IL−2中のIL−2の旧
ndI[[がらBamHIまでの断片を、Gorman
らの(Mo1.Ce11.Biol、 2.1o441
051 (1982) )に記載された旧ndIIIが
らBam1llまでのCATをコードする断片に置換す
ることにより調製された。同様にして、pBc12/H
IV/CATは、pBC12/HIV/IL−2から構
築された(第2図参照)。
核種々のインデイケータ−遺伝子の比較のために、旧V
 LTRプロモーターの制御下にある遺伝子を、旧V 
LTR特異性遺伝子発現のレベルの大きい上昇に寄与す
るtat遺伝子産物の存在および不存在下の両方にて試
験する必要があった。この遺伝子産物を発現するプラス
ミドpBc12/CMV/ t2は、かくしてtat蛋
白の供給源として構築された。
プラスミドpBc12/CMV/12は、Cu1len
の(cel146.973−982(1986) )に
記載されているようにして構築された。
3g5cAp遺伝子産物の発現を証明するために、CO
S細胞は、プラスミドpBc12/HIV/5EAPお
よびpBc12/R3V/5EAPを用い、tat蛋白
の供給源としての共に感染されるプラスミドpBc12
/CMV/12と共にまたは無しで前述のようにして感
染された[Cu1lenのMethod in Enz
ymology 152.684−704(1984)
 ;Cu1lenのCe1l 46.973−982(
1986)参照〕。細胞由来の培地の分別物は、次いで
前述のように酵素活性について分析された。同様な方法
で調製され、分析されたプラスミドpBc12/HIV
/CATを有するCOS細胞からの培地は、標準として
分析された。
分別物は、培養中、0、l、5.10.15.20.4
0および60分後に取られ、405nmにて測定され、
その結果が第3図に示されている。
第3図は、パネルAにおいて、プラスミドpBC12/
RSV/5EAPを保有する細胞由来の培地の10μl
の分別物が、全時間に亘りリン酸p−ニトロフェニルの
強い加水分解を生じたことを示している(閉じられた三
角形)。プラスミドpBC12/IIIV/5EAPを
保有する細胞由来の培地もまた高い活性であったが、t
at遺伝子産物が培養物中に存在する場合のみであった
(ぬりつぶされた四角形)。tat蛋白が培養物中に存
在しない場合には、有意なアルカリ性ホスファターゼ活
性は培地中に存在しなかった(ぬりつぶされていない四
角形)。同様に、プラスミドpBc12/HIV/CA
Tにより感染した細胞の培地は、tat蛋白が存在して
も有意な活性がなく(ぬりつぶされていない円)  、
5EAP分析の特異性および該分析条件下でのCOS細
胞中に有意な遺伝子内アルカリ性ホスファターゼ活性の
不在が示された。
パネルBは、100μ2の培地の分別物が測定のために
取られたため、より高い活性レベルを示している。しか
しながら、該データは、やはり5EAP遺伝子分析の特
異性および感度を示している。わずかに少量のアルカリ
性ホスファターゼ活性がtat蛋白の不在下に見られた
他のインデイケータ−遺伝子類に対する!VAP遺伝子
の使用の優位性を示すために、5EAP活性が上述と同
様にして測定された。プラスミドpBc12/HIV/
IL−2またはpBc12/RSV/IL−2ニより感
染されたCOS培養物の培地のIL−2活性は、G11
lisらのJ。
Immunol、120.2027−2032(197
B)の方法により測定された。プラスミドpBc12/
IIIV/CATまたはpBc12/RSV/CATに
より感染されたCOS細胞中の活性は、3周期の凍結お
よび溶解による細胞の溶解の後にGormanらのMo
1.Ce11.Bio12.1044−1051(19
82)の方法により測定した。HIVプロモーターの制
御下にあるすべてのインデイケータ−遺伝子は、tat
遺伝子産物と共に、または無しで上述のようにして試験
された。結果は第1表に示されている。
5EAP”     IL−2’    CATca 
 5EAP活性は、細胞培地m1あたりのアルカリ性ホ
スファターゼ活性のミリ単位で与えられている。
bIL−2活性は、細胞培地m1あたりの単位で与えら
れている。
c  CAT活性は、細胞抽出物の1 : 、100希
釈物を使用して、37°Cにて30分間でのクロラムフ
エニコールのアセチル化型への転換百分率で与えられて
いる。
第1表のデータは、試験した3種のインデイケータ−遺
伝子がすべて背景レベルよりはるかに上の高活性レベル
を生じることを示している。HIVLTRプロモーター
の制御下にある遺伝子の発現は、予想どおり、tat遺
伝子産物の存在に強く依存していた。刺激を受けない(
−tat)培養に対する刺激を受けた(+tat)培養
における活性の比に基づくと、該5EAP遺伝子は、I
L−2およびCAT遺伝子と同程度に演じi 5EAP
、IL−2およびCATについてのこれらの比は、それ
ぞれ118.64および60であった。
しかしながら、分析の容易さに基づくと、該S’EAP
遺伝子は顕著に優れていた。
通常使用されているCATインデイケータ−遺伝子と比
較すると、該5EAP遺伝子の使用は、より少ない測定
工程とより少量の試薬を必要とする。該5EAP遺伝子
の他の優位点を第2表中にまとめた。
芽−」L−表 IL−2遺伝子の産物もまたCOS細胞培養物中に分泌
されるが、IL−2検出のために必要な測定は、困難か
つはるかに不正確な細胞培養生物検定である。
実施例6 3%S−パルス  5EAPの 第1表に示したtat蛋白が伴う場合および伴わない場
合の感染後72時間での5EAP活性の定常状態におけ
る増加が、増加した5EAP蛋白の生成割合を反映する
ものであるか、または存在する酵素分子の活性レベルも
しくは酵素のターンオーバーの影響であるのかを決定す
るために、以下の実験を実施した。
35mmの培養プレートは、3 Xl05CO3細胞が
接種され、前述と同様にしてプラスミドpBc12/H
IV/CATまたはプラスミドpBc12/HIV/5
EAPにより2 mlのイスコブスモディファイドダル
ベッコス ミディアル(IMDM)中にて感染された。
感染後60時間において、組織培養培地が吸引除去され
、1滅のメチオニン非含有MEM培地(GIBGO)に
より置換された。該細胞は、37°Cにて1時間前培養
された。
該培地は、吸引除去され、200μCiの3SS−メチ
オニン(八mersham 800Ci/ g mol
)を含有するメチオニン非含有MEM培地で置換され、
37°Cにて15分間培養された。該パルス標識は、上
述のようにtatの存在下および不在下に行なわれた。
該培地は除去され、該細胞は、1mlの室温の放射免疫
沈澱分析(RIP八)緩衝溶液(0,1%SO5,1%
トライトンX−100,1%コール酸ナトリウム、0.
15M NaC1,0,OIM  I−リス−11CI
、pH7,4)の添加により採取され、5分間回転させ
つつ培養された。
次いで該単層がかき取られ、得られた懸濁物は1、57
11i!のエッペンドルフ試験管に移され、これは微量
遠心機により4°Cにて15分間最高速度で遠心分離さ
れ、該溶解物を澄明化した。
該澄明化された溶解物は、別のエッペンドルフ試験管に
移され、1μlの抗原−親和性精製ウサギ抗−ヒト胎盤
アルカリ性ホスファターゼ抗体(DAKO,5anta
 Barbara、 CA) と共に4°Cにて16時
間培養された。200μ!のスタフィロコッカスアウレ
ウス(Staphylococcus aureus)
蛋白質A(Staph八、Calbiochem、 L
a Jolla、 CA)の2:1懸濁物が添加され、
該混合物は4 ”Cにて20分間培養された。該スタッ
フA(Staph A)は、微量遠心機中で15秒間遠
心分離することによりペレット化された。
該上澄み液は、除かれ、廃棄された。
該ベレットは、ldのRIPA緩衝溶液中にうすにより
再?A濁された。該ペレットは、この方法により更に2
回洗浄された。20μlの2×溶解緩衝溶液(0,22
5M  )リス−〇CI、  pH6,8,4%SOS
、20%グルセロール、10%β−メルカプトエタノー
ル、0.2%ブロモフェノールブルー)が、最終スタッ
フAペレットに添加された。該免疫複合体は、ioo’
cにて2分間加熱することにより解離された。
スタッフAは、遠心分離によりペレット化され、標識物
質は、Laemm I iのNature 227.6
80−685 (1970)に記載されているように9
%の分離ゲルを含む非連続的5DS−ポリアクリルアミ
ドゲル中の電気泳動により分析された。該ゲルは、ケイ
光分析法のために調製され、前フラッシュを受けたX−
線フィルムに対して増感スクリーンを用いて一70″C
にてさらされ、その結果は第4図に示されている。
第4図において、レーン1から3は、それぞれプラスミ
ドpBc12/HIV/CAT(tat+)、pBc1
2/HIV/5liAP(tat−)およびpBc12
/HIV/5EAP(tat+)を含有していた。レー
ンMは、+40で標識された分子量マーカー蛋白質を含
んでいた。これから分かるように、免疫沈澱可能な蛋白
質は、プラスミドpBc12/HIV/CAT(tat
+)によっては生成されず、少量の蛋白質がtatの不
在下にプラスミドpBc12/HIV/5EAPによっ
て生成された。5EAP蛋白質の強度な生成が、tat
存在下のプラスミドpBc12/HIV/5EAPにつ
いて見られた。このようにして検出されたtatを伴っ
た場合および伴わない場合の発現レベルにおける差異は
、第1表の細胞上澄液中に測定された活性における差異
に類似している。
本発明の多くの修飾および変形が、当業者には明白とな
るであろうように、その精神および範囲から離脱するこ
となく出来るであろう。ここに記載された特定の態様は
、単に例示のために提供されたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ヒト胎盤アルカリ性ホスファターゼ(PLA
P)遺伝子および遺伝子を変異させるために使用したオ
リゴデオキシヌクレオチドの塩基1510−1539の
ヌクレオチド配列を示し、 第2図は、CATおよびIL−2インデイケータ−遺伝
子と5EAPインデイケータ−遺伝子とを比較するため
に使用した種々のpBc12/HIV発現ベクターの図
式的表示であり、 第3図は、時間の関数として450nmにおける吸光度
の変化を示す感染されたCOS細胞の媒体からの5EA
P活性の比色分析の図表表示であり、更に、第4図は、
(35;)−メチオニンを用いてパルス標識した感染さ
れたCOS細胞の懸濁液の溶解物からの5EAPの免疫
沈澱物の非連続性SO3−ポリアクリルアミドゲル電気
泳動分析の結果を示す。 PLAP オリゴヌクレオチド 第1図 5’  CGCGCACCCGGGGCGGTCCGT
GGTCCCGG  3’3’  GCGCGTGGG
CCCAATTGGGCACCAGGGGC5’出願人
 エフ・ホフマン・う・ロシュ・ラントコンパニー・ア
クチェンゲゼルシャフト代理人 弁理士 平 木 祐 
輔 第 図 第 図 時 間(分) 時 間(分〕

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、天然型のヒト胎盤アルカリ性ホスファターゼと比べ
    てC−末端において11〜25のアミノ酸残基が削除さ
    れている分泌可能なヒト胎盤アルカリ性ホスファターゼ
    。 2、天然型のヒト胎盤アルカリ性ホスファターゼと比べ
    てC−末端において24のアミノ酸残基が削除されてい
    る請求項1に記載の分泌可能なヒト胎盤アルカリ性ホス
    ファターゼ。 3、請求項1または2に記載の分泌可能なヒト胎盤アル
    カリ性ホスファターゼをコードするためのDNA配列。 4、発現制御配列に有効に連結された請求項3に記載の
    DNA配列からなる組換えベクター。 5、請求項4に記載の組換えベクターを含む哺乳動物の
    細胞。 6、(a)請求項4に記載の組換えベクターを含む哺乳
    動物の細胞を培養し、 (b)培養物から分泌可能なヒト胎盤アルカリ性ホスフ
    ァターゼを単離することを特徴とする請求項1または2
    に記載の分泌可能なヒト胎盤アルカリ性ホスファターゼ
    の製造方法。 7、トランスフェクションによって組換えベクターが哺
    乳動物の細胞に導入されることを特徴とする請求項6に
    記載の製造方法。 8、(a)請求項1または2に記載の分泌可能なヒト胎
    盤アルカリ性ホスファターゼをコードするDNA配列を
    含む哺乳動物細胞の培養物を供給し、 (b)哺乳動物の細胞培養物を遺伝子発現に影響をおよ
    ぼす因子に接触させ、更に (c)培地中の分泌可能なヒト胎盤アルカリ性ホスファ
    ターゼの量を測定することを特徴とする遺伝子発現に影
    響を与える因子の検出方法。 9、遺伝子発現に影響を与える因子がtat蛋白質であ
    る請求項8に記載の方法。 10、遺伝子発現に影響を与える因子を検出するための
    請求項1または2に記載の分泌可能なヒト胎盤アルカリ
    性ホスファターゼの使用。
JP1031252A 1988-02-11 1989-02-13 分泌可能な遺伝子発現インディケーター遺伝子産物 Pending JPH025862A (ja)

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