JPH02576A - 表示媒体 - Google Patents

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JPH02576A
JPH02576A JP63318610A JP31861088A JPH02576A JP H02576 A JPH02576 A JP H02576A JP 63318610 A JP63318610 A JP 63318610A JP 31861088 A JP31861088 A JP 31861088A JP H02576 A JPH02576 A JP H02576A
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金子 修三
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井阪 和夫
Akihiro Mori
明広 毛利
Kazuo Yoshinaga
和夫 吉永
Toshiichi Onishi
敏一 大西
Yutaka Kurabayashi
豊 倉林
Gakuo Eguchi
江口 岳夫
Yoshi Toshida
土志田 嘉
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カラー表示媒体、特に高分子層を何するカラ
ー表示媒体に関する。
〔従来の技術] 従来より、テレビやVTRによる動画出力や、コンピュ
ーターとの対話作業における出力は、CRT(ブラウン
管)やTN(ツィステッドネマティック)液晶等のデイ
スプレィモニターに表示され。
またWP(ワードプロセッサー)やファクシミリ等によ
る文書、図形等の高精細画像は、プリントアウトされた
ハードコピーとしてベーパーに出力表示されてきた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、 CRTは上記の動画出力に対しては美
しい画像を出力するが、長時間静止した画1象に対して
はフリッカや解像度不足による走斎縞等が視認性を低下
させる。
また、上記のTN液晶等の従来の液晶デイスプレィにお
いては、装置の薄型化を実現してはいるが、ガラス基板
に液晶をサンドイッチする等の作製上の手間や1画面が
暗い等の問題点があった。
さらに、CRTやTN液晶では、上記した静止画像の出
力中においても安定した画像メモリーがないために、常
にビームや画素電圧をアクセスしていなければならない
等の欠点がある。
これに対してベーパーに出力された画像は、高精細に、
また安定したメモリー画像として得られるが、これを多
(使用すると整理にスペースを要し、また大量に廃棄す
ることによる資源の無駄使いも馬鹿にならない、またこ
れまでインクやトナーのハンドリング、又は現像、定着
等の処理を必要とし、メンテナンスや消耗品の供給等が
必要であった。
本発明は、従来、ハードコピーとしてのみ得られていた
高精細カラー画像をハードコピーと同等の鮮明さで表現
し、またカラー画像を繰り返し書き込み及び消去できる
表示媒体を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段及び作用]本発明による表
示媒体は、同一面上に形成された異なる色の2以上の表
示領域を構成し、かつ熱により透明・散乱状態間で遷移
する着色高分子層を有する表示媒体であって、熱の直接
印加または光照射による熱の間接印加により、任意の表
示領域を透明又は散乱状態に制御できるようにしている
ことを特徴としている。
つまり、同一面上に形成された異なる色の2以上の表示
領域を構成し、かつ熱により透明・散乱状態間で遷移す
る着色高分子層を有し、該異なる色の表示領域間で、光
吸収波長域がそれぞれ異なっていることに特徴を有して
いる。
また同一面上に形成された異なる色の2以上の表示領域
を構成し、かつ熱により透明・散乱状態間で遷移する着
色高分子層を有し、該異なる色の表示領域間で、熱によ
る透明又は散乱状態の形成温度が異なっていること特徴
を有している。
本発明の着色高分子層に用いることのできる高分子層と
しては、サーモトロピック液晶性を示す材料が好適であ
る。この例としては、たとえばメタクリル酸ポリマーや
シロキサンポリマー等を主鎖とした低分子液晶をペンダ
ント状に付加したいわゆる側鎖型高分子液晶、また、高
強度高弾性耐熱性繊維や樹脂の分野で用いられているポ
リエステル系またはポリアミド系等の主鎖型高分子液晶
等が挙げられる。また液晶状態でとりつる相としてはス
メクチック、ネマティック、コレステリックその他の相
が有り、またディスコティック液晶等も使用しつる。さ
らに、高分子液晶中に不斉炭素を導入して5IIIC@
を示す相を有し、強誘電性を示す高分子液晶も好ましく
用いつる。
以下、本発明の着色高分子層に使用しつる高分子液晶の
具体例を例示するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
H VIw =18.000 1l (CHI−CI)。
(N) 4CH1−CH)。
(Nl CHs (CHI−CH)II C=0 0イCHz>a−of臣Σべ炬))cn(rV) (Sm) また、これらを塗布成膜するための溶媒としては、ジク
ロロエタン、DMF 、シクロヘキサン等の他、テトラ
ヘドロフランCTHF )、アセトン、エタンノールそ
の他の極性または非極性溶媒、或はこれらの混合溶媒が
使用され、これらは使用する高分子液晶との溶解性並び
にこれを塗工する基体の材質または基体の表面に設けた
表面層との濡れ性、成膜性等の要因によって選択しうる
は言うまでもない。
以下、高分子液晶の具体的な一例として、前記構造式(
1)により表わされる液晶を用いて、本発明の基本構成
と作用を詳しく説明する。
前記高分子液晶を、例えば、ジクロロエタンにより溶解
し、これをアルコール洗浄を施したポリエステル系の透
明な基体上にアプリケーターにより塗布し、その後、9
5℃程度の雰囲気中に10分間程度放置すると、白色の
散乱膜が形成される。この膜厚は、塗布前における高分
子液晶の重量%が2θ%の場合において10μm強のも
のが得られる。
このようにして得られた白色シート上を感熱ヘッドで操
作すると、文字、図形パターンに従って透明部分が固定
される。このシートを光学濃度が1.2の黒色バックグ
ラウンド上に導くと、白地に黒の鮮明な表示が得られる
また、通常のオーバーヘッドプロジェクタ−上に上記シ
ートを導けば、文字、パターン部が白く投影される鮮明
なネガ投影像が得られる。
次に上記パターンが記録されたシートの全面を約120
℃にまで加熱し、その後約90℃で数秒保つと、元の白
色散乱状態に全面が復帰し、このまま常温に戻しても安
定で有り、再度の記録、表示がが可能な状態となる。
上記の現象は、前記高分子液晶が安定したメモリー状態
を維持するガラス転移点以下におけるフィルム状態、実
質的に光学的散乱状態に推移することのできる液晶フィ
ルム状態、及びこれより高温で等方的分子配列となる等
方性フィルム状態の少なくとも3状態をとり得ろことに
起因して制御することができる。
次に、第1図を用い、透明な基体上に高分子液晶層を設
けて本発明の表示媒体とし、表示を行なう際についての
原理的プロセスを説明する。
第1図において、前述した散乱状態は図中■の状態であ
る。これを例えば感熱ヘッド或はレーザー等の加熱手段
により■aのようにTx (Ti5o=等方状態移行温
度)以上に加熱した後急冷すると、図中■のようにほぼ
等方状態と同様の光透過状態が固定される。この急冷状
態は、特に冷却手段を用いることもなく、基体を空気中
に自然放熱するのもので充分である。この等方状態は、
T1(Tg=ガラス転移温度)以下における室温又は常
温状態においては安定であり、画像メモリーとして安定
な状態である。
一方■aのように丁2以上に加熱した後、液晶温度11
〜12間に、−例として1秒ないし数秒にかけて保持す
ると、■bのようにこの保持時間において散乱強度を再
び増し、常温においては再び元の散乱状態■に復帰し、
この状態はT1以下において安定に保持される。
また図中■で示すごとく、液晶温度T1〜T−fJ1に
一例としてlOミリ秒〜1秒程度の時間保持するように
すれば、その部分においては中間の透過状態を常温で保
持することができ、階調表現として使用することも可能
である。
すなわち、本例ではいったん等方状態に加熱した後常温
に至るまでに、液晶温度でどれ程の時間保持するかで透
過率または散乱強度を制御することができ、またこれを
T1以下においては安定に保持することができるもので
ある。さらに上記において散乱状態に復帰させる場合の
温度は、液晶温度内でT2に近い方がより早く、また、
液晶温度に比較的長時間放置するような場合は、いった
ん等方状態に加熱しないでも、以前の状態にかがわらず
■の散乱状態に戻らしめることは可能である。
本発明の表示媒体による画像形成においては、前記の散
乱状態をより強度にする要因を積極的に付加することに
より、より美しい画像を得る。このためには、前記例示
した高分子液晶が、前記したジクロロエタン或はDMF
  (ジメチルフォルムアミド)、シクロヘキサン等の
溶媒に溶解後、基体に塗布し、前記溶媒を揮発せしめる
過程、或は揮発せしめた後に、液晶温度(75℃〜11
0℃)に−定時間保つことにより安定した光学的散乱膜
が既に形成されていることが望ましい。
上記膜形成に最適な条件の1つとしては、高分子液晶の
溶媒に対する添加量が、添加、撹拌後、透明な溶液、ま
たは粘稠状態で得られるような濃度であることである0
例えば、前記構造式を示した高分子液晶をジクロロエタ
ンに単独で溶解する場合、高分子液晶の重量%濃度が1
0%においては溶液は白濁したミセル状となっているが
、15%〜25%程度の比較的高濃度においては安定し
た透明な粘稠溶液が得られる。この傾向は、その他の数
種の高分子液晶及び溶媒との組み合わせにおいても観測
される。この透明な粘稠溶液をアプリケーター、ワイヤ
バーまたはディッピング等の手段により良く洗浄したガ
ラス、ポリエステル等の基体に塗工した後、前記液晶温
度に保持すると、前記ミセル状において同様に塗工した
場合に比べ、非常に一様性の高い光学的散乱膜が得られ
る。
高分子液晶の膜は、基体に対しては無配向処理のもので
も、エチルアルコール等により複数方向へ抜き取り処理
等を行って配向させたものでもよいが、いずれの場合も
表面の汚れを十分排除した基体に塗布形成することが好
ましい。
尚、高分子液晶の溶媒としては、複数の溶媒の混合溶媒
、または高分子液晶材料以外の混合物、色素材料その他
を、塗工に悪影響を及ぼさない範囲で添加することも可
能である。
第2図は本発明に係る表示媒体の層構成の一例を示す図
である。
本構成においては、ガラス、ポリエステル、その他の透
明な基体13b上に、少なくとも可視域に光学吸収を有
する色素、例えばブルー(B)、グリーン(G)、レッ
ド(R)の2色性、或は無軸性等の色素染料を高分子液
晶中に混入したものを、網点印刷その他の印刷、コーテ
ィング方法等により、カラーモザイクまたはストライブ
状等のカラーパターンに形成する。
所望のカラーを得るためには前記種々の高分子液晶中に
、イエロー(例^ば三菱化成工業■製rLSY−116
J 、 ?ゼンダ(同LSR−401) 、 シアン(
同LSB−335) 、グリーン(同rLSY−116
Jとr LSB−335Jとの混合)、レッド(「同L
SR−405」またはrLSR−401JとrLSY−
116Jとの混合)等、種々の色素を溶媒中で少量混合
すれば良い、これらの色素の混合により呈色性を示す、
高分子液晶のコーティング層厚は0,5μm以上、好ま
しくは2〜15鉢mである。
また、形成したカラー高分子液晶層12bが液晶温度に
おいて強い光学散乱性を示すためには、前記色素の高分
子液晶に対する混合量が10重量%以下、好ましくは5
重量%以下、更に好ましくは4重量%で、1重量%以上
であり、また、使用する溶媒に対しても1重量%が好ま
しい。
本例において一例として1 mm当り12ドツトのサー
マルヘッドを用い、B、G、Rそれぞれ1 mm当り4
ライン、すなわち合計で1 mm当り12ラインとなる
様に形成した前記表示媒体のシートに対して第3図に示
す様に、そのうちのカラー高分子液晶層12bのGに対
応する部分に対して加熱走査させると該6部分における
高分子液晶は散乱状態からグリ−色を呈するフィルター
状光透過性となる。
これを通常のオーバーヘッドプロジェクタ−またはスラ
イドプロジェクタ−により、透過または反射によりスク
リーンに投影すると前記加熱走査部分に対応してグリー
ン光が投影され、その他の部分は暗い、また、B、G、
R全てに対応する部分の高分子液晶を同様に加熱走査し
たところ、該部分は各色を呈するフィルター状光透過性
となり、これを投影するとほぼ白色に近い投影画像が得
られる。
上記投影画像は、基本的に高コントラストのネガ画像で
あり、多種のカラーの組み合わせが可能であり、前記感
熱ヘッドに対してその印加電圧パルス巾等を調整するこ
とによって、原理的にフルカラーの画像を形成しつる。
尚、本画像は蛍光灯やEL(エレクトロルミネセンス)
パネル等をバックライトとして配置し、透過光による直
視に対しても良好な視認性が得られる。
また、上記カラー高分子液晶を作成する方法としては前
記の色素染料との溶媒中での混合の他、色素モノマーと
液晶モノマーとの共重合によりカラー高分子液晶を得た
り、または基体上にモザイク或はストライブ状の色素に
よるカラーパターンを形成した後に、液晶モノマーをこ
れに付与し、基体上で共重合を行なうことも可能である
。第4図に示すように基体13a上に前記例と同様ブル
ー、グリーン、レッド又はイエロー、マゼンダ、シアン
色を呈するカラー高分子液晶層12aを光学散乱状態で
設け、さらにこの上層に液晶温度で白色散乱状態となる
白色散乱高分子液晶層11aを設けたものである。尚、
カラー高分子液晶N12aと白色散乱高分子液晶層11
aとの間には、必要に応じてエポキシ系謝脂その他の透
明層を中間層として薄層に設けても良い、また上層の白
色散乱高分子液晶層11aについては、その層厚が1 
hm以上望ましくは2〜15pm以上程度あれば、これ
より下層のカラー高分子液晶層12aパターンに対して
十分光学的被覆効果が得られ、この上層側からは、全面
がほぼ白色と視認できる。
本構成によるカラー画像形成の原理を以下に示す。
本例においては、第5図に示す様に上層の白色散乱高分
子層11aのみを等方状態で透明状態に固定することで
、その下層のカラー高分子液晶層12aの色が視認され
、また、上層11a、下層12a双方共、等方状態に固
定すると基体13aの色が、または基体13aとして透
明なものを用いその背方に例えば黒色バックグラウンド
I4を設けるとこのバックグラウンドの黒色が視認され
る。尚、前記のカラー高分子液晶層12aは等方状態に
なるとそのカラーのフィルター状態になるため、背景の
色としては前記の黒色或は暗い低彩度の色である場合の
方が、上記カラーに対して影響少なくこれを視認できる
本例において、上層の白色散乱高分子液晶層11aの透
明化と、下層のカラー高分子液晶層12aの透明化(フ
ィルター化)を分離して行なうために、その熱量を制御
した加熱走査を行なうことによりこれを実現することが
できる。これを有効に実現させるために、使用する高分
子液晶の等方相への移行温度、すなわち前述のT* (
Tiso)が上層の白色散乱高分子液晶相11aの方が
下層のカラー高分子液晶相12aよりも低温度である様
に材料を選ぶのが望ましい。
これは例えば前述した材料の中で選ぶならば上層11a
として、前記の (cut−CH)。
また、下層12aとして CHl (co2−cH)a の組み合わせが一例として選択しつる。
上記構成において全実施例と同様、サーマルヘッドを用
い、これを比較的低電圧で駆動することにより、例えば
第5図に示すようにGのカラー高分子液晶層12aに対
応する部分を加熱走査すると、該部分に対応する上層の
白色散乱高分子液晶層11aのみが透明固定化され、グ
リーン色が視認される。
また、比較的高電圧で第5図例で下層がBの一部分に対
応する様に加熱走査すると、下層のブル一部分まで等方
相固定化され、該部分では背景として用いた黒色が視認
される様になる。
一方、加熱されなかった部分は白色のままであり、本例
により形成された画像は、白地にカラー画像が得られる
ものであり、通常の紙に描かれたカラー画像と同様の鮮
明なものが得られる。尚、この場合、上層側から適度な
白色光による照明を行なうことにより、より鮮明な画像
が視認できる1本発明においてはその他種々の変形が可
能である。
[実施例] 以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1 第4図で示した層構成において、基体13aをここでは
透明なものを選び、レーザーを基体13a側から照射で
きる構成とした。
ここで、下層のカラー高分子液晶jli12aにおける
Bのパターンには一例としてその吸収ピーク波長が75
0 nm付近にあるレーザー吸収染料(日本化薬■製I
R−750等)、またGのパターンにはその吸収ピーク
波長が820 nm付近にあるレーザー吸収染料(同I
R−820等)、またRのパターンには吸収ピーク波長
が780 nm付近にあるレーザー吸収染料(同CY−
9等)をそれぞれ基体側にレーザー吸収層として溶媒と
ともに薄層コート、印刷等で設けるか、或はこれらカラ
ー高分子液晶層12aにそれぞれ少j!混入させること
により付加する。
そこで、これらを照射するレーザーとして、B用、G用
、またはR用として発行中心波長がそれぞれ750 n
m、 820 nmまたは780 nm付近である半導
体レーザーをB、G、R1それぞれの選択に応じ変調し
、走査することで、それぞれに対応する高分子液晶部分
に熱を伝達し、比較的弱い照射でその照射部のうち上層
の白色散乱高分子液晶層11aを透明にし、また比較的
強い照射で下層のカラー高分子液晶層12aをも透明化
する。
この様にすれば、それぞれのカラーに対するレーザー照
射のレジストの精密さにおいて許容度が広がる。
または上記のうち上層11a 、下層12aとも透明に
するためのレーザーは、比較的高出力レーザーを別に設
けて、第5図で示す場合の黒色用として設けても良い、
この場合該レーザーはB、G、R1全てに用いたカラー
高分子液晶12a全てが感度を有するものを選択する。
第2図で示した構成についても、同様にして造形酸を行
なうことは可能である。
さらに本例の場合、各吸収染料がそれぞれ他のカラー照
射用レーザーに対して感度ををさないように設計し得る
場合には、上記カラーパターンはランダムなモザイクパ
ターンでも良い。
以上説明した実施例について、形成した画像は表示媒体
を所定温度、すなわち液晶相をとる温度に所定時間保持
する手段により消去可能であり、繰り返し表示が可能で
ある。尚、この場合、−旦等方相まで加熱した後液晶相
を比較的高温度に保持することでさらに高速で−様な消
去が得られる。
尚、上記した様な本高分子液晶は充分耐熱性、皮膜強度
が強いものであるので、基本的に繰り返し画像形成には
問題ないが、必要に応じて、また、さらに強度を増すた
めに表面にポリイミド、アラミド等の保護層をラミネー
ト等により設けても良い。
[実施例2] さらに第2図を用いて他の実施例を示す。
本構成においてはガラス、ポリエステル、その他の透明
基体13b上に少なくとも可視域に光学吸収を有する色
素、例えばブルー(B)、グリーン(G)、レッド(R
)の2色性、或は無軸性等の色素染料をそれぞれ各色毎
に散乱又は透明の状態変化温度がそれぞれ異なる高分子
液晶中に混入したものを網点印刷、その他の印刷、コー
ティング方法により配列又はランダム配列的なカラーモ
ザイク、又はストライプ状等のカラーパターンに形成す
る。
具体的には以下のようにして着色高分子液晶フィルムを
作成する。
先ず、R,G、Bそれぞれに対応する高分子液晶固体を
ガラス転移点以下でそれぞれ粉砕する。
この粒径を50gm±25pmで選別し、各色に対応す
る粒子を混合し、静電塗装機を用い、−層に分散均一塗
工する。
この後、全面を3色に対応するPLCのうち最もTe+
、の高い、該TeL以上の温度で焼き付けることにより
フィルム状に形成する。
所望の各色を得るには、前記迄の実施例と同様に色素を
各高分子液晶中に少量混合する。
以下に上記状態変化温度が異なる高分子液晶と色素との
組み合わせを表1として示す。
(以下余白) 上記高分子液晶(n)と(LSR−405)  (レッ
ド高分子液晶(R)として)、高分子液晶(1)と(L
SY−116) + (LSB−3351(グリーン高
分子液晶(G)として)、高分子液晶(III)と(L
SB−335) + (LSR−4011(ブルー高分
子液晶(B)として)を組み合わせて得た表示媒体に対
し、行なった像形成を以下に示す、〔第6図参照;図中
符合15はハロゲンランプ、16は徐冷用保温部材、1
7は熱印加用の接触部材、18はサーマルヘッドを示す
、〕 (a)前画像が形成されている。斜線部は透明慶大、点
表示部は散乱慶大である。
(b)消去温度TH(> 152℃)により全面を等方
相へ加熱した後、徐冷することで全面を散乱状態に消去
する。(本件ではハロゲンランプ15を照射し、該照射
により加熱されるアルミ等からなる接触部材17を媒体
に接触させて加熱する。また媒体近傍に面ヒーター等の
保温部材16を設け、媒体を一定温度で保持させること
により徐冷させている。) (C) B (ブルー)信号に従ってサーマルヘッド1
8の媒体への実質加熱温度がTHH(媒体瞬間温度〉1
52℃)となる様に印加電圧(又は電流)を調整して媒
体に書き込み走査を与える。この結果加熱部のR,G、
B全てに対応する色画素(高分子液晶(■)、(11、
(■))が透明化される。
(d)消去温度TV(110℃<T2〈約130℃(1
20℃Tg (IIll +lO℃程度))で全面を加
熱した後徐冷することで、R,Gに対応する色mW(高
分子液晶[II)、(I))は散乱状態へ消去され、8
画像が形成される。
(e) G (グリーン)信号に従ってサーマルヘッド
の媒体への実質加熱温度がTIIM  (媒体瞬間温度
が110℃<TH,< 140℃(120℃Tg (I
III +20℃程度))となる様に調整して媒体に書
き込み走査を与える。この結果、加熱部のGに対応する
色画素(高分子液晶(I))が透明化される。(8画像
は1口の加熱に影響なく表示されたままである。) (f)消去温度TL(77℃<TL<約85℃(75℃
Tg(r)+io℃程度目程度面を加熱した後徐冷する
ことでRに対応する色画素(高分子液晶(■))は散乱
状態へ消去され、0画像が前述の8画像に加えて形成さ
れる。
(g) R(レッド)信号に従って、サーマルヘッドの
媒体への実質加熱温度がTHL  (媒体瞬間温度が7
7℃<T11L<約95℃(75℃Tg(rl+20℃
程度))となる様に調整して媒体に書き込み走査を与え
る。この結果、加熱部のRに対応する色画素(高分子液
晶(■))が透明化され、(h)のカラー画像が形成さ
れる。
上記の(b)〜(g)の画像形成プロセスにおいて(b
)の全面消去は像形成を繰り返し行なう場合に行なえば
良い。
また上記(a)〜(g)の操作はそれぞれ独立させて操
作させても、適宜組み合わせて操作させても良い。
例えばB及び0画像を同時に表示するのであれば、(b
)(c)(f)の操作を行なえば良い。
0画像のみ表示するのであれば(b)(e)(f)の操
作、B及び8画像を表示するのであれば(b)(c)(
d)(r)の操作を行なえば良い。
上記実施例2によれば前記実施例1と同様色画素と書き
込み手段との精密な位置合わせ制御が不要であり、良好
な画像を比較的楽に形成することができる。
第7図は本発明を投影表示装置に適用した場合の一例を
示す構成図であり、像担持体ベルト21は前記実施例で
示したものを使用した。
この装置においては、感熱ヘッド22又は消去用ヒータ
ーを用いることにより所定のカラー画像が像担持体ベル
ト21に形成された後レンズ25、光源26からなる投
影光学系によりスクリーン24に投影される。この後、
画像は必要に応じて消去用面ヒータ−23により液晶温
度に一定時間保持され、ここで再び表示媒体表面は光学
散乱状態へ一様に消去され、次画面形成に備えるもので
ある。
[発明の効果] 以上説明した様に、本発明によれば、高精細なカラー画
像を、ハードコピーと同様の鮮明さで表現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は温度と透過率(散乱強度)との関係を示す図、
第2図から第5図は本発明の表示媒体の構成を示す図、
第6図は第2の実施例を示す図。 第7図は投影表示装置の構成図である。 11a、11b・・・白色散乱高分子液晶層12a、1
2b・・・カラー高分子液晶層13a、13b =−・
基体 14・・・バックグラウンド 15・・・ハロゲンランプ 16・・・保温部材 17・・・接触部材 18・・・サーマルヘッド 21・・・像担持体ベルト 22・・・感熱ヘッド 23・・・消去用面ヒータ− 24・・・スクリーン 25・・・レンズ 26・・・光源

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)同一面上に形成された異なる色の2以上の表示領
    域を構成し、かつ熱により透明・散乱状態間で遷移する
    着色高分子層を有し、該異なる色の表示領域間で、光吸
    収波長域がそれぞれ異なっていることを特徴とする表示
    媒体。
  2. (2)該異なる色に対応して異なる色ごとにそれぞれ光
    吸収感度の異なる染料を着色高分子層中に含有させてい
    る請求項(1)記載の表示媒体。
  3. (3)前記高分子層が高分子液晶である請求項(1)記
    載の表示媒体。
  4. (4)同一面上に形成された異なる色の2以上の表示領
    域を構成し、かつ熱により透明・散乱状態間で遷移する
    着色高分子層を有し、該異なる色の表示領域間で、熱に
    よる透明・散乱状態の遷移温度が異なっていることを特
    徴とする表示媒体。
  5. (5)該異なる色に対応して、異なる色ごとにそれぞれ
    異なる種類の高分子材で、前記表示領域を形成させる請
    求項(4)記載の表示媒体。
  6. (6)前記高分子層が高分子液晶である請求項(4)記
    載の表示媒体。
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