JPH025411Y2 - - Google Patents

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JPH025411Y2
JPH025411Y2 JP10636384U JP10636384U JPH025411Y2 JP H025411 Y2 JPH025411 Y2 JP H025411Y2 JP 10636384 U JP10636384 U JP 10636384U JP 10636384 U JP10636384 U JP 10636384U JP H025411 Y2 JPH025411 Y2 JP H025411Y2
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JP
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ultrasonic probe
housing
industrial robot
wave transmitting
holding device
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JP10636384U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、超音波探触子を走査のために産業用
ロボツトの手首フランジ部等に保持させる超音波
探触子の保持装置に関するものである。
(従来の技術) 金属材料等の非破壊による探傷、厚さの測定等
には超音波のエコーを利用したものが数多く実用
化されている。従来、このような探傷等に用いる
超音波探触子は、人手によつて被検体の表面を走
査するものが一般的であつた。また、この超音波
探触子の走査を機械的に行うものとしては、ガイ
ドレールに沿つて移動させるもの、さらには、被
検体を液体中に沈めて探傷等を行うもの等があつ
た。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、この種の人手によつて走査する
ものでは、超音波探触子に複雑な走査を行わせる
ことは比較的容易であつたが、超音波探触子の位
置の再現性が悪いばかりか、接触状態を一定に維
持することも困難なため感度が変動しやすく、さ
らに、作業者の個人差が直接データに影響してし
まう等の欠点があつた。また、ガイドレールを用
いて走査するものでは、被検体の表面とガイドレ
ールとの間隔を一定に設定しておく必要があるた
め、極めて単純な表面を有した被検体の探傷等に
しか適用できないばかりか、ガイドレールを被検
体の表面形状に合わせて施設しなければならない
ため、専用機への適応が主流となつて汎用性にも
欠け、さらに、液体中に被検体を沈めるもので
は、被検体の形状、大きさ等に制約があり、しか
も高価となるばかりか、濡れを嫌う被検体には適
応できない等の問題点があつた。
本考案は、これらの点に着目してなされたもの
で、産業用ロボツトの動作誤差、振動等の影響を
受けにくい超音波探触子の保持装置を提供するこ
とによつて、超音波探触子の走査を産業用ロボツ
トに行わせることを可能とし、汎用性が高く、被
検体の形状等の制約も無く、安価で、データが作
業者の個人差等に影響されることもなく、比較的
複雑な表面の走査をも可能としたものである。
(問題点を解決するための手段) そのため、本考案では、超音波探触子の保持装
置を、産業用ロボツトの手首フランジ部等に取り
付けられて軸方向の振動を吸収する弾性部材と、
下面より所定の微小間隔だけ窪んだ状態で送受波
面が露出するように超音波探触子を収容するハウ
ジングと、このハウジングと前記弾性部材との間
を接続する自在継手とによつて構成している。
(作用) このように構成された本考案の超音波探触子の
保持装置では、軸方向の振動を吸収する弾性部材
と自在継手とによつて、被検体の表面形状等によ
る超音波探触子の3次元変動が吸収されるため、
超音波探触子の送受波面は被検体の表面を正確に
トレースし、さらにハウジング下面と超音波探触
子送受波面との段差によつて被検体と超音波探触
子送受波面との間隔が一定に保たれるので、超音
波探触子を産業用ロボツトによつて走査させて
も、接触状態が均一なものとなるため、比較的複
雑な被検体表面の走査が可能となり、従つて、汎
用性が高まるとともに、作業者の個人差等の影
響、被検体の形状および大きさの制約等を除くこ
とができる。
(実施例) 次に、本考案の実施の一例を図面を参照しなが
ら説明する。第1図は本考案に係る超音波探触子
の保持装置の一実施例の縦断面図である。図面に
おいて、1は下部が開口し、上部が塞がれた筒状
のシリンダであり、2はこのシリンダ1内に摺動
自在に嵌合しているピストンである。3は前記シ
リンダ1内に収容されて前記ピストン2を下方向
に付勢するスプリングであり、シリンダ1の上面
を貫通して配置された調整ねじ4の回転によつて
移動するスプリング座5によつてその圧力が調整
される。これらによつて、軸方向の振動を吸収す
る弾性部材が形成されている。
6はハウジングであつて、ハウジング本体7
と、このハウジング本体7の下面に貼着されたス
ペサシート8とで構成されている。9は超音波探
触子であつて、前記ハウジング本体7の内部に送
受波面がこのハウジング6の下面から露出するよ
うに収容され、ねじ等によつて固定されている。
この超音波探触子9の送受波面とハウジング本体
7の下面とは同一平面をなしており、従つて、超
音波探触子9の送受波面はハウジング6の下面よ
りスペサシート8の厚さ分だけ窪んでいる。ここ
で、このスペサシート8の厚さは、用途に合わせ
て選択可能であるが、例えば、数10μ程度のもの
である。また、ハウジング本体7には細孔10が
形成され、さらに超音波探触子9の側面とハウジ
ング本体7との間には適宜隙間(図示せず)が形
成されていて、これらを介して液体接触媒質とし
ての水が前記スペサシート8によつて形成される
超音波探触子9の送受波面と被検体の表面との間
に供給可能に構成されている。
11は前記ピストン2とハウジング6とを互い
の中心軸の交叉角度が変えられるように接続する
自在継手である。この自在継手11は、回動自在
に嵌合したボールとリングとで構成されており、
ボール側が前記ピストン2に嵌合固着され、リン
グ側がハウジング本体7にねじ止め固着されてい
る。また、12は給液タンクで、前記シリンダ1
の側部にホルダ13で取付けられており、内に前
述の液体接触媒質としての水が貯蔵されている。
この水は給液タンク12の底部よりパイプ14、
前記ハウジング本体7の細孔10、さらには超音
波探触子9の側面とハウジング本体7との間の隙
間を経て、超音波探触子9の送受波面に供給され
る。15は超音波探触子9に電気的信号を与える
とともに、超音波探触子9の出力信号をとりだす
ケーブル、16はそのコネクタである。また、第
1図に17で示すピストン2にあけられた透孔
は、シリンダ1内の空気抜きである。
次に、このように構成された超音波探触子の保
持装置の使用について説明する。第2図はその使
用状態を示す正面図である。図示のように、この
超音波探触子の保持装置はそのシリンダ1の上部
に取り付けられる取付ブラケツト18によつて、
産業用ロボツトの手首フランジ部19に保持され
る。この状態で産業用ロボツトを運転すると、産
業用ロボツトの手首フランジ部19はプログラム
の指示通りに移動して、これに保持された超音波
探触子9の送受波面は被検体の表面を所定の軌跡
でトレースする。この時、超音波探触子9の送受
波面と被検体の表面との間の間隙には給液タンク
12より水が逐次供給される。この制御用のプロ
グラムは被検体の形状等に合わせて組替えればよ
いので、どんな形状の被検体の表面であつてもト
レース可能となる。従つて、被検体の表面形状等
に関係なく非破壊探傷等を行うことができ、従来
殆ど適応できなかつたビルの鉄骨等の構造物の溶
接部分の非破壊探傷等にも適応可能となる。
ここで、産業用ロボツトはプログラムにより数
値制御されるものであるため、サーボモータの回
転にも極めて小さなものではあるが誤差が存在
し、さらに、このサーボモータの回転に起因する
振動も完全に除去することは不可能なものであ
る。しかしながら、被検体表面に垂直な方向の振
動や誤差はシリンダ1、ピストン2、スプリング
3等による弾性部材の弾性で、また、表面の傾
斜、うねり等の影響は自在継手11の作用によつ
て夫々吸収されてしまう。これによつて、ハウジ
ング6の下面は常に被検体表面と一定の圧力で接
触、摺動させることが可能となり、前述のような
誤差、振動等が除去されてノイズの少ない測定デ
ータを得ることができる。
第3図はこのような保持装置で超音波探触子を
産業用ロボツトの手首フランジ部に保持させて、
30×30×5cmの鋼板面上の中央部20×20cmを10mm
ピツチで走査させて、鋼板の第1回底面エコーを
測定した場合のデータの一例を示すグラフであ
る。同図の横軸は1目盛60cm、縦軸は1目盛2dB
である。結果として、手持ちでも±1dB以下が限
度であつた振幅の変動を、±0.4dB程度に安定化
できる。
以上、図示の実施例に従つて詳細に説明したが
本考案はこれにのみ限定されるものではなく、
種々なバリエーシヨンを含むものである。例え
ば、ハウジングを一体物として形成し、超音波探
触子をその送受波面がハウジングの下面より微小
間隔だけ窪んだ状態で保持されるごとく収容する
ものでもよく、自在継手としてもボールとリング
によるもの以外でも適用可能である。さらに、ピ
ストンにあけられた透孔を塞いでシリンダ内を気
密状態とし、これにエアーダンパの作用をさせて
ピストンを所定の方向に付勢すれば、特にスプリ
ングを用いなくともよくなる。また、このシリン
ダ、ピストン、およびスプリング等より成る弾性
部材をパンタグラフ機構等で置き換えても本考案
は実施可能である。
(考案の効果) 本考案は以上の様に構成され、弾性部材と自在
継手との作用によつて、産業用ロボツトの誤差、
振動等が吸収され、超音波探触子の送受波面を一
定の微小間隔で被検体表面と対向させることがで
きるので、出力データは極めて安定なものとな
り、これによつて、産業用ロボツトによる超音波
探触子の走査が可能となる。従つて、汎用性が高
く、被検体の形状等の制約も無く、比較的複雑な
表面の走査も可能であり、安価で、データが接触
状態や作業者の個人差等に影響されることのない
非破壊探傷等が可能となるという優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の縦断面図、第2図
はその使用例を示す正面図であり、第3図はこれ
を用いて測定した場合の測定データの一例を示す
グラフである。 1……シリンダ、2……ピストン、3……スプ
リング、6……ハウジング、7……ハウジング本
体、8……スペサシート、9……超音波探触子、
11……自在継手、12……給液タンク、18…
…取付ブラケツト、19……産業用ロボツトの手
首フランジ部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 超音波探触子を産業用ロボツトの手首フランジ
    部等に保持させて被検体表面を走査するための超
    音波探触子の保持装置において、産業用ロボツト
    の手首フランジ部等に取り付けられて軸方向の振
    動を吸収する弾性部材と、下面より所定の微小間
    隔だけ窪んだ状態で送受波面が露出するように超
    音波探触子を収容したハウジングと、このハウジ
    ングと前記弾性部材との間を接続する自在継手と
    を有することを特徴とする超音波探触子の保持装
    置。
JP10636384U 1984-07-16 1984-07-16 超音波探触子の保持装置 Granted JPS6121961U (ja)

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JP10636384U JPS6121961U (ja) 1984-07-16 1984-07-16 超音波探触子の保持装置

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JP10636384U JPS6121961U (ja) 1984-07-16 1984-07-16 超音波探触子の保持装置

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JPS6121961U JPS6121961U (ja) 1986-02-08
JPH025411Y2 true JPH025411Y2 (ja) 1990-02-08

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JP2008157775A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Tokyo Electric Power Co Inc:The 非破壊測定装置及びそのセンサユニット
JP5198112B2 (ja) * 2008-03-26 2013-05-15 旭化成ケミカルズ株式会社 配管の検査装置及びその検査方法
CN103018326A (zh) * 2012-11-29 2013-04-03 北京理工大学 接触式超声无损检测直线自动扫查装置

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JPS6121961U (ja) 1986-02-08

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