JPH0253211B2 - - Google Patents

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JPH0253211B2
JPH0253211B2 JP60059633A JP5963385A JPH0253211B2 JP H0253211 B2 JPH0253211 B2 JP H0253211B2 JP 60059633 A JP60059633 A JP 60059633A JP 5963385 A JP5963385 A JP 5963385A JP H0253211 B2 JPH0253211 B2 JP H0253211B2
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JP
Japan
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screw
hydraulic
resin
pressure
plasticizing
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JP60059633A
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English (en)
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JPS61219618A (ja
Inventor
Tohaku Kawaguchi
Kyoshi Hashimoto
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP5963385A priority Critical patent/JPS61219618A/ja
Publication of JPS61219618A publication Critical patent/JPS61219618A/ja
Publication of JPH0253211B2 publication Critical patent/JPH0253211B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は射出成形機において可塑化される材料
の温度や溶融、混練状態などを安定させるために
可塑化条件を制御する可塑化制御装置に関するも
のである。
[従来の技術] インラインスクリユタイプ射出成形機は、押出
し成形機のようにバレル(加熱筒)内のスクリユ
が連続的に回転するものではなく、スクリユは可
塑化計量動作、射出動作にしたがつて周期的に回
転および停止を繰返す。また、可塑化工程におい
て、スクリユはホツパから溶融樹脂等の材料を供
給されながら後退するので、スクリユの有効長は
刻々変化する。上記の2つの基本的動作に起因
し、可塑化された樹脂の温度と溶融および混練状
態とに不均一が生じ、成形品の品質を低下する原
因となる。
これを防止するため、射出成形機の可装化工程
においては、スクリユの後退速度の制御によつて
可塑化制御を行つている。
従来、スクリユの後退速度を制御するために
は、スクリユの回転速度の調整によつて溶融樹脂
をスクリユ前方へ移送する作用の大きさを制御
し、油圧シリンダの背圧の調整によつてスクリユ
の後退抵抗力を制御する方法を個別またた同時に
実施する制御装置が種々提案されている。
[本発明が解決しようとする問題点] しかし、後退抵抗は、油圧シリンダ内の背圧だ
けではなく、スクリユと加熱筒との摩擦抵抗や、
スクリユ溝内の樹脂と加熱筒との摩擦抵抗、油圧
シリンダのパツキン抵抗、油圧モータユニツトの
摺動抵抗などの総和であつて、これらがスクリユ
の後退を妨げている。溶融樹脂圧は、上記後退抵
抗力と等しいか、それ以上でなければならないの
で、背圧がたとえゼロとなつても、溶融樹脂圧は
ゼロにならず、ある値を有する。従つて、背圧調
整では、その値以下の溶融樹脂圧での可塑化はで
きない。しかし、例えば、溶融樹脂圧のゼロ近傍
における制御が適当でないと、スクリユの後退が
脈動したり、後退速度が局部的に低下したりする
ばかりでなく、樹脂の種類によつてはスクリユが
後退せずに停止してしまうことがあつた。
また、スクリユ背圧の調整によつてスクリユ後
退速度を間接的に制御するものであるから、調整
がむつかしく、さらにスクリユ背圧を制御して
も、作動油の圧縮性や油圧配管系の圧力による容
積変化で油圧配管系の遅れ時間が発生して溶融樹
脂圧が直ちに追従しないという欠点があつた。そ
の上、汎用スクリユで各種の成形条件や樹脂の種
類に対応した後退抵抗を制御することが困難であ
つた。
[問題を解決するための手段] 従つて、本発明の主目的は、溶融樹脂圧がゼロ
から広範囲に至るまで、高精度でスクリユ後退速
度を制御することのできる射出成形機の可塑化制
御装置を提供することである。
本発明の他の目的は、油圧配管系による遅れ時
間のない速応性の高い可塑化制御装置を提供する
ことである。
更に、本発明の他の目的は、従来の汎用射出成
形機にも適用容易で構成の簡単な可塑化制御装置
を提供することである。
更に、スクリユの後退速度の制御を行つたり行
わなかつたりすることの切換を容易に行えるこ
と、および、加熱筒内へ樹脂材料が適性に供給さ
れていなかつた場合にスクリユの回転や後退動作
についてすみやかに対処し得る可塑化制御装置を
提供することも目的としている。
上記目的を達成するために、本発明による射出
成形機の可塑化制御装置は、インラインスクリユ
型の射出成形機において、可塑化工程時に加熱筒
先端部の溶融材料の圧力を電気信号として検出す
る樹脂圧力センサを備え、与えられる制御信号に
よつて回転速度が決定される電動機を備え、この
電動機を回転速度を可塑化スクリユを往復駆動す
る油圧ピストンの移動速度に直接変換する手段を
備え、可塑化スクリユを回転させる油圧モータ駆
動用の油圧回路中に油圧モータの負荷検知用の負
荷圧センサと流量調整弁を備え、この負荷圧セン
サの検出信号によつて流量調整弁に流量制御信号
を送り得るとともに、前記樹脂圧力センサの検出
信号を入力しこれに基づき前記可塑化スクリユの
後退速度を前記加熱筒先端部における溶融材料の
圧力が負圧にならない範囲でかつほぼ0Kg/cm2
なるように制御し得る制御信号を前記電動機へ送
る制御回路を備え、前記電動機の回転速度を前記
油圧ピストンの移動速度に変換する前記手段とし
て、前記油圧ピストンの往復動方向と平行に前記
電動機の出力軸と一体に設けたねじ軸とこのねじ
軸に螺着され前記油圧ピストンと一体に取付けら
れるめねじ部材とからなり、このめねじ部材が、
前記ねじ軸と螺合したり、この螺合が解除された
りし得るような半割状の構造をなしているものを
備えた構成にした。
[作用] 可塑化スクリユを回転させて樹脂を可塑化し、
加熱筒先端部に可塑化溶融された樹脂が順次たま
れば、それに応じて可塑化スクリユが後退する。
このとき、加熱筒先端部の溶融樹脂の圧力を電気
信号として取出し、その電気信号に応じて可塑化
スクリユ後退用の電動機を適宜な回転数のもとに
連続して回転させ、ねじ機構などの機械的な伝動
機構を介して可塑化スクリユを適宜な速度で後退
させ、加熱筒先端部における溶融樹脂の圧力が負
圧にならない範囲で、かつ、ほぼ0Kg/cm2になる
ようにする。
可塑化溶融した樹脂が加熱筒先端部に所定量た
まれば、可塑化スクリユの回転、後退を停止させ
て樹脂の可塑化を終え、ねじ軸に螺合させている
めねじ部材を開いて可塑化スクリユ後退用の電動
機と可塑化スクリユ移動用の油圧ピストンとの連
結を断ち、油圧ピストンの作用で可塑化スクリユ
を前進させて加熱筒内の溶融樹脂を射出する。
なお、加熱筒内に供給する樹脂量が少なくなつ
た場合は、可塑化スクリユ回転用の油圧モータの
負荷圧センサによる検出信号に応じて流量調整を
行つて可塑化スクリユの回転数を少なくする等の
対応を行う。
[実施例] つぎに、1実施例によつて、本発明をさらに詳
細に説明する。
第1図は本発明によるインラインスクリユ式射
出成形機の全体構成を示し、実線は油圧系統を点
線は電気系統を示す。図において、先端部にノズ
ル1を有する加熱筒2内には、スクリユ3が回転
かつ、往復動自在に設けられており、スクリユ3
は、後記するピストンロツド7の一部に取付けら
れて進退自在に設けられている油圧モータ4の回
転軸と同心状に直結されている。また、加熱筒2
には一対の射出シリンダ5,6の外筒が一体的に
固定されており、これら両方の射出シリンダ5,
6に共用されるコ字状のピストンロツド7には、
前記スクリユ3がスラストベアリング8を介して
回転自在に軸支されている。スラストベアリング
8部において、スクリユ3の一部とピストンロツ
ド7の一部は、二つ割のカツプリング8aによつ
て連結されており、スクリユ3は自由に回転する
が、ピストンロツド7と一体になつて前後進する
ようになつている。両シリンダ5,6のヘツドエ
ンド側ポート9,10には、切換弁11を備えた
油圧配管12が接続されており、また両シリンダ
5,6のロツドエンド側ポート13,14には、
切換弁15を備えた油圧配管17が接続されてい
る。さらに、油圧モータ4には、切換弁18を備
えた油圧配管19が接続されており、この油圧配
管19と前記油圧配管12,17とは合流されて
流量制御弁20とリリーフ弁21とを備えた油圧
配管22により油圧ポンプ23と油圧タンク24
とに接続されている。スクリユ3の基部近傍に
は、これと加熱筒2との間へ樹脂を供給するホツ
パ25が設けられており、また、加熱筒2の外周
部には内部の樹脂を加熱するとヒータ26が設け
られている。
さらに、ピストンロツド7にブラケツト27を
介して固定されためねじ部材49には、電動サー
ボモータ50と直結のねじ軸51が螺合されてお
り、電動サーボモータ50を回転させることによ
りねじ作用でピストンロツド7を介してスクリユ
3が進退するように構成されている。
第1図に示しためねじ部材49はスクリユ後退
時には通常ねじ軸51に螺合させているが、これ
は、第6,7図に示すように、めねじ部材49を
ねじ軸51に螺合させなかつたりすることができ
る。
第6,7図において、ピストンロツド7の側面
にはブラケツト27を介して、ボツクス28が固
定されている。ボツクス28中には、めねじ部材
49を構成する外面が角形の二つ割ナツト49
a,49bが、ボツクス28側の一面49cと、
軸線方向の両外面49d,49eが接触された状
態で配されている。上記一面49cをボツクス2
8の底面に密着させて設けたのは、ねじ軸51が
回転したとき、めねじ部材49が回ることなく軸
線方向に移動しうるようにしたためであり、上記
両外面49d,49eをボツクス28の軸線方向
の両内壁に密着させて設けたのは、めねじ部材4
9とボツクス28が常に一体に軸線方向に移動し
うるようにしたためである。ボツクス28の両側
外面にはシリンダ29a,29bを固定し、シリ
ンダ29a,29bのピストンロツド30a,3
0bの先端部は二つ割ナツト49a,49bにそ
れぞれ固定した。そして、シリンダ29a,29
bのピストンロツド30a,30bを同時に進退
させることによつて、二つ割ナツト49a,49
bをねじ軸51にかみ合わせたり、螺合をはずし
たりすることができる。ねじ軸51は軸受31,
31aを介して固定部材32,32aに回動自在
に取付けられており、一方の固定部材32に電動
サーボモータ50が取付けられている。
シリンダ29a,29bのピストンロツド30
a,30bを前進させれば、二つ割ナツト49
a,49bをねじ軸51にかみ合わせることがで
きる。この状態で電動サーボモータ50を駆動さ
せれば、ねじ軸51が回転し、二つ割ナツト49
a,49bから構成されているめねじ部材49が
ボツクス28とともに軸線方向に移動し、シリン
ダ5,6のピストンロツド7は前後進する。
シリンダ29a,29bのピストンロツド30
a,30bを後退させれば、二つ割ナツト49
a,49bをねじ軸51からかみ合いをはずすこ
とができるので、シリンダ5,6を作用させれ
ば、めねじ部材49はピストンロツド7とともに
前後進する。
めねじ部材49をねじ軸51にかみ合わせるの
は、可塑化計量工程時に、電動サーボモータ50
の作動で可塑化スクリユ3を後退させるためであ
り、めねじ部材49をねじ軸51からはずすの
は、射出工程時にシリンダ5,6の作用だけで可
塑化スクリユ3を前進させることができるように
したためである。勿論、可塑化スクリユ3の後退
時にも、必要がない場合は、めねじ部材49をね
じ軸51からはずしておくこともできる。
本実施例では、可塑化計量時に可塑化スクリユ
3を後退させるとき、電動サーボモータ50によ
り機械的にスクリユ3を後退させるので、スクリ
ユ3は微妙に変動する油圧変動や脈動、作動油の
圧縮による作動おくれ、樹脂圧等に何ら影響され
ることなく円滑に後退する。
一方、加熱筒2の先端部における溶融樹脂の圧
力を検出するために溶融樹脂圧センサ54が設け
られている。また、油圧モータ4の負荷を検出す
るために負荷圧センサ55が油圧配管19の途中
に設けられている。これ等のセンサ54および5
5の出力は各接続線53および56を介して制御
回路52の入力I1およびI2とそれぞれ接続され
る。制御回路52は予め設定された処理プログラ
ムを内蔵し、センサ54および55からの入力信
号に基づき所定の演算を実行する。この制御回路
52の出力O1は接続線57を介して電動サーボ
モータ50に接続され、出力O2は接続線58を
介して流量調整弁20と接続される。更に、出力
O3は警報器59と接続される。
以下、上記構成による射出成型機の動作につい
て説明する。
ピストンロツド7がシリンダ5および6内へ後
退してスクリユ3が前進した状態でホツパ25か
らスクリユ3の基部へ樹脂を供給し、切換弁1
5,18の切換により油圧モータ4を回転させ、
ポート9,10,13,14をいずれも油圧タン
ク24側へ切換えると、加熱により溶融した樹脂
は、スクリユ3の回転により混練され可塑化され
ながら加熱筒2の前部へ送られるとともに、スク
リユ3は樹脂の圧力により徐々に後退しようとす
る。ただし、この時、スクリユ3は後記するよう
に、電動サーボモータ50の作用により所望の後
退速度で後退させる。所要の装入量に応じたスト
ロークだけスクリユ3が後退すると、不図示のリ
ミツトスイツチが作動してスクリユ3の回転と後
退とが停止し、加熱筒2の先端部には可塑化され
た材料が一時蓄えられる。次に前回サイクルの成
形品が金型から取出されて金型が閉じられると、
めねじ部材49を開いて電動サーボモータ50と
ピストンロツド7の連結を断つた状態のもとで、
切換弁15が切換られてポート13,14へ送油
され、スクリユ3が前進することにより加熱筒先
端部に蓄えられた樹脂が加圧されて金型キヤビテ
イ内へ射出される。射出された樹脂が金型内で冷
却されている間に次回サイクルの可塑化計量工程
が行なわれる。
上記の工程において、スクリユ3が後退しつつ
あるとき、制御回路52は溶融樹脂圧センサ54
および負荷圧センサ55の各検出信号を入力し、
これ等の値に基づき所定の演算を行なつた後、電
動サーボモータ50に対してはスクリユ3の後退
速度の制御信号を、流量調整弁20に対してはス
クリユ3の回転数の制御信号をそれぞれ供給す
る。
スクリユ回転数に比しスクリユ後退速度が遅す
ぎる場合には、スクリユ3と加熱筒2との摩擦抵
抗や、スクリユ3溝内の樹脂と加熱筒2との摩擦
抵抗、シリンダ5,6内におけるピストンロツド
7の前進(第1図において右方向への移動)、油
圧モータユニツト4の回転軸摺動抵抗などの総和
によつてスクリユ3の後退が妨げられているので
あるから、加熱筒2の先端内部の溶融樹脂の圧力
が既定の閾より高くなつたとき、制御回路52は
スクリユ後退速度制御信号を電動サーボモータ5
0へ供給する。電動サーボモータ50は制御回路
52から供給される信号に応じた回転量でネジ軸
51を回転し、それに伴つてめねじ部材49はネ
ジ軸51の軸方向へ移動する。その結果、ピスト
ンロツド7はスクリユ3を移動させることとな
る。そして、このとき、加熱筒2の先端内部の溶
融樹脂圧が、例えば2〜3Kg/cm2のように、0
Kg/cm2に近い正圧になり、スクリユ後退抵抗力が
マイナスになるように、スクリユ3の後退速度を
制御する。勿論、スクリユ3に背圧をもたせるこ
となく、スクリユ3を電動サーボモータ50のみ
で、ねじ軸51、めねじ部材49、ピストンロツ
ド7を介して、直接後退させる。
制御回路52は、スクリユ回転数に比しスクリ
ユ後退速度が速すぎる場合にノズル1からのエア
の吸収によつて溶融樹脂圧力が規定の閾値より低
下したとき、スクリユ後退速度制御信号を電動サ
ーボモータ50へ供給する。電動サーボモータ5
0は制御回路52から供給される信号に応じた少
しおそい回転速度でネジ軸51を回転し、それに
伴つてめねじ部材49はネジ軸51の軸方向へ移
動する。その結果、少しおそくなつた後退速度で
ピストンロツド7はスクリユ3を移動させること
となる。
一方、ホツパの樹脂材料の欠乏、あるいは、ブ
リツジ現象によりスクリユ3の基部へ樹脂が供給
されなくなつた場合は、油圧モータ4の負荷が低
下し、これが負荷圧センサ55によつて検出され
る。この検出信号により制御回路52は流量調整
弁20に信号を送り、スクリユの後退および回転
を停止させると共に警報器59によつて異常を示
す警報を発する。
上記の制御動作をよりよく理解する一助とし
て、以下スクリユ3の後退動作について詳細な説
明する。
第2図および第3図は、それぞれ縦軸にスクリ
ユ前方に蓄えられた溶融樹脂の圧力をとり、横軸
にスクリユ背圧ないしは電動機の作用によるスク
リユ後退抵抗力をとつて示す関係線図であつて、
第2図は従来の射出成形機の場合を示し、第3図
は本発明に係る射出成形機の場合を示している。
また、第4図および第5図はそれぞれ縦軸にスク
リユ溝内の樹脂圧力をとり、横軸に加熱筒2内で
のスクリユの位置をとつて示す関係図であつて、
第4図は従来の成形機の場合を示し、第5図は本
発明に係る成形機の場合を示している。
第2図、第3図において明らかなように従来は
スクリユ背圧により付加するスクリユ後退抵抗力
の調節により、樹脂圧力の調節範囲がP1(樹脂の
種類にもよるが、通常の熱可塑性樹脂では、例え
ばP1=20〜30Kg/cm2である。)の点から始まる
が、これに対し、スクリユ3の後退駆動力を溶融
樹脂圧力と油圧モータの負荷圧力との検出によつ
て制御した本発明の場合には、樹脂圧力の調節範
囲がゼロから始まるように拡大される。すなわ
ち、従来の背圧による方法と同様に、スクリユに
加わる後退抵孔力がプラスの範囲に加え、本発明
では、スクリユに加わる後退抵抗力がマイナスと
なる。つまり、後退援助させるように作用させる
ことができる。
その結果、従来の可塑化制御でスクリユ後退速
度の脈動、低下、停止を起こしていた樹脂に対し
ても安定した可塑化が達成される。
また、これを可塑化工程中におけるスクリユ溝
内の樹脂圧力の変化で見ると、第4図、第5図に
示すようになる。各図において向つて右側がホツ
パ25側であり、左側がスクリユ3の先端部であ
る。また、第4図において、曲線L1はスクリユ
背圧のある場合、曲線L2はスクリユ背圧のない
場合、第5図において曲線L3はスクリユに付加
する後退抵抗力のある場合、曲線L4はスクリユ
に対して作用させる外力すなわち後進抵抗力が0
の場合、曲線L5は本発明による場合、すなわち、
スクリユの後退を援助する方向に力を加えた嬢合
の曲線である。
ホツパ25から供給された材料は、スクリユ溝
内の樹脂圧力に打ち勝つてスクリユ3の前方へ移
送されなければならないが、図においてホツパ2
5側から樹脂圧力の立上り位置が遠くかつ樹脂圧
力が小さいほど樹脂の移送が容易である。
第5図に示す本発明の場合においては、曲線
L5とすることができ、第4図に示す従来のもよ
りも、樹脂の移送が容易になることがわかる。す
なわち、前述したスクリユ3の後退速度の脈動、
低下、停止等はいずれもフイードゾーンで樹脂に
作用する推進力が弱いことで起きるものであるか
ら、曲線L5の性能を得ることによつてこれが解
決される。
さらに、油圧モータ4の負荷圧力とスクリユ3
の後退速度の関係について考察すると下記のよう
になる。射出成形機はスクリユ3の回転が連続的
でなく、回転、停止の繰返しであつて、スクリユ
の非回転時にもスクリ3内の樹脂には熱エネルギ
が加えられて温度が上がり、その分だけ粘度が下
がるので、可塑化開始時には油圧モータ4の負荷
圧力が低くなつている。一方、スクリユ回転中は
常にホツパから新しい樹脂が供給されるので、ス
クリユ3内の樹脂温度が低下しその分だけ粘度が
上がるので、可塑化計量工程の初期では、油圧モ
ータ4の負荷圧力は除々に増加する。また、スク
リユ3の回転とともにスクリユ3の前部に溶融樹
脂を移送しながらスクリユ自体が後退するので、
可塑化計量工程の後半では油圧モータ4の負荷圧
力は減少する。油圧モータ4が低い負荷圧力で回
転すると、溶融樹脂に与える機械エネルギが少な
くなる。これをカバーするためにスクリユの後退
速度を小さくすると、樹脂がスクリユ3を通過す
る時間は油圧モータ4の負荷圧力が高いときより
も長くなる。このように、スクリユ負荷圧力×樹
脂の通過時間=樹脂に与える機械エネルギーの関
係に基づき、スクリユ3の負荷圧力を負荷圧セン
サ55によつて検出し、単位体積当りのエネルギ
が一定になるようにスクリユの後退速度を演算に
より決定するようにしたので、可塑化された樹脂
材料の温度、分散状態のバラツキが少なくなる。
またスクリユの後退速度を制御すると同時に、ス
クリユの回転数の制御も組入れれば、さらに成形
条件の幅を広げることができる。
[効果] 本発明では、可塑化計量時に可塑化スクリユを
後退させるとき、加熱筒先端部における溶融樹脂
の圧力に応じて、電気サーボモータなどの電動機
により、ねじ機構を介して機械的に可塑化スクリ
ユを後退させ、加熱筒先端部における溶融樹脂の
圧力が負圧にならない範囲で、かつ、ほぼ0Kg/
cm2になるように制御できるので、可塑化スクリユ
は、微妙に変動する油圧変動や脈動、作動油の圧
縮による作動おくれ、樹脂圧等に何ら影響される
ことなく円滑に後退する。したがつて、常に、安
定した樹脂の可塑化が達成され、一定した良品質
の射出製品が確実容易に得られる。
また、本発明では、可塑化スクリユを回転させ
る油圧モータ駆動用の油圧回路中に油圧モータの
負荷検知用の負荷圧センサと流量調整弁を備え、
この負荷圧センサの検出信号によつて流量調整弁
に流量制御信号を送り得るようにしたので、油圧
モータの回転数および可塑化スクリユの回転数を
適宜制御して、油圧モータの負荷圧を可塑化計量
条件に応じた適宜な値に保つことができ、より細
かい制御を行うことができる。そして、油圧モー
タの負荷圧を、加熱筒先端部の溶融樹脂の圧力と
ともに、電動機の作用による可塑化スクリユの後
退速度の制御に利用することもでき、可塑化され
た樹脂材料の温度、分散状態のバラツキを少なく
することもできる。
また、ホツパの樹脂材料の欠乏、あるいは、ブ
リツジ現象によりスクリユの基部へ樹脂が供給さ
れなくなつた場合は、油圧モータの負荷が低下
し、これが負荷圧センサによつて検出されるの
で、その検出信号により制御回路から流量調整弁
に信号を送り、スクリユの後退および回転を停止
させるようにすることもできる。
また、本発明では、可塑化計量時に可塑化スク
リユの後退速度を制御しうる電動機の回転速度を
油圧ピストンの移動速度に変換する手段として、
油圧ピストンの往復動方向と平行に電動機の出力
軸と一体に設けたねじ軸とこのねじ軸に螺着され
油圧ピストンと一体に取付けられるめねじ部材と
からなり、このめねじ部材が、ねじ軸と螺合した
り、この螺合が解除されたりし得るような半割状
の構造をなしているものを備えているので、可塑
化計量時に確実容易に螺合させて電動機から油圧
ピストンへの動力伝達を確実に行い、射出時に螺
合を簡単に解除することができる。勿論、可塑化
計量時でも、加熱筒先端部の溶融材料の圧力を制
御する必要がないときは、簡単に螺合をはずし
て、油圧ピストンの作用で可塑化スクリユを容易
に後退させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による射出成形機の可塑化制御
装置の1実施例を示す縦断面図および回路図、第
2図〜第5図は従来技術と本発明の動作の相違を
説明するための線図であり、第2図は従来技術に
おける樹脂圧力線図、第3図は本発明における樹
脂圧力線図、第4図は従来技術におけるスクリユ
溝内樹脂圧力線図、第5図は本発明におけるスク
リユ溝内樹脂圧力線図、第6,7図はねじ機構部
の1実施例を示すもので、第6図は第7図の−
線図、第7図は第6図の−線図である。 2……加熱筒、3……スクリユ、4……油圧モ
ータ、5,6……射出シリンダ、7……ピストン
ロツド、11,15,18……切換弁、20……
流量制御弁、23……油圧ポンプ、49……めね
じ部材、50……電動サーボモータ、51……ね
じ軸、52……制御回路、54,55……セン
サ、59……警報器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 可塑化工程時に加熱筒先端部の溶融材料の圧
    力を電気信号として検出する樹脂圧力センサを備
    え、与えられる制御信号によつて回転速度が決定
    される電動機を備え、この電動機の回転速度を可
    塑化スクリユを往復駆動する油圧ピストンの移動
    速度に直接変換する手段を備え、可塑化スクリユ
    を回転させる油圧モータ駆動用の油圧回路中に油
    圧モータの負荷検知用の負荷圧センサと流量調整
    弁を備え、この負荷圧センサの検出信号によつて
    流量調整弁に流量制御信号を送り得るとともに、
    前記樹脂圧力センサの検出信号を入力しこれに基
    づき前記可塑化スクリユの後退速度を前記加熱筒
    先端部における溶融材料の圧力が負圧にならない
    範囲でかつほぼ0Kg/cm2になるように制御し得る
    制御信号を前記電動機へ送る制御回路を備え、 前記電動機の回転速度を前記油圧ピストンの移
    動速度に変換する前記手段として、前記油圧ピス
    トンの往復動方向と平行に前記電動機の出力軸と
    一体に設けたねじ軸とこのねじ軸に螺着され前記
    油圧ピストンと一体に取付けられるめねじ部材と
    からなり、このめねじ部材が、前記ねじ軸と螺合
    したり、この螺合が解除されたりし得るような半
    割状の構造をなしているものを備えている射出成
    形機の可塑化制御装置。
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