JPH0252916A - ガス給湯器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一般家庭などで使用するガス給湯器に関する
ものである。

従来の技術 従来、ガス給湯器は第５図と第６図に示すように、燃焼
空気を供給する送風機１と、ガス管２からの可燃ガスを
供給するカス制御装置３と、可燃ガスと空気を混合させ
て燃焼させるバーナ部４と、可燃ガスが燃焼する燃焼室
５と、燃焼室５に設けた燃焼時の熱を給水管６から供給
する水へ伝える熱交換器７と、燃焼した排ガスの排気通
路８と、排気通路８からの排ガスを機器外へ排出する排
気口９とを備えている。

発明が解決しようとする課題 このような従来のガス給湯器において、ガス給湯器の騒
音は一般に第８図のように２００Ｈ２付近にピークがあ
るという特性を示し、この２００Ｈｚ付近の大きなピー
クを低減することが低騒音とするための大きな課題であ
った。ガス給湯器の排気通路８を形成する仕切り板１０
は、耐熱性と雨水の侵入を防ぐため通気性のない金属板
を用いている。

しかも、その排気通路８は複雑に折曲していた。

そのために燃焼室５は排気通路８の仕切り板１０によっ
て、第７図に示すような音響空間となり、体積共鳴が発
生しやすい形状となっていた。したがって、燃焼によっ
て発生した騒音がその共鳴周波数で大きく増幅され、大
きな騒音を発生するという課題があった。そして、ガス
給湯器のこの種の共鳴音は、次式で示されるように形状
にｆ＝（Ｃ／２π）Ｓ　　　　Ｘ ｆ：共鳴周波数（Ｈｚ） Ｃ：音速 Ｓ：排気口の断面積 ■＝燃焼室の容積 Ω：排気通路の通路長 よって決定され、比較的低周波数の成分となることが多
く、吸音材料や吸音マフラーによる低減が非常に困難で
あった。この共鳴音が前記２００Ｈｚのピークである。

本発明は、かかる従来の課題を解決するもので、音響抵
抗を大幅に低減して、音響共鳴特性を抑制したガス給湯
器を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段 上記の課題を解決するために本発明のガス給湯器は、燃
焼用空気を供給する送風機と、可燃ガスを供給制御する
ガス制御装置と、前記可燃ガスと空気を混合して燃焼さ
せるバーナ部と、可燃ガスが燃焼する燃焼室と、前記燃
焼室内に配設した燃焼時の熱を水へ伝える熱交換器と、
燃焼した排ガスを機器外部へ排出する排気通路および排
気口とを備え、前記排気通路を形成する仕切り板が、板
の表裏間を貫通する孔を無数に備えた多孔質の吸音材料
からなるものである。

作用 本発明は上記した構成によって、排気通路の仕切り板に
多孔質の吸音材料を用いたことにより、送風通路と雨水
に対しては従来同様の構造と機能の排気通路を形成し、
音響的には多孔質の仕切り板によって音響抵抗を大幅に
低減して、共鳴特性の抑制と、共鳴周波数を移動させる
ことができ、その結果共鳴音の発生を大きく低減でき、
ガス給湯器の機器騒音を大幅に低減することができるも
のである。

実施例 以下、本発明のガス給湯器の一実施例を図面に基づいて
説明する。

第１図は本発明の一実施例のガス給湯器を示す概略側面
断面図、第２図は同ガス給湯器の要部の概略側面断面図
である０本実施例のガス給湯器１１は、第１図と第２図
に示すように、燃焼用空気を供給する送風機１２と、ガ
ス管１３からの可燃ガスを供給するガス制御装置１４と
、可燃ガスと空気を混合させて燃焼させるバーナ部１５
と、可燃ガスが燃焼する燃焼室１６と、この燃焼室１６
の内部に配設した燃焼時の熱を給水管１７から供給する
水へ伝える熱交換器１８と、燃焼室１６の上方に設けた
燃焼した排ガスを機器外部へ排出する排気通路１９およ
び排気口２０とを備え、前記排気通路１９は仕切り板２
１を複数回折り曲げて形成している。この仕切り板２１
には、板の表裏間を貫通した無数の孔を有する多孔質の
吸音材料を用いている。ここで、多孔質の仕切り板２１
は、金属性の焼結多孔板や、金属繊維の集積体を複数の
らす網間で圧延して形成した多孔板や、非金属性の多孔
板などを用いることができる。

上記の給湯器１１において、燃焼によって発生した騒音
は、排気通路１９を通って排気口２０がら放射される。

排気通路１９は、排気口２０からの雨水や突風の影響に
より燃焼部が不安定にならないように、上記のように仕
切り板２１を複数回折り曲げて形成している。すなわち
、排気口２０から侵入しようとする雨水を、排気通路１
９を形成する折り曲げた仕切り板２１により防ぎ、燃焼
部へ雨水が侵入することはない、なお仕切り板２１は多
孔質で多数の孔を有しているが、微細な孔であり、通常
は雨水が透過することはない、また、突風についても、
排気通路１９を仕切り板２１によって折り曲げて、送風
通路として大きな圧力損失をとっているために突風の風
圧を吸収することができ、燃焼部への影響を抑制して安
定した燃焼状態が保てるのである。

方、多孔質な仕切り板２１であるために、音響的にはほ
とんど抵抗とならず、第２図中の点線矢印のように音は
透過して排気口２０から放射される。なお実線矢印は風
の流れである。したがって、第４図に示すように燃焼室
１６と排気口２０で構成される体積共鳴の形状（第３図
）での共鳴特性（Ｉ）は、従来の金属板を用いていた仕
切り板１０の排気通路８で構成される体積共鳴形状（第
７図）の共鳴特性（Ｉ［）に比べて緩やかで、しかも排
気通路２０の通路長ρが短くなるために、共鳴周波数を
大きく高周波数域へ動かすことができる。したがって、
燃焼騒音が多く含んでいる低周波数域から共鳴周波数を
ずらすことができるために、共鳴音の発生を大きく低減
することができる。そしてガス給湯器の騒音において大
きなピークレベルとなっている共鳴音が低減されるため
に、機器のトータル騒音を大幅に低減することができる
のである。

発明の効果 以上のように本発明のガス給湯器によれば、燃焼によっ
て発生する騒音が、多孔質の仕切り板を用いて形成した
排気通路によって排気口から直接外部へ放射されるため
、燃焼室と排気通路で構成された音響共鳴による音の増
幅が少なく、従来の排気通路に比べ共鳴音が大きく低減
でき、ガス給湯器の騒音を大幅に低減することができる
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のガス給湯器の概略側面断面
図、第２図は同ガス給湯器の要部の概略側面断面図、第
３図は同ガス給湯器の音響空間を示す断面図、第４図は
共鳴特性の比較図、第５図は従来のガス給湯器の概略正
面断面図、第６図は同ガス給湯器の要部の概略側面断面
図、第７図は同ガス給湯器の音響空間を示す断面図、第
８図は同ガス給湯器の騒音スペクトル図である。 １２・・・送風機、１４・・・ガス制御装置、１５・・
・バーナ部、１６・・・燃焼室、１８・・・熱交換器、
１９・・・排気通路、２０・・・排気口、２１・・・仕
切り板。 代理人　　　森　　本　　義　　弘 第１図 第３図 第４図 □に１浪Ｉ久（Ｈ凰） 第夕図 第６図 第７図 第８ 図 偵 ＆　（）ｌｘ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、燃焼用空気を供給する送風機と、可燃ガスを供給制
   御するガス制御装置と、前記可燃ガスを空気と混合して
   燃焼させるバーナ部と、可燃ガスが燃焼する燃焼室と、
   前記燃焼室内へ配設した燃焼時の熱を水へ伝える熱交換
   器と、燃焼した排ガスを機器外部へ排出する排気通路お
   よび排気口とを備え、前記排気通路を形成する仕切り板
   が、板の表裏間を貫通する孔を無数に備えた多孔質の吸
   音材料からなるガス給湯器。