JPH0252652A - 使用済注射針の安全化処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は使用済注射針の安全化処理装置に関し、特に、
廃棄作業従事者の危険を解消した使用済注射針の安全化
処理装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の使用済注射針の廃棄方法としては、■使用済注射
針の先端部にキャップを付け、これを集めて熱湯殺菌を
し、一般廃棄物として廃棄する方法。

■使用済注射針の先端部にキャップを付け、密封容器に
入れて処理業者に引取らせる方法。

■使用済注射針の先端部にキャップを付け、密封容器に
入れて一般廃棄物として廃棄する方法等が実施されてい
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、従来の廃棄方法によると、例えば、使用済注射
針にキャップを付ける際に、誤ってキャップを持つ手を
針先端で傷つけたり、あるいは、キャップ取付は後でも
、廃棄作業の途中でキャップがはずれることがあり、同
様に怪我をする等の危険がある。特に、■、■の廃棄方
法の場合、使用済注射針が殺菌されていないため、外傷
のみに止まらず様々な菌あるいはウィルス等の感染の恐
れもあり危険は更に高くなる。

従って、本発明の目的は使用済注射針の廃棄作業におい
て、外傷あるいは感染等の危険のない安全な作業が行え
る使用済注射針の安全化処理装置を提供することである
。

〔問題点を解決するための手段］ 本発明は以上述べた目的を実現するため、使用済注射針
を通電加熱により焼却殺菌し、さらに、通電抵抗加熱融
解によって複数の細片に切断するようにしたものである
。

即ち、本発明の使用済注射針の安全化処理装置は、使用
済注射針の先端部にキャップを取付ける従来の方法に換
えて、使用済注射針を抵抗融解によって切断して、針の
部分を使用済注射器から取り除（ようにしたものであり
、これにより、キャップ取付は作業に基づく怪我等の危
険を無くしたものである。また、切断された使用済注射
針は抵抗融解によって切断面が鈍化されており、例えば
、切断した針を取り扱う場合でも怪我等の危険がないよ
うに処理されている。さらに、抵抗融解によって切断す
る時に使用済注射針を焼却殺菌することにより、菌ある
いはウィルス等の感染の恐れを取り除き人手に触れても
安全なものとする。

尚、本発明の使用済注射針の安全化処理装置は以下の手
段を備えている。

（１）回路手段 複数の電極で使用済注射針をクランプし、使用済注射針
を電流通過回路の一部として回路を形成する。具体的に
は、 ■２個の正電極で使用済注射針をクランプする構成の正
電極対と、２個の負電極で使用済注射針をクランプする
構成の負電極対を交互に複数対並べて回路を形成する（
画電極方式）。

■正電極・負電極を使用済注射針の片側に交互に並べて
回路を形成する（片電極方式）。

この時、使用済注射針と電極の接触を確実するため、電
極と相対する側にバネ等のクランプ手段を設け、これに
よってクランプすると良い。

■使用済注射針の片側に正電極を、他の側に負電極を配
置し、この正負の電極を千鳥形（互い違い）になるよう
に並べて回路を形成する（交互電極方式）。この時、使
用済注射針と電極の接触を確実するため、電極と相対す
る側にバネ等のクランプ手段を設け、これによってクラ
ンプすると良い。

（２）電源手段 前述した回路手段へ所定のレベルの電圧を印加するもの
であり、例えば、パンテリーより構成される。また、交
流電圧を所定のレベルに変圧して印加しても良い。

〔作用〕

回路手段へ電源手段から所定のレベルの電圧を印加する
と、使用済注射針は抵抗発熱によって温度が上昇し、全
体が融解し、任意の数箇所、主として、電極の接触点で
、切断する。この時、切断された注射針の断片は融解に
よって鈍化され、かつ、通電加熱によって殺菌される。

〔実施例〕

以下、本発明の使用済注射針の安全化処理装置を詳細に
説明する。

第１図（ａ）、　（ｂ）は本発明の第１の実施例を示し
、正電極対と負電極対を交互に並べて回路を形成する両
電掻方式を示している。使用済注射針１を注射器１ａに
装着したまま挿入口２より挿入する。使用済注射針１の
全長が挿入され、注射器１ａの先端のテーパ部Ｔにより
スイッチ３が入れられると、使用済注射針１を挾むよう
に配置された正電極４ａ、４ｂ（正電極対）および負電
極５ａ、５ｂ（負電極対）がクランプし、電源６により
通電が開始される。通電によって隣同志の各電極に電流
が流れると使用済注射針１は赤熱し、使用済注射針１お
よび付着物は殺菌される。通電開始より数秒（約２秒）
後、使用済注射針１は抵抗融解し、切断する。切断され
た使用済注射針１は下部に設けられた所定の使い捨て容
器１０に収容される。その後、注射器１ａを取り出すこ
とによりテーパ部Ｔによる押圧が解除され、スイッチ３
が切れる。ここで注射器１ａは抵抗融解によって大部分
の使用済注射針１を切断され、取付部１ｂの近傍に僅か
に鈍化した切断面を残すのみとなり、以後人手に触れて
も安全なものとなる。尚、バッテリー電源６はコンセン
ト７より電源を受けている充電器８より充電される。ま
た、正電極４ａ、４ｂ（正電極対）および負電極５ａ、
５ｂ（負電極対）を交互に複数個並べて配置することに
より、使用済注射針１の長さに関係なく、換言すれば、
長い針も、短い針も同様の処理で、切断することができ
る。

因みに、実験的には使用済注射針１の長さに関係なく全
て約２秒に溶解切断できた。

第２図は本発明の第２の実施例を示し、第１の実施例の
画電極方式に換えて、正電極４ａと負電極５ａを使用済
注射針１の片側のみに交互に配列した構成の片電極方式
にしたものである。９はそれぞれ対向する正電極４ａお
よび負電極５ａとともに使用済注射針ｌをクランプする
バネを示す。尚、他の符号は共通に付き説明を省略する
。

第３図は本発明の第３の実施例を示し、第１の実施例の
画電極方式に換えて、正電極４ａと負電極５ａを図示の
如く千鳥形に交互に配列した構成の交互電極方式にした
ものである。

９はそれぞれ対向する正電極４ａおよび負電極５ａとと
もに使用済注射針１をクランプするバネを示す。この方
法は第１および第２の実施例に比較して配線がし易いと
言う利点がある。

以上の実施例では、正電極と負電極を交互に配置する構
成としたが、一方に正電極、他方に負電極を並べる構成
、あるいは正電極と負電極をランダムに並べた構成にす
ることも可能である。但し、使用済注射針１を切断する
前に通電加熱によって殺菌することを考慮した場合、針
の全長に渡ってもれなく加熱するため、および、効率よ
く抵抗融解するためには前述した正電極と負電極を交互
に配置する構成が良いことは言うまでもない。

尚、使用済注射針１を単純に抵抗融解によって切断する
場合も本発明の範囲に属するものと考える。また、電極
と注射針の間に微小なギャップが形成されることにより
そこで放電が生じることがあるが、それによっても同じ
ような効果を得ることができる。

〔発明の効果〕

以上説明した通り、本発明の使用済注射針の安全化処理
装置によると、使用済注射針の処理のうち危険性の高い
キャップの取付けに換えて、使用済注射針を通電加熱に
より焼却殺菌し、さらに、通電抵抗加熱融解によって切
断するようにしたため、高い安全性を得ることができた
。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、　（ｂ）は本発明の第１の実施例を示す
説明図。第２図は本発明の第２の実施例を示す説明図。 第３図は本発明の第３の実施例を示す説明図。 符号の説明 １・・・・−・・・−使用済注射針 １ａ−・・・・・−・・・・注射器 １ｂ−・−・−・−取付部 ２−・・−・−−−−一挿入口 ３−・・・−−−−〜スイッチ ４ａ、４ｂ−・−一−−−−−−−正電極５ａ、５ｂ　
　−・−・−・・・・負電極６−・−−−−−・−電源 ７−・−−−−−−コンセント ８−・−・・−・−・充電器 ９−−−−−−−−−−−ハネ １０−・−−−−−一一使い捨て容器 Ｔ・・−・・・−テーパ部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）使用済注射針、およびその所定の位置に接触する
   複数の電極を介して電流通過回路を構成する回路手段と
   、 前記回路手段へ所定の電源電圧を印加する 電源手段とから構成され、 前記電源手段の前記電源電圧を前記回路手 段へ印加することにより前記使用済注射針に所定のレベ
   ルの電流を流して通電加熱によって殺菌し、かつ、抵抗
   融解によって前記使用済注射針を複数の細片に切断する
   ことを特徴とする使用済注射針の安全化処理装置。
2. （２）前記回路手段の前記複数の電極は、前記使用済注
   射針を両側からクランプする正負の電極対から成り、か
   つ、前記正電極対と前記負電極対を交互に複数個配置し
   た構成である請求項第１項記載の使用済注射針の安全化
   処理装置。
3. （３）前記回路手段の前記複数の電極は、正電極および
   負電極を使用済注射針の片側に交互に複数個配列した構
   成である請求項第１項記載の使用済注射針の安全化処理
   装置。
4. （４）前記回路手段の前記複数の電極は、使用済注射針
   の片側に正電極を、他の側に負電極を配置し、この正負
   の電極を千鳥形（互い違い）になるように配置した構成
   である請求項第１項記載の使用済注射針の安全化処理装
   置。