JPH0252212B2 - - Google Patents

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JPH0252212B2
JPH0252212B2 JP17903785A JP17903785A JPH0252212B2 JP H0252212 B2 JPH0252212 B2 JP H0252212B2 JP 17903785 A JP17903785 A JP 17903785A JP 17903785 A JP17903785 A JP 17903785A JP H0252212 B2 JPH0252212 B2 JP H0252212B2
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JP
Japan
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hair
point
elastic limit
cutting point
elongation
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JP17903785A
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Kazunori Shimagami
Kohei Takahashi
Satoshi Matsumoto
Takamasa Sanada
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Publication date
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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) この発明は、毛髪の予防的診断及び治療的診断
のための特性を測定する方法に関する。
(発明が技術的背景とその問題点) 毛髪の特性、例えば整髪剤、シヤンプー等に対
して損傷を受けにくい強い髪であるとか、損傷を
受けやすい弱い髪であるとかといつた特性は、毛
髪の断面積と強い相関関係を有しており、従来は
毛髪の太さをダイアルゲージ等で測定するように
していた。しかしながら、毛髪の断面形状は第1
図に示すように真円ではなく楕円形状の場合が多
く、その測定個所によつて太さの測定値が大きく
異なつてしまう欠点があると共に、毛髪の断面は
力を加えることによつて変形しやすく、その測定
精度がバラついて正しい測定ができないといつた
欠点があつた。
この様な問題点を解決するものとして、毛髪に
荷重を加えて毛髪の強伸度を連続的に測定し、毛
髪特性を自動分析する装置があるが、この装置で
毛髪を保持部材にセツトする時、セツト状態のバ
ラツキにより伸度対強度特性の初期荷重点(スタ
ート点)を判別しにくいという問題点があつた。
すなわち、毛髪は細かくて黒いので取扱い難く、
又見にくいことから保持部材にセツトする場合、
多少テンシヨンが張つた状態でセツトされること
が多かつた。このため、セツトのやり直し等を生
じ、操作に習塾度を要することとなつていた。第
2図の特性NCは正常な伸度対強度特性を示して
おり、テンシヨンが大きくなると全体が左方にシ
フトし、逆にテンシヨンが小さくなると全体が右
方にシフトする様子を示している。
また、弾性限界点及び切断点の絶対強度値が検
出できないため、測定の結果得られる特性曲線か
ら推測計算して初期荷重点を求めなければなら
ず、正確な初期荷重点を求めることが困難であつ
た。何故ならば、テンシヨンを検出して増幅する
センサや増幅器等は、温度ドリフト等により第3
図に示す如く上下方向に0点が移動し、セツト状
態の不具合によつて信号が出力されているのか、
あるいは増幅器等のドリフトによるものなのかを
判別しにくい問題点を有していた。
(発明の目的) この発明は上述のような事情からなされたもの
であり、この発明の目的は、毛髪の予防的診断及
び治療的診断を正確かつ安定的に行ない得るよう
にした測定方法を提供することにある。
(発明の概要) この発明は毛髪特性の測定方法に関するもの
で、毛髪の毛元における伸度対強度特性から第1
の弾性限界点及び第1の切断点を求め、これら第
1の弾性限界点及び第1の切断点をそれぞれ予め
求められている標準弾性限界点及び標準切断点と
比較することによつて前記毛髪の基本特性を測定
すると共に、前記毛髪の毛先もしくは毛元から離
れた位置における伸度対強度特性から第2の弾性
限界点及び第2の切断点を求め、前記第1及び第
2の弾性限界点と前記第1及び第2の切断点との
関係から前記毛髪の損傷度特性を測定する場合、
前記毛髪の毛元における伸度対強度特性と、前記
毛髪もしくは毛元から離れた位置における伸度対
強度特性とを、それぞれ前記毛髪の強度を0以下
とする方向に移動してから、逆方向に一定速度で
移動することによつて測定するようにしたもので
ある。
(発明の実施例) この発明では、第4図に示すように毛髪10の
両端を保持部材11及び12で留めて保持し、毛
髪10の特性を測定するようにしている。この場
合、保持部材11及び12の毛髪10を留める部
分の形状は、第5図に示す如く矩形となつている
ので、毛髪10を留める位置がずれても測定する
毛髪長さLは一定で変化しない。保持部材11は
揺動部材14を介して本体に固定され、他方の保
持部材12は図示しない移動機構によつて図示N
方向に一定速度で移動されるようになつている。
又、揺動部材14には毛髪10を介して保持部材
11に印加される荷重を計測するための荷重検出
器、例えばストレンゲージ13が設けられてい
る。そして、保持部材12を、毛髪10が保持部
材11との間で荷重0となる位置Pから一定速度
でN方向に移動することにより、第6図に示すよ
うな伸度と強度との関係が得られる。すなわち、
毛髪10に荷重が印加されていない位置Pから、
保持部材12を一定速度でN方向に移動していく
と、最初の内はその移動距離、つまり伸度に比例
して強度(荷重)が大きく増加し、ある伸度E1
に達すると強度は余り増加せず、伸度E2となつ
た位置からまた強度も比例的に大きく増加して、
遂に毛髪10が切断される切断点Cに達し測定動
作が終了となる。このような伸度対強度特性にお
いて、フツクの法則が終りとなる最初の変化点が
フツクの弾性限界点(A)であり、次の変化点が転移
点(B)となり、最後の毛髪10が切断される点が切
断点(C)となり、毛髪の特性はこれら弾性限界点
A、転移点B及び切断点Cを測定することによつ
て求めることができる。
ここにおいて、毛髪は根元から伸びて長くなる
ので、毛髪の先端に向つて毛髪の組織体も順に古
くなり、毛先方向においては毛元よりもブラツシ
ングや整髪、環境の変化等によつて多くの損傷を
受けており、毛元と毛先ではその特性が異なつて
いる。そして、損傷の少ない毛元と損傷を多く受
けた毛先の特性を比較すると、第7図に示すよう
に損傷が進むにつれて最初に切断点Cの特性の変
化が生じ、その次に弾性限界点Aに変化を生ずる
ことが確認されたので、毛髪の毛元の弾性限界点
A及び切断点Cと毛先もしくはその近辺、あるい
は毛元から離れた位置の毛髪の弾性限界点及び切
断点とを比較することによつて、毛髪の損傷の程
度を測定することができる。また、毛髪の毛元に
おける弾性限界点Aを中心に、切断点Cの値も考
慮して標準の値と比較することによつて、毛髪の
予防的診断である基本特性を安定した値として評
価できる。第7図は、毛髪の損傷の程度は→
→の順に大きくなつていることを示しているの
で、切断点Cの変動で初期的な損傷のレベルを判
断することができ、弾性限界点Aの変動で損傷度
のある程度大きいレベルを判別することができ
る。
このため、この発明では多数の毛髪の毛元で弾
性限界点A及び切断点Cを求め、その平均値を標
準弾性限界点Am及び標準切断点Cmとして記憶
しておき、これら標準弾性限界点Amと標準切断
点Cmに対して、測定対象である実際の毛髪1の
毛元における弾性限界点Ax及び切断点Cxを求め
て毛髪基本特性を測定する。第8図及び第9図は
その一例を示しており、先ずA点の特性から3分
類する。すなわち、実際の弾性限界点Axが標準
弾性限界点Amに対して一定値dを加算した点
(Am+d)、または減算した点(Am−d)に対
して大きいか小さいかを判断して3分類してい
る。そして、これら3分類に従つて実際の切断点
Cxが標準切断点Cmに対して大きいか小さいか、
あるいは一定値eを加算した点(Cm+e)又は
減算した点(Cm−e)に対して大きいか小さい
かを判断し、毛髪が損傷を受けにくいきわめて強
い髪であるランク1から損傷を受けやすいきわめ
て弱い髪であるランク6までの6分類で毛髪の基
本特性を測定する。すなわち、弾性限界点Aの測
定値AxがAm+d<Axで、切断点Cの測定値Cx
がCm+e<Cxの場合はランク1となり、Cx≦
Cm+eの場合にはランク2となる。ランク1は
極めて強い髪であり、ランク2はかなり強い髪で
ある。また、弾性限界点Aの測定値AxがAm−
d≦Ax≦Am+dで、切断点Cの測定値CxがCm
≦Cxの場合にはランク3となり、Cx<Cmの場
合にはランク4となる。これらランク3及び4の
髪は、平均的な髪である。さらに、弾性限界点A
の測定値AxがAx<Am−dで、切断点Cの測定
値CxがCm−e≦Cxの場合はランク5となり、
Cx<Cm−eの場合はランク6と評価される。こ
のような評価は、弾性限界点Axが標準弾性限界
点Amに対して大きい場合は、切断点Cxも標準切
断点Cmよりも一般的に大きく、弾性限界点Axが
標準弾性限界点Amよりも小さい場合は、切断点
Cxも標準切断点Cmより小さくなることを前提に
している。よつて、弾性限界点Axが標準弾性限
界点Amよりも大きく、切断点Cxが標準切断点
Cmより小さくなることはなく、このような場合
はエラーとなる。
なお、上述では弾性限界点Axが標準弾性限界
点Amの一定値範囲(±d)の場合には、切断点
Cxが標準切断点Cmに対して大きいか小さいかに
よつて、ランク3及びランク4の評価を行なうよ
うにしているが、標準切断点Cmに対して一定値
の範囲に入るか否かで判断するようにしても良
い。また、上述では弾性限界点と切断点とで基本
特性を分類評価するようにしているが、弾性限界
点のみ又は切断点のみで分類評価することも可能
である。更に、弾性限界点及び切断点における分
類評価のランク数は任意に設定することができ、
標準弾性限界点及び標準切断点も定期的又は適宜
更新するようにしても良い。
さらに、この発明では、1本の毛髪サンプルに
対して損傷度の少ない毛元と損傷度の大きい毛先
の特性とを測定し、この測定結果を比較すること
によつて治療的診断のために損傷度を評価する。
すなわち、第10図に示すように毛元の特性と
毛先の特性とを第4図で説明したような手法で
求め、毛元の弾性限界点Aoと毛元の切断点Coと
を基準にして毛先の弾性限界点Axと切断点Cxの
特性を比較して、毛髪の損傷度を評価するように
する。第11図はその評価の手法の一例を示すも
のであり、毛先の切断点Cxが毛元の切断点Coの
105%よりも大きい場合、つまりCo(1+0.05)<
Cxの場合は異常であるので、エラーとして再度
評価を行なうようにする。また、毛先の切断点
Cxが毛元の切断点Coに対して±5%以内の範囲
に入つている場合は、損傷度無しを示す状態1と
して評価する。すなわち、状態1はCo(1−0.05)
≦Cx≦Co(1+0.05)の場合である。そして、毛
先の切断点Cxが毛元の切断点Coの70%以上で95
%よりも小さい場合、つまりCo(1−0.3)≦Cx<
Co(1−0.05)の場合には、弾性限界点Axによつ
て3つのランクに分ける。つまり、弾性限界点
AxがAo(1+0.1)<Axの場合は異常であるので
エラーとして評価し、弾性限界点AxがAo(1−
0.1)≦Ax≦Ao(1+0.1)の場合はやや損傷して
いる状態2として評価し、弾性限界点AxがAx<
Ao(1−0.1)の場合はそれよりも損傷の大きい
状態3として評価する。
一方、毛先の切断点Cxが毛元の標準切断点Co
に対して大きく変動している場合は、損傷の程度
が大きく、その例では毛元の切断点Coの70%及
び50%で区別している。そして、切断点CxがCo
(1−0.5)≦Cx<Co(1−0.3)の場合は弾性限界
点Axによつて2つのランクに分け、Ao(1−
0.5)≦Axである状態4又はAx<Ao(1−.5.5)
である状態5として評価する。更に、切断点Cx
がCx<Co(1−0.5)の場合は、損傷度が極めて
大きい状態6として評価する。上述のようにして
求められた6ランクの評価である状態1〜6に対
して、損傷度の小さい髪に対してはトリートメン
ト効果の低い商品等を勧めることができ、損傷度
の大きい髪に対してはトリートメント効果の高い
商品等を勧めるようになり、髪の手入れや商品の
推奨、使用等に対して大きな参考資料を与えるも
のである。
なお、上述の実施例では毛元の基準データに対
する評価の数値を、切断点Coの5%、30%、50
%及び弾性限界点Aoの10%、50%で分けて分類
するようにしているが、これらの分類数値は任意
に設定することができる。また、評価ランクの数
も任意に設定することができる。
上述の如き予防的診断、治療的診断を行なうた
めに、この発明では第12図以下に示す装置を構
成する。すなわち、第12図及び第13図に示す
ように1本の毛髪20を直線状に配列された固定
保持手段30及び40と、可動保持手段50及び
60とに保持するようになつており、たとえば固
定保持手段40及び可動保持手段60で毛髪20
の毛元の特性を、固定手段30及び可動保持手段
50で毛髪20の毛先の特性をそれぞれ測定す
る。固定保持手段30及び40は同一の構成であ
り、可動保持手段50及び60は同一の構成であ
り、固定保持手段30及び40は第14図に示す
如く板状の板バネ31及び41を介して固定部材
32及び42で装置本体に固定されている。そし
て、板バネ31及び41の両サイドには第15図
に示すようなブリツジ回路を形成して、板バネ3
1及び41に印加される荷重を電気的に検出する
ためのストレンゲージ33〜36及び43〜46
がそれぞれ貼設されている。また、可動保持手段
50及び60は連結アーム51及び61を介し
て、スクリユー棒53及び63に螺合したナツト
部材52及び62に連結されており、スクリユー
棒53及び63の各一端は装置本体に軸支され、
各他端はそれぞれギア71を介してモータ70に
結合されている。モータ70の駆動によつてギア
71を介してスクリユー棒53及び63は同一方
向に回転され、ナツト部材52及び62はそれぞ
れ反対方向に、つまりM1,N1又はM2,N2
方向に移動される。ナツト部材52及び62には
それぞれリニアポテンシヨメータ54及び64が
結合されており、ナツト部材52及び62の移動
量を電気的に検出するようになつている。
毛髪20を留める機構は固定保持手段30及び
40が同一で、可動保持手段50及び60が同一
で、それぞれが対称となつている。第16図及び
第17図A,Bは可動保持手段50の構造例を示
しており、保持部本体80は切欠された溝部を有
し、この溝部内に取付棒81で固定された固定板
82と、この固定板82内を貫通された穴内に装
着されたバネ84で押出されるようになつている
移動板83とが設けられている。そして、装置本
体の端部には軸85を中心に回動するレバー86
が設けられており、レバー86を押下げた時、そ
の先端部が移動板83の壁を押して、移動板83
と固定板82とがバネ84に抗して密着されるよ
うになつている。また、毛髪20はレバー86を
押下げた時に生じる固定板82と移動板83との
間に装填され、その装填を容易にするためのガイ
ドピン87が本体80の側面に設けられると共
に、毛髪20の装填高さを揃えるための高さ調整
板37が設けられている。ガイドピン87はバネ
部材で形成されており、間に挿入された毛髪20
を挟持して保持できる把握力を有し、手を離して
も装填部から毛髪20が落下しないようになつて
いる。装置外方の保持手段50及び60はこのよ
うなガイドピン87を必要とするが、真中側の固
定保持手段30及び40は毛髪20を手で持つて
レバー86を押下げて留めれば良いので、第18
図で示すような高さ調整部材37を設けている。
第19図はこの発明の測定装置の内部構成の一
例を示すものであり、固定保持手段30及び可動
保持手段50の1組について示しているが、固定
保持手段40及び可動保持手段60の組について
も同様な構成となる。ストレンゲージ33〜36
のブリツジ出力は増幅器91を経てA/D変換器
92に入力され、可動保持手段50の移動量を示
すリニアポテンシヨメータ54の出力もA/D変
換器92に入力され、デイジタル化された情報が
マイコン等のCPU90に入力される。CPU90
には、前述した判別データや標準データが格納さ
れているメモリ93が接続されている。また、
CPU90にはスタートボタン95からのスター
ト信号SPが入力され、CPU90からは前述した
如き評価データETが出力されるようになつてい
る。
上述のような構成において、可動保持手段50
及び60は第12図に示す如きホームポジシヨン
に置かれており、リニアポテンシヨメータ54及
び64の出力は0であると共に、ストレンゲージ
33〜36及び43〜46のブリツジ出力も0と
なつている。そして、毛髪20の毛元を可動保持
手段60のガイドピン87に装填して移動板と固
定板との間の所定位置に挿入すると共に、固定保
持手段40の所定位置に挿入して高さ調整板の上
に保持した状態で、2つのレバーを順番に押下げ
る。これによつて、毛髪20側の毛元部分が装置
に装填されたことになる。同様な手法で、毛髪2
0の毛先の部分を固定保持手段30及び可動保持
手段50に装填する。なお、毛髪20の装置への
装填は上記順序に限定されるものではない。ま
た、メモリ93には前述した標準弾性限界点及び
切断点のデータが求められて格納されている。
このようにして毛髪20の装填が完了すると、
測定者等がスタートボタン95を押すことにより
スタート信号SPがCPU90に入力される。これ
によりCPU90は駆動回路94を介してモータ
70を逆転させ、可動保持手段30及び40をそ
れぞれM1及びN1方向に一定距離(たとえば1
〜2mm)だけ移動する(ステツプS1)。このよ
うに毛髪20に対する荷重を完全に0にした後、
CPU90は駆動回路94を介してモータ70を
正転させ(ステツプS2)、可動保持部材50及
び60をそれぞれM2及びN2方向に移動する。
この場合、可動保持手段50及び60の移動は、
リニアポテンシヨメータ54及び64を介して検
出され、また固定保持手段30及び40にかかる
荷重はストレンゲージ33〜36及び43〜46
のブリツジ出力で検出され、いずれもA/D変換
器92でデイジタル量に変換されてCPU90に
取込まれる。したがつて、CPU90は可動保持
手段50及び60のM2及びN2方向への移動に
従つて、印加される荷重が0から変化する点(0
点)を求めることができ、この0点を検出した時
に増幅器から出力されている信号はドリフトであ
るので、このドリフトを除去して出力電圧が0と
なるようにしてドリフトを補正する(ステツプS
3)。この後、第21図に示すように伸度変化に
対して強度変化が最大となる点Aを検出し、A点
における接線が伸度軸と交わる点Tからの垂線
と、強度対伸度曲線の交わる点F0を原点として
設定する(ステツプS4)。これにより、第6図
で示す特性の始点を求めることができ、この時点
よりCPU90はモータ70を介して可動保持手
段50及び60を一定速度でM2及びN2方向に
移動する(ステツプS5)。この駆動によりCPU
90は毛髪20に対する強度と、毛髪20により
固定保持手段30及び40に印加される荷重(強
度)をデイジタル量で求めることができ、切断点
が検出されるまで、つまり荷重が急激に負方向に
変化するまで測定し(ステツプS6,S7)、切
断点を求めた後も所定のリミツト位置まで移動し
(ステツプS8,S9)、測定終了後に前述のホー
ムポジシヨンに戻しておく(ステツプS10)。
このような測定データはCPU90を介してメ
モリ93に順次格納されるので、毛元及び毛先の
弾性限界点、切断点から上述の如き手法で毛先2
0の評価を行なうことができる。
(発明の変形例) 上述では2組の測定手段を直線状に配置してい
るが、たとえば2段にする等の配置であつても良
い。また、上述では強度の検出としてブリツジ接
続のストレンゲージを挙げたが、1個の配設でも
良く、他の検出素子を用いることも可能である。
(発明の効果) 以上のようにこの発明の毛髪特性測定方法によ
れば、毛髪の伸度を一旦0以下にしてから伸度対
強度特性を求めて行なうようにしているので、初
期値を正確に把握でき、真値のデータが得られ、
毛髪の診断データの精度が向上し、正しい評価を
することができる。また、毛髪をラフにセツトす
ることができるので、操作性の向上を図ることが
できる。更に、張力変化0の点を求めて0点とし
て検出できると共に、それにより0点からドリフ
ト出力電圧を自動的に補正して真値を求めること
ができ、初期荷重点の真値を正確に求めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は毛髪の断面形状を説明するための図、
第2図及び第3図はテンシヨン及びドリフトによ
る測定誤差を説明するための図、第4図及び第5
図はこの発明の測定原理を説明するための特性
図、第6図及び第7図はこの発明方法の原理を説
明するための図、第8図〜第11図はこの発明方
法の一実施例を示す図、第12図はこの発明装置
の内部機構を示す図、第13図はこの発明装置の
パネル面の正面図、第14図は固定保持手段の一
部を示す図、第15図はストレンケージの結線
図、第16図〜第18図はこの発明の毛髪の装填
部の構造図、第19図はこの発明の内部構成例を
示す図、第20図はこの発明の測定方法を示すフ
ローチヤート、第21図は初期荷重点を説明する
ための図である。 10…毛髪、11,12…保持部材、13…ス
トレンゲージ、14…揺動部材、30,40…固
定保持手段、50,60…可動保持手段、54,
64…リニアポテンシヨメータ、70…モータ、
90…CPU、92…A/D変換器、93…メモ
リ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 毛髪の毛元における伸度対強度特性から第1
    の弾性限界点及び第1の切断点を求め、これら第
    1の弾性限界点及び第1の切断点をそれぞれ標準
    弾性限界点及び標準切断点と比較することによつ
    て前記毛髪の基本特性を測定すると共に、前記毛
    髪の毛先もしくは毛元から離れた位置における伸
    度対強度特性から第2の弾性限界点及び第2の切
    断点を求め、前記第1及び第2の弾性限界点と前
    記第1及び第2の切断点との関係から前記毛髪の
    損傷度特性を測定する方法において、前記毛髪の
    毛元における伸度対強度特性と、前記毛髪の毛先
    もしくは毛元から離れた位置における伸度対強度
    特性とを、それぞれ前記毛髪の伸度を0以下とす
    る方向に移動してから、逆方向に一定速度で移動
    することによつて測定するようにしたことを特徴
    とする毛髪特性の測定方法。
JP17903785A 1985-08-14 1985-08-14 毛髪特性の測定方法 Granted JPS6238343A (ja)

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JPS6238343A (ja) 1987-02-19

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