JPH025038Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、引き違い窓の室外側に網戸を取付け
る装置に関するものである。

従来の技術 実開昭54−120836号公報に示すように、引き違
い窓の上下枠面内方向中間部に上下縦軸を介して
網戸の一方の竪框を面外方向に回動自在に支承
し、左右竪框には網戸の他方の竪框を係止する係
止片を取着し、網戸を左右に回転できるようにし
た装置。

考案が解決しようとする問題点 網戸は窓開口部の左又は右半分を覆うだけであ
り、左又は右半分の一部分を覆つて残りの部分を
開放することができない。

障子が外嵌め式の場合には網戸を取り外さなけ
れば障子を取り外しできず、障子の取り外しが面
倒である。

問題点を解決するための手段及び作用 外障子の上下框の室外面に沿つて上下取付具を
面内方向に摺動自在に設け、網戸に取付けた上下
連結具を上下取付具に面外方向に回動自在に枢支
して、網戸を外障子に沿つて面内方向に移動でき
ると共に、左右に回動できるようにしたもの。

実施例 第１図は引き違い窓の正面図であり、窓枠Ａは
上枠１と下枠２と左右竪枠３，４とにより方形枠
となり、その内部には内・外障子Ｂ，Ｃが引き違
いに建込んである。

該外障子Ｃは上框５と下框６と左右竪框７，７
とを方形状に枠組みし、その内部にガラス８が装
着してあると共に、上下框５，６の室外側には上
下横レール９，１０が長手方向に亘つて一体形成
され、この上下横レール９，１０に摺動自在に取
付けた上下取付具１１，１２に亘つて網戸Ｄが面
外方向に回動自在に取着され、左右竪枠３，４に
は上下一対の係止凹部１３，１３が形成してあ
る。

第２図は第１図の−線断面図であり、上框
５と下框６の室外壁５ａ，６ａには上下鉤片９
ａ，９ｂ，１０ａ，１０ｂが一体形成されて室外
側に開口した凹条溝９′，１０′を有する上下横レ
ール９，１０を構成し、この凹条溝９′，１０′に
は上下取付具１１，１２に設けたローラ１４が摺
動自在に装着してある。

第３図は網戸Ｄの室内側から見た斜視図であ
り、上下横框２０，２１と左右竪框２２，２３と
を方形状に枠組みし、その内部に網２４が張設し
てあると共に、右竪框２３には側方に開口した凹
条溝２３ａが形成され、この凹条溝２３ａには縦
シール材５２が装着してあると共に、上下には係
止具２５がそれぞれ取着してあり、左竪框２２の
端面２２ａの上下には連結具２６がそれぞれ取着
してある。

前記係止具２５は第３図、第４図に示すよう
に、両端側が略円弧状に彎曲した上下一対の板バ
ネ２８，２８を取付片２９で一体連結した形状
で、右竪框２３の切欠部２３′に縦シール材５２
と干渉しないように嵌合され、この取付片２９を
凹条溝２３ａの底部２３ｂにビス３０で固着して
あると共に、前記係止凹部１３は一対の板バネ２
８，２８がスナツプ式に密嵌するような大きさの
凹部となつている。

前記連結具２６は第５図に示すように、取付壁
３３と縦孔３４を有する本体３５と、縦孔３４内
に嵌挿されたピポツト軸３６と、ピポツト軸３６
の先端小径部３６ａを小孔３７より外方に突出付
勢するバネ３８と、バネ受け３９とを備え、その
取付壁３３が左竪框２２の端面２２ａにビス４０
で固着され、ピポツト軸３６の先端小径部３６ａ
が上下取付具１１，１２の横片１１ａ，１２ａに
形成した孔４１，４２に嵌合して網戸Ｄを面外方
向に回動自在に取付けてある。

第６図は網戸取付状態の縦断面図であり、上横
框２０に装着した上横シール材５０が上枠１の室
外側壁１ａに圧接し、下横框２１に装着した下横
シール材５１が下枠２の室外側壁２ａに圧接する
ようにしてある。

第７図は網戸取付状態の概略横断面図であり、
縦シール材５２が左竪枠３の室外側壁３ａに圧着
し、係止具２５が係止凹部１３に係合して、窓枠
Ａの左半分を覆つている。

しかして、網戸Ｄは上下の連結具２６，２６の
ピポツト軸３６，３６と上下取付具１１，１２と
の枢支部を中心として面外方向に回動できると共
に、係止具２５を係止凹部１３にスナツプ式に嵌
合できるから、第７図実線、又は仮想線で示すよ
うに窓枠Ａの左又は右半分を覆うことができる。

また、網戸Ｄは上下取付具１１，１２をローラ
１４，１４を介して上下横レール９，１０に沿つ
て面外方向に摺動できるから、窓枠Ａの左又は右
半分の一部を覆うと共に、残りの一部を開放でき
る。

また、網戸Ｄとともに外障子Ｃを取り外しでき
るから、外嵌め式の場合でも網戸Ｄを単独で外す
ことなく外障子Ｃを簡単に取り外しできる。

また、上下の連結具２６，２６のピポツト軸３
６，３６はバネ３８に抗して移動できるから、網
戸Ｄを簡単に取り外し、取り付けできる。

また、縦シール材５２は左右竪枠３，４の室外
側壁３ａ，４ａに当接するから、窓枠Ａとの間の
気密を保持できる。

考案の効果 網戸Ｄを窓枠Ａの左右に回転して左又は右半分
を覆うことができると共に、網戸Ｄを外障子Ｃの
上下框５，６に沿つて面内方向に摺動できるか
ら、窓枠Ａ、つまり窓開口部の左又は右半分の一
部分を覆つて残りの部分を開放できる。

網戸Ｄとともに外障子Ｃを取り外しできるか
ら、障子が外嵌め式の場合にも網戸とともに外障
子Ｃを取り外しできて障子の取り外しが簡単とな
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は引き違
い窓の正面図、第２図は第１図の−線断面
図、第３図は網戸の斜視図、第４図は係止具の分
解斜視図、第５図は網戸取付部の断面図、第６図
は網戸取付状態の縦断面図、第７図は概略横断面
図である。 Ａは窓枠、Ｃは外障子、Ｄは網戸、５は上框、
６は下框、１１，１２は上下取付具、２６は連結
具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 窓枠Ａに引き違いに建込んだ外障子Ｃの上下框
   ５，６室外面に沿つて上下取付具１１，１２を面
   内方向に摺動自在にそれぞれ取付け、網戸Ｄの一
   方の竪框２２には前記上下取付具１１，１２に面
   外方向に回動自在に枢支された上下連結具２６，
   ２６を取付け、網戸Ｄを外障子Ｃに摺動及び回動
   自在に取付けたことを特徴とする網戸の取付装
   置。