JPH02502552A - 発汗抑制パッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発汗抑制パッド 本発明は、皮膚に無害な吸収材層を備えた、下着又は衣料製品用の交換可能な発 汗抑制パッドに関するものであって、該吸収材層は、例えば紙フリース（ｐａｐ ｅｒ　ｆｌｅｅｃｅ）　、繊維フリース、フェルト、セルロース（ｃｅｌｌｕｌ ｏｓｅ）　、セルロースフリース、又は羊毛が綿の織物と、薄い水不透過の外層 とで構成することが出来、そして水不透過外層は下着又は衣料製品に取外し出来 る貼付は手段、特に粘着性被膜を備えている。

このタイプの発汗抑制パッドは、例えばドイツ公開特許公報第３１０４０４７号 、３３０４７４９号、２６１７５４５号、２８４１３６５号、３３３９４７４号 、３２３６９４１号、及び３２４７８５９号等に開示されている。これらは通常 発生した汗の吸収に役立つ。

生成された汗を無臭に分解する化学的活性物質も又知られている。これらの活性 物質は従来は皮膚に直接適用されていたが、しかしながら、この直接適用のため に、この使用は皮膚の耐性によって制限される。

更にその上、消臭剤噴霧が広く用いられているが、それはいやな臭いを限られた 時間遮蔽するだけである。加うるに、消臭剤噴霧は、衣料品上で消臭剤が粘着し た小さな箇所でしか汗の汚染を防止することが出来ない。加うるに、消臭剤噴霧 はその噴射ガスのために環境に局部的に有害である。

この問題に対して吸収材層によって機械的に取組めば、それは汗の溜めを生じ、 下着又は衣料内へか、それらを通る汗の通過かを防ぐが、また後続の欠陥を生じ 、吸収材層は比較的厚くせねばならず、そしてその結果、特に身につけるのに好 ましくなく、吸収材層中に保持される湿気がしばしば炎症を起こす。若しこのよ うな発汗抑制パッドが追加的に消臭剤を備えておれば、消臭剤は短時間で消散す る。従って発汗の蓄積によって生ずる汗の臭いはより大きくさえなる。

本発明は、下着や衣料製品のために長期にわたって発汗と臭気の生成を阻止する 交換可能な発汗抑制パッドを提供することを提案している。

本発明に従かったこの目的は、吸収材層が可撓性で、且つ微細なカプセルに入っ た芳香を放つ物質、及び／又は微細なカプセルに入った汗分解及び／又は発汗制 止及び／又は炎症抑制の活性物質を包含したものであることにより特徴ずけられ た交換可能な発汗抑制パッドによって達成される。

微細なカプセルに閉じ込めているために、芳香物質と活性物質とは、発汗抑制パ ッドが下着、或いは衣料製品に適用されて、それらが着用された時にのみ、放出 される。この発汗抑制パッドはだから密封せずに、且つその効力を失うことなく 、長時間貯蔵することが出来る。たとえこのパッドの装着された下着又は衣料製 品が比較的長時間着用されなくても、発汗抑制パッドは使いはだされない。

微細なカプセルに入れられた芳香物質と、微細なカプセルに入れられた炎症抑制 活性物質とは、いかにもそれ自体では公知であるが、しかしこれまでは、これら は医薬及び広告（触れる時に芳香物質を放出する印刷インク）の分野で用いられ ていた。該当の微細カプセル入り物質はミラノのニーランド（Ｅｕｒａｎｄ）社 とＵＳＡ、オハイオのエヌシーアールデイトン（ＮＣＲＤａｙｔｏｎ）社とから 販売されている。

本発明に従がうパッドが微細カプセル入り芳香及び／又は活性物質を含んでいる ために、吸収材層は、最も好ましくない環境下でさえ、発汗を吸収することによ って臭気の生成を実質上全く防止するような寸法にする必要はない。それどころ か、芳香及び／又は活性物質に合わせてこの任務の部分を移すことが出来、そし てその結果、吸収材層が可撓性で、且つ種々の曲率の表面に容易に適用出来るよ うに、薄い厚みにすることのみが必要である。パッドはまたほんのちょっとを覆 い、下着又は衣料製品の外見を損なうことなく、薄い素材の下にすら着用可能で ある。

本発明に従かう発汗抑制パッドは、迅速且つたやすく下着及び衣料品に付着出来 、そしてまた、それらから取外すことが出来る。パッドは、下着又は衣料品上に どのような目ざわりな接着剤の斑点もあとに残さず、そしてその気持の良い芳香 、及び／又はその発汗制止作用、又は汗分解作用を数日間にわたって維持する。

これらは、スポーツ着又はコルセット分野でカラーパッド（ｃａｖｉａｒ　ｐａ ｄ）として、下着のパッドとして等しく使用可能であるが、しかし又ジャケット 、又は婦人服、又はストッキング、又は靴の如き外衣にも使用可能である。

本発明の有利な展開は従属項中に記述されている。

請求項２に従かう本発明の展開では、所定温度に達した時か、発汗の所定量が微 細カプセルに到達した時にのみ、芳香物質及び／又は活性物質が微細カプセルか ら広い範囲に放出されることを保証している。芳香活性物質の放散は、だから下 着又は衣料品が着用されない時には自動的に止められる。

請求項３に従かう本発明の展開では、微細カプセルの一部分の分量のみが温度又 は汗の長い作用の後に芳香又は活性物質を放出するので、芳香又は活性物質の放 出が、温度及び汗の長い影響の場合に継続することを特徴する請求項４に従かう 本発明の展開は、製造の観点から特に簡単に実現出来、また原理では異なった壁 厚の微細カプセルが温度又は汗に同様の仕方で反応し、それ故に放出特性は壁厚 によって十分に予知可能な仕方で予め定めることが出来る。

微細カプセルの長期阻止を達成するために過大な壁厚にする場合には、請求項５ に従って、長時間の温度又は汗の作用によく耐えねばならない材料の追加被覆を 、この微細カプセルの基本壁材の外に備えることが出来る。

請求項６に従がう本発明の展開では、下着又は衣料品の通常の着用にあって、芳 香物質又は活性物質の基本分量が汗の目に見える程の生成なしに、微細カプセル の全く熱活性化の結果として放出される。しかしながら汗の増加する分泌で、芳 香又は活性物質の追加分量が迅速に求めに応じられる。

また、請求項７に従かう本発明の展開は身体の強められた作業で芳香及び活性物 質の放出の故意の増加のために役立つ。

若し、パッドの厚さの大部分の支配的な部分を作成している吸収材層が請求項８ に従って非常に薄く決められ、且つ微細カプセルに入れられた芳香を放つ及び／ 又は活性の物質の濃度が大きく決められている場合には、パッドは、シャツのカ ラーや下着に付着するのに、そして衣類の薄い素材には付着するのに特に好都合 である。このタイプのパッドは目立たないが、形態を確実にする助けであり、下 着又は衣料品の手入れに役立つ。該パッドは異なるように型付けされた表面に容 易に付着され、そしてこれらは実際に粘着層を備えているので、熱い時期、又は 大きな運動の場合には、これらは必要なら１日にたびたび取換えることも容易で ある。

請求項９に従がう本発明の展開は、汗の増加分泌がない時、この時間中に芳香物 質の所定基本的放出に関して有利である。

請求項１０に従かう本発明の展開では、汗分解及び／又は炎症抑制の活性物質の 部分が、汗の生成が多くなるまで引止められることを特徴する 請求項１１に従かう本発明の展開は、汗分解及び／又は炎症抑制の活性物質を皮 膚に排出するのに、可能な限りの最少の損失で行う点で有利である。

請求項１２と１３とに従かう本発明の展開は、曲がりの大きな表面にさえ折目な しに十分付着出来る点で有利である。

本発明は以下に実施例によって図面を参照して詳細に説明されるが、図面では： 第１図は、発汗抑制パッドの平面図であり；第２図は、発汗抑制パッドを通る断 面であり；第３図及び第４図は、それぞれ変形発汗抑制パッドの平面図であり： 第５図から第９図までは、第１図、第３図及び第４図に係る発汗抑制パッドのそ れぞれの適用を示しており；第１０図は、変形発汗抑制パッドの拡大断面であり ；そして 第１１図ａ）、ｂ）、ｃ）は、それぞれ芳香又は活性物質を含み、且つ温度及び ／又は汗の影響で異なった抵抗を有する各微細ボールの断面を示している。

第１図で、発汗抑制パッドが広く参照番号５で指摘されている。パッドはその外 側輪郭を決定する打抜き工具を用いて無端材料から切抜いたものであり、そして 用意された折曲線１を有している。このタイプの発汗抑制パッドは、例えばベス ）　（ｖｅｓｔ）　、長及び短ズボン、及びパンツに、第６，８及び９図に示す 如く適用するのに利用出来る。これら適用のために折曲線１は使われても（第６ ．８図）使われなくても（第９図）良い。

第１図に示された発汗抑制パッドは積層材料で構成されており、その構造は第２ 図に詳細に示されている。

薄いプラスチックフィルム２上に、それよりは厚いがそれでも絶対値で薄い吸収 材層３が、例えば粘着又は溶着によって貼付固定されている。吸収材層３は、例 えば紙フリース、繊維フリース、フェルト、セルロース、セルロースフリース、 又は羊毛か綿の織物で、従って皮膚に無害な吸収材料で構成されている。第２図 で、吸収材層３は単一層として示されているが、しかしながら実際には、幾つも の層の重ね合わせで構成することが出来る。

第２図で小点で指示された微細カプセル１０は吸収材層３内に埋め込まれており 、そして実際に第２図に係る実施例では均一に分配されている。

第１１ａ）図に示す如く、微細カプセルは実際には５〜１０μの径であって壁１ ２を含み、そして壁は液体容積１４を取巻いている。液の容積は芳香物質、及び ／又は汗分解及び／又は発汗制止活性物質のための溶剤として役立っている。

壁１２の材料は、皮膚に接している時に、増加する温度のために、及び／又は湿 気の作用のために、芳香物質及び／又は活性物質が壁１２を貫通出来るように、 変化するように選ばれている。このような材料の変化は、例えば壁１２の完全な 溶解になっても良く、そのために液１４の容積が解放される。

壁１２は例えばゼラチンで構成出来る。

全部の微細カプセル１０が同時に溶解するのを防ぐために、微細カプセルの混合 が使用され、この混合での壁１２に関する材料は、温度、及び／又は汗の作用に 対して異なった抵抗を有するように選ばれる。この場合に、微細ボールの種々の タイプの壁厚が同一サイズに出来る。

代りに第１１ｂ）図によれば、微細ボールの一部を壁１２の厚みを増加して製造 出来、その時壁材料は、全微細ボールが同じであるように選ばれる。従って微細 ボールの一部の量が、温度及び／又は汗の作用に対してより大きな抵抗に出来る 。

第１１０）図は、壁１２の材質とは異なった材質の外側塗膜１６を適用すること によって、微細ボールの一部の量に関する抵抗を増加する第３の可能性を示して いる。

第２図に描かれた吸収材層３内での微細ボール群の均一分配は、芳香物質も封入 している微細ボール群のために、同じく汗分解活性物質を包含している微細ボー ル群のために有利である。他方汗の生成を抑制する物質を既に含んでいるこれら 微細ボール群に関しては、第１０図に線図的に示される如く、それらがパッドの 自由表面に出来るだけ近づけて配置されるのが有利である。後者では、円は芳香 物質、及び／又は汗分解活性物質を包含している微細ボール１８を表わしている 。微細ボール１８群は吸収材層３に関して均一に分配されている。他方、黒円は 汗の生成を抑制する活性物質を含んでいる微細ボール２０を表わしている。微細 ボール２０群は吸収材層の皮膚に隣接する表面のすぐ隣り付近に位置している。

微細ボール群によって放出される活性物質は、だから発汗抑制パッド３０表面に 広がり、そして申し分ない状態で皮膚に広がる。

微細ボール１０群は、乾燥、又は湿潤状態で吸収材層３内に案内されることが出 来る。湿潤状態での場合には、吸収材層３の繊維への微細ボールの良好な付着を 保証する結合剤を、微細ボールに加えるのが良い。乾燥状態での場合には、吸収 材層３の自由表面が薄い被膜によって孤立させられると良く、そして該表面は、 例えばそのあと単に表面に用意されるべき微細ボール２０群を含んでいる。

第２図に示される如く、粘着層７が水不透過性プラスチックフィルム２の下面に 適用されており、該層によって発汗抑制パッドが布に付着可能である。粘着層７ は連続している必要なはく、それはまた多数の粘着点から成っていても良い。

第３図は、シャツカラーと関連して使用出来るような発汗抑制パッド４を示して いる。この発汗抑制パッドは、また、第２図を参照して上述されたような積層材 料から打抜き工具によって圧断される。この発汗抑制パッドに関する可能な使用 は第５図及び７図に示されている。

第４図はシャツのアームホール（ａｒｍｈｏ］ｅ）用の発汗抑制パッド６を示し ており、そして該パッドはまた適用を容易にする折曲線１を備えている。この発 汗抑制パッド６の１使用例が第５図に示されている。

発汗抑制パッドの上記の記載から、全体としての吸収材層が薄く、可撓性で、同 様にプラスチックフィルム２も薄く、それ故に全体のパッドが異なった仕方で容 易に形付は可能であるので、パッドは最も変化のある下着及び衣料品にも非常に 容易に適用可能であることが理解される。若しこの形付けが全く折目なしに催さ れる場合は、吸収材層はまた弾性材料から形成可能であり、その時粘着層７の粘 着力は、形付けに必要な弾性変形が永久に順応可能な高さに選ばれる。逆に言え ば、吸収材層３は、その中に置かれた繊維が吸収材層の変形時にお互いに関して 移動出来るように、構成される。またこのようにして、異なった曲率の表面に対 する折目なし適用が可能である。

事実上どのような芳香物質も微細カプセル内に封入可能であるので、上述の発汗 抑制パッドは、香水及びアフターシェーブローション（ａｆｔｅｒｓｈａｖｅ　 １ｏｔｉｏｎ）の芳香に相当する種々の芳香を備えて使用者に用いられるように 出来る。

述べた如く、芳香物質の放出と活性物質の放出とは発汗抑制パッドの備えられた 下着又は衣類の着用と一緒であるので、発汗抑制パッドは１０〜１００の商品の 大バックで販売出来、これらバックは、開放された時ですら比較的長時間にわた って、発汗抑制パッドの効力を損うことなく貯蔵することが出来る。

１２　　　Ｈ１２１４ｉ２　１４　１６国際調査報告 国際調査報告 ＥＰ　８７００７２４ ＳＡ２０３１３

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. １．皮膚に無害な吸収材層を備え、吸収材層が、例えば紙フリース、繊維フリー ス、フエルト、セルロース、セルロースフリース、又は羊毛か綿の布と、下着又 は衣類に分離可能に適用する手段、特に粘着層、を備えた薄くて水不透過の外層 とを含み、吸収材層（３）が可撓性であって、且つ微細カプセルに入れられた芳 香物質（１０）、及び／又は微細カプセルに入れられた汗分解及び／又は発汗抑 制及び／又は炎症抑制活性物質を包含していることを特徴とする下着及び衣料製 品用の交換可能な発汗抑制パッド。
2. ２．微細カプセル（１０）が、芳香物質、及び／又は活性物質を体温及び／又は 汗の作用下で放出することを特徴とする請求項１に記載の発汗抑制パッド。
3. ３．微細カプセルが体温及び／又は汗に対して異なる抵抗の微細カプセルの混合 体であることを特徴とする請求項１又は２に記載の発汗抑制パッド。
4. ４．微細カプセル（１０）が同一材料ではあるが異なった厚さの壁（１２）を備 えたカプセルの混合体であることを特徴とする請求項３に記載の発汗抑制パッド 。
5. ５．追加外側塗膜（１６）を備えた一部の微細カプセル（１０）が、温度及び／ 又は汗の作用下で溶解し、且つ内側壁（１２）の材質とは異なる材質を含んでい ることを特徴とする請求項２又は３に記載の発汗抑制パッド。
6. ６．追加塗膜（１６）が汗の作用で迅速に溶解する材質から成ることを特徴とす る請求項５に記載の発汗抑制パッド。
7. ７．微細カプセル（１０）が、吸収材層（３）に結合剤によって結合されており 、且つ温度及び／又は汗の作用下で溶解することを特徴とする請求項１から６項 までのいずれか１項に記載の発汗抑制パッド。
8. ８．吸収材層（３）が、非常に薄く、高い吸収能を有し、且つ微細カプセルに入 れられた芳香及び／又は活性物質（１０）を高い濃度で含んでいることを特徴と する請求項１から７項までのいずれか１項に記載の発汗抑制パッド。
9. ９．芳香物質の分量の少くとも１部が、微細カプセル（１０）内に、熱の作用に よってのみ物質を解放することが出来るように封入されていることを特徴とする 請求項２項から８項までのいずれか１項に記載の発汗抑制パッド。
10. １０．活性物質の少くとも一部が、汗の作用下でのみ物質を解放することが出来 る微細カプセル（１０）内に含まれていることを特徴とする請求項２項から９項 までのいずれか１項に記載の発汗抑制パッド。
11. １１．発汗抑制活性物質を入れている微細カプセル（２０）が吸収材層（３）の 自由表面の付近に主に配置されていることを特徴とする請求項１項から１０項ま でのいずれか１項に記載の発汗抑制パットド。
12. １２．吸収材層（３）が弾性的に変形可能であることを特徴とする請求項１項か ら１１項までのいずれか１項に記載の発汗抑制パッド。
13. １３．吸収材層（３）が、特に、お互いに容易に移動可能な繊維をできる限りフ リースの形態で含んで、塑性挙動で変形可能であることを特徴とする請求項１項 から１１項までのいずれか１項に記載の発汗抑制パッド。