JPH02502424A - 抗原特異的tセルラインの調製法並びに治療のためのその使用 - Google Patents

抗原特異的tセルラインの調製法並びに治療のためのその使用

Info

Publication number
JPH02502424A
JPH02502424A JP63502143A JP50214388A JPH02502424A JP H02502424 A JPH02502424 A JP H02502424A JP 63502143 A JP63502143 A JP 63502143A JP 50214388 A JP50214388 A JP 50214388A JP H02502424 A JPH02502424 A JP H02502424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cells
antigen
hcmv
specific
helper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63502143A
Other languages
English (en)
Inventor
リウ,ヤン‐ナン
ゲルツ,リチャード・シィー
Original Assignee
ザ・チルドレンズ・ホスピタル,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ザ・チルドレンズ・ホスピタル,インコーポレイテッド filed Critical ザ・チルドレンズ・ホスピタル,インコーポレイテッド
Publication of JPH02502424A publication Critical patent/JPH02502424A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N5/00Undifferentiated human, animal or plant cells, e.g. cell lines; Tissues; Cultivation or maintenance thereof; Culture media therefor
    • C12N5/06Animal cells or tissues; Human cells or tissues
    • C12N5/0602Vertebrate cells
    • C12N5/0634Cells from the blood or the immune system
    • C12N5/0636T lymphocytes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K39/46Cellular immunotherapy
    • A61K39/461Cellular immunotherapy characterised by the cell type used
    • A61K39/4611T-cells, e.g. tumor infiltrating lymphocytes [TIL], lymphokine-activated killer cells [LAK] or regulatory T cells [Treg]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K39/46Cellular immunotherapy
    • A61K39/464Cellular immunotherapy characterised by the antigen targeted or presented
    • A61K39/464838Viral antigens
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2501/00Active agents used in cell culture processes, e.g. differentation
    • C12N2501/20Cytokines; Chemokines
    • C12N2501/23Interleukins [IL]
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2710/00MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA dsDNA viruses
    • C12N2710/00011Details
    • C12N2710/16011Herpesviridae
    • C12N2710/16111Cytomegalovirus, e.g. human herpesvirus 5
    • C12N2710/16134Use of virus or viral component as vaccine, e.g. live-attenuated or inactivated virus, VLP, viral protein

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 抗原特異的Tセルラインの調製法並びに治療のためのその使用関連出願 この出願は、1986年11月24日に出願された米国出願番号933.789 号の一部継続出願である。
発明の背景 ここに記載の発明は、ナショナル・インスティチニート・オブ・ヘルスの認可番 号1−Pol−HD19937−01AIの補助を哺乳動物の免疫応答反応に関 係している物質およびその反応機序は完全に理解されている訳ではないが、免疫 応答を取り扱う技術は、治療上、大きい可能性を持っている。このことは、正常 な免疫応答の抑制に至る様な病態であって、従来の薬物療法による治療では容易 に治癒しない病態の治療に於いて特に明らかである。この様な病態には、ある種 のウィルス感染、および抗癌剤、自己免疫疾患の治療薬、および臓器移植後の拒 絶反応を阻止するために用いられる薬物などの投与によって惹起される免疫抑制 が含まれる。
免疫刺激に応答する能力は、基本的にはリンパ系の細胞にある。
胚の時期に幹細胞が発達し、それがい(つかの異なった道筋に沿って分化する。
例えば、幹細胞はリンパ系幹細胞となり、それが分化して少なくとも2種の別々 のリンパ細胞群を形成する。1つの群は1928球と呼ばれ、細胞−仲介性の免 疫におけるエフェクター物質であり、他方(3978球)は抗体−コントロール 型の免疫、即ち、体液性免疫の1次エフェクターである。B細胞が抗体産生を行 うための刺激は、抗原(Ag)がB細胞の表面にある免疫グロブリンに付着する ことである。従って、B細胞の数は、宿主に於ける特異抗体(Ab)の生産量に 太き(影響している。時には、そしてまた抗原によっては、B細胞の有効な抗体 産生にはT細胞の共働作用が必要である。
1928球群の中で、ヘルパーT細胞(Th)は、細菌、ウィルス、真菌および その他の抗原に対する1次免疫認識および宿主の防御反応に関与する抗原−特異 的細胞である。細胞毒性T細胞(Tc)は、病原体に感染した標的細胞を死滅さ せることができる抗原−特異的エフェクター細胞である。
ヘルパーT細胞(Th)は抗原特異的であるが、遊離の抗原を認識することはで きない。この認識、およびそれに続<Th細胞の活性化と増殖が起こるためには 、抗原が、主要組織適合遺伝子複合体(MHC)クラス■産物、または“白血球 抗原”と共に、Th細胞上のレセプターまたはレセプター複合体に提示されなけ ればならない。即ち、一定の数のTh細胞がオートロガス(自己由来)であるか 、または宿主のMHCによって発現される1またはそれ以上の制限的白血球抗原 (LA)に対する特異性を共有するものでなければならないという意味で、Th 細胞の病原性抗原認識はMHCクラスD“制限”である。
同様に、Tc細胞は、クラスI  MHCLAとの協同作用により抗原を認識す る。
Th細胞の場合、この機能は制限された数の“抗原−提示細胞(抗原提供細胞) ”(APC)と呼ばれる特殊な細胞によって行われる。今日では、ヘルパーT細 胞(Th)が、マクロファージの表面で発現されたクラスI[MHCLAと連結 した、処理された可溶性抗原を認識することについては十分に確立されている。
最近、他の細胞型、例えば静止細胞および活性化B細胞、樹枝細胞、表皮のラン ゲルハンス細胞、およびヒト皮膚フィブロプラスト(ヒト皮膚線維芽細胞)など もT細胞に抗原を提示することが知られている。ヒトリンパ芽球様B細胞(LC L)を形質転換したエプスタイン−バーウィルスは、異的T細胞に提示すること がわかっている。もし、あるTh細胞がMHC−クラスn  LA−抗原複合体 の認識を可能ならしめるレセプターまたはレセプター複合体を持っていたら、そ れは活性化され、増殖し、インターロイキン2(I L−2)の様なリンホカイ ンを産生ずる。リンホカインは、抗微生物作用および腫瘍死滅作用を発揮し得る Tc細胞やマクロファージを含む幾種類かの“キラー細胞”の増殖をうながす。
刺激がなくなった後、増加したTh細胞の生き残りは記憶細胞として体内にとど まり、同じ抗原が提示された時には急速に増殖することができる。急性ウィルス 感染からの回復に於けるT細胞の重要性は、ある種のウィルス、特Jこミクロウ ィルス(インフルエンザ)、ポックスウィルス(奇肢症およびワタシェア症)、 アレナウイルス(リンパ球性脈絡髄膜炎ウィルス)について、よく解明されてい る。
宿主の安寧にとって免疫系の防御機構が重要であることはよく知られているにも かかられず、これらの物質の治療学的可能性は認識されていない。予備的な研究 で、ローゼンバークらES 、 A 、 Rosenberg  et  al 、、New  England  J、Med、+3 1 3.1 485+( 1985)コは、あらかじめIL−2と一緒にインキュベートしておいたオート ロガス末梢血リンパ球(P B L)を、さらに追加のI L−2と共に進行か んの患者に全身投与すると、治療された25人の患者すべてにがんの退行が認め られたことを報告している。ローゼンバーグらはインキユベートしたPBLを“ リンホカイン−活性化キラー(LAK)細胞”と名付け、それらは天然のキラー 細胞や細胞毒性T細胞とは別個の細胞溶解系に属すると報告した。しかし、この 治療法を用いたその後の研究では、この初期に得られた結果への見込みを確認で きなかった。
この“獲得免疫療法”の試みが長期的にどのような結果に終わったとしても、ロ ーゼンバーグらは、“この方法をヒトがんの治療に適用する場合における最大の 困難は、全身治療に使用する上で充分な数の、抗腫瘍活性を有するオートロガス ヒト細胞を産生ずることができないという点にある”と述べている。このことは 感染症、がん、臓器移植または抗新生物薬等によって免疫が抑制されている患者 において特に問題である。
同様に、ホモジーニアス(均質)なTcまたはTh細胞群を単離して維持し、そ れらを抗原特異性およびMHC制限に関して特性化する試みが多くなされた。こ れらの試みには、通常、血清反応陽性のヒトまたは不ズミ宿主から得た単核細胞 を、細菌またはウィルス製剤と非増殖性のAPC類、たとえば放射線処理したオ ートロガス単核細胞(MNC)との混合物で刺激することが含まれる。ポリクロ ーナル(多クローン性)のTh細胞またTc細胞群を限界希釈法でクローンして ホモジーニアス集団を得、さらに増殖させて様々な方法で特性化する。ローゼン バーグらの記載によると、クローン化LAK細胞の場合、Tリンパ細胞のクロー ン化における主な障害の1つは、オートロガスまたはアロジェネイック(同種性 (al Iogeneic))なMHCLA−適合MNCの入手、特に臨床対象 由来のものの入手に制限があるという点である。
この問題を解決するために、オートロガスMNC以外のAPC類がAPCとして 用いられてきた。例えば、イセクツら[T、I 5sekutz、  J、 T mmunol、、  1λ9,1446(1982)]は]オートロガスエプス タインーバーウィルスEBV)−形質転換LCLセルライン(ライン)が、破傷 風毒素反応性のポリクローナルT細胞またはT細胞クローンに破傷風毒素関連抗 原を提示し得ることを初めて開示した。
カブラン博士ら[D、R,Kaplan、 Ce1lular Immunol ogy、  88+193(1984)EはA型インフルエンザ免疫ドナー(供 給体)から得た末梢血MNCの増殖による3種のTctiml1mクローンの生 産について報告している。それらクローンの1つは照射した、ウィルス感染オー トロガスMNCの存在下または照射した、感染エプスタイン−バーウィルス導入 (形質転換した)アロジェネイックリンパ芽球様細胞(LCL)の存在下で増殖 した。
エルフェリンクらl:B、G、Elferink、  5cand J、 It rmunol、、  22.585(1985)]はオートロガスな、および同 種性のエプスタイン−バーウィルス(EBV)−形質転換LCLセルラインがM 。
化Tセルラインに提供し得ることを示した。その後、彼等は、M。
レプレ抗原のみを認識し得るT細胞クローンの単離についても報告した。このク ローン化ではAPC類としてオートロガスEBV−45質転換LCLを用いてい る。EBV−形質転換LCL使用の利点は、それが連続的かつ非制限的にAPC の供給源になり得る点にある[ハーネンら(J、B、A、G、Haanen、   5cand、J、Tmmunol、+  2:l  101(1986))コ 。
ヒトサイトメガロウィルス(HCMV)は大きい、種−特異的ヘルペスウィルス (DNA 1. 5x 10”Da)であって、このグループの他のものと共通 の潜在性および再活性化に関する性質を有する。HCMVの基本的な潜在部位お よびその再活性化に関連した分子的事象は不確実である。HcMvg染および再 活性化は無症状であるかもしれないが、免疫抑制患者の場合にはかなりの罹病率 および死亡率を伴う。例えば、CMVは骨髄移植患者での日和見感染の最大の病 因である。このような人々の80%以上が現在の治療法によってもHCMV肺炎 により死亡している。
モノクローナル抗体療法は予防治療として役立つかもしれないが重篤なHCMV 感染症にかかった免疫抑制患者の生存はHCM V特異的−細胞毒性T細胞の存 在にかかっていることが示唆された。キナンら[Quinnan、  New  England J、Med、、  30ユ、  7(19g2ルは、これらの 患者でのHCMV特異的−細胞毒性T細胞応答には臨床上の回復とウィルス排出 の停止が伴うが、細胞毒性応答のない活性な感染患者は一様に死亡することを示 唆した。
ゲルッら[RlC,Gehrz、Lancet、2,844(1977)コは先 天性のHCMV感染幼児は、ヘルパーT細胞の増殖における抗原−特異的欠損を 有し、HCMV特異抗体の存在先;もかかわらず数箇月から数年間続く反復性( レプリケーティング)のウィルス感染症を伴うことを報告した。HCMV−特異 的リンパ球増殖性応答を獲得するとウィルス排出が減少するようである。このよ うに、HCMV −特異的ヘルパーT細胞は、免疫受容性の宿主での該ウィルス に対する免疫欠損に対し、重要な役割を果たすと思われる。
再活性化HCMV感染症患者ではHCM V抗原に対する抗体は防御的でなく、 またはそれは適当なT細胞応答と連結してのみ有用である。末梢血中リンパ細胞 (P B L)も、たとえそれが充分な量得られたとしても、治療剤としては有 用でないようである。特定の抗原と反応性のヘルパーT細胞または細胞毒性T細 胞の数は極めて少なく、従って、治療目的に十分な数を得るためには抗原−特異 的T細胞のインビトロにおける選択的な拡張(増加)が必要である。
しかも、同種性PBLを治療的に投与するとT細胞の“外来”白血球抗原認識を 活性化し、混合白血球培養反応を引き起こす可能性がある。この混合白血球培養 反応は望ましくない非特異的免疫応答の活性化、または所望の抗原−特異的免疫 応答を阻害し得るサプレッサー細胞の誘導をもたらし得る。
オートロガスまたは同種性抗原−特異的Tセルラインは混合白血球培養反応に関 連する付随的な副作用なしに所望の治療活性を発現すると思われる。ポリシービ ッツ[L、 K、Borysieticz、  Eur、 J 。
I m+nunology、上3.804(1983)1らは血清陽性、巴者か ら得たMNCをI L−2の存在下で拡張増加(エキスパンション)させること による短期間のポリクローナルThセルラインの生成について報告している。M NCをオートロガスHCMV−感染フイブロブラスト(線維芽細胞)上でコカル チャーするとポリクローナルTc細胞が生成し、それはHCMV−感染細胞を溶 解した。
しかしながら、HCMV等のウィルスや他の病原体と関連した抗原に特異的なT h細胞およびTc細胞を多数、生成させて維持するための改良法が要求されてい る。さらに、生物学的活性が既知である抗原−特異的Tリンパ細胞を哺乳類対象 に投与することからなる免疫療法もまた求められている。
本発明はHCMV抗原のようなウィルス性抗原に特異的なホモージニアスヘルパ ーT細胞群(Th)の効果的な製造を目的とするものである。本発明方法によれ ば最少量の抗原およびリンホカイン支持体を用い、該クローンの抗原特異性およ び機能的活性の両者を維持しながら、クローン化Th細胞を生産する有効な方法 の基礎が提供されると考えられる。このような観点から、本発明を最も広範囲に みた場合、本発明方法は (a)哺乳類ドナー(供与体)の血液から単核細胞(MNC)群を単離し、ここ に、MNC群はウィルス抗原に特異的なヘルパーT細胞と、オートロガスで非増 殖性の抗原−提示細胞を含有する、(b)単離した該MNC群と、その抗原に特 異的なヘルパーT細胞の増殖を引き起こすに十分な量のウィルス性抗原とを混合 し、(C)該ヘルパーT細胞を、非増殖性のMNCが生存性を消失するのに充分 な期間、増殖させ、そして (d)抗原−特異的ヘルパーT細胞を(i)オートロガスMNC、アロジェネイ ックMMCまたはその混合物;および(ii)オートロガスリンパ芽球様細胞( LCL)、アロジェネイノクLCLまたはその混合物、の混合物からなる非増殖 性の抗原提供(提示)細胞の一定量;およびクローン化抗原−特異的ヘルパーT 細胞を増殖させてホモジーニアスな集団を得るのに有効な量の該ウィルス性抗原 の存在下、ただし、該LCLはMNCによるヘルパーT細胞の増殖速度増大を越 える増大を引き起こすのに有効な量存在するものとする、においてクローン増加 させることからなる。
1−2週間を要するであろう選択的増殖工程(e)の期間中に、工程(d)の前 に、さらにヘルパーT細胞を増殖させ、生存可能なウィルス抗原−特異的Th細 胞群の生産を促進するために追加量の該ウィルス抗原とオートロガスな非増殖性 APCを加えると有効であろう。工程(d)においては、抗原特異的モノクロー ナルTh細胞を限界希釈法、または顕微操作またはフローサイトメトリーによる 単−細胞単離法によって導くことができる。
本発明には抗原−特異的Th細胞の増殖が包含されており、従って、本発明はま た、ウィルス抗原に特異的なホモジーニアスヘルパーT細胞群を増殖させる方法 であって、該同質ヘルパーT細胞群と、ヘルパーT細胞群の増殖に有効な量の抗 原および非−増殖性抗原提示細胞(APC)混合物とを混合することかみなる方 法を提供するものである。ここに該APC混合物は(i)オートロガスまたはア ロジェネイックリンバ芽球様細胞(LCL)と(ii)オートロガスまたはアロ   ・ジェネイソク単核細胞(MNC)からなり、ここに、LCLはMNCによ るヘルパーT細胞の増殖速度促進以上に促進するのに有効な量、存在するものと する。好ましくは、LCLはウィルスによる形質転換、ハイブリドーマ形成法等 によって生産され得る連続的なリンパ芽球様セルラインから導く。APCはX線 照射、マイトマイシンC等の化学物質処理などの当業者既知の方法で非−増殖性 にする。
非−増殖性のMNCおよびLCLはいずれも、それがTh細胞と同じ宿主から導 かれているか、1またはそれ以上のクラス■制限抗原(略語:“MHCLA−適 合″)を共有する同種のMNCまたはLCしてある場合には、Th細胞の増殖を 引き起こすことが分かった。
驚くべきことには、LCLとMNCとの混合物は共働的に抗原をTb細胞に提供 し、このようにして得られる増殖速度は、いずれかの型のAPCを等量、単独使 用した場合にもたらされる増殖速度より大きいことが分かった。
例えば、この効果はAPCとして、EBV−形質転換オートロガスLCLおよび オートロガスMNCの混合物を少なくとも1:10の比率で用いた場合に、HC MV抗原のようなウィルス性抗原の例で観察された。Th細胞と加えられるLC Lとの比率は約1:1−3であって、Th細胞のMNCに対する割合は約1:3 −10であることが好ましい。
しかも、実質的なTbクローン拡張の増大を得るには限られた密度のLCLが必 要であるにすぎない。本発明方法のこの特徴は、限られた数のMNCを用いて、 比較的短期間にヒト抗原特異的Thクローンを多量に増加し得るので、実用性と いう観点から重要である。
例えば、本発明方法によれば、APCとして1−2X10’MNCおよび1xl Q@LCLを用い、HCMV−特異的Thクローンを2週間で1−2X10@細 胞から10’細胞にまで拡張することができる。
F”)の存在下で本発明方法の増殖工程(c)および/または(d)を行うこと が極めて好ましいことが分かった。
さらに本発明は初期増殖段階(上記工程a−c)またはその後の拡張(増加)段 階(上記の工程(d))を該ウィルス抗原に特異的な一定量のモノクローナル抗 体の存在下で行うことにより、ウィルス抗原−特異的Th細胞の増殖速度を増大 することに関する。本発明のこの側面に関する1つの実施態様では、HCMV血 清−陽性哺乳類ドナー(供給体)の血液から単離したMNCと、構造タンパク質 等のHCMV遺伝子産物上に存在する抗原に特異的なモノクローナル抗体とを混 合することにより、HCMVウィルス抗原に特異的なTh細胞の増殖速度を増大 した。モノクローナル抗体を、(a)増殖刺激有効量の該抗原と、(bXi ) 非増殖性MNC1(ii)連続的なLCLから誘導された非増殖性LCL、およ び(iii )それらの混合物、例えば、協同的相互作用によりTh細胞の増殖 速度をさらに増大し得る混合物、からなる群から選択されるオートロガス(自己 由来)APCの一定量と一緒に用いる。オートロガスな非増殖性抗原提供細胞は X−照射オートロガスMNC,X−照射エプスタインーバーウイルス(EBV) −形質転換リンパ芽球様セルライン(LCL)およびその混合物からなる群から 選択されることが好ましい。これらは本発明方法の工程(b)において、モノク ローナル抗体および/またはI L−2を用いて増殖速度を増大するか否かにか かわらず、APCとして用いるのに好ましい。
本発明方法はまた、HCMV抗原に特異的なホモジーニアスな細胞毒性細胞群( Te)を得る方法を提供するものである。この側面に関する本発明の態様は、 (a’)哺乳類ドナー、好ましくはヒトの血液から単核細胞(MNC)群を単離 し、ここに、MNC群は該ウィルス抗原に特異的なTc細胞を含有する、 (bl)単離した該MNC群を、それぞれ該抗原に特異的なTc細胞を増殖させ るのに有効な量の、(i)オートロガスで非増殖性の抗原提示細胞(APC)、 例えば放射されたMNC,(ii)該HCMV抗原、および(iii)インター ロイキン−2(I L−2)と混合し、(cl)該Tc細胞を非増殖性のMNC が生存性を消失するのに有効な期間、増殖させ、そして (dl)該抗原−特異的Tc細胞を、それぞれ該クローン化Tc細胞の増殖に有 効な量の(i)非増殖性のオートロガスな抗原提示細胞、非増殖性のアロジェネ イック抗原提示細胞またはその混合物、(ii)IL−2、および(iii)該 HCMV抗原の存在下、クローン増殖(拡張)させて該ホモジーニアス細胞群を 得ることからなる工程を含む。
工程(b’)、(cl)または(dつは該Tc細胞の増殖速度を増加するよう作 用するHCMV抗原に特異的なモノクローナル抗体の存在下で行うことが好まし い。
抗原−特異的Tヘルパーセルラインに関して述べたように、特定のウィルス抗原 に反応性のポリクローナルTcラインは所望の抗原を発現している標的細胞に対 して細胞毒性を示すTc芽細胞を連続的に刺激することによって増殖され得る。
単一の子孫T細胞から導かれたウィルス−特異的Tcクローンのホモジーニアス な集団は工程(dl)の後、限界希釈法または顕微操作あるいはフローサイトメ トリーによる単一細胞単離によって得ることができる。
このTc細胞増殖法の他の好ましい態様には、(1)細胞−関連ウィルス抗原と して全HCMVウィルス抗原を使用するか、またはHCMV感染オートロガスま たはアロジエネイックフイブロブラスト、例えばHCMV即時型初期タンパ声質 を使用する、(2)工程(C1)の間に該Tc細胞の増殖をもたらすためにウィ ルス抗原、■L−2およびオートロガスで非−増殖性APCを追加する、そして (3)工程(bl)または(dl)の間にさらに連続的なオートロガスMNCラ インから導かれた非−増殖性MNCをも含有する抗原提供細胞を、オートロガス な単核抗原−提示細胞によるTc細胞増殖速度の増大以上に増大させるに有効な 量、用いることを含む。この連続的でオートロガスなMNCラインはウィルスで 形質転換されたLCL即ちEBVで形質転換されたLCLを含むことが好ましい 。
本発明はまた、ウィルス抗原、例えばHCMV抗原などの抗原に特異的なホモジ ーニアスTc細胞群を増殖させる方法に関するものである。本発明方法は、該ホ モジージアス細胞毒性T細胞群を、それぞれ該Tc細胞群を増殖させるのに有効 な量の該抗原、インターロイキン−2(IL−2)、抗原提示細胞(APC)混 合物と混合することを含む。ここに、該APC混合物はアロジェネイックウイル スー形質転換リンパ芽球様細胞(LCL)およびアロジェネイック単核細胞(M NC)を含有する。本発明方法はまた、該Tc細胞群と該細胞群の増殖速度を増 大するよう作用する、該抗原のモノクローナル抗体の一定量とを混合することを も含む。
本明細書において、ウィルスまたは感染細胞など、病理学的標的に関して、“抗 原”という語句はポリペプチド、ポリペプチド複合体、グリコプロティン、核酸 等、免疫応答を惹起する物質を指す。病理学的標的抗原はウィルスのエンベロー プグリフプロティンのような病理学的標的そのものの一部であってもよく、また は新生物組織またはウィルス感染細胞等の病んだ組織が発現する抗原であっても よい。“抗原−特異的”Tリンパ細胞は抗原提供(提示)細胞(APC)により 、−個の抗原が、抗原提供細胞が産生ずる白血球抗原(L A)と−緒に提供さ れると、該抗原の存在下で活性化される。抗原−特異的Th細胞は、それが特異 性を有する抗原が、Th細胞が特異性を有する白血球抗原を産生ずるAPCによ ってTh細胞に提供されると、その抗原の存在下、適当な培地中で増殖するであ ろう。上記したように、ヒトヘルパーT細胞の場合、特異的な白血球抗原はヒト MHCクラス■抗原であり、ヒト細胞毒性T細胞はMHCクラスI抗原に特異的 である。
C,HCMV抗原−特異的Tセルライン本発明の好ましい態様は、ホモジーニア スTcおよびT h細胞R1およびその製造方法に関する。ここに、ある細胞群 はHCMV抗原に特異的である。
T細胞またはT細胞クローンが抗原−特異的であるという場合、抗原を含有する 組成物は特定されるかもしれないが、抗原性組成物のエピトープ、または特定の 抗原性部位は必ずしも明らかでない。
例えば、3個の異なるホモジーニアスなTヘルパーリンパ細胞群が一個の特定の HCMV構造タンパク質またはグリコプロティンに特異的であることもある。こ れらはいずれも同一の抗原に応答し、従って同じ抗原特異性を有するが、分子下 (サブモレキニラー)レベルで ・は別々の抗原領域またはエピトープと反応す るという意味で異なる特異性を有するかもしれない。この文脈から、異なるHC MV−特異的Tリンパ細胞は、それらが同じHCMV関連抗原の同じエピトープ を認識する限り、同一の分子下−特異性を有するものである。
しかしながら、抗原が、APCが様々な場合に提示されるように複数のエピトー プを有するとすれば、それらは、同一の抗原に特異的であり得る。
例えば、HCMVのDNAゲノムは後の初期遺伝子の発現に必要な調節タンパク 質をコードする即時−初期遺伝子の制限的転写で開始される、一連の順番で転写 される。主な即時−初期遺伝子(I−El)は感染細胞の細胞表面で、感染後6 −24時間後に発現される68+I)の調節タンパク質をコードしている。HC MV−特異的細胞毒性T細胞はその免疫監視における役割の一つとして、潜在的 HCMVの再活性化を防ぐために、この即時−初期タンパク質を優先的に認識す ると考えられている。
DNA合成の開始に先立って初期遺伝子が転写される。初期遺伝子の産物にはD NAの転写に必要なウィルス−特異的ポリメラーゼおよびキナーゼが含まれる。
これらの酵素は免疫応答には重要な役割を演じていないと思われる。
しかしながら、後期HCMV遺伝子は様々な免疫原性構造タンパク質およびグリ コプロティンをコードしている。これらには、ウィルスの核カプシドと外部エン ベロープとを結合する、ジスルフィド−架橋エンベロープグリコベブチド複合体 、非グリコシリル化エンベロープタンパク質、外被グリコプロティン:およびウ ィルスの内部カプシド構造を形成するマトリクスタンパク質が含まれる。
米国特許第933,789号(1986年11月24日出願)には多くの免疫原 性構造グリコペプチド複合体およびHCMVエンベロープフラクションから還元 されたグリコペプチドの精製および特性化が、それに特異的なモノクローナル抗 体(MoAb)と共に、完全に開示されている。この特許出願に記載されている 主なグリコペプチドおよびグリコペプチド複合体、並びにMoAbを以下の表1 に示す。
第1表 MoAbによって免疫沈澱されたHCMV表面グリコペプチド複合体およびグリ コペプチド*これらの物質を精製全ウィルス製品(″全HCMV抗原”と命名、 以下の実施例1参照)から得るために用いた洗浄剤抽出、HPLC1還元、免疫 沈降および電気泳動からなる方法はすべてカリらによって報告されたものである [B、Kari、  J、Virology+  60゜345(1986)コ 。
+これらのMoAbを産生ずるハイブリドーマはインビトロ・インターナショナ ル、Linthicu+m  MDに、下記アクセスコードの下で寄託されてい る:Hb2−29−987(”9B7”)=IVI−10117;Hb2−15 −9E10(“9E10”)=IVI−10118;Hbl−48−41C2( “41C2)=IVI−10119゜ ÷+gpA、**gpB、***gpC表1記載の免疫原性グリコペプチド複表 体記載びグリコペプチドはHCMV血清陽性ドナーから得た血液から導かれたT b細胞の増殖を選択的に刺激するのに有用である。同様に、既知の結合特異性を 有するモノクローナル抗体、例えば9E10.41C2および9B7等はウィル ス抗原の精製に有用である。これらのモノクローナル抗体を用いてTh細胞クロ ーンの抗原認識を増大し、そのことによって限られたウィルス抗原の存在下での 増加を促進することができる。
Il、 Tセルラインによる免疫治療 T細胞の種々のHCMVタンパク質に対する認識はTセルラインを用いる適当な 免疫治療コースの計画に重要である。本明細書に例示したTh細胞は主としてH CM Vの構造タンパク質を認識する。
従って、それらは、細胞不含ウィルス(即ち、急性ウィルス血症の場合)の認識 に重要と思われる。マウスおよびヒトでのデータは、ある種の細胞毒性T細胞が 感染細胞の表面で発現される即時−初期タンパク質を認識することを示している 。これらのタンパク質はウィルス遺伝子が宿主細胞によって発現された後にのみ 、産生されるので、そのようなTc細胞は潜在性HCMVの再活性化の阻止に重 要であり、予防および特異的HCMV治療の両方法での投与が示唆好ましいTセ ルラインはヒトLA産物と一緒になってウィルス抗原を認識する。従って、治療 用T細胞はオートロガスであるか患者によって発現される制限的特異性の1また はそれ以上が共通するものでなければならない。治療のために単離したT細胞を 個体に移すという関係から、アロジェ不イソク細胞は受容体と同じ種のドナー個 体から得られた細胞であって、受容体が発現する抗原の適当なヒト白血球抗原( HLA)クラスに適合する主要組織適合複合体である(略語、“LA−適合MH C”。従って、慢性HCMV疾患のような病理学的感染症患者を治療する際には 、後にT細胞を再投与して治療するためにオートロガス抗原−特異的Tセルライ ンをインビトロで増殖させることができる。または生命にかかわる急性感染症の 治療のためにT細胞クローン製剤を迅速に得ることが重要である場合には増殖さ せた既知のウィルス抗原−特異的および/またはHLA型の治療用アロジェネイ ックT細胞を予備−増殖させ、複数回投与することができる。この方法は免疫抑 制下の患者の治療において特に重要である。
従って、本発明はまた、1928球(T細胞)を用いてHCMV感染症など、ウ ィルス感染症に罹患しているヒト患者等、哺乳類を治療する方法を提供するもの である。本発明方法は、該感染症哺乳類を、ウィルス感染に対する増大した免疫 反応を引き出すのに有効な量のホモジーニアスな、クローン増殖したウィルス抗 原−特異的T細胞群で治療することからなる。ここに、該T細胞群は(a)少な くとも一個の該哺乳類の抗原提供細胞(APC)の細胞表面に存在する白血球抗 原(L A)、および(b)該ウィルス抗原に特異的である。
好ましくは、該クローン増殖したT細胞群は基本的にTh細胞とTc細胞からな る。上記のごとく、(a)種々の感染段階で発現される抗原を認識する免疫系を 促進し、かつ/または(b)有効な数の全T細胞群が受容体にとってMHC−適 合することを保証するために、ホモジーニアスな、クローン−増殖したウィルス 抗原−特異的T細胞群を複数(または“バンク″)投与することがしばしば好ま しい。
従って、本発明のT細胞免疫療法は、T細胞群を複数投与することからなり、こ こに、T細胞群は(a)該ウィルスの種々の複数抗原、および(b)該哺乳類の APCの表面に存在する少なくとも一個のLAに特異性を有する。さらに、本発 明方法は、T細胞群を複数投与することを含んでいてもよく、各投与は(a)該 ウィルスの少なくとも一個の抗原、および(b)該哺乳類の単一種の様々なアロ タイプのAPC表面に存在する複数の異なるLA、ここに少な(とも−個のLA は該哺乳数とLA−制限−適合である、に特異性を有するT細胞を含むものであ る。
T細胞クローンと同様、ポリクローナルラインは有意な治療可能性を有するかも しれない。抗原−特異的ポリクローナルTセルラインはT細胞供与体によって発 現される全ての制限MHCLA全全部一緒に標的ウィルス抗原を認識することが できるThおよび/またはTe細胞を含有するという点で特に有利である。単一 のプロジェンターT細胞から導かれたウィルス−特異的ThおよびTcクローン の利点は、それらが既知の抗原−特異性、機能活性、およびMHCLA−制限特 異性を有するホモジーニアスな細胞群であるという点にある。従って、一群の細 胞すべてが同じ機能活性を表すので、それらは最大の治療効果を発揮すると思わ れる。実際的な観点からは、モノクローナルT細胞を用いるなるば、独立したT 細胞群から導かれた、より大きい“バンク”が必要である。
本発明方法によれば治療有効量のTh細胞および/またはTc細胞を投与するこ とができるので、罹患している吐乳類を同時に異種のリンホカイン類、例えばI L−2(TCGF)で治療することができ′る(必ずしも必要ではないが)。I  L−2の大量投与は患者によっては副作用を伴うので、I L−2を用いずに 免疫応答を促進し得ることはT細胞療法の効果の実質的な進歩をもたらすもので ある。
本発明方法によって生産され、上記のT細胞“バンク”の製造に用い得る代表的 な集団である抗原−特異的Tセルラインの例を以下の表2に示す。
b)ポリクローナル C)即時−初期タンパク質(68kD)、d) Draft Patent a nd Trademark 0ffice Deposit Po1icyfo r Biological Materials、 BNA PCTJ、 32 . 90(1986)に基づいて、In Vitro I nternatio nal、  Lithicu+n。
MDに寄託 本発明は、主に、ウィルス抗原に対して特異的であるThおよびTc細胞の製造 、およびこれらT細胞の均質(ホモジニアス)な個体群によるウィルス感染症の 治療について説明している。しかし、種々の病理学的標的(病理的標本)におけ る抗原に対して特異的であるThおよびTc細胞のホモジニアスな個体群は本発 明方法を用いて製造することができ、これらの個体群は種々の病原体または病理 的標的に対する免疫応答を増大または刺激するのに効果的であると思われる。
広く定義すると、病理的標的とは、哺乳動物宿主の健康と幸福をおびやかす疾病 の原因または結果である、哺乳動物体内に存在するもの(独立体)である。この 標的はウィルス、バクテリア、真菌のように宿主に対して外来性の独立体であっ てもよく、またはウィルス感染細胞、腫瘍細胞のような疾病または病理的症状の 産物であってもよい。本発明の治療の詳細な具体例において、治療の病理的標的 は、しばしば、2次感染であり、この2次感染は、第1の疾病が2次感染に対し て免疫的に応答し得る受容体の能力を弱めるので、意図された受容体にとってさ らに危険である。第1の疾病の多くの態様は、意図された受容体の2次感染に対 する免疫応答を弱めるので、治療は受容体の免疫系の態様を抑制するように作用 する。このような治療としては、放射線治療法、化学療法などが挙げられるが、 これに限定されるものではない。
主に、本発明の治療法では、MHCLA−適合性である同一種の個体から得たア ロジェネイックな(allogeneic) T細胞を用いることができる。こ れによって、医師および薬剤師は、患者を処置するためにアロジェネイックなT 細胞の予め製剤化された投与形態(投与剤)を単に用いることができる。適合し ないT細胞は単に患者を助ける効果がないだけであるので、投与は、適合して患 者を助けるものもあれば、適合せずに患者を助けないものもある、多くの細胞を 含んでいてよい。
このように、アロジェネイックな治療細胞によって発現した1またはそれ以上の LAを有する多くの患者を治療するために単一の投与剤を用いることができる。
さらに、投与剤は、異なるMHCクラス制限を有するTcおよびThの両細胞を 含有することができる。明らかに、このような治療法は、−件一件に基づいて投 与剤を調製する必要がない。このことは、スケールの効果を考慮してT細胞を大 きい培養培地中で増殖させ得ることを意味している。さらに、細胞は、個別回収 、白血球除去(1eukapheres is)および培養を必要とせずに、す ぐに入手することができる。
しかしながら、前述の長所にもかかわらず、本発明の新規な免疫療法における最 も有望な特徴は、各投与が抗原特異性T細胞を含有しているであろうという予想 である。これは、細胞毒性細胞の非特異的増強のみをもたらすローゼンバーグ等 (Rosenberg et al、)(7)方法を越えた実質的な進歩性を意 味する。本発明方法においては、投与形態は、個々の病原体の全てと関連する種 々の抗原に対して特異的であるアロジェネイックなThおよびTc細胞を含有す る投与剤を提供することができる。すなわち、単位投与剤は、個々に培養されて 混合された多くのThおよびTc細胞クローンを含み得る。投与形態は予め選択 された多くのLA制限および予め選択された多くの抗原特異性を有するThおよ びTc細胞を含有することができる。特定の病原体が、種々の抗原において10 または20の既知のエビ) −プを発現することが構造的にまたは他の点で知ら れている場合、投与剤は各々に対して特異性を有する適当なT細胞を含有するこ とが中、治療上有効量のオートロガスなまたはアロジェ不イックなT細胞を非経 口投与することを含んでいる。このようなプロトコルは、投薬あたり投与される 細胞の数量外は、ローゼンバーグ等[S、 A、 Rosenberg et  al、、 New England J、 Med、、 313.1485 ( 1985)]によって提供されるものであり、臨床医によって決定された因子、 治療に基づく病理学、患者の体型および身体的な状態ならびに他の因子によって 投与される投薬の量は幅広く変わるであろう。しかし、本発明の増強された増殖 性効果によって、ローゼンバーグ等(Rosenberget al、)の方法 によって必要とされるものと比べて、実質的に患者からMNCをあまり多く取り 出さず、また実質的に患者にさらに多くのオートロガスな抗原特異性T細胞を戻 すことができる。
発明の詳細な説明 以下に詳細な実施例を挙げて、本発明をさらに説明する。
寒鬼ガニ 1、ヱヱ土五込亙Ω里曙 10%ウシ胎児血清を加えたダルベツコ修飾イーグル培地(Dulbeeco’  s ModHied eagle’ s Medium、 D M E N  )において増殖されたヒト1次フィブロブラスト培養物を、1〜5の感染多重度 (Mol)でタウン(To%ne)菌株HCMVによって感染させた。以下に記 載の実験のある種のものについては、感染後3〜4日目に、マーカーとして[3 H]グルコサミン[5μCi/好、22Ci/iM、アマ−ジャム(Aiers ham)、ArliArlln Eeights、 IL]または[3IISコ メチオニン[5μci/zQ、109 Ci/xM、デュポン/ NEW(Du Pont/NEN)、BostonsMAコを以後の精製中に加えた。
7500xgで20分間低速遠心分離して、培地から細胞および細胞残骸(Ce llura debris)を除去した。48.200xyで1時間遠心分離し て、上澄み液からウィルスを集めた。トリス(Tris) NaCrlfl&? 1’ti& (50xM トリスヒドロキシメチルアミノ メタン−HC12゜ pH7,4、および150 xM N aC□中に、ウィルスノヘレットを再懸 濁させ、同一の緩衝液で調製された20〜60%スクロース勾配液(シ1糖勾配 液)で積層させた。131.300X9で1時間、速度沈降を行った。勾配液を 回収し、280nmでの光学密度を監視した。43%スクロースでバンドされた 光学密度の主要ピークを集めた。これらの分画をTris NaCQ緩衝液で希 釈し、131,300×9で2時間遠心分離してウィルスを回収した。この精製 された全ウィルス調製物を「全HCMV抗原(Whole HCMV Anti gen)Jと命名した。
膜成分を可溶化するために、全HCMV抗原調製物を、1%Triton−X   100(TX−100)を含有するTN緩衝液[T ris−N aC(1緩 衝液(50xM Tris塩酸塩、pH7,5、lQzM NaCp、2iMフ ェニルメチルスルホニルフルオライド)12〜41(lに懸濁させた。
室温で60分間インキュベートした後、この溶液を120,000りで60分間 、速度帯状(rate zonal)遠心分離にかけて20〜60%スクロース 勾配液で積層した。TX−100可溶化物質は勾配液の頂上に残存し、一方、H CMVヌクレオカプシドは速度沈降によってバンドされた。また、1.0%ノニ デノト(Nonidet) P −40[N P−401ジクv−ケミカル・カ ンパニー(Sigma Chemical Company)コを用いて、タウ ン菌株HCMVの洗浄剤(detergent)抽出物を調製した。この方法で 、1%NP−40を含有するTN緩衝液3〜5iffに、精製した全HCM V 抗原10〜1519を懸濁した。洗浄剤−ウィルス懸濁液を室温で1時間撹拌し た。1時間高速遠心分離にかけることによって、抽出したプロティンを不溶性プ ロティンと分離した。これらの方法のいずれかによって得られた抽出物をrHc MV洗浄剤抽出物」と命名した。
HCMV特異性ヘルパーT細胞は、全HCM V抗原調製物内に含有されるHC MVプロティンおよびグリコプロティンを認識すると思われるが、HCMVI% 異性細胞毒性T細胞は、主に、感染した細胞の表面に発現された、HCMVをコ ードするプロティンを認識する。特に、感染から6〜24時間以内に細胞膜上に 発現する主要な即時−初期(1−E ])プロティンは、HCMV特異性細胞毒 性丁細胞の増殖において重要であると思われる。
したがって、T細胞ドナーによって認識されるlまたはそれ以上のクラスI白血 球抗原を有するオートロガスなフィブロブラストまたはアロジェネイックなフィ ブロブラストを、感染多重度5〜10で3時間、タウン菌株HCMVで感染させ た。場合によっては、細胞をシクロへキサミド(50μg/x(1”)の存在下 で感染させた。シクロへキサミドの除去後、アクチノマイシンD(5μ9/峠) を添加して、DNA転写をさらに予防し、それによって、HCMVのI−E遺伝 子の選択的発現を許す。シクロへキサミドおよびアクチノマイシンDで処理しな かった感染されたフィブロブラストは、HCMVの!−Eおよび後期遺伝子産物 の両者を発現した。これらの調製物を「細胞関連ウィルス抗原(cell−as sociated viral antigen)Jと命名した。 ゲールツ等 [R,C,Gehrz et al、、 Lancet、 2.844 (19 77)lによる開示に従って、単純ヘルペスウィルスl型(HSV−7)を部分 的に精製し、56°Cで1時間熱不活化させてrH5V抗原」を得た。
HS)を補充したRPMI  1640培地中に懸濁させた熱不活化全HCMV 抗原(56℃、1時間)10μgで1×lO@MNC/M12の濃度の単核細胞 (MNC)10X 10・を刺激することによりて25cHeの直立細胞培養フ ラスコ中でHCMV特異性T細胞ブラストを調製した。7〜10日後に、5%c o、雰囲気下、37℃でHCMV特異性ブラストをざらにバルク培養中で増殖す るか、または、供給細胞としてのX線照射(5,OOOR)されたオートロガス なMNC(MN C1−1)、1 μg /gff(T h細胞膜:対し 7) ノ濃1t+7)全HCM V抗原、または1:20のフィブロブラスト:MNC 割合(Tc細胞に対して)の細胞関連抗原、および10〜20%インターロイキ ン−2(I L−2)[TCGF、ビオテスト(Biotest)、Frank furt、 Germany]の存在下、0.3細胞/ウエルで、96ウ工ルU 字底組織培養プレートにおける限界希釈によってクローン化した。その後、3〜 4日毎、新鮮なIL−2含有培地で細胞を再培養した。7〜14日毎、この培増 殖細胞を増殖し、96ウエル平底細胞培養プレートに移した。
次いで、さらに増殖させるために増殖細胞を24ウエルプレートに移し、次に大 規模に生産するために2501細胞培養フラスコに再度接種した。増殖したクロ ーンは第2限界希釈によってサブクローン化し、確実にクローン化した。4つの 異なるHCMV血清反応陽性(seropositive)ドナーからクローン を増殖させ、100以上の個々のTセルラインを得た。
2、HCMV−ThおよびTcセルラインおよびクローンの特性付は以下の実施 例において用いるThおよびTeラインおよびクローンの全てを、表現型、増殖 性応答、IL−2産生および細胞毒性活性について以下のように特性付けた。
A9塁勇里公訴 モノクローナル抗体0KT3(全T細胞)、0KT4(ヘルパー/インデニーサ ーT細胞)、および0KT8(細胞毒性/サプレッサーT細胞)[オルソ・ファ ーマシューティヵルズ・インコーホレーテッド(Ortho Pharmace uticals Inc、)、Raritan、 NJ3を用いて、間接免疫蛍 光測定法によってCD表現型決定因子の発現についてTセルラインを分析した。
ザイス(Zeiss)蛍光顕微鏡を用いた蛍光顕微鏡検査法またはEPIC35 pcell 541[コールタ−・コーポレイション(Counter Cor p、)、Hialeah、 FL3を用いた流量血球計算法(flOweyto metry)によって蛍光を検出した。ポリクローナルThラインは優先的にC D3+4÷8−であり、Thクローンの全てはCD3−)−4−8−表現型を表 した。Tcラインは優先的にCD3+4−8−!−であり、TcクローンはCD 3+4−8+であった。
B、リンパ球増殖性 TCGFの非存在下、−晩、Tセルラインおよびクローンを組織培養培地中に静 置し、次いで全HCMV抗原またはHSV抗原のいずれかで72時間再刺激して Thクローンの増殖性応答の特異性を決定した。Thラインおよびクローンの全 てがHCMVに対して陽性の増殖性応答を示したが、HSVに対する応答は組織 培養培地バックグランド対照と同じであった。すなわち、Thラインおよびクロ ーンの全てはHCMV特異性であった。Tc細胞クローンはIL−2の非存在下 でHCMV抗原に対してあまり増殖しなかった。
C,インターロイキン−2(IL−2)産生全HCMV抗原でThクローンを刺 激し、上澄み液を24時時間和集め、ネズミのCTLL−20(I L−2依存 性)セルラインを用いてIL−2活性について検査した。CTLL−20の生存 および増殖によって示されるように、Tbクローンの全てがT L−2を産生ず ることがわかった。TcクローンはIL−2生産に関して試験しなかった。
D、細胞毒性活性 NKI的セルライン、K562、標的細胞としてのオートロガスな未感染のフィ ブロブラストならびにCMV−および)isv−g染フィブロブラストに対する 細胞毒性活性について、Thクローンの全てを試験した。NKまたはウィルス特 異性細胞毒性活性は、いかなるThクローンを用いても観察されなかった。
NK標的セルライン、K562、標的細胞としてのオートロガスな未感染フィブ ロブラストおよび不適合または部分適合アロジェネイックな未感染フィブロブラ ストならびにHCMV−1H5V−1およびインフルエンザ−感染フィブロブラ ストに対する細胞毒性活性について、Tcクローンの全てを試験した。抗NK活 性はいかなるTcクローンでも観察されなかった。HCMV特異性Tcクローン の全てがオートロガスなおよびMHCLA−適合HCMV感染フィブロブラスト に対して細胞毒性活性を示したが、アロジェネイックな不適合HCMV感染フ感 染フィブロブラストては細胞毒性活性を示さなかった。HSVまたはインフルエ ンザウィルスで感染されたいかなる標的細胞についても、細胞毒性活性は観察さ れなかった。すなわち、本明細書に記載のTcクローンはMHCクラスl抗原に よつて制限されたHCMV特異性細胞毒性活性を示し、したがって、ウィルス特 異性細胞毒性T細胞の特性を示す。
実施例m HCMV抗原に対するHCMV特異性Thクローンの増殖性応答ドナーWRCか ら得た17のHCMV−Thクローンを、表現型、増殖性応答、IL−2産生お よび細胞毒性活性について広範囲に特性付けた。クローン全てがCD3÷4÷8 −であり、HCMVに対して増殖性であるがHSVに対して増殖性でなく(上記 実施例■(2)に記載したとおり)、HSVではなくHCMVで刺激すると全て がI L−2を産生じ、細胞毒性活性を示さなかった。全てのクローンも、抗ク ラスnモノクローナル抗体でブロックすることによって決定されたクラスIIM HC制限特異性、およびDR,DQまたはDPと関連して発現した適切なり警制 限決定因子を有する細胞を提供するオートロガスなまたはアロジエネイックな抗 原によって提供された全HCMV抗原に対して活性を示した。
精製されたHCMV抗原に対するT細胞反応性の研究に関して、3日目の再刺激 培養に、抗原提供細胞供給源として、X線照射されたオートロガスな単核細胞を 加えた。培養の最後の16時間に、ウェルあたり1μCiのトリチウム標識チミ ジンを加えた。培養をガラス繊維フィルターで回収し、液体シンチレーション分 光計で計数した。これらの検査の結果を下記第3表に示す。
第3表 全HCMV抗原、HCMV洗浄剤抽出物(エンベロープグリコプロティン)、洗 浄剤抽出物からの沈澱物(内部プロティン)、およびHPLC精製したHCMV グリコグリコプロティンるHCMV特異性Thクローンの反応性HCMV−Th クローンの増殖性応答[1分あたりの計数(CPM)コクローン+MNC””  + CMV抗原クトり     BCMV  タウン クローン  クローン  十 全)ICMV  洗浄剤カプシド I’1PLC IIPLCHPLCWRC−T2:69 98  117 73,2g2 4, 855 6.186  178  142  161VRC−T3:3  67  1.011 55,080 9.311 3,355 1.194 19,7 06 25,387WRC−T3:4 111  475 51.185 15 .632 1,580  163  365  155IRC−73g16 8 7  142121,030 4.553  154  142  308   155Wl’IC−L6  114  14263,867 5.669 4. 433  213  118  427VRC−L7     241  1. 0フ9  70,484  29.131   7.439   2.33g       585 @   520 WRC−L8  124  15033,97710,120 2.742   800  189  204WIltC−LIO32598170,77332 ,56910,30710,32174,90231,063111C−Li2   217  315 68,55g  39,805 3,158  389  1,073  277WRC−L25  399  64g9.8473B、 149 7.994  614  678  330WRC−L43  1g1   670102.7+117 16.722 16.3g9  404  4 96 1,495WRC−Tl:8  4B  1,834 20,297 3 3,736 15,641  229  172  299Ic−T2#41  103  480 6,200 3.8+30      262 1.346  4,215YRC−L31  122  26g31.49745.7662 6,927  276  114  206WRC−L34  52  319 12,47715.077  g、762  196  187  253WR C−L35  49  134 5.65g22,965 2.682  14 8  120  21111RC−Li2  94  131 4,108 1 .639       98  163  140富第1表に示したHPLCビ ーク2(2UR)、3(3tJR)および4(4UR)から誘導された、精製さ れ、還元されていないグリコペプチド複合物。HPLC−2UR,4URは主と してgpB3を含有しており、MoAb 9 E 10と反応性であり、2UR は免疫学的に異なるgpcを含有し、gpAまたはgpBと反応性であるMoA b’sと非反応性である。HPLC−3URは主としてMoAb 41 C2と 反応性であるgpAを含有している。
第3表に示したデーターは、17のクローン全てが全タウンHCMV抗原に対し て反応性があることを示しており、4108個/分〜121.030個/分を示 している。これらの結果、これらのHCMV−Thクローンによって認識された 免疫優性決定因子がヴイリオンから得られた構造プロティンおよび/またはグリ コプロティンによって発現されるということを示している。
クローンの全てがタウンHCMVのトリトンX−100抽出物に対して非常に反 応するが、全タウンウィルス性粒子に対するよりも狭い範囲である。すなわち、 Thクローンの大多数は、主に、ウィルスのエンベロープ内に含まれるプロティ ンもしくはグリコプロティン、または洗浄剤抽出物において見いだされるべきウ ィルスエンベロープと充分に結合しているプロティンを認識すると思われる。
全タウン抗原と比較して低い応答は残渣洗浄剤の抑制効果をもたらすか、または 抽出工程から得られた構造的変化によって免疫原性の損失をもたらす。
重要なこととして、Thクローンの全てが、洗浄剤抽出後、ウィルス抗原の沈澱 物に対して低いが重要な増殖性応答を示した。いくつかの残渣エンベロープグリ コプロティンおよび外皮プロティンが沈澱層内に含まれていると思われるが、お そらく沈澱物中の優性プロティンからなっているヌクレオカプシドプロティンが ヘルパーT細胞によって認識された抗原決定基を発現することも可能である。
次にT細胞クローンは、全HCMV抗原の非還元洗浄剤抽出物を陰イオン交換H PLC分別によって得られた精製グリコプロティン複合物によって刺激された( 実施例1(1)祭照)。
カリ等CB、Kari et al、、 JJirology、 60.345  (1986)コおよび前記第1表に記載されているように、ピーク2URおよ びJUR内に含有されるグリコプロティン複合物は、モノクローナル抗体(9E 10)によって認識されたグリコプロティン複合物を含んでいる。
この抗体は2.3の他のウィルスと交差反応し、補体の非存在下でHCMVを中 和することができる。これに対して、グリコプロティン複合物の分離および区別 したグループは、ピーク3t、IR中で高純度に分離され、HCMVと特別に反 応するモノクローナル抗体の分離クラスによって認識され、複合物の存在下のみ でHCMVを効果的に中和する。
還元後、3URから誘導された主要なグリコプロティンは130゜000.90 .000および50.000〜52.0OOkDの分子量U R/4 U R複 合物から誘導された2つのグリコプロティンは93゜000および50. OO O〜52,000kDの分子量を有している。
第3のグリコプロティンは、9E10モノクロ一ナル抗体によって認識されたこ れらグリコプロティンと区別されるピーク2URにおいて示される。したがって 、HCMVウィルスエンベロープ内の全グリコプロティンの95%以上において 取り込まれるとして定義されているHCMVのエンベロープ内に含まれる少なく とも3つの主要グリコプロティン複合物がある。これらHPLC法によって、純 度95%以上のグリコプロティン複合物が得られるので、これら個々のグリコプ ロティン複合物に対するTh反応性のノでターンを示すことが重要である。
第3表に示したように、HPCL精製グ精製グリコプロティン複合層応性に関し て試験した17のTbクローンのうち、2つがピーク2URではなく、ピーク3 URおよび4URに応答した。第3のThクローンは3つのHPLCビークの全 てに応答した。これらのクローンは主として、ピーク3UR中に主に分離されて いるグリコプロティン複合物を検出するモノクローナル抗体によって認識されて いる主要なグリコプロティン複合物に応答している。ピーク3URのピーク4U Rへのテーリングが明白な交差反応性の原因となっていると思われる。この特異 性は、ThクローンWRC−T3:’3、WRC−T 2 # 41およびWR C−Lloについて確2. サレ、インヒドロでのgl)A遺伝子の1−RNA 翻訳によって産生されるグリコペプチドgPAに特異的に増殖する(データーは 示していない)。
特に重要なこととして、クローンの大多数(14/17)は、物質2L″R13 URおよび4URによって表される大部分のエンベロープグリコプロティン複合 物において発現された決定因子を認識しない。すなわち、これらクローン化ヘル パーT細胞によって認識された免疫優性HCMV抗原決定因子は、非グリコジル 化膜プロティンまたは内部プロティンのいずれかに残ることができる。もしそう であるならば、これは、インフルエンザウィルスと同じであり、抗体認識は、主 に表面グリコプロティン(すなわち、ヘマグルチニン)を含むが、細胞毒性19 71球は主に内部ヌクレオカプシドプロティンを認識することがわかる。
第4表に、個々のHCMV(グリコ)プロティンと反応性のあるHCMV特異性 Thクローンの特異性に関するデーターを示す。全HCMV抗原を有する血清陽 性ドナーから、MNCsの初期刺激によってクローンを発生させ、構造プロティ ンおよびHCMVのグリコプロティンとのTh反応性について選択した。
第4表 個々のHCMV(グリコ)プロティンと反応性のあるHCMV特異性クローン− MNCI+抗原1 クローン WRCクローン  +  全BCMV      BPLC精製a、増殖性応答 を、CPMにおける3H−チミジンの摂取量として測定した;以下の抗原を用い た: (i)全CMVウィルス:スクロース勾配液における細胞培養上澄み液から精製 したタウン菌株CMVウィルス。
(11)エンベロープグリコプロティンgpA:タウンCMVの洗浄性抽出物の 陰イオン交換HPLCによって精製したピーク3tJR。
(iii)64kDマトリックスプロティン:逆相/ゲル濾過HPLCによる部 分精製物。
(iv)HSv、アデノ:感染した細胞培養の上澄み液から精製した全ウィルス 。
b、全タウンウィルスを用いた初期刺激にょるERCThり;−ン;Tbクロー ンの18%がgpA*異性であった:Thクローンの33%がHPLC精製した 64kDプロテインに対して特異的であった。
c、MNC” = APCのような放射線照射されたオートロガスなMNC。
d、 N、D、 =測定していない 実施例1.1に詳述したように試験されたThクローンの18%は、gpAに対 して特異的である。代表的な例としては、WRCT:3’3ンの33%は、全ウ ィルスおよび分子ji64,000ダルトンの部分精製したマトリックスプロテ ィンと反応性があることがわかった。
このプロティンは、クラークrB、R,cIark、 JJirol、、 49 .279 (1!]1l14)コの方法の変形に従って逆相HPLCおよびゲル 濾過によって得られる。HCMV感染フィブロブラストの上澄み液の遠心分離に よって得られた全タウンHCMVを、6M塩化グアニジン中に溶解し、C−18 カラムで逆相HPLCにかけた。カラムに付着したプロティンをアセトニトリル で溶離し、214ナノメーターのカラム流出量を監視することによって検出した 。回収したピークを集めて、64kDプロテインを5DS−PAGEによって同 定した。
さらに、直列に配置されたTSK  4000およびTSK  3000  S ECカラムを用いて、サイズ選別クロマトグラフィーによって、相互溶離された プロティンから64kDプロテインを精製した。
この方法を用いて5DS−PAGEによって決定する場合、64kDプロテイン の凝集形を単離した。
クローンWRC−T2/88およびWRC−T2/131は、64kDマトリツ クスプロテインに応答して増殖するHCMV特異性Thクローンの代表例である 。重要なこととして、多くのクローン(すなわち、WRC−L33およびWRC −L42)It、主要エンベロープグリコプロティン、gl)A、または豊富な 64kD内部マトリックスプロティンと非反応性であった。すなわち、HCMV 特異性ヘルパーT細胞が種々の構造HCMVプロティンに存在すると思われる。
実施例■ NK標的細胞、K562、ならびにHcMV、H8V*たはインフルエンザウィ ルスに感染したオートロガスなまたはアロジェネイックなフィブロブラストに対 する細胞毒性について、ポリクローナルおよびモノクローナルTc細胞を検査し た。以下に詳述する方法を成人ドナーの皮膚生検および新生包皮からヒトデイブ ロイド皮膚フィブロブラスト(S F)を入手した。細胞を少なくとも6回継代 し、10%ウシ胎仔血清(FCS)および10%0%ジメチルスルホキシドMS O)を含有するダルベツコ変法イーグル培地(DMEM)中、1℃/分で凍結し 、液体窒素中で保存した。使用前に、細胞を37℃温浴中で解凍し、培地で洗浄 し、25c1組織培養フラスコに接種した。SFを全面成長させ、感染多重度0 .2のHCMVで感染し、単層70−90%の細胞病理学的効果を示すまでイン キユベートした。次いで、5%CO2雰囲気下、37℃において細胞をNatC rOt (培地2z12中375μCi)で−晩標識した。細胞を3回洗浄し、 10%FCSのRPMI中に再懸濁した。対照として、非感染の”Cr標識化S Fを使用した。
2.8SV−およびインフルエンザ−感染皮膚フィブロブラスト25C1フラス コ中のSF単層をHSVまたはインフルエンザで感染多重度5−10で感染し、 −晩インキユベートした。得られた細胞をHCMV−感染フィブロブラストの場 合と同じ方法で標識した。
3、に562 赤白血痰セルラインに562を標的細胞の供給源として使用し、NK活性を測定 した。K562細胞(IXIO@)を培地111I2に想濁し、25cx”フラ スコ中、5%CO8雰囲気下、37℃において細胞を375μC4のN a t  Cr O4で一晩標識した。3回洗浄した後、10%FC3を加えたRPMI 中に再懸濁した。
サイクロへキサミド(15μg/xOの存在下にSFを感染多重度5−10のH CMVで3時間感染させた。サイクロヘキサミドを除去した後、アクチノマイシ ンD (5tt g/x(1)およびNa、Cr0−(375μCi)をその培 養物に加えた。次いで、得られた細胞を3回洗浄し、標的細胞として10%FC S中RPMI中再懸濁した。
DNA転写を妨害するアクチノマイシンDの存在下に細胞毒性検定を行った。サ イクロへキサミドおよびアクチノマイシンDで同様に処置した非感染SFを対照 として使用した。
B、細胞毒性検定 100μg中、3000個の標的細胞をV−底マイクロタイタープレートの各ウ ェルに入れた。次いで、100μg中のエフェクター細胞の連続希釈物をその標 的細胞に加え、エフェクター細胞二律的細胞の比率50:1.25:1および1 2:1とした。このプレートを、10時間v % COを雰囲気下に、37℃、 5分間、509で遠心した。得られた上清100μgを採取し、ガンマ−カウン ター[ベックマンガン? (Beckman Gaana) 9000 ]でカ タウンした。
標的細胞にそれぞれ培地中トリトン−X−100を100μg加えることによっ て、最大の細胞溶解を構成する対照、および自発放出を得た。計算は、以下の計 算式にしたがって行う:実測値CPM−自発放出CPM %”Cr放出=□ 最大CPM−自発放出CPM 1分当たりの実験カウントによって、エフェクター細胞を含むウェル由来の細胞 が示された。
比放出(SR)= [%”Cr放出HCMV感染標的]−[%”Cr放出非感染 標的] 得られた結果を3つまたは4つのウェルから得られた値の平均値として表した。
感染および非感染SF標的細胞から得られる自発放出は共に40%よりも低かっ た。
1、タウン(Tovne) HCM V−感染オートロガス皮膚フィブロブラス ト(S F)によって刺激されたHCMV−特異的ポリクローナルTcセルライ ンの細胞毒性活性 血清反応陽性のドナー5P−CN由来の単核細胞を、タウンHCMVで20時間 感染させたオートロガス皮膚フィブロブラスト(SF)を含むバルク培養物中で 7日−10日間刺激した。HCMV−感染フィブロブラスト、供給細胞としての オートロガス照射MMC。
およびIL−2を用いてT細胞ブラストを1週間、再度器(刺激した。得られた ポリクローナルCD8+ Tセルラインを、非感染およびHCMV−g染オート ロガスフイブロブラスト、およびNK標的セルラインに562に対する細胞毒性 活性について評価した。この試験の結果を以下の第5表に示す。
第5表 タウンHCMVg染オートロガス皮膚フィブロブラスト(SF)によって刺激さ れた5P−CNセルラインの細胞毒性活性b) 4つのウェルから得られた比” cr放出の平均値上記第5表におけるデータから理解されるように、即時型の初 期および後期ウィルスタンパクを発現する、オートロガスHCMV20時間感染 フィブロブラストに対し、ならびに前もってサイクロヘキサミド(CH)および アクチノマイシンD (act、D)で処置してHCMVの即時型の初期タンパ クを選択的に発現する、CMV感染オートロガスフイブロブラストに対し、両セ ルラインは細胞毒性活性を現した。さらにこれらセルラインは、NK一様細胞毒 性活性をも顕著なレベルで表した。
MNCをシヨ糖勾配精製タウンHCMVウィルス粒子で初期刺激シタ後、HCM Vウィルス粒子、供給細胞としてのオートロガス照射MNC5およびI L−2 での刺激を繰り返すことによって、血清クローンを入手した。以下の第6表に示 すように、3つのCDg+ラインおよびCD8+5P−RKクローン#3は、H CMV−感染オートロガスフイブロブラストを細胞溶解するが、アロジェネイッ ク(allogeneic)な非適合性HCMV−感染フイブロブラスト、また はH5Vもしくはインフルエンザウィルスで感染されたオートロガスフイブロブ ラストは細胞溶解しなかった。
第6表 シジ糖勾配精製タウンHCMVウィルス粒子によって刺激された5P−RK T セルラインおよびクローンの細胞毒性活性これらのセルラインは、K562NK 標的細胞に対しては細胞毒性活性を少ししか示さなかった。従って、これらのT セルラインおよびクローンの特徴は、ウィルス抗原全体(即ち、構造タンパク質 )によって発現される抗原(群)を認識する、HCMV−特異的な、MNCクラ スILA−制限されたT−細胞毒性細胞であることである。
リスボンダー細胞(応答細胞)の供給源としてHCMV−ThクローンWRC− T3#3をウェル毎に1.5X10’個細胞の濃度で使用した。オートロガスな X−線照射MNC(10’)を抗原−提示細胞の供給源として加えた。最適な希 Fiの全HCMV抗原または0、1ttg/xQ HPLC精製3URをHCM V−特異的抗原性側1物の供給源として加えた。免疫優勢なグリコプロティンA  (gpA )を認識するモノクローナル抗体41C2、またはプロティンDと 称されるグリコジル化されていないタンパク質を認識する対照のモノクローナル 抗体35F10の連続希釈物を、各ウェルについて濃度l0から0.01gg/ z(lまでで加えた。この実験によって得られた結果を以下の第7表に示す。
第7表 HCM VグリコプロティンA (gpA )に指向するモノクローナル抗体( MoAb)は、gPA特異的TbクローンwRc−T:3:3の増殖応答性を増 大させるb)希釈度1:1000で使用した全HCMV ウィルス抗原(株AD 169)上記第7表で表されるデータは、モノクローナル抗体41C2が、3L ]Rまたは全HCMV抗原を抗原刺激物として使用した場合、Thクローンの増 殖応答性を顕著に増大させることを示している。これとは対照的に、プロティン D指向性のモノクローナル抗体では、3URまたは全HCMV抗原のいずれを使 用しても顕著な増大は認められなかった。
このように、個々のThクローンを顕著に刺激する、免疫原性グリコプロティン 複合体抗原に指向したモノクローナル抗体は、増殖応答性を増大させるようであ る。
次に、全HCMV抗原と反応することが証明された6つのHCMV−Thクロー ンを、全HCMV抗原÷モノクローナル抗体41C2(対gpA)またはモノク ローナル抗体35F10(対プロティンD)のいずれかの連続希釈物を用いて刺 激した。血清反応陽性の、および血清反応陰性の全血清をも同条件で試験した。
得られた結果を以下の第8表に示す。
第8表 HCMVグリコプロティンA(gpA)と反応するMoAbは、HCMV特異的 ’rhりo−:/の、全HCMV抗原に対する増殖応答性を増大させる 10gg/z(125,9136,94g    9,565  16.128   25.2923μg/ii2   26.275  8.627  1L3 21  17.224  19.3701gg/xI222.073  7,8 15   9,577  17,183  20,5990.3μg/収  2 1.55g   6.867   8.010  14.807  20.48 90.1μs/x(116,6774,1005,21011,45621,4 820,03gg/xQ   17,026  4,202   6.2111 3  11.063  16,8020.01gg/x(116,3153,2 945,4037,67018,069MoAb 35F 10(抗−pD) 10gg/好    18.587   6.737   4,683   7 .584  1+1t、8403gg/村    19.100   5.06 1   6.616   9.488  18.9671gg/l、(120, 4715,9036,3827,37617,7990,3μg/z(l     [,916g、001   4,826   8.342  18.6050 .1gg/x(11g、842   3,542   5.404   7,5 70  18.5180.03gg/zQ   17,439   3,550    6,321   9,226  18,993o、01μs/Kc    Ig、24g    2,964   5,971   7,262  22. 511血清反応陽性の全血清(ドナーCR) 3.3ラムダ/Iff  51.06g   11,412  17,616   16.345  24.918血清反応陰性の全血清(ドナー5F) 3.3ラムダ/vQ  27,506  6.784    g、103  1 5,464  20,445a) 1.5X]0’ Th/ウェル ÷ 105 オートロガスIdNC”″/ウェル ÷ 全HCi抗原b)カウント7分 驚くべきことに、抗体の不存在下では、6個のThクローンのうちの3個しかH PLC精製gpAと反応しなかったにも拘わらず(第7表参照) 、gpA指向 性のモノクローナル抗体41C2は、6個すべてのThクローンの、全HCMV 抗原に対する応答性を増大させた。プロティンD指向性モノクローナル抗体は、 試験したいずれのクローンの応答も増大させなかった。血清反応陽性ドナー由来 の全血清はすべてのクローンの応答を増大させたが、血清反応陰性ドナー由来の 全血清は増大させなかった。これらのデータが示す事項は、増大の機序は、抗体 と、特異的ウィルスタンパク質またはThクローンに認識されるグリコプロティ ンとの直接的な相互作用には本質的に関連していない、ということである。
Σ茹!ハツ MNC,LCL、またはそれらの混合物によるヘルパーT細胞クロ血清反応陽性 ドナー5P−CN由来のオートロガスLCL(SP−CN LCL)を、スーダ ンら(Sugden and Mark)らの方法[J、 Virology、  23.503 (1977)]によって樹立させ、10%熱−不活化ウシ胎仔 血清(Fe2)を加えたRPM11640培地(ギブコ(GIBCO。
Grand l5land)、 二+L−ヨーク)に増殖させた。AMG LC L (DR2,2/Dw 2.2)およびNHS  LCL (DR3,8)  l;f:、F、パフ博士EF、 Bach、 JRC,ミネソタ大学、ミニアポ リス、MNNコムら提供を受けた。
2、HCMV−特異的T細胞クローンの調製HCMV−特異的T特異的Thクロ ーン反応陽性ドナー(SP−CN)から調製した。手短に言えば、15%熱不活 化HCMV−血清反応陰性ヒト血清(PHS)および1Hg/zQ全HCMV抗 原を加えたRPM11640培地において、単核細胞(MNC)を106細胞/ 村テ培養した。7−10EI後、lo、ooot−ト。
ガスなX−線照射(5,○OOR)MNC,1μg/zQ全HCMV−抗原(タ ウン株)、および15%I L−2[TCGF、Biotost。
フランクフルト、西ドイッコを加えたRPMI−15%PHS培地0.23!( を入れた丸底ウェル中で希釈度を0.3細胞/ウエルに限定することによって、 T細胞ブラストを単離、クローンした。平板効率2%−12%が認められた。得 られたクローンを10−20%IL−2を含有する培養培地で増殖させ、オー) oガスなX線−照射MNC/LCL混合物およびlμg/r12全HCMV抗原 を用いて1−2週間毎に再度刺激した。
3、増殖検定 クローンされたHCMV−特異的Th細胞を再刺激の7−14日後に検定した。
10’個HCMV−特異的Th細胞、各種1度のX線−照射オートロガスMNC および/またはLCL、ならびに全HCMV抗原(タウン株)またはHSV抗原 を全IIQ、2Xff/ウェルで加えた丸底プレート[Flov Lab、 、  Inc、 、 VAJにマイクロカルチャーを準備した。その培養物を3日間 インキニベートし、培養の終わり16−24時間に、IμCi/ウェルの3H− チミジンINew England Nuclear、ボストン、MA]を各ウ ェルに加えた。自動細胞捕集機によってウェルを採取し、細胞をガラスファイバ ー濾紙に採り、そしてベックマン5801液体シンチレーション分光測定器によ って放射活性を測定した。
抗原の提示 X線−照射オートロガスMNC(10’/ウエル)またはX線−照射オートロガ スLCL (10’−3X10’/ウエル)のいずれかをAPCとして使用し、 血清反応陽性ドナー(SP−CN)か4生成されたHCMV−特異的Thクロー ンのパネルを)(CMV−特異的な増殖活性について試験した。HSV抗原を特 異性の対照としてインキ1ベートした。第9表に、7つのクローンを使用して得 られた結果を示す。
第9表 照射オートロガスMNCまたはLCLのいずれかを使用したHCMV特異的Th 細胞クローンの増殖活性a)放射オートロガスMNC(5,000rads)を 10’ MNC/ウェルで加えた。
b)放射オートロガスMNC(+!、 000rads)をto’ 3xlO’ /ウエルで加えた。
C)熱不活化(56℃/1時間)全HCMV抗原(タウン)またはHSV抗原を 2μg抗原/ウェルで加えた。
d)データは、3つのウェルから得られたCPM(平均±13.D、)として表 す。
第9表に挙げたThクローンはすべて、MNCを培養物にAPCとして加えた場 合、HCMV抗原に対して十分に増殖したが、HSV抗原に対しては増殖しなか った。増殖の規模は、8114から68.307cpmの範囲であった。これら クローンの殆どは、LCLを1.020から21.370の範囲でAPCとして 使用した場合にも、HCMV抗原特異的増殖応答を示Cた。クローン5P−CN /T2−131および5P−CN/7.5−43は、HCM Vに対し、放射オ ートロガスMNCの存在下で良好に増殖したが、放射オートロガスLCLの存在 下では貧弱な増殖であった。
他方、クローン5P−CN/T3−16および5P−CN/T3−9は、放射オ ートロガスLCLの存在下にHCMVに対して良好に増殖したが、もっとも放射 MNCの存在下におけるH CM Vに対するこれらの増殖は、他の5つのクロ ーンよりも良好でなかった。
このように、APCとしてMNCを使用した場合の)(CMVに対する増殖とA PCとしてLCLを使用した場合の増殖とは明確な相関関係はない。
抗原特異的ヘルパーT細胞(Th)が、APCの表面上のクラスI[MHC産物 に関連した抗原を認識することは周知である[エルグ(P、 Erb)らのJ、  Exper、 Med、 、 142.460(1975)コ。本発明者らは 、APCとしてLCLを使用し、これらThクローンのいくつかのMHC制限作 用を調査し、すべての試験したり9−ンがクラス■制限されることを見いだした 。他のMHCクラス■適合ドナー由来のLCLも、2つの高い応答クローン(S P−CN/T3−16および5P−CN/T3−9)に対して良好にHCMV抗 原を提示したが、5つの低い応答クローンに対しては貧弱であった。例えば、5 P−CN  LCL (オートロガス、DR2,4/DW2.4)およびAMG  LCL (DR2,2/DW2.2)は、クローンS P −CN / T3 −9に対してHCMV抗原を提示シタ力、他方、NHB LCL(DR3,8) は、この同じクローンに対してHCMVを提示しなHCMV−特異的Th細胞を 刺激するためには、A P Cとしてのオートロガス?vLNCの供給が限定さ れており、またオートロガスLCLを単独で使用した場合には不十分な提示であ ったために、Thクローンの再活性化に、MNCとLCLとを組み合わせてAP Cおよび供給細胞として使用した。驚くべきことに、LCLおよびMNCの組み 合わせによって、増殖応答に対する相乗作用が認められた。
この結果を以下の第10表に示す。
第10表 オートロガスWRCMNCおよび/またはLCLをAPCとして使用したヘルパ ーT細胞クローンS P−CN/T5−43の増殖応答 5)10’T細胞/ウエル、10′″−10’MN C1R”および/またはL CL11111/ウェルならびに2μg/ウェル全タウンHCMV抗尿を使用し て増殖検定を行った。
クローンS P−CN/T 5−43および5P−CN LCL”(10’−1 0’/ウエル)の3H−チミジン取り込みは59〜92の範囲であった。
LCL濃度10′/ウェル、3X10’/ウエルおよび10S/ウエルのクロー ンS P−CN/T 5−43および5P−CN LCL””の”H−チミジン 取り込みは、それぞれ629、l、279、および2.466であった。
IQ’LcL/ウェルから10’LCL/ウエルの範囲のLCLをAPCとして 単独で使用した場合には、バックグラウンド以上に、全HCMV抗原に対する顕 著なT細胞増殖応答を刺激することはなかった。しかし、10’LCL/ウエル および3X 10’LCL/ウエルのLCLを追加した場合には、MNCおよび 全HCMVに対するTh細胞の3日間の増殖応答は実質的に増大したが、105 LCL/ウエルでは、増大応答が抑制されたようであった。このことはおそらく 培養物中の細胞密度が過剰になったことに由来するものと思われる。
この同じ培養物を、15%I L−2の存在下に12日間増殖させ、培養を始め た後7日目および122日目細胞をカウント(計数)した。
これらの実験の結果を以下の第11表に示す。
第11表 APCとしてオートロガスMNCおよび/またはLCLを存在させてHCMV抗 原で再刺激した後における増殖した5P−CN/T5−43細胞の数1)a)培 養は第6表における条件下で行った。同条件の3つのウェルから得られた細胞を 3日目にまとめ、I L−2の存在下に12日間増殖させた。
b)分析せず。
第11表から分かるように、MNCが存在しない場合は、Th細胞は、LCLお よび全HCMV抗原の両者を培養物に加えた場合でさえ増殖しなかった。MNC および全HCMV抗原を組み合わせることで、関与したMNCの量に応じて、培 養12日間でT細胞の数が3−から43−倍増加する。LCLをMNCおよびH CMV抗原と共に加えた場合、同じ期間、同じ組織培養条件下で29−から62 0−倍のT細胞の数の増加が観察されたが、このことは、明らかにLCLが活性 化Th細胞の増殖を増大させたことを示すものである。
これらの培養物の一部標本を、3つの96−ウェル平底マイクロタイタープレー トに、7日間、0.2x(1/ウエルでプレートした。
−晩経過後、[3H]−チミジンを適用し、取り込まれた[”H:]−チチミン を測定して細胞増殖に対するLCLの作用が同様に増大したことを観察した。こ の結果を以下の第12表に示す。
第12表 APCとしてオートロガスMNCおよび/またはLCLを存在させてHCMV抗 原で再刺激した後における培養7日月の[′H]−チミジン取す込み1】a)第 7表に示すように7日目に培養物から細胞を採取し、それを3つの平底ウェルに 0.2xQ/ウエルで加えた。採取前に得られた培養物を[’H]−チミジンで 18時間標識した。
これら得られた結果により、Thクローンを活性化し、増殖する上で、供給細胞 としてMNCおよびLCLを共に抗原と一緒に使用する実行可能性が確認された 。Th細胞の増殖程度は、104がらIQ’MNc/ウェルの範囲でM N C ff1mの濃度に比例するが、LCl、211″の濃度とは比例しない。LCL とクローン化Th細胞との最適の比率は、約1:1から3:1の範囲である。
抗原提示セルライン5P−CN/T3−43 [アクセスコード:IVI−10 122コ、および5P−CN/T5−43 [アクセスコード: IVI−10 123コの試料は、ドラフトPTOデポジット・ポリシー・フォー・バイオロジ カル・マテリアルズ(Draft PTODeposit Po1icy fo r Biological Materials)に基づいてイン・ビトロ・イ ンターナショナル(In Vitro Internationa+、リンチカ ム。
MD)にも寄託されている[B11A PTCJ、 32.90(1986ル。
これらの寄託されたセルラインの培養物は、本出願に基づく特許が発行された時 点で一般に入手可能となる。寄託物の入手が、米国特許局で許可された特許権の 毀損となる、本発明を実施する実施許諾の権能を有するものでないことは理解さ れるであろう。
本発明を説明するために、ある特定の代表的な態様を説明してきたが、当業者に はこれらの変法が本発明の要旨および範囲を逸脱しない限り可能であることは理 解されるであろう。
本発明者らは、ここに、本研究についてpチルドレンズ・ホスピタル(Chi] dren’ s Ho5pital、セント・ボール、ミネソタ)の惜しみない ご支援と激励に心から感謝するものである。
国際調査報告 m−枠−1静−―−m、 p(:’: 7g58B10O3B3

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ウイルス抗原に特異的なヘルパーT細胞の均質な集団の製造方法であって、 (a)ウイルス抗原に特異的なヘルパーT細胞、およびオートロガスな非増殖性 の抗原提示細胞(APC)を含有する単核細胞(MNC)集団をドナー哺乳動物 の血液から単離する工程;(b)単離したMNC集団を、該抗原に特異的なヘル パーT細胞の増殖を引き起こすに有効な量の該ウイルス抗原と混合する工程;( c)非増殖性MNCの生存性を失わせるに有効な期間、該ヘルパーT細胞を増殖 させる工程;および (d)クローンした抗原特異的なヘルパーT細胞の増殖に有効な量の、該ウイル ス抗原、並びに(i)オートロガスなMNC、アロジェネイックなMNCまたは これらの混合物、および(il)オートロガスなリンパ芽球様細胞(LCL)、 アロジェネイックなLCLまたはこれらの混合物の混合物からなる非増殖性の抗 原提示細胞の存在下に、該抗原特異的なヘルパーT細胞をクローン増殖させて均 質な集団を得る工程:ここで、LCLはMNCと協同してヘルパーT細胞の増殖 速度を増加させるに有効な量で存在する;を包含することを特徴とする方法。
  2. 2.ヘルパーT細胞の増殖を引き起こすに有効な追加量のウイルス抗原およびオ ートロガスな非増殖性のAPCを工程(c)の期間中に加えて該ヘルパーT細胞 の増殖性をさらに高める請求項1記載の方法。
  3. 3.工程(d)において非増殖性APCが、抗原特異的なヘルパーT細胞の増殖 に有効な(i)オートロガスなMNC;および(ii)オートロガスなLCLの 混合物からなり、該LCLが、MNCと協同してヘルパーT細胞の増殖速度を増 加させるに有効な量で存在している請求項1記載の方法。
  4. 4.LCLがウイルスで形質転換したリンパ芽球様セルラインから導かれるもの である請求項1記載の方法。
  5. 5.ウイルスで形質転換したリンパ芽球様セルラインがエプスタイン−バーウイ ルス(EBV)で形質転換したリンパ芽球様セルラインである請求項4記載の方 法。
  6. 6.ウイルス抗原がヒトサイトメガロウイルス(HCMV)抗原である請求項1 記載の方法。
  7. 7.HCMV抗原がウイルスの構造タンパクである請求項6記載の方法。
  8. 8.HCMV抗原がウイルスのエンベロープ分画中に存在するものである請求項 7記載の方法。
  9. 9.HCMV抗原がウイルス表面に存在するグリコペプチド複合体、またはそれ から導かれるウイルス性グリコペプチドからなる請求項7記載の方法。
  10. 10.HCMV抗原がウイルスの表面に存在する約93KDの免疫原性グリコペ プチドまたは約50−52KDの免疫原性グリコペプチドである請求項9記載の 方法。
  11. 11.HCMV抗原が約64kDのマトリックスタンパク質である請求項6記載 の方法。
  12. 12.工程(b)、(c)または(d)が、ヘルパーT細胞の増殖速度を増加さ せるに有効な量の、ウイルス抗原に特異的なモノクローナル抗体の存在下で行わ れる請求項1記載の方法。
  13. 13.モノクローナル抗体がヒトサイトメガロウイルス(HCMV)抗原に特異 的なものである請求項12記載の方法。
  14. 14.モノクローナル抗体がウイルスの表面に存在する分子量約93kDの免疫 原性グリコペプチドまたは分子量約50−52kDの免疫原性グリコペプチドに 特異的なものである請求項13記載の方法。
  15. 15.モノクローナル抗体がハイプリドーマIVI−10117、IVI−10 118またはIVI−10119から産生されるものである請求項14記載の方 法。
  16. 16.工程(b)、(c)または(d)が有効量のインターロイキン−2(IL −2)の存在下で行われる請求項1記載の方法。
  17. 17.ウイルス抗原に特異的なヘルパーT細胞の均質な集団の製造方法であって 、 (a)ウイルス抗原に特異的なヘルパーT細胞およびオートロガスな非増殖性の 抗原提示細胞(APC)を含有する単核細胞(MNC)集団をドナー哺乳動物の 血液から単離する工程;(b)単離したMNC集団を、該抗原に特異的なヘルパ ーT細胞の増殖を引き起こすに有効な量の、該ウイルス抗原および該ウイルス抗 原に特異的なモノクローナル抗体と混合する工程;(c)非増殖性MNCの生存 性を失わせるに有効な期間、該ヘルパーT細胞を増殖させる工程;および (d)クローンした抗原特異的なヘルパーT細胞の増殖に有効な量の、非増殖性 のオートロガスな抗原提示細胞、非増殖性のアロジェネイックな抗原提示細胞ま たはこれらの混合物;ウイルス抗原;および該ウイルス抗原に特異的なモノクロ ーナル抗体の存在下に、該抗原特異的なヘルパーT細胞をクローン増殖させて均 質な集団を得る工程; を包含することを特徴とする方法。
  18. 18.ウイルス抗原がHCMV抗原である請求項17記載の方法。
  19. 19.工程(d)においてオートロガスな非増殖性APCが非増殖性のMNCを 含有している請求項17記載の方法。
  20. 20.工程(d)においてオートロガスなAPCまたはアロジェネイックなAP Cが、非増殖性MNCによって引き起こされる以上にヘルパーT細胞の増殖速度 を増加させるに有効な量で非増殖性LCLをさらに含有している請求項19記載 の方法。
  21. 21.ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)の構造タンパク質に存在する抗原 に特異的なヘルパーT細胞の均質な集団の製造方法であって、 (a)ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)抗原に特異性を有するヘルパーT 細胞および非増殖性の抗原提示細胞(APC)を含有する単核細胞(MNC)集 団をドナー哺乳動物の血液から単離する工程;(b)単離したMNC集団を、該 ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)抗原に特異的なヘルパーT細胞の増殖を 引き起こすに有効な量の該ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)抗原と混合す る工程;(c)非増殖性MNCの生存性を失わせるに有効な期間、該ヘルパーT 細胞を増殖させる工程:および (d)増殖に有効な量の該HCMV抗原、該ヒトサイトメガロウイルス(HCM V)抗原に特異的なモノクローナル抗体、並びにX線照射したオートロガスなM NC、X線照射したエプスタイン−バーウイルス(EBV)形質転換のリンパ芽 球様セルライン(LCL)およびこれらの混合物からなる群から選ばれるオート ロガスな抗原提示細胞の存在下に、該抗原特異的なヘルパーT細胞をクローン増 殖させて均質な集団を得る工程; を包含することを特徴とする方法。
  22. 22.ヘルパーT細胞の増殖を引き起こすに有効な追加量のウイルス抗原、該ウ イルス抗原に特異的なモノクローナル抗体、およびオートロガスな非増殖性のA PCを工程(c)の期間中に加えて該ヘルパーT細胞の増殖性をさらに高める請 求項21記載の方法。
  23. 23.工程(b)、(o)または(d)が有効量のインターロイキン−2(IL −2)の存在下で行われる請求項21記載の方法。
  24. 24.ウイルス抗原に特異的なヘルパーT細胞の均質な集団の増殖方法であって 、ヘルパーT細胞の均質な集団を、該ヘルパーT細胞集団の増殖を引き起こすに 有効な量の、ウイルス抗原、並びに(i)オートロガスまたはアロジェネイック なウイルス−形質転換したリンパ芽球様細胞(LCL)および(ii)オートロ ガスまたはアロジェネイックな単核細胞(MNC)を含有している非増殖性の抗 原提示細胞(APC)の混合物と混合すること、およびLCLがMNCと協同し てヘルパーT細胞の増殖速度を増加させるに有効な量で存在していることを特徴 とする方法。
  25. 25.LCLとMNCの比が少なくとも約1:1−10である請求項24記載の 方法。
  26. 26.ウイルス抗原がヒトサイトメガロウイルス(HCMV)抗原である請求項 25記載の方法。
  27. 27.ヘルパーT細胞集団を、該ヘルパーT細胞集団の増殖速度を増加させるに 有効な量の、抗原に特異的なモノクローナル抗体と混合することをさらに包含す る請求項24記載の方法。
  28. 28.ヘルパーT細胞集団を、該ヘルパーT細胞集団の増殖速度を増加させるに 有効な量のインターロイキン−2(IL−2)と混合することをさらに包含する 請求項24記載の方法。
  29. 29.ヘルパーT細胞とLCしの比が約1:1−3である請求項24記載の方法 。
  30. 30.ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)抗原に特異的なT細胞毒性細胞の 均質な集団の製造方法であって、(a)HCMVウイルス抗原に特異的なT細胞 毒性細胞を含有する単核細胞(MNC)集団をドナー哺乳動物の血液から単離す る工程;(b)単離したMNC集団を、(i)オートロガスな非増殖性の抗原提 示細胞(APC)、(ii)HCMV感染させたオートロガスなフィブロプラス トまたは全HCMV抗原、および(iii)インターロイキン−2(IL−2) の、該APCによって発現されるHCMV抗原に特異的なT細胞毒性細胞の増殖 を引き起こすに有効な量と混合する工程; (c)非増殖性MNCの生存性を失わせるに有効な期間、該ヘルパーT細胞を増 殖させる工程;および (d)クローンした抗原特異的なT細胞毒性細胞の増殖に有効な量の、(i)H CMV感染させた非増殖性のオートロガスな抗原提示細胞、HCMV感染させた 非増殖性のアロジェネイックな抗原提示細胞またはこれらの混合物、(ii)I L−2、および(iii)オートロガスなHCMV感染させたフィブロプラスト または全HCMVウイルス抗原の存在下に、該抗原特異的なT細胞毒性細胞をク ローン増殖させて均質な集団を得る工程; を包含することを特徴とする方法。
  31. 31.ドナー哺乳動物がヒトである請求項30記載の方法。
  32. 32.T細胞毒性細胞の増殖を引き起こすに有効な追加量の、ウイルス抗原、I L−2およびオートロガスな非増殖性のAPCを工程(c)の期間中に加えて該 T細胞毒性細胞の増殖をさらに高める請求項30記載の方法。
  33. 33.工程(b)においてMNC集団がHCMV感染させたオートロガスなフィ ブロプラストと混合される請求項31記載の方法。
  34. 34.工程(d)において抗原提示細胞が、オートロガスな単核の抗原提示細胞 と協同してT細胞毒性細胞の増殖速度を増加させるに有効な量で、連続オートロ ガスMNCラインから導かれる非増殖性MNCをさらに含有している請求項33 記載の方法。
  35. 35.MNCラインがウイルスで形質転換したリンパ芽球様セルラインからなる 請求項34記載の方法。
  36. 36.ウイルスで形質転換したリンパ芽球様セルラインがエプスタイン−バーウ イルス(EBV)で形質転換したリンパ芽球様セルラインからなる請求項35記 載の方法。
  37. 37.工程(b)、(c)または(d)が、T細胞毒性細胞の増殖速度を増加さ せるに有効な量の、HCMV抗原に特異的なモノクローナル抗体の存在下で行わ れる請求項30記載の方法。
  38. 38.病原体関連抗原に特異的なT細胞毒性細胞の均質な集団の増殖方法であっ て、T細胞毒性細胞の均質な集団を、該T細胞毒性細胞集団の増殖を引き起こす に有効な量の、インターロイキン−2(IL−2)および非増殖性の抗原提示細 胞(APC)の混合物と混合すること、およびAPCの混合物が該抗原を発現す るアロジェネイックな単核細胞(MNC)およびアロジェネイックなウイルス− 形質転換したリンパ芽球様細胞(LCL)を含有していることを特徴とする方法 。
  39. 39.抗原がウイルス抗原である請求項38記載の方法。
  40. 40.ウイルス抗原がヒトサイトメガロウイルス(HCMV)抗原である請求項 39記載の方法。
  41. 41.T細胞毒性細胞集団を、該細胞集団の増殖速度を増加させるに有効な量の 、該抗原に特異的なモノクローナル抗体と混合することをさらに包含する請求項 38記載の方法。
  42. 42.非経口投与したときに病理学的標的抗原に対する被投与哺乳動物の免疫応 答を増加させるに有効な量の、Th細胞またはTc細胞を含む該病理学的標的抗 原に対して抗原特異的なTリンパ球の、被投与哺乳動物についてMHC LA− 適合化した均質な集団を含有する薬学的単位投与剤。
  43. 43.抗原特異的なTリンパ球の複数の均質な集団の混合物を含有している薬学 的単位投与剤であって;該混合物がTh細胞、Tc細胞またはこれらの混合物か らなり;それぞれの集団が病理学的標的抗原に対して特異的であり;複数のTリ ンパ球集団の少なくとも1つが被投与哺乳動物についてMHC LA−適合化さ れており;そして、非経口投与したときに混合物が、少なくとも1つの病理学的 標的抗原に対する被投与哺乳動物の免疫応答を増加させるに有効である投与剤。
  44. 44.複数の別々に包装した、Th細胞またはTc細胞を含む抗原特異的なTリ ンパ球の均質な集団からなる薬学的単位投与剤であって、それぞれの集団が病理 学的標的抗原に特異的なTリンパ球を含有しており;Tリンパ球集団の非経口投 与時にそれぞれの集団が、病理学的標的抗原に対するMHC−適合化した被投与 哺乳動物の免疫応答を増加させるに有効であり;そして、集団の少なくとも1つ が被投与哺乳動物についてMHC LA−適合化されている投与剤。
  45. 45.非経口投与したときに少なくとも1つの病理学的標的抗原に対する被投与 哺乳動物の免疫応答を増加させるに有効な量の、Th細胞、Tc細胞またはこれ らの混合物を含む抗原特異的なTリンパ球の不均質な集団を含有する薬学的単位 投与剤であって、該Tリンパ球集団の少なくとも一部が被投与哺乳動物について MHC LA−適合化されている投与剤。
  46. 46.それぞれのTリンパ球集団が病理学的標的抗原に対して抗原特異的であり 、少なくとも1つのTリンパ球集団が被投与哺乳動物についてMHC LA−適 合化されている、Th細胞またはTc細胞を含む抗原特異的なTリンパ球の複数 の均質な集団を、薬学的に許容しうる液体の担体と混合することからなる方法に よって製造される薬学的単位投与剤。
  47. 47.複数のTリンパ球集団が、特定の病理学的標的に関連する複数の抗原に対 して抗原特異性を含有している請求項44、45または46のいずれかに記載の 薬学的単位投与剤。 48,複数のTリンパ球集団が、複数のHCMV関連抗原に対して抗原特異性を 含有している請求項44、45または46のいずれかに記載の薬学的単位投与剤 。
JP63502143A 1987-03-11 1988-02-09 抗原特異的tセルラインの調製法並びに治療のためのその使用 Pending JPH02502424A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US2457187A 1987-03-11 1987-03-11
US024,571 1987-03-11

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02502424A true JPH02502424A (ja) 1990-08-09

Family

ID=21821277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63502143A Pending JPH02502424A (ja) 1987-03-11 1988-02-09 抗原特異的tセルラインの調製法並びに治療のためのその使用

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0348413A1 (ja)
JP (1) JPH02502424A (ja)
KR (1) KR890700659A (ja)
AU (1) AU1363088A (ja)
WO (1) WO1988007077A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6207161B1 (en) 1986-07-16 2001-03-27 City Of Hope Induction of cytolytic T-lymphocytes with cytomegalovirus polypeptides
AU2925789A (en) * 1987-12-17 1989-07-19 Browning's Clinical Pathology Services Limited Lymphokine activation of cells for adoptive immunotherapy, e.g. of hiv infection
US7479269B2 (en) 1988-11-23 2009-01-20 Genetics Institute, Llc Methods for selectively enriching TH1 and TH2 cells
US6905680B2 (en) 1988-11-23 2005-06-14 Genetics Institute, Inc. Methods of treating HIV infected subjects
US6534055B1 (en) 1988-11-23 2003-03-18 Genetics Institute, Inc. Methods for selectively stimulating proliferation of T cells
JP2639834B2 (ja) * 1988-11-30 1997-08-13 有限会社ジオリサーチ 免疫記憶細胞懸濁液およびその調製方法
DE3921211C1 (ja) * 1989-06-28 1990-11-29 Idt Ag Fuer In Vivo Diagnostik Und Therapie, Zuerich, Ch
JPH06500023A (ja) * 1991-05-16 1994-01-06 イーデーテー アーゲー フュア イン ビーフォ ディアグノスティーク ウント テラピー 抗原特異性bおよびtリンパ球ならびにそれから得られるモノクローナル抗体を提供する方法
DE69232265T2 (de) * 1992-06-25 2002-08-08 City Of Hope Duarte Induktion von cytolytischen t-lymphocyten mit polypeptiden des cytomegalievirus
US7175843B2 (en) 1994-06-03 2007-02-13 Genetics Institute, Llc Methods for selectively stimulating proliferation of T cells
US5827642A (en) * 1994-08-31 1998-10-27 Fred Hutchinson Cancer Research Center Rapid expansion method ("REM") for in vitro propagation of T lymphocytes
AU726198B2 (en) * 1996-03-04 2000-11-02 Targeted Genetics Corporation Modified rapid expansion methods ("modified-REM") for in vitro propagation of T lymphocytes
ATE476496T1 (de) 1996-03-04 2010-08-15 Calyx Bio Ventures Inc Modifizierte schnellvermehrungsmethode ('modified-rem') zur in vitro vermehrung von t-lymphozyten
EP1090104A1 (en) * 1998-06-26 2001-04-11 CellCure ApS Methods of expanding and selecting disease associated t-cells

Also Published As

Publication number Publication date
WO1988007077A1 (en) 1988-09-22
KR890700659A (ko) 1989-04-26
AU1363088A (en) 1988-10-10
EP0348413A1 (en) 1990-01-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Rickinson et al. Long‐term T‐cell‐mediated immunity to Epstein‐Barr virus in man. II. Components necessary for regression in virus‐infected leukocyte cultures
Homann et al. Evidence for an underlying CD4 helper and CD8 T-cell defect in B-cell-deficient mice: failure to clear persistent virus infection after adoptive immunotherapy with virus-specific memory cells from μMT/μMT mice
KR102190890B1 (ko) 암 치료를 위한 t 세포의 활성화 방법
US8512703B2 (en) Idiotypic vaccine
JPH02502424A (ja) 抗原特異的tセルラインの調製法並びに治療のためのその使用
Peck et al. Cellular and genetic restrictions in the immunoregulatory activity of alpha-fetoprotein. I. Selective inhibition of anti-Ia-associated proliferative reactions.
Raška Jr et al. An inverse relation of the oncogenic potential of adenovirus-transformed cells and their sensitivity to killing by syngeneic natural killer cells
AU675204B2 (en) Induction of cytolytic T-lymphocytes with cytomegalovirus polypeptides
JPH03503166A (ja) 抗hiv応答を喚起する合成抗原
US20040109876A1 (en) Vaccine composition, HIV-infection suppression factor and method for the vaccination against HIV
Leung et al. Clonal analysis of T-cell responses to herpes simplex virus: isolation, characterization and antiviral properties of an antigen-specific helper T-cell clone.
Haspel et al. Human histocompatibility determinants and virus antigens: effect of measles virus infection on HLA expression.
Johnson et al. Lack of B-cell participation in acute lymphocyte choriomeningitis disease of the central nervous system
KR20220149684A (ko) 동종이계 종양-특이적 cd4+ t 세포의 수혈을 이용한 암 면역요법
Nowakowska et al. T cells specific for different latent and lytic viral proteins efficiently control Epstein-Barr virus–transformed B cells
Hiramatsu et al. Unique T cell Ia antigen expressed on a hybrid cell line producing antigen-specific augmenting T cell factor.
Ito et al. Immune interferon produced in vitro as a quantitative indicator of cell-mediated immunity
Chen et al. Predominant T-cell receptor Vbeta usage of intraepithelial lymphocytes during the immune response to enteric reovirus infection
Rutella et al. Strategies to harness immunity against infectious pathogens after haploidentical stem cell transplantation
Feldmann et al. Generation ofHerpes Virus Saimiri-Transformed T-Cell Lines from Macaques Is Restricted by Reactivation ofSimian Spuma Viruses
Williams et al. Interleukin-12 restores dendritic cell function and cell-mediated immunity in retrovirus-infected mice
Rager-Zisman et al. Therapy of a fatal murine cytomegalovirus infection with thymic humoral factor (THF-γ2) treated immune spleen cells
Yamada et al. Phenotypic characterization of cynomolgus monkey natural killer cells
Henderson et al. Effects of nucleoside analogs on Epstein-Barr virus-induced transformation of human umbilical cord leukocytes and Epstein-Barr virus expression in transformed cells
David et al. A highly leukemogenic radiation leukemia virus isolate is a thymotropic, immunosuppressive retrovirus with a unique RNA structure