JPH02502263A - バリアで遮蔽する光学的医療器具のための方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 バリアで遮蔽する光学的医療器具のための方法及び装置 １艶１１ 本発明は体液による感染を防止するためのバリア技術に関する。より詳細には、 本発明は内視鏡的処置の間の医師あるいは他の職員の感染を防止するための装置 及び技術に関する。

技術的背景 近年の医療技術においては、人体の種々の開口部を介して内視鏡（膀胱鏡、尿管 鏡、腹腔鏡、気管子鏡、結腸鏡、関節鏡等の望遠鏡状の装置）を通すことにより 、腎臓結石の除去、バイオプシー施術及び他の手術を行う。

そのような手術は往々にして切開術の必要をなくする。

尿管から結石を除去するような代表的な内視鏡術においては、内視鏡の操作者は 泳這を介して種々の装置を結石のある膀胱および尿管に通す。その後結石は逆の 手順により除去される。

上述の如き光学的医療器具は、一般的に光学的通路を含んでおり、この光学的通 路はその接眼鏡に隣接する１あるいはそれ以上の作業孔を有している。作業孔は 、管、バイオプシー鉗子、握り鉗子、レーザ７アイバ、カテーテル等をこの孔を 介して通過させ人体の適宜な通路あるいは器官に至ることを許容するために開く 弁を有している。作業孔は治療器具がこの孔を通っている間はゴムのダイアフラ ムによって部分的にシールされている。これらの操作の間、例えば膀胱は水によ り潅注されて（すなわち膀胱は内視鏡を介して水で加圧される）、光学的通路の 端部を閉塞しないようにまた尿管孔の如き孔を塞がないようになされている。し たがって、作業孔は連続的に流体（種々の体液と混合された水）を漏洩する。作 業装置が作業孔を介して用いられると、流体の流れが接眼鏡に隣接する作業孔か ら出て内視鏡の操作者に飛び散る。

これは作業装置を取り外す時にも起こる。流体は作業装置の周囲から連続的に出 る。これは装置と作業孔の間のシールが流体密ではないからである。通常外科医 はマスク、手袋および多分眼球保護具を着用しているが、外科医の目の中に流体 が入ることは一般に起こりうろことである。

典型的な状況においては、尿管に結石をもった患者はこの結石を除去する内視鏡 的な処置を受ける。最初に１あるいはそれ以上の作業孔を有する膀胱鏡が尿道を 介して通され尿管孔が膀胱の内側に位置する。上述のように、膀胱鏡を介して加 圧された水が膀胱に導入される。問題とする尿管孔を見いだし、作業孔の１つを 介してガイドワイヤが尿管に通される。ガイドワイヤは孔の開口よりも小さくシ ｔ；がって体液と混ざった潅注流体が噴出する。

尿管はその中にある結石により既に炎症を起こすかあるいは傷を受けているため に、体液は往々にして血液を含んでいる。

次いで膀胱鏡を取り除いてガイドワイヤを所定の位置に残し、拡張バルーン（血 管形成バルーンと類似のバルーン）ヲ有スるカテーテルをガイドワイヤ上に通す 。バルーンは結石のある位置まで尿管を進み次の尿管鏡がガイドワイヤ上を通れ るようにする。尿管鏡はガイドワイヤ上を通り、その端部が結石の近くに位置す るまで塚管内を進む。次に尿管鏡の作業孔が開かれ、結石掴持バスケットをこの 作業孔を介して結石の位置まで進めることができる。作業孔が開かれまた結石掴 持バスケットが作業孔を通過している間に逆流が起こり、外科医は水、血液およ び他の体液の混合物によって再び汚染される。バスケットが結石をつかむことが できるように尿管壁を広げておくために高圧の水流を尿道鏡および尿管に導入す るため、掴持バスケットの操作の間に大きな逆流が起こる。次に結石を掴持バス ケットでつかみ、結石をもったバスケット及び尿管鏡を取り除く。次いで膀胱鏡 を再び尿道の中に挿入してステント（ｓｔｅａｔ）を尿管に定置して傷を癒す助 けを施す。

上述の事柄から明らかなように、外科医は、作業孔が開いている場合、作業道具 が挿入されている場合、あるいは工具を作業孔から取り除く場合のいずれにおい ても、処置の全行程を通じて作業孔からの逆噴出にさらされる。

よく知られているように、後天性免疫不全症候群（ＡｒＤｓ）あるいはＢ型肝炎 （ウィルス）の出現は医療従事者に取って重大な関心事となっｔ；。特に体液と の接触により医療従事者は非常に高い感染の危険性にさらされている。ＡＩＤＳ ビールス（ヒト免疫不全ビールス、ＨＩＶ）が上述の体液の中に含まれており、 体液が粘膜、傷口、結膜あるいは刺し傷に接触すると伝染しそれが広がることが 分かっている。Ｂ型肝炎ビールスは汚染された血液を介して伝染されかつこれは ＨＩＶよりもより強い感染力をもっている。従って、通常の内視鏡装置と共に用 いることができかつ内視鏡の使用者を作業孔からの逆噴出から遮蔽することので きる方法及び装置が望まれている。

更に、内視鏡の使用者から患者への逆の感染も起こりうる。これは、ワイヤ及び カテーテルは外科医の顔の近くに位置する作用孔の中へあるいはこの孔から出し 入れされるからである。外科医のマスクあるいは顔からの感染は容易に起こり患 者の膀胱及び尿管の中へ伝染する。

したがって、内視鏡的処置の間に逆の感染を防止するための方法及び装置も必要 である。

ｌ１１」Ｕ」 本発明の目的は、内視鏡の使用者を光学的医療装置の作業孔の逆噴出から遮蔽す るための方法及び装置を提供することである。

本発明の別の目的は、光学的医療装置の作業孔を介しての作業具を操作する内視 鏡の使用者の能力を本質的に阻害せずに上述の目的を達成することである。

また本発明の別の目的は、滅菌処理されて生産されかつ使用後には廃棄できるよ うに比較的廉価な装置で上記２つの目的を達成することである。

本発明の更に別の目的は、患者と内視鏡の使用者の間に滅菌バリアを設けること によって内視鏡の中に通される装置の汚染を防止することである。

本発明は、上述の目的及び以下の記載から明らかになる他の目的および効果を、 光学的医療装置とそのような装置の接眼鏡の間に置くことのできるシールドを設 けることによって達成する。

好マしい実施例においては、シールドは開口を画成する弾性部材を有している。

開口は接眼鏡と作業孔との間で光学的医療装置の一部をシールするために十分に 小さな弛緩時の直径と、接眼鏡を通過させるに十分な大きさの緊張時の直径を有 している。シールド部分は弾性部材と一体になされこの弾性部材から半径方向に 伸びている。

シールドは外科医を作業孔からの逆噴出から保護しまた弾性部材と協働して外科 医が作業孔を介して作業具を操作することを許容する。シールドは外科医がこの シールドを通して観察することができるような透明の材料で形成するのが好まし い。弾性部材により画成された開口のシールドの周囲に関する位置は異なった光 学的医療器具を収容することができるように変えることができる。例えば、ある 器具と共に用いる場合には開口をシールドの周囲に関して中央に設け、また他の 用途では開口を中心からずらして設けても良い。゛ 図面の簡単な説明 第１図は本発明のシールドを適所に設けて内視鏡処置を受けている女性を概略的 に示す断面図である。

第２図はシールドを適所に設けた膀胱鏡の部分的に等寸法の図である。

第３図は第２図の３−３線に沿った側方断面図である。

明を　施するためのベスト・モード 第１図には本発明のバリア・シールドがその全体を符号１０で示されている。シ ールドは符号１２でその全体が示された通常の膀胱鏡に用いられている状態で示 されている。膀胱鏡は患者１６の膀胱１４の中に挿入されており、これによりカ テーテル、ガイドワイヤ等１８を尿管孔２０を介して尿管２２の中に通すことが できる。

第２図及び第３図に最も良く示されているように、内視鏡１２は接眼鏡２６を持 った光学系をそなえた細長い突出部２４を有している。この突出部はまた弁３０ により水供給管２８に接続された内部潅注通路（図示せず）を有している。接眼 鏡２６に隣接して作業孔３２が設けられている（１つの作業孔が示されているが ２つの作業孔を設けることができる）。

作業孔は弁３３を介して内部潅注通路と連通しており、またこの孔を介してカテ ーテル、ガイドワイヤ１８等を通過させるシールを有している。このシールは、 突出部２４の水圧により、カテーテ７呟　ガイドワイヤ等が挿入されている間に 連続的な漏洩を生ずる。光学系のだめの照射源３４も設けられている。

バリアシールド１０は作業孔３２のシールを通る逆噴出が内視鏡の使用者の目３ ６に飛び散るのを防止する。シールドはワイヤ、プラスチックあるいは他の適宜 な材料で形成した円形のフレーム４０を有している。フレームは環状のシールド 材料４４の外周４３に連結されてシールドを支持している。シールド材料は流体 不透過性でかつ光学的に透視可能な透明な材料、例えばポリエチレン、であるの が好ましい。シールドは内周４６を有しこの内周に対して弾性の環状体が取り付 けられている。弾性の環状体は直径が変化することの可能な開口５０を画成する 。弾性の環状体はラテックス材料から形成するのが好ましい。開口５０は接眼鏡 ２６と膀胱鏡１２の作業孔３２との間に流体密のシールを提供するに十分に小さ な弛緩した状態の直径を有するのが好ましい。また、開口５０は接眼鏡２６を通 過させるに十分なだけの大きさの緊張した状態の直径を有するのが好ましい。弛 緩した状態の直径および緊張した状態の直径は、例えば、それぞれ６．３５ｍｍ 　（０，２５インチ）および３１．７５ｍｍ（１，２５インチ）である。弾性の 環状体の弾性により図示の位置においてシールドが移動することが可能となる。

このように、弁３３、デフレクタ５２及びカテーテル１８の操作性は阻害されな い。

第３図に示すように、弾性の環状体４８は、作業孔３２が接眼鏡の下方に位置し ている図示の形式の膀胱鏡に用いるために、シールド材料４４の外周縁４３に関 して中心からずらして設けることができる。これとは異なった配置になされる作 業孔を有する形式の膀胱鏡に対しては、開口５０を適宜に配置することができる 。

使用において、バリアシールド１０は、膀胱鏡１２あるいは他の装置に対して、 これらの装置が体内の適宜な孔に挿入された後に、装着される。いずれにしても 、内視鏡の使用者は、高い危険性を有する患者に処置を施している間はいつでも 、手袋、顔マスクあるいはアイマスクにより保護されなければならない。接眼鏡 を形成する材料はその使用前に滅菌されるのが好ましく、またノ（リアシールド は処置の完了後廃棄される。

当業者は上述の好ましい実施例の説明から本発明Ｃ；おける改善を迅速に理解す ることができよう。／（リアシールドが十分に半透明でありかつ光学的に透過性 を有していて作業孔の機能が阻害されない限り、弾性の環状体を形成する材料と シールドを形成する材料を同一のものとすることができる。また、バリアシール ドに対する好ましい直径は１５２ｍｍ（６インチ）、２２９ｍｍ（９インチ）あ るいは３０５ｍｍ（１２インチ）であるが、シールドは非円形状にすることもで きるしまた他の寸法にすることもできる。従って、本発明は上述の記載によって 限定されるものではなく以下の請求の範囲によって決定されるべきものである。

手続補正書

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．接眼鏡およびカテーテル状の装置を挿入するための少なくとも１つの作業孔 を有する形式の光学的医療装置の逆噴出から外科医を遮蔽するための装置であっ て、接眼鏡と作業孔との間の光学的医療装置の一部を実質的にシールするに十分 な弛緩した状態の小さな直径と接眼鏡を通過させるに十分に大きな緊張した状態 の直径を有する開口を画成する弾性部材と、前記弾性部材と一体になされかつ弾 性部材から半径方向に伸びて外科医を作業孔からの逆噴出から保護するためのシ ールド部とを備えて成る装置。 ２．前記シールド部が可撓性の材料から形成され、また可撓性の材料を支持する ための円周のフレーム部材を有している請求項１の装置。 ３．前記シールド部が、外側円周と、環状の形状を画定する内側の円周とを有し ており、前記フレーム部材が外側周囲に連結され、また弾性の部材が内側の周囲 に連結されている請求項２の装置。４．前記可撓性の材料が実質的に流体不透過 性でかつ実質的に半透明である請求項２の装置。 ５．前記可撓性の材料が実質的に光学的に透明である請求項４の装置。 ６．前記弾性の部材がシールド部に関して中央に設けられている請求項１の装置 。 ７．前記弾性の部材により画成される開口が約６．４ｍｍ（０．２５インチ）の 弛緩した状態の直径と、約３２ｍｍ（１．２５インチ）の緊張した状態の直径を 有している請求項１の装置。 ８．接眼鏡およびカテーテル状の装置を挿入するための少なくとも１つの作業孔 を有する形式の光学的医療装置の逆噴出から外科医を遮蔽するための方法であっ て、接眼鏡と作業孔との間の光学的医療装置の一部を実質的にシールするに十分 な弛緩した状態の小さな直径と接眼鏡を通過させるに十分に大きな緊張した状態 の直径を有する開口を画成する弾性部材をそなえたスプレーシールドを準備し、 前記弾性部材に張力を加えて前記開口を拡大し、前記拡大した開口を介して接眼 鏡を通し、前記スプレーシールドを接眼鏡と作業孔との間に設け、前記加えた張 力を解放することにより前記光学的医療器具の部分の周囲で前記弾性部材をシー ルする方法。 ９．接眼鏡を有する形式の光学的医療装置の逆噴出から外科医を遮蔽するための 装置であって、接眼鏡の後方の光学的医療装置の部分を実質的にシールするに十 分な弛緩した状態での小さな直径と、接眼鏡を通すに十分な緊張した状態での大 きな直径を有する開口を画成する弾性部材と、前記弾性部材と一体でかつ弾性部 材から半径方向に仲びるシールド部とを備えて成る装置。