JPH02502007A - 細胞内寄生体の抗原分子を有する感作リポソーム、それらの調整方法、および診断手段として、および免疫化剤としてのそれらの適用 - Google Patents
細胞内寄生体の抗原分子を有する感作リポソーム、それらの調整方法、および診断手段として、および免疫化剤としてのそれらの適用Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
細胞内寄生体の抗原分子を有する感作リポソーム、それらの調整方法、および診
断手段として、および免疫化剤としてのそれらの適用
発明の主題
この発明は、細胞内寄生生物の抗原分子に対するリポソームの感作に基づいてな
され、血清またはその他の器官液(胸膜、腹膜、気管支肺胞の洗浄液)における
、前記の感染性抗原に対するIg (溶解性または非溶解性)を検知する手段、
および前記伝染性因子に対する免疫性(細胞性および体液性)を引き出すことが
できる予防接種剤としてのこのように感作されたりリポソームの新規な利用法を
提供するものである。
この発明で例証される特定の応用例によれば、より具体的な目標は結核に対する
診断と免疫化の手段を提供することであるが、この発明はもちろんこの応用例に
限定されるものではなく、以下の説明で明確になるであろう。
従来の技術の要約
リポソームについては、種々の薬理学的用途、特に医薬活性を有する物質の担体
としての用途について多くの研究がされている。
天然のまたはハプテンの抗原分子がリポソームの表面で暴露されている。これら
のいわゆる感作されたリポソームは、免疫化された動物の血清中の免疫グロブリ
ンの検知に、または体液性や細胞性の免疫化を増大させることができる免疫アジ
ェバン、トとして用いられている。
結核につ、いては、各種のマイコバクテリア、特に、マイコバクテリウム・ラベ
ルクローシス・変種・ホミニス(H37Rv) −PPD H37Rv−ツベル
クリンH37Rvの精製蛋白質抽出物がある。ツベルクリンは、予防接種された
かまたは感染したヒトもしくは動物にすでに存在している細胞性免疫を発現させ
ることができるが(皮膚試験反応もしくは、遅延過敏性反応)、ツベルクリンは
免疫原性的でないから免疫化を行うことはできない。
この発明の特徴事項
具体的に述べれば、この発明は、上記目的(イムノアッセイと予防接種)に用い
ることができる新規な試薬としての、細胞内寄生生物に特異的な抗原分子に感作
されたリポソームに関する。
このようなリポソームとしては、コレステロールを含有するかまたは含有しない
、いわゆる「多重層J (MLV)形のものが好ましい。
この発明によれば、卵Pc/Ch比が4:1〜4:4でコレステロールを含有す
る多重層リポソームが一般に好ましく、また後者の比率もしくはこれに近い比率
が特に好ましい。
またこの発明は、感作されたリポソームの製造方法に関する。
このために2種類の方法が利用できる。すなわち、抗原分子を直接カブル化する
か、または予め作製されたリポソームをこれら抗弁分子に接触させて製造するこ
とができる。
両タイプの感作されたリポソームは、抗弁分子に対応する免疫グロブリンと結合
することができる。
第1の場合には、より多くの免疫グロブリンがリポソームに結合するが、予め形
成された小胞に暴露することによって組み込まれた蛋白質は、対応する抗体に対
して一層高い親和性を持っている。その結果、免疫グロブリンの混合物に対する
リポソームの感作のタイプは、リポソームの表面で暴露された選択された抗原分
子の各種の量と、これら抗原の暴露と親和性の差とに対応する。
両タイプのリポソームを、モルモットの皮下もしくは腹腔内に投与すると、細胞
性免疫の証拠がある遅延性過敏症が現れてくる。
この発明に含まれる特別な応用例は以下に列挙する。
マイコバ −1ム・・1ベル ローシス に脂賀の全濃度:10または20 B
/m1モル比 1) 卵Pc (もしくは卵Pc −4/Ch −0)2) 卵
Pc/Ch 4:1
4:2
4:3
4:4
PPDありもしくはなしの滅菌0.15 M NaC1(・生理食塩水)中での
MLVの作製。
2つの感作法を実施する。
a、 リポソーム内へのPPDの直接カプセル化、150sMNacl 中0.
75 mg/mlの濃度のPPD溶液中でリポソームを作製する。得られた標品
は、室温で30分間放置する。
b、 予め作製したリポソームとPPDとの接触、MLFを150 mM Na
C1中で作製し、30分間放置し、3.500 gで10分間遠心分離し、15
011M NaCl中0.75 B/ml濃度のPPD溶液と30分間接触させ
、同じ溶媒で5回濯ぐ。
率 ・1ボゝ−ム い−−ジオイム ・セイ各種組成を有しかつ療法の方法で感
作されたリポソームを837Rvに対応するヒツジ抗血清に暴露し、1111で
標識し、ついで標識をはずした。上記の抗血清の標品とttAfによるIll付
けについては、同じ日に出願した本願出願人の特許Ill rProcIidj
do dtitection rapide d’1nfections ’
a ger−mes 1ntracellulaires+ en parti
culier de Mycobacte−rium tuberculosi
s ou de Mycobactertus 1eprae ettrous
se convenant f、cet effeJ [細胞内の微生物、特に
マイコバクテリウム・ラベルクローシスもしくはマイコバクテリウム・レプレに
よつて起こる感染症の迅速検知法およびこの目的に対して適切なキット〕に記載
さている。
+!J抗血清の量と、標識をはずした抗血清の各種希釈物(1/10〜1/10
.000)との競合曲線が得られている。 PPD−リポソームに結合した、目
sIでtlmした分子の比率と、その分子の解離定数を測定する。最大の親和性
で最大数の101標識分子と結合するリポソームの組成は、PP[lを直接カプ
セル化した場合の卵Pc/Ch 4:4の時のようである。
ヒ ゞの一ジオイム ・セイ
71%1標識ヒツジ抗血清と、ヒト血清の各種希釈物(1/10〜1/10,0
00)間で競合試験を行った。非結核患者の血清については、競合は全く認めら
れなかった。これに対5して、結核患者の6つの血清には、l !$1抗血清と
競合する1gが含有されていた。これらの患者の血清中にIgが存在することは
、ELISA法で確認した。同じ方法を、非結核患者の血清中に1.が存在しな
いことを確認するのに利用する。この試験で用いたリポソームは、卵Pc/Ch
比が4:3であり、PPDを直接カプセル化するか、またはPPDを予め作製し
たリポソームに暴露したものである。これをラジオイムノアッセイに付すと、結
核患者の血清にはrgが検知されるが、これらのIgの性質についてはなんの情
報も与えない。
、 Iポ゛−ムの に るイム −セイ −″ ”イム ・セイ の
′蛍光標識(カルセイン)を、直接カプセル化法でPPDに感作された卵Pc/
Ch(4:3)リポソームに組み込んだ、この標識は、カプセル化されている限
りつまり「消光Jされている場合蛍光を発しない、リポソームが溶解したならば
、標識が培地に放出され、リポソームの溶解の程度に比例する蛍光を測定するこ
とができる。
リポソームの溶解は、溶解性1gGが、補体の存在下で、小胞によって暴露され
た抗原(この場合PPDから抽出された抗原)に結合するようになった場合に起
こる。このイムノアッセイは、現在、溶解性1gを定性的に検知する唯一の方法
である。
リポソームの溶解は、Igが小胞によって暴露された抗原に結合した一場」シg
」鉦り一起こるので、偽陽性は除外する。その上、(3)項で述べたラジオイム
ノアッセイは、競合点当たり20 Bの脂質を必要とするが、カルセインによる
免疫熔解アッセイは同じ測定に0.1 sgLか必要でない。
卵PcとCh (4:3)で構成され、カルセインを含有し、上記の両方法(カ
プセル化法と接触法)でPPDに感作されたリポソームは、ウサギ抗BCG血清
(Dakopatts)またはヒツジ抗マイコバクテリウム・ラベルクローシス
血清、およびウサギ血清起源の補体の存在下で免疫溶解性を示す(培地内へのカ
ルセインの放出と測定可能な蛍光の出現)、この反応は、抗マイコバクテリアの
抗体を持っていないことが分かっている清の存在下または補体が存在していない
場合には観察されなかった。
PPDに感作されたこれらの同じリポソームを、結核患者と、負の皮膚試験反応
を示す非結核患者のヒト血清に接触された。30分後に測定した溶解性(L、S
、)を、PPDもしく・ は他の蛋白質抗原に感作されていないリポソームにつ
いてり、S、とLNSとの百分率の差を夏山した(LILA) 、得られた結果
を以下の表に示す。
S−スチェーデントの検定法により統計的に有意。
MS−スチューデントの検、定法により統計的に非存意。
これらの結果から、PPDを保有するリポソームの免疫溶解性は、非結核の検体
の血清中よりも結核の検体の血清中の方が有意に高いことは明らかである。同様
に、PPDを保有していないリポソームの溶解性は、PPD保有リポソームの熔
解性より存意に低いが、結核患者の血清中の方が大きい、このように、結核患者
の血清は、PP[lの成分に対応する抗体と、非結核の検体中よりもしかしPP
Dリポソームをより太き(溶解させることができる因子とを含有している。
したがって結核患者の血清中の抗血清バクテリア抗体を検知できる、PPDの感
作されたリポソームの免疫溶解試験法が、この発明によって開発されたといえる
。この試験が速いということ (30分間)も明らかである。
この試験法によれば、感染性微生物の抗原を保有するリポソームを用いて血清中
の抗体を検知することによって、すべての感染症を診断することができる。
、 のIポ1−ムの の−
抗原で感作されたリポソームは、感染因子を模造しくこの因子の免疫原性分子を
保有するリン脂質二重層)、感染宿主の局所マクロファージが取り込むか、また
は感染因子を「処理し」、表面に該因子の抗原分子のいくつかを暴露する局所マ
クロファージを模造することによって、生体内免疫の細胞の機構に役割を果たす
ことができることが知られている0両方の場合、リポソームが感作された抗原分
子は、リンパ球に与えられて受容体で認識され、細胞性免疫と体液性免疫の機構
を刺激することができる。この点については、感作されたリポソームは、免疫シ
ステムに抗原分子を提供する事実上天然のモデルを示すので、新形の予防接種用
の賦形剤の構成要素とすることができる。
この俵説が正しければ、PPD−リポソームは、予めBCGで感作された動物に
、陽性の遅延過敏反応(陽性皮膚試験反応)を誘発できるはずである。
PPDに感作されたリポソーム (卵Pc5PPDの直接カプセル化、または予
め作製後に接触させることによる感作されたリポソーム;卵Pc/Ch、4:3
の上記2方法にしたがって感作されたリポソーム)を、免疫化されたモルモット
の直皮に注射した。4種のリポソームが皮膚試験反応を起こしたが、その強度と
過程はカプセル化されていないPPIIのそれとは異なっている (この点につ
いては、研究論文「Im−munological activeity of
tuberculin 5ensitized 1ipo−3OII@IS
Jの特に、卵Pcリポソームに関する第7項と第1図と2図を参照)、これに対
して、PPD抗原を保存していないリポソームは、上記の動物に陽性の皮膚試験
反応を示さない(上記研究論文第1図)。
従って、真皮に注射されたPPD−リポソームは、マクロファージによって捕食
され、これらのリポソームが保有している抗原が、感作されたリンパ球に与えら
れてリンパ球を誘引し、その結果、陽性の皮膚試験反応の紅斑と硬結特性が出現
すると結論することができる。
上記の結論から、リポソームは予防接種用の賦形剤として使用することができる
。
PPD−1ボ゛−ムのt のモルモ・ にオ番の
ラベルクローシス・マイコバクテリアに感染しておらずまた感作されていないモ
ルモット(PPDに対して負の皮膚試験反応)に、皮下もしくは腹腔内に、PP
D−リポソームを1週問おきに3回注射した〔上記2条件で作製した卵Pc/C
h、4:3、リポソーム生卵P c s 1の項参照〕、最後の注射をしてから
2週間後(すなわち最初の注射をしてから6週間後)に、皮膚試験を、PPD単
独、PPD−リポソームもしくはリポソームについて実施した。マイコバクテリ
ウムで予め感作されたモルモット (例えばBCGの予防接種)、と全く同様に
、これらの動物は、PPDもしくはPPD−リポソームに対して陽性の皮膚反応
を示すが、PPDを保有していないリポソームには陽性反応を示さなかつた。こ
れらの実験は、PPDに感作されたリポソームが、モルモットに細胞性免疫形の
防御反応を誘発することを示している。 PPDだけでは、マイコバクテリウム
と予め接触させていなかった動物(またはヒト)に、免疫性をごくわずかでさえ
も出現させることができないということを思い起こすべきである。
したがってPPD−リポソームは、脂質 (卵Pc、 Ch) と、マイコバク
テリアとその遺伝物質を除いたマイコバクテリアから抽出した蛋白質だけを含有
しているので、弱毒化されたマイコバクテリアを投与する現在のB、C,G、ワ
クチンよりも安全な予防接種剤を構成すると考えられる。
この技術は、該バクテリウムの蛋白質と、一般的で非特異的な免疫原性の特性で
よく知られている該バクテリウムの表面にあるIII質と多糖類とを含有するr
旧ツベルクリン」、およびマイコバクテリウム・ラベルクローシスに特異的な抗
原分子にも同様に利用できる。「旧ツベルクリン」に感作されたリポソームは、
マイコバクテリウムの細胞内感染性因子の蛋白質、多糖類および脂質を保有する
マイコバクテリウム膜のリン脂質二重層を、せいぜい模造するにすぎない、細胞
性免疫に関連する反応を引き出すことによって、マイコバクテリウム・ラベルク
ローシスからなる細胞内寄生生物に対して有効なワクチンが入手可能になる。
さらにマイコバクテリウム・レブレ(パンセン病)は、エム・ラベルクローシス
に非常によく憤でいることが知られている。その組成中には旧ツベルクリンによ
く偵たレプロミンが存在する。レブロミンーリポソームの形成は、現在まで有効
なワクチンが全く存在しない疾病であるパンセン病に対する免疫化の方法として
適切なものである。
またこの発明の技術は、第1表に挙げた細胞内寄生生物が原因の疾病に対する予
防接種法としての用途がある。
土−1l見
1、 クリプトコックス・ネオフォルマンス: クリプトコックス症
一日和見性微生物。
一免疫抑制された患者の肺から侵入し患者の90χは全身化する0重傷の髄膜炎
。
2、 カンジダ・アルビカンス (主に): カンジダ症−特に日和見的な微生
物:糖尿病患者、コルチコイド類で治療された患者、広スペクトルの抗生物質で
治療された患者。
一最初は皮膚もしくは粘膜での発作(皮膚、口、食道、膣、呼吸器官); 全身
レベルに散在することがある(好ましい限局化:腎臓、眼、髄膜、皮膚および心
筋)。
3、 ヒストプラズマ・キャブスラーツム: ヒストプラズマ症 (米国)
−重い一般的な兆候の膣での発作。
−全身に散在することがある。
4、 コクシジオイデス・イミチス: コクシジオイデス症−肺での発作(!I
胞−薩瘍など)。
1−亙l1
5、 サルモネラ:サルモネラ症
一胃腸炎、二次発作、骨髄炎、動脈瘤。
6、 リステリア・モノサイトゲネス: リステリア症−敗血症−骨髄炎、免疫
抑制された患者の場合は重傷。
7、 プルセラ (スイス、マルタ熱、流産): プルセラ症−全身化慢性肉芽
腫性疾病(牌臓、骨など)8+ フランジセラ・ツラレンシス: ツラレミアー
皮膚もしくは肺から侵入、局在膿瘍形成、局部アゾツバシー腺症。
■ クーミジア
9、 クラミジー(ベトソニー): オウム病−肺炎(稀れにヘプタシス、脳炎
)
■、!ケーチア
10、リケフチ−(プロヮゼフキー、、、): リケッチア症−発熱、頭播、発
疹
11、コクシェラ・プルネフチイ= Q熱−発熱、高熱、肺炎、ヘプタシス
■、マイコバクテリア症
12、マイコバクテリア: −結核、ボビス:結核−レプレニ パンセン病
すべての場合、与えられた寄生生物の抗原で感作された同じリポソームが、予防
接種用およびヒト血清中のIg (溶解もしくは非溶解)の検知の両方に利用で
きるといえる。
7、 エイズの クチンと ゛
エイズウィルス (HTLν3)抽出物のカプセル化は、オクチルグルコシドを
用いて行うことができる。以下にその製造法を示すが、単に非限定の実施例にす
ぎない。
リポソームは、この場合2工程で製造される。すなわち、a) 注射法による単
分子層リポソームの製造。
b) 糖蛋白質−界面活性剤複合体の形成とリポソームの「流動化」の後、リポ
ソーム二重層における疏水性成分を有する分子とHTLV3抽出物との結合。
a リポソームの ゛
脂質を、100 mMオクチルグルコシドを含有するトリス塩酸緩衝液pH7,
2中20’Cで、オクチルグルコシド(オクチルβ−ローグルコピラノシド)に
可溶化し、下記の濃度の液を得る。
1.511 M/s+l Chol。
21 l!M/ml Egg Pc
375 μガのコレステロールと3mのEgg Pcを混合する。得られた混合
物を、31のリン酸緩衝液(PB) pH7,4(NaCI−0,137M、
MCl−8,7mFI、KHzPOa−1,47mFI。
NazHPOa−8,1mM)にゆっくり注入し、4℃に冷却し、次いで同じl
l?kI液(PB)に対して透析する0次にリポソームを、前記緩衝液(PB)
で予め平衡したファデックスG−75カラムで濾過することによってプレーナー
リキッドから分離する。
b HTLV (71ホ’ −1,17) ムHTLν3をオクチルグルコシド
で抽出した(最終濃度7.5 sM) 、リポソームを1■nオクチルグルコシ
ドで流動体にする。これら2つの溶液を、脂質の1 am 当たり500 μg
の)HTLV3の比率で混合する。このことは、0.375 pm (D脂質が
137 tIg (7)tlTLVs抽出物に加えられることを意味する。
抽出物−界面活性剤複合体と流動体化されたリポソームを、第1に、減少濃度勾
配のオクチルグルコシド(7,5〜0−M)に対して透析してリポソームを保有
するHTLV3分子を形成し、次に1■M NaN1を含有する緩衝液(PB)
に透析する。
上記のようにして得られたリポソーム、すなわちエイズウィルスから抽出された
分子に感作されたリポソームを、マウスに静脈注射した。上記製剤を3週間間隔
で3回注射した後、抗+1TLν3抗体の存在がそれらマウスの血清中に検知さ
れた。
上記のことから、この発明の技術は、結核の場合と全く同様に、抗エイズ予防接
種の手段と、この疾病を診断する手段を構成すると結論することができる。
国際調査報告
Claims (8)
- 1.細胞内寄生生物に対して特異的な抗原分子に感作されたリポソームからなる 、細胞内寄生生物に対する診断手段および免疫化試薬として適切な試薬。
- 2.リポソームは、いわゆる「多重層形」のもので、コレステロールを含有もし くは含有していない請求項1記載の試案。
- 3.リポソームが、4:1〜4:4の卵Pc/Ch比でコレステロールを含有す る多重層リポソームである請求項2記載の試薬。
- 4.卵Pc/Ch比が、4:4に等しいか、この値の近傍の値である請求項3記 載の試薬。
- 5.抗原分子の直接カプセル化を行う、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の 感作されたリポソームの製造方法。
- 6.予め作製されたリポソームを抗原分子に接触させる、請求項1乃至4のいず れか1つに記載の感作されたリボソームの製造方法。
- 7.抗原分子が、ツベルクリン、旧ツベルクリン、レプロミンまたはHTLV3 からなる請求項5または6に記載の方法。
- 8.ウイルス、細菌および真菌の因子に対応する特異的免疫グロブリンの形成に よって起こる感染症の診断手段、および細胞性免疫を出現させる、細胞内病原体 に対する免疫化手段(予防接種)としての、請求項1乃至4のいずれか1つに記 載の試薬の用途。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
LU86736 | 1987-01-15 | ||
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