JPH0249737Y2 - - Google Patents

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JPH0249737Y2
JPH0249737Y2 JP8745181U JP8745181U JPH0249737Y2 JP H0249737 Y2 JPH0249737 Y2 JP H0249737Y2 JP 8745181 U JP8745181 U JP 8745181U JP 8745181 U JP8745181 U JP 8745181U JP H0249737 Y2 JPH0249737 Y2 JP H0249737Y2
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water
laser
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excitation lamp
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JP8745181U
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は固体レーザ発振装置に関する。
(従来の技術) ルビーレーザ、YAGレーザなどにレーザ活性
イオンをドープして、光ポンピングによつて発振
させる固体レーザ発振装置においては、レーザ物
質は温度を低温に保つた条件下で発振させると発
振効率がよい。従来では、一つの冷却水路を形成
したレーザヘツド内に常温の冷却水を導いて循環
させ、レーザ物質や励起ランプを冷却する装置が
実用化されている。ところで、ルビーレーザは常
温において発振させるとパルス発振効率がYAG
レーザより低く、YAGレーザはNd3+をドープし
たものでは発振波長1.06μmのものが通常加工目
的などに利用されている。しかし、半導体デバイ
ス製作において、シリコン基板に照射して熱処理
を行うに際してはSiの光吸収率が低く、加工処理
能率が十分でなく、効率が低い。そのため、
1.06μmの基本波長を非線形結晶などによつて可
視光線に変換し、これによつてSiの光吸収率の大
きな波長のレーザ光を得ることを行つている。し
かし、このような波長変換は変換効率が低く、実
用上の欠点となつている。一方、レーザ物質とし
て一般にアレキサンドライト(Alexandrite、
BeAl2O4;Cr3+)と呼ばれるレーザ物質は常温で
可視光を発振でき、ルビーレーザより平均出力は
大きく発振効率がよいことが知られている。さら
に、このレーザ物質は低温で動作させるよりも常
温より高い温度で動作させたほうが、発振効率が
よいことも、たとえば特開昭55−56678号公報で
開示されている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、レーザ物質、励起ランプを常温
より高い温度で動作させ、しかも大電力の励起ラ
ンプ入力を入れるようにすると、従来の装置で
は、次のような不都合があつた。すなわち、レー
ザ物質を常温より高い温度条件に保持するには冷
却水も相応の温度にする必要があるが、このよう
にすると水の沸点の間の温度差が十分とれないた
め、そのまま励起ランプ側へ流れた場合、励起ラ
ンプの入力電力を大きくすると、その冷却水は沸
騰し、励起ランプを破損させてしまう欠点があつ
た。したがつて、そのレーザ物質にはレーザ発振
出力を増大できる余裕があつても、励起ランプの
入力電力が十分とれないために大出力化の制限が
あつた。
この考案は上記不都合を解消するためになされ
たもので、レーザ物質側と励起ランプ側との水温
を別々に調節するように二系統の循環路を形成し
て安定した大出力のレーザを得るようにした固体
レーザ発振装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段と作用) 透光体からなる画成体をレーザ物質および励起
ランプとの間に設けたレーザヘツドと、上記画成
体によりレーザ物質側に形成される第1の水路お
よび上記励起ランプ側に形成される第2の水路
と、第1の貯水槽および上記第1の水路に流れる
水温を調節する第1の温度調節器とをもち上記第
1の水路に接続した第1の循環装置と、第2の貯
水槽および第2の水路に流れる水温を調節する第
2の温度調節器とをもち上記第2の水路に接続し
た第2の循環装置とを備え、上記第1の貯水槽と
第2の貯水槽とは一方の増水分を他方に戻す通路
で接続している構成としたもので、レーザヘツド
内で漏れた循環中の第1,第2の水路の水は第
1,第2の貯水槽を介して上記通路で連通し、
別々に温度調節されてレーザ物質および励起ラン
プをレーザ発振動作中、安定して温度制御する。
(実施例) 以下、この考案を実施例を示す図面に基づいて
詳細に説明する。
図面はこの考案の一実施例で、1はレーザヘツ
ドで、このレーザヘツド1を構成する外囲器であ
る水密容器2の内部には、楕円集光鏡筒3内に配
設されているロツド状のレーザ物質4と、このレ
ーザ物質4を励起する励起ランプ5とが所定の間
隔をおいて平行に設けられているとともに、レー
ザ物質4側と励起ランプ5側とに分かれる第1,
第2の水路6a,6bが形成されている。上記第
1,第2の水路6a,6bは、レーザ物質4およ
び励起ランプ5をそれぞれ囲う透光体からなりか
つ上記両水路を画成する透明パイプ7a,7b
と、楕円集光鏡筒3の両端を押さえる端板8a,
8bの一部分になり、透明パイプ7a,7bのそ
れぞれの両端部分を押さえる端板8a,8bのそ
れぞれ中央部と、これら中央部に接する水密容器
2の一部隔壁9a,9bとによつて分けられてい
る。この場合、両水路間を完全に水密にすること
は構造上困難であるので、多少の水の流通はあ
る。10,11はレーザ物質4を保持すパイプ、
12,13は共振反射鏡である。レーザ物質4側
になる一方の第1の水路6aには、供給口14お
よび排水口15に接続することによつて形成され
る第1の循環装置16が設けられている。この第
1の循環装置16には第1の貯水槽17と、この
第1の貯水槽17の水を循還させるポンプ18お
よびレーザヘツド1外から出た水温を調節する第
1の温度調節器19が備えられている。また、他
方の第2の水路6bには供給口24および排水口
25に接続することによつて形成される第2の循
環装置23が設けられている。この第2の循環装
置には第2の貯水槽20と、この第2の貯水槽2
0の水を循還させるポンプ21およびレーザヘツ
ド1外から出た水温を調節する第2の温度調節器
22が備えられている。上記第1,第2の貯水槽
17,20は並列に設けられ、それらの上部に設
けられた連通管からなる通路26により連通して
いる。この通路26によつて第1,第2水路6
a,6b間で一方の水路から他方の水路に流れ込
み、流れ込まれた側の水路にに設けられた一方の
貯水槽の水量が増加した場合、その増加分を他方
の貯水槽に戻すようになつている。
上記の構成の作用について次に説明する。第
1,第2の水路6a,6bにおいてそれぞれ所定
の水温に調節されて循環が行われ、また、励起ラ
ンプ5に高圧パルスが印加されてレーザ発振が開
始する。レージ発振動作中、レーザ物質4側の水
温を常温よりも十分に高い温度に保ち、また、励
起ランプ5側の水温をレーザ物質4側よりも十分
低く保つようにすることで、励起ランプ5に対
し、最大限の入力電圧を加えることができ、一
方、レーザ物質4は常温よりも十分に高い温度で
動作させられ、両方の効果が相乗して高い発振効
率となり、出力が大幅に向上したレーザが得られ
た。このようなレーザ出力の向上により、溶接、
切断、スクライビングやその他半導体のアニーリ
ングなどのレーザ加工の速度を早めるなど加工能
率の向上に寄与することができた。
また、レーザ物質側が沸騰点に近い高温水にレ
ーザ運転中長時間接していると、透明パイプ7
a,7bの膨脹や気密にするためのOリング等の
変形が生じ、画成部分において一方の水路から他
方の水路に温水または冷水が漏れ出してくる。例
えば第1の水路6aから第2の水路6bに漏れた
場合、漏れた分は第2の貯水槽20に流れ込み、
その量が所定量以上になると通路から第1の貯水
槽17に流れ込み、レーザ物質4側を温度制御す
る温水の量は上記のような漏れがあつても常に確
保される。このことは、第2の水路6bから第1
の水路6aにもれ出す逆の場合も同様に励起ラン
プ5側用の冷却水が常に確保される。しかも、通
路を通つた冷水、または温水は他方の水路に直接
流れ込むのではなく、いつたん他方の貯水槽に一
方の貯水槽の溢れた分ずつ流れ込むので、温度変
化が無視できる程度に小さく、互いの温度制御に
何等支障が生じない。さらに、通路により、第
1,第2の貯水槽17,20の貯水量もほぼ所定
量に保たれるので第1,第2の温度調節器19,
22の調節動作の負担が大きく変化することはな
く、水温が常時一定に制御される。上記の作用に
より水温の異なる2系統の循環路を有した固体レ
ーザ発振装置を長時間安定して動作させることが
可能になつた。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を一部断面を示した
構成図である。 1……レーザヘツド、6a……第1の水路、6
b……第2の水路、17……第1の貯水槽、20
……第2の貯水槽、26……通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 透光体からなる画成体をレーザ物質および励起
    ランプとの間に設けたレーザヘツドと、上記画成
    体によりレーザ物質側に形成される第1の水路お
    よび上記励起ランプ側に形成される第2の水路
    と、第1の貯水槽および上記第1の水路に流れる
    水温を調節する第1の温度調節器とをもち上記第
    1の水路に接続した第1の循環装置と、第2の貯
    水槽および上記第2の水路に流れる水温を調節す
    る第2の温度調節器とをもち上記第2の水路に接
    続した第2の循環装置とを備え、上記第1の貯水
    槽と第2の貯水層とは一方の増水分を他方に戻す
    通路で接続していることを特徴とする固体レーザ
    発振装置。
JP8745181U 1981-06-16 1981-06-16 固体レ−ザ発振装置 Granted JPS5811268U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8745181U JPS5811268U (ja) 1981-06-16 1981-06-16 固体レ−ザ発振装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP8745181U JPS5811268U (ja) 1981-06-16 1981-06-16 固体レ−ザ発振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5811268U JPS5811268U (ja) 1983-01-25
JPH0249737Y2 true JPH0249737Y2 (ja) 1990-12-27

Family

ID=29882657

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JP8745181U Granted JPS5811268U (ja) 1981-06-16 1981-06-16 固体レ−ザ発振装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61126881U (ja) * 1985-01-29 1986-08-09
EP0546194A4 (en) * 1991-07-01 1993-09-15 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Solid laser

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JPS5811268U (ja) 1983-01-25

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