JPH0249522A - 浮遊式養殖装置 - Google Patents

浮遊式養殖装置

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JPH0249522A
JPH0249522A JP63198534A JP19853488A JPH0249522A JP H0249522 A JPH0249522 A JP H0249522A JP 63198534 A JP63198534 A JP 63198534A JP 19853488 A JP19853488 A JP 19853488A JP H0249522 A JPH0249522 A JP H0249522A
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Haruyoshi Makita
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、浮遊式養殖装置、更に詳しくは海上を自由に
移動できる大規模な浮遊式養殖装置に関する。
〔従来の技術〕
北欧などにおいて実施されている大規模な海洋養殖シス
テムは、第3図に示すように内湾、フィヨルド等に係留
される折目上のはしけ1と、この折目部分1aに取り付
けた化学繊維、スチール等から成るネットケージ2によ
り多数の囲い3を形成し、この囲い3内で魚、その他の
養殖を行なうものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のような養殖装置は、内湾、フィヨルド等のように
気象、海象条件の穏やかな水域に好適であるが、このよ
うな水域は日本では小型養殖施設に占拠され、効率的な
大規模養殖は沖合に押し出されてしまうのが現状である
。台風や大きな波あるいは強い海潮流等を考慮すると、
はしけ、囲い等の養殖施設に華奢な構造のものは使用で
きない。
又、海潮流あるいは水流が速い場合は、ネットケージが
吹かれて変形してしまい、養殖に必要な空間が確保でき
なくなると共に、ケージ内の魚に損害を与える問題があ
る。
又、日本の周辺海域のように顕著な季節変化があり、加
えて海流の影響が大きいため、固定地点で常に養殖に最
適な水温が得られるとは限らず、さらに、一般家庭、工
場等から排水等により異常な赤潮、青潮等の現象があり
、これらから養殖中の魚介類を守る必要が生じるが、ネ
ットケージ内は海水中と連通し、かつ養殖設備の移動が
ほとんど不能なため、赤潮あるいは青潮によって魚介類
が死滅し、大きな被害を受けることは免れない。
さらに又、内湾、フィヨルド等の養殖適地は、はとんど
の場合既存の事業者に利用されているため、大規模養殖
事業を前提として新規参入する場合は、内湾、フィヨル
ドを除く他の水域を利用せざるを得なく、また、内湾等
を離れた外海等で第3図に示すような養殖施設を設置す
ることは、構造及びリスクの面からもほとんど不可能に
等しかった。
本発明は、上述のような問題点を解決するために為され
たもので、養殖施設の海洋上での移動を容易にし、沖合
養殖を可能にすると共に、養殖リスクを低減でき、かつ
養殖槽の養殖海水を低コストで置換できる浮遊式養殖装
置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る浮遊式養殖装置は、タンカー、バージ等か
ら成り海洋上を移動可能な養殖用浮体と、この浮体内に
形成され海洋から隔絶された養殖槽と、この養殖槽と海
洋とを連通しかつ海面と前記養殖槽との間の圧力水頭差
によるサイホン効果を利用して養殖槽に対する注水、排
水の一方を行なう給排水系路と、前記養殖槽に対し、海
水の注水。
排水の他方を行なう吸、排水手段とを備えたものである
〔作 用〕
本発明においては、浮体が海洋から隔絶した養殖槽を構
成することになり、これによって、海洋上での浮体の移
動を容易にし、台風、赤潮等から養殖魚介類を保護する
ことになる。又、養殖槽内の水面レベルを海洋の水面レ
ベル以下にすることによって、給排水系路に圧力水頭差
によるサイホン効果が生じて海水が養殖槽内に自動的に
注入または自動的に養殖槽内から排水されることになり
、そして給、排水手段を動作させることにより、養殖槽
の海水が強制的に排出され、または海洋の海水が強制的
に養殖槽内に注入され、これに伴い養殖槽内の海水を低
コストで置換し得る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
第1図(a)は、本発明に係る浮遊式養殖装置の基本構
成を示す断面図である。
図において、浮体10は、魚介類の養殖槽を構成するも
ので、上面、側周面及び底面が閉塞された所要容積の養
殖槽11を有し、この養殖槽11内には、海面のレベル
L1より低いレベルL2に海水12が充填されている。
上記浮体10は、自体に推進装置を有して自航するもの
であっても、また、タブボート等により曳航される非自
航体であってもよい。
養殖槽11と海中との間は、サイホン効果により取水を
可能にする給水管13によって連通され、海中に没する
給水管13の途中には、海水注入方向に開くチエツキバ
ルブ14が介在されていると共に、養殖槽11側の給水
管13の途中には、電磁式の給水バルブ15が介在され
ている。
又、浮体10の上面板10a上には、養殖槽11内の海
水を養殖槽11外へ排水する排水ポンプ16が設置され
、排水ポンプ16の吸込側に接続した排水管17は養殖
槽11内にその底面近傍に達するまで挿入され、そして
排水ポンプ16の吐出側に接続した排水管18は海面上
へ延長されている。
19は前記給水バルブ15及び排水ポンプ16を制御す
る制御ユニットであり、この制御ユニット19には、養
殖槽11内の海水レベルを検出する液面センサ20が接
続され、制御ユニット19からは、給水バルブ15及び
排水ポンプ16に対し制御指令信号が出力されるように
なっている。
21は浮体10の上面板10aに形成した採光及び作業
口を兼ねた開口部で、この開口部21の近傍には、養殖
槽11内に位置して成魚の取上げ等を行なう作業用のプ
ラットホーム22が上面板10aから吊下状態に設置さ
れている。
次に、上記のように構成された本実施例の動作について
説明する。
養殖槽11内に海水を供給する場合は、まず、給水バル
ブ15を閉じた状態で、図示しない呼び水ポンプを駆動
することにより給水管13内に海水を注入し、給水管1
3内を海水により充満させる。この時、給水管13内の
空気は図示しない逃し弁を通して排出される。
かかる状態で、制御ユニット19から給水バルブ15に
対し開指令を与え、当該給水バルブ15を開くと、海面
レベルL1と養殖槽11内の水面レヘルL2’  との
レベル差Hによる水頭差によって海水がチェソキハルブ
14から給水パイプ13を通して養殖槽11内に順次流
れ込む。即ち、海水はポンプ等の給水動力を用いること
なくサイホン効果で自動的に養殖槽内に供給されること
になる。
養殖槽11内の水面レヘルが、浮体10の所定の浮力を
保つための適正レヘル、即ち水面L2に達したことを液
面センサ20が検出すると、この液面センサ20からの
信号を受けた制御ユニット19が給水バルブ15に閉指
令を送出し、給水バルブ15を閉じて養殖槽11への海
水の供給を停止させる。
一方、このようにして養殖槽11内に注入された海水中
で魚介類の養殖を行なっている間、該養殖槽11内の海
水の酸素欠乏を防止するために、該海水を溶存酸素量の
多い海洋の海水と置換(換水)する場合は、制御ユニッ
ト19から排水ポンプ16に運転指令を与え、当該排水
ポンプ16を駆動することにより、養殖槽11内の海水
を排水管17.18を通して海中へ強制的に排出する。
これにより、養殖槽11内の水面レベルが下限レヘルL
2’ に達すると、これを検出した液面センサ20から
の信号により制御ユニット19が排水ポンプ16に停止
指令を出して排水ポンプ16を停止させると共に、給水
バルブ15に開指令を与え、この給水バルブ15を開く
ことによって、新しい海水を給水管13を通して養殖槽
11内へ供給する。そして、水面レベルがL2に達する
と、前記と同様に給水バルブ15を閉成する。
上述のような養殖装置は、浮体10自体が養殖施設を構
成しているため、第1図に示す如き給排水設備等を含む
浮体10を複数平面的に一体結合してタンカー、バージ
のような構造体にすれば、大規模養殖施設とすることが
でき、しかも浮体が施設の主体となっているため、施設
全体を適水温を求めて沖合等の希望する場所に移動した
り、台風、赤潮等の被害から施設及び魚介類を守るため
に移動することが容易になる。なお、適水温又は避難場
所での施設の係留はアンカ等によって容易になし得る。
又、浮体10内に形成される養殖槽11の内部は、これ
を取り巻く海水から完全に隔絶されているため、通水温
水域等への移動に際し、養殖槽内に極端な波動を生じな
いよう注意すれば、移動速度を早(しても従来のネット
ケージのように養殖槽内の魚介類、特に幼稚魚を斃死さ
せてしまう等の虞がなく、移動時間を短縮できるほか、
移動コストも低減でき、さらに水温の急変や台風あるい
は赤潮、青潮等の被害を受ける確率は極めて低く、事業
のリスクが低減される。
又、浮体を含む施設全体が船舶のように沖合へ移動して
魚介類の養殖が可能であるため、海洋上でのスペースの
取合いを行なう必要がなく内湾等の既存養殖事業者と並
立が可能になる。又、沖合での養殖を可能にすることに
より、間接的に海域の汚染防止が可能になるほか、海水
の供給がサイホン効果で行なえるため、施設の運転経費
も低減し得ることになる。
第1図(b)は、第1図(a)の実施例の変形例であり
、前記給水管13の代わりに、給水ポンプ16”を有す
る給水管17’、18’を設け、該給水ポンプ16゛を
運転して給水管1B’17”から海水を養殖槽11内に
、海洋の海面より上位の水面L2になるように入れると
共に、前記排水ポンプ16、排水管17.18の代わり
に、チエツキバルブ14と排水バルブ15゛を有する排
水管13”を設け、該排水バルブ15”の開閉により養
殖槽11内と海面との圧力水頭差によるサイホン効果に
より養殖槽11内の海水を海中に排出するようにしたも
のであり、第1図(a)の実施例のものとほぼ同様に作
用する。
第2図は、上記第1図の基本方式を余剰船舶を利用して
大規模な浮遊式養殖装置を構成した場合の実施例を示す
概略図である。
図において、浮体30は、タンカー等の余剰船舶の船体
を利用して構成されたもので、船体内は、その船首から
船尾方向に隔壁31により完全に隔絶された複数の空間
に区画され、このうち船首側の空間32及び船尾側の空
間33を除く他の空間の一部を魚介類の養殖槽34.〜
34..とし、残りの空間は養殖装置全体を管理する管
理棟、餌を貯蔵する倉庫あるいは加工前又は加工後の魚
介類を貯蔵する冷凍庫、魚介類を加工する加工施設とし
て利用されるようになっている。又、船尾側の空間33
内には、例えば浮体30を自己航行させるためのディー
ゼルエンジン、発電設備、その他の機器(いずれも図示
せず)が設備される。
船首側の空間32の船底には、主給水管35及び予備給
水管36の一端が夫々チエツキバルブ37.38を介し
て海中と連通ずるよう接続され、これら主給水管35及
び予備給水管36の他端部側は養殖槽の配列方向に沿っ
て敷設され、そして、各養殖槽341〜34.lに対応
して主給水管35及び予備給水管36から夫々分岐され
た分岐管391〜3911及び分岐管401〜407は
対応する養殖槽34.〜34゜内に導入され、この各分
岐管39.〜391.及び分岐管40+〜4011の途
中には、海面レベルL1より下方に位置して電磁開閉式
の給水バルブ41.〜4111,42.〜421が介在
されている。
又、各養殖槽34.〜34□内には、吸入用事排水管4
3I〜431及び吸入用予備排水管44゜〜447の一
端部側が導入され、これら吸入用主排水管431〜43
7及び吸入用予備排水管441〜44□のうち、船首側
の排水管431,44゜の入口は夫々の吸入用電磁排水
バルブ45..461を介して、第1養殖槽34.に専
用の排水ポンプ47.の吸入側に接続され、排水ポンプ
47゜の吐出側には、夫々の吐出用電磁排水バルブ48
.491を介して共通の吐出用主排水管50及び共通の
吐出用予備排水管51が接続され、これら排水管50.
51の出口は船尾側空間33の底部に接続されている。
同様にして、第2養殖槽34□〜第n養殖槽34oに対
応する吸入用主排水管43□〜43、及び吸入用予備排
水管44.〜447においても、各別の吸入用電磁排水
バルブ45□〜451,46、〜46..を介して、第
2〜第n養殖槽専用の各別の排水ポンプ47□〜477
の吸入側に接続され、さらに各排水ポンプ吐出側には、
夫々の吐出用電磁排水バルブ48□〜4B、、、49□
〜49oを介して共通の吐出用主排水管50及び吐出用
予備排水管51の入口が接続され、これらの吐出用排水
管50.51の出口は船尾側空間33の底部に接続され
ている。
又、第2図において、52は船首側空間32内の海面レ
ベル上2以下のレベルに設置された呼び水ポンプで、呼
び水ポンプ52の吸入口は電磁元パルプ53を介して浮
体底部から海中に連通され、そして、呼び水ポンプ52
の吐出口に接続した配管54は、別々の電磁出口バルブ
55.56を介して前記主給水管35及び予備給水管3
6に接続されている。
57は浮体30の甲板上、あるいは船首側空間32内等
に設置される非常用エアーブロワ−で、排水ポンプ47
.〜4711が故障してサイホン効果による新しい海水
の養殖槽34.〜3411への供給が不能になった場合
に一次的に養殖槽34゜〜347内の海水中に空気を送
り込んで、海水に循環流を生じさせると同時に海水中に
酸素補給するためのものであって、この非常用エアープ
ロワ−57の吐出口には、各養殖槽34.〜34..に
対応して敷設されたエアー供給管581〜58゜の一端
が各別の電磁エアーバルブ591〜59.lを介して接
続され、各エアー供給管5B、〜587の他端には、夫
々の養殖槽341〜34□の底部に配置したエアーノズ
ル管60、〜60..が接続されている。
次に、上述のように構成された実施例の動作について説
明する。
各養殖槽34.〜34、内に海水を最初に注入する場合
、あるいは養殖地を移動して海水の注入を開始する場合
は、海面レベルL1以下に設置しである呼び水ポンプ5
2の吸入側電磁元バルブ53及び吐出側電磁出口バルブ
55.56を開く。
これにより、海水は浮体底部から呼び水ポンプ52内に
流入し、呼び水ポンプ52による給水ラインへの呼び水
供給を可能な状態にする。その後、各養殖槽34.〜3
4.への主給水管35から分岐された分岐管391〜3
9ゎの電磁給水バルブ41、〜41.及び予備給水管3
6から分岐された分岐管40.〜40゜の電磁給水バル
ブ42〜42.、を図示しない制御ユニットからの閉指
令により閉じ、かつ主及び予備給水ラインの逃げバルブ
(図示せず)を開いた状態で呼び水ポンプ52を駆動す
る。これにより主及び予備給水ライン内は海水で満たさ
れることになる。そして、配管中のエアーが完全に抜け
た時点で逃げバルブを閉じる。この時、主給水管35及
び予備給水管36の吸入側には給水チエツキバルブ37
.38があるので、配管水の海水が抜は出ることがない
主及び予備給水ラインが呼び水により満たされたならば
、呼び水ポンプ52を停止し、その電磁元バルブ53及
び電磁出口バルブ55.56を閉成し、主給水管35か
ら分岐された各分岐管39〜39.の電磁給水バルブ4
11〜41.を図示しない制御ユニットからの開指令に
より開く。すると、海面レベルL1と浮体30内の養殖
槽34〜34.、との圧力水頭差によるサイホン効果に
よって海水がチエツキバルブ37から主給水管35、こ
れから分岐された夫々の分岐管39.〜39、及び給水
バルブ41.〜41..を通して夫々の養殖槽34.〜
34fiに流入される。そして、各養殖槽341〜34
、内の水面レベルが予め設定されたレベルL2に達する
と、これを液面センサ(図示せず)を介して検知した制
御ユニットが各給水バルブ41.〜417に閉指令を与
えて閉成し、養殖槽34.〜34□へのサイホン効果に
よる海水の注入を停止する。この場合の各養殖槽341
〜34□の水面レベルL2は、海面レベルL1から給水
ラインの圧力水頭及び浮体30の揺動による波高値を差
し引いたレベルより下に設定する。
予備給水管36及びこれから分岐された分岐管40+〜
4011を含む予備給水ラインは、主給水ラインの配管
中に付着した生物の除去作業あるいは主給水ラインの修
理、交換時等に使用されるものであり、その使用手順は
主給水ラインの場合と同様である。
次に、各養殖槽34.〜34□内の海水を海洋海水と置
換する場合について述べる。
主給水ラインからサイホン効果により各養殖槽34、〜
34..内に供給された海水は、そのレベルが、魚介類
の養殖中、浮体30の浮力を所要値に保つに必要な設定
レベルL2に保持されているが、魚介類の酸素欠乏を防
止するため、適宜海洋の海水との置換を行なう。この場
合、制御ユニットが主排水系の吸入用電磁バルブ45.
〜45.。
及び吐出用の電磁排水バルブ48.〜4B、を開動作さ
せ、かつ各排水ポンプ471〜47..を起動させて、
各養殖槽34.〜347内の海水を吸入用主排水管43
1〜43□及び吐出用主排水管50を通して海洋中へ排
出する。又、排水動作により、各養殖槽34.〜34.
内の水面レベルがレベルL2より低い設定レベル(ロー
レベル)以下になると、これを検知した制御ユニットが
排水ポンプ47.〜47□に停止指令を与え、かつ排水
バルブ45.〜45..4B、〜4811を閉成させる
。これと同時に主給水ラインの給水バルブ41、〜41
.lを開いてサイホン効果により各養殖槽341〜34
.へ海洋から新しい海水を注入する。
このようにして、所定の時間間隔で各養殖槽内の海水の
置換(換水)を行ない、海洋から完全に隔離された養殖
槽内で魚介類の大規模養殖を可能にする。
又、各養殖槽34.〜347への海水の換水率は、養殖
対象である魚介類の種類によって異なるが、例えば銀鮭
の場合は、1時間当たり1回程度である。又、各養殖槽
内の換水は、上記のような断続運転でなく、連続運転に
よって行なってもよい。
予備排水管441〜44゜、51及び排水バルブ461
〜4611,49.〜4911を含む予備用排水ライン
は、主排水ラインの配管中に付着した生物等の除去作業
あるいは主排水ラインの修理。
交換時等に使用される。
次に、非常用エアーブロワ57の動作について述べる。
各養殖槽34.〜34、の海水を置換するための排水ポ
ンプ471〜47.lが故障した場合は、これを各排水
ポンプ471〜477の吐出側に設けたフロースイッチ
(図示せず)で検出し、故障した排水ポンプの属する養
殖槽に対応したエアー供給系のエアーバルブ59.〜5
97を開くと同時に、エアーブロワ57を起動する。す
ると、エアーブロワ57からの圧縮空気は、開成された
エアーバルブ59I〜59.、及びエアー供給管581
〜587を通してノズル管60.〜60ゎニ圧送され、
ノズル管の各ノズル口からエアーを噴出することで養殖
槽341〜34.、内に循環流を生じさせると同時に、
海水中に酸素を補給し、養殖槽内の魚介類が斃死するの
を防止する。
上述したような実施例にあっては、余剰タンカー等を二
次利用するものであるため、船体及び船倉、油槽を、そ
のまた養殖用の浮体及び養殖槽として利用でき、餌倉庫
、魚介類の貯蔵庫及び加工処理設備を含めた大規模養殖
施設を低コストで構築できると共に、タンカーとしての
航行機能を残すことにより養殖に最適な適温水を求めて
自由に移動できるほか、前記第1図に示す実施例と同様
な効果が得られる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、タンカー、バージ等を
利用して養殖用の浮体を構成し、この浮体内に海洋から
完全に隔離された養殖槽を形成したので、沖合養殖の可
能な養殖施設の構築が容易になり、かつ養殖施設の海洋
上での移動が可能になることによって、魚介類の養殖に
最適な適温水域への移動が自由にできると共に、台風、
赤潮等の被害を受ける場合が減少して、養殖事業として
のリスクを低減できる。
又、養殖槽内への海水注入には、海面と養殖槽内の圧力
水頭差によるサイホン効果を利用して行なうと共に、養
殖槽内の海水の置換には、排水ポンプと前記サイホン効
果を利用して行なうように構成しであるため、養殖槽内
の海水を低コストで置換できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)および(ハ)は本発明の浮遊式養殖装置の
基本構成を示す概略断面図である。 第2図は本発明の養殖装置をタンカーに適用した場合の
例を示す全体の概略構成図である。 第3図は従来の養殖装置の構成図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 10.30・・・浮体 11.34.〜3411 ・・・養殖槽13.35・・
・給水管 14.37.38・・・チエツキバルブ15.411〜
41□ ・・・給水バルブ16.47.〜47ア ・・
・排水ポンプ17.18.43+〜43fi、441〜
44I。 ・・・排水管 19・・・制御ユニット 20・・・液面センサ。 昭和63年12月23日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. タンカー、バージ等から成り海洋上を移動可能な養殖用
    浮体と、この浮体内に形成され海洋から隔絶された養殖
    槽と、この養殖槽と海洋とを連通しかつ海面と前記養殖
    槽との間の圧力水頭差によるサイホン効果を利用して養
    殖槽に対する注水、排水の一方を行なう給排水系路と、
    前記養殖槽に対し海水の注水、排水の他方を行なう給排
    水手段とを備えて成る浮遊式養殖装置。
JP63198534A 1988-08-09 1988-08-09 浮遊式養殖装置 Granted JPH0249522A (ja)

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JPH0426807B2 JPH0426807B2 (ja) 1992-05-08

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