JPH0249343Y2 - - Google Patents

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JPH0249343Y2
JPH0249343Y2 JP1984081514U JP8151484U JPH0249343Y2 JP H0249343 Y2 JPH0249343 Y2 JP H0249343Y2 JP 1984081514 U JP1984081514 U JP 1984081514U JP 8151484 U JP8151484 U JP 8151484U JP H0249343 Y2 JPH0249343 Y2 JP H0249343Y2
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  • Extensible Doors And Revolving Doors (AREA)
  • Grates (AREA)
  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、前面窓部、袖窓部、屋根部及び地板
部により構成されていて前面窓部及び袖窓部の室
外側に複数枚の吊り雨戸が配備されている雨戸付
出窓に関し、特に屋根部の軒裏に配設された吊り
車案内用上レールの改良構造に関する。
上記吊り車案内用上レールは、雨戸の上端に取
付けられた吊り車を案内するためのもので、下面
側が開口した略C字状の断面形状を有しており、
そしてこの上レールは、袖窓部と前面窓部との隅
角部に対応する部分を角張らせることなく適当に
弯曲させて、吊り車の摺動がそのコーナー部分に
おいても滑らかに行えるようにしている。しかし
て、従来の吊り車案内用上レールはその製作にあ
たり、アルミ合金等により押出し形成された略C
字状の断面形状(具体的には左右の垂壁部とこれ
ら両垂壁部の上端間を一体連結している上壁部と
両垂壁部の下端から対向突出してそれらの間に開
口溝条を形成するような下部突条壁部とからな
る)を有する長尺状の型材を、所要長さ、つまり
前面窓部及び両袖窓部の外周縁にほぼ相当する長
さに切断したのち、袖窓部と前面窓部との隅角部
に対応するいわゆるコーナー形成部分に曲げ加工
を施して弯曲状となしていた。ところが、この型
材のコーナー形成部分における曲げ加工時に該コ
ーナー形成部分における型材の内側垂壁部(凹曲
側)に波状の皺曲が発生して、外観が損なわれる
のみならず、一般に型材表面に被覆加工されてい
るアルマイト皮膜が剥離すると云つた不都合を生
じていた。すなわち、上記型材は略C字状の断面
形状を有するが故にその曲げ加工には型材の内側
垂壁部外面に金型を当てがうようにするパイプベ
ンダーを使用しなければならず、そのためこのパ
イプベンダーによる曲げ加工時に型材の外側垂壁
部には引張りが、内側垂壁部には圧縮が作用し、
この圧縮作用により内側垂壁部に皺曲が発生する
ことになる。また、パイプベンダーでは弯曲させ
る型材の曲率が変更されれば金型を別個製作する
必要があつて、コストが非常に高くつく。
本考案は上記に鑑みてなされたもので、曲げ加
工に際してパイプベンダーによることなく、いわ
ゆるロールベンダーの使用が可能となつて皺曲の
発生がなくしかも安価に製作できる吊り車案内用
上レールを備えた雨戸付出窓を提供することを目
的としている。この目的に沿う本考案の要旨は、
吊り車案内用上レールが、互いの開口部が横向き
に対向するように配置された内側及び外側の一対
の断面略コ字状型材により構成されていると共
に、各型材が、前面窓部と袖窓部との隅角部に対
応する部分が所要曲率にて弯曲状に形成されてい
ることを特徴とする。
次に本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は雨戸を取外した状態における雨戸付出
窓の外観斜視図、第2図は雨戸を取付けた状態に
おける同出窓の正面図を示している。この出窓
は、前面窓部A、左右の袖窓部B,B、屋根部C
及び地板部Dにより構成され、前面窓部A及び袖
窓部B,Bの室外側に、相互に折たたみ式に連結
された複数枚の吊り雨戸1が配備され、屋根部C
の軒裏には吊り車案内用上レール2が、また前面
窓部A及び袖窓部B,Bの室外側下端部には上レ
ール2と対向して雨戸下レール3が配設されてい
る。
上記構造について更に詳細に説明すれば、第1
図〜第4図に示すように前面窓部Aは、それぞれ
アルミ押出し型材の上枠4、下枠5及び左右の室
外側方立6,6からなる窓枠に引違い窓障子7,
7を嵌装してなり、また各袖窓部Bは、それぞれ
アルミ押出し型材の上枠8を下枠9と室内側方立
10,10と前面窓部Aの窓枠と兼用された室外
側方立6とからなる窓枠に窓ガラス11を嵌装固
定して固定窓を形成してなる。尚、前面窓部Aの
窓枠の最室外側には網戸12が配装されている。
屋根部Cは木製の天井板13とアルミ板等の屋
根板14と当該屋根部の軒先部分から軒裏相当部
に亘つて配設されたアルミ押出し型材の鼻かくし
15とからなるもので、この屋根部Cの軒先は雨
戸1…が配装できるように窓部A,B,B外面か
ら十分長く突出させてあり、しかしてこの屋根部
Cの軒裏に、下面側が開口した断面略C字状の吊
り車案内用上レール2が取付けられている。この
上レール2は具体的に第3図、第5図及び第6図
に示すように、それぞれの開口部が横向きに且つ
互いに対向するように配置された内側及び外側の
一対の断面略コ字状型材16,17により構成さ
れたもので、これら内側及び外側の型材16,1
7は第5図で明らかなように、前面窓部Aと各袖
窓部Bとの隅角部に対応するコーナー部分160
170がそれぞれ所要の曲率にて弯曲状に形成さ
れている。またこれらの型材16,17は、それ
ぞれアルミ材の押出しにより成形されたものであ
つて、それぞれ垂壁部16a,17aと、この垂
壁部の下端から水平方向に突出している下水平壁
部16b,17bと、垂壁部の上端から水平方向
に突出すると共に下水平壁部16b,17bの突
出長よりも余分に長く突出している上水平壁部1
6c,17cとからなり、そして内側の型材16
の上水平壁部16cにおける余長突出部分16
c′と、外側の型材17の上水平壁部17cにおけ
る余長突出部分17c′とが上下に重ね合わせられ
ていると共に、両側の型材16,17における下
水平壁部16b,17bの対向する先端間に開口
溝18が形成されている。また、上記余長突出部
分16c′,17c′は型材16,17の全長に設け
られてはおらず、第5図で明らかなように弯曲状
を成している型材16,17のコーナー部分16
,170においては切除されている(切除部分を
図中19で示す)。すなわち、余長突出部分16
c′,17c′は型材16,17の直線状部分にのみ
設けられていて、曲げ加工が施されているコーナ
ー部分160,170においては第6図ロに示すよ
うに上水平壁部16c,17cと下水平壁部16
b,17bとの突出長さが等しく、したがつてこ
のコーナー部分160,170では型材16,17
のそれぞれの断面形状がいわゆる対称断面形を成
している。
上記のように上レール2を構成する型材16,
17はそれぞれ一側部が開口した略コ字状断面を
有するものであるから、それぞれの開口から型型
材16,17の内部形状に合致した金型を挿嵌す
ることが可能で、そのためパイプベンダーではな
くロールベンダーにかけることができ、上記金型
及び各型材16,17の外面に押接するロールベ
ンダーによつて型材16,17の断面形状を維持
しつつロールベンダーによるコーナー部分160
170の曲げ加工が実施できる。また、コーナー
部分160,170では前述のようにその断面形状
が対称形状、つまり断面係数の不均衡を生じない
形状を呈しているため、曲げ加工の際に型材1
6,17の水平壁部16b,17b,16c,1
7cがこのコーナー部分160,170において歪
み、つまり反りを生じることがない。尚、この上
レール2の取付けにあたつては第5図に示すよう
に型材16,17の互いに重ね合わさつた余長突
出部分16c′,17c′にビス挿通孔20を複数個
貫設し、この孔20を介してビス21を屋根部C
の天井板13に対しねじ込めばよい。
次に、雨戸下レール3について説明すると、こ
の雨戸下レール3は、アルミの押出し型材3′か
らなるもので、全体の平面視が台形状を呈し(第
1図参照)且つ縦断面が略矩形状を成している
(第3図参照)中空状のレール本体22と、この
レール本体22の室内側側面の上端縁から一体突
出した上部取付片23と、同室内側側面の下端縁
から突出した断面略L字状の下部取付片24とを
有し、レール本体22の上壁部22aにはその室
外側寄りに雨戸案内溝条25が開設されている。
この雨戸下レール3を製作するには、先ずアルミ
材を押出し成形して上述のような断面形状を有す
る長尺状の型材3′となし、この長尺状型材3′
を、前面窓部A及び左右袖窓部B,Bの外周面の
ほぼ全幅に相当する長さに切断すると共に、その
両切断面は第7図で示すような所要傾斜角度を有
する斜面26とし、そして前面窓部Aと各袖窓部
Bとの隅角部に対応する箇所を、レール本体22
の室外側側壁部22bのみ残して(その切残し部
分を27で示す)平面視V字形に切除し(その切
除部分28で示す)、またこのV字形切除部分2
8に臨んでいる雨戸案内溝条25の室内側開口縁
25a部分を、室内側へ弯曲するように切除する
(その弯曲状切除部分29,29で示す)と共に、
この弯曲状切除部分29,29に対向する室外側
開口縁25b部分をレール本体22の室外側側壁
部22bに至るまで切除し(その切除部分を3
0,30とする)、更にまた上記V字形切除部分
28に臨んでいる上部取付片23及び下部取付片
24の所要部分に前記窓枠の方立6が適嵌合しう
るような切欠部31,31及び32,32を形成
する。こうして適宜切除を終えた長尺状型材3′
を、各V字形切除部分28の切残し部分27のと
ころから折曲げて、第8図に示すように該切除部
分28の切除断面相互を突き合わせ、それにより
平面視台形状となして前面窓部側レール部3aと
左右の袖窓部側レール部3b,3bとする。この
ように切除部分28を突き合わせた段階で、雨戸
案内溝条25を構成する室内側開口縁25aのコ
ーナー部分は弯曲状切除部分29,29により弯
曲状を成して連接されているが、この弯曲状の室
内側開口縁25aに対向する室外側開口縁25b
部分は切除されて開口状を成している。したがつ
て、この切除された室外側開口縁25b部分を補
完するための弯曲状側縁部33を備えたコーナー
ピース34を、レール本体22のコーナー部分に
取付けるようにしている。このコーナーピース3
4は第9図に示すように、上記の弯曲状側縁部3
3を有し且つレール本体22のコーナー部分にお
ける切除部分30,30に嵌合しうる形状を有す
るピース本体35と、レール本体22のコーナー
部分に挿入される縦断面略L字状の取付台36と
から構成されている。このコーナーピース34の
取付けにあたつては、ピース本体35の透孔35
aよりねじ37を取付台36のねじ孔36aにね
じ込んでピース本体35を取付台36に取着し、
そして第8図及び第10図に仮想線で示すように
この取付台36をレール本体22のコーナー部分
に挿入すると共にピース本体35上面をレール本
体22の上壁部22aと面一となし、それからレ
ール本体22の底壁部22cよりねじ38,39
を取付台36のねじ孔36b,36cにねじ込ん
で取付台36をレール本体22に対し固定させ
る。
上記雨戸下レール3を前面窓部A及び袖窓部
B,Bに取付けるには、第3図、第4図から明ら
かなように、前面窓部A及び各袖窓部Bの下枠
5,9のそれぞれの室外側面上端部に凹設された
レール取付用係嵌溝部40に、雨戸下レール3の
上部取付片23を係嵌すると共に、下部取付片2
4を上記下枠5,9の室外側面下端部から底面側
にかけて係合させ、更にこの下部取付片24側か
らビス42を、下枠5,9の底面側に凹設された
ビスポケツト41にねじ込むようにしている。
更に、吊り雨戸1…の取付構造につおて説明す
ると、第2図及び第11図から明らかなように、
上レール2と下レール3の間に、ヒンジ43,4
4により折たたみ可能に連結された3枚1組の雨
戸1…が2組配装され、各組の雨戸のうち外側
(袖窓部側)の雨戸の遊端側上下部が上レール2
及び下レール3の基端部に枢軸45,45によつ
て枢着され、且つ中間部の雨戸1には内側(前面
窓部の中央側)の雨戸1との連結側端の上部及び
下部にロツド46及びスライドピン47が突設さ
れている共に、ロツド46の上端に一対の吊り車
48,48がブラケツト50を介して軸着してあ
つてこれらの吊り車48,48が上レール2の下
水平壁部16b,17b上に転動可能に載架さ
れ、スライドピン47は下レール3の溝条25に
スライド可能に係合されており、更に内側の雨戸
1はヒンジ44,44によつて中間部の雨戸1に
連結されているだけでそれ自体宙吊り状態となつ
ている。また、内側の雨戸1には開閉操作ロツド
49の一端部がピン50によつて枢着され、該開
閉操作ロツド49の他端部49aが下レール3の
溝条25に係合される。したがつて、各組3枚の
雨戸1…は第10図の左側に示すように袖窓部B
において3つ折り状態に折畳んで家屋壁側に寄せ
つけることによつて開放され、また前面窓部Aの
窓障子7,7を開放して室内側から開閉操作ロツ
ド49の他端部49aを掴んで溝条25に沿いこ
れを前面窓部Aの中央側に引き寄せるに伴い雨戸
1…が伸展され、このうち中間部及び内側の雨戸
1,1は吊り車48,48及びスライドピン47
が移動することによつて前面窓部Aに引き出され
且つこれを閉鎖すると共に、外側の雨戸1は枢軸
45を中心に回動して袖窓部Bを閉鎖することに
なる。尚、第3図、第4図中51はブラケツ50
の上端部に軸支されたガイドローラを示す。
以上説明したように、本考案によれば、吊り車
案内用上レールを、互いに開口部が横向きに対向
するように配置された内側及び外側の一対の断面
略コ字状型材により構成すると共に、各型材にお
ける前面窓部と袖窓部との隅角部に対応する部分
を所要曲率にて弯曲状に形成しているので、この
上レールの製作にあたつて上記隅角部に対応する
部分(コーナー部分)の曲げ加工するのにパイプ
ベンダーではなくロールベンダーの使用が可能と
なり、したがつてコ字状型材の凹側弯曲部分には
曲げ加工に伴う波状の皺曲が発生せず、その結果
外観が損なわれることもなく、また型材表面に被
覆されているアルマイト皮膜が剥離すると云つた
不都合がない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る雨戸付出窓を、雨戸を取
外した状態で示す斜視図、第2図は雨戸を取付け
た状態における雨戸付出窓の正面図、第3図は同
上の出窓の前面窓部を縦断して示す拡大縦断面
図、第4図は同上の出窓の袖窓部を縦断して示す
拡大縦断面図、第5図は吊り車案内用上レールの
要部平面図、第6図イは第5図−線拡大断面
図、第6図ロは第5図の−線拡大断面図、第
7図は同上の上レールの製作完成前の状態を示す
平面図、第8図は同上の上レールの完成後の状態
を示す平面図、第9図はコーナーピースを示す分
解斜視図、第10図は第8図の−線断面図、
第11図は同上の雨戸付出窓の概略横断面図であ
る。 A……前面窓部、B……袖窓部、C……屋根
部、D……地板部、1……雨戸、2……吊り車案
内用上レール、3……雨戸下レール、16,17
……コ字状型材、160,170……コーナー部
分、16a,17a……垂壁部、16b,17b
……下水平壁部、16c,17c……上水平壁
部、16c′,17c′……余長突出部分。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 前面窓部、袖窓部、屋根部及び地板部により
    構成され、前面窓部及び袖窓部の室外側に吊り
    雨戸が配備されていると共に、屋根部の軒裏に
    下面側が開口した略C字状断面を有する吊り車
    案内用上レールが配設されている雨戸付出窓に
    おいて、上記吊り車案内用上レールは、互いの
    開口部が横向きに対向するように配置された内
    側及び外側の一対の断面略コ字状型材により構
    成されていると共に、各型材は前面窓部と袖窓
    部との隅角部に対応する部分が所要曲率にて弯
    曲状に形成されていることを特徴とする雨戸付
    出窓。 2 前記各型材は、垂壁部とこの下端から突出し
    た下水平壁部とこの垂壁部上端から下水平壁部
    の突出長よりも余分に長く突出した上水平壁部
    とで構成されていて、この上水平壁部の余長突
    出部分が互いに他方の型材における余長突出部
    分と重ね合わさつており、且つ各型材における
    前記弯曲状形成部分において当該余長突出部分
    が切除されていることを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の雨戸付出窓。
JP8151484U 1984-05-31 1984-05-31 雨戸付出窓 Granted JPS60194083U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS521424A (en) * 1975-06-23 1977-01-07 Yuasa Battery Co Ltd Storage battery
JPS5224520B2 (ja) * 1973-03-20 1977-07-01

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