JPH0249284Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は、リスニングルームなど室内に取り付
けられ音響効果を調整することのできる内装パネ
ルに関するものである。

［背景技術］ リスニングルームにあつて、スピーカー６から
出る音を拡散させるために従来より部屋１の内面
に第３図のように凹凸面７を形成している。しか
しながらこのような凹凸面７は部屋１の壁として
形成されているために、リスニングルーム以外の
部屋として使用する場合にはこの凹凸面７の凸部
分が邪魔になつて、使い勝手が悪くなるという問
題があつた。

［考案の目的］ 本考案は、上記の点に鑑みて為されたものであ
り、部屋をリスニングルームとして使用する場合
には部屋の内面に凹凸面を形成させることがで
き、リスニングルーム以外の部屋として使用する
場合には部屋の内面をフラツト面に形成すること
のできる内装パネルを提供することを目的とする
ものである。

［考案の開示］ しかして本考案に係る内装パネルは、部屋１の
内面に取り付けられる基板２と、基板２の室内側
に取り付けられ基板２と平行な状態から室内側に
突出する状態の間で基部を回動自在に枢着される
化粧板３と、一端同士を折り畳み延展回動自在に
枢着された一対の反射板４，４とを具備して形成
され、一対の反射板４，４のうち一方の反射板４
の他端は基板２の表面に他方の反射板４の他端は
化粧板４の背面にそれぞれ回動自在に枢着されて
成ることを特徴とするものであり、かかる化粧板
３と反射板４とを具備して上記目的を達成するよ
うにしたものであつて、以下本考案を実施例によ
り詳述する。

基板２の表面側中央部には上下方向の仕切り突
片８が突設してあり、仕切り突片８の先端に第１
図のように扉ともなる一対の化粧板３，３がその
基端を蝶番９，９によつて水平回動自在に枢着し
てある。各化粧板３，３は基板２と平行な状態と
基板２から直角に室内側に突出する状態との間で
回動されるものである。反射板４は音の反射効率
の良い板材で上下寸法を基板２の上下寸法にほぼ
等しく設定して形成され、横幅の等しい一対の反
射板４，４をその一端同士蝶番９によつて水平回
動自在に枢着してある。各反射板４，４の他端は
45度程度の角度で切欠してあつて、この一対の反
射板４，４のうち一方の反射板４の他端を基板１
の一方の端部表面側に蝶番９によつて枢着させる
と共に他方の反射板４の他端を化粧板３の先端背
面に蝶番９によつて枢着させることにより、一対
の反射板４，４を基板２と化粧板３との間に取り
付けるようにしてある。このようにして一対の反
射板４，４は仕切り突片８の片側において取り付
けられるが、さらに一対の反射板４，４を同様に
突片８の他の片側に取り付けて第１図のような内
装パネルＡが形成される。

このように形成される内装パネルＡは、第２図
のようにリスニングルームなど部屋１の内面に複
数枚取り付けられて用いられるもので、このもの
にあつて、化粧板３を第１図ａのように基板２に
平行になるように回動させると、一対の反射板
４，４は折り畳まれて化粧板３の裏側にて化粧板
３と基板２との間に収納される。従つて第２図ａ
のように各内装パネルＡの化粧板３は部屋１の内
面と平行になつて、フラツトな室内面とすること
ができることになり、突出する部分がなくて邪魔
になることなく部屋１をリスニングルーム以外の
部屋として使用することがきることになる。また
化粧板３を第１図ｂのように基板２から直角に突
出するよう回動させると、一対の反射板４，４は
延展されて斜めに基板２から突出するようにな
り、このとき４枚の反射板４によつて山形が形成
される。従つて第２図ｂのように各内装パネルＡ
より突出するこの反射板４によつて部屋１内面に
は凹凸が形成されることになり、部屋１をリスニ
ングルームとして用いる場合にこの反射板４によ
る凹凸で音の拡散効果など音響効果を得ることが
できることになる。このようにして化粧板３を回
動するだけで簡単に反射板４を突出させたり収納
させたりすることができ、部屋１をリスニングル
ームとして使用したりリスニングルーム以外の部
屋として使用したりする使い分けを容易におこな
うことができることになる。

［考案の効果］ 上述のように本考案に係る内装パネルは、部屋
の内面に取り付けられる基板と、基板の室内側に
取り付けられ基板と平行な状態から室内側に突出
する状態の間で基部を回動自在に枢着される化粧
板と、一端同士を折り畳み延展回動自在に枢着さ
れた一対の反射板とを具備して形成され、一対の
反射板のうち一方の反射板の他端は基板の表面に
他方の反射板の他端は化粧板の背面にそれぞれ回
動自在に枢着されているものであるから、化粧板
を回動するだけで反射板を延展して基板から突出
させたりまたは基板と化粧板との間に収納させた
りすることができ、反射板を突出させて部屋を音
の拡散効果など音響効果に優れたリスニングルー
ムとして使用したり、または反射板を収納させて
反射板が邪魔になることなくリスニングルーム以
外の部屋として使用したりすることができるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは本考案の一実施例の水平断面
図、第２図ａ，ｂは同上の使用状態の縮小平面
図、第３図は従来例の縮小平面図である。 １は部屋、２は基板、３は化粧板、４は反射板
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 部屋の内面に取り付けられる基板と、基板の室
   内側に取り付けられ基板と平行な状態から室内側
   に突出する状態の間で基部を回動自在に枢着され
   る化粧板と、一端同士を折り畳み延展回動自在に
   枢着された一対の反射板とを具備して形成され、
   一対の反射板のうち一方の反射板の他端は基板の
   表面に他方の反射板の他端は化粧板の背面にそれ
   ぞれ回動自在に枢着されて成る内装パネル。