JPH0249179B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はジヨーがリベツトの通過を許す開放
位置と、リベツトの取付けのときにリベツトを支
持するようジヨーがリベツトと係合する閉鎖位置
との間を動くことができる複数個のジヨーを有し
た盲リベツト打ち形のジヨー装置に関するもので
ある。

使用中に、実際にジヨーが何も掴まなくても、
ジヨーの繰返し開閉作動は例えば一対のプライヤ
のジヨーの作動に似ているので、ジヨーとして当
業者に普通知られている。閉鎖位置においては、
閉じたジヨーにより掴まれることなく閉じたジヨ
ーを通過するマンドレルや柄部によつてリベツト
に作用される引張力に対してリベツトを支持する
ようにジヨーが係合する。

この様なリベツトとジヨー装置を用いる盲リベ
ツト打ちには主に２つの方法がある。所謂“引抜
き”式では、単一の細長いマンドレルに多数の管
状のリベツトが装着され、マンドレルの頭部が各
リベツトを通つて引張れてリベツトを取付け、マ
ンドレルが再び前方に動くときにジヨーを通つて
次のリベツトが前方に送り出される。一般に、ジ
ヨーは閉鎖位置に向つてばねで押圧されていて、
ジヨーを通つて押し出されるリベツトにより押し
開かれ、且つばね力によつてリベツトの背後で再
び閉じられる。しかし、次に使うリベツトをマン
ドレルに再装着するためには、先ず空のマンドレ
ルを取外して、再装着したマンドレルをジヨーを
通つて再挿入することが必要なので、ジヨーを前
方または外側から開かねばならない。

所謂“柄切断”式の盲リベツト打ち法では、リ
ベツトと柄切断マンドレルが互に組合せられて
夫々成るリベツト組体の形にリベツトが設けられ
る。この場合に、完全なリベツト組体がジヨーを
通つて連続的に送り出され、リベツト組体からの
押圧力かジヨーに作用する別のジヨー開放装置か
のいずれかによつてジヨーの必要な開放が行われ
る。更に、検査や整備が必要になつたときにジヨ
ーを開くことができるよう設けられることが必要
である。

この発明は、ハウジングとジヨー開放装置とを
備え、取付けられるべきリベツトが、ハウジング
により支持される複数個のジヨーに対してハウジ
ングを通つて連続して送り出され、ジヨーの前端
部および後端部の中間の位置における各ジヨーの
枢動によつて、リベツトがジヨーを通過できる開
放位置と、リベツト取り付け中リベツトを支持す
べく前端が係合する閉鎖位置との間をジヨーが動
くようでき、ジヨー開放装置は閉鎖位置から開放
位置にジヨーを動かすよう作動できると共に、ハ
ウジングの周りとジヨーの開閉作動を生じるよう
リベツトが送り出される通路の周りに回動できる
回転部材と、回転部材および各ジヨーの後部の間
に挿入されてハウジングの孔内に受けられた球か
ら成る作動伝達部材とを有し、回転部材の回転に
より各作動伝達部材を内方に動かして関連したジ
ヨーの後部を半径方向内方に押圧してジヨーを閉
鎖位置から開放位置に枢動するようになつたこと
を特徴とする盲リベツト打ち用のジヨー装置を提
供するものである。

回転部材は、ハウジングまわりのいずれかの方
向の回転によつてジヨーを開くよう動くことがで
きるのが好適である。

成可くは、回転部材は、ハウジングまわりのい
ずれかの方向の回転部材の回転によつて開放位置
からジヨーを閉じるよう動くことができる。

この発明の特別な実施例を例により添付図面に
沿つて説明しよう。

第１図に一部が示されるリベツト打ち機は、
“CHOBERT”および“BRIV”の商品名にて
市販されている引抜き盲リベツト打ちに使用され
る種類の空圧式手持ち形の盲リベツト打ち銃であ
る。この盲リベツト打ち銃は、前端にジヨー装置
１２が設けられた細長いバレル１１を有してい
る。拡大された頭部１４を有する鋼のマンドレル
１３がバレル１１の全長に亘つて延びている。マ
ンドレル１３には筒状のリベツト２０が列に装着
されている。マンドレル１３の後部すなわち尾部
は、トリプルピストンシリンダ装置によつてバレ
ル１１の長手方向に往復動可能になつた尾部ジヨ
ー（図示しない）に釈放自在に締着される。盲リ
ベツト打ち銃は引き金ボタンにより作動され且つ
空気管路に接続された弁装置によつて作動され
る。第１図に示されるマンドレル１３の正常な前
進位置において、マンドレル１３の頭部１４はジ
ヨー装置１２のノーズジヨー２２，２３の係合面
２１の前方に十分に離れていて、係合面２１とマ
ンドレル１３の頭部１４との間の先端のリベツト
２４に適合するようなす。引き金が銃使用者によ
り引かれたときに、弁は圧縮空気をピストンシリ
ンダ装置に供給する。これによつてマンドレル１
３の頭部１４が管状のリベツト２４を通つて引込
められ、従つてリベツト２４をブローチングすな
わち取付ける。リベツト２４は、リベツト２４の
頭部に対する係合面２１の支持によつて後方に動
くことが阻止される。引き金が放されたときに、
マンドレル１３はばね（図示しない）の力によつ
て元の位置へと前方に戻る。このときに、次のリ
ベツト２５が通過できるよう一時的に開いたノー
ズジヨー２２，２３を通つて次のリベツト２５が
押出される。リベツト２５は、リベツト２０の柄
部の後方の所謂カーソルの作動によつて前方に押
される。このカーソルはマンドレル１３とバレル
１１の往復動により機械的または空圧的のいずれ
かにて作動される。ノーズジヨー２２，２３はリ
ベツト２５が通過した後にリベツト２５の後方で
閉じ、次のリベツトを取付けるようリベツト打ち
機の作動の次のサイクルが準備できる。

ジヨー装置１２が第２，３図に詳しく図示され
ている。このジヨー装置１２は管状のハウジング
３１と２つのノーズジヨー２２，２３とを有して
いる。ハウジング３１は、後端部３３がバレル１
１の前端部にねじ着される本体３２と、本体３２
の前端部にねじ着された保持キヤツプ３４とから
成つている。各ノーズジヨー２２，２３はほゞ半
管状で、前端に内リツプ３５が形成されていてそ
の前面に係合面２１の半分が設けられている。ノ
ーズヅヨー２２，２３の中間には外突出部３６が
形成されていて後部３７が後方にテーパになつて
いる。ノーズジヨー２２，２３の内側端には外フ
ランジ３８が形成されている。ノーズジヨー２３
はノーズジヨー２２と対称で、両ノーズジヨ２
２，２３の間にはリベツト２０の頭部が容易に通
過できるような直径の円形状の通路３９がある。
内リツプ３５の間の孔３０は縮径されていて、係
合面２１が先に述べた様にリベツトの頭部を支持
する。内リツプ３５の後面は傾斜していて、ノー
ズジヨー２２，２３を押すリベツトの頭部の前進
を容易にしている。

ノーズジヨー２２，２３の後部はハウジング３
１の本体３２の内側に位置している。保持キヤツ
プ３４の前部のハウジング３１の前端には、外突
出部３６のテーパ付の後部３７と合致する外方に
開口した内テーパ４２が形成された内側に延びる
フランジ４１がある。円錐コイル形の圧縮ばね４
３はハウジング３１の本体３２の前部の内側に設
けられていてノーズジヨー２２，２３の後部を囲
んでいる。圧縮ばね４３の後部の小径端部はノー
ズジヨー２２，２３の後端の外フランジ３８に係
合し、前部の大径端部はハウジング３１のフラン
ジ４１に係合している。従つて、圧縮ばね４３は
ハウジング３１内にてノーズジヨー２２，２３を
後方に押している。ノーズジヨー２２，２３の外
突出部３６のテーパ付の後部３７におけるハウジ
ングフランジの内テーパ４２の作用はノーズジヨ
ー２２，２３を互いの方向に接触して閉じた状態
に押圧している。

各ノーズジヨー２２，２３は他方のノーズジヨ
ーと接触する内面を有している。各内面は、ノー
ズジヨー２２，２３が閉じられたときにマンドレ
ルの軸心に沿つて大体位置するすなわちマンドレ
ルの軸心を含む平面内にある前部４０と、ノーズ
ジヨー２２，２３が閉じた状態にあるときにマン
ドレル軸心から離れて後方に拡がる後部４４とを
有している。２つの内面の前部４０と後部４４の
間の接合部分は角部４５である。

前進するリベツトがノーズジヨー２２，２３を
通つて内リツプ３５の後部から前部に通過すると
きに、内テーパ４２はノーズジヨー２２，２３を
抑制するので、ノーズジヨー２２，２３は僅かに
前方に動いて圧縮ばね４３を僅かに圧縮するため
に、ノーズジヨー２２，２３の前端が開いてリベ
ツトの頭部が通過できるようになる。各ノーズジ
ヨー２２，２３は角部４５まわりの大体の枢動に
よつて揺動すなわち転動するので、後部４４は一
緒に僅かに動くが、第３図に示されるほどではな
い。リベツトが内リツプ３５を通過した後に、圧
縮ばね４３はリベツトの後のノーズジヨー２２，
２３を閉じる。

従つて、ジヨー装置１２の作動は普通で良く知
られている。

マンドレル１３に装着されたリベツト２０の列
の全部が取付けられたときに、マンドレル１３は
リベツト銃から取外されて別のリベツトの列が装
着され、リベツト銃に装備される。尾部ジヨー
は、この発明の要旨をなさない周知の手段によつ
て簡単に解錠され、また再錠止される。マンドレ
ル１３の頭部１４がノーズジヨー２２，２３の前
部を越えて突出しているので（第１図参照）、マ
ンドレル１３を容易に掴んでリベツト銃から取外
しできる。しかし、リベツト銃に再装着されたマ
ンドレルを装備するために、ノーズジヨー２２，
２３を開いて内リツプ３５の間をリベツトの頭部
が自由に通過できるようにノーズジヨー２２，２
３を拡げることが必要である。ノーズジヨーのこ
の押し拡げは、使用者がノーズジヨーを掴んで前
方に引張ることにより予めでき、同時に一方の手
に再装着したマンドレルを持つてリベツトの列が
マンドレルから滑り落ちるのを防止する。これは
非常に難かしく、成功させるには相当の経験が必
要である。また、ノーズジヨーの後端部を掴んで
ノーズジヨーを開くよう提案されている。しか
し、これはノーズジヨーを開いて維持するために
ノーズジヨーの後端部を押すことが必要である。

第２乃至５図を参照するに、この実施例のノー
ズジヨー開放装置は、ハウジング３１の本体３２
に取付けられて本体３２と後端部３３を橋絡する
リング５１を有している。リング５１はハウジン
グ３１の本体３２を取囲み、本体３２の２つの直
径方向に相対した丸孔５２を覆う。この丸孔５２
はノーズジヨー２２，２３の前部４０の占める平
面と直角に直径方向に配置される。各丸孔５２は
鋼の球５３を受け、球５３の内側は外フランジ３
８の直後の平面５４にて関連したノーズジヨー２
２，２３の後端部に接触している。ノーズジヨー
２２，２３の後端部を押圧する圧縮ばね４３の作
用は、ハウジング３１の本体３２の放射方向外方
に球５３を押圧してリング５１の内側と接触させ
るようなす。リング５１は保持キヤツプ３４の後
端部と、ハウジング３１の本体３２の後端部３３
のフランジとの間にてハウジング３１に保持され
る。第４，５図に明示される様に、リング５１の
内面は、２つの相対したくぼみ５５を除いて５６
におけるよう主として円形である。くぼみ５５が
丸孔５２と対向するような回転位置にリング５１
があるときに、球５３はくぼみ５５内を外方に動
いてノーズジヨー２２，２３が第２，４図に示さ
れるように閉じるようできる。使用者がリング５
１をハウジング軸心まわりにいずれかに回転する
ときに、くぼみ５５の傾斜端部がカム面として作
用して球５３を半径方向内方に押すので、従つて
ノーズジヨー２２，２３の後端部が互いに向い合
う方に押される。ノーズジヨー２２，２３は、内
面の後部４４が接触するまで、角部４５まわりに
枢動すると共に僅かに前方に滑動する。これらに
よつてノーズジヨー２２，２３の内リツプ３５が
第３図に示される様に広く開かれる。従つて、空
のマンドレル１３を容易に取外しでき、且つ再装
着したマンドレル１３とリベツト２０をノーズジ
ヨー２２，２３の間に簡単に挿入できる。球５３
が保持される２つのくぼみ５８を有した保持リン
グ５０によつてノーズジヨー２２，２３の内端か
ら球５３が落ちるのが防止される。球５３がリン
グ面５６上にある限りは、使用者がリング５１を
回してもノーズジヨー２２，２３は開いたまゝで
ある。従つて、使用者は全注意をリベツト銃の再
装備に集中できる。リング５１がいずれかの方向
への回転によつて閉鎖位置に戻されるときに、く
ぼみ５５の球５３の止め作用は使用者の考慮した
作動なしに開放位置へのリング５１の回転を阻止
する。リング５１の外周面５７はローレツトが切
られていて使用者がリング５１を掴んで回転する
のを助ける。リング５１が閉鎖位置にあるときに
は、勿論ノーズジヨー２２，２３は圧縮ばね４３
のばね力だけで閉じられて、先に述べた様にノー
ズジヨーを通つて供給されるリベツトにより開く
ことがまだできる。

この様に、この発明の盲リベツト打ち用のジヨ
ー装置は、ハウジングとジヨー開放装置とを備
え、取付けられるべきリベツトが、ハウジングに
より支持される複数個のジヨーに対してハウジン
グを通つて連続して送り出され、ジヨーの前端部
および後端部の中間の位置における各ジヨーの枢
動によつて、リベツトがジヨーを通過できる開放
位置と、リベツト取り付け中リベツトを支持すべ
く前端が係合する閉鎖位置との間をジヨーが動く
ようでき、ジヨー開放装置は閉鎖位置から開放位
置にジヨーを動かすよう作動できると共に、ハウ
ジングの周りとジヨーの開閉作動を生じるべくリ
ベツトが送り出される通路の周りとに回動できる
回転部材と、回転部材および各ジヨーの後部の間
に挿入されてハウジングの孔内に受けられた球か
ら成る作動伝達部材とを有し、回転部材の回転に
より各作動伝達部材を内方に動かして関連したジ
ヨーの後部を半径方向内方に押圧してジヨーを閉
鎖位置から開放位置に枢動するよう構成されてお
り、リング５１の回転によつて球５３が放射方向
内方に動かされてノーズジヨー２２，２３の外フ
ランジ３８を一緒に押すので、ノーズジヨー２
２，２３が角部４５を支点として枢動すなわち回
動し、リング５１を回すよう僅かな力だけを必要
とする構成を成している。

この発明は上述した実施例に制限されるもので
はない。例えば、回転可能な部材は完全なリング
とする必要がない。使用者が触れることができる
回転可能な部材の一部は完全なリングにする必要
がなく、１つ以上の突出するノブやレバーとする
ことができる。

この発明は、リベツト打ち機のジヨーを開くべ
く設けるように上述した柄破断形の盲リベツト打
ち機に適用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に従つたジヨー装置を有する
リベツトが装着された引抜き盲リベツト打ち銃の
縦断面部分図、第２，３図は閉鎖および開放位置
のジヨー装置の拡大断面図、第４，５図は第２，
３図のリングにおける断面図である。 図中、１１……バレル、１２……ジヨー装置、
１３……マンドレル、１４……頭部、２０，２
４，２５……リベツト、係合面、２２，２３……
ノーズジヨー、３０……孔、３１……ハウジン
グ、３２……本体、３４……保持キヤツプ、３５
……内リツプ、３６……外突出部、３７……後
部、３８……外フランジ、４０……前部、４１…
…フランジ、４３……圧縮ばね、４４……後部、
４５……角部、５０……保持リング、５１……リ
ング、５２……丸孔、５３……球、５５……くぼ
み。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ハウジングとジヨー開放装置とを備え、取付
   けられるべきリベツトが、ハウジングにより支持
   される複数個のジヨーに対してハウジングを通つ
   て連続して送り出され、ジヨーの前端部および後
   端部の中間の位置における各ジヨーの枢動によつ
   て、リベツトがジヨーを通過できる開放位置と、
   リベツト取り付け中リベツトを支持すべく前端が
   係合する閉鎖位置との間をジヨーが動くようで
   き、ジヨー開放装置は閉鎖位置から開放位置にジ
   ヨーを動かすよう作動できると共に、ハウジング
   の周りとジヨーの開閉作動を生じるようリベツト
   が送り出される通路の周りに回動できる回転部材
   と、回転部材および各ジヨーの後部の間に挿入さ
   れてハウジングの孔内に受けられた球から成る作
   動伝達部材とを有し、回転部材の回転により各作
   動伝達部材を内方に動かして関連したジヨーの後
   部を半径方向内方に押圧してジヨーを閉鎖位置か
   ら開放位置に枢動するようになつたことを特徴と
   する盲リベツト打ち用のジヨー装置。 ２ 回転部材は、ハウジング周りのいずれかの方
   向の回転によつてジヨーを開くよう動くことがで
   きる特許請求の範囲第１項記載の盲リベツト打ち
   用のジヨー装置。