JPH0248578B2 - Shasuishiito - Google Patents

Shasuishiito

Info

Publication number
JPH0248578B2
JPH0248578B2 JP1408881A JP1408881A JPH0248578B2 JP H0248578 B2 JPH0248578 B2 JP H0248578B2 JP 1408881 A JP1408881 A JP 1408881A JP 1408881 A JP1408881 A JP 1408881A JP H0248578 B2 JPH0248578 B2 JP H0248578B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
weight
water
sheet
pvc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1408881A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57128732A (en
Inventor
Juji Kawakami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP1408881A priority Critical patent/JPH0248578B2/ja
Publication of JPS57128732A publication Critical patent/JPS57128732A/ja
Publication of JPH0248578B2 publication Critical patent/JPH0248578B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Revetment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は遮水シートに係り、特に接着加工性が
良好である一方、熱安定性に優れた遮水(または
防水)に適したシートに関するものである。 建物の屋内外における防水乃至遮水のために、
また貯水池や水路及び廃棄物処理・処分場などに
おける防水または遮水を目的として、各種の遮水
材料が開発されてきているが、一般的な遮水材料
としては、塩ビ樹脂単体からなる軟質塩ビシート
材が通常使用されている。 而して、かかる塩ビシート材を用いて広い面積
の遮水を行なうべく、該シート材の側部を重ね合
わせて(ラツプ)熱風溶着にて接着せしめる場合
において、一般に1.0m/m以上の厚さとされて
いるシートが熱影響を受け、軟化または融出し
て、該シートのラツプ部とその周辺部が穴明き、
肉薄等の形状変形を来たし、それによつて当然の
ことながら接着及び遮水不良による性能劣化とい
う、重大な問題を惹起しているのである。 従つて、このような遮水シート材にあつては、
特に広い部分を覆うべく現場で採用されることの
多い熱風溶着手法を効果的に実施し得るために
も、その熱風幅射によつて高温に加熱されるシー
ト表面が、そのような高温域における物性的な熱
脆化または熱変形に耐え、また剛性に優れ、熱安
定性を向上させ得るような材質的改良が望まれて
いるのである。 本発明は、かかる事情に鑑みて為されたもので
あつて、接着加工性が良好である一方、熱安定性
に優れ、且つ物性的にも優れた遮水シートを提供
することを目的とし、その要旨とするところは、
塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ABS樹脂30
〜50重量部、ニトリルゴム10〜20重量部、可塑剤
30〜35重量部、充填剤、安定剤、着色剤などから
なる添加剤20〜25重量部を配合せしめてなる組成
物を用いて、それからカレンダ加工にてシート状
に成形加工して遮水シートとしたことにある。 すなわち、本発明は、塩ビ樹脂系シートとし
て、塩化ビニル樹脂(PVC)に相溶性の良好な
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン
(ABS)樹脂を強化剤として、またアクリロニト
リル・ブタジエンゴム(ニトリルゴム;NBR)
を柔軟にする等のクツシヨン材的な働きを為す緩
和剤の目的で特定量配合せしめることにより、物
理化学的性質の向上を図つたものであり、また組
織質相として、PVCの樹脂質を基質とし、ABS
の樹脂質並びにゴム質とNBRのゴム質との複合
材組成と為すことで、物性的な硬度と引張力及び
化学的な軟化点と融点などを向上せしめ、以て耐
熱性を付与して熱影響を受け難い性質改善、すな
わち加熱加圧時に材料の伸縮度を最小限度に抑え
得たのである。 ところで、このような優れた作用、効果を奏し
得る各成分の配合組成としては、前述の如く、
PVCの100重量部に対して、ABS樹脂30〜50重量
部、NBR10〜20重量部、可塑剤30〜35重量部、
その他の添加剤20〜25重量部の割合を採用する必
要があり、各成分の配合割合が上記範囲外となる
場合には、本発明の目的が充分に達成され得な
い。即ち、下限量に満たない各成分の使用は、そ
の配合による性能向上効果を充分に達成し得ず、
また各成分の上限を越える使用は、塩ビシートと
しての特性を悪化せしめ、且つ伸びを低下せしめ
る等の悪影響をもたらすこととなる。 なお、本発明において、ABS樹脂、NBRと共
にPVCに配合せしめられる可塑剤としては、従
来よりPVCの可塑剤として公知のフタレート系
可塑剤、例えばジ−n−ヘキシルフタレート、ジ
−n−オクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキ
シルフタレート(DOP)、ジ−カプリルフタレー
トなどや、トリクレジルホスフエートなどのホス
フエート系可塑剤、更には脂肪酸エステル系など
の可塑剤が用いられることとなるが、本発明で
は、このような可塑剤の使用量が従来のシート材
より少なく、それ故軟化温度が上昇し、熱影響に
よる可塑剤の移行と抽出が少なくなることで、他
の添加剤との置換現象も減少し、材料の劣化を防
ぎ、耐温度性も向上する傾向となるのである。 また、PVCに配合される添加剤としては、例
えば炭酸カルシウム、クレー、シリカなどの充填
剤や、PVCの熱光劣化を抑制する目的の、鉛塩
系、カドミウム−バリウム−亜鉛系、錫系などの
安定剤や、シート着色のための、カーボンブラツ
ク、その他の顔料などの着色剤があり、更にこれ
らの他、必要に応じて、カレンダ作業を改善する
ための滑剤や、キレート、酸化防止剤、紫外線防
止剤なども適宜の割合で配合せしめられることと
なるが、これら配合される成分は、前述の如く、
総量でPVC100重量部に対して20〜25重量部とな
るように維持されるのである。 そして、これら各配合成分は、通常予備混合せ
しめられた後、混練され、均一な組成物とされた
後、公知の手法に従つてカレンダ加工され、以て
目的とする遮水シートに成形加工されることとな
るが、その厚さや巾、積層構造とするかどうか等
については遮水シートの用途に応じて適宜に決定
されるものであり、例えばシート厚さとして0.8
m/m厚のものとされたり、3層貼合せ(ラミネ
ート)構造とされたりされる。 このようにして得られた本発明に従う遮水シー
トは、硬度、引張力、剛性強度、軟化及び熱変形
温度などの物理化学的性質が著しく改善され、以
て熱安定性が著しく向上されているため、遮水す
べき現地において採用される該遮水シートに対す
る熱風溶着作業においても、従来の軟質塩ビ遮水
シート材に見られていたシートラツプ部(接着
部)の穴明き、肉薄等の現象に基づく接着、遮水
不良などの問題を生ずることがないのである。 因みに、かくの如き本発明に従う遮水シートの
優れた効果は、以下に示す実施例によつて更に明
らかにされている。 先ず、PVC100重量部、ABS樹脂40重量部、
NBR(アクリロニトリル含量:30%)15重量部、
可塑剤(DOP)33重量部、充填剤(炭酸カルシ
ウム)10重量部、安定剤(錫化合物)+顔料(カ
ーボンブラツク)13重量部なる配合組成において
均一に配合せしめた後、通常の軟質塩ビ類のカレ
ンダ成形加工機にて、厚さが0.8m/mの遮水シ
ートを成形加工した。 かくして得られた本発明に従う遮水シートの物
理化学的性質について測定し、その結果を、従来
の一般土木用PVCシートAと特殊土木用PVCシ
ートBのそれと対比して下記第1表に示した。 第1表の結果より明らかなように、本発明に従
う遮水シートは、従来のPVCシートA,Bに比
して、硬度と引張力の増加により剛性強度が向上
し、また軟化及び熱変形温度等が上昇し、熱安定
性が向上していることが判明した。
【表】 ○:良 △:可
次に、遮水すべき現地において、長さ100m×
巾1.2m×厚さ0.8m/mの各シートの2枚を、20
m/mのラツプ代で平行にラツプせしめ、通常の
熱風溶着法にて連続接着し、そして接着部と直交
方向に重機を直接載荷させた場合において、その
載荷前後の接着性と遮水性及び作業性について、
本発明に係る遮水シートと従来のPVCシートA
とを対比した結果を、第2表に示す。
【表】 ○:良 △:可
第2表結果より明らかなように、本発明に従う
遮水シートの方が、一般土木用PVCシートAよ
りも遥かに性能的に優れていることが認められ
た。具体的には、本発明に従う遮水シートは、接
着加工性が良く、不良個所もなく、作業工数が30
%程度低減可能となつた。なお、この結果の要因
としては、異種材の混合による剛性向上と熱安定
性の向上と考えられている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ABS樹
    脂30〜50重量部、ニトリルゴム10〜20重量部、可
    塑剤30〜35重量部、充填剤、安定剤、着色剤など
    からなる添加剤20〜25重量部を配合せしめた組成
    物を、カレンダ加工によつてシート状に成形加工
    してなる遮水シート。
JP1408881A 1981-02-02 1981-02-02 Shasuishiito Expired - Lifetime JPH0248578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1408881A JPH0248578B2 (ja) 1981-02-02 1981-02-02 Shasuishiito

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1408881A JPH0248578B2 (ja) 1981-02-02 1981-02-02 Shasuishiito

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57128732A JPS57128732A (en) 1982-08-10
JPH0248578B2 true JPH0248578B2 (ja) 1990-10-25

Family

ID=11851347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1408881A Expired - Lifetime JPH0248578B2 (ja) 1981-02-02 1981-02-02 Shasuishiito

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0248578B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03212436A (ja) * 1990-01-18 1991-09-18 G L Kagaku Kogyo Kk 超軟質止水シート及びその製造法
EP1907277B1 (en) * 2005-07-27 2013-04-10 Ansell Protective Products AB Diving suit

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57128732A (en) 1982-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0565984B1 (en) Vinyl chloride resin elastomer composition
CA2529284A1 (en) Curing composition
KR100574008B1 (ko) 고무 시이트를 포함하는 고무인포
JPH0248578B2 (ja) Shasuishiito
JP6092552B2 (ja) 硬化性組成物および接着性の改善方法
JP2002013224A (ja) 鉄骨の耐火被覆方法及び耐火被覆構造
JPH07119341B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JPH0149756B2 (ja)
EP0475388A2 (en) Waterproof rubber sheet
JP5895515B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびその成形体
KR100579709B1 (ko) 유입식 변압기의 콘서베이터용 고무백 제조에 사용되는 고무 시이트 성형 조성물
JPS59220555A (ja) ビニル床タイル
JPH08208889A (ja) 帯電防止性樹脂組成物
JP2910555B2 (ja) 熱可塑性樹脂複合体
JP3322087B2 (ja) Abs系樹脂複合体
JPH0215635Y2 (ja)
JP7388196B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物および成形体
JP3029938B2 (ja) 土木建築用遮水シート
JPH0647627B2 (ja) 軟質ポリ塩化ビニル樹脂系防水シート
SU449088A1 (ru) Состав дл герметизации и гидроизол ции строительных конструкций
WO1997028216A1 (fr) Composition de caoutchouc copolymere a base de nitrile hautement sature, et materiau de couverture de cable resistant a la chaleur
WO2021124901A1 (ja) 塩化ビニル樹脂用可塑剤、塩化ビニル樹脂組成物、並びに当該塩化ビニル樹脂組成物を用いた成形品及びワイヤーハーネス
WO2021132119A1 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物及び成形品
JPH08104788A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0759640B2 (ja) 一部に軟質部分を持つた硬質の耐熱性成形体