JPH0248569Y2 - - Google Patents

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JPH0248569Y2
JPH0248569Y2 JP1986094367U JP9436786U JPH0248569Y2 JP H0248569 Y2 JPH0248569 Y2 JP H0248569Y2 JP 1986094367 U JP1986094367 U JP 1986094367U JP 9436786 U JP9436786 U JP 9436786U JP H0248569 Y2 JPH0248569 Y2 JP H0248569Y2
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JP
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tile
tiles
crosspiece
snow
rainwater
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JP1986094367U
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JPS6312530U (ja
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Landscapes

  • Floor Finish (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本考案は、桟瓦の改良に関するものである。
(b) 従来の技術 瓦屋根の実用性とは、まず第一に水を通さない
ことである。この他、強度・防火・耐久・通気・
断熱・軽量・経済・施工等の諸性能が要求される
が、一般にはやはり防水性能が高いことが最も重
要な要素である。
従つて、従来から桟瓦の尻部及び差込部端部に
水返しを設けたり、緩い屋根勾配に葺設する場合
には逆水効果を強化するために水返しを2列若し
くは3列設けることによつて、対処していた。
(c) 考案が解決しようとする問題点 しかし、実際上はこれらの種々の改良された桟
瓦をもつてしても、大雨の場合等には桟瓦の頭部
先端部からの水の巻き込み量が多くなり、従来か
らの水返しだけでは逆水を阻止することができな
かつた。この他、強度の点に関しては近時材料の
品質管理や焼成技術の向上により、常に均質な製
品を安定供給できるようになり、ほとんど問題は
なくなつているが、降雪地帯において雪止瓦を使
用した場合には、止められた雪が屋根上に偏在す
るので、雪の重みが一部に集中して瓦を破損して
しまうことがあり、さらにはこの偏荷重が屋根を
いためる結果となつていた。また、瓦を屋根に葺
設する施工性についても、特に釉薬を塗布して焼
成したものなどは、美観には優れているものの極
めて滑り易すく危険性の高いものであつた。
(d) 問題を解決するための手段 そこで本考案者は鋭意研究の結果、雨水が最も
多く流れる部分は桟瓦の最深部であることに着目
し、この部分に流入する雨水を極力左右に振り分
けるよう複数の突起を平面視ハの字状に配設した
桟瓦を開発するに至つた。
つまり、本考案の目的とするところは、雨水の
逆水防止を第一に考えて、桟瓦における雨水の流
れを中央部に集中させないようにすること、そし
て第二には瓦の上を歩くときに滑り止めの機能が
ある突起を設けることで、桟瓦の施工性及び保守
性を高くすること、さらに第三には雪止機能を付
与することであつて、しかも個々の桟瓦に雪止機
能を持たせることにより、屋根全体で積雪した荷
重を受け止めることができ、従来の雪止瓦のよう
に部分的な雪止とすることなく、荷重が集中しな
いようにすることである。
尚、本明細書中でいう湾曲凹部とは、桟瓦の尻
部から頭部にかけての谷部をいうものであつて、
雨水の流路となる部分をいう。ハの字を形成する
突起とは突起を平面視ハの字状に設けることであ
つて、そして、複数とは、ハの字を形成した突起
を一つとして、これを複数設けることをいう。ま
た、流れ方向とは、桟瓦の葺設時の傾斜方向をい
う。
(e) 実施例 以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。
第1図は本考案に係る桟瓦1の一実施例を示す
もので、本体3表面の湾曲凹部にハの字状に突起
2…を配設したものである。
この突起2…を設けることによつて、本体3表
面を流れる雨等を中心部に集中させることなく、
左右に振り分けて頭部4先端からの雨水の巻き込
みを防止している。また、この突起2…に雪が降
り積り、積雪した場合には個々の桟瓦1が雪止瓦
として機能することにもなる。さらには、この突
起2…が作業者の足掛りとなつて非常に歩き易す
くなるという利点がある。
又、突起2は尻部5側にだけ壁面を有するよう
にし、頭部4側は傾斜面としたものである。つま
り、雨水を左右に分散することや雪止機能或いは
足掛りとする点においては、突起2にはその前面
部分にだけ壁面があればよいのであつて、その他
の部分には全く不必要であり、しかもこうするこ
とによつて、桟瓦1を屋根に葺設した場合下から
見上げたときにほとんど目立たないようにして美
観上優れたものとすることができる。
また、一般的に、桟瓦の上を歩く場合には、瓦
を割れにくくするという意味において、桟部6の
上を歩くようにした方が好ましい。従つて桟部6
に別途、頭部4側を傾斜面と成すと共に、尻部5
側を壁面と成す突部7を設け、この突部7を足掛
りとすることにより、瓦の上を歩くことによる破
損の恐れをほとんど無くすことができることとな
る。そして、さらに桟部6にも突部7が存在する
ことになると雪止効果がさらに高くなると利点が
ある。
又、桟瓦1の差込部8の全域にわたつて陥没部
11を設け、該陥没部11に水返し9を備えたも
のである。この水返し9は、本考案の特徴である
ハの字状の突起2を設けたことによる左右に振り
分けられる雨水が、特に差込部8方向に流れるこ
とが多くなることに鑑み設けたものである。水返
し9の尻部5側には流出口10を設けており、葺
き重ねた上部の桟瓦1から流れ落ちた雨水をこの
部分からも流れ出るようにしている。また、この
流出口10は葺設した場合に上部の桟瓦1に覆い
隠されるよう尻部5側に備えることにより、全
く、目立たないようにしている。
(f) 考案の効果 以上のように本考案に係る桟瓦は、ハの字状に
突起を配設したことにより、本体最深部に集中す
る雨水を左右に振り分け、頭部先端部からの雨水
の巻き込みによる雨漏りを防止すると共に本体自
体の強度を高め、しかも降雪地帯においては別途
専用の雪止瓦を利用しなくても充分に雪止するこ
とが可能となつた。そして、さらには突起部分が
足掛りとなつて作業者の滑落を防止するという施
工上の安全を図ることができ、ひいては作業の能
率を向上し、更に突起の前面部分以外、即ち頭部
側は傾斜面と成さしめていることにより、桟瓦を
屋根に葺設した場合下から見上げたときにはほと
んど目立たないようにして美観上優れたものにす
るという極めて有益な効果を有するものである。
又、桟部の突部を足掛りとすることにより、瓦
の上を歩くことによる破損の恐れをほとんど無く
すことが出来ると共に、突部によつて雪止効果を
さらに高くすることが出来る。
又、ハの字の突起によつて左右に振り分けられ
た雨水を差込部の陥没部及び水返しにより内部へ
の侵入を防止することが出来ると共に、流出口に
より葺き重ねた上部の桟瓦から流れ落ちた雨水を
瓦本体表面に流すことが出来る等その実用的効果
甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる桟瓦の斜視図である。 1……桟瓦、2……突起、3……本体、4……
頭部、5……尻部、6……桟部、7……突部、8
……差込部、9……水返し、10……流出口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 本体表面の湾曲凹部に、該本体の流れ方向にハ
    の字を形成する頭部側を傾斜面と成すと共に、尻
    部側を壁面と成す突起を複数設け、又桟部に頭部
    側を傾斜面と成すと共に、尻部側を壁面と成す突
    部を設け、又差込部の全域にわたつて陥没部を設
    け、該陥没部に水返しを設けると共に、陥没部の
    上部の他の桟瓦に覆い隠される尻部側に流出口を
    設けたことを特徴とする桟瓦。
JP1986094367U 1986-06-20 1986-06-20 Expired JPH0248569Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986094367U JPH0248569Y2 (ja) 1986-06-20 1986-06-20

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JP1986094367U JPH0248569Y2 (ja) 1986-06-20 1986-06-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6312530U JPS6312530U (ja) 1988-01-27
JPH0248569Y2 true JPH0248569Y2 (ja) 1990-12-20

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ID=30957750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986094367U Expired JPH0248569Y2 (ja) 1986-06-20 1986-06-20

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JP (1) JPH0248569Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4935521U (ja) * 1972-06-26 1974-03-29
JPS55101219U (ja) * 1978-12-30 1980-07-15

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6312530U (ja) 1988-01-27

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