JPH0248447A - 無機質板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は無機質板の製造方法に関し、詳しくは無石綿
配合の高強度無機質板の製造方法に関する。

（従来の技術〕 セメントを原料とする無機質板の補強繊維として石綿が
有用であることは従来より周知である。

しかしながら、石綿は公害の原因となること及び資源枯
渇の両面よりその使用の制限又は全廃が強く要請されて
おり、これに代わる補強繊維については従来より種々模
索されているところである。

上記石綿代替繊維としてパルプ繊維が知られているが、
パルプ繊維は石綿に比べ単繊維強度が低く、また、セメ
ントマトリックスとの結合強度も低いため、成形品の曲
げ強度、たわみ性共に低くなる欠点が有った。

一方、他の繊維として、ポリプロピレン繊維を初めとす
る有機合成繊維が知られているが、これらは表面平滑性
のためセメントマトリックスとの密着性が悪く、今一つ
補強効果が無い欠点が有った。

さらに、ウォラスナイト、セピオライトなど粘土鉱物に
含まれる結晶性短繊維など無機繊維も知られているが、
これらは繊維長が短く充分な補強効果が得られないと言
った欠点が有ったそこで、これらを機、無機繊維を夫々
の長所を生かし、欠点を相補させて補強繊維とすること
が考えられる。

〔従来技術の問題点〕

しかしながら、バルブ繊維に他の繊維を乾燥状態で混合
した場合、異種繊維間の分離が生じ、均一混合が達成出
来ず、その結果、相互の繊維の欠点の相補が実現出来な
（なる欠点が有った。

〔発明が解決しようとする課題〕

この発明は上記欠点に鑑み、バルブ繊維と他の繊維を混
合した場合、これら相互の繊維を均一に混合させ、もっ
て石綿を全く使用しなくても石綿配合とほぼ同等の強度
を有する無機質板の製造方法を得ることを目的としてな
されたものである。

〔課題を解決するに至った技術〕

即ち、この発明の無機質板の製造方法はバルブ繊維と、
これ以外の他の１種又は２種以上の有機又は無機質繊維
とを水中で混合し、該混合繊維体を抄き上げてシート状
となし、該シート状体をさらに粉砕したものを補強繊維
として、セメント、骨材と配合し、該セメント配合物よ
り賦形体を成形し、以後常法により養生硬化することを
特徴とするものである。

〔作用〕

バルブ繊維と他の繊維とを混合する場合、水中で混合す
れば均一混合可能である。

そこで、バルブ繊維と他の繊維とを水中で混合し、これ
を抄造してシートとなせば繊維の均一混合した状態とな
し得、従ってこれを乾燥後粉砕すれば、添加繊維の均一
混合体が得られる。

そして、これを常法に従いセメント配合物と混合すれば
、繊維補強セメント配合物となし得るのである。

なお、バルブ繊維以外に添加される繊維としては、を機
合成繊維としてポリプロピレン、ポリエチレン、ポリビ
ニルアルコール繊維、無機繊維としてウォラスナイト、
セビオライトなどの粘土鉱物繊維が使用される。

〔実施例〕

（実施例） 表１に示す繊維をバルブ繊維と共に水中混合し、抄造し
てシートとなしロータ式粉砕機で解繊し、これを補強繊
維として表１に示す配合として板状体を成形した。

表１ 表２ 表中数字は重量％を示す。

（比較例） 表１に示す繊維を乾燥状態のまま混合し、これを補強繊
維として実施例１と同様にして板材を成形した。

上記実施例、比較例で得た板材をＪＴＳｄ号に準じ、曲
げ強度試験を行なったところ、表２の結果となった。

〔効果〕

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）パルプ繊維と、これ以外の他の１種又は２種以上
   の有機又は無機質繊維とを水中で混合し、該混合繊維体
   を抄き上げてシート状となし、該シート状体をさらに粉
   砕したものを補強繊維として、セメント、骨材と配合し
   、該セメント配合物より賦形体を成形し、以後常法によ
   り養生硬化することを特徴とする無機質板の製造方法。