JPH0248189Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は工作機械の操作盤の取付装置に関す
る。

（従来の技術） 従来は第３図の如く、操作盤が工作機械等に組
込まれる場合があつたが、その場合操作盤は固定
されているため、作業者には最良の操作面が与え
られない場合があり、その場合は非能率的な作業
をしなければならなかつた。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案の問題点は前述の欠点を解消するため操
作盤の取付位置を上下に移動させ、あるいは縦軸
または横軸の周りに360度回転させることにより、
作業者に最良の操作面を確保することである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は第１図に示すように操作盤１をまず支
持枠２に取付け、縦軸ノブボルト４にて操作盤１
が縦軸ノブボルト４を軸として回転しあるいは、
回転後は固定されるようにした。また支持枠２は
その両側がレール３に案内されて、上下に移動す
るとともに、横軸ノブボルト５を軸として回動す
る。即ち操作盤１は縦軸ノブボルト４により支持
枠内で水平方向に回動し、支持枠２は横軸ノブボ
ルト５の周りに垂直方向に回動するので、操作盤
は上下位置、仰角、方位角を自由に変えることが
きる。

（実施例） 実施例を第１図について説明する。工作機械に
取付けられた支持枠２には縦軸ノブボルト４用ね
じ穴および該支持枠２の直下で、縦軸ノブボルト
４の軸線上に制御盤１に取付けられ、中央に穴を
有する受板１０があり、縦軸ノブボルト４を締め
ると段付軸の段部４ａが受板１０に押圧される。
一方支持枠２はその両側にある断面コ字状で中央
にガイド溝を有する移動レール３の溝に取付けら
れた横軸ノブボルト５により移動レール３に位置
定め板７（中心に５に螺合するねじ穴を有す）、
皿ばね１１とともに押圧固定される。

（作用） 第２図は操作盤の取付要領を示す断面図で、Ｂ
−Ｂ断面図で明かなように、横軸ノブボルト５と
位置定め板７と、皿ばね１１とで支持枠２は移動
レール３に押圧取付けられ、横軸ノブボルト５を
緩めると、支持枠２はレール３に沿つて上下する
ことができ、操作盤１の所望位置にておいて固定
することができる。横軸ノブボルト５を締めた状
態から緩めると上下位置調整の他、皿ばね１１の
押圧力が減少するので、操作盤１は横軸ノブボル
ト５の軸の周りに360度俯仰することができる。

縦軸ノブボルト４は第２図ｂ断面Ａ−Ａに明か
なように、これを締めると操作盤１が支持枠２に
固定されるが、緩めると、操作盤１は受板１０お
よび、回転支台６の中心を通る直線軸の周りに
360度回動することができる。

（考案の効果） 操作盤の上下位置、方位角および俯仰角を任意
に変えることができるから、操作盤の最良位置を
作業者が定めることにより、長時間の作業におけ
る作業者の疲労度を著しく軽減することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の斜視図、第２図ａは
本考案の操作盤取付要領一部断面図、第２図ｂは
Ａ−Ａ断面図、第２図ｃはＢ−Ｂ断面図、第２図
ｄは横軸ノブボルトの組立要領図、第３図は従来
の工作機械における操作盤取付図である。 符号の説明、１……操作盤、２……支持枠、３
……移動レール、４……縦軸ノブボルト、５……
横軸ノブボルト、６……回転支台、７……位置定
め板、８……ねじ穴、９……取付穴、１０……受
板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 工作機械に上下方向に沿つて移動用レールを設
   け、該レールに沿つて移動可能であるとともに水
   平な軸線まわりに回動可能な支持枠に対して操作
   盤を垂直な軸線まわりに回動可能に設け、前記支
   持枠を任意の上下移動位置および回動位置で固定
   する手段と、前記操作盤を任意の回動位置で固定
   する手段とを有することを特徴とする操作盤の取
   付位置調整装置。